突然話の腰を折る様ですみません…
ここに来ていらっしゃる皆さんは、今どの様な入力方法を使用しているのでしょうか?
#話の流れを見ていて、とても気になってしまったものですから…
なお、以下のお話は、森田正典氏と神田泰典氏のHPにあった文章をもとに、
私が勝手な推測を付け加えたフィクションに近いものなので、真に受けないで下さい。。(^^;;
ただ私が、「今までの常識にはないことを果敢にトライする神田氏や森田氏のような人を」
尊敬することが、これを読むと分かってもらえると思います。
まず、「M式キーボード・その知られざる開発秘話」(これは、神田泰典氏に行く振りです)
1978年、63歳の森田正典氏はNECの重役であった。
東大卒の工学博士であり、「全国テレビ中継網用無線中継器」の発明で紫綬褒章を受章
して、功なり名を遂げていた彼は、そのまま優雅なリタイア生活をしていくはずだった。
彼には、他のNECのお偉方のように、会長にまで登りつめて、
更には財界のトップに居座るような趣味はなかった。
彼はひたすら研究を愛する人物であった。
そんな、宮仕えの日々も残り少ないある日、森田はたどたどしくローマ字でキーを打つ社員の様子を、
遠くからボンヤリ眺めていた。それは、彼がコンピュータの活用現場の視察でアメリカに訪れた、
法律事務所での 機関銃のようなワープロ入力とは全く別物の、悠長なものであった。 森田自身、
自ら文章を打つためにキーボードに触れることがあったが、その使いにくさには辟易していた。
と、突如、森田は頭の中で誰かの声が自分に命令したような気がした。
その声は、「日本人のための理想的なキーボードを作れ!」と、言っていた。
益々普及が予想されていたコンピュータの利用が、たかがキーボードのために妨げられ、更には
コンピュータの利用が一般国民に行き渡らず、ひいては日本が国際競争に取り残されることを
何より恐れていた森田には、少なくともそう言っているように聞こえたのだ。
当時、我が国のワープロによる文書作成の効率はアメリカの5分の1程度であり
(それは今日でも殆ど変わっていない)その損失は、年間数百億円に上ると試算されていた。
「あと10年もしたら、日本の組織の文書は殆どワープロで作られるだろう。
その時の損失は、1兆円ではきかないのではないか?」
会社時代の最後の日々を、この国家的な損失を防ぐための開発に捧げようと、森田は密かに心に決めた。
「初心者や高齢者にも覚えやすく、しかも、熟練者には高度で高速な入力を可能にするような
そんなキーボードは出来ないものだろうか?」
彼はそれを求めて、日本語・漢語の構造、音韻学、効率的で疲れにくい手の動きを究明するための
解剖学など、様々な畑違いの分野の研究に没頭した。
電子工学一筋の彼にとって、それは手強くも新鮮な研究であった。
還暦を既に迎えていたとはいえ、彼は持ち前の粘りと集中力で、ついに革命的なキーボードの構想を得た。
初心者にも簡単に覚えられる単純な交互打鍵で殆ど打てる配列のローマ字入力と、シフトキーと組み
合わせで、 2字、3字の漢音音節がワンタッチで入力でき、高速入力をも可能にする画期的なものであった。
突貫作業の試作機の製作が完了すると、何台かが早速数名の新入女子社員に渡された。
それは、人間工学に基づいた、それまでにない珍妙な形をしたPC用のキーボードであった。
新方式でのローマ字入力の習得を命じられた新入社員達は皆、キーボードは初めてである。しかし驚いたことに彼女
たちは一年以上ローマ字入力で文書を作っていた先輩社員たちの入力速度を、一月足らずで追い抜いたのである。
これに自信を得た森田は、「文豪に、PC88(!)に、このキーボードを付けた製品を追加せよ」と号令を発した。
巨大企業NECも一旦方針が決まれば素早かった。次々と製品が発表された。
ツルの一声で製品開発が進み、商品が次々と売り出される。
こんなとき重役であることは便利なものだと、つくづく森田は思った。
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ここからは、神田泰典氏の話ですが、これも親指シフトに行く前の振りです。。(^^;;
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便利でないのは、一介の開発部員である、富士通の神田泰典氏であった。
時代はさらに、10年ほど前にさかのぼる。
神田は日本で初めて汎用コンピュータに日本語が処理できるような
付属装置を開発するように、社内の説得に奮闘していた。
「コンピュータは英語で使うのが当たり前!」専門家は口を揃えて言った。
そんな、時代であった。
Tビットが50円。1バイトは8ビット。今のPCでは少な目とされる、64Mbだと、256億円にもなる計算だ。
当然大きな部屋がメモリだけで占領されるサイズであり、消費電力も莫大であった。
国家プロジェクトで作られたコンピュータでも、それ程の記憶容量を持つものは滅多に無かった時代である。
「10億円のコンピュータを20億円にして、日本語が使えるようにしても買うお客はいない」
というのが、大方の「常識」であった。
当時の汎用コンピュータの記憶容量は、1Mbにも満たなかった。
その高価なメモリを日本語処理のために、今のモデルの何倍も使えと神田は主張したのだ。
金額の問題だけではなく、漢字処理のアルゴリズムも、日本語入力や漢字変換の方式も何もない時代に
それらを全て考え出すことも、かなりの困難が予想された。
冒険に見合うだけの利益が上がると思うものは殆ど皆無であった。
社内の猛反対の声の中、ただ一人「日本人が使うコンピュータが日本語を扱えないのはおかしい」と
神田は説得にかけずり回る。
挙げ句の果ては「日本語教の教祖」と揶揄される始末であった。
しかし、神田の粘り強い説得は次第に上層部をも動かし、ついに、それまで英数字とカタカナしか扱えなかった
富士通の汎用コンピュータに付加するかたちで、神田の日本語処理システムに開発のゴーサインが出された。
説得と開発に手間取っている間に、ICの集積度が急速に高まって、メモリのビット単価が劇的に
下がったのも彼に幸いした。
仕上がった新製品は「富士通日本語処理システム・JEF」と命名され、折良く開かれた
コンピュータショーの中で、 富士通の他の主力製品の発表の後に付随的に簡単に紹介された。
このシステムは、社内でも神田の率いる開発部隊以外には殆ど注目されていなかったのだ。
しかし、翌日の全国紙は違った。
このシステムを「安藤さんと安東さん、区別できます!」 という見出しなどで、一面に大きく報道したのである。
(それ以前は、コンピュータが吐き出す電気料金などの請求書や給料明細などはカタカナしか使えなかった)
これには富士通の上層部の方が驚いた。
コンピュータの新製品、ましてや既にあるものの付加装置の発表が、全国紙の一面を飾ったことなど
かつて一度もなかった。
コンピュータの専門家達の社会と異なり、世間が「日本語が分かるコンピュータ」をいかに渇望していたかの証左である。
それまで、コンピュータの神様として、一貫して我が国のトップシェアをしめていたビッグブルー(IBM)は
「面倒なだけで、他の国では役に立たない日本語処理」の開発を怠っていたためか、日本語処理の開発に
手間取り、翌年、富士通に国内トップシェアの座を奪われることになる。
ちなみに、富士通のワープロ、「オアシス」でお馴染みの「親指シフトキーボード」を発明したのも、
この神田氏の率いた富士通の個人用ワープロ一号機の開発チームである。
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ここまでが、前世紀に数百バージョン前の飛鳥で私が書いたものです。
以下が今書いた親指シフトの開発時の>葛藤 に関する私の勝手な想像です。
上を書いたときは随分長いと感じたのですが、今推敲しながら下を見ると、
下の方が全然長くなっています。時間も大してかけていないのにです。
