波動スピーカーについて

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570真希波・マリ・イラストリアス ◆.H78DMARI.
その時、左発電機から電鈴が鳴り響いた。これは、発電機が漏水などで接地短絡したことを知らせる警報である。
そして、左発電機からバチバチと激しいスパークが発生。機関員は、バケツで水をかけて火を消したが、発電機が停止してしまった。
その結果、左舷主機関(左エンジン)の蒸気タービンが潤滑不良に陥り、激しく振動しだしたため、左エンジンを停止させた。

すると、「片方のエンジンが止まったら、船は風に立たせられなくなる。何が何でもエンジンを回せ。」という内容の伝令が来る。
機関長は決心した。滅茶苦茶になるかもしれない。その時はその時だと、左エンジンのタービンに高圧の水蒸気が吹きこまれ、回り出した。
だが、回転は不安定で、いつエンジンが止まってもおかしくない状態である。

その数分後、左エンジンが更に激しく振動して、エンジンが焼き付きはじめ、猛烈な白煙が上がり、煙をぽっと上げたと思うと、それっきり
左エンジンが動かなくなった。「左エンジン、停止しました。再始動不能!右エンジンは大丈夫か?」と確認をしたところ、やがて右エンジンも
煙を上げて止まってしまったという。