■モニター・スピーカーの世界■

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10名無しさん@お腹いっぱい。
まぁ、そういわずに。

昔はノイズ検聴用に高域の辛いものが多かったのは確か。
ローレンツとか三菱のモニターなどはそういう傾向が強かった。
そうした名残はLS3/5のオフセット特性での4kHzのピークにもみられる。
(80年代のAE-1などは互換性を狙ってこの特性をそのままトレースしてる)

一方でフラット再生は録音スタジオから始まった方法論で
1950年代まではほとんどの家庭用SPがラウドネス効果を持たせていた。
例:Robinson&Dadson曲線で110dB→85dBの差分特性
ttp://www.zainea.com/tempo5.gif
エレクトロボイスの家庭用〜モニター用の見解
ttp://www.hifilit.com/hifilit/Electro-Voice/baronet-2.jpg

ミキシングの世界ではこの800〜2000Hzの右肩上がりの特性を「前に出る音」としていて
ユニークなのはヤマハのNS-10(テンモニ)がこの効果をトレースしてる。
ttp://www.tangible-technology.com/monitors/fostex/NF_1A_NS_10cmp_w150.jpg
実際にテンモニは音像の奥行き感を出すのに便利な音であるが
逆に全体の音のバランスはラージモニターで聴き直すという作業が必要になる。

最近はミックス・バランスのみで編集作業を終えてしまうことも多いため
小さくてもラージモニターのように帯域のフラットなものが用いられる傾向がある。
ATC、Dynaudio、GENELECなどが、そうしたモニターの代表格。