【ヤスヒロ】CR戦国乙女 〜乙女武将との日々〜 第三章

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1名無し変更議論中@自治スレにて
「CR戦国乙女」のショートストーリーを発表するスレです。

■前スレ
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/pachik/1217080020/

■公式
http://www.heiwanet.co.jp/latest/sengoku_otome2/

■本スレ(111スレ目)
【いぇい!】CR戦国乙女 百十一戦目【やったね♪】
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/pachik/1231672271/

■まとめwiki
http://www11.atwiki.jp/sengokuotome/
■セリフ集
http://www11.atwiki.jp/sengokuotome/pages/26.html

2名無し変更議論中@自治スレにて:2009/01/13(火) 11:42:45 ID:OeXwylcR
>>1
おつかれさまです!
3名無し変更議論中@自治スレにて:2009/01/13(火) 13:05:04 ID:72tvgz7k
執筆人たちが気づいてくれるかな?



しかし前スレの最後がラッキ姫って・・・・ちくしょうw
4コタロウちゃんぷるー:2009/01/13(火) 17:17:21 ID:OeXwylcR
 「コタロウ!きっとムラサメなら大丈夫…信じるんだ!」
 「でも…でも…!」
 「でもじゃない!コタロウが信じてやらないでどうするんだ!」
 「……!!」

コタロウは決心がついたらしく、コクンとうなずいた。
そしてヤスヒロの手を握り、呟いた。

 「お願い…します」
 「……わかった」

コタロウの手を借りて立ち上がり、扉へと導かれる。
ヤスヒロが扉に手をかけた、その瞬間 ────

 ゴオォン…………

重く響く音を立てて、扉が左右に開いた。
マサムネの連撃でさえもビクともしなかった扉が簡単に開いたのを見て、ミツヒデはひどく驚愕した。

 「っ…!?まさか本当に!?半分冗談だと思ってはいたが…!」

 ────────────────────────

 「くっ…!ムラサメ!返事をせぬか!」
 「はっはっはぁ!わしの一撃をもろに受けたのじゃ!立ち上がれるはずもなかろうが!」

くそ…!まだ息はあるはずだ!どうにかしてノブナガから引き離さねば…!

 「じゃが、念には念を入れるかのぅ。我が炎の抱擁を再び受けるがよい!
 その身全てを焼き尽くし、灰も残らぬほどにな!」
 「なっ!?そうはさせるかぁ!!」

ノブナガが一振りに放った炎の渦は真っ直ぐ倒れたムラサメへと向かっていった。
しかし、オウガイは間一髪のところでその線上へ飛び込んだ。

 「グああぁっっ!!!!!」
 「ふはは!面白い!たかが死体を庇うとはなぁ!」
 「ぬうっ…!」
 「今の一撃で流石のお主も随分弱まったようじゃ。…決着を付けさせてもらうぞ!避ければムラサメが…
  避けねばお主が灰となろう!!さぁ…選ぶが良い!」

剣先に纏い溜まっていく炎が視界に入る。
ここまで…なのか…
5コタロウちゃんぷるー:2009/01/13(火) 17:41:21 ID:OeXwylcR
 「何をしている!早く避けぬかぁ!」

後ろから突然掛かった声に、思わず身体が反応してしまい横へ飛ぶオウガイ。
しまった!ムラサメが…と思ったが、見ると彼女の姿はなく、離れたところに二つの影が見える。

 「お主は…!?うぉっ…!!」

横を物凄い勢いで炎が通過していく。

 「ほう!くたばりぞこないのくせに、よくもまぁ…己で天下を獲る夢は手放したのか?」
 「…諦めてはおらん。ただ、今だけは貴様に榛名を渡すわけにはいかぬ!」

ただひとつ残った左目に宿る強い光。
彼女の武器は失われたが、志だけは胸に強く持ち続けている。

 「すまぬ、マサムネ…恩に着る」
 「そんなものは必要ない。ただお主は奴を倒すことだけに専念しろ」
 「わかった…!」

オウガイはノブナガの方へ向き直り、剣を突き出した。

 「我が名はオウガイ!…織田ノブナガ、皆の想いを胸に、貴様は我がかならず討ち果たす!」
 「おもしろい!まだ足掻こうというのなら…わしがこの手で!全てを焼き尽くすっ!!」

 ───────────────────────────────

意識が揺らいでいく。
コタロウの声が聞こえる気がする。
すぐそばにいたはずなのに、とても遠く聞こえる。

ヤスヒロは扉を開けたその瞬間、力なく倒れてしまった。
コタロウが抱き起こし、力の限り叫んでも一向に目を覚まさない。
6コタロウちゃんぷるー:2009/01/13(火) 18:10:29 ID:OeXwylcR
俺は…ここで死ぬ…のか…
いや、死ぬという表現は正しいのだろうか…?消える…?
考えてみれば…こうなるために存在していたとするならば…
俺の人生は一体なんだったのだろう…?
ここに来る前の、いわゆる現代…あれは幻?偽りの記憶だったのだろうか…?
家族や友達…バイト先の仲間……今頃になって顔が浮かんでくる…
いつも見ていたテレビや映画……そういえば、ちゃんと録画できているだろうか…?
人気アニメの「ヒメサマンZ」…次回は「ヒメサマンZ、参観日の巻」だったなぁ……
新キャラのイマラッキ姫も出てくるんだったな、そういえば……
今となっては……全てがどうでもいいや……
このまま……消えて……

 ─────────────────────────

 「……さん!ヤスヒロさん!起きて…起きてよぉ!」

返事はない。ぐったりと倒れこみ、今にも儚く消えてしまいそうで…。

そんなコタロウを尻目に、ミツヒデは激痛の走る身体に鞭打って立ち上がった。
視界に入るモノが彼女を突き動かす。
空いた扉の向こうにあるものは…そう、榛名だ。
部屋の奥、祭壇のような所で赤く爛々と輝く勾玉…。
目の前に榛名があるのだ。一度は諦めたものの、こう実物を見せられてはそんな気も吹っ飛んだ。
幸いコタロウはあの調子だ。

 「…私が…この私が…榛名を…!榛名…榛名…!」

はやる気持ちを抑え、小走りで祭壇へ向かう。今なら…今なら!
脇腹を押さえ、痛みに耐えながら……気が付けば祭壇に手が掛かっていた。
目と鼻の先に榛名が神々しく光っている。手を伸ばせば掴める距離だ。

 「は、ははっ……やった…!私が…私が榛名を…天下をこの手に!やったっ……!」

駆け巡る脳内物質っ…!
β-エンドルフィン…!チロシン…!エンケファリン…!バリン…!リジン ロイシン イソロイシン…!
勝ったっ…!勝ったっ…勝ったっ…勝ったっ…!

 「……ったか……?明智ミツヒデ……!」
 「えっ…?」
 「聞こえなかったのか…?明智ミツヒデ…!」
 「あっ……」
7名無し変更議論中@自治スレにて:2009/01/13(火) 18:37:05 ID:jjuPUHpl
前スレの意味不明な一文字マラソンも物語に関係していたと…深すぎるw
8名無し変更議論中@自治スレにて:2009/01/13(火) 22:42:46 ID:IVZK4cW/
ちゃんぷるーさん!!

アカギと鷲巣さまがいるような気がするんですが

気のせいでしょうか!?
9名無し変更議論中@自治スレにて:2009/01/14(水) 00:07:38 ID:XwIwWllA
前スレ、あれで終わりだったのかwww
10:○○の中には好きな名前をどうぞ:2009/01/14(水) 00:15:11 ID:IuZp+jOJ
>>前スレ630続き。   ミドルの合戦で、擬似3からまさかのシロが見れました。ミドル初シロです。でも負けました・・・。

   ○○「・・・・・・・見なきゃダメ?」
   重臣「はあ、まあ一応、○○様宛になっておりますので、見ていただいたほうが・・・。」

 何だろ、何か凄く見ちゃイケナイ物な予感がする。しかも、この状況どっかで聞いたことがある状況だぞ。
加えて、今朝からたびたび耳にする怪しい出来事も気になるし・・・。

   ○○「う〜ん。」
 ヒデヨシ「見ないの?お兄ちゃん?」
   ○○「ん?あ、ああ・・・。じゃあ、悪いんだけど読み上げてくれる?」

 周囲促され、仕方なくミツヒデから届いたという書状を家臣の子に読み上げてもらう。

   家臣「では、失礼して、コホン・・・。
       『拝啓、○○殿。ならびにヒデヨシ殿に、ご家中の方々。ご機嫌麗しゅう。
        さて、先日のオウガイ率いる謎の軍勢との合戦ではお世話になった。ここで、御礼申し上げる―。』」

 家臣の読み上げる書状の内容を聞きながら、予想に反した普通の内容に思わず肩透かしを食らった。

   ○○「(なんだ、単なる挨拶状か。あれ?でも、それならなんで国主のヒデヨシ宛じゃなくて、俺になんだ?)」

 ふと頭に浮かんだ疑問に悩みつつ書状の続きを聞く。

   家臣「『―さて、前置きはこれくらいにして、本題に入らせていただく。私も、そろそろ一人の“大人”の女として夫を迎えても良いと考えた。
        しかしながら、わが国の男どもは惰弱な輩が多く、我が夫として相応しき偉丈夫はそうそういるものではない。
        だが、貴国の国主ヒデヨシ殿の兄君である、○○殿ならば我が夫に相応しい。
        勇気・知力・さらには男としての魅力も十二分である。また、ここでこの婚儀が成立すれば、我が国と貴国はもはや同じ国銅同然である。
        この戦国の世、決して悪い話ではないと思うが、是非ご一考の程を。良き返事をお待ちしている。
        それでは、我がいとしきお方とその他の方々。これにて、失礼。』」

    一同「・・・・・・・・・・・。」
  ヒデヨシ「・・・・・・・・・・・。」
    ○○「・・・・・・・・・マジ?」
11:○○の中には好きな名前をどうぞ:2009/01/14(水) 00:49:06 ID:IuZp+jOJ
>>10続き。

   嫌な予感が的中してしまった。ミツヒデからの思わぬ申し出に、この場にいる全員が止まってしまっている。

   ○○「えーっと・・・。ははは!なんだあ!ミツヒデの奴、手の込んだ悪戯しやがって!ハハハハハハハハ!」

                    シーン。

 何とか場の空気を動かそうとしたものの、皆まったく動かない。ヒデヨシすらもポカーンとした表情を浮かべて目が点になっている。
つーか、まさかコイツの夢が正夢になるとは・・・。

   ○○「おい、おいヒデヨシ!しっかりしろ!」

              ペシペシ!

