マイクロソフトはクライアントサイドのAjaxアプリケーションを開発するテクノロジーとして、jQueryを最優先にするという方針を
明らかにしました。
すでにASP.NETチームの担当者はフルタイムでjQueryのコアライブラリの開発に参加しており、これまでASP.NET Ajax Library
を使ってアプリケーションを開発してきたデベロッパーには、jQueryへ移行するように勧めています。
ラスベガスで行われているマイクロソフトのイベント「MIX10」、2日目のキーノートスピーチで同社バイスプレジデントの
Scott Guthrie氏は、「18カ月前、製品の一部にjQueryを含めて出荷を開始しオフィシャルなサポートを提供してきた、昨年には
Ajax CDN(コンテンツデリバリネットワーク)を通じてjQueryの配布を開始し、Visual StudioでのIntelliSense対応なども進めて
きた。そしてマイクロソフトがさらにjQueryへ注力する次の段階が来た」と、jQueryへの同社の支持について説明。
Guthrie氏は、マイクロソフトがjQueryプロジェクトに対して、品質向上のためのQAやテストなどを含む開発作業に参加することを
表明しました。「マイクロソフト製品のユーザーだけでなく、Webコミュニティ全体に対しても良いこととなる」(Guthrie氏)。
Visual Studioなどでは、さらにjQueryへのサポートが強化されるとのことです。
この言葉を受けて、MIX10の壇上にはjQuery開発者のJohn Resig氏が登場。
「jQueryは2006年にスタートしたJavaScriptのオープンソース。Webサイトの30%程度がjQueryを利用している」「これまでも
マイクロソフトと共同で作業してきたが、同社と話し合った結果、jQueryの機能の中でテンプレート、ダイナミックスクリプトローディング、
ディペンデンシーマネジメント、データバインディングなどの分野での興味が一致した」「そこで、実験的にテンプレートのプラグインに
ついてjQueryプロジェクトのやり方で共同作業をしてみた。それがうまくいき、今後さらに共同作業を進めていくつもりだ」(Resig氏)
http://www.publickey1.jp/blog/10/jquery_2.html