Googleは、「Gmail」インターフェースに搭載される、動画と音声を用いたチャット機能をリリースする。
まだシンプルな音声およびビデオ会議サービスでしかないものの、インストールや利用方法は簡単で、
Gmailの追加機能としては、よくできている。
しかしながら、「Skype」ほどの仕上がりではない。新たな「Gmail Video and Voice」では、Skypeの
有料サービスで可能となっている、通常の電話ネットワークへの接続は行えない。他にも、音声通話の
録音機能など、多くの追加機能が欠けている。
Gmail Video and Voiceは、米太平洋標準時間で11月11日正午より、すべてのGmailユーザー向けに、
順次提供が開始される予定である。11日中には、全世界で利用可能となるようだ。
すでにダウンロード可能な「Google Talk」アプリケーションでは、しばらく音声チャット機能はサポート
されているものの、ビデオチャット機能に関しては、まだこれから対応してくることになりそうだ。筆者が
会話したGoogle社内の人々は、いずれも煮え切らない態度だった。
結論として、音声およびビデオチャット機能の追加は、Gmailの完成度を一層高めるものとなっているのは
確かである。主要なコミュニケーション手段である、電子メール、チャット、音声、動画、そしてまもなくSMSも、
すべて1カ所で、1度のログオンにて同時に利用可能になるのは、本当にすばらしいことだ。Googleは、
YouTube、Google Docs、Androidなど、独自のアプリケーションの機能強化を図るため、もっとこうした
コミュニケーション機能との融合を進めてもよいのではないだろうか。ただし、通常の電話への通話
インターフェースの欠如は、大きな制限ではある。
http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000056023,20383475,00.htm