この三年余りで飛鳥が打ち易くなった分だけ、どうも文章が無駄に長くなるようです。
これでは飛鳥を使うと効率が良くなるのかどうか、怪しくなってきますねえ。。(^^;;
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一号機なら、既存の形状のキーボードで既存のローマ字やJISカナで打つものに
するのが安全である。事実、他のメーカーはその路線を踏襲した。
しかし、神田は違った。なにしろ、「日本で使うコンピュータが日本語で使えないのはおかしい」
と主張してJEFを開発した神田である。当然、彼はこう考えたであろう。
「日本語を知っていたはずもないアメリカ人のSholes氏が英語のために配列したQWERTY配列の英字で
日本語を一カナ2打鍵で打つのは問題外だ。しかし、カナで打てると言っても、カナの出現頻度に
応じて打ちやすいキーを割り付けておらず、数字段まで頻繁に打つことが必要になる、従来の
カナタイプライタの配列(JISカナ配列の雛形)を使うのは更に問題だ。どうにかならないか?」
彼の問題提起に一人の開発部員があるアイディアを思いついた。
「90位あるカナと記号を3段の英字段で打つのには、どうしても一キーに3つのカナを乗せる必要がある。
つまり、二種類のシフトが必要だ。これ以外一カナ一打鍵を3段の30のキーで打てることを実現できない。
これを実用化できないか?」
すぐに、従来の小指シフトは却下された。2/3のカナをシフトする必要のあるこの方式では
最も弱い小指に一番負担がかかってしまうからだ。
その上、小指は文字打鍵も担当しないとならないのだ。
この時、もう一人の開発部員がふとこうもらした。
「親指でシフトしたらどうだろう?一番太い指だし一番強いはずだ。文字打鍵には使わないし。。
変換やスペースだけにしか、この指を使わないという手はないのではないか?」
開発部員達はその場で親指と他の指を同時に動かし机を叩き始めた。
一人が「ううん、クロスシフトは小指でするより楽だな。俺なんか個人的な英文の手紙なんかは
大文字を使わないでで許してもらっているくらいだから、親指でシフトするのは楽でいいぞ。。」と呟く。
もう一人が「俺、子供の時ピアノを習わされていたんだが、片手の親指と他の指の同時打鍵は
ビアノの和音を弾くときと似ていて、いい感じだ。」
「よし、それで行こう!」と神田は決意した。
「あとは配列をどうするかだな。一号機を競合メーカーより 早く発売しなくてはシェア
は掴めない。時間は限られている。一週間後に各自、配列の試案を持ち寄るように。」
開発部員達は、メインのプログラムやハードの設計を終えた後、遅くまで残って
配列をどうするかの大問題に挑んだ。そして一週間が過ぎた。
様々なアイディアが出されたが、議論の末A,Bの二つの方式に絞られていった。
Aは、半濁音を除いては現行のニコラ方式である。
つまり、「清音とその濁音をアンシフトとクロスシフトに置く。
出現頻度の高い濁音を持たないカナはアンシフト中心に割り付ける。
それ以外の濁音を持たないカナは同手シフトに割り付ける。
半濁音については、出現頻度が低いので、専用の半濁音シフトキーを二つ新
たに設けて、清音のカナとのクロスシフトとする。」というものであった。
この配列のメリットは、25個の濁音半濁音は、清音のキーのクロスシフト
の位置にあるため、カナの位置を記憶する時間が短くなることであった。
また、濁音・半濁音は全カナの中の10%程度に過ぎないため、初期には頭が混乱しやすい
クロスシフトが少なく済むことである。つまり、90%はアンシフトと、重いアンシフトの
感覚しかない同手シフトで打てることである。
B案のほうは、アンシフト・クロスシフト・同手シフトを、カナ表記での法則とは一切無関係に、
一つ一つの単語や言い回しごとに、出現率に応じて打ち易い運指を割り付けていくというものだった。
カナの位置を憶えるのには少々時間がかかるが、よく出てくる単語や言い回しほど打ち易い運指に
なっていれば、作家のように長いものを書いても苦にならないはずだというのである。
最初に憶える時間が数時間余計にかかっても、一生使い続けることができる、打ち易い配列を
提供するのが、安くはない一号機の購入者に対する富士通の社会的責務であるというのである。
ところが、B案の提案者は具体的な配列案を準備できていなかったのである
。
「理屈はその通りかも知れないが、それで作った試案はないのか?」という質問に
この提案者は
「少しやってみたんですが、一つのカナは色々なカナとくっついて、言葉を作るので
ある言葉が打ち易いようにすると、他のよく使う言葉が打ちにくい運指になって。。こちらを
立てればあちらが立たずで、少し時間がかかりそうなんですよね。。」と自信なさげに答えた。
すると、A案の提案者が発言した。
「俺もそのことは考えなかったわけではない。しかしそれだと、90近いカナと句読点の
順列組み合わせの中から、良い運指を選ばなくてはならない。
それで、順列組み合わせをちょっと計算したら、そのやり方は不可能なのが分かった。
何しろ何の制限もなくカナを並べる順列はサハラ砂漠の砂の数どころか、全宇宙の素粒子の数の、
それもその二乗より多いんだ。
つまり、無限と変わらないんだよ。だとしたら、いつまでやっても終わるはずがない。」
このA案を主張した部員は、カナの出現頻度のデータなどから早くも配列試案を作っていた。
この配列表を見て、ある部員が言った。
「QPの句読点(ニコラではQ@)は打ちにくいぞ。俺は英文を打っているとき、いつもQPは打ち
にくいと感じている。句読点に関しては、皆んなが慣れている,.の位置でいいのではないか?」
「いや。,.はカナを割り付けたい。大体、『慣れている』と言っても、この機種は
従来の汎用コンピュータと違って、ユーザーはキーボードなど触ったこともない一般人だ。
コンピュータのキーボードどころか、殆どが英文タイプライタも触ったことがないはずだ。」
ここで、神田が割って入る。
「一般人が何千字もの長い文章を打つことはまずないだろう。やはり句読点はアンシフトで
分かり易いところにあることの方が重要だ。
一般人がお知らせ程度の短い文章を打つのなら、スピードはあまり重要な要素ではない。むしろ
分かりやすさ、覚え易さを重視すべきだ。それにいつ完成するか予想もできないB案は非現実的だ。」
結局、既に試案が存在していたA案で行くことが決定された。
一月程度かけて、電卓のキーボードを二つつなげた即席親指シフトキーボードを
使っての試し打ちも行われた。十種類程度の配列が試された。
しかし、そのような劣悪な開発環境と短い開発期間では、最高のものが
できるはずがないというのは、当時の状況を無視した批判に過ぎない。
神田チームは、当時の限られた条件と時間の中で最高の仕事をしたのである。
結局、A案を少々配列替えしたものが、富士通の個人用ワープロの一号機に
乗せられて発売された。
神田らの予想に反して、この独自の入力方式のワープロに飛びついた人達の中に、
作家や速記を清書する国会の速記者など、大量入力を必要とするプロの人達が多く
含まれていたのは意外であった。
しかし、とにかく世界初の「親指でしかも2種類のシフトをする」一カナ一打鍵の
方式が、かなりの人達に受け入れられたという神田氏らの実績は称賛に値する。
親指シフトの一要素に過ぎない配列の問題点故に、何十年も後の今の立場から批判されるべきではない。
それは、現在の世界中の車社会の基礎を作った、T型フォードの例で考えても明らかである。
世界初の量産車であるT型フォードには、パワステやパワーウインドウどころか、
イグニションキーすらなかったのである。
チャップリンの映画に見られるように、車の前に回ってクランクシャフトをレバーの
ようなものを使って、直接手で回さなくては、エンジンさえかからなかったのだ。
だからといって、だれがヘンリー・フォードを非難することができようか?
