新聞配達〜16束目【春爛漫】

このエントリーをはてなブックマークに追加
237FROM名無しさan
つづき

 トラック到着。
ぼこぼこ、販売店の前に投げられる梱包。 どうやら、このおやじ、新聞が
商品だということを知らないらしい。角が地面に当たった梱包は、見た目が
悪くなるのに。とはいうものの、漏れもそれをオヤジに説明して改善させて
やろうと思わないのだから、よく似たものか。 まぁ、落とされた梱包を整理して広告を入れる。
500部ほどチラシ入れ作業をやって配達へGO!!
 寒くて寂しい一人の時間だが、ストレスのたまるような外的要因が全く無い。
たとえるなら、無菌室か。刺激は一切ないが、居心地はすこぶる良い。
 ここで・・・残り部数は・・・よし、あってる。
残り10件、残ってる新聞も10部。 心の中で 「ビンゴ」と叫ぶ。
終ったー。 ここから、販売店までの道をカブで走るときが、おそらく
人生の中で一番幸せだと思う。このときだけは、楽観的な思考回路しか
頭の中で働かないのだ。
 家に到着。 掲示板をチェクー。 まぁ、こんなもんか。今日は、煽られてるな。
「モナ」と書いて2chネラ気取りか。当たってる。
さて、エロサイトで昇天するか。 唯一のストレス発散だ。 あっ。
ふぅ・・・ 虚しい・・・ 空虚、虚空だ・・・適当に食って寝るか・・・
 4時間ほど寝ると、枕のそばの携帯が突如鳴る。
「拡張のSです。あと、30分で店につきますー」
「はーい。 わっかりましたー」
昼からは、拡張員の案内が漏れの毎日の仕事だ。その代わり、夕刊は無い。
今日は、4本あがったな。
拡張員は、数時間で2万ほど貰ってる。 こいつら、羨ましいな。
でも、それだけ稼いで借金ばかりなんだから、アホばっかりだ。
 午後6時。 漏れの時間到来だ。 ラーメンでも食いにいくか。
うまかった。 ギョーザ、ラーメン、ご飯。 漏れのパワーの源だ。
 さて、帰って、掲示板チェクして寝るか。
こいつ、おもしろいな。 レスしよ。 カチカチ、カチカチ。
寝るか・・・。 1時30分・・・起きるか・・・