米国Microsoftは、同社の検索エンジン「Bing」のiPhone版を発表した。iPhoneユーザーは、AppleのApp Storeで入手することができる。
iPhone版Bingは、Googleのモバイル・アプリケーションと同様にApp Storeで無償提供される。インターネット検索をはじめとする
各種サービスのゲートウェイとして機能する。通常のBingのルック&フィールは維持され、カラフルな背景画像の上にテキストが
表示される。ナビゲーション・メニューは簡略化される。
iPhone版「Bing Maps」には、ユーザーが移動しながら利用することができる道案内機能や、交通情報機能などが搭載される。
また、特定の地域に焦点を絞り込んで検索結果を表示したり、上映されている映画のリストや気象予報、地元企業の情報などを
表示したりすることもできるが、Bing Shoppingは省略される。なお、Bing Mapsのベータ版に搭載されていたGoogleの
ストリートビュー機能に相当するStreetside機能が今後搭載されるかどうかは不明だ。
iPhone版Bingでは、Web検索やニュースの閲覧、最近行った検索やお気に入り検索が可能。Googleのアプリケーションに
対抗するため、音声によるWeb検索もできるようになっている。さらに、複数のタブを開く機能や、マップ上に表示された場所を
保存するためのプッシュピン機能も搭載されている。
現在のところiPhoneのデフォルト検索エンジンは、GoogleかYahooに限定されており、Bingを使いたい場合には、Bing.comに
アクセスしなければならない。Microsoftは、最近iPhone市場への参入を試みており、今年8月にはサードパーティのiPhone
アプリケーションにBingを組み込むためのSDK(ソフトウェア開発キット)をリリースした。これにより、Bingを使ってWeb情報や
画像、動画、ニュース、電話帳などを検索可能なiPhoneアプリケーションを開発できるようになった。
なお、Bingのモバイル・アプリケーションは、すでにBlackberry、Windows Mobile、BREW、Sidekickに対応している。
http://www.computerworld.jp/topics/ms/170569.html