 ヒデヨシ「―!。あ、お兄ちゃん・・・。」

 ヒデヨシの頬を軽く叩いて、こちらの世界に引き戻す。他の皆も徐々に我にかえっているようだ。

   重臣「・・・しかし、まさか婚礼の申し入れとは、思いもよりませんでしたね。」
   ○○「そう、だな・・・。まあ、思いもよらない提案をするところがミツヒデらしいというか、なんというか。」
   重臣「ですが、この話。確かに一考の価値はありますね。」
   ○○「へ?」
   重臣「いえ、ミツヒデ殿の国と、我が国が一つになれば、他国に比べかなり優位に立つことができます。しかも、ミツヒデ殿ならば○○様の奥方に相応しいかと。」
   ○○「いや、ちょ―。」
   重臣「それに、○○様のお年ならば、既にご結婚なされていてもおかしくはありません。むしろ、遅すぎるくらいです。」
   ○○「ええ〜・・・。」

 何か事態が妙な方向に向かってきた。皆、この問題を凄くいい方向に解釈し始めたぞ・・・。

   家臣1「そうですね。この話悪くは無いと思います。」
   家臣2「いつまた、あのオウガイとかいう者の軍勢が来るかも分かりません。国が強くなるのは、いい事かと。」
   家臣3「○○様がご結婚するのは寂しいですが、ミツヒデ殿なら諦めもつきます・・・。」
   家臣4「でも、側室も必要ですよね・・・。」

 おいおいおいおいおいおいおい。これじゃあ、ホントにヒデヨシの見た夢どおりの展開じゃないか!
皆が騒がしいほどに賛成の方向で議論を始めている。と、その時。

 ヒデヨシ「ダメーーーーーーーーー!!!!!!」
   ○○「ぬお!?」
   一同「!!!!!」
 
 それまで騒がしかった場が、ヒデヨシの叫びにより一気に静まり返る。
12名無し変更議論中@自治スレにて:2009/01/14(水) 03:45:58 ID:2SmdQQa9
>>6の続き
 「……ったか……?明智ミツヒデ……!」
 「えっ…?」
 「聞こえなかったのか…?明智ミツヒデ…!」
 「あっ……」


 「頭ハネです」


正直すまんかった…
orz
どうしても、このネタをカキコしたくて、辛抱たまらんかった
13名無し変更議論中@自治スレにて:2009/01/14(水) 05:03:52 ID:U1ZW9OV9
すいません、イマラッキ姫とヒメサマンZの一文字目を書いたものです。
自分のせいで前スレを埋めるのを速くして申し訳なかったですm(_ _)m
新スレをたててくれた1さんにとても感謝です、最後にちゃんぷるーさん○○さんいつも楽しく読ませてもらってます、これからも頑張ってください。
14名無し変更議論中@自治スレにて:2009/01/15(木) 03:35:35 ID:jh10SsQG
15名無し変更議論中@自治スレにて:2009/01/15(木) 06:31:43 ID:x8xFuxV9
16名無し変更議論中@自治スレにて:2009/01/15(木) 07:56:37 ID:83fe8u7u
17名無し変更議論中@自治スレにて:2009/01/15(木) 10:04:37 ID:R2wHyqgh
18名無し変更議論中@自治スレにて:2009/01/15(木) 12:57:38 ID:9VofMvmO
19名無し変更議論中@自治スレにて:2009/01/15(木) 13:37:55 ID:iZl1tUVz
ピ
20名無し変更議論中@自治スレにて:2009/01/15(木) 14:02:41 ID:gdZyN7Tx
21名無し変更議論中@自治スレにて:2009/01/15(木) 14:08:01 ID:Fl2sSuch
22名無し変更議論中@自治スレにて:2009/01/15(木) 14:39:26 ID:gdZyN7Tx
ボクっ娘戦隊コタノール!
23名無し変更議論中@自治スレにて:2009/01/15(木) 15:24:02 ID:x8xFuxV9
ヒメサマンZに続く新番組がwwwww
24名無し変更議論中@自治スレにて:2009/01/15(木) 18:29:26 ID:9VofMvmO
ルをレスした者だが、コタノール反応で終わるかと思ってたんだが、やはりここの人たちの切り返しには恐れ入るw
まさか戦隊ものにいくとはw
25名無し変更議論中@自治スレにて:2009/01/15(木) 20:49:18 ID:jZYtK25p
仕事帰りに携帯でこのスレ開くと、レス番増えてる!コタちゃん続きかな!ワクワク↓
一文字マラソン…

とガッカリしているのは心の狭い自分だけだろうな…
26コタロウちゃんぷるー:2009/01/15(木) 21:19:54 ID:hQnYfzkL
いくら呼びかけても反応が無い。
それどころか、見る見るうちにまるで身体が消えていくような…
人間が消えるなどと、現実にあり得るのだろうか?

 「やだぁ…やだよぉ!」

コタロウはきつくヤスヒロを抱きしめた。
それでも消えていくのは止まらない。
現実にありえるわけがない!きっとボクの見間違い、勘違いだ!
そう思って目をゴシゴシとこする。

だが、再び目を開いた時には、既に彼の姿は消えうせていた。

 「う…そ……」

代わりにコタロウの膝の上に煌々と青く輝く勾玉が一つ…

 「これ…榛名…?そんな…そんなのって…!」

手にとってみると、ほんのりと暖かい感覚が身体に走る。
そう、それはまるで最愛の人に抱かれているような…

 「そう…だったんだ…ヤスヒロさん…」

コタロウは涙を拭いて立ち上がった。
この榛名は…ボクの最愛の人!ボクとあの人を繋いだ…絆なんだ!

 ─────────────────────────

 「聞こえなかった?明智ミツヒデ…」
 「何…?それは…榛名!?で、ではこれは!?」

ミツヒデは振り返った。確かにここにも榛名はある。
それは、主を待ちわびるかのごとく赤く輝いている。
榛名が二つ?いや、これこそ真の榛名!あちらこそ偽者に違いない!
ミツヒデはそれを手に取り、コタロウの前に突き出した。

 「見ろ!これこそが榛名に相違ない!天下は必ず私の下へ───」

コォォォン…

鎖が解け、飾りと共に榛名は床へ落ちた。そして、赤く光っていた勾玉は、まるで砂のように
サラサラと崩れ始めた。

 「なっ…!?あぁ…そ、そんな!私の…私の榛名が…榛名がぁ…!?」

這いつくばって欠片をかき集めても、どんどん風化していき、最後には完全な砂と化してしまった。
27コタロウちゃんぷるー:2009/01/15(木) 21:48:22 ID:hQnYfzkL
 「本当の榛名は…誰の心の中にもあるんだ!大切な人を想う心…覇権を願う心…平和を望む心…
  それは人それぞれ違うかもしれない…。でも、この時代に選ばれたのは…ボクの心だ!」

そう叫ぶと、榛名は青く強く輝きだし、その光は塔全体に広がっていった。
ミツヒデはへたり込み、凛々しいコタロウの姿を見て、ため息をついた。

 「はは…最後には…君の心に敵わなかったようだ………完敗だよ」

 ─────────────────────────

 「ふはっはっはぁ!!噂どおりの強さじゃ、オウガイ!だがそれだけの傷…やはり動きが遅くなっておる!
  これで仕舞いにしてやろう!我が最大の炎で、焼きつくしてやる!」
 「くっ…………ん…?……ふ、ふふ…」

オウガイはふと、視界の隅に映ったものを見て、笑みがこぼれた。
後ろで見ていたマサムネも、呆然と塔の方を向いている。

 「フフ…死を目前にして気でも触れたか…?だが、これで最後じゃ!」
 「くく…はっはっはぁ!!」
 「なんじゃ!何が可笑しい!!」
 「最後…か。そうだろうなぁ。どうやら終わったようだ、全てな」
 「……なんじゃと!?まさか!」

振り向いたノブナガの瞳に映るのは、塔から湧き出る青い光…
闇夜を照らし出すその光は、今まで見たどんな光よりも美しく、優しかった。

 「馬鹿な…!あのコタロウが…!?……っ、まさかあの男が!」
 「その通りだ、ノブナガ。子供だと思って油断していたようだな。我らが思うよりずっと、コタロウは…」
 「そう、誰よりも…強い意志を持っていたのよ」
 「ムラサメ…!無事だったか!」

マサムネの肩を借り、ムラサメが立ち上がった。

 「ふふ…とても優しい光ね………っつぅ…!」
 「無茶するな。傷は癒えていないのだ。…ふん、敵に情けをかけるなど、どうやら私もあの光に当てられたようだ」

マサムネとムラサメの姿を見て、オウガイは思った。きっと…我らの理想は…成就するだろう。

 「…くそっ!こうなっては、抗えんではないか…ふん!あと少しじゃったというのに…」

ノブナガは懐からキセルを取り出し、座り込んで煙草をふかし始めた。



───── こうして、榛名を巡る争いは一夜にして、誰も欠ける事なく決着が付いた。
         ただ、一人を除いては……
28名無し変更議論中@自治スレにて:2009/01/15(木) 22:15:57 ID:Mo+GIoEA
イイハナシダナー( ;∀;)
思わず目から榛名が…
29名無し変更議論中@自治スレにて:2009/01/15(木) 22:19:28 ID:C+J6c9/1
>>25
気にするな。オレもだ(´∀`)♭


それはさせおき
ちゃんぷるーさんお疲れ様です!わっふるわっふる!
30コタロウちゃんぷるー:2009/01/17(土) 19:46:38 ID:+cWUGMvL
敵武将はそれぞれ自分の国へと帰っていった。
あのノブナガでさえも多少の文句はあったものの、素直に馬を走らせて行ってしまった。
驚くべきは榛名の力…そしてその影響力。

オウガイは気を使い、コタロウを自分の馬の後ろに乗せようとも思ったが
ムラサメの容態が著しくないため、そうもできなかった。

コタロウは笑顔で「大丈夫」とは言っていた。
確かに今後ろから見ていても、馬もしっかり操っているし問題は無い様に思える。

─── 一向はムラサメを休ませる為に、行きにも立ち寄った宿場へ泊まることとなった。

 「大丈夫か?ムラサメ…」

オウガイが襖を開けて、ムラサメが寝ている部屋へと入ってくる。

 「…私は大丈夫よ。それよりあなただって怪我…してるでしょ、私を庇ったから…」
 「ハハ、あれくらいはどうってことない…こうして動けるし、馬も乗れる。帰ってからで充分だ」

布団の横へと座り、腕をグルグルと回す。
ムラサメは優しい目で、そんなオウガイの頬に手を当てた。

 「…?」
 「いつもそうやって、無理してるんだから…。でもありがとう、私を守ってくれて」
 「あ…いや…そう改められると、なんだかむず痒いな…」
 「うふふ…」

オウガイは照れくさそうに、ムラサメの手をとり、布団の上へ置いた。

 「何はともあれ…理想は叶ったのだ。今はゆっくりと休め…」
 「…あのコはどうしてる?」

オウガイは、一瞬言葉に詰まり、苦い顔をした。
まるで思い出したくないかのように…。

 「先ほど、部屋を覗いたが…あれは痛々しくて見ておられん…。部屋の中央で座ったまま
  榛名をずっと眺めていた。声には出さぬが、泣いていたよ…」
 「…私たちの理想の為に、彼を巻き込んでしまった。……私たち、間違ってたのかしら?」
 「言うな、ムラサメ。ヤスヒロも…承知してのことだ」
 「そうだけど…辛いわね。理想が叶ったというのに…」
 「ん…」
31名無し変更議論中@自治スレにて:2009/01/17(土) 23:32:58 ID:us5Bdg0F
続きが気になって寝れない・・・
32名無し変更議論中@自治スレにて:2009/01/18(日) 23:26:31 ID:12lDsoIS
俺もだ。
はっぴ〜えんどもーどの名の通りの結末になりますように…、わっふるわっふる(`;ω;´)
33名無し変更議論中@自治スレにて:2009/01/18(日) 23:27:44 ID:bdvmFX2v
結局、ヨシモトは作曲して終わりなのかw
34名無し変更議論中@自治スレにて:2009/01/18(日) 23:35:57 ID:x22ckelY
もう一度くらい出番あるだろw
35名無し変更議論中@自治スレにて:2009/01/18(日) 23:45:39 ID:p+WRl8P4
>>33
お湯をもらったりするよきっと。
36名無し変更議論中@自治スレにて:2009/01/19(月) 01:18:22 ID:U6t+oA58
>>35
お湯ください!
37:○○の中には好きな名前をどうぞ:2009/01/19(月) 02:45:34 ID:pTMWcsdQ
>>11続き。

