それにしても響子のヤツ 先週はまるでやる気を感じなかったな ありゃどう考えても栄養失調だろ! 正月太りを解消する節制なんてお前には似合わねえんだよ もっとふしだらで、乱れた私生活を送れ!
>>949 お前、人とのコミュニケーションの蓄積がなさすぎ。
典型的なオタクだろ?
いいか、よく聞け。
人が知られたくない趣味を他人に尋ねられたとき、一番使う言い訳は
「1回だけ○○したことがある」
だ。
世の男性が、もし女性に
「AV見たことがある?」
と聞かれたら何て答えるか。正直に
「しょっちゅう見てます」
と答えたらドン引きされるのは確実。かといって
「見たことありません」
というのは、いまどきの男でそれはありえない。
そういうとき、みんな
「1回だけ見たことがある」
っていう言い方をするんだ。
ということは、T田さんが
「一度見たことがあるけど」
と言っているのは、それは
「毎晩2ちゃんをチェックして、あたしがモデルのオナニー小説を読んで、ラブジュースでパンティをいつもぐしょぐしょにしてます」
って告白していると同じことなんだ。
俺たちは、そんなT田さんを満足させるために、今日もエロいことを書き込まなければいけないんだ。
>>953 で、君はT田さんとお話ししたことはあるの?
というか、何をそんなにムキになってるの?
キモイ
響子!お前の為にこうやってスレッドを立てているのだから、響子!、お前も 俺たちを勃たせるよう努力しろ!! 最近のていたらくぶりは酷いぞっ! 分ったな!?響子!!
956 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2012/01/19(木) 10:22:02.77 ID:ys+iTIti
957 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2012/01/20(金) 12:36:46.32 ID:6vRqS47i
>>954 T田さんのことなら、穴の中までよく知ってるよ。
茂みの中に、みずみずしいクレヴァスがあって、唇を合わせている。 シミ一つない、きれいなピンク。 そして内側のヒダがヒクヒクとかすかに痙攣していて、薄っらと開いたクレヴァスの奥には、キラキラした花蜜が光っている。
おっさんは陰毛がだいすき
俺はパイパンが好き だから響子さんの万毛もソルジャーboy 意外と上付で割れ目クッキリ!!
>>959 その花蜜は、
クレヴァスの奥からT田さんの細く震える人差し指で掻き出され、
ピンクに光る花蕾に何度何度もこすりつけられた。
964 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2012/01/21(土) 01:09:29.50 ID:B9EoJFom
>>953 >俺たちは、そんなT田さんを満足させるために、今日もエロいことを書き込まなければいけないんだ。
そう思ってエロいこといっぱい書いてみたんだが、「本文が長すぎます」ってことで書き込めなかったよ。
T田って竹だの皮だのスピリチュアルなアジアンテイストアクセサリーを考案している本人? オカルト臭がキツすぎるんだよ
おまいら、T田さんの前では蛇に睨まれたカエル状態だろ。 しっかりしろよオッサン(・∀・)ノ
しかし、ハーベスとスペンの聴き比べは興味あるなぁ・・T尻の次に( ´∀`)
>>962 いつもはお気に入りの真空管アンプに灯を入れる人差し指だけど、
今日はちょっぴり悪戯モード。
肉襞の奥から溢れ出した蜜がまとわりつく人差し指で、花唇をゆっくりとなぞる。
花唇の上の方をなぞると、恥ずかしいような気持ちいいような目眩のような不思議な感覚が強くなる。
初めはこの感覚の源はどこにあるのかわからないまま花唇をなぞってばかりいた。
でも、いまはもう知っている。
花唇の先にある、ピンクの小さなつぼみに触れると、眩い快感が身体を貫くことを。
この瞬間、悪戯な人差し指が淫らな人差し指になってしまうことも。
そして、今日もまた、、
吐いた
ちん毛
>>968 響子はこれまでオナニーの経験はゼロだった。
が、レガートのトイレで自分の体に初めて悪戯してしまったその晩に限っては、気取ってなどいられなかった。
触らなければ疼くし、触れれば驚くほどの歓びが体内を駆け回るのだ。
未知のめくるめく絶頂を知った躰は、もはや自制を失ったように官能を疼かせ続けていた。
ただ、触れれば触れるほどに燃え上がる躰は、決して絶頂へは昇りつめることができなかった。
それは、明日もレガートに行って人前に立たなくてはならないという、響子の最後の理性だった。
恐らく、それがなければ、今朝、こうしてレガートに立つことはできなかったに違いない。
