オーディオのロマンを語ろう パート27

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772彰篠宮
それから、>>752さんが小生に話題を振ったのはマッキンのSPの事が話題に
なっているからだと思うので少し書き込みます。

マッキンのXRTシステムは、元々は2π空間(正しい言い方かな?)で十全に鳴る様に
開発されています。

ツイーターコラムとミッド&ウーファのエンクロージャとはを壁に付けた状態で鳴らします。
様々な部屋がもつ音響条件をエンヴァイロメンタル・イクォライザーを使い、
あるリスニングポイントで、メーカが好ましいと考える特性の幅に収まる様調整します。
即ち、部屋、装置、聴き手が三位一体となっている事に加え、イクォライザーの調整が
上手くいっていることが不可欠です。
上手く行けば、かなりの奥行きを感じさせる広大な音場が広がります。その音場が
幾分湿り気を帯びた米国東海岸の重厚な音でびっしりと埋め尽くされます。
その様な鳴りかた(本当はもっと凄い世界があるのだろうけれども)をゴードン・ガウが
聴いて「良し」としたという事なのです。
彼(ガウ)が心血を注いで開発をさせたシステムなのですよ、それが。
AFの記事を読みますと、ツイーターアレイが壁から離されていたとの事。その
状態で上手く鳴らすのは相当厳しい様に思いますよ。

フリースタンディングだとか、ダイポールだとか様々な流行がありましたが、XRTでしか
鳴らせない音が有るのです。それが好きな方も、嫌悪感を感じる方も居られるという
だけの事です。その嫌悪感を表現する時に、読む相手の事を考えればあんなに
ツリーは長くならなかったのに、と思いませんか?

小生はIASには行けなかったのですが、友人の話しでは「豊潤で毛筆でなでられる
様に心地よいマッキンサウンド」ということでした。人によっても感想は様々です。