お姉様方の帰った夕暮れ、またベンチに寝ころんで今度はシャンソンを聞いたので
ありました。
秋の日の空の下にはやはりシャンソンが似合う。
明るい中にも翳りがあって、キリギリスさんの生活を続けていては冬に困りますよと
でもいうような、緊張感がある。部屋をなんとかせねばという気にもなってくる。
カンツォーネの呑気さと違うのは、気候のせいか。
イタリアは、地中海にあるため冬もそんなに厳しくないので秋の空の下でも呑気で
いられるのに対して、パリの冬はまだ厳しさがあるからか。
その昔、なぜか医学部に行っていた友人の先輩の女医先生に小さなシャンソンの店に
連れられていったことを思い出した。
大人の女性(人妻であったが)というものは、こういうところが好きなのかと思った
ものであるが、その時はあまり好きな音楽ではなかった。
等々、思いを廻らしながらシャンソンも良いなあと思いつつ、私の体は赤ちゃんと一緒で
長いこと夜風に当たると寒気を感じ熱を出してしまうので、そうそうと家(といっても
ホームレスなのでダンボールと拾った板製であるが)に入ったのでした。
皆さん、ホームレスやってますか?
ブログやってますか?