 突如発せられたヒデヨシの叫び声により、それまで騒がしかった場が一斉に静まり返る。
みんなの視線がヒデヨシに集中する。

   家臣1「あ、あの?ヒデヨシ様・・・?」
   家臣2「ダメって、何が・・・。」

 恐る恐る口を開いた家臣達の口からは、先ほどのヒデヨシの発言に対する疑問がなげかけられる。
一方、声を張り上げたヒデヨシはというと、うつむいたまま沈黙を続けている。
 場には何ともいえない、気まずい雰囲気が流れた。

 ヒデヨシ「お兄ちゃんはアタシのものなんだから、他所へお嫁なんかにはいかないもん!」
   ○○「だから、俺は男だからお嫁じゃない!っておい!そうじゃなくて!」

 いきなりとんでもないことを言い始めたヒデヨシの言葉に、場にいる全員の目が点になっている。
これはこれで、逆に面白い光景だが、この訳のワカラン話題のど真ん中に置かれてしまった俺としては、
もう即座にこの場から逃走したい衝動に駆られていた。

   重臣「あの、ヒデヨシ様?それはどういう・・・?」
 ヒデヨシ「昨日の夜に、お布団の中でお兄ちゃんから、ずっと一緒にいてくれるって約束をしてもらったもん!」
   ○○「あ、あぁ、あぁぁぁぁ・・・・。」

 皆からの問いに、ヒデヨシは極めて簡略的にわかりやすく説明してくれた。・・・俺的には、ちょっと余計な語句が混じっていたが。

   家臣1「ふ、布団の中で・・・。」
   家臣2「布団の中でってことは、つまり・・・。」
   家臣3「で、でもお二人は・・・。」

 何だろう、この空気。何か、何か俺にとって凄い都合の悪いことがおきそうな予感がする。
目に涙を浮かべながらほっぺたを膨らませるヒデヨシと、ヒデヨシの衝撃の告白を受けて、一斉にこちらを見てくる家臣達。
 そして、ただ固まるしかない我が身。全身からかいたことの無い、気持ちの悪い汗が滝のように滴り落ちてくる。

   重臣「○○様?一体これはどういうことですか?」

 重臣の口から発せられた重々しい言葉に、俺は思わずビクッと体を震わせた。

   ○○「い、いやあ、その、なんだ・・・。まあ、なんていうか、アハハハハ・・・。」
   一同「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

 この場にいる家臣全員からの、視線が痛い!全員沈黙を守ったまま、こちらを刺すような視線で見続けている。
ごまかしは通じないようだ。だが、正直に言ってみんな納得してくれるだろうか。つか、そもそも、あんなこと恥ずかしくて人前で言いたくないし・・・。
38コタロウちゃんぷるー:2009/01/19(月) 09:08:38 ID:ZS3QBJEg
ムラサメは少しの間目を瞑り、考え込む仕草を見せた。
そしておもむろに口を開く。

 「少しお願いがあるのだけど、いいかしら?」
 「ん、なんだ?」

 ────────────────────

榛名を手に取り、ぼんやりと青く輝く光を見つめているだけで、幸せだった記憶が蘇る。
出会ってから本当の兄の様に接し、そして彼を慕う心はいつしか淡い恋心へ…
共に笑って、泣いて過ごした日々が思い起こされる。
その一つ一つをなぞっていく度に、涙が頬を伝っていく。
こんなに悲しいのなら、苦しいのなら…愛n

トントン

襖を叩く音で、思考が現実に戻る。
急いで涙を拭い、返事をする。
入ってきたのは…ムラサメだ。オウガイの腕につかまりながら来たようだ。

 「ムラ…サメ?だめだよ、寝てないと傷が…!」
 「私のことはいいの。それより…」

コタロウはムラサメに抱き寄せられた。
胸に顔がうずまる。大きくて、柔らかくて、暖かい…こんな時なのに、羨ましいと感じてしまう。

 「むぎゅ…あの…ムラサメ…?」
 「私もね、ちょうどアナタくらいの年の頃、大事な人を…亡くしたわ。突然の事で、どうしようもなかった。
  その時からずっと私は独りだった…。でも、そんな孤独な私を救ってくれた人がいたの」

入り口に立つオウガイは、ポリポリと頭を掻き恥ずかしそうにしている。

 「……」
 「その人はね、こうやって私の事を抱きしめてくれた…。私はその胸の中で沢山泣いたわ。
  泣けば全てが吹き飛ぶわけじゃないけど…」
 「ボク…は…」
 「いいのよ、思い切り泣いた方がいいわ。今は悲しみに身体を任せて、泣いた方がいい…」
 「う…うわあぁぁぁぁん!!ボク…ボク…!!うああぁぁ!!」
 「あなたには、私たちがついてるわ…」

ムラサメはただ、コタロウを強く抱きしめた。
この娘は、自分と同じように孤独にしてはいけない。
それに、この娘は強い。きっと立ち直って、今よりもっと強くなる。だから今は…今だけは…。

朝靄のかかる宿場に、しばらくの間、悲しい慟哭が響き渡っていた。
39コタロウちゃんぷるー:2009/01/19(月) 09:49:09 ID:ZS3QBJEg
 ──── 次の日の朝、躑躅ヶ崎館

チュチュン チチチ…

 「ん…」
 「お、起きたかケンシン」

昨日は…そうだ、自棄酒と称して彼女と呑み比べをしたんだわ…
それでそのまま…

少し酒の残る頭で起き上がる。シンゲンはすでに起きており、伸びをしている。

 「先刻部下から聞いたんだけどな。どうやら榛名を手に入れた奴が分かったそうだ」
 「…そう。これで、この戦国時代も終わりね。で、誰が榛名を…?私の予想では、ノブナガかオウガイ…」
 「コタロウだそうだ」
 「えぇ?あのコが!?意外だわ…確かに軍を率いれば強いというか、上手かったけれど…」

シンゲンはケンシンの側へバッと寄り、膝に頭を乗っけた。

 「な。オレも驚いたよ。でもなんか男を連れていて、そいつがどうも榛名を手に入れるための鍵だったそうだ。
  確かにあの扉、オレの力でも全然開かなかったしな!」
 「ふ〜ん、そうなんだ…。ま、それなら悪い様にはされないでしょうね」
 「だな!ケンシンとも…ずっと一緒にいられるかも…なんて…」
 「……バカ」


 ──── 岡崎城

 「……さまぁ!ヨシモト様あぁぁぁっ!!!よぉしぃもぉとぉさぁまぁぁぁぁ!!!」

兵士がドタドタと廊下を走り、ヨシモトの部屋へ駆け込んだ。
ヨシモトは眠たそうな目で起き上がり、イライラした様子で叫んだ。

 「…うるさい!!聞こえてますわよ!!朝っぱらから大声で…おかげで目覚めが悪いですわ!」
 「す、すみません!!ですが…」
 「まったく…!起こしたなら早く、顔を洗うお湯を持ってきなさい!」
 「それどころではありません!あのコタロウが、榛名を手に入れたそうです!」
 「はいはい、わかりましたからさっさとお湯を…」
 「えぇ!?は、榛名が取られたのですよ!?」
 「しっつこいですわ!お湯下さいっつってんの!」
 「は、はいぃぃ!!只今お持ちいたします!!」

ドタドタドタ…

 「はぁ…使えねぇ部下ですわ…」

ドタドタドタ…

 「お、お持ちいたしました!」
 「きびきび動きなさい!全くもう…」

桶に手をいれるヨシモト。

 「う熱っちゃあぁぁぁ!!っていうか榛名あぁぁぁぁ!?!?」
 「遅っ」
40名無し変更議論中@自治スレにて:2009/01/19(月) 09:58:43 ID:jhnRmBOQ
ヨシモーwww
41名無し変更議論中@自治スレにて:2009/01/19(月) 12:26:20 ID:zncbJdyu
ちょwヨシモーwお湯ww
42名無し変更議論中@自治スレにて:2009/01/19(月) 14:04:08 ID:oQefufJf
>>37>>39
わっふるわっふる
43名無し変更議論中@自治スレにて:2009/01/19(月) 23:39:55 ID:U6t+oA58
早速お湯ネタがwwやっぱりヨシモー、最高だぜ!w

〇〇さんの続きにもわっふるわっふる!
〇〇にはしっかりとケジメをつけて欲しい所だ。
44コタロウちゃんぷるー:2009/01/20(火) 09:47:02 ID:7DqCJ+Ty
 「いいのか?」
 「はい、悲しくないといえば嘘になるけど…今はしっかりとしないとダメだなって」
 「そう…では戻りましょう。私たちの国へ」

一晩休んだ宿場を後にする。
あの後コタロウは、ずっと泣きながら自分の思いを吐き出していた。
後悔と自責の念、葛藤…それら全てを、二人はただ受け止め続けていた。
もちろん二人も似たような思いを抱いていたから、それらの言葉はすなわち自分の言葉であった。

 ─────────────────────────

噂というものは広まるのも早いもので、既にコタロウが榛名を手に入れた事は城下にも知れ渡っていた。
街の人々は歓喜や祝いの言葉を投げかけ、コタロウはそれに無理をして笑顔で受け応えていた。

それに反して城内では、いつも彼女の隣にいた人物の姿が無いことに、素直に喜べないムードが漂っていた。
そして、それを追求することもなかった。

 「気持ちは分かるが…悲しみを生み出す戦国の世は終焉を迎えたのだ!
  今はただ、それを喜ぼうではないか…」

オウガイの言葉により、祝宴会と称した酒盛りが行われた。
皆、目の前にある平和の音ズレに酔い、歌い、踊り、朝までそれは行われた。

 ─────────────────────────

 「ん…ちと呑みすぎたか…」
 「ですね…頭痛いです…」

翌朝、オウガイはコタロウを広間へ呼び出した。

 「で、どうしたんですか?」
 「まぁ、とりあえずそこに座れ…」
 「?」

床の間にコタロウを座らせると、オウガイは方膝をつき、一礼をした。

 「ムラサメはまだ傷が完全に癒えぬ為寝ているが、同じ気持ちだ。我らはコタロウの…」
 「ちょ、ちょっと待ってください!ボクなんかにそんな…!」
 「へ?いや、榛名を手に入れたのはお主であろう」
 「それは…そうですけど…」
 「我らは、お主を盛り立てていこうと…」
 「そのことなんですけど…」
45名無し変更議論中@自治スレにて:2009/01/20(火) 10:12:46 ID:XAWIcUKM
わっふるわっふる
46田宮:2009/01/20(火) 11:12:09 ID:3P9vz0oY
出家して尼(甘)になる
もしくは、海女(甘)になる
47名無し変更議論中@自治スレにて:2009/01/20(火) 14:20:57 ID:x80CpI59
尼(甘)の意味が分からん。
えび(甘)の意味はもっと分からん。
甘えびになって何がしたいの?
48名無し変更議論中@自治スレにて:2009/01/20(火) 15:16:36 ID:XAWIcUKM
49名無し変更議論中@自治スレにて:2009/01/20(火) 16:57:09 ID:AQZVJGtg
50名無し変更議論中@自治スレにて:2009/01/20(火) 18:32:34 ID:Jvj2WZcB
>>47
赤くしてやんよ!
51名無し変更議論中@自治スレにて:2009/01/20(火) 20:59:30 ID:SSmsIyEX
>>47
人気の秘訣は?
52名無し変更議論中@自治スレにて:2009/01/20(火) 21:47:31 ID:I9ch9x6z
>>47
これが若さか…
53名無し変更議論中@自治スレにて:2009/01/20(火) 23:17:12 ID:NmH4PyDk
>>47
いよっ、にっぽんいち〜!
54名無し変更議論中@自治スレにて:2009/01/21(水) 00:45:08 ID:K1peRQnP
55名無し変更議論中@自治スレにて:2009/01/21(水) 03:22:55 ID:JbmVcO2u
>>47の人気にしっと
56名無し変更議論中@自治スレにて:2009/01/21(水) 09:29:44 ID:3FKXw0iO
>>47
俺は甘エビ好きだよ。
57コタロウちゃんぷるー:2009/01/21(水) 09:43:55 ID:r5fQiwhr
 「まさか、出家して尼になるとか…」
 「いえ、違います…」
 「じゃあ、海女になるとか…」
 「えび?」
 「…………いや、なんでもない。で、なんだ?」
 