だが、スレンダー・スーツを着込んだ内側では、股間が依然として狂おしい搔痒感に燃え、響子は、お店の通りからは見えない死角の場所では、無意識のうちに二本の太腿をすり寄せていた。
>>953 >俺たちは、そんなT田さんを満足させるために、今日もエロいことを書き込まなければいけないんだ。
なかなかエロいこと思いつかないよ。やっぱりエロ小説もどきかなあ。
T田さんを満足させるとなると、T田さんに自分のマンコをいじらせるより男にいじられるようにするのがいいのかな。
舐められるのと指入れられるのどっちがいいんだろ。
知り合いに、男の太い指を出し入れされるのが凄く好き、って言ってた人がいたから、
これをT田さんに言わせてみよう。
「もう一本、そこに指いれて、、そう、さっきみたいに、、ぐちゅぐちゅにして、、あっ、、」
みたいな感じにするか、
「こんなこと言うの恥ずかしいんだけど、私ね、アソコを男の人のごつい指で掻きまぜられるようにされると信じられないくらい感じちゃうの。
、、、こんな話してたら、ちょっと濡れてきちゃったみたい、、ホントよ、、触ってみる?、、パンティの中に手を入れてみて、、んっ、、、
もうグチョグチョでしょ?、、見てみたいの?、、いいわよ、私も見て欲しい、、」
これじゃ、ただの変態女か。
キモイのが復活したな。 通報した
んなことよりハーベスとスペンどっちが良かった? 試聴した人。
ハーベスの方が指一本分くらい良かった
978 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2012/01/24(火) 00:05:58.29 ID:tu0GGXfu
>>973 オレは大してキモくないよ。
あのキモいヤツに比べたらかわいいもんさ。
>>971 3時の休憩時間のとき、響子はほとんどフロアにいなかった。
休憩になると、まっすぐにトイレに駆け込んだ。
トイレのドアの鍵をかけるのももどかしく、スレンダーなスカートを、大きいヒップをきつそうにくぐらせ、一気に腰までたくしあげる。
そして黒いハイレグカットのパンティの上から、頂きの下の花唇に指を押し入れるように数回撫でさする。
そんなことをすればパンティが濡れてしまうとわかりながら、響子にはパンティを引き下ろす余裕さえないのだった。
お昼の開店から今まで、ずっとこのときのことを思って耐え続けてきたのだ。
パンティを少し汚すぐらいいいではないか。そう自分を許していた。
「ああっ!」
思わず声を上げて、響子はあわてて水洗のレバーをひねる。
パンティ越しの指が触れた瞬間の躰の芯に打ち響く快美感は、全身の神経を麻痺させてしまうほどだった。
数回、文字通り貪るように、ギュッギュッとパンティの上から指をクレヴァスに食い込ませる
「おおっ!」
ガクッと膝を折った響子は、水の流れる音とともに、耐え切れぬ呻き声をほとばしらせていた。
指先の、わずか1、2センチの動きでも、響子の五体は目眩く愉悦のさざ波に打ち慄えた。
かろうじて搔痒感が癒えたところで、響子は腰骨にかかるパンティを両膝まで一気に引き下ろした。
>>979 「ほおおっ!」
パンティを引き下げ、すでにドロドロになった花唇の入り口を、何の迷いもなく一番長い中指で貫く。
滑らかに指を出し入れさせて、響子は全身が火に包み込まれていくような喜悦と欲情に襲われた。
いったいいつから自分の躰がこんなにイヤラしくなってしまったのか。
昨日、ほんの好奇心から自分の躰をちょっと悪戯しただけではないか。
女性の性欲は40歳がピークだと女性誌の特集で読んだことがる。
その年齢に近づき、離婚後、すっかりセックスとはごぶさたになった自分の躰には、自分でも予期しない積もりに積もった性欲が満ちていたのかもしれない。
それが、昨日の悪戯で一気に噴き出してきたのだというのだろうか。
響子はためらうことなく中指に加えて人差し指もすべり込ませた。
「ヒウンッ!」
悲鳴を喉の奥で放ちながら、あわてて二度目の水洗のレバーをひねる。
燃え狂う官能の焔に染め抜かれて、無意識のうちに前かがみになり、指を出し入れしながら、片手でスカートをあらためてまくりあげる。
そして自慢のヒップをむき出しにすると、あられもなく突き出して、腰からゆっくりとグラインドさせていく。
「アウッ、フンンッ、アアッ・・・」
イヤラしいと自覚しながら、響子は自分のボディをどうすることもできず、歓喜の頂上に向かって欲情し続けていくのだった。
981 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2012/01/24(火) 01:03:19.98 ID:72vGWRZb
コピペつまらん つか、埋めにかかってんのか
表現に加齢臭が漂ってて、逆に萎えるんだよな。 狙い?
