欧州連合(EU)のデータ保護当局が、米Googleに対し、プライバシーの懸念があるため、ストリートビューの
画像の保持期間を短縮するよう求めた。
ストリートビューは2007年に米サンフランシスコで立ち上げられたサービスで、ユーザーはGoogleのカメラ
搭載車両で撮影した写真を使って、街の通りや建物、車や人を360度から見られる。
同サービスは現在多くの国で提供されているが、反対派は、Googleは個人情報を含む画像に適切にぼかしを
入れておらず、カメラの位置が塀や垣根、壁を越えて個人の敷地をのぞける高さに設定されていることを避難
している。
Googleは現在、ストリートビューの画像を1年間保持している。プライバシー当局は、これを半分に短縮するべき
だと、Googleの法務顧問ピーター・フライシャー氏あての書簡で主張している。
「当作業部会は、ぼかしを入れていない画像の最大保持期間を6カ月にすることで、プライバシー保護とフォールス
ポジティブ(問題のない画像が不適切であると誤判定されること)排除の均衡が取れると確信している」と2月11日付け
の書簡には記されている。この作業部会はEU各国のプライバシー担当官で構成され、欧州委員会にデータ保護ルール
について助言している。
欧州司法委員のビビアン・レディング氏は、データ保護の問題をしっかり監視していくと話している。
「欧州では、データ保護に高い基準を設けている。すべての企業がこのルールに従うものと思っている」と同氏は声明で
述べている。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1002/26/news034.html