IBM (NYSE:IBM) は3日、Linux 搭載のスーパーコンピュータを納入する契約を、米国防総省と結んだと発表した。
同省との大型契約はこれで2週連続となる。
規模にして数千万ドルにのぼる契約の納入先は、米陸軍研究所の大規模共有リソースセンター (ARL MSRC) で、
このスパコンを防衛システムの計画と開発に利用するという。
マシンの演算速度は10テラフロップス (1秒間に10兆回の浮動小数点演算) に達すると見込まれ、世界最速スパコン
10位内に食い込むほどの性能だ。同マシンは2304基の CPU を搭載し、IBM の『eServer 325』(AMD 製の2.2GHz
『Opteron』プロセッサを2基搭載) を1186台使用するという構成で、クラスタ構築用の高速接続技術『Myrinet』と、
『SUSE LINUX』を採用している。
データ容量は10テラバイトを上回る。ARL MSRC は現在すでに、IBMの『Power3』システムのほか、同社『p690』
システムを2台、SGI の『Origin 3800』システムを2台、そしてLinux Networx の『Evolocity II』を1台導入しており、
そこに新スパコンが加わる形となる。
IBM にとって、米政府機関へのスパコン納入は珍しいことではない。先月27日にも、やはり国防総省から『eServer p655』
のクラスタで構成する高性能コンピューティングシステムの受注を得ており、これは海軍の国家防衛研究プロジェクトでの
使用が決まっている。
引用元
http://japan.internet.com/busnews/20040804/11.html