プレーナーSP総合スレ vol.3

このエントリーをはてなブックマークに追加
6349
FlyngMoleのDAD-M1、試聴してきました。
試聴環境はソニーのSACDP(型番失念)とELACの310です。

音調は温かみがあります。トラヴェルソの抑揚感や音色変化も良く表現します。
低域も試聴スピーカーが小型ですから余り聴きこめませんでしたがチェンバロ
の左手方向を細くせず弾力感をもって再現できるところからして量と質は確保で
きていると思います。音場も中々広く間接音も良く分離します。

ただ中高域のどこかにオーバーシュート気味のところがあってそれが明るさや
透明感につながる場合は良いのですが時に音色変化を追いかけにくくする原因
になっています。トラヴェルソの最高音域やソプラニーノリコーダーの音が太く
表情に乏しいものになってしまうのも多分そのせいでしょう。間接音も直接音に
まとわりつくような微妙なものは上手く再現できません。

あと、シンバルの再現にはかなり問題が出ました。アタックの硬い感触が出ないし、
ノイズに近い高域の倍音成分は変化を追いかけきれないのか本当にノイズに近い
音に聞こえることもあります。複数のシンバルを同時に鳴らしているときは特にそう
です。高域にはかなり問題があると言わざるを得ません。

結論としてはプレーナー型の中高域から上の素直な質感を活かすという観点から
は使いづらいアンプです。ただ、低域は良さそうだしMG-20やMG3.x系統のカットオ
フの十分低いバスの駆動用には使えるかもしれません。