次スレ、誰かよろしく
もういらないだろ、こんなスレ。
985 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2012/01/24(火) 16:43:22.33 ID:72vGWRZb
次スレではリンジャパン及びサンクリの将来の展望についてを顧客目線でマジメに語り合いたい。 次スレは必要。
リンジャパンが入るならフューレンも入れてやれよ
>>980 左手で茂みの奥をいじりながら、響子は右手でぎこちなくダブル・ジャケットのボタンを外しにかかった。
午前中からずっと、股間に呼応するかのようにバストが重々しい張りと疼きを訴えていた。
もどかしくやっとの思いでジャケットのボタンを外し終わると、ブラウスの裾をスカートから引っぱり上げ、下から手を入れブラ越しにバストをまさぐる。
「はああっ」
ふくらみを手にして、ブラ越しでも、その痛々しいほどの張りつめ方が伝わってきた。
そしてそのままブラの中に手を入れると、今朝から立ちっ放しの乳首を人差し指で転がす。
「うっ、ああっ」
響子はブルッと身ぶるいをした。すでに充血しきっていた乳首は、指で転がされるままに硬直してそそり立っていく。
「フンッ、アッ、フウッ!」
数回指を転がしただけで、たちまち絶頂が襲ってきた。
響子はたまらずブラウスを胸の上までまくり、Dカップの黒いレースの入ったブラを堂々と晒けだした。
そして躊躇なくそれも押し上げると、ついにムキ出しになった肌色のバストを大胆に露出させた。
>>988 プルンッと弾け出たバストは、よくぞ実ったと感心するばかりの見事な盛り上がりを見せていた。
事実、二十代の頃と変わらぬ張りと、ブラをとったときの形は、響子の秘やかな自慢だった。
なかでもふくらみの下端の、ゆったりとした丸い曲線と、ツンと上を向いたきれいなピンク色の乳首は、同性からも羨ましがられるほどだった。
数回、文字通りむさぼるように、ギュッ、ギュッとバストをしぼり上げる。
「ホホホッ!」
響子は悲鳴に近い溜息を洩らした。
響子は、自分のしていることが未だに信じられなかった。いつもなら休憩時間はフロアでもう一人の男性スタッフと談笑しているところだ。
それが、職場のトイレで胸をあらわにし、一時も休むことなく花唇をいじりたおしているのだ。
ドクンッ――本当にそんな音がしたのではないのかと思えるくらいの勢いで花唇から雫がこぼれ、クレヴァスに押し入っていた指に熱い花蜜が浴びせかけられた。
それが指を動かすたびにネトッ、ネトッと糸を引くような羞かしい音を立てる。
響子は上と下を休む間もなく慰めながら、朦朧とする意識の中で
(これ以上はもう――)
とそう思ったとき
「いらっしゃいませ」
とフロアからスタッフの声が聞こえてきた。
響子はハッと我に返って目を見開いた。
いったいトイレに入ってから何分が経過したのか。
とっさに両手でパンティの両サイドを腰骨の上まで引き上げ、スカートを降ろし、あわててブラジャーを押し下げると、すばやくブラウスの裾をスカートに押し込んだ。
そしてジャケットを整えると、トイレの鍵を開け、官能の余韻に全身を痺らせたまま、よろめきながらも努めていつもの平静さを装い、フロアに戻っていった。
990 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2012/01/24(火) 19:11:22.27 ID:72vGWRZb
991 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2012/01/25(水) 01:02:54.36 ID:X+y+Na8+
響子さんの肛門に栄光あれ!! アナール アナール アナール アナール アナール アナール ぶち込め ぶち込め ぶち込め ぶち込め ぶち込め ぶち込め 意外と緩 意外と緩 意外と緩 意外と緩 意外と緩 意外と緩
>>989 フロアに戻ると、近くで画廊をやっているなじみのお客がやってきていた。トイレにこもりっきりだった響子は、もう一人の男性スタッフとは気まずそうに視線を合わさず、そのまま接客にあたる。
