バルセロナで開催中のMobile World Congress 2010で2月16日、
RIM(Research In Motion)の共同創業者でCEOのマイク・ラザリディス(Mike Lazaridis)氏は、
WebKitベースのBlackBerry向けブラウザを初披露した(動画)。
同社は2009年8月にWebKit専業のブラウザベンダ「Torch Mobile」を買収していて、
今回披露したのも、その開発チームによるものと見られる。
デモンストレーションを見る限り、ズームやパンなどはスムーズに動いており、
ブラウザという面で見ればiPhoneやAndroidといったプラットフォームに追い付く可能性が出てきた。
ACID3テストでも、すでに100点中100点をマークしている様子をデモしてみせた。
HTML5やCSSを含めたWebKitの進化速度は速く、このことと、今後のモバイル向けプロセッサの高速化を考え合わせると、
ネイティブアプリとモバイル向けWebアプリの比率がWebアプリへとシフトしていくことは十分に考えられる。
iPhone、Android、BlackBerryのそれぞれに対応したアプリケーションを作るよりも、
モバイル向けWebKitベースをターゲットにWebアプリケーションを作るほうがリーチできる市場が大きいからだ。
http://www.atmarkit.co.jp/news/201002/17/rim.html