★★タンノイで聞こうよ!★★

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480彰篠宮
Kさん、
>マッキントッシュは、良くも悪くも、アメリカのスピーカーです。アンプもそうです
>が、どうも私には「血」が違う様に思えてならないことが、時々ありました。

私が敬愛していたオーディオ評論家の瀬川冬樹氏が、「オーディオコンポーネントの
風土、民族性の差による音の個性」について度々言及しておられたのを懐かしく
思い出して拝読しました。
イギリスの音
米国東海岸の音
米国西海岸の音
ドイツの音
フランスの音
イタリアの音
北欧の音
日本の音
中国の音(真空管)
ロシアの音(真空管)
確かに思い付くままにならべても、音の傾向は違いますね。
しかし、最近のハイエンドのオーディオ機器にはその、風土性がかなり薄れ、
瀬川氏が晩年に言われた「インターナショナルサウンド」という概念の製品が
多くなった様に思うのですが如何でしょうか?
タンノイでも、シリーズ差で音の個性は随分と違う様に感じるので、
一概には言えないでしょうけど・・・。

そうそう、約20年ほど前、かなり高価なクラシックギターを購入した時、
スペイン&イギリス&ドイツの銘器を弾き込んで選択しました。オーディオ機器と
同様に国によって傾向があり面白く感じたものでした。
スペイン現代のギター・・・音が乾いていて、明るく、響きが良い。音質は軽目。
スペインのビンテージギター・・・現代の音の傾向に加え、ビンテージとして生き残る
楽器の音には気品が有る。
ドイツのギター・・・一音一音に粒立ちがしっかりしており、剛直なイメージ。
オーディオで言えばシーメンス、EMTの世界。
イギリスのギター・・・深く雲が垂れ込めた冬のイギリスのイメージで、音は湿り気味で
少し暗い。しかしながら、豊かな低音をベースにした音は毅然と
響き自己主張を怠らない。セレッション、タンノイのイメージに
似て居る様に思います。

結局1964年製のスペインのビンテージギターにしました。今でも持っています。
おとを出してやらねば可哀相なのはオーディオと一緒です。
その製品を開発した人間の育った風土は、そしてその機器を育む民族の耳という
のは違うものだなあ、と感じたものです。