何でスピーカーより小さいヘッドフォンが低音出るの

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31名無しさん@お腹いっぱい。
ヘッドホンの周波数特性に言及した解説本があるらしい。
山本武夫著、スピーカーシステム、上・下、ラジオ技術社、1977年

http://blog.audiodesign.jp/?eid=634902
この解説本を紹介しているブログによると、ヘッドホンの典型的周波数特性は小口径ユニットから推測される通り低域が小さく高域が大きい。また耳との結合において、高域は外耳道の共鳴でより大きくなり、低域はイヤーマフと耳の密着度低下でより小さくなる。
http://blog.audiodesign.jp/images/MeasFreq3.jpg
他の人による実測例(ただし外耳道特性や耳とイヤーマフの結合特性への言及なし)もその傾向裏付けている。
http://gsnsm.seesaa.net/s/article/312174745.html
つまり>>1の問題設定は大方誤りという事になる。

また上記ブログによればヘッドホンの周波数特性測定方法には、外耳道にチューブマイクロフォンを挿入する方法、IEC標準の人口耳を使う方法、もっと単純に円筒カプラーを使う方法(おそらく外耳道の近似)があるらしい。
そして、一番最後の測定方法を基準とする場合、聴覚上フラットな特性を得るにはヘッドホン単体の理想的周波数特性として低音域が大きく高域の小さい特性が必要になる。
http://blog.audiodesign.jp/images/ReqFreq.jpg

ヘッドホン設計では上記理想特性を得るために、低域は密閉型チャンバーで強調し、高域はさまざまな方法で減衰させるとのこと。