「いらっしゃいませ。ごゆっくりなさっていってくださいね」
この初老のお客は、まさか目の前のこの美人で感じのいい女性が、つい1分前まで自慰行為に耽っていたとは思いもよらないに違いない。
響子も、つい先ほどまであられもない姿をしていた自分がこうして人前に出ていることに、自分自身で動揺を隠せなかった。事実、表情はいくらとりつくろっても、顔は上気してほんのり赤く、トイレの壁に押し付けた横髪は、したたかに乱れていた。
響子は、お客のセッティング自慢を聞きながら、悄然となっていた。これから閉店の7時まで我慢できるだろうか――。
(いっそ早退してしまおうか)
チラと考えてから、自分の不純さに今度は慄然となった。
レガートは響子以外のスタッフは契約社員であり、実質、響子一人でお店を回していた。週5日ある開店日には、響子は原則毎日出勤し、もし休む場合も事前に本店の藤井店長に伝え、代わりに花木さんに来てもらうのが常であった。
その責任者である自分が、いかがわしい行為に耽るために職場を放棄しようとしたのだ。響子はあわてて頭を揺らし、不埒な思惑を打ち消した。
午後7時半。7時の閉店後の処理を終え、響子は足がもつれるようにレガートから出てきた。店の前の並木通りには、先週からクリスマスのイルミネーションが点灯していたが、響子の目にはまったく素通りしていた。
夕方以降、響子は自分がどんな接客をしたのかほとんど覚えていなかった。意識にあるのは、伸びやかな下肢を一歩進めるごとに疼く股間と、張りつめたバストの甘美でやるせない感覚のことのみだった。
もちろん、数時間おきにトイレに駆け込み、手で直に触れてオナニーに努めた。しかしもう一人の男性スタッフの手前、そうそうトイレばかりに行くわけにもいかず、またトイレにこもって怪しまれない時間は、オナニーにはイヤになるくらい短かった。
接客の間中、響子は太腿をすり寄せては、絶えずクレヴァスに刺激を与えていた。むろんそれで得られる快美感など微々たるものだ。が、そのわずかな愉悦があったからこそ、どうにか閉店まで持ちこたえることができたのである。
>>993 「T田さん、今お帰りですか」
店を出たところで、ふいに後ろから誰かに呼び止められた。
振り向くと、そこには常連のお客である秋元康男がいた。
響子は秋元の顔を見るなり、頬を強張らせると、思わず一歩後ずさりした。
秋元は週に一度はレガートにやってくるなじみの客だった。
小柄で、下腹部は肥満し、いつも黒縁のメガネをかけている。
年は40代半ばから50代前半程度かと思われたが、 頭頂部が禿げ上がっているので、それ以上に見えた。
いかにも風采の上がらない身なりであったが、大手監査法人の役員をしているとかで収入はいいらしく、レガートにとってはお金を落としてくれる上客であった。
それだけに無下にはできないのだが、響子にとってはどうしても好きになれないお客だった。
秋元は、来店したときは、いつも響子のことを舐めるように上から下まで眺め回し、必ず試聴を依頼した。
そして響子が試聴のためのセッティングをしている最中は、必ず真後ろにピタリと張り付き、響子がふと振り向くとニヤニヤとした顔でこちらを見ているのである。
いつだったか、ジャケットの下に、胸元が大きく空いたインナーを着ていたときなど、会話の最中、秋元の視線がずっと胸の谷間に一直線で、鳥肌が立ったこともある。
一度、秋元の自宅に納品とセッティングに行ったこともあったが、オーディオとは関係ない私生活の話ばかりを質問され、あげくには晩御飯を食べていけということまで言われ、散々な思いをしたことがあった。
それ以来、秋元への納品は、なんだかんだと理由をつけて断り、花木さんに行ってもらうことにしていた。
秋元の自宅は田園調布ということで、つい「私が行きます」と言ってしまったのだが、そこは住所表示が田園調布というだけで、秋元の自宅は大田区の町工場の立ち並ぶ一角の平凡なマンションにすぎず、あのときほど自分のミーハー心を悔やんだことはなかった。
秋元が閉店後にこうして響子に遭遇するのもこれが初めてではなかった。
偶然を装っているが、待ち伏せしていたのは明らかであった。
