オーディオのロマンを語ろう パート7

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8556ちゃんねる ◆OL/DOwGk
皆様へ

 私のティール談義が物議を醸しているようですが、ちょっと暇ができたので真意を述べておきます。
まず、バカエンド、違ったハイエンドなるSPメーカーには今日ユニットを自社開発できる企業は皆無でしょう。
せいぜい自社用のユニットを量産メーカーに発注するのが関の山です。
結局現存する磁気回路、現存するムーブメント、そして振動板の組み合わせです。
わが国でもオンキョー、ダイアトーンといった老舗が実質ユニットの開発から撤退したのも、いかにそれらの開発が現状では困難か物語っています。
つまり一部のPA、モニターを除いて高度な音響ユニットは必要なくなってきたともいえます。
また、これらのプロの現場にもデジタル機器の導入によって容易にさまざまな補正ができるようになり、SPそのものの性能は昔ほど要求されません。
また営業的にメインの音楽の種類も変わってきました。
アコースチック系の楽器が少なくなり、多重録音、デジタル合成等々、自然にはない音が主流を占めつつあります。
そのような時に、かつてのように巨大な磁気回路を持った、強靱かつしなやかな動きを要求され、位相補正も穏やかな2Weyを中心とした高度なユニットはもはや必要とされません。
私の知る限り近年そのようなユニットを開発し続けているのはEV、JBL、SONY、TADそして家庭用のクレモナユニット群だけです。

続く
一方、出来合いアッセンブルメーカーにもいろいろ新たな試みがなされていることは確かです。
位相補正に重点を置きなおかつ広帯域にといった傾向が主流でしょう。
その結果ダイナミックSPでありながら大変インピーダンスの低い、アンプに負担を強いる製品があたかもバカエンド(また間違えた)の条件のようになっています。
オーディオはSPだけでは完結せずむしろSPはアンプ回路の一部くらいに思っている私としてはこの辺が合点のいかぬところです。