IBM・ソニー・東芝、次世代半導体「Cell」の概要公表

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240名無しさん@お腹いっぱい。
Intelのデスクトップ向けデュアルコアCPU「Smithfield(スミスフィールド)」についての業界のウワサは半分当たっていた。

 Smithfieldは、形としては1チップに2CPUコアを集積しているが、
実態はPrescott(90nm版Pentium 4)相当のCPUのダイ(半導体本体)を2つ、
単純にくっつけたものに過ぎなかった。
それぞれのダイが独立したFSB(フロントサイドバス)を持ち、
おそらくCPUコア間で共有するリソースは一切持たない。
これは、FSBなどを共有する一般的な意味でのデュアルコアとは異なる。
“疑似デュアルコア”と呼ぶべき、間に合わせ色の強いソリューションだ。

 Smithfieldについては、昨年中盤以来、
何度もマルチダイ(1個のチップパッケージに複数のダイを内蔵した構成)ではないかという観測が出ていた。
開発期間が異常に短いこと、Smithfieldだけはダイレイアウトが公開されないことは、
マルチダイであることを裏付けているように見えた。
だが、その一方で、Smithfieldはシングルダイだという、
かなり確度の高い情報もあった。矛盾する情報が飛び交っており、実態が掴めなかった。

 今回のIDFで、明らかになったのは、どちらの情報も正しかったということだ。
形態は確かにシングルダイだが、実態はマルチダイに近い。
乱暴な言い方をすれば、違いは、2つのCPUダイがくっついているかどうかに過ぎない。
例えるなら、通常のデュアルコアCPUがキッチンや浴室を共有する2世帯住宅なのに対して、
Smithfieldは玄関から始まり全てが分離された、ただくっついているだけの2世帯住宅だ。

 IntelはSmithfieldに続く、65nm世代のデスクトップ“デュアルコア”CPU「Presler(プレスラ)」でも完全に統合したデュアルコアにはしない。
どころか、Preslerは、シングルダイですらない。
Preslerは、サブストレート上に2個のシングルコアCPUダイを並べたシロモノだ。

 こうして見ると、IntelのNetBurst世代の“デュアルコア”CPUは、
いずれも、一般的な意味でのデュアルコアではないことになる。