★★フルレンジユニットファンの広場★★

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14740代のおじさん
>143さん
フルレンジの高域が物足りない場合はトゥイターを足したくなります。
しかし実際にやってみますと、トゥイターを少し鳴らしただけで、フ
ルレンジが鳴っている・一本のスピーカーから音が出ていると言う感
じが跡形も無くなってしまいます。これはリーフトゥイターであって
もです。ですからユニットを選び、アンプも含めてトータルでのバラ
ンスで対応しています。

20センチの理想的ピストンモーション領域は1000Hz程度であ
り、5センチでも4300Hzだそうです。2倍に引き上げて考えて
も2000Hzと8600Hzですから、コーントゥイターでさえ失
格となります。20センチ+10センチ+5センチ+リーフ(リボン)
の4ウェイなんて、ネットワークや位相を考えると作る気も起きませ
し、良い音で鳴りそうもありません。

如何してもフルレンジにトゥイターを足したいのであれば、きっちり
とネットワークを組まなければならないと思います。よくコンデンサ
ー1個でローカットしたトゥイターを足しただけの例を見かけますが
追試して見ますと、ろくな音がしたためしはないです。かなり高い
所で切っても、−3dBクロスでは、だらだらと下まで伸びますから
フルレンジの高域と被さり、ピーク感を伴った、小うるさい音となり
ます。それがキレがあって良いと思えれば別ですが。

フルレンジは2ウェイ化する場合、上記ピストンモーション帯を無視
しても、周波数特性の暴れや指向性の周波数特性を考えると、3〜8
KHz(ユニットによる差があります)以上は潰さなければなりませ
ん。3KHzで−3dBクロスで良いのか、5KHzで−6dBクロ
スが良いのかはケースバイケースです。トゥイターのローカットも然
りです。仮に5KHzでクロスさせると決めても、そのまま定数通り
に組むと失敗します。ハイカットは3KHzでローカットは6KHz
と言うような変則的なカットアンドトライが必要になります。
ならば最初からウーファーを使えばいいじゃないか、と言う事になり
ますが、もっともです。能率の高いウーファーはフルレンジに近く、
Moの重いウーファーは能率が低く、音の出方や音色も違います。ト
ゥイターも低い所から使える物となるとユニットも限定されます。

おじさんらしく御託をならべてスレ板を汚してしまいました。失礼。
誰かさんが書いた様に、気楽に鳴らしましょう。