富士通は今年、ノート PC 出荷量全体の約5割を外部に生産委託する。2009年の外部生産委託は全体の約3割だった。
富士通は3日、2010年春モデルとなる新型ノート PC 5機種を台湾で発表した。
このうち、低価格軽量モデルの LifeBook LH700 ならびに LH530 の両モデルはクアンタ(Quanta Computer=広達電脳)が生産を行う。
また、過去に日本で生産されていた13.3インチモデルはインベンテック(Inventec=英業達)に生産委託されており、
今年の新型モデルも同じく同社に委託されていると予想される。
富士通のノート PC 生産委託先は台湾企業が中心で、2009年の調達額は300億 NT ドル(約840億円)に達している。
同社は今年、自社による生産比率を昨年の7割から5割に引き下げる見通しで、生産と販売面で大きな転換期を迎えることとなった。
そのほか、富士通グループによる台湾購買は主に TSMC からのロジック IC をはじめ、Netbook、サーバーなどの情報通信製品が中心で、
調達総額は年間20億 US ドルに達している。
富士通の台湾 PC サプライチェーンは100社以上に上り、このうちアッセンブリーが Quanta、Wistron、Inventec、
マザーボードは Gigabyte、IC チップ、電源、ネットワーク製品はそれぞれ TSMC、Delta、CyberTAN、USI、Accton などとなっている。
なお、日系電機メーカーで台湾調達額が最も大きい企業はソニーで、次いで NEC、富士通となっている。
富土通のノート PC および PC 部品の主要サプライヤーはクアンタ、Wistron(緯創)、インベンテック、マザーボードは Gigabyte、IC チップ、
電源とネット通信など製品は台積電、台達電、建漢、環隆と智邦などで、仕入関係の台湾メーカーは100社に達して、
日系メーカーによる台湾への仕入額ランキングは、ソニー、NEC に次いで3位となる。
http://japan.internet.com/finanews/20100208/5.html