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名無しさん@お腹いっぱい。:
粉屋「陶磁器のお皿の上にCDを数十分置くと音がよくなるのはご存知ですよね」
編集「ええ。焼き物の音質改善は、いまや常識ですよね」
粉屋「CDの表面に着いている余分なイオンや微粒子が焼き物の方に吸着されて音が良くなる仕組みなんですが、
窯元によって、その効果がちがってくるのですよ」
編集「えっ、そうなんですか!」
粉屋「オーディオフィルの間ではクラシックのオケの再生には、
マイセンが、吸い付くような品の良い音として支持されていますが、
備前焼や信楽焼などは多孔質なので、音が細くなると言われて敬遠されています。
吸着させすぎるというわけなんですが、実はこれはハードロック、特にライブ盤などと相性がいいんです」
編集「色々と違いがあるんですね。ジャズ向きな焼き物とかもあるんですか?」
粉屋「ええ。実はニューオリンズジャズには、意外にも日本のオールド・ノリタケが一番ぴったりきます。時代の音を彷彿とさせてくれますよ。
女性ボーカルには益子焼。これで決まりでしょう」
編集「ソースによって陶磁器をかえないと、いけないんですね」
粉屋「そうです。知り合いのオーディオフィルのお宅にお邪魔すると、フランス料理よろしく
お皿に乗ったCDが次から次へと出てきますよ。古伊万里で聞いたピアノソナタは実に素晴らしかった」
編集「それはすべて事前に準備されていたわけなんですか」
粉屋「ええ。置きすぎるのも良くないので、適当な時間がたって良い状態になったものから楽しむんです。
その方はCD用のお皿として古今東西の逸品を数多く所有されていますよ」
編集「なかなかハードルが高そうですね」
粉屋「初心者の方は、唐津焼か九谷焼からはじめられたらどうでしょう。
基本的に少し古いもの、だいたい明治期のモノなどの方が、音がこなれやすいので良いですよ」
編集「いや、勉強になります」