JBL4312専用スレッド Part15〜SINCE 2001
お手持ちの4312E(あるいは、その他の4312シリーズ)を最大限に楽しむためのセッティング調整方法の基本をおさらい
しましょう。
ポン置きでアッテの調整もしていない状態で4312の音を語るのは意味が無いのでやめましょう。
4312EはまずJ250のようなしっかりした(質量の大きい)台の上に乗せる。聴く時の耳の高さ、もしくはそれより若干高
い位置が良い。床が板のような堅い表面の場合、低音輻射は相当な量になるので高めに持ち上げる。ここで、アッテを仮
の設定としてMID=4、HI=7にしておく。
第二に、少し内振りにする。これが大切なポイント。クリアな音が好みなら完全にリスポジ側に軸正面を向けると良い。
第三に、低音の膨らみが気になる場合は、台とスピーカーの間にソルボセインを挟むとすっきりして良い。30cmウーファ
ーによるスタンドに対する反作用はかなり大きい。小さなウーファーのスピーカーと違うところ。がっちり振動を制御する
ために大きいソルボセインシートをスタンドとスピーカーが接する全面をカバーする大きさで置いても良い。反動をがっち
り受け止めるようにすると、低音が豊かなままシャープになる。
(続き)
第四にアッテを最終調整する。どちらか一方から調整する。調整していない側からは音が出ないようにしておく。
まずリスポジに測定用マイクをスタンドで立ててホワイトノイズを使って200Hz以上でフラットになるようにアッテを調整
する(200Hz以下は部屋の定在波の影響があるので後で別途調整する)。次に、モノラル音源を使って聴感上のチェックを
する。音を派手目にしたい場合はMIDを少し上げる。経験的にMID=3〜4、HI=6〜7ぐらいに落ち着く場合が多いが、必ずし
も一定ではない(目盛5はフラットではなく、0が完全に絞る、10が減衰無しとなっている)。
一つのチャンネルでバランスがとれたら、反対側のスピーカーを調整する。まず、調整していないスピーカー側のアッテは
MID, HIとも0にする。次に、7000Hzのサイン波を両チャンネルから再生し、それが真ん中に定位するポイントまでMIDの
アッテをあげる。次に12000Hzのサイン波を再生し、それが真ん中に定位するようにHIをあげて調整する。最後にモノラル
音源を再生して、音像が真ん中に定位しているかチェックする。
特定の周波数のサイン波が出せないようであれば、最初に調整した側のスピーカーと同様の手順で残っているチャンネルだ
けから音を出して調整する。最後にモノラル音源を再生してセンターの音像がぶれないかどうかチェックする。
残るは部屋の定在波対策。リスポジで測定し、デジタルEQ等で特定周波数のピークカットをするのが手軽で良いでしょう。