オーディオのロマンを語ろう

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783カンチレバー細すぎ!
新参者のくせにフィーバーのキリ番を踏んでしまいました。うれしいけど、
どうもすみません。TKさんからの賞品が楽しみです(笑)。
佐久間さんの音と2S-305に関しては感心や思い入れは高いようで、みなさんから
レスいただきありがとうございます。まずは佐久間さんの音に関しての再レスを書きます。
>>778のEMGさん。佐久間さんの音がノスタルジックそのものというのは私もその通り
だと思います。ただ佐久間さんがお聴きになるのは、せいぜい60年代までのモノ録音ばかりだし、
御自身のテーマにされているのも「失われた音を求めて」というフレーズです。
それに御本人も「オレはイイ音じゃなくて、ただ自分の好きな音を聴きたくてここまでやってきたんだ」
とおっしゃっていて、私はこの見事なまでの言行一致にシビレたんです。
やはり達人の域に達した人のおっしゃることには迷いがありません。正直言って、私も自分のシステムの
音を佐久間式にしようとは思いませんが、オーディオ迷い道にはまっている自分と比べて、
佐久間さんの毅然としたオーディオ道を素晴らしいと思いました。
>>780のロマンさん。京都での演奏会はどんな感じなのですか? きっとあの「清水」というアンプを
持っていくのでしょうね。京都で「清水」という遊び心が好きです。

では続いて2S-305についての再レス。
>>778のEMGさん
>簡単です。スピーカーやアンプを製作される方が
>バッハを理解されることです。
これが最も単純明快でかつ、最も本質をついた答えなのでしょうね。このスレでも以前、
技術と感性を巡って熱心な意見交換がなされてましたけど、その両者のアウフヘーベンを
計るというのは、やはりオーディオ最大のテーマの一つなのでしょう。
ただもう最近はクラシックの演奏家の中にも、作曲家毎の時代背景や宗教的思想等の
様式の差異をほとんど無視して演奏してしまう、不勉強かつ傲慢な輩が増えていると
言いますから、一部の元々分かっている人を除く一般の技術者が作曲家を理解することは、
かなりの困難を伴うものになっているかも知れません。
>>781の関西人さん
「2S-305とNS1000Mが日本のスピーカーの2大原点だ」というのは私もそう思います。
日本のオーディオメーカーは売れた機種が出るとすぐそのマネをするのが得意ですから、
305と1000Mのマネをし続けた結果が今日の姿なのだと思います。
ではなぜ305と1000Mは残り、他の機種は消えてしまったのか?
それはやはり本家とエビコーネンの差でしょう。完全に肯定できるものではないとは言え、
それなりの哲学と完成度を持って作られた305と1000Mに対し、
マネッコ群は所詮外見が似ているだけ。しかもモデルチェンジをせずに
磨き続けられた2機種に対し、マネッコ群はすぐよけいなことをしてますます似て非なる
モノへと化けていく。しかもその何かをする方向性が音ではなく、企業にとってのCP重視
であったりするからそれはもうムゴイものでしょう。
企業にとってのCPについての体験談を一つ。これはスピ−カーではなくラジカセの話
なのですが、たまたま、ある新製品のウリについて広報担当の方に話を聞く機会があったの
ですが、ウリは「乾電池で動く」「マイクをつなぐことができる」の2点でした。
正直言って耳を疑いました。どっちもラジカセにとって当たり前の要素だからです。
しかしその広報マンの言うことには、その会社の前の商品ではこれらの2つの機能は
オミットされていたそうなのです。というのもアンケートを取った結果、
「ラジカセを外に持ち出すことやマイクをつないでカラオケ代わりにすることは、
日常の使用状況ではあまり頻度が高くなかったので不必要と判断した」からなのだそうです。
しかしその結果売れ行きが落ち込んだので今回の新製品ではその2大機能を復活させたと、
広報マンは力説してました。
メーカーの名誉のため実名は避けますが、今の日本のメーカーはここまで近視眼的になって、
自分たちが何を作っているのかが見えなくなっているのです。