ネクシィーズ名古屋支店A

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591FROM名無しさan
多くは、党大会や大統領候補者討論会などに合わせて予定され、2004年4月には
全米で5000あまりのパーティが開かれたが、これがキャンペーン終わりでは3万
以上に増えたという。このパーティはまだどちらに投票するか決めかねている人た
ちも招き、このパーティからそのまま投票へ向かうということもあったようだ。

前述のようにブッシュ陣営のブログは、あまりブログとしての体裁をしていない感
じのものであったが、周りにいる保守派ブロガーを使ってのキャンペーンが注目に
値する。

ブッシュ陣営では、大統領候補者討論会の1カ月以上前から、相手のジョン・ケリ
ー候補が今まで言ってきたこと、どのような政策に投票してきたか、また、彼が推
している政策に関する統計や意見などを詳細に調べ上げていた。そして、大統領候
補者討論会が始まると同時に5000にわたる保守派ブロガーへ、両候補の発言にし
たがって様々な情報をRSSフィードで送り始めた。

ケリー氏の発言には反駁の意見やデータを、そしてブッシュ氏の意見にはサポート
の意見やデータを、といった具合だ。ブロガーたちが、それらの情報を使いながら
リアルタイムで討論会の模様を中継したことは言うまでもない。ブログという一つ
一つは小さな影響力しか持たないメディアがネットワーク化され、大きな影響力を
持ち始めた瞬間である。

ブッシュ陣営のeキャンペーン・マネージャーのChuck DeFeo氏は、後のイン
タビューで「ブッシュ陣営は“純粋にテクノロジーを使おうとしたのではなく、す
でにある人間関係などをもっと効果的に利用するためのツールは何か”を求めてこ
れらのキャンペーンやツールを生み出した」のだという。

これだけでブッシュ大統領の勝利をソーシャルネットワークによるもの、とだけ決
め付けるわけには行かないが、人と人とを結びつけるのに便利なツールが触媒にな
っていることだけは、間違いないように思う。