★MicrosoftのBallmer氏,「Google Chrome OSなんてお笑いだ」と語る (2009年7月17日)
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20090716/333949/ 米MicrosoftのCEOであるSteve Ballmer氏はパートナ向け年次会議「Worldwide Partner
Conference(WPC)」の壇上で2009年7月14日(米国時間),怒りや決意,時にはユーモアを
交えてプロモーションを行った。特に強調したのは,現在のように景気が低迷している状況
でも同社は積極姿勢を維持するという点だ。同氏はリリースの近い「Windows 7」や「Office
2010」「Windows Azure」を漏れなく話題として取り上げたが,最も面白かったのは,米Google
から前週に公表されたばかりで情報不足の「Chrome OS」についての発言だ。
Ballmer氏は聴衆に「誰かこいつの正体を知らないか?」と問いかけた。
「私個人としては,Chrome OSというものに高い関心がある。もっとも,1年半程度の期間では
完成しないだろう。それにGoogleは(Androidという)OSを発表済みだ。私は,Googleが決断で
きるかどうかや,どのような問題を抱えるのかといったことなど知らない。ただし,最新情報を
みる限り,クライアントOSは2種類も必要ないといえる。1つだけでよい」と述べた。
Microsoftも「Windows」と「Windows Mobile」という2種類のクライアントOSを販売し,そのうえ両
OSに様々なバージョンがあることは,とりあえず忘れてほしい。Ballmer氏がいわんとしたのは,
GoogleはOS市場の新参者にすぎないということである。つまり,方針が固まってWindowsの競
争相手になるまでに,多くの過ちを犯すというのだ。
さらに,GoogleはOS市場でMicrosoftの競争相手になりそうもない。例えば,Androidがブーム
になっていない状況は注目に値する。だがMicrosoftは賢明にも,このGoogleによる脅威を真
剣に考えるようになるだろう。筆者も脅威だと思う。現在のパソコンには不満な点がたくさんあ
る。Windows 7はその一部を解消するが,あくまであるべき方向へ一歩進むだけに過ぎない
のだから。