新聞配達107束目

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512FROM名無しさan
坂井悠二の高校生活は始まったばかりだった。
また、それはずっと続く日常になるはずだった。
だが、悠二は見てしまった。
学校の帰り道、商店街の風景が止まり、人々が燃え、その炎をマネキンと巨大な人形が吸い込んでいく、あまりにも異様な景色を。
大太刀を振るう、炎髪と灼眼の少女を。
それは、悠二の高校生活に終止符を打つに十分な事件だった。