自民党の問題点
致命的な感覚の「ズレ」
自民党の問題点を挙げるとなるとそれこそ切りがない。そこで筆者が一番の問題と考
えることだけを取上げる。それは自民党と支持者、あるいは有権者との間の致命的な
感覚の「ズレ」である。自民党の執行部だけでなく、自民党全体と一般の国民との距
離がこれだけ開いた時代はなかった。
これを示す例は数限りない。先日まで話題になっていた東国原宮崎県知事の出馬要請
などもその一つである。筆者はあまりにもばかばかしいので本誌で取上げなかった。
どうも自民党の幹部(少なくとも出馬要請に宮崎に出向いた古賀・菅の選対幹部)は、
東国原氏を東京の比例区の上位に置くことによって、自民党は比例票を大量に獲得で
きると本気で信じていたようだ。
自民党は経済が順調に回復していると思い込んでいる。また不況時にはやはり自民党
でなければならないと、国民が思っていると自民党は信じている。しかしバブル経済
崩壊後20年の間、日本の名目GDPはほとんど増えていない。このように経済が低成長
の国は北朝鮮と日本くらいのものである。最近でも、毎月、失業率が上がり、有効求
人倍率は下がり続けている。皆が疑わしいと感じている政府発表の雇用関連の数字で
もこの有様である。
http://www.adpweb.com/eco/eco580.html > 日本の名目GDPはほとんど増えていない。このように経済が低成長の国は北朝鮮と日本くらいのものである。