オーディオのロマンを語ろう

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22TK
「私のオーディオ事始め」

オーディオという言葉を知ったのは小学6年生の時でした。
喧嘩友達だった友人の家へ学校帰りに寄り道をして、
その彼の兄の装置を見せて貰い、音を聞かせて貰ったのでした。

自作プレーヤー(パイオニアのベルトドライブ、
オーディオテクニカのアーム、グレースのおそらくF8L)
サンスイAU777(555だったかも)プリメイン、
パイオニアの38cmウーファーを使った2ウェイ、バスレフ自作箱
ラックスのチューナー、TEACのオープンデッキ
忘却のかなたに逝っていますが、そんなラインアップだったような
記憶があります。

聞かせてもらったのがオスカーピーターソントリオの「プリーズリクエスト」
のB面1曲目でした。曲の冒頭ベースのアルコでウーファーがフラフラと前後にゆれ、
「すごく低音が出ているだろ」との友人の説明に素直にうなずいて、
出てくる音に感激して聴いていました。
(今から考えると非常にほほえましい光景ですね)

私の家には当時レコードの掛かるものは何も無くて、休日に少し離れた親戚の家に
遊びに行ってはセパレートステレオでブルーライトヨコハマとかブルーシャトーとか、
そんなのを聞いていたのです。その音と比べるとまるで別の音だったのですよね。

しばらくたって近くの電気屋がオーディオフェアをするというので、その友人に誘われて
会場へ連れて行ってもらいました。
グレースのブースだったのですが、F-8の聞き比べのデモをしていました。
MM型の針先をL,M,C,Eなどいろんな種類を揃えて、聴き比べをしてくれたのです。
スピーカーはALTEC A7、パワーアンプはラックスのMQ60(型番不詳)のモノラル真空管アンプ、
プレーヤーとプリは覚えていません。
掛けてくれた曲はポールモーリアのエーゲ海の真珠でした。
そのときの音!!こんな良い音が世の中にあるのか、と大感激しました。

私にとってはこの時の体験こそがオーディオの素晴らしさを教えてくれたのです。
今から33年前の体験でした。