522 :
FROM名無しさan:
悠二にとって、それは日常になりつつあった。
「強くなり、シャナと…炎髪灼眼のフレイムヘイズと共に戦いたい」。
だからこそ、行なっていた日々の鍛錬。
だが、家で、学校で、シャナといる時間が長くなると、悠二はそれが以前と同じ日常の延長かのように感じ始めていた。
一方、シャナの思いはより強くなっていた。
「重要なのは悠二が強くなること。一緒に戦うこと」。
今、ふたつの思いは、互いの影すら見失おうとしていた。
燐子が現れたのは、そんな時だった。
出会い頭に人を襲い、存在の力を喰らう燐子に対峙するシャナ。
しかし、彼女の側に悠二の姿はなかった。