米国のインターネット専門調査会社、NetApplicationsは3月1日、同社が継続的に調査している4万以上のWebサイトにアクセスした
マシンで使われているOSの2月の動向調査を明らかにした。それによると、Windowsのシェアが増えた一方、Mac OS Xのシェアは
低下したという。
同社によると、2月のWindowsのシェアは92.1%で、前の月よりも0.1ポイント上昇した。上昇率はわずかだが、2009年6月以降では
最大の上げ幅だという。過去12カ月間でWindowsのシェアが伸びたのは3カ月だけだった。
Windows XPとVistaのシェアは、2月も引き続き下がる一方、Windows 7のシェアは伸びている。XPのシェアは65.5%で、前の月よりも
0.7ポイント下がったが、昨年9月以降の下げ幅としては最も小さかった。一方Vistaは、1ポイント下がって16.5%になった。Vistaのシェア
は4カ月連続で下がっており、過去6カ月間にシェアが下がった月は5回あった。また2月の下落率は、2007年以来最高だった。
一方、Windows 7のシェアは伸び続けている。2月のシェアは8.9%であり、前の月よりも1.4ポイント上昇した。現在のペースを維持
できれば、3月の第3週目には10%を突破すると見られる。
2月は、Windows 7の出荷が始まって以来初めて、Windows Vistaのシェア下落幅がXPの下落幅を上回った月でもある。Windows 7の
リリース後、XPのシェアは、Vistaの2倍のペースで下がり続けていた。
過去3カ月間の下落幅を見た場合、XPのほうがVistaよりもはるかに下落幅が大きい。XPが出荷開始から8年以上が経ち、世界で最も
広く普及しているOSであることを考えれば、当然の結果であろう。
一方、Mac OS Xの2月のシェアは、前の月に比べ0.1ポイント下がった。NetApplicationsによると、Mac OS Xは、過去4カ月間で3度
シェアを減らしており、2009年10月以降の下落率はおよそ5%だという。
ただし、このデータは、Macの販売台数が落ち込んでいるということを示すものではなく、各種OSの相対的な利用率を示しているに
過ぎない。今年1月、Appleは、直前の四半期に全世界で340万台のMacを販売したと発表した。1四半期の販売台数としては、過去
最高だという。
http://www.computerworld.jp/topics/pcc/175810.html