3月20日、ウイルス対策ソフトウェア「BitDefender」を提供しているBitDefenderの公式サポート掲示板は、ユーザーからの
問い合わせであふれかえった。同社のウイルス対策ソフトウェア・アップデートに問題があり、それが64ビット版のWindowsを
止めてしまったのだ。
同社も事実関係を認めており、20日にはサイト上で問題を説明している。これによれば、「先日のアップデートを適用する
ことで、BitDefenderが一部のWindowsファイルおよびBitDefenderファイルを『Trojan.FakeAlert.5』に感染したものと誤認する
おそれがある」という。
こうした発表に至るまでに、何百人ものBitDefenderユーザーが本件を扱ったトピックにコメントを投稿している。中には、
システムを再起動できなくなったと苦言を呈する者もいた。
“lhmathys”と名乗るユーザーは、「開こうとするファイルすべてが、ことごとく隔離対象になってしまう。Windowsの
エクスプローラもBitDefenderのアップデート自身までもだ。だれがこんなひどいアップデートを作成したのだろう」と
書き込んでいる。
また、“ufitec”という別のユーザーは、「わが社もひどいことになっている。われわれは150ほどのビジネス・クライアントを
所有しているが、BitDefenderがその大半をウイルス扱いし、再起動も不可能になった」と嘆いている。
太平洋標準時刻20日午後4時ごろに掲載された前述の説明書きには、トラブルを解決するパッチをすでに配布したことと、ダメージ
を修復する方法が記されている。同社によると、ユーザー自身がファイルを隔離場所から取り除き、システムを再起動しなければ
ならないようだ。
BitDefenderは20日の説明発表より前に、同ソフトウェアのウイルス対策モジュールを停止し、問題を修正する新たな定義ファイル
が配信されるまで待つようユーザーに勧告していた。
今回の件に関して同社にコメントを求めたが、回答は得られていない。
http://www.computerworld.jp/topics/pcc/177409.html