オウガイは、ため息をついて胡坐に座りなおした。
やはり堅苦しいのは苦手なようだ。

 「オウガイかムラサメ、どちらかが天下を治めてくれませんか」
 「えぇっ!?」
 「今のボクじゃ…ダメなんです。天下を治められるほどの器量もないし、覚悟も無い…」
 「むぅ、だがなぁ…」
 「ね、お願いします…」
 「…………わかった。お主の気持ちが固まるまで、我らのどちらかがしばし預かろう」
 「なら、あなたがどうぞ。私は興味がないから…」

広間の襖が開き、ムラサメが姿を現した。

 「お、おい。傷は平気なのか?」
 「歩けるくらいには、ね…。そういうわけで、お願いね、私は自由気ままに過ごしたいから」
 「まぁいっか…では、我が預かろう。だが、榛名は持っておけ。それはお主と、あいつのものだからな…」
 「ありがとう…オウガイ、ムラサメ…」

 ─────────────────────────

「これから忙しくなるな」と笑い飛ばし、オウガイは、夜半に自分の国へ帰っていった。
ムラサメも次の日には帰り、いつもの日々がまた始まった。

それでも、いつも隣にいた人がいないと心に穴が開いたようだ。
彼が来るまで、自分はどう過ごしていただろうと考えても、ピンとこない。
それでもしばらくは榛名のこともあり、昼は来城する者が後を絶たないため、忙しさでそれを忘れられた。

夜になると、寂しさが急に襲ってくる。静けさが耳に染みて痛いくらいだ。
だから、早く眠ってしまえるように香を焚いたりもした。
一人で寝る布団は、広すぎるようにも感じる。

臣下たちは、そんなコタロウを気遣ってあれやこれやと働きかける。
笑顔は見せるものの、そこには少し寂しさが垣間見える。
まるで、昔のコタロウに戻ったみたいだと、彼女たちは感じていた。


 ─── そんなある日、一通の書状が届いた。
58名無し変更議論中@自治スレにて:2009/01/21(水) 09:49:31 ID:JbmVcO2u
>>57
ちゃんぷるーさん乙です!!!
しかし早速WWW
59名無し変更議論中@自治スレにて:2009/01/21(水) 10:54:09 ID:wiiK3tey
あれですね
ヤスヒロからの手紙でこの手紙を読む頃には君に多大な迷惑を〜
と始まるんですね
60名無し変更議論中@自治スレにて:2009/01/21(水) 11:07:11 ID:Ltz8GS1O
カジさんかよw
61名無し変更議論中@自治スレにて:2009/01/21(水) 18:46:07 ID:7k40qVqB
封印の塔の前で泣かないで下さい
そこに私はいません 眠ってなんかいません

突然の歌声に振り向くと、そこにヤスヒロが!!
そんな妄想をしてみた。
62名無し変更議論中@自治スレにて:2009/01/21(水) 22:41:38 ID:DVq4PTCx
やばい、○○さんの話と混乱して
ミツヒデからヤスヒロへの結婚申込みしか考えられないw
63名無し変更議論中@自治スレにて:2009/01/22(木) 00:08:28 ID:XrIZhd6R
海女ネタ早速ww
続きにわっふるわっふる!(`・ω・´)
64名無し変更議論中@自治スレにて:2009/01/22(木) 03:03:04 ID:Y8PXvDl0
ちゃんぷるーさんも○○さんも最高!!わっふ〜る
65名無し変更議論中@自治スレにて:2009/01/22(木) 12:58:40 ID:MS+IO0Jn
    ∧ ∧ ホス
  ,.、,(*`ー´)      /i
 ;'`;、. ∪:,.:`゙:゙:`''':,'.´ -‐i
 '、;:.: .、.:',.: .:: _;.;. :.‐'゙゙~  ̄
  `   U U
66名無し変更議論中@自治スレにて:2009/01/24(土) 04:21:41 ID:dLOayVMs
67名無し変更議論中@自治スレにて:2009/01/24(土) 04:55:53 ID:vjnQQdYO
68名無し変更議論中@自治スレにて:2009/01/24(土) 08:05:09 ID:wTkFnRHf
69名無し変更議論中@自治スレにて:2009/01/24(土) 08:24:26 ID:KHt5BJJn
70名無し変更議論中@自治スレにて:2009/01/24(土) 09:14:19 ID:1ut4xzWY
71名無し変更議論中@自治スレにて:2009/01/24(土) 10:00:34 ID:wJKtmS4V
72名無し変更議論中@自治スレにて:2009/01/24(土) 10:23:56 ID:gvJgi9T2
73名無し変更議論中@自治スレにて:2009/01/24(土) 11:46:02 ID:KHt5BJJn
74名無し変更議論中@自治スレにて:2009/01/24(土) 15:55:12 ID:adoAx+kx
75名無し変更議論中@自治スレにて:2009/01/24(土) 16:16:10 ID:CLwyqQMa
Z
76名無し変更議論中@自治スレにて:2009/01/24(土) 16:53:46 ID:9rJ4vT4l
別にスレ立ててやれよ。
77名無し変更議論中@自治スレにて:2009/01/24(土) 17:50:21 ID:TgH4zx5x
ハゲド

邪魔くさい
78名無し変更議論中@自治スレにて:2009/01/24(土) 21:32:34 ID:gvJgi9T2
ホントだよ、自重しろよ。
楽しみにしてるやつらに紛らわしい真似して恥ずかしいと思わないの?
79名無し変更議論中@自治スレにて:2009/01/25(日) 00:00:16 ID:MkUXjq5m
乙女を好んで打ち、わざわざ機種関連のスレに書き込む、
想像される年齢層がアレだから仕方ないとは思う。
80コタロウちゃんぷるー:2009/01/25(日) 00:34:08 ID:kJ/pT6nO
 「書状が届きました!」
 「…ありがとうございます」

部下の持ってきた書状を広げ、読み進める。
差出人は…ムラサメだ。

内容は、明日よければ一緒に温泉に行かないか── というものだった。
温泉、というのはオウガイの城のお風呂のことだ。
天然の温泉から源泉をひいているということなので、たまに暇を見つけては入りに行っていた。
ムラサメも、肌にいいということでよく行っている様だ。

 「温泉…か」
 「差し出がましいようですが…」

家臣の一人がおずおずと進み出る。

 「最近のコタロウ様は、働き尽くめで疲れておいでです。ですから…」
 「これくらい、大したことないですよ。まだまだやることは沢山ありますし」
 「いえ、是非とも浸かりに行くのをお勧めします。……気分転換も兼ねて」
 「気分転換……別に、ボクはいつもと変わりないです。そんな必要…」
 「コタロウ様っ!」

声を荒げて、家臣がコタロウに詰め寄った。
持っていた書状を落とすほどに、強く肩を掴まれた。

 「自分自身にも…私たちにも嘘はつかないで下さい!今のコタロウ様のお気持ちは…痛いほどわかります!
  だって…大事な人を失うってツライもん!私だって…家族を…戦で失ったんだから!
  我侭かもしれないですけど…私たちの仕える大事な人には…いつも…ひっく…笑顔で…うわあぁぁん!!」

肩を掴まれて捲くし立てられたと思ったら、今度は目の前で泣かれてしまった。

 「ふぇえぇ…ふぐっ、ご、ごめんなさい……泣きたいのは…コタロウ様の方…なのに…ぐすっ」
 「……いいんです、ボクの方こそ…ごめ……ん……」

鼻水をすすり、目尻から溢れた涙を袖で拭い、コタロウは立ち上がった。

 「そう…ですよね。主君であるボクが、こんな調子じゃ…。皆に心配かけちゃって…ごめんなさい」
 「コタロウ様…」
 「もっと強くなるって…約束したのに、これじゃ笑われちゃいますよ…ね。
  ボク…まだ弱いからみんなにいっぱい頼ることになるかもしれないけど、いいかな…?」
 「はいっ!いっぱい…いっぱい頼ってください!」

コタロウは落ちていた書状を拾った。

 「気分転換…ううん、涙で汚れた自分を洗い流しに…行くことにします。
  その間…国の事、お願いしてもらっていいですか?」
 「はいっ!我々に御任せ下さいっ!!」
81名無し変更議論中@自治スレにて:2009/01/25(日) 01:08:37 ID:a7tVt9hg
>>80
続きキター、わっふるわっふる!(゚∀゚)

でも『書状が届きました!』が、『書状が届きまちた!』の方が萌えそうとかおもた俺バカスw
82名無し変更議論中@自治スレにて:2009/01/25(日) 01:25:11 ID:PmKaFgj2
>>78
テを書いたおまいが言うなwww
かくいう私も…おっと誰か来たようだ

>>80
わっふるわっふる
書状予告はいつ見ても和む。持ってきてくれた兵士にも、それを読むディフォルメされた乙女にも。
83コタロウちゃんぷるー:2009/01/25(日) 16:10:02 ID:kJ/pT6nO
次の日、国の事は部下に任せてコタロウはオウガイの城へ出発した。
途中でムラサメの国も通るので、そこで合流をする予定だ。

昨日の夜は、久しぶりに夕食を皆で囲んだ。
今まで味がないように感じていた料理に、とても優しい味を感じてまた泣いてしまった。

彼の事は吹っ切れたわけではない。今でも思い出すたびに胸が締め付けられる。
それでも、心の中で一つの区切りは付けられた。
しっかりと、自分の望んだ世界を…彼も賛同し、支えてくれたこの世界を…生きていこうと。

 ─────────────────────────

 「……私が心配しなくても、大丈夫だったみたいね。本当、あなたって強いわ…」

城に着くと、ムラサメの部屋へと案内された。
そこかしらに洋酒の空き瓶が転がっており、何があったかの推測は容易にできた。

 「ううん、ムラサメの誘いがあったからこそ…ボクはわかったんだ。武将としての責任…
  そしてこれからどうしていけばいいか、を」
 「そう…」

ムラサメは畳に転がっている空き瓶を指で弄ぶ。
転がった空き瓶は、他の瓶にぶつかって高い音色を奏でる。

 「歳をとるとダメね。お酒に逃げて、自分をどうにか偽ろうとする…。それでどうなるわけでもないのに…」
 「ムラサメ…」
 「でも、私も区切りは付けられた。あなたを誘ったのも、今までの自分を洗い流そうと決めたから…
  過去の事にする気はないけど、それを抱えながら私達は歩んでいかなければいけない…」
 「えぇ…」
 「行きましょう。オウガイもきっと待ちくたびれてるわ。三人で集まるのも久しぶりね」

 ─────────────────────────

城へ向かう街道の途中で、団子屋に立ち寄った。
最近開かれた店のようで、味もよいと評判で結構な人気を博している。
お土産を持っていこうということで、ムラサメが是非にと立ち寄ったのだ。

 「そうは言っても、本当は自分で食べたいだけじゃないんですか?」
 「うふふ、ばれちゃった?でも本当においしいんだから…あなたもきっとハマるわよ。 
  えっと…これと…これと…あとそれも…」

店員に一通り頼み終わると、奥から店主が急いだように出てきた。

 「これはこれは…ムラサメ様にコタロウ様。このような店へおいでくださいまして、誠に───」
 「あら、他のお客もいるのだからそういったのは結構よ」
 「そ、そうですか…。ではでは、お二人様に来ていただいただけでも恐縮もので…御代の方は結構───」
 「そ〜お?じゃあそうしてもらっちゃおうかな〜」
 「えぇ!?そ、そんな結構ですよぉ!」
 「タダでいいって言ってるからいいのっ。じゃあ、どうも〜」
 「も、もぉ〜…」