>>994 響子は、男性のいやらしい視線は、アリタリア航空でのスッチー時代にもいやというほど浴びせされてきたので、それはまだ接客につきもののこととして我慢できた。
響子が何より嫌悪感を持っていたのは、秋元の音に対する軽薄な指向であった。
響子には、オーディオというものは聴いてみないことには始まらないという信念があった。
現実の「音」をどのように「言葉」で表現するかは、人によって異なる。
だからオーディオショップの店員は、お客が音をどう表現するか、あるいはどのように受け取るか分からない状態では、誤解をされるおそれが高いので、「この商品はこんな音です」とはとても言えない。
お客に試聴をしてもらうのは、お客のオーディオの音を知りたいという要求を満たしてもらうのと同時に、響子自身が、そのお客がこの音をどう表現するのかを知りたいというためでもあった。
双方が同じ音を自分の言葉で表現して、そこではじめて音に対するコミュニケーションが始まるのだ。
ところが秋元にはそれがまったくと言ってよいほどなかった。
試聴をしても「いいね」、「よかったよ」などの中身のないことしか言わない。
購入するものも、なんの一貫性もなく、新商品を次々と考えも無しに買い漁っているようにしか思えなかった。
いつだったか、響子がブログでスピーカーを続けて紹介したとき、秋元もそのスピーカーを続けて購入し、この人は本当にオーディオに興味を持って来店しているのだろうかと、大いに疑問を持たざるをえなかった。
ただ、新商品やオリジナル商品を購入してくれることは、レガートおよび響子の成績に貢献してくれているのは事実であった。
それが悩ましいところであったが、響子はスッチー時代に、響子目当ての下心のある男を幾人もかわしつつ、ファーストクラスの常連にさせ続けてきたように、秋元に対しても、お店にお金を落とさせつつ、一定の距離を保っていた。
>>995 「偶然ですね。僕も今帰りで、たまたま通ったところなんですよ」
秋元がうすら笑いを浮かべて言う。
「T田さん、晩御飯はまだでしょう。どうです、これから食事でもご一緒しませんか」
響子はこれまで何度となく、秋元から食事の誘いを受けてきた。だが響子にはこれまでのことから、秋元とはお客以上のかかわりを持つつもりはみじんもなかった。
それに、今のこの自分で自分を抑えきれない躰のことを考えても日が悪すぎる。
「ごめんなさい、秋元さん。今日は都合が悪くて」
微笑みつつ、それでも口調だけはきっぱりと答えたものの、何度となく誘いを断られている秋元の顔は、少しも落胆の色を示さなかった。
「それは残念だな。ところでクリスマスの予定はどうなってます? ではよろしければクリスマスの晩にお食事でもいかがですか?」
響子はいっぺんに脱力した。クリスマスまであと1ヶ月少し。秋元は最初から、響子のクリスマスの予定を先に押さえてしまおうというのが狙いだったのだ。
「ごめんなさい。まだクリスマスのことはなにも考えてなくて」
「そうですか。いや、T田さんのように人気のある方には、早めにお声をかけなければと思いまして」
「私のことだから、クリスマスの日も仕事をしているかもしれません」
「ではもしお仕事が入らないようだったら必ず付き合ってくださいよ」
「ええ、ではこれで」
響子はどうにか笑みを浮かべて答えると、なお話しかけようとする秋元を避けて、軽く目礼をしただけで背を向けた。
秋元は、立ち去る響子の後ろ姿の、ハーフコートからこぼれ出た白い十センチ足らずの太腿を濡れた眼で見つめていた。引き締まって尚、挑発的な筋肉の張りを見せる脚線美だった。
そしてハーフコートの裾は、まるでワイヤーを入れているかのように横にも後ろにも丸みを帯びて膨らんでおり、視る者に、その下の豊満なヒップの存在を否が応にも看破させた。
それが左右に、まるで挑発するかのように揺さ振られながら遠ざかっていく。
(いい脚をしている。それにいつ見てもたまらん尻だ)
ほとんど聞こえない声で呟きながら、秋元の響子を見つめる眼がジワジワと獣めいた色を湛えて輝いていった。
>>996 その数日後、響子はいつものように5時半にレガートを閉めると、ドアにclosedの表示をして、1階のレジで閉店業務をしていた。
