Pen4で自作機組むって言ったら兄貴に殴られました6

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2251 ◆LVsfJKLi9w
みんな、外にはついていかず、おまけに誰も止めず、ベランダに出て、提督と小隊長の喧嘩を見ました。
田原は、すでに酔いがまわっており、
「ヘビとマングースの戦いのワクワク感なんだけど。」
と他人事のように言いながら、ベランダにしがみついていました。
俺は兄貴に、
「止めなくていいのかよ?」
と言うと、兄貴は、
「まあ待て。まずは神聖なるガチを見ようじゃないか。」
と、どこ吹く風でした。

結果、ビビリました。
若さに勝る小隊長が、提督に飛びかかり、すぐ勝負を決めると思ってました。
しかし、提督はいきなり、両手を広げて、鳥が羽ばたくような格好をして、片足を上げていました。どういうわけか、右手には透明な液体が入った試験管を持っていました。
小隊長はそれを見て、まったく動けなくなっていました。
兄貴は
「さすが提督じゃ。まったく隙のない鶴翼の構えをしておる。」
などと呑気な発言をしていました。
3分くらいでしょうか。膠着状態が続きました。そこで兄貴がベランダから
「勝負あった!」
と声をかけました。
「やめじゃやめじゃ!2人とも上がってこい!」と言い、2人は上がってきて、無理矢理乾杯させられ、仲直りさせられました。
小隊長が動けなかったのは、提督の変な構えのためではなく、右手に持った試験管の液体が不気味だったからだと思います。
田原は、
「提督すげぇ。確かに亜流だけど、ノールールじゃ世界最強。公安に連絡入れといた方がよくね?」
とか言っていました。

その後、俺の部屋と兄貴の部屋に分かれて寝ることになり、
俺の部屋には兄貴と小隊長と田原、兄貴の部屋には提督と部隊長と俺が寝ました。
俺は自分の部屋に物を取りに行ったりしたのですが、兄貴達の会話は提督のことで持ちきりで、
「あいつ、マジでやべぇ。本物だ。」
とか言ってました。