CDデータベースサービスのfreedbは1日、音楽CDの曲名やアーティスト名などの情報を無償提供する
オンラインサービスを停止した。意見の相違により主要開発メンバーが脱退、残されたメンバーでは
継続が困難と判断されたことによるもの。Webサイト上ではドメイン名の売却にまで言及されている
ことから、このままプロジェクトが終息する可能性は高い。
freedbのサーバから楽曲情報を取得するアプリケーションは、xmmsやGnome CD Playerといった
ジュークボックスソフトのほか、Windows用CDライティングソフトDiskJugglerなど多数が存在する。
楽曲情報を取得するライブラリlibcddbもfreedbに依存することから、サーバの停止は広い範囲に
影響をおよぼす。
CDデータベースサービスには、コミュニティ主導のfreedbのほか、米Gracenote「CDDB」がある。
iTunesなどコマーシャルベースのアプリケーションの多くはCDDBを採用している一方、
フリー/シェアウェアではfreedbを採用するという棲み分けがなされている。
ただし、freedbのサーバに蓄えられた楽曲データは、freedbの開発メンバーが緊急避難的に立ち上げた
freedb2プロジェクトに引き継がれたため、現時点ではサーバの停止に伴い楽曲データベースが失われる
ことはない。今後はfreedbに依存するアプリケーション/ライブラリのfreedb2への移行が促される可能性が
高いが、データベースの保守やミラーサーバの設置など課題が山積していることから、これからの動向が
注目される。
ソース:MYCOMジャーナル
http://journal.mycom.co.jp/news/2006/07/04/340.html