RSDA202って最強じゃない?

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431名無しさん@お腹いっぱい。
鎌ベイ(SDA-1000)を追加で購入しようとしてたら、先月すでに販売終了していて
秋葉原ではもう入手入手困難になっていたのでRSDA202を購入した。

しかし期待していたRSDA202初音出しだが、鎌ベイに比べて荒れた高音と薄っぺらで硬い低音にがっかり。
>>25とほぼ同じファーストインプレッションだった。でも鎌ベイに比べ解像感はあるという感じはした。

しかし、エージングが進むにつれ、音がみるみる変わってきた。
高音の荒さは薄らいできて、低音も力強くなってきた。

エージングは大事だね。このスレやWebを参考に改造を計画中です。
432名無しさん@お腹いっぱい。:2008/12/09(火) 22:02:49 ID:PnTCzkab
改造を検討し始めて思ったこと。
RSDA202は(TA2020のデータシートの評価回路にあるので)
LPFにインピーダンス補正CRが一応入ってるのが、鎌ベイとの大きな違いだ。
ただし、鎌ベイのYDA138は、ピュアダイレクトSPドライブ回路が搭載されてるので
省略されているのかもしれないけど。

しかし、色々LPFのシミュレーションしてるうちに、高域のインピーダンスが大きく上昇してるSP
たとえばFOSTEXのFE83Eは、インピーダンス特性から読み取ると260uH前後のインダクタンスを
持っていることになるのだが、それも負荷として加味してシミュレーションしたところ、
20KHzで約1dB、可聴域範囲外だが50KHzあたりに7dB程度のピークを持った特性になることがわかった。

2WAYや3WAYのSPだと、ツイータにアッテネータの入ったものはピークを持たないが
アッテネータが入っていないSPだとこれも高域にピークをもつようだ。

ピークは可聴範囲外なのだが、聴感上の影響はあるかもしれない。
10Ωとシリーズの0.33uFのコンデンサの定数は使うSPにあわせて調整する必要がありそう?
あるいは外付けでSPごとに調整?
433名無しさん@お腹いっぱい。:2008/12/09(火) 23:24:24 ID:PnTCzkab
あくまでシミュレーションした結果なので、実際には試聴して決める必要はあるが
R3,R4にシリーズに入っているC10およびC11を1uF〜3.3uFに増やすと
高域でインピーダンスが上昇しているSPやアッテネータの入っていないSPでも
ピークは抑えられF特はフラットになるようだ。

しかし位相は高域でオリジナルより回転してしまう。
あくまでシミュレーション結果なので、結局は試聴して決めるしかないか。

434名無しさん@お腹いっぱい。:2008/12/10(水) 22:27:35 ID:7bWfjdqP
RSDA202 LPFのシミュレーション(その1)

CircuitMaker for Studentを使ってPWM回路を作りRSDA202のLPFを検証した。
デジアンの音は艶がない、デジアンは弦の音が耳障りだ 等の意見の
検証にもなるかもしれない。

このSPICEシミュレータは、以前はネットからダウンロードできたのだが
今はブルーバックスでしか入手できないようだ
http://shop.kodansha.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=2574896
使い方
http://plaza.rakuten.co.jp/CPU4Edu/5003

PWM回路のキャリアは500KHzの三角波とし、信号は
バイオリンの音色に近いのこぎり波を5KHzとして入力した。

シミュレーションで使用した回路
http://uproda.2ch-library.com/src/lib078594.jpg

つづく
なお、画像データは約3日で消えますのであしからず。
435名無しさん@お腹いっぱい。:2008/12/10(水) 22:31:40 ID:7bWfjdqP
RSDA202 LPFのシミュレーション(その2)
まず、RSDA202オリジナルのLPF定数で検証
1-1)負荷を8Ωの純抵抗とした場合のシミュレーション波形
http://uproda.2ch-library.com/src/lib078596.jpg

1-2)負荷をフルレンジSPを模擬し、インダクタンス成分を加え8Ω+250uHとした場合
このインダクタンスの値は、FE83E等、高域でのインピーダンスが大きく上昇するSPの
データシートから推定した。
http://uproda.2ch-library.com/src/lib078597.jpg

1-2)の結果からわかるように、実際にSPを繋いだ場合、
信号が大きく変化する部分で50KHzぐらいの周波数で
リンギンクを起こす可能性があることがわかる。
可聴範囲外の周波数であるが、高音が荒っぽいと感じる
一因となっているかもしれない。



つづく
なお、画像データは約3日で消えますのであしからず。
436名無しさん@お腹いっぱい。:2008/12/10(水) 22:41:12 ID:7bWfjdqP
RSDA202 LPFのシミュレーション(その3)

次にCz(RSDA202のC10、C11のコンデンサに相当)の容量を2.2uFに増やして
シミュレーションした。

2-1)負荷を8Ωの抵抗とした場合のシミュレーション波形
コンデンサ容量を大きくしたため、波形が多少なまってきている。
http://uproda.2ch-library.com/src/lib078599.jpg

2-2)負荷をフルレンジSPを模擬し、8Ω+250uHとした場合
立ち上がりは多少オーバーシュートがあるが、
1-2のようなリンギングは見られない。むしろ1-1の波形に近い。
http://uproda.2ch-library.com/src/lib078601.jpg

つづく
なお、画像データは約3日で消えますのであしからず。
437名無しさん@お腹いっぱい。:2008/12/10(水) 22:44:34 ID:7bWfjdqP
RSDA202 LPFのシミュレーション(その4)

以上はあくまでシミュレーション結果であるから
実際にSPに繋いだときの信号波形を表しているものではない。
ましてや、SP自体が電気音響変換装置としてはLPF、BPF的な
動作をするので、実際の音を表しているものではない。

とはいえ結果から、波形の再現性を優先で考えるなら
Cz(C10,C11)は2.2uF程度にした方が良い結果が得られそうである。
ただしこれは、聴感上好ましい音かどうかは別問題である。


また、ツイータにATTの入ったマルチウェイSPを使った場合は
ATTがインピーダンス補正のような働きをするため、
オリジナルのLPF定数のままでもリンギングは抑えられるようである。

少なくともデジアンのLPFとSPシステムとの間には
相性が存在することは確かめることができたと思う。

これで、「RSDA202 LPFのシミュレーション」はおしまいです。