Symantec の Sammy Chu 氏は17日、同社サイトのフォーラム内にある『Security Response Blog』に
投稿した記事で、マイクロ Blog サービス『Twitter』を標的とする新たなワームが見つかったことを
明らかにした。
このワームは、Twitter への招待メールを装った Eメールを介して広まるもので、偽の Eメールには、
マルウェアのインストーラを含んだ「Invitation Card.zip」という悪意のあるファイルが添付されている。
Chu 氏によれば、この添付ファイルを被害者がクリックするとパソコンにマルウェアがインストールされ、
「マルウェア自身をリムーバブル ドライブと共有フォルダにコピーすることで拡散する」という。同氏は
次のように述べている。
「ソーシャル ネットワーク ユーザーの間で Twitter の人気が高まるにつれ、人々は仲間のユーザーから
定期的に招待メールや最新状況を知らせる Eメールを受け取っている。スパマーたちは、Twitter など
人気の高いソーシャル ネットワークをおとりとして攻撃を続けるものと予想される」
Twitter の重要性は高まりつつあり、同社に出資している投資家の1人などは先ごろ、Twitter は Google
よりも大きく成長するだろうと予測したほどだ。しかし、その人気が上昇するにつれ、犯罪者がトラフィックに
引き寄せられ、Twitter のエコシステムは汚染され始めてきている。Twitter 自身はこうしたトラフィックから
利益を得ることができないとしても、犯罪者たちは攻撃を仕掛けるために利用できるからだ。
セキュリティ専門家らはしばらく前から、ソーシャル ネットワークがマルウェアの標的となっていることを
指摘してきた。ユーザーにソフトウェアのアップロードを許すような柔軟性と、ユーザー同士が友人の
ネットワークを構築しているという信頼性とが相まって、クラッカーたちをこうしたメディアの悪用へと
駆り立てているようだ。犯罪者らは、新たな専用ツールを作ってこれを行なっている。
http://japan.internet.com/webtech/20090622/12.html