オーディオのロマンを語ろう パート3

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105音の謎
私のオーディオ講座(その12)
私が作った「音脳」(虚音→実音変換器)の話しをしよう。私にとって、素晴ら
しい「マスター・ピース」、何ものにも変えられない人生の宝物だ。これが他人に
とってどうであろうと私には関係がない。皆さんがこれから挑戦される「音脳」
の製作に、お役に立てば幸いに思う。これは、私の方法であって、皆さんは違っ
た方法で実現できる可能性もあるだろう。あまり、私の方法に、こだわらない
方がもっといい物が出来る可能性もあるだろう。
(私が作った「音脳」、実音変換機)
1. 1984〜5年の頃であった。CDの出始めの頃である。最初、例に洩れず、
トランスから始めた。かなり深入りしてみた。1.5年やってみたが、ゴール
に至らなかった。まずまずの線まではいった。今でもあるが、かなり大きく重
い試作機を作った。素晴らしいトランスとの出会いもあった。
2. 次に回路方式(グランド線、ホット線の間に、コイル、コンデンサー、抵抗、
等で何らかの回路を構成する)、この方法は深入りしなかった。早めにゴール
はないことを見抜いて、早々に退散した。
3. 私が実現した方法は回路を構成しない方法(グランド線、ホット線を完全に
分離する)だ。回路図は、只の2本線ということになる。この方法を8.5年
研究して成功した。1994年に遂に完成した。スピーカー直前の暗黒の空間
で音を解明する過程で、私なりに電気オーディオの現象をくまなく学ぶことがで
きた。日々10〜20水準、休日は30〜50水準はこなした。これは本当の話
しだ。実験が面白かったのだ。楽しかった。決して飽きることはなかった。
さんざんやった「機器の買い替えごっこ」どころの面白さではないのだ。
(下文へ)