今度のエヴァは大丈夫。だって劇場版だもの。
だってスペックが違うもの。
そう言っていたのは誰だったっけな。
第六話 涙
(シンジ)また…か。性懲りもなく二十万台も売るっていうから嫌な予感はしてたんだけどね
どうせなら半年に一度十万台ずつ売ればいいじゃないか。
(マヤ)それはダメです!開発費が倍になってしまいます
(シンジ)そんなの知らないよ!僕はただ…エヴァの中古価格が村田兆治のフォークのように
「ストーン」と落ちていく様子をみるのがつらいんだ。
今の最安値七万円…だってさ。ははっ…笑っちゃうよね。
(ゲンド)買い手がいるから売る。ただそれだけのことだ。
(シンジ)それを言っちゃあお終いだよ!新台のエヴァ二台でいいです。なんて言えるもんか!
(ミサト)シンジ君!冷静になりなさい。冷静に何が悪かったか分析するのよ。
(シンジ)悪かったところ? リーチがさ…かからないんだ。
(アスカ)それは消化効率を考えてのことでしょ!ばっかじゃない?!
(ミサト)アスカは黙ってなさい!シンジ君、他には?
(シンジ)下皿がさ…小さすぎるんだ。
(アスカ)それはマクロスの…
(ミサト)黙って!他には?他には何かあるの?
(シンジ)レバーが…レバーが卑猥すぎる。
(ミサト)クッ…!あれは確かに女の子にはキツイわね。
(シンジ)怖い…怖いよ。あのレバー怖いよ。
(ミサト)何てことなの…確かにあのレバーがあるかぎりエヴァには近寄れない
これじゃ、エヴァは…エヴァの稼働は…
諦めるな葛城。
(カジ)確かにエヴァには忌まわしいレバーがある。だが誰が『使え』といった?
(ミサト)ハッ…!
(カジ) いいんだよ。 使 わ な く て も 。
(ミサト)それならOKよ。これでエヴァは大丈夫ね。
(店より)レバーのことは忘れて下さい。