今日からセールも始まり、売り上げも気になるところであったが、上々の出だしであった。
(今日はお祝いに、そこのゼルコーバでシフォンケーキを買って帰ろうかしら)
そんなことを思いながら、手早く金額の精算をして、3階のスタッフルームへ行こうとしたとき、表のドアのノックする音が聞こえた。見ると、秋元がにやけた顔でドアの外に立っていた。
響子は思わず顔をしかめた。いつもなら秋元は響子が店から出てくるのを待って声をかけて来るのだが、今日はまだ店にいるうちに接触をしてきた。こんなことは初めてであった。
声をかけられてもこれまで適当にあしらってきたので、らちがあかないと思い、一歩踏み込んだ行動に出てきたのであろうか。だとしたら、これからさらにエスカレートしてはやっかいなことになる。
響子は、ほんの数秒のうちにそんな思いを巡らし、応対するのを一瞬躊躇した。
しかし、顔を向けて、こちらがむこうに気がついた素振りをしてしまった以上、無視するわけにはいかない。ここはひとまず出ていくのはやむを得ないと思い、響子は気が進まないながらもドアに向かい、施錠を開けた。
「いやあ、T田さんすいません。お疲れ様です」
「秋元さん、どうさなさいましたか?」
響子は笑みを浮かべつつも、背すじを伸ばしてドアの境目に立ち、秋元を店に踏み入らせないように応対した。
「いえ、T田さんにお話がありまして。よかったら、中でお話ししませんか?」
「申し訳ありませんが、お店はもう閉店してしまったのですよ。お話しならまた今度かここで、お聞きしますが」
「そうなんですか? それは、水臭いなあ。ちょっと、そこのイスで、ね? いいでしょ?」
秋元のずうずうしい態度に響子はさすがに苛立ちを隠せなかった。
「あの、どんなご用件なんでしょう? 大事なお話でしたらすぐにお聞きいたしますが」
秋元は響子の言葉に不敵な笑みを浮かべた。
「ええ、大事なお話ですよ。とても大事なね」
響子はその妙に自信ありげな秋元の口調に、不思議そうに秋元を見やった。
「T田さんがやっている、商品の横流しについてのお話ですよ」
>>997 あまりに突然の物言いに、響子はしばらく声も出せなかった。
「おやおや、お嬢様育ちだけに反応は正直ですね」
「な、何のことでしょうか。お、おっしゃっていることがよく――」
弱々しく響子は口を開いた。
「ですから『横流し』のことですよ」
秋元がことさらに「横流し」という言葉をはっきりと言うのを聞いて、響子は思わず通りの通行人に目をやった。お店の前でこんな不穏な言葉をおおっぴらに口にするとは。いかにも体裁が悪すぎる。
「わ、わかりました。中へどうぞ」
響子は観念したように、伏し目がちに一歩引いて秋元を店内に招き入れた。秋元が中に入ると、そそくさとドアに施錠をして、あえてドアに一番近いグリーンのインテリア風のイスに腰かけた。
秋元はそれを見ると、ニヤリとして向かい壁際にあるウッドチェアを手に取り、あつかましく移動させると、響子の真横に接近するほど寄せて腰かけた。
「横流しってどういうことでしょう。おっしゃっていることがまるで分かりませんが」
おずおずと響子は尋ねた。
「とぼけないでくださいよ。T田さん、あなたリンの製品を個人的に仕入れ値で購入して、それをインターネットオークションで定価に近い金額で売っているでしょ」
「い、言いがかりを言うのはやめてください。何の証拠があってそんなことを言うのですか」
「T田さん、まさかご存じないのですか? 今期から、サウンドクリエイトの監査法人は、私のいる監査法人になったのですよ」
響子はあっと、思った。秋元が大手監査法人の役員をしていること、その監査法人が自分の会社の監査をしていたことを、今の今まで完全に失念していた。
「ところでT田さん、閉店したお店のこんな外から目立つ場所で、大人の男と女が二人で並んで座っているというのは、どうなんでしょう」
秋元が粘りつくような目でこちらを見てきた。響子は、なるべく店内深くに足を踏み込ませないように、とっさにドアの近くに座ったのだが、たしかに話が長くなるようなら、ガラス張りの1階は外から目立ち過ぎる。しかし3階のスタッフルームは部外者の立ち入りは厳禁だ。
「そ、そうですわね。では2階の試聴ルームに参りましょう」
