「かしまし」の偉大な点は、ただ女性だけの世界を、
男性世界から隔絶された聖域として位置づけなかったことだ。
「かしまし」は世界全体が女性だけの世界で、
そこに男性が女性に転換することで参加するという
パラダイムシフトが起こっていることである。
男性など完全なる世界の中では不要な存在なのだ。
私は今ここに、この漫画が萌え系の最先端であると高らかに宣言したい。
(尚、対極にあるのは男らしさを追求し続ける余り世界から
女を排除したバキを挙げたい)
勿論、ローゼンメイデンも新しい萌えの可能性を生み出したという点で
最先端だが「お父様の愛のために戦う」
「契約は異性間である方が強力である」というのが、
どうも私の中でしっくりと来ないのである。
逆にそれが戦いの不条理さ、無意味さを如実に伝え、
間接的に父性社会への批判をしているのだがやや回りくどい気がする。
むしろめぐと水銀燈の関係、金糸雀とみっちゃんとの関係、
翠星石と蒼星石との関係に可能性があったように思うのだが、
これは物語の本流ではないのである。
そういえば「プリキュア」もほのかとなぎさが結ばれるという
百合展開を期待されていたのだが(子供向けだから直接的表現は無理にせよ、
少しはにおわせて欲しかった)結局期待を裏切られ反感をかった。
そして世代交代したプリキュアでは、開始早々百合モード全開になっている。
http://plaza.rakuten.co.jp/koushaku/diary/200602160000/