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名無しさん@お腹いっぱい。:
570です。初投稿以来、大変お世話になっています。
先日ついに、Mentor Menuetを聴く機会があったので報告します。
想像していた音とやや違いましたが素晴らしいスピーカーでした。
試聴に使ったCDはショパンのバラード1番(ポリーニ)、ベートーヴェンのヴァイオリンソナタ9番クロイツエル(クレメール&アルゲリッチ)、
マーラー交響曲5番第一楽章(バーンスタイン)です。いずれも大好きな宝のCDです。
他の機会でも基本的にはこのCD3枚を用いました。
まず、バラードからですが、ピアノの音の輪郭は思っていたよりはっきりしていませんでしたが、
非常に上質の音です。どなたか音が漂ってるという表現を使っていましたが、まさにその通りです。
押し出して聴かせるのではなく、スピーカーの存在を忘れるほど溶け込み周囲に漂う感じです。
クロイツエルですが、これはヴァイオリンの音がくすぐったいほど気持いいです。
クレメールのヴァイオリンはどちらかというとシャープで得てして無機質なイメージなのですが、
このスピーカーでは、無機質のなかにもヴァイオリンの素材感がアコースティックに響く感じで最高です。
アルゲリッチのピアノは、やや後退した感があり、少し地味に感じられましたが、これはこれで良しです。
最後にマーラー5番ですが、これには裏切られました。このスピーカーはシンフォニーは一番苦手なほうかなと予想してましたが、
思いっきり真骨頂のサウンドを聴くことができました。
トランペットの音の優しさ、オーケストラの量感、スケールがありながらもB&W685のような迫力で押すのではなく、
コンサートホールのS席で聴くかのような最上の臨場感が味わえます。