響子が立ち上がると、秋元は好色な笑みを浮かべて、響子の背を追った。
>>998 響子は先に秋元を試聴ルームに促した。自らは、後から部屋に入り、わざとドアを全開にしたままにしておいた。秋元は、部屋の奥にあるブルーのソファに先に座ると、狡猾そうな眼で響子の貌を見上げてくる。
響子は、少しでも間を空けようと、ソファのぎりぎりの端に腰かけた。だが、秋元はにじるように顔を近づけ、響子はそれを遮るように、あわてて言葉を発した。
「あの、監査とおっしゃいましたけれど、上半期の監査は先日、何の問題もなく終わったはずですが」
「ええ、そうです。本店の方で、レガートの伝票を一通り見させてもらいましたよ。T田さんの決裁による購入は、毎月100万円ぐらいですか。毎月の納品書、請求書、現物、売り上げ伝票、全部問題なかったです」
「そ、それなら何を根拠にそんな言いがかりを……」
「普通ならそこで監査は終わりなんですが、僕はリンの商品部まで行って、リンの方で控えている納品書まであたってみたんですよね」
「えっ……」
「いや、そうしたら不思議なことが分かりまして。たとえば9月にリンの商品部はT田さんの発注でレガートに11品を納品している。ところが本店に上がっているT田さんの発注による納品書は10品しかない。1品消えてしまっているのです」
響子はコクンと息を呑んだ。
「伝票を突き合せたら、その消えた1品はスピーカーのIW10でした。
これをネットで検索したらオークションに出品している人がいましてね。『Do to 客』っていうペンネームの出品者でした。サービス精神あふれる人なんでしょうか。この人、『リンのファンです』とプロフィールに書いてあって、毎月リンの製品を出品している」
秋元のつぶやく言葉が、まるで太い針のように響子の胸にブスブスと刺さっていく。
「さらに伝票を遡って調べてみましたら、なんとこれまで毎月かならず1品が消えているんです。そしてその消えた製品と同じ製品が、ことごとくこの出品者から出品されている。これ、偶然の一致ですかね?」
響子は膝に乗せた両手を思わず握りしめていた。秋元がここでニヤリと笑った。
「その出品者のペンネーム、さっき『Do to 客』と言いましたね。ローマ字にすれば『Do to kyaku』です。これ、並べ替えると『T-DA KYOUKO』になるんですよね」
響子は座ったまま崩れるように体を折り曲げると、小さく嗚咽をもらして両手で顔を覆った。
>>999 響子が横流しを始めたのは半年前からだった。
それは決して軽はずみにやったことではなく、響子の中では、自分なりの理屈があった。
レガートの店長と言っても、響子の収入は月給で額面30数万円、手取りで20万円台であった。
スッチー時代の友達は、ほとんど皆、高収入の相手と結婚し、セレブな生活を送っている。
そんなお友達とちょっと休日1日おつきあいをすると、あっという間にお財布の中の1万円札が消えていった。
ほかにも歌舞伎鑑賞やクラシックコンサートが趣味の響子には、お金の出ていく先はいくらでもあった。
店長になる前は、それでも銀座近くにマンションを借りる余裕があった。
しかしレガートがオープンし店長になってからは、お店の売り上げがノルマに達しないときは、自腹を切って商品を購入しなくてはならなくなった。
いつだったか、オーディオ雑誌に自宅のセッティングの様子を紹介されたことがあり、誌面の中でもっともらしく、そのスピーカーやアンプを選んだ理由を語ったものの、本当は、ノルマのためにやむにやまれずに買っただけのものであった。
このノルマ達成のための購入はきつかった。
そのため響子は店長になってしばらく後、マンションを引き払って世田谷にある実家に引っ越し、そこからから通勤するようになっていた。
それでどうにかやりくりできるようにはなったが、貯金はできなかった。
せめて貯金ぐらいはしたいと、La NOSTRAという海外向けのモデル事務所に登録して、副業を試みたりもしたが、年齢のせいかほとんど仕事は来ず、収入源にはならなかった。
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