■スパム急増で電子メールシステムが崩壊へ--専門家が警告(05/02/03)
SpamHaus Project(本部:英国)によると、PCを乗っ取る悪質なソフトウェアが新たに開発されたという。
同プロジェクトでは、スパム対策としてブラックリストを編集し、1日80億通のメッセージをブロックしている。
このソフトウェアに乗っ取られた「ゾンビPC」は、ユーザーのISPのメールサーバ経由でスパムを送信するため、
ジャンクメールがそのISPから送られてきたように見え、結果的にスパム対策用のブラックリストを使って
ブロックすることがかなり困難になってしまう。
これまでは、ゾンビPC自体がメールサーバとして利用され、スパムメールを受信者に直接送信していた。
「このトロイの木馬は、スパムデータをISPに送信するようプロキシに対して命令できる」(SpamHausディレクターの
Steve Linford).
(中略)
大手ISPのドメイン名が付いたメールをブロックすることは非現実的であるため、こうなると電子メールのインフラに
深刻な問題が発生する可能性がある。Linfordは、今後2カ月間はISPでジャンクメールの送受信数が増加し、
電子メール全体に占めるスパムの割合は現在の75%から1年以内には約95%に達する、との予測を示している。
「電子メールのインフラが機能しなくなり始めている。電子メールに大幅な遅延が発生し、サーバは破綻する。
これは電子メール崩壊の始まりだ」(Linford)
「ADSLアカウントから来る電子メールの数を制限する必要がある。侵入したウイルスを素早く除去する
必要も出てくるだろう。ISPには大量のスパムが来るので、各ユーザーに電話をかけてトロイの木馬の存在を
通知するには人手があまりに不足している。それに、通知できてもだれにも話が通じないかもしれない」(Linford)
( ´`ω´)つ
http://japan.cnet.com/news/sec/story/0,2000050480,20080462,00.htm (引用元配信記事)
CNET Japan
http://japan.cnet.com/ (05/02/03) 配信