オーディオのロマンを語ろう パート3

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821EMG
(4)前半の首をかしげる音ではありません。前半のようなダイナミックレンジ
のとんだ詰まった音でなく朗々と鳴っています。先にかいたようにわたしは
ヒートアップあり、なしでこれほどの変化は体験していないのでヒートアップ
のせいだけでこの変化が起こっているとは今は思えないのです。謎デバイスとの
相乗的な絡みでの変化なのかもしれません。この音が1000万円のシステム
より優れるとはいえませんが、少なくともこのクラスの組み合わせでは鳴るはずの
ない音はしてました。前半の音は総合的にはこのクラスの組み合わせの
標準にも達していないと思えるものでした。

謎さんがこの差をどのように捉えておられるかおたずねはしませんでしたが
前半の皆様にお聞きかせできないくやしさに同意なさっておられましたから
わたしたちと同じように聴いておられたと理解しています。そして謎さんも
この変化がなにによるものかは答えを持ってはおられませんでした。
それでなんとなくヒートアップの不足によるものだろうということになったのです。

ただ残ったものは大きな差と感じていましたが謎さんが大きな差ととらえられて
いたかどうかは不明です。

わたしの独断による推察ですがこれは音楽を聴く姿勢による違いのような
気もします。演奏を一方的に受身になって聴くときは良い音、悪い音、
不快な音、快い音、好きな音、嫌いな音とは関係なく聴いているわけです。
コンサートにいけば受身で聴くしかありません。

しかしオーディオならケーブルを取り替えてもっとはっきりした音にしようと
か、高音がうるさいからトンコンをさわろうとか考えながら聴くわけです。
いいかえれば音の出方に参加しているのです。

この二つはかなり大きな違いで、どうもわたしを含むメンバーは
後者の聞き方をしていて、謎さんは前者の聴き方をしておられるのでは
ないかと思います。

だから前半のひどい音は謎さんにはひどいものではなく、にじみの
少ないことが演奏をより楽しめる一番大きなポイントだったのだと
想像します。だから後半の音はオーディオ装置としてバランスが
とれた調子の良い音で聴く演奏だったのではないでしょうか?
         続く