店を出ると、意外な人物と出くわした。

 「…う、お主らは…」
84名無し変更議論中@自治スレにて:2009/01/25(日) 19:08:16 ID:fC1K2JVV
wktk
85:○○の中には好きな名前をどうぞ:2009/01/25(日) 23:40:44 ID:zEhx5wYE
>>37続き。

 そんな風に皆が騒ぎ立てる中、ヒデヨシはじっと俺の目を見て微動だにしない。
そうだな、今さらジタバタしちゃあ男が廃るってもんだな。

   ○○「んっ、悪い。ちょっと、不謹慎だったな。」
   一同「・・・・・・。」

 姿勢を直して、ちょっと深呼吸をして皆に軽く頭を下げる。その様子を見て、皆も居住まいを正す。
俺は、場を見渡し腹に力をこめて、ハッキリと皆に、そして何より、一番このことを伝えなくてはならない女の子に向けて、俺の想いを伝えた。
86:○○の中には好きな名前をどうぞ:2009/01/25(日) 23:54:20 ID:zEhx5wYE
>>85続き。

   ○○「俺、ヒデヨシとずっと一緒にいるよ。これから、ずっと、何があっても。」
   一同「・・・・・・。」

 皆からの反応はない。誰一人動かずに、ただその場に座っている。
一体、どれほどの沈黙があっただろう。ようやく重臣の口が開かれ、俺に語りかけた。

   重臣「・・・本気でございますか?」
   ○○「ああ、本気だ。俺は、ヒデヨシと・・・、夫婦(めおと)になる!」

 更なる決意をのせた言葉を、重臣に向かって返す。
しばらく、俺の目を見て険しい表情を浮かべていたが、突然その表情を崩し、軽く微笑んだ。

   重臣「分かりました。それほどのお覚悟がおありなら、もう何も申しません。」
   ○○「・・・・・・。」
   重臣「おや?どうなされました?」
   ○○「いや、何かアッサリ納得したなあ、と思ってさ・・・。拍子抜けした。」
   重臣「ふふふ、まあ、生半可なお覚悟でしたら、そう致しましたが。その、必要はないのでしょう?」
   ○○「ああ、その辺は任せてくれ。」
   重臣「では、何も言うことはございません。お二方、おめでとうございます!」
   一同「おめでとうございます!」
   ○○「みんな・・・。ありがとう。」

 重臣に続き、場の家臣達が一斉に頭を下げ、祝いの言葉を送ってくれた。
思わず、体から、力が抜けた、その時―。

 ヒデヨシ「やったね!お兄ちゃん!」

 勢いよく叫んだヒデヨシが、俺の胸に飛び込んでくる。

   ○○「ああ、そうだな。」

 そのヒデヨシの頭を、優しくなでてやると益々嬉しそうな表情を浮かべて、顔を胸に押し付けてくる。
87名無し変更議論中@自治スレにて:2009/01/26(月) 01:48:39 ID:xbk16MB/
二人の続きキター!(゚∀゚)
どっちもどっちもわっふるわっふるなんだぜ!
88名無し変更議論中@自治スレにて:2009/01/26(月) 05:39:28 ID:QvwtqteJ
ちゃんぷるーさんも〇〇の人も忙しいなか書いてくれてると思うと涙がちょちょぎれるな







で、続きはまだかね?
89コタロウちゃんぷるー:2009/01/26(月) 19:28:12 ID:l9J+dNuV
 「あら、あなたとこんな所で会うとは思わなかったわ。甘いものとか興味なさそうな感じなのに」
 「…わ、私だって、団子くらいは食べる!」

いつもの戦装束とは雰囲気がまるで違い、青い着物の似合う長髪で小柄な女性。
それでも、一目見ただけでその人と分かる右目の眼帯が、幼げな顔によく映える。

 「こちらにいらしてたんですか?」
 「あぁ、此度の領地問題の事で少し…な。我が領地は遥か北のほうにある故、目が届きにくいからな」
 「ちょうど、改めてあの日のお礼をしにいこうと思っていたところだったのだけど…」
 「そんな気を使わんでいい。あれは私が勝手にしたことだ。それに…ふふ、何と言っても遠いからな」

コタロウは、笑顔を見せるかつての敵対者マサムネを見て、あぁ…本当に時代が変わったんだという思いで
胸が一杯になる。
どこかで見ていますか…ボクたちは、あなたのおかげでこんなに平和な時代を過ごせています…。

 「そう、わかったわ…ありがとう。それじゃあ…」
 「あぁ、また機会があれば会おう。…コタロウ、お主もな」
 「…はい、またいつか」

 ────────────────────────

 「うふふ…鉢合わせした時のあの恥ずかしそうな顔ったらなかったわ…」
 「でも、本当にみんな仲良く暮らせる日が来たんですね…」
 「…えぇ、過去の争いに縛られることもなく…平和に」

馬をゆっくり歩ませながら、陽気の中オウガイの城を目指す。

城下へ入ると、店の数も以前に比べて増え、活気に溢れている。
町人たちの顔にも、笑顔が絶えることがない。

巨大な門扉をくぐり、兵士に馬を預けて、勝手知ったる我が家の如く広間へと向かう。

 「おぉ、ずいぶんゆっくりきたんだな。まぁ楽にしていてくれ、今これを片付けるから…」
 「ほら、オ・ミ・ヤ・ゲ♪お風呂でゆっくり食べましょうね」
 「ん?…お…おぉ!?まさかあの店のか!いつか食べてみたいと思っていたのだ、ありがたい!」

やはり天下人だけあって忙しいようだ。
本来なら自分がやることなので、少し悪い気もする。

 「…………よっし、終わった!すぐだ、すぐいくぞぉ!」
 「ふふ、お風呂はそんなに張り切って入るものではないわ」
 「三人で集まるのも久しぶりだからなぁ、ふふん〜…それに極上の酒も用意しておる!」
 「わぁ、楽しみですねぇ?」

オウガイは、コタロウの笑顔を見て安心した。
我らが見ていないうちにコタロウは…成長し続けているのだな、と。
90名無し変更議論中@自治スレにて:2009/01/26(月) 19:45:12 ID:M7BavlKz
ちゃんぷる−さん
ご苦労様です毎回楽しく読ませてもらってます
ちゃんぷる−さんの次の話を楽しみにまっていると小学生の時に次の週の 少年ジャンプを楽しみにまっていた時をおもいだします。
これからも頑張って下さい
91名無し変更議論中@自治スレにて:2009/01/26(月) 21:53:59 ID:Xhf+Yk9J
>>89
で、風呂に入って胸を見た際にオウガイは、コタロウは「まだまだ」成長してないな、っと言う(JOJO風)

いや…
ヤスヒロ効果で、成長してるとか…(ゴクリ
\(^O^)/
92名無し変更議論中@自治スレにて:2009/01/26(月) 23:35:43 ID:/3CWPbiA
胸が成長したコタロウなどコタロウではないわっ!
93名無し変更議論中@自治スレにて:2009/01/26(月) 23:42:35 ID:ObNoir+4
>>92
ボ、ボクだって…///
94:○○の中には好きな名前をどうぞ:2009/01/27(火) 02:04:17 ID:1bBZFB20
>>86続き

   ???「それは、少々困りますなあ。」

          んっ?

 突然、庭先から水を差すような声が発せられる。
そこにいたのは、先ほどの書状を持ってきた、虎柄の幟を背負った伝令の子だった。
 先ほど下がるように言ったはずだが、彼女はまだ庭先に控えていた。何故か、不敵に笑いながら。

   ○○「え?困るって、何が?」

 つい、反射的に彼女に話しかける。

   伝令「困るものは困るのですよ、○○殿。」
   ○○「いや、だから・・・、何が?」
   伝令「今のお話の、すべてが。ですな。」
   ○○「へっ?」

 そう言った彼女の兜の下から、強烈に冷たく恐ろしい気配を感じた。
何だろう、この感じ。前にどっかで感じたような・・・。

   家臣1「おい!貴様っ!一兵士の分際で、無礼であろう!分をわきまえなさい!」
   家臣2「そうよっ!さらに、○○様に対してのその口にきき方、無礼の極みよ!」
   家臣3「今すぐ、たたっ斬ってやる!」

 その場にいた家臣達が、一斉に伝令の子に斬りかかった。・・・ハズだった。
恥ずかしながら、余りに一瞬の出来事に呆気にとられていた俺は、家臣達を止めることが出来なかった。
 しかし、次に目に入ってきた光景は、飛び掛かる前と同じ場所に倒れている、家臣の女の子達だった。

   伝令「やれやれ、短気な方々だ。ふふふ。」
   ○○「なっ・・・!」

 一人その場に立ち、皆をあきれるような笑いで見下ろしていた伝令の子が、ゆっくりと庭先から堂上に歩みを進めてくる。

   重臣「貴様!そこで、止まれ!さもなくば―。」
   伝令「さもなくば、何かな?」

 重臣のおば・・・、お姉さんが伝令の子に斬りかかる。
だが、伝令の子は軽くいなすようにその攻撃をかわすと、手に持っていたクナイの刃先を軽く重臣の首に当てた。
 すると重臣は、体の力が一気に抜け、その場に崩れ落ちた。他の家臣達と同じように。

   ○○「お、おい!お前!そのクナイで皆に何をっ!ん?クナイ?」
   伝令「ふふふふふ・・・。」
95:○○の中には好きな名前をどうぞ:2009/01/27(火) 02:41:05 ID:1bBZFB20
>>94続き。

 逃げなきゃダメだ逃げなきゃダメだ逃げなきゃダメだ逃げなきゃダメだ逃げなきゃダメだ!

 そう、逃 げ な き ゃ ダ メ だ !

   ○○「逃げるぞ、ヒデヨシ!」
 ヒデヨシ「えっ?ええ?」

 生命の危機を感じ取った俺は、ヒデヨシの手を取りその場から一目散に逃げ出そうと!




