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2001/07/27(金) 16:06 7月26日、昨日の午後、スキャンテックの社長さんが拙宅を訪問されました。 コニサー4.0の改良モデルを持参していたのですが、「正直言って、ここで鳴らしたくないんで す。いじったのは、NFBの抵抗値を3倍にしただけなんです」と平身低頭。 「今、秋のオーディオフェアーに向け、パワーアンプのプロトタイプを制作中です。この完成モ デルが12月には市場に出ると思います。それが一段落して、1月くらいから、コニサー4.1の試作 に入らせていただきたい。すでにプリント基板のデザインは数種類、上がってきています。実装 してテストを行い、完成するのは、2月か3月頃でしょうか。 希望があれば、コニサー4.0から4.1に有償でバージョンアップすることも考えています。 もちろん、4.0購入時にすでにS/Nの件でお申し出があった方に対しては、無償でバージョンアッ プ出来るように致します。 ですから、それまではそのまま4.0を使っていて下さい」 と言うわけで、私は聴きたい気持ちをグッとこらえて、聴かずに我慢することに致しました。 で、そういったこともあったせいか、私がS/A Labs High End Horse3.5のケーブルをつなげる作 業を、快く手伝ってくれました(^^)v そしてその成果ですが、大笑い。 今まで、「鳴らない」と文句ばかり言っていたタンノイのオートグラフ・ミレニアムですが、な んと鳴りすぎるくらい、鳴る様になっちゃいました(^^; 確かにジャズなどを鳴らすには、JPSのSuper Blue 2は良かったし、低域が肥大せずに、高域まで 一本、ビシッと芯が通っていたのですが、クラシック音楽を聴く場合は、特にタンノイのスピーカ ーを使って「高解像度」かつ「伸びやかな低域」で聴こうとしたら、S/A Labs High End Horse3.5 の方が、断然、気持ちよく聴くことが出来ます。 低域は伸びる伸びる、ホーンの板も、よく響きます。 そして何よりも、LINNのCD12の、ステージにオーケストラの演奏者がビッシリ密集して並んでいる 感じが出てくるようになり、「現代版・オートグラフ」ならではのサウンドを楽しむことが出来ま す。 おそらくこの音は、旧タンノイ派からは、「ソナス・ファーベルじゃああるまいし、小綺麗で分解 能良く、色気たっぷりに鳴らしてどうする!」とお叱りを受けるかも知れません。 また、ウィルソン・オーディオのSystem 6派からは、「分解能ではウチに敵わないんだし、高分解 能で聴きたかったら、タンノイなんて問題外」と言われそうです。 でも、EARのV20で鳴らした時の音を聴いてしまうと、もう、後戻りは出来ません。 CD12のお陰もあるのでしょうが、凛として清々しく、透明感(これはSPケーブルのお陰?) あふれるタンノイサウンド……。 どこかで聴いたことがあるようだと思ったら、なんとあの、長野県原村のペンション・ムジカの清 々しさに相通じるものがあるんです。もう少し、我が家の方が、低域は出ていますし、V20なら 曇らずに、スッと出てくれます。分解能では、圧倒的に我が家の勝ちです。 時代が変われば変わったで、オートグラフで鳴らす音楽の楽しみ方も、新たな展開を見せてくれる ものだと、感心した次第です。 それにしても、V20で良いとなると、コニサーや是枝300Bプッシュプルアンプが、宙に浮い てしまいます。コニサーが160万。是枝300Bが168万。合わせたものが、55万円少々のプリメイ ンアンプに敗れてしまったと言うのは、なんとも皮肉な話です。 ちなみに、コニサーの社長は、V20になる直前にお帰りになったので、まぁ、良かった様な、悪 かった様な……(^^;