【猫御身望道(ねこみみもうどう)】
エジプトでは猫を崇拝する習慣があったのは有名な話だが
古代中国でも猫を崇拝する宗派が存在した。
彼らは陰暦の十五日、望の日に猫の耳を模したものを頭につけ
夜通し「猫御身望道(ねこみみもうどう)猫御身望道(ねこみみもうどう)」と唱え続けたという。
それは王朝の圧制に苦しむ民衆の心のよりどころとなったが、いつしか王朝の打倒運動にまで発展した。
民衆は「猫御身望道(ねこみみもうどう)」と唱えながら死をも恐れぬ勢いで突撃したという。
なんとか乱を鎮めた時の皇帝は信者を処刑し関連書物を焼き払い現在このことを記した書物は少ない。
深夜アニメのOPで「ネコミミモード」と言い続ける歌があるが
猫御身望道と関連性があるのかもしれない。
民明書房刊『宗教に見る中国史〜着黄泉(つくよみ)の章〜』より