鎌ベイ(SDA-1000)を追加で購入しようとしてたら、先月すでに販売終了していて
秋葉原ではもう入手入手困難になっていたのでRSDA202を購入した。
しかし期待していたRSDA202初音出しだが、鎌ベイに比べて荒れた高音と薄っぺらで硬い低音にがっかり。
>>25とほぼ同じファーストインプレッションだった。でも鎌ベイに比べ解像感はあるという感じはした。
しかし、エージングが進むにつれ、音がみるみる変わってきた。
高音の荒さは薄らいできて、低音も力強くなってきた。
エージングは大事だね。このスレやWebを参考に改造を計画中です。
改造を検討し始めて思ったこと。
RSDA202は(TA2020のデータシートの評価回路にあるので)
LPFにインピーダンス補正CRが一応入ってるのが、鎌ベイとの大きな違いだ。
ただし、鎌ベイのYDA138は、ピュアダイレクトSPドライブ回路が搭載されてるので
省略されているのかもしれないけど。
しかし、色々LPFのシミュレーションしてるうちに、高域のインピーダンスが大きく上昇してるSP
たとえばFOSTEXのFE83Eは、インピーダンス特性から読み取ると260uH前後のインダクタンスを
持っていることになるのだが、それも負荷として加味してシミュレーションしたところ、
20KHzで約1dB、可聴域範囲外だが50KHzあたりに7dB程度のピークを持った特性になることがわかった。
2WAYや3WAYのSPだと、ツイータにアッテネータの入ったものはピークを持たないが
アッテネータが入っていないSPだとこれも高域にピークをもつようだ。
ピークは可聴範囲外なのだが、聴感上の影響はあるかもしれない。
10Ωとシリーズの0.33uFのコンデンサの定数は使うSPにあわせて調整する必要がありそう?
あるいは外付けでSPごとに調整?
あくまでシミュレーションした結果なので、実際には試聴して決める必要はあるが
R3,R4にシリーズに入っているC10およびC11を1uF〜3.3uFに増やすと
高域でインピーダンスが上昇しているSPやアッテネータの入っていないSPでも
ピークは抑えられF特はフラットになるようだ。
しかし位相は高域でオリジナルより回転してしまう。
あくまでシミュレーション結果なので、結局は試聴して決めるしかないか。
RSDA202 LPFのシミュレーション(その4)
以上はあくまでシミュレーション結果であるから
実際にSPに繋いだときの信号波形を表しているものではない。
ましてや、SP自体が電気音響変換装置としてはLPF、BPF的な
動作をするので、実際の音を表しているものではない。
とはいえ結果から、波形の再現性を優先で考えるなら
Cz(C10,C11)は2.2uF程度にした方が良い結果が得られそうである。
ただしこれは、聴感上好ましい音かどうかは別問題である。
また、ツイータにATTの入ったマルチウェイSPを使った場合は
ATTがインピーダンス補正のような働きをするため、
オリジナルのLPF定数のままでもリンギングは抑えられるようである。
少なくともデジアンのLPFとSPシステムとの間には
相性が存在することは確かめることができたと思う。
これで、「RSDA202 LPFのシミュレーション」はおしまいです。