親指シフトが可能なキーボードは存在しなかったことや10秒で配列替えができる
親指ひゅんQのような開発環境が神田チームの時代にはなかったのと同様に、
フォードの時代にはが今のようなセルモーターに使う強力で軽いモーターや、まして効率が
良く、軽い(しかし、持つと重いが。。(^^;;)バッテリーなど存在しなかったのである。
親指シフトという画期的な発明にあたる、ベルトコンベアを使った流れ作業による
大量生産方式を発明したフォードの功績を、誰が無視することができようか?
それがもたらした車の低コスト化は一般大衆にも車の利用を可能にし、
社会の効率を高め社会に大変革をもたらした。
また、フォードの生産方式は様々な工業製品の生産に応用され、現在の物質文明の
基礎を作ってきたのである。それを否定できるものは誰もいないだろう。
しかし、その「物質文明」の是非については
>単なる技術的問題よりも政治的、哲学的(おおげさ)な領域に近づくことになります。
となり、この何倍もの文章を書く必要があり、また日本語入力の問題からは遠ざかるので
やめておきます。。。(^^;;
しかし、そういう長いものを書き、考えながら思考を発展させるときにこそ、打ち易く
疲れない入力法が必要だということで、決して両者が「無関係」とは言えないんですね。
まあ、作る人間の動機や人生観は別として、配列自体は「政治的・哲学的」側面は余り関係が
ありません。しかし、日本語という「言語学的」領域は、発声やリズム、連続しやすい音の
並びなど、大いに打鍵と関係があります。
それで、そんなのも考えつつカナ並べをやっているとアッという間に4年の歳月が過ぎ去っちゃうわけです。
尚、B案(打ち易い運指に出現率の高い文字列を割り当てる)の存在は完全にフィクションです。
それは、私がそれに気付いたのは大量の評価打鍵とそれに基づく思考をした末の最近のことであり
一万時間以上もの期間を要したからです。
一週間程度の思考のみ(評価打鍵はできない状況だったので)では
それに気付くことはできるはずもありません。
正に垂れ流しだな
>>704 705以下と同一人物かどうか聞いてみたい。
705-715はRay氏の発言のコピペか。
飛鳥スレだったのにスピードワープロの流れだった。
話題の転換も許せるか。でも、「理想の」ならば配列について熱く語ったっていいじゃないか。
スピードワープロも参考になるはず。
ちなみに漏れは、qwertyとNICOLA。現在dvorakを学習中。dvorakが身についたら、他の配列にも手を出してみようかな。
飛鳥配列には手を出してない。というのは、配列が頻繁に変わるから。固定化されれば考える。
ここからは、漏れの二言め。
Ray氏の考え方、配置の規則性を無視して打ちやすいように文字を配置するというのは賛成。
漏れが打ちやすさ重視だから。だけど、その配列に客観的データが無い…主観的すぎるという指摘も正しいと思っている。
Ray氏自身が理系でないと言うように…プログラムを組めないということだと思うけど、
彼がすでに4年間?飛鳥配列を開発しているのだったら、その4年間でプログラム言語を学べた気がする。
本人がプログラム嫌いっていうなら、それ以上何も言わない。でも、高校数学くらいができればいけるよ。
Borland C++ から始めてみるといい。ちなみにフリーウェアだ。有名だから知ってるか。
学習系ページもある。本を買ってもいい。これくらいなら個人でいけるはず。
そんで、打鍵を評価するプログラムを自作して、そのプログラム上でRay氏が打ち込んでいけば、非常に貴重なデータがとれたと思う。
例えば、どのキーを速く押せたとか、連続しやすい文字とか。横軸tで打鍵速度をグラフにもできる。
そうすれば、キー配置を決める手助けにもなっただろう。
Ray氏一人のサンプルでは心もとなく、客観的とは言えないかもしれないが、個人では人を雇う金がないだろ。
当然だ。ユーザーよ、そこまで開発者に要求するな。相手は企業じゃない。
まぁ、ここまででRay氏にも大いに反論があるかもしらん。
で、指の疲労感だけども、こればっかりは本人自身の感想だと思う…。
…筋電位計をつけて計るか? 乳酸値を調べるか? 脳波計をつけるか? 企業ならできるだろうな。
しかし、使用感・疲労感はアンケートを取るだろうよ。
個人差はあっても、ある程度は一般的平均があるんじゃないか。
ちなみに漏れのnicolaはエミュレータだけど、右親指シフト+Y(qwerty配列)が打ちにくい感じ。
しかし、上段中指はシフトしても案外打ちやすい。
それと、句読点についてだけど、小指の担当にすべきでなかったと思っている。
左小指で「。」、 右小指で「、」なので、シンメトリーと言っている向きもあるが、しっくりこない。小指ヘンになる。
なので、配置を変えてる。CapsLockキーをCtrlキーにしたりさ。
そんなふうに、個人でカスタマイズされるべきモノなのかもしれない。メンドウだけど。
個人でカスタマイズで言えば、アルパ氏のステノ的親指シフトは、どうなるん? 開発できるんか。
きっと高速打ちしたとき…特にホームポジションによく使われる文字があてられている配列ほど、きっとミスタイプする。
だから、ホームポジションのキーを同時押しするのは、難しいだろうと思われ。
最後にコピペに対して、漏れの三言め。ちょっとだけ言ってみたい。
> 一般人がお知らせ程度の短い文章を打つのなら、スピードはあまり重要な要素ではない。むしろ
> 分かりやすさ、覚え易さを重視すべきだ。それにいつ完成するか予想もできないB案は非現実的だ。
