1.自分の素直な気持ちに気づく。それを否定したり、ごまかしたりしないこと
日頃から自分の気持ちに素直になる習慣をつけることが大切です。
しかし”大人だと思われたい” ”バカだと思われたくない” "恥をかきたく
ない” ”弱いと思われたくない”など、見栄や自尊心の低さなど余分な気持ち
から、
素直な気持ちをごまかしてしまいがちです。
素直な気持ちを誰かに伝えるか伝えないかは別にして、素直な気持ちとその後の
行動が一緒でなければならないということはないのです。
まず本来の率直な自分の気持ちを感じ、認めてあげましょう。
素直な気持ちを感じることは、決して悪いことではないのです。
例えば前ページの話です。
あなたがとても疲れていて早く眠りたい時に、友人から悩み相談の電話がかかって
きました。話は長くなりそうで、あなたは明日も早いので眠りたいのです。
その時あなたが素直に「今日は眠りたい」と感じたのなら、その気持ちを素直に認
めてあげていいのです。そしてそれを口に出すかどうかは自己判断で決めればいい
のです。
『ごめん、実は昨日徹夜で今日もとても忙しくて、今夜は早く眠りたいんだ』。
それは自分にも相手にも誠実です。
しかし相手の気持ちを尊重するのならば、『今夜はそのような状態なので、きちん
と話を聞けそうにない。明日にしてもらえない?』と言えば良いのです。
そこで相手が納得して貰えれば気持ちよく電話を切ることができます。
しかしもし相手が今夜絶対に話したいと言ってきた場合は、またその時に感じた素
直な気持ちを伝え、折り合いをつければいいのです。