>>4 派遣と業務請負(アウトソーシング)は似て非なるものです。
派遣は一時間いくらでクライアントに人を貸す。
クライアントには派遣スタッフの時給+何%の派遣料を請求する。
だからスキル(=時給)の高い優秀なスタッフをより多く送り込むほど派遣会社は儲かる。
登録時にはきっちりスタッフのスキルチェックを行い、「この人は職種○○のレベル○○(時給○○円)です」というランク分けをする。
さらに既存の派遣スタッフも「より高く売れるように」たえずトレーニングする。
業務請負(アウトソーシング)はプロジェクト一個いくらでクライアントから請負い、それを実現するためにスタッフを集めて仕事にかかる。
最初から全体の予算は決まっているのだから、できるだけ安い時給で使えるドキュソを集めて人件費を圧縮した方が会社は儲かる。
ただし人件費を押さえようとするあまりスタッフの質を落としすぎて仕事が納期に間に合わなかったりするとクライアントから違約金を取られるし、それを補うためにスタッフに残業させたり人数を増やしたりすると儲けが減ってしまう。
業務に支障の出ないギリギリまでいかにスタッフの質と人数を落とすかが請負会社の腕の見せ所となる。
さらに人足・工員派遣専門の会社の場合、クライアントからの依頼は「いついつまでに予算いくらで何人兵隊集めてくれや」なので、会社は「この給料で働いてくれる人」という条件だけでロクに選考もせずに、ドキュソだろうと三国人だろうとかまわずとりあえず頭数だけ揃える。
当然、スキルチェックもトレーニングもせず「現状渡し」。
それでとりあえず現場に放りこんで上手く仕事が回ればラッキー、ダメなら何か理由をつけてクビにすればオッケー。
そういうシステムです。