 したけど、無理でした。

   伝令「ふふふ、イキナリ逃げ出すなんて、釣れないじゃないか。なあ、○○殿?」
   ○○「うっ、うう。」
   伝令「どうせなら○○殿。素直に私に、釣られてみないかい?ふふふ。」
   ○○「お前のすばやさに、俺が泣いた・・・。」

 ヒデヨシの手を取ろうとした、その刹那。突如降ってきた伝令の子に背後を取られ、首筋に冷たいクナイを当てられた。

 ヒデヨシ「おい!お前!お兄ちゃんから離れろ!」
   伝令「それは出来ないお願いだな、ヒデヨシ。」
 ヒデヨシ「むー、このお!」

 ヒデヨシが放った瓢箪の一撃を、伝令の子はまたもや軽くかわし、俺を抱えたまま庭へと跳躍する。
・・・背中に胸が当たっていることを自覚出来ている辺り、まだなんとか俺は冷静なようだ。

 ヒデヨシ「こらあ!避けちゃダメ!」
   伝令「ふふ、何ともわがままなお子様だ。」
 ヒデヨシ「アタシ、子供じゃないもん!お前何者だ!このメガネ!」

 ・・・・・・・・いや、そこまでいったなら気づけよ。

   伝令「ふむ、そこまで言うのなら仕方が無い。ハッ!」

 勢いよく着ていた鎧を、空中に脱ぎ捨てた彼女は、・・・残念ながらちゃんと服を着ていて、その本来の姿を現した。

 ヒデヨシ「あっ!」
   一同「なっ、まさか!」

 彼女の素顔を見た、ヒデヨシと倒れたままの家臣達は驚愕の表情を浮かべた。

  ???「さて、そろそろ茶番は終わりにして、本題に入らせていただこうか。」

 そこには、紫の装束を身に包み、理知的で美しい顔の女性が俺を抱えて立っていた。

 ヒデヨシ・一同「お前は、ミツヒデ!」
      ○○「ああ、やっぱり・・・・。」

 そこに現れた女性の姿を、振り向きながら確認すると、そのままガックリとミツヒデの腕の中で脱力した。
96:○○の中には好きな名前をどうぞ:2009/01/27(火) 03:27:04 ID:1bBZFB20
>>95続き。

 ヒデヨシ「なんでミツヒデがここにいるの!?」
 ミツヒデ「なんでも何も、書状を送ったじゃないか。だから、その内容の通り、未来のダンナ様を貰いにきたというわけさ。」
 ヒデヨシ「そんなのダメー!お兄ちゃんは渡さないもん!いくよ、いくよ、いくよぉ!」
 ミツヒデ「ふふふ、残念ながら、答えは聞いてない。ハッ!」
   ○○「ちょっと、二人とも落ち着・・・。ぐえ!」

 物凄い勢いでミツヒデにぶん投げられ、そのまま庭の端っこまで転がった。
一方、人をぶん投げたミツヒデは、打ちかかってきたヒデヨシと一騎打ちを繰り広げている。

   ○○「げほっ!げほっ!くそう、人のこと無視して暴れまくりやがって。」
   重臣「なら、お止めなさればよろしいのでは?」
   ○○「わっ、いつの間に。あれ?動けるの?」

 いつの間にか俺の横には、倒れていたはずの皆が集まっていた。

   重臣「どうやらクナイに、一時的に痺れる薬が塗られていたようです。まあ、大したものではないようで。」
   ○○「まあ、それなら良かった。で、アレを俺に止めろと?」
  家臣1「いや、アレ止められるの誰もいませんし。そもそも、○○様が原因ですから。」
  家臣2「そうですよ、ちゃんとどっちか選ばないからこうなっちゃったんですよ?」
  家臣3「正直、どっちも妻には出来るんですけどね。いわば、正室と側室、みたいな。」
   ○○「キミタチ。よくもまあ、好き勝手言ってくれちゃって・・・。」

 そんな俺たちには見向きもせず、ヒデヨシとミツヒデの戦いは、益々その激しさを増していく。
             
              ―そんな中。

   伝令「書状が届きました!」
   ○○「こんな時に・・・。って、また虎柄?こんなに頻繁に、今度は本当にガセじゃないのかあ?」

 戦う二人を無視して、届いた書状をおもむろに広げ中身を確認する。

   ○○「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
   重臣「○○様?どちらからの書状でしたか?」

 届いた書状を読み、真っ白になって動かなくなった俺の手からその書状を手に取った重臣が、書状の中身を読み上げる。

   重臣「えーっとなになに、『まず初めに言っておく!我はかーなーり本気だ!○○は必ず我が嫁に貰う!   オウガイ』」

 またもや場が凍りつく。ヒデヨシとミツヒデも、争いをやめて同時にこちらに顔を向ける。
97名無し変更議論中@自治スレにて:2009/01/27(火) 03:32:04 ID:H0eVm02I
〇〇のモテっぷりに嫉妬w

ミツヒデかわいいよミツヒデ
98名無し変更議論中@自治スレにて:2009/01/27(火) 07:13:28 ID:e0u0rGm2
オウガイここでキタかwww
つーかミツヒデも結構一人で突っ走るタイプだったのねww
99名無し変更議論中@自治スレにて:2009/01/27(火) 07:55:13 ID:EzQhWwOC
いーじゃん、いーじゃん、すげーじゃん
100名無し変更議論中@自治スレにて:2009/01/27(火) 09:17:07 ID:Ja5I8zLz
○○さん乙です!

嫁の話なのでいつも楽しみにしてますが、みっちゃんはともかく、もう一人は相手が悪すぎるw
101名無し変更議論中@自治スレにて:2009/01/27(火) 22:09:39 ID:dQT8thj7
オウガイとかって物凄く出来た嫁さんになってくれそうだよな
浮気したら捻り潰されそうだけど
102:○○の中には好きな名前をどうぞ:2009/01/27(火) 22:29:26 ID:iAaA3Jui
>>96続き。電王ネタに気づいてくださった方、ありがとうございます。祝・戦国乙女の漫画(が連載された雑誌)発売。

   ○○「で、どうなったの?」

 体中包帯だらけになりながら、重臣に問いかける。

   重臣「はあ、ミツヒデ殿には一度お帰りいただき、オウガイにも保留の書状を送り返しました。」
   ○○「そう、どうも。」

 あの後は、まさに地獄絵図だった。
オウガイの書状によって、さらに火のついたヒデヨシとミツヒデは、その怒りの矛先を俺に向けてきて、ボコボコされた。
 気がついたら布団の上に寝かされており、体中に包帯がぐるぐる巻きにされていた。この前のケガよりも、ひどい気がするのはのは気のせい。

   ○○「ヒデヨシは?」
   重臣「どうやらご機嫌を損ねられたようで、またどこかへ。」
   ○○「わかった。後で探しに行くよ。」

 重臣が部屋を出て行ってから、俺は服を着替え包帯を外し、城の外へヒデヨシを探しに出かけた。

   ○○「さて、どうせ森の中だろう。やれやれ。」

 城の近くの森へと足を向ける。森は静寂に包まれ、人の気配は一切しなかった。
森の奥へと歩みを進め、しばらく歩いていると見覚えのある巨大瓢箪を見つけた。
 が、持ち主の姿は見えない。

   ○○「おーい、ヒデヨシ〜!出て来〜い!」

           シーン・・・・・・。

 こちらの呼び声に反応は無い。気配も完全に消しているようで、森は静寂を保っている。
103名無し変更議論中@自治スレにて:2009/01/28(水) 01:05:34 ID:kquTJrP2
>>102
楽しいよ楽しいよ〜w
続きにわっふるわっふるw
104名無し変更議論中@自治スレにて:2009/01/28(水) 06:16:56 ID:tAGs6r6Q
そして途方にくれた○○はそのまま放浪の旅へと……ってか?
105コタロウちゃんぷるー:2009/01/28(水) 16:11:29 ID:i5gjhncc
陽は傾き始め、風呂場から見える空は夕暮れの様相を呈している。
ほどなくして七つ半を知らせる鐘が街中に響き渡った。
それに合わせる様に、こちらでも甲高い音が鳴る。

 「「「乾杯〜!!」」」

清酒『大武遍者』は、何と合わせてもおいしく飲める。
ましてや、巷で美味と大人気の団子なら格別だ。

 「か〜〜っ!うまいっ!湯に浸かりながら酒を飲むことの、何と極楽な事か…」
 「ほんと…身体の芯から火照ってきちゃう…」
 「呑みすぎには注意してくださいよ…?……ふぅ、おいしぃ…」

忙しい中での束の間の休息(1名除く)…
敵の奇襲などに気を回すこともなくゆっくりと入れる風呂は、いつもと違いとても落ち着く。

 「そういえば、先刻マサムネに会ったわ。ふふ、おかしいのよ彼女ったら………」
 「ほう?確かに戦装束とでは印象が違って見えたな。戦の時には、まず見られない姿だものな」
 「えぇ、かつては敵同士でも、こうして平和になれば新しい一面が見えてくる…」
 「戦…で思い出しましたけど、まだあの方…いらっしゃらないんですか?」
 「うむ…そうなのだ。それが今の所の悩みの種でなぁ…」

オウガイは団子を一気にほおばり、面倒くさそうな表情を浮かべる。

あの方、とは今川ヨシモトである。
ヨシモトは、自分が一切榛名争奪の場に関われなかった事に拗ね、一切挨拶にも出向こうとしないのだ。
それどころか国回りを警備で固め、自分は城から一歩も出ようとしないのだ。
オウガイも何度も書状を送り、何度も使者を出したのだが、一向に返事はない。

 「武力で従わせるわけにもいかぬし、せめて話し合いに応じてくれればよいのだが…」
 「拗ねて引き篭もるなんて、まったくお子様みたいね。……こっちはもうお子様じゃなくなったかしらっ!?」
 「きゃぁ…んっ!」
 「ん〜?あら、ちょっと大きくなったかな?以前より揉み応えが…」
 「おいおい…酔ってるのか?…どれ、我にも…おぉ?」
 「ちょ、ちょっとぉ!あ…だめぇっ…!」
 「ふふ、彼のおかげかしら。ちゃんとあなたを成長させてくれた…感謝しないとね?」

胸を揉みながら真顔で言うことではない…とコタロウは思ったが、確かに人間として
一つ段を上ったような気はする。少女からの脱却は、彼女自身を大きく変えた。

そして、支えてくれている人たちを認識することができた。
部下の皆…そして、かけがえのない二人の盟友…。たまに意地悪だけど。
106コタロウちゃんぷるー:2009/01/28(水) 16:43:24 ID:i5gjhncc
 「それにしても、風呂に入るにもずっと榛名を身に着けておるのだな?」
 「えぇ…念のため…。それにこうしてると、ずっと一緒にいるような気がして…」
 「そうか…」
 「ん〜、スベスベで気持ちいぃ〜〜」
 「ゃんっ!ム、ムラサメぇ…だ、だめぇっ〜!!アッー!」

 ─────────────────────────

 「はぁ…いいお湯だったぁ…」

身体から湯気を出しながら、フラフラと城内を歩き回る。
酒も入っているから、上機嫌だ。
廊下をそよぐ夜風が気持ちよく、ふと壁に寄りかかる。
そしてポンポンと自分の胸を着物の上から確かめる。

 「…ボクだって…!いつか皆みたいに…」

小さな野望を胸に秘め、再び歩き出す。
向かう先は、久々に会うシロのところだ。

1階の裏手にほど近い一角に、シロの小屋はある。
小屋といっても、しっかりとした畳作りの部屋になっている。
昼間や夕方は、城内や外をうろついているが、夜は基本的にここにいるはずだ。

 「シロ〜、シロ〜、いるかな?」
 「きゃわん?……!わんわん!!」

こちらに気が付いたシロは、コタロウ目掛けて飛びついてきた。
胸の中でもふもふした白い塊がもふもふしている。

 「シロぉ!久しぶりぃ〜!もふもふ〜」
 「わふ〜」
 「シロ…あったかいね…まるでヤスヒロさんみたい…」
 「……?」

シロは、コタロウの着物の中に顔を突っ込もうと暴れる。

 「きゃっ!?なになに?……あ、もしかして、これが気になったの?」

首にかけた榛名を着物の中から取り出して、シロの肉球の上にポンと乗せる。
蒼々と光る榛名を、シロはジーッと見つめていた。

 「これが榛名っていうんだよ。暖かいでしょう?ヤスヒロさんの気持ちがいっぱい詰まってるんだよ…」

シロは榛名から目を逸らすと、今度はコタロウの目をジーッと見る。
コタロウは、心の中まで覗かれている様な印象を、その瞳に見た。そう、まるで自分の力で視られたような…。

ふと気が付くと、シロは小屋の奥から骨を取り出した。いつもシロが持っている骨だ。
シロはその骨を両手?で構え、横薙ぎに振り払った。

 ──── その瞬間!


 シュッ! ガシャン!

