新聞配達77束目【春はすぐそこ】

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146FROM名無しさan
手が乾いている
マフラーを巻きなおして
鍵を閉めて
銀色の車輪を回してゆこうよ
空が良く見える場所に辿りつく

唇が乾いている
吹いた口笛はかき消されて
君はなんの歌か教えてくれた
歩いてどこまでゆけるのかな
空が良く見える場所に辿りつく

僕らは1秒を生きているわけじゃない
ここにいるよ
ここにいる僕らは嘘じゃない
繋がる君らも嘘なはずない

車が通り過ぎ
風に震えて
僕は歩いてゆく
君が言っていた意味を少し考え出す
マフラーをもう一度しめなおして
春を迎えにゆく


147FROM名無しさan:05/02/20 08:38:22
吐き出される曇った息 温度0の建物の中 うじゃうじゃと機械どもが動いている
白っぽいレーザーが全てを管理

人工筋肉製造工場

やってきた俺 3年がかりの与えられた仕事 任務は工場の封鎖 やりかたは俺の自由

人工筋肉製造工場

爆弾なんて効果がない 金属の手に取り除かれるだけ 工場を封鎖する道具は
鉄槌と人間の筋肉さ

人工筋肉製造工場

こんな仕事初めは断りたかった 苦笑いの顔に所長は言い放つ 「300万だそう」
乗った!気色の悪い仕事だが

人工筋肉製造工場

工場に到着するなり 握り締めた鉄槌でゲートを叩く!全てはここから始まる
さぁ、ぶっ壊そうか!

人工筋肉製造工場
破壊〜
人工筋肉製造工場
破壊〜
人工筋肉製造工場
破壊〜
148FROM名無しさan:05/02/20 08:38:54
コトバ遊びが止められずにいる
赤い目をしたシロウサギ
あなたの胸があったかくって
あったかくってねむくって
このままあなたの両腕の中に
溶けていけたらいいのにな

地球くらいの大きなしゃぼんが
まわってまわってはじけて プチン
あなたの胸のあたりで消えたら
たぶんきっともっと幸せ

「何が欲しい?」ってあなたが聞くから
「私、あの空に突き抜けて光る
 スピカみたいになりたいの!」
息せき切って答えた私に
あなたはふふって笑ってみせた

だけどあなたの胸のなかに
プチンて消えるのも悪くない
あなたになら負けてもいいかな
思いながら目を閉じる

しゃぼんの泡
しゃぼんの泡
149FROM名無しさan:05/02/20 09:32:25
too late
世界が逆に周り始めてる
加速度ばかりが増してる
気が付いた時は足元暗くて
崖っ淵に立っていただなんて
もう引き返すことは出来ない
青ざめていても 何も変わらない
どこまでも 強く強く尖らせた光で
どこまでも 続く続くこの道がもし
世界の果てでも
お金なんかじゃ 終わりは見えてる
栄光もたかが知れてる
解らないフリをいつまで続ける
気付いて傷つくことが怖い
あの頃の夢は 君の望む
全てを叶える事だったけど・・・
誰よりも 速く速く風さえ追い越して
誰よりも 高く高く雲さえ突き抜けてく
生き急ぐとしても
どこまでも 強く強く尖らせた光で
どこまでも 続く続くこの道がもし
世界の果てでも