>>226つづき この前のカキコのあとまたいろいろ考えてみた。
録音、ミックスやマスタリングの段階では、
普通は音質的には家庭用ハイエンドオーディオほどの注意深さで作業されていない。
そのことで結果的に最終商品としてのCDに音質上のばらつきが生じるわけで、
その「ソースのあら」をどう扱うかが、家庭用オーディオの重大なテーマであるわけだ。
そこでいわゆるモニター派と美音派の二つのオーディオ派閥が生じる。
ちなみに昔は原音再生派というのがいたが、ソース=原音と間違って解釈していた、今のモニター派の源流である。
たとえば録音機材よりさらに高価で洗練された機器を使用する超マニアにとっては、
ソースそのものが音質的にはボトルネックになっているわけで、
彼らはいかにソースから欠点を排除し、美点を引き出すかに神経を傾けているように見える。
彼らはほとんどの場合、美音派といって差し支えないだろう。
この意味ではジャズ喫茶的なJBLサウンドも美音派と分類してもよいだろう。
また、低価格の商品でも、たとえばボーズなんかを聞くと、
ソースとはまったく関係のない誇張した音でなっているわけで
これもある意味、ソースを誇張して再生する美音派といえる。
モニター派というのはおそらく、
安物美音系オーディオと超高級美音系オーディオのあいだに存在していて、
業務機と同じレベルを最善とする人たちだろう。
たしかに、これは非常にバランスのとれた考え方であって批判の対象にはならないが、
俺の場合、実際に彼らのモニター装置で音楽を聞きだすと、
不思議なことにほとんどの場合音楽をたのしめない。
これはなぜなのか?というのが、俺のテーマだったのだが、
実際、美音系のSPを導入してみると、
モニター系といわれるものが、
いかに音楽情報を説明的に聴かせているかがわかった。
これは GENELECだけではなく、B&Wにも言える。
つづく