 一時停止 ||



 「え…?」
107名無し変更議論中@自治スレにて:2009/01/28(水) 16:49:07 ID:WSrUnGv4
+   +
  ∧_∧  +
  (0゚・∀・) ワクワクテカテカ
  (0゚∪ ∪ +
  と__)__)   +
108名無し変更議論中@自治スレにて:2009/01/28(水) 19:02:11 ID:bRGnWqG0
気になるよ〜
続きが気になるよ〜
109名無し変更議論中@自治スレにて:2009/01/29(木) 00:56:08 ID:wr8f40lp
わっふるわっふる(・∀・)
コタちゃんアッー!ってwww
ヤスヒロがコタの元に帰って来ますように
110名無し変更議論中@自治スレにて:2009/01/29(木) 13:02:14 ID:gq61Q8WM
電撃のオウガイなんてオウガイじゃないやい!
ちゃんぷるーのオウガイが本物だもん!
111名無し変更議論中@自治スレにて:2009/01/29(木) 14:52:07 ID:qgA7GhHA
嫁は誰にも渡さんっ!
112コタロウちゃんぷるー:2009/01/30(金) 01:45:21 ID:GFIcnMzk
 「なに…今の音…?え…?」

きょろきょろと周りを見渡すが、特に何も変わった様子はない。
…いや、変わるはずがないのだ。

 「おかしい…静かすぎる。シロ、ちょっと待っててっ」

コタロウは廊下へ走り、周りを見渡す。
一見何も異変は無いように見えるが、何か違和感が…

ふと、廊下にある蝋燭に目がいった。
蝋燭にはユラユラと炎が灯っている…はずだった。

 「なにこれ…?火が固まってる!?」

よくよく周りを見渡してみれば、風にそよいだ柳の葉、灯篭に向かって跳ねるカエル…
全て、その一瞬がまるで絵に描かかれているかのように、止まっている。

 「どうしてこんな…時間が止まっているの?こんなことが現実に起こるなんて…?
  ……そうだ!シロは!?さっき尻尾振ってたような…!」

踵を返してシロの所へ戻ろうとしたコタロウの眼に、止まった時の中をこちらへ向かってくるモノが映った。

 「シロっ!よかった、動けるんだ…」
 「……」

シロをぎゅっと抱きしめる。
異質な中にたったひとつだけ存在した心の拠り所。少しは安心したが…

 「どうしよう…何が起きてるのか、ボクには全然わからないよ…」

何故こんなことになってしまったのだろうか?そして、ずっとこのままなのだろうか?
心細くなり、シロを抱きしめる力が強くなる。すると ────

 「ぬぅ…少しは加減せぬかぁ…」
113名無し変更議論中@自治スレにて:2009/01/30(金) 02:43:03 ID:czaPraX+
アカンwww
シロの声が以前にあったCV若本ネタのせいで、
シロの台詞、若本再生したw
114名無し変更議論中@自治スレにて:2009/01/30(金) 03:47:29 ID:p2qZcoD5
ちゃんぷるーさん仕事早えぇっす!

わっふるわっふる
115名無し変更議論中@自治スレにて:2009/01/30(金) 03:55:15 ID:VlaWU1Hj
俺も若本が脳内再生されたww
やっぱりあのネタは強烈過ぎるw
116名無し変更議論中@自治スレにて:2009/01/30(金) 04:08:16 ID:dB1BmN26
いつのネタだっけ?
もう全然記憶にないんだけど
117コタロウちゃんぷるー:2009/01/30(金) 09:02:39 ID:GFIcnMzk
 「ひゃぁっ!?耳元に聞こえる強力な声は…もしかして、シロが喋ったの?」
 「わし以外にいるわけがぁなかろう?」

コタロウはペタンと尻餅をついた。そして頭を抱えながら呟く。

 「うぅ…やっぱりボクまだ酔ってるのかなぁ…それか、酔った勢いで寝ちゃって…
  そうだ!夢だ、これはきっと夢だ…シロが喋るわけないもん…犬だし…」
 「んぅ〜コタロウよ、これはぁ夢ではない。現実ぅ…なのだよ?」
 「ふぇ?だって時間も止まって、それにシロが喋るなんて現実に…」
 「お主は知らぬとはぁ思うが、この骨もぉまた榛名…の力を受け継いでぇおるのだ。
  ぇそしてぇ、わしの力はぁ時間を操ることでぇござるぅ」

突拍子も無いシロの発言に、すっかりコタロウは混乱してしまった。
時間を…操る?想像も付かない能力であることは分かるが…

 「それって何でもありってこと?」
 「まぁ、そぅいうことでござる。ぇ今までもぉ何度かこの力を使い、お主を助けてぇおるのだぞ?」
 「え…?そうだった…の?気が付かなかった…」
 「使われる側はぁ何も覚えておらぬぅからのぅ。ぁさて、本題だが…その榛名ぁ、わしが今までぇ見てきた
  榛名とはぁ、どぉも勝手がぁ違うようだ。そぉう、とても暖かい…」
 「今までって…どういうこと?」
 「わしは言わばぁその時代時代の調整者…遥か古からぁ権力者の側にぃいて見守ってぇきたのだ。
  ぇそしてぇ、オウガイ殿がぁ確かに世を治めてはおるがぁ…わしとしたことがぁ、見誤ってぇしまったようだ」

なんとか頭は話についてはいっているが、にわかには信じられないことだ。
まさかシロがそんな存在だとは思いもしなかった。しかもすごい能力も備えている…。

 「もしよければぁ、このわしに教えてぇもらえぬか?その榛名についてぇ…」

コタロウはポツリポツリと話し始めた。どうやってこの榛名を手に入れたか、どうやって彼と出会ったか。
そして、自分の想いを涙ながらに全て打ち明けた。

 「ほぅ!何とぉ今回は人間が鍵ぃだったとはぁ…ぬうぅ…このシロ、誠に不覚でぇござったぁぁ。
  お主の心は理解してぇござる。んぅ…さぞ、つらい思いをぉしたでぇあろう…」
 「うん…でももう大丈夫。ヤスヒロさんはボクの心の中で、ずっと一緒にいてくれる…」
 「ふむぅ…」

シロは何かを考えるかのように、その場をうろうろし始めた。
そして、ピタリと足を止めたと思うと、コタロウを真っ直ぐに見据えた。

 「コタロウよ、榛名のぉ力は今でも必要だとぉ…思うかのぉ?」
 「……」

少し考えた後、コタロウは笑顔で応えた。

 「今はもう、必要ないと思うよ。だって彼の残してくれたこの世界は、こんなにも平和で暖かいから…」
 「ふむぅ……」
118コタロウちゃんぷるー:2009/01/30(金) 09:25:16 ID:GFIcnMzk
 「分かり申したぁ!お主の心ぉ、しかとぉ理解した」
 「う、うん…」

話してみて思ったけど、何だかとっつきにくい声だなぁ。
シロがこんな声だったなんて…ちょっと意外だったな。

 「今から時間をぉ戻そう。ぇちなみにぃ、この時間の事はぁ記憶にはぁ残らぬからな」
 「あ、そうなんだ…でもシロとお話できて何か嬉しかったよ」
 「わしもじゃぁ…ぇでは、戻すぞぉ…」

シロは持っていた骨を今度は上に掲げ、思い切り振り下ろした。

 「ぶらぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!」



 シュッ! ガシャン!

 再生 l>


 ────────────────────────

 「あれ?さっきまであっちにいたのに、何で廊下にいるんだろ…酔ってるのかなぁ」
 「わんわん!」

鳴き声に反応してシロを見てみると、シロの手の上にある榛名の色が、透明になっている。

 「…あれ?青くない…?どうしちゃったんだろ…」
 「わふ?」
 「ん〜…まいっかぁ。…あ、そういえばもうすぐ夕食会が始まるんだった!シロ、また後でね!」
 「わんわん!」

タタタ…とコタロウは廊下を走り、広間のほうへ行ってしまった。
後に残ったシロは、走り去っていくその小さな背中を感慨深く見つめていた。

 「…幼いとぉいうのに、何とぉ深い心を持ってぇおるのだ…。むうふふぅ、特別じゃぞぉ?」

そう呟くとシロは自分の小屋に戻り、ゴロンと横になった。
119名無し変更議論中@自治スレにて:2009/01/30(金) 09:41:41 ID:hh2lxvmN
ぶらぁぁぁぁぁぁぁwwwwww
120名無し変更議論中@自治スレにて:2009/01/30(金) 17:12:33 ID:DNcJe6WQ
良かった〜!
 
コタロウがまたツルペタに戻るんですね♪
コタロウの成長に耐えながら読んだ甲斐があったというものです。
121:○○の中には好きな名前をどうぞ:2009/01/30(金) 22:48:39 ID:LihqzNxr
>>102続き。

   ○○「あれえ?瓢箪はあるのになあ、おっかしいなあ?」

 辺りの草むらや、木の周りをくまなく探すが、ヒデヨシの姿は一向に見当たらない。

   ○○「ホントにいないな、!。そうだ、もしかしたら。」

 俺は瓢箪が立てかけてある木の下まで行き、全身に力をこめる。

   ○○「ふ〜・・・、とうっ!」

 俺は少し助走をつけると、木に向かって思いっきり飛び蹴りをぶちかます。
すると。

           ドーン!

   ○○「お、いたいた。」
 ヒデヨシ「いったぁ〜い!」

 木を蹴ると、その衝撃で上からヒデヨシが落ちてきた。

   ○○「はっはっは。カブトムシを取る時は、こうするのが一番なんだぞ。」
 ヒデヨシ「アタシは、虫じゃないもん!あ・・・。」
   ○○「こら、逃げるな。」

 俺に見つかったことに気がついて、その場から逃げだそうとするヒデヨシの首根っこを掴んで持ち上げる。
ヒデヨシはジタバタと手足を暴れさせてもがいているが、空を切るばかりだった。

   ○○「ようやく見つけた。んで?今度は何が理由だ?」
 ヒデヨシ「・・・・・・。」
   ○○「黙ってちゃ分からんぞ、っと。」

 ヒデヨシを持ち上げたまま、木の根元に腰を下ろす。
ヒデヨシは逃がさないように、しっかりと腕で抱きしめる。腰を下ろしても、しばらくはジタバタしていたが、だんだん静かになった。

   ○○「さて、理由を聞きましょうか。」
 ヒデヨシ「・・・・・・・・。」

 ヒデヨシは未だに口を閉ざしたまま。このままじゃ、らちがあかないので、奥の手を使うことにする。

   ○○「あ〜あ〜、ヒデヨシに嫌われちゃったみたいだな〜。これじゃあ、オウガイかミツヒデの所へ、お婿に行こうかなあ〜。」
 ヒデヨシ「ダ、ダメだよっ!」
   ○○「ん?なんで?」

 ようやく口を開いたヒデヨシの隙を逃さず、振り向いてきた顔をじっと見つめ返し、問いかける。
122名無し変更議論中@自治スレにて:2009/01/31(土) 00:51:07 ID:9QrueGFI
なるほど、今までのテープ作動はシロの仕業というわけかw

〇〇さんも期待してますよ〜、それわっふるわっふる!
123名無し変更議論中@自治スレにて:2009/01/31(土) 03:01:43 ID:jlXFrmOb
ヒデヨシお子様すぎw

今回はヒデヨシ編だからヒデヨシENDだろうけど、ミツヒデとの話も書いて欲しいw



とあつかましい事をいってみる
わっふるわっふる
124コタロウちゃんぷるー:2009/02/01(日) 18:54:26 ID:WiMQnSnA
 ─── 封印の塔

 「んぎ〜〜〜っ!!…はぁぁぁ、やっぱり無理かぁ…」

最上階の扉の前で立ち尽くす銀髪の人影。
彼女は、この封印の塔の建つ森を含めた領地を治める武田シンゲンだ。
そして塔の管理も同様に、オウガイから命じられていたのだが…