これは、誰の意見か分からんが、当時、今ほどワープロやパソコンは身近ではなかった。
そう考えると、一般人がお知らせ程度の文章を打つために購入しただろうか。
> 90近いカナと句読点の順列組み合わせの中から、良い運指を選ばなくてはならない。
> それで、順列組み合わせをちょっと計算したら、そのやり方は不可能なのが分かった。
> 何しろ何の制限もなくカナを並べる順列はサハラ砂漠の砂の数どころか、全宇宙の素粒子の数の、
> それもその二乗より多いんだ。
> つまり、無限と変わらないんだよ。
疑問を覚える。それは単純にカナと句読点を無作為に組み合わせるからだ。
無作為に順列をとった以上、次にくる文字の確率も一定になる。
よって、キーボード上にどう配置してもよくなってしまう。これはおかしい。
仮に連続する文字列をプログラムに評価してもらうとしよう。
ここからは言い方が難しいが、ベストではなくベターを求めよと言ったらいいのか。
“はじめから無限を相手にするから、答えが出ないのだ”
その際にインプットするデータが「一人の手によって入力されたもの」であるなら、必ず答えが出る。
なぜなら、人には限界があるので、ほぼ無限と変わらないほどのデータではないからだ。
これが、この世に存在しうる文章、想定される文章だと答えは出ない。
それは、インプットするデータがほぼ無限だからだ。
想定される文章とは、辞書にある語句を規則性なく組み合わせてできるものだが、規則性が無いので文章とはいえない。
日常的に使えるものでもない。意味が無い。何しろ、語句の羅列だから。
言うまでもないが、この語句の羅列のパターンは、カナを無作為にならべたパターンに含まれる。
よって、インプットするデータが Ray氏がいままで入力してきた文章で、
すべてひらがなで構成されていたら、連続する文字列の頻度は割り出せるはずだ。
と言ってみる。当方に悪意はない。間違っているかもしれない。どうか善意で受け止めてほしい。
>>718 >
>>704 > 705以下と同一人物かどうか聞いてみたい。
> 705-715はRay氏の発言のコピペか。
むしろ、私の
>>704が
>>705-715によってスルーされたのだと思っていました。
何にせよ、流れを急に変える様なことを書くべきではありませんでした…すみません。
> 飛鳥スレだったのにスピードワープロの流れだった。
> 話題の転換も許せるか。でも、「理想の」ならば配列について熱く語ったっていいじゃないか。
> スピードワープロも参考になるはず。
ステノ自体の配列(/入力方法)がweb上に載っていない(
>>655 くらいしか見つからない)ので、私個人としてはあまりステノに興味を持てていません。
もっとも、話題の種としてはとても有用な様で、ここまで楽しく読ませて頂いています。
> ちなみに漏れは、qwertyとNICOLA。現在dvorakを学習中。dvorakが身についたら、他の配列にも手を出してみようかな。
dvorakとqwertyとでは(同じ英字配列なので)混同しそうな気がするのですが、718さんはどうでしょうか?
あ、もしdvorakをマスターしましたら、ついでにACT (AZIK on Dvorak)も…という手が。
> 飛鳥配列には手を出してない。というのは、配列が頻繁に変わるから。固定化されれば考える。
「飛鳥−21世紀 207(最終バージョン!) 」ですので、固定化されて…いませんよね。
21世紀207か、21世紀259のどちらかを思い切って「安定版」としてリリースして欲しい所。
後の改変については「開発版」とでもすれば問題ないような気もしますし。
あのお話を含むものは、私がNICOLAの掲示板に書いたものですが、
ここにコピペしたのは私ではありません。そうだったら、その旨を書くのが私流です。
いろいろレスしないといけないのですが時間がないので数点だけ.
まず、飛鳥は259を決定版とさせてもらいます.
これは、207を作ってから半年以上たっているのに、余り大きな変更がもうなくなったことが一つ.
もう一つは、何と言っても、開発費=生活費、の貯金が底を着いたことがでかいです。。。W
>>心優しい719さんが理解してくれた通り
>Ray氏一人のサンプルでは心もとなく、客観的とは言えないかもしれないが、個人では人を雇う金がないだろ。
どころか、自分を雇う金もないんですから。。
で、私がここに書くようになったのは、客観性を担保するためにも、もっと多くのユーザーが必要なので
チャレンジ精神を持っている人が見つからないかなということもありました.
ということもあります。
理系について書くことも沢山ありますが、時間がないし本論からずれるので
一つだけ言うと。。
人は自分にとって簡単なことは他人にとっても努力で何とかなると思いがちなんです.
私はbasicで、数十キロバイトのプログラムを書いた昔の人なので、自分の才能が底にないことを
よく知っています.
私の本領は、人の気がつかないことに気づく、生かされていない能力を発見して生かすところにあります.
また、「言葉いじり」が大好きなんですね.
だから、向いていないプログラムいじりは、得意な人に任せることに決めているのです.
事実、もやしさんは飛鳥が打ちやすい「もや指」を作ってくれました.
ほかにも、ぎっちょんさんやここの何人かの方のように、飛鳥のデータを計算してくれた
方もおられます.
[もち屋はもち屋」は、いつの時代でもいえるんですね.
それはともかく、最近ここに入力のことをまじめに考える真摯な方たちが増えてきたのは嬉しいです.
今回は、その中のお一人のアルバさんへのレスを載せます.
>アルバさん
>Rayさん自粛したのにアレですけど、私 長めになっちゃいました。
あはは、やはり飛鳥の人は長くなるようです。
でも、A〜Cまでとは甘い!つぎは、Jまでの10レスくらい消費したのを書いて下さいね♪
でも色々よく考えられていますね。まあ、アホみたいに入力のことのみここ数年考え続けた
私よりは浅いですけんど。。。(^^;;
それから、普通に文章を打って飛鳥を憶えようとした場合、出現率の高いカナは直ぐ憶えられますが、
低いヤツは何しろ滅多に出てこないので、忘れやすいです。
ですから、濁音とか半濁音の出現率の低いヤツは、まとめて、小学生の漢字とか中学生の英単語を
憶える要領で、集中的に一日5個とか憶えるといいです。
それも、「ご」だったら、前に言った「御座います」とか、他に「ざ」のつく言葉を差がして打つのです。
経済・財産・ふざけて・管財人・サザエさん・講座・当座の・ふざけんな!・火山・犯罪者
など、言葉遊びの漢字で言葉探しして打つんですね。私も、評価打鍵の時は最初に言葉探しをして
打って、打ちにくい平均的以上の出現率のかながないか探しています。
この要領で、出現率の低いカナは覚えてください。では、本論。
@>ホームポジションを動かないキーの組み合わせ同時押しで、頻出する連続した2文字を打つこと
ができるならば、配列におけるキーのプライオリティーも変わってくるのではないでしょうか。
飛鳥配列あたりどうなんでしょう、Rayさん。
これ、駄目です。理由は二つ
まず、塾の先生などをやっていると大体の人の頭の自由さの具合がよく分かるのですが、2文字を一打鍵
で打つのを瞬間的に判断するのは殆どの人には無理です。あんまり頭自由でない私にも、勿論無理です(^^;;
判断して、その文字列の指の組み合わせを思い出す時間を含めると、早く思い出せても
4打鍵位は簡単に打てそうですし、次の打鍵にスムーズに移行できなくなるからです。
人間は機械ではないのですから、「2打鍵=遅い/1打鍵=速い」とはならないんですね。
スピードワープロは、ですからそれが瞬間的に判断できる特殊能力の持ち主にしかできません。また、
できたとしても、これはどうも大脳を大量に使用しそうなので、20分でバテバテになってしまうのです。
バテるのは、指ではなく「頭」の方でしょう。だから、大脳を大量に使用する同時通訳と似ているのです。
また、こうして文章を考えて書くときに大脳は使うので、打鍵の方に大脳が使われるとまずいのです。
つまり、スピードワープロは「人の話したこと」をそのまま打つから、内容は考えなくて済むので
適性のある人が一打鍵や二打鍵の複数キー同時打ちで、何千語かの中から話された幾つかのカナで
構成される一語を、何とか瞬間的に打つことの連続ができるのでしょう。
思うんですけど、スピードワープロのプロでも自分で普通に文章を打つとき、結構ローマ字とかを
使っているとかはありそうです。打鍵のプロなら、親指シフトぐらいはやってそうですが。
あと、実体験で言うと、私相当馬鹿です。それは、ATOKに登録した「ん」で始まる登録語
を数えたら164個ありました。しかし、憶えていて使えるのは「ん」の「♪」、自分の住所
と電話番号の「んじ/んで」の3つだけで、後は全部忘れてるんですね。。(^^;;
これみたいに、「んじ」で「じゅうしょ」のヒントがあるような登録をしていても、発音とは違う
カナの組なので、思い出だそうとすると「思い出す」という大脳の働きが必要で、そんなことを
考えるくらいなら、住所のような長ったらしいのはともかく、普通のやや長い言葉ぐらいだったら、
カナの通りに打った方が速いし、頭も疲れず打鍵も乱れないんです。
特に、登録語を忘れるようになったのは極端に打ちにくい言葉が無くなった
飛鳥になってからのようです。
例えばJISカナの時は「あたらしい」は3QODEで相当打ちにくいので、
「新しい」はDYDEの「しんしい」で登録していました。
で、飛鳥でも最初は「しんしい」で打っていたのですが、気が付くと「あたらしい」で
打つようになっていました。
しかし、「しんしい」は飛鳥ではSJSKの表のみの交互打鍵で、物凄く打ち易いんです。
でも、「あたらしい」もD裏;表F逆S表K表で、シフトは二回ありますが、全部ホームキー
のオール交互打鍵なんで、「しんしい」程ではないのですが、慣れると結構快適に打てます。
そうすると、頭で「あたらしい」と思っているのに一々それを「しんしい」と打つことを思い出して
打つのが鬱陶しくなってくるのです。「しんしい」の方が一打鍵少ないのにもかかわらずです。
つまり、飛鳥では「しんしい」の運指と「あたらしい」の運指の打ち易さの差は、JISカナの
それらの差ほど極端ではないので、それなら音の通りに打つ方が、結局総合的には楽になるのです。
つまり、大脳を打鍵に関しては使わせないのが「頭が疲れない」打鍵には大事なようです。
一番上にある、@が駄目なもう一つの理由は飛鳥の(結果的に)追及してきた、
肝心の「打鍵と発声の一致」がそれだと崩れるからです。
つまり、(ゆっくりと話したときの)発声のリズムと打鍵のリズムが一致する方が
一部の長い言葉が1〜2打鍵で打てることなんかより、全然重要なんです。
何時間も連続して内容を考えて書くときほど、それは重要になってきます。
これも実体験で言うと、JISカナの時にはいつもやっていた、私がよく使う「わたし」の例を挙げます。
JISカナだとこれは、0QDとなり、特に数字のゼロを打つのが面倒でしたし、Qも打ちにくいキーです。
それで「私」を「し(D)」の第一候補になるようにして、「しは/しが(私は/私が)」などと打っていました。
これも、飛鳥でも最初はそう打っていたのですが、今は真面目に「わたし」と打つようになっています。
運指はA逆;表S表のオールホームキーの交互打鍵なので、打ち易いとはいっても
「し(S表)」の一打鍵の3倍打つのです。
つまり打鍵の効率とは、打鍵数だけの問題ではないんですね。
ということで、前回自粛した「発声と打鍵のリズムの一致」について書いた、少し長いのを載せます。
一応、
>>616の564さんへのレスとなっていますが、主題はこのことについて述べています。
>>616の564さん
どうも真意が伝わっていないようですね。
私が「ファン心理」のところで詳しく書いたように、少なくとも飛鳥で私が打つ場合、
「打ち易いキーの部分を速く打つ」などということはあり得ないのです。
ですから、文章でキー打鍵の速度を測ったところで「しんり」のような一拍のカナの三連打は、
S表J表F裏のホームキーの交互打鍵三連打であっても、一拍を三回でゆっくり打ちます。
逆に、「ファ」のO逆R裏のように打ちにくいキーの組でも、シフトの連続のお陰で何とか
半拍が二つの二倍の速さで打てるからそう打つのです。
こういう打ち方が可能な飛鳥では、キー毎の打鍵速度の限界とは反対の結果すら出てしまうのです。
ですから、最高速は実際の打鍵ではあり得ない同一キー73連打(K表の「い」を10秒で打った数)
のようなことで測るしかないのです。 また、連続打鍵の多さはその打鍵の指の強さと等価ですから、
現実にはあり得ないといっても、意味のある測定なのです。やるのは簡単ですので、そちらでも
試して下さい。右がはるかに速いのは、564さんの何倍(何十倍?)もの打鍵歴のあるオヤジで、
あの測定だけではなく、五千字超の文章を日常的に書いている体験からの実感でもあるのですから。。。
同一キー連打の測定はちょうど最高速を確かめるために、ソルトレークの十`とか続く直線コースで、
最高速を計測するようなものでしょう。ポルシェも軽トラもその最高速とは無関係に、同じ速さで走る
しかないのが混雑した道の多い現実の道路走行です。 すいている道路でもネズミ取りが怖いですしね。
つまり「あり得ない」条件で測るしか、最高速の限界を確かめる手段がないのです。
打鍵のスピード測定でもそれと同じことです。
実際の指の限界とは無関係な速度で打鍵ができるのは、飛鳥での実際の打鍵は、「運指で打つ」
からです。つまり、一個のキーを打った後次のキーを打ちに行くのではなく、まだ前のキーが打鍵
されていない時点から、次のカナを打ちに他の指が動き始めるのが「運指」で打つという意味です。
特にこれは、それぞれの文字列に対応した指文字のような形を作りながら打って行く、片手連打
で顕著なのです。**交互打鍵でも「でしょう。」のような出現率の高い倍速で打つ語尾は、
「でょ。」は;K.の「運指」の間に、左の「しう」のSDが挟まるので、両手とも運指で
打っているから、倍速打鍵ができるのです。
ここで、何千もの単語や言い回しを一個一個打ち易い運指になるように工夫してきたのが効いてきます。
その時点の飛鳥で一つ一つの言葉になるべく打ち易い運指を、他の言葉の運指に悪影響を
与えることなく、割り付けてきたのです。
勿論全部は(「ほて・ほり・ほら」のVFの左人差し指の連打のように)無理ですから、諦めて
「完成!」と思うのですが、歩いているときとかに、ふと「いい手」が思いついて、並べ替えを
する羽目になります。
(「ほて・ほり・ほら」問題は、未だに「いい手」が無いので諦めました。。(^^;;)
これが、飛鳥の配列がコロコロ変わってきた理由なんです。
**(ただ、この技は一月や二月くらい飛鳥で打ってもマスターできないでしょう。何ヶ月も
飛鳥で打っていくうちに、気が付いたらこの技を使っているのに気が付く性質のものです。
飛鳥の「配列を憶えた後でも長期に渡ってジリジリ打鍵速度や快適性が増す」特長は
こういうことがあるからです。勿論他にもこの種の技はありますが、長くなるので略します。)
他の単語の例で言うと、「フォント」のO逆G裏J表I表 は、「ふぉ・ん・と」の三拍です。
しかし、Oは上段でGは飛鳥の毛嫌いするキーですから打ちにくいのです。しかし、発声が速いので
それに比例して倍の速度で打つのです。それを可能にしているのが「フォ」の左シフトの連続です。
これに対して、「と(I)」の前が全てホーム表の交互打鍵のLDJである「カウント」は4拍です。
発声が4拍なのですから、速く打つ気にならないし、またそうすると打鍵のリズムが乱れるので、
打ちやすいキーのみでも発声通り一拍を四回で打ちます。
つまり、「打ちにくいキーの組を打つの方が打ち易いキーの組を打つより速い」こともあるのが「発声と
一致した打鍵」なのです。打ちやすいキーの組をゆっくり打つのは時間の無駄のようですが、そのゆとりが、
ここぞというときの高速打鍵を可能にする瞬発力を生み、発声と打鍵が一致して、気持ちよく打てます。
また、このことが何時間でも打ち続けられることにつながります。
こういう打ち方は、タイピングゲームでは不利かも知れません。しかし、あんなものはどうでもいいのです。
人の作った意味などどうでもいい文章を、泡を食って何が何でも速く打つことに一体何の意味があるのでしょう?
私は、寡聞にして手書きでする「速書きコンテスト」なるものを聞いたことがありません。
人の作った文章を発声と無関係に、句読点があっても一拍も置かずに焦って打つことには何の意味もありません。
むしろ、発声や発想のリズムと無関係な打鍵をすることで、実際の打鍵に悪影響を及ぼすことさえありそうです。
それより、自分の考えや創作を、必要なら十時間以上気分良く打ち続けられることが大切なのです。
それを可能にする、飛鳥で一番重要な概念が「発声と打鍵の一致」なのです。
と言っても、やはり新JISの564さんには「発声と打鍵の一致」が何のことだかわけ
が分からないようです。
>>616と
>>619のレスでも、これには触れていませんでしたし。
しかしそれは、564さんのせいではありません。
JISカナで15年打っていた当時の私に、もし今の私がそんなことを言っても、
わけが分からなかったはずだからです。
「発声と一致した打鍵」が体験可能なのは親指シフトによる打鍵のみなのです。
他の人は親指シフトに乗り換えるしかこれを実感として理解する手だてがないのです。
そうしないと、発声と打鍵との一致が、何故日本語入力の中でそれ程重要なのかも分からないのです。
しかし、ニコラでは発声と打鍵を一致させるためには指に相当の負担がかかります。
打鍵のバラバラ感にも耐えて、一定の速度で打たなくてはいけませんし、D逆C表Q表のDCの縦連
CからQの飛躍、おまけに三字に三段を使う上に、左三連打という悪条件を集めたような「です。」
は、打ちにくくても倍の速度で無理に打たないと発声と一致できません。
一二行に一回は出てくる語尾だけに、これはかなり問題です。
また、拗音音節の倍速打鍵も「ファ・フォ」などと違い頻繁に登場するために、相当辛いものになります。
マイナーでも「ファ・フェ・フォ・ディ・ヴィ」などは、倍の速度で打つのはまず無理でしょう。
つまり、ニコラでの発声と打鍵との一致(=指が喋る)は、濁音を含めた一カナ一打鍵に留まっているのです。
飛鳥は、語尾とか拗音音節、「ファ・フィ・フェ・フォ・ディ・ヴィ」などまで色々なあざとい仕掛けを
使って倍の速度が可能な設計をしているから、そんな指に無理を強いなくても発声との一致ができるのです。
と、これ以上書いても納得はされないでしょうから、興味があったら親指シフトを試して下さい。
ニコラは問題があり過ぎなので勧められません。また、飛鳥に移行というのも抵抗がありそうです。
いっそ、ご自分で新親指シフト配列を作られたらどうでしょう?
私がJISカナ崩しから始めたように、564さんも旧新JISカナ崩しから始めるといいかも知れません。
親指シフトのカナ並べの仕方は無限と同義の数がありますから、一万時間位
はかけて色々やってみると、飛鳥よりいいものができるかもしれませんしね。
アドバイスを一つすると、83個のカナと句読点の出現頻度は最初に全部丸暗記した方がいいです。
私は、まさかこんなに深入りするとは知らなかったので、一回一回データを出して確認していたので
全部(結果的に)暗記するまで、随分時間を無駄にしてしまいましたから。
あと、一カナ一打鍵以外の「発声と打鍵の一致」は最初から目指していたものでも何でもありません。
何しろ私はJISカナの人だったので、それがどんなに大事か知らない段階で作り始めたのですから。
それで多くの言葉を、「打ち易くしたい」と思って色々な言葉を打ち易くしていったら、
ある時「発声と打鍵」が一致した打ち方をしていて、それが大事なのが分かったのです。
飛鳥は常に感覚が最初で理論は後付なのです。だから、後ろに隠されている意味を
捉えられない状態で数字データを盲信するのは危険なだけで、意味がありません。
言葉と直接格闘するカナ配列作りは、大量の評価打鍵の中で指が教えてくれる問題点を、
「言葉で考えること」が大切なのです。
数字データに基づいて作られたDvorak配列もニコラも、理系の人の作る配列には問題点が
多いのです。指に聞かないで先入観の前提での数字データに基づいて作られたものだからです。
そういうことですので、これから配列作りしようとする人は、564さんに限らず
数字データより、指の感覚と言語感覚の方を頼りにするといいと思います。
(上のはRay5でした。)
あと、最近打ってて気付いたんですが、飛鳥は「殆どの打鍵を『最高速の半分の速度』で打つ」入力法です。
最高速は、「です。でしょう。ますが、」などの語尾等や促音/拗音/「ふぁ・ふぃ・でぃ」の類と
自分が多用するため、つい速く打ってしまう言葉だけです。
普段はゆっくり打つから疲れないのです。半分の速度で打っているから、倍速打鍵が
必要なところでは最高速が出せ、発声通りのリズムで気分良く長時間打てるのです。
配列スレでは、どこでもスピードのことばかりが話題になって、
「長時間気持ちよく打ち続けられる」ことはほとんど問題にされないようです。
まあ、私みたいな長文書きが理系の多いPC板には少ないからかも知れません。
「内容を考えることが指に素直に乗る」などということは、数字データにするのは相当な困難さを伴います。
ですから、計測が簡単なスピード比べは便利かも知れません。しかし、実用とは大分離れていると思います。
飛鳥は別に高速打鍵を目指して作ったものではありません。
ですから、変換を除くとリアルタイムで音声字幕が打ててしまう
スピード・ワープロみたいなプロ仕様のものと比べられても困ります。
「楽に打てる・指が痛くならない・考える速度に打鍵が十分追いつける・どんなズボラな姿勢でも打てる」
くらいが目標でした。何の投資も必要とせず、今すぐ自分のPCで試せることも大事でした。
楽に打てるように色々工夫したら、結果的には飛鳥も結構スピードも出るようになりました。
しかし、スピードワープロみたいに極端なものでなくても、大脳にそれ程負担を与えないで、
一般のキーボードが使え、タイピング・ゲームなどでは飛鳥より速い打鍵が可能な入力法を
開発することは可能でしょう。
「必要にして十分な速度で自分の考えを快適に長時間打てる」こと
の方が100倍大切だと思う人は、飛鳥が向いているということです。
つまらんツッコミだが「餅は餅屋」の間違いですな
よく読めるね
>>730-735 2回読んでやっと大意がつかめたわけですが,
まず,一つ.自分も普通に考えながら文章を打ったときの打鍵データが
物理的に意味のある打鍵時間のデータになるとは思いません.
文章を考えたり意味的な要素で打鍵を切ったりする要素の方が支配的になるでしょうから.
次に,だからといって同じキーを連続で打つのはあまり意味がないということ.
理由は単純で同じキーを何回もたたくのと,ほかのキーをたたいてから打つのとでは
打ち方が違ってくるはずだから.
(自分の場合はさらに同じキーを連続してたたくのと,2回たたくのですら違う打ち方をしていましたが)
現実に同じキーを連続してたたいて入力する文章がない以上,
それがいかに現実から外れた調査であるかは明白でありその結果を適用できる範囲は
極度に限定されると思います.
あと,タイピングゲームに意味がないとしきりにおっしゃいますが,
打鍵時に頭や手がどのように動いているかを極限状態で探れるというのはメリットです.
この辺はモータースポーツが自動車開発に対して持つ意味合いと同程度に思ってほしいです.
もちろん,モータースポーツはそこでしか使えないノウハウやテクノロジーの塊ですが,全く意味がないでしょうか?
最後に,いまさらですが自分は親指シフト系列は一度移行を試みて失敗してます.
一応,ノートのエミュであったために親指キーが打ちにくかったからということに責任を押し付けてますが,
真相は闇の中です.
親指同時打鍵は向いてる人と向いてない人がいると思う。
たいした時間もかからないので連続打鍵の時間をとってみました.
同手シフトは打ったことないので表だけのデータですが.
10秒間に打てた回数 a(52) s(57) d(60) f(58) j(58) k(60) l(58) ;(55)
これを見て連打でデータをとることの危険性を認識していただけたら幸いです.
これでは,(自分の)腕(および手)の動きの遅さと小指の弱さを拾ったに過ぎませんから.
>>723 > 何にせよ、流れを急に変える様なことを書くべきではありませんでした
実は、言ってみただけ。まったく気にする必要ない。
ACTのことだけど、日本語入力はほぼNICOLAで済ますので、残念ながら射程外となる。
QwertyとDvorakは単純にアルファベットが必要になるときだけ使う。
外出先ではQwertyでローマ字を打ったりするけど、あまり機会が無い。
617の
>>704での発言
> ここに来ていらっしゃる皆さんは、今どの様な入力方法を使用しているのでしょうか?
これは漏れも気になっていた。一応、飛鳥板じゃあるが、飛鳥打ちばっかりでもなかろう。
非常に気になる。教えてけれ。
飛鳥はニコラに輪をかけて宗教的。
試してみなければ分からないだって。信じる者は救われるか?
Rayが言うに、
> 人は自分にとって簡単なことは他人にとっても努力で何とかなると思いがちなんです.
おまえもな。多くの人は、新しい配列を覚えるのに苦労するよ。
飛鳥は試してみなければ良さが分からないのに、ニコラは試したことも無いRayなのでした。
>>741 >
>>723 > > 何にせよ、流れを急に変える様なことを書くべきではありませんでした
> 実は、言ってみただけ。まったく気にする必要ない。
よかった、そういう事だったのですね…ほっとしました。
> ACTのことだけど、日本語入力はほぼNICOLAで済ますので、残念ながら射程外となる。
> QwertyとDvorakは単純にアルファベットが必要になるときだけ使う。
> 外出先ではQwertyでローマ字を打ったりするけど、あまり機会が無い。
なるほど、ほぼ英字打ち専用ですか。
うーん、Dvorakを英字打ち専用にしてQwertyはローマ字専用にすれば、混同せずに覚えられるかも…とか思ってみたり。
もう少し飛鳥配列でまともに打てるようになったら、私もdvorakをマスターしてみたいです。
私は英字を殆ど打たない(=拾い打ちでも全然問題ない)ので、早速英字側をdvorakに移行してみました。
>>742 > 飛鳥はニコラに輪をかけて宗教的。
> 試してみなければ分からないだって。信じる者は救われるか?
当然ご存じの事と思われますが、「試してみなければ分からない」のは、(一つの例外もなく)どの配列でも同じです。
それと、飛鳥は「宗教的」というより、良くも悪くも「趣味的」だという方がしっくり来ます。
もっとも、飛鳥は配列が公式に固定されたので、悪い方の要素(というか不安感)はかなり緩和された感じがします。
> Rayが言うに、
> > 人は自分にとって簡単なことは他人にとっても努力で何とかなると思いがちなんです.
> おまえもな。多くの人は、新しい配列を覚えるのに苦労するよ。
> 飛鳥は試してみなければ良さが分からないのに、ニコラは試したことも無いRayなのでした。
細かな配列について語る以前に、(今慣れ親しんでいるものとは異なる方式の)シフト操作そのものを嫌う人は多いでしょうね、やはり。
(下手をすれば)無シフト逐次式と勘違いされる恐れのある「ローマ字入力」も、あれで非常に特殊な「子音(多面)逐次シフト方式」ですから。
…ローマ字入力といえば、二重母音の片方を打ち損じたときに「見つけづらい誤変換」が起きやすいので、初心者に勧めてはいけないのかも。
>736
>つまらんツッコミだが「餅は餅屋」の間違いですな
つまらんツッコミだが「餅屋は餅屋」も同じ意味で広辞苑にあるのだが、何か?
広まらないねぇ
>>724-735 Rayさん
レスありがとうございます。飛鳥の覚え方、試してみます。
キーの組み合わせ押しは、だめですか・・・。瞬間の判断が必要になるから、というのは予想した問題点の通りです。
それで、冒険心に任せてさらに考えてみました。
シフト、アンシフトに加えてダブルシフトというのはだめでしょうか。
左親指と右親指の両方を押してシフトします。
こうすることで、使えるキーの数が増えます。
私が考え付くことなので、すでに試みられてるかもしれませんけど。
私は、基本的に「ホームポジションを動きたくないな」と思っています。
指を大きく動かせば、それだけ負担になるはずです。
だから、ダブルシフトが加わることで、ホームポジションで押せるキーが増える
というのがメリットです。
しかし、このダブルシフトにも問題点がありそうで、
・エミュレータでしか使用できない。
・シフト方法が増える。
・3つ同時押しの組み合わせの数って・・・
あたりが考えられます。
ダブルシフトを採用すると、
3段のうち小指で打つキーと、人差し指の伸びが長くなるYとBを除いた22キーに
4つずつ割り当てられるから、88通りの入力が出来ることになる。
小指とYとBがなくなるのはメリットかもね。
748 :
飛鳥支持者:04/04/24 14:40
一月くらい前に、ニコラから飛鳥に乗り換えました。
初めは、運指を覚えるのに苦労しましたが、慣れてくると、ニコラより断然指の
動きが少ないことを実感するようになりました。打鍵していて、すごく気分が
いいですね。
こういういい物を、苦労して創って、みんなに広めてくれている(しかも無料)
Rayさんに、すごく感謝してます。
なんか、売り文句みたいになっちゃいましたが、せめて一言お礼を言いたかった
んです。飛鳥はとってもいいです。
>>748 どんなエミュレータ使ってる?ひゅんの旧バージョンだと,
速く打つと連続シフトが利かないときがあってやめたんだけど。
750 :
名無しさん:04/04/25 10:34
>>749 ひゅんの旧バージョン使ってますよ。
私は、日本語106キーボードで使っているんですけど、連続シフトしていると、
無変換・変換キーからだんだん親指が浮いてきちゃう癖があるので、
それを矯正中です。なので、それほど早く打てるという訳でもなく、
今のところ連続シフトの不具合というのは、感じたことがないですね。
うーん。やっぱり連続シフトが利かないことがあってだめぽ。
「われわれ」が「わしきし」になっちゃう…。
「姫踊子草」では起きなかったけどシェアだもんなぁ。
もや指がATOK対応してくれたらなぁ。
>>746のアルバさん
あはは、ダブルシフトですか。さすがに私もその手は考えませんでした。
というより、私は親指ひゅんでカナ並べしていただけですし、そういう機能の
付いたエミュも無かったので、自分でプログラムを組めない以上
「今あるもので何とかすること」しか考えられなかったんですね。
で、その可能性を今考えてみるとアルバさんが挙げた以外に幾つか問題があります。
まず、ストレートシフトは頭の負担が軽く指の負担が重い、また、クロストシフトは頭の負担が重く
(最初は混乱しがち)打鍵側の指の負担が軽い(アンシフトと同じ)という前提が飛鳥にはあります。
この考え方でいくと、ダブルシフトは指も頭も負担が重くなるのが問題です。
ダブルシフトを採用するとホーム段のみで打てるくらいのメリットがあれば別ですが、それは無理です。
また、まともな出現率のカナは打ち易いキーのみで打つのは、飛鳥で既に実現済みです。
それよりややこしいことをするのは私は考えていません。カナは誰でも理解でき、
それが濁音・半濁音を含め三段で打てるのが親指シフトの最大の長所です。
つまり、余り頭に自信が無くても指の反射神経で覚えられることが大切なんです。
ですから、シフトを更に増やして、難しい側にこれ以上振ることは、落ちこぼれ
を出さないよう教えるのに苦労した私には、余り興味が持てないこともあります。
>それで、冒険心に任せてさらに考えてみました。
とあります。まあ、「考える」のは簡単なので、同じ冒険心を持つならそれを何とか実践してみると
飛鳥より打ち易いものができるかも知れません。「頭より手を動かすこと」が肝要かと思います。
>>748@飛鳥支持者さん
暖かいお言葉を頂いて嬉しい限りです。何より
>慣れてくると、ニコラより断然指の動きが少ないことを実感するように
なりました。打鍵していて、すごく気分がいいですね。
とのことで、私の意図した通りの結果になっていて、一先ず安心しました。
しかし、> もや指がATOK対応してくれたらなぁ。 とあります。
そうなんですか。私は前に他人のPCにもや指を入れてMS-IMEで打ったら、
完璧にシフトの連続が効いて打ち易かったのですが、ATOKではダメですか。
私は、ATOK派なのでそれだともや指は使いにくいですね。
シフトの不完全さは慣れると何とかなるのですが、使い慣れた賢いIMEは使い続けたいですからね。
ということで、
>もやしさん
もや指をATOK対応にするのは難しいですか?
ATOKを持っていないと、ご自分の負担で購入することになるので頼みにくいのですが。。
(この辺も>しかも無料 の不便なところなんですがね。。)
それから、2000系以前のOSへの対応はどうなりました?
私が、文系の長いのを書き過ぎたためか、最近カキコがなくなったようですが、
良かったら近況をお聞かせ下さい。
しかし、このスレ容量制限で消えそうですね。新スレってどうやって立てるのかな。。