彼女の自慢の怪力でも、閉じられた扉はビクともしない。

コタロウが榛名を手に入れ、塔から離れた瞬間から最上階は閉じられたままだ。
彼女は何とかこじ開けようと何度も何度も挑戦しているのだが、一向に開く気配が無い。
再び扉に手をかけようとした彼女の耳に、馬の嘶く声が聞こえた。

 「おっ!キタキタ!」

喜び勇んで塔から駆け下りると、そこには…

 「まだやってたの?いい加減諦めればいいのに…」
 「そんなこと言うなよぉ、ケンシン!榛名の他に何かすごい宝が眠ってるかもしれないだろ!」
 「気持ちは分からないでもないけど…」

越後の龍が甲斐の虎の元へ、わざわざ出向いているのには理由がある。

かつて彼女らは塔の前でお互いに力を振り絞り、全身全霊をぶつけ合い戦った。
それ以前からの幾度の戦でも決着の付かなかった二人に、決着は訪れなかった。

全てを出し尽くし残ったのは、対抗心の奥に眠る愛情にも似た深い絆 ───
それ以来、暇を見つけては二人でこの塔へ訪れるのだ。
この時代、強い女性同士が互いに惹かれあい、深い関係になる事はそう珍しくは無い。

 「ほら、あなたの分よ」
 「おぉ!うまそ〜!オレもこれくらい料理ができればなぁ…」
 「あなたは料理って言ったら何でも焼いちゃってご飯で掻きこむだけだものね」
 「うぅ〜、でもいつも作って貰ってばっかで悪いからさ…。オレもケンシンのために何か作ってやりたい!」
 「…き、気持ちだけで充分よ。…ほら、例えば料理以外でとか」
 「う〜ん…何がいいかなぁ…むぅ〜…」

真剣に考え込むシンゲンを、ケンシンは微笑みながら見つめている。
優しい時間がそこには流れていた。

 「ほら、考えながら食べるからご飯粒が…」
 「あ…」

ケンシンの指が頬に触れ、シンゲンは真っ赤になる。
それを見たケンシンも、伝染したのか頬を染める。
125名無し変更議論中@自治スレにて:2009/02/01(日) 20:22:29 ID:Lvqlmbr8
可愛すぎだろこいつらw
126名無し変更議論中@自治スレにて:2009/02/01(日) 20:36:30 ID:Z6Z6ziYr
暇だからある程度読んだけど、あんま面白くないけど、これから盛り上がるの?
ファンとか支持低いなら完結しろよ。
127名無し変更議論中@自治スレにて:2009/02/01(日) 21:01:05 ID:izqm1xzq
>>126
読んだけど、あんま面白くないけどw
128名無し変更議論中@自治スレにて:2009/02/01(日) 21:49:34 ID:e2pHhHd0
>>126
友達いないだろ、ゆとりww
129名無し変更議論中@自治スレにて:2009/02/01(日) 21:50:39 ID:0Fp3gcGh
楽しみに読みよる奴も
いるんだから、つまらん書き込みするなや!
ちゃんぷる−さんお疲れ様です
一部の書き込みに気にせず 頑張って下さい
130名無し変更議論中@自治スレにて:2009/02/01(日) 21:58:55 ID:z9PG9lGU
ケンシン「大人はそのまま、子供はB(び)ボタンを押してね」

なぜかこのフレーズが浮かんでしまった…。
131名無し変更議論中@自治スレにて:2009/02/01(日) 22:09:56 ID:FAVujSjO
ゴルゴかwお主なかなかの年配じゃなw俺は子供だったのにそのまま見たよw
132名無し変更議論中@自治スレにて:2009/02/01(日) 22:26:03 ID:z9PG9lGU
>>131
いや、当時は小学生だったけど。
あと半年は20代でいられる。
133名無し変更議論中@自治スレにて:2009/02/02(月) 01:15:02 ID:vnW+AJs/
>>130
130さまですね
おつたえしたいことがあります
チェリー・グレイスさまがおへやでおまちです
134名無し変更議論中@自治スレにて:2009/02/02(月) 01:38:39 ID:MW6vM3K1
アクアラングと水中銃を用意できるか?
135名無し変更議論中@自治スレにて:2009/02/02(月) 01:46:39 ID:LBHtzn5v
ネタがコア過ぎてわかんねーww
136名無し変更議論中@自治スレにて:2009/02/02(月) 02:38:40 ID:bsZO6sb4
>>126
だったら、お前さんがそれ以上の面白いSS書けよ。
それを見て、ここの住人が認めてくれればそれでよし。
それすら書けないのなら、もう来なくてよし。

ただ作品を批判するだけなら、誰でも出来る。
137名無し変更議論中@自治スレにて:2009/02/02(月) 05:56:22 ID:pAhrYlez
代替案がなく批判だけするのは子供の典型
ましてや2chで、無償の二次創作にけちをつける>>126はどう考えてもガキ

もうちゃんぷるーストーリーが俺の中で公式化してる現実
138名無し変更議論中@自治スレにて:2009/02/02(月) 05:56:56 ID:pAhrYlez
こっちもsageか 失礼
139名無し変更議論中@自治スレにて:2009/02/02(月) 07:43:16 ID:y5mEWG5g
>>126どちらも面白いと思うけどなぁ
まぁ皆様もあんまり攻撃的にならず次の投下をまったり待ちましょうぜ
140名無し変更議論中@自治スレにて:2009/02/02(月) 22:39:59 ID:Pez7HiGF
面白くないってだけじゃ、それこそ子供の意見だな。
何故そう思うのか、あるいはここを改善すれば、こんな要素を取り入れれば…
そういう意見を一緒に添えるなら批判もされまいて。
141名無し変更議論中@自治スレにて:2009/02/03(火) 00:40:04 ID:49hRyBr8
まぁ少々荒れてはおりますが
綴り手の方は続きをどうぞ
↓↓↓↓↓
142コタロウちゃんぷるー:2009/02/03(火) 02:02:36 ID:ryNn24sn
 「ケンシンの手…あったかくて好きだな」

ケンシンの手を取り、シンゲンは手の平を頬へ添える。
うっとりした表情でケンシンの体温を感じているシンゲンに、ケンシンは疑問を投げかける。

 「…手…だけ?」
 「…うんにゃ、全部…あったかくて柔らかいケンシンの全部が…好きだ」
 「ふふ…私も」
 「本当か?」

シンゲンは、ケンシンの手をグイッと掴んで下に下げ、顔と顔を近づける。
真っ直ぐ見据えられた鋭い眼差しに、ケンシンはその意図を察してゆっくりと眼を閉じた。
シンゲンも、心臓をバクバクさせながらどんどん距離を詰めていく。

待つケンシンも同様で、近づいてくる気配だけで心臓が飛び出そうだ。
もうすぐ…あと少しの距離…何度触れても物足りない彼女の柔らかな唇が…
うぅ………?まだ…こない……?

ちらっと片目を薄く開けると、シンゲンはあさっての方向を向いていた。
その視線は封印の塔…その最上階へと向けられていた。

 「…なんだあれ…?ちょっと見てくる!!」
 「あっ…」

手を離し、シンゲンは好奇心で眼を輝かせながら駆けて行ってしまった。
対して、残されたケンシンは唖然といった表情だ。

 「もうっ…!」

肝心なところでこうなんだから…。でも、そういう幼い所も魅力なんだけどね…。
そしてシンゲンの行く先、封印の塔に視線をやると、彼女もまた同様な感想を漏らした。

 「何あれ…?」

封印の塔の最上階を取り巻く青い光。
それは、数日前の争奪戦から離脱し、シンゲンとともに彼女の城へ向かっていた途中で見た
天に昇る青い光と同じものだった。
143コタロウちゃんぷるー:2009/02/03(火) 02:31:23 ID:ryNn24sn
 「もしかして、これ…開くのかな?」

光が漏れている最上階の部屋の前に到着したシンゲンは、そう呟いた。
今まで開けられる感じがしなかった扉から、なぜか簡単に開けられそうな雰囲気が感じられる。

彼女は意を決して扉に手をかける。
果たして、扉は重厚な音を響かせて開け放たれた。
そして、まるで煙のように、蒼い光が外へ流れて行く。

 ───────────────────────────

 「ん〜、おいしい…うまく漬けてあるわね」
 「最近、良質な塩が手に入ったのでな…ケンシンが届けてくれたのだが」
 「このイノシシ肉もおいしいですねぇ」
 「そいつは、最近峠を荒らしまわっていたイノシシで…ほれ、あいつらが生け捕ってきたのだ」

オウガイが箸を向けた先には、眼帯忍者たちの姿が。

 「もう、オウガイ様ったら!箸で人を指すなんてお行儀が悪いですよ!」
 「はっはっは!そうだな、悪い悪い…」

昨日も部下たちと楽しく夕食を食べたが、今夜もまた大人数での楽しい夕食だ。
コタロウはあやうく涙が出そうだったので、お酒を一気に呑み干し誤魔化した。

 「む?随分と今夜は呑むのだな」
 「……ふぅ……。えぇ、楽しい時間は楽しい気持ちで過ごしたいですから…」
 「よくいった!よし、我も今宵は限界まで呑むぞおぉぉ!!」
 「あぁ、オウガイ様ぁ…明日も仕事がいっぱいあるっていうのにぃ〜…」

こうして宴のドンチャン騒ぎは夜中まで続いていく…。

 ───────────────────────────

 「シンゲン…?」

最上階まで上ったケンシンは、名前を呼んでみるが反応が無い。
ふと見ると、例の部屋の扉が開いている。

 「まさか…開いたっていうの!?」

口ではあぁ言っていても、やはり中の様子は気にはなっていた。
シンゲンも先に入っているはずだ。彼女は光の漏れるその部屋へ向かって歩き出した。
すると、中から…

 「な、なっしゃあぁぁ〜〜!?!?」
144名無し変更議論中@自治スレにて:2009/02/03(火) 04:54:42 ID:/w9nk4F2
ついになっしゃーまでもが出てきたかwww


ちゃんぷるーさん神すぐる
わっふるわっふる
145名無し変更議論中@自治スレにて:2009/02/03(火) 23:19:49 ID:49hRyBr8
なっしゃーktkrww
続きにわっふるしまくりだぜw
146節分無双:2009/02/03(火) 23:53:01 ID:ryNn24sn
 「うむ、節分なら毎年やっておる」

聞いてみれば、やっぱりこれは遥か平安時代の頃からの年中行事らしい。
歴史のある行事が現代でも続いていたんだと思うと、何とも感慨深いものがある。

 「じゃあ豆撒きは…」
 「当然だろう。豆を撒き、邪気を払い無病息災を願うと…。部下たちも今、その準備をしている」
 「ふ〜ん…」

そこらで遊んでいた子供たちも、俺たちの話を耳にして集まってきた。

 「ははうえ〜、まめまきってなぁに?ハルナもやりたぁい!」
 「ボクもボクも〜!」
 「なんだなんだ…去年もやったはずだが、覚えておらぬのか?」

─── といったわけで、ムラサメやコタロウも駆けつけてくれて、城内で豆撒き大会が始まることとなった。

 「去年までは私たちが鬼の役をやっていたんですが…」

眼帯忍者たち3人は、暗い顔でそう話す。あまりいい思い出ではないようだ。
確かにオウガイから全力で豆を投げつけられたら、まるで散弾銃を喰らったようなものだろう。
考えただけでも身の毛がよだつ。あぁ、怖い怖い………ん?去年まで…?

 「じゃあ今年は…?」
 「もちろんヤスヒロ殿です」
 「えぇっ!?そ、そりゃないって!だめだめ!」

鬼の役なんてやったら命がいくつあっても足りやしない!
ここは逃げるが勝ちだ…と猛ダッシュでこの場を去ろうとしたら、ムンズと首根っこを掴まれた。

 「あら、ヤスヒロ。逃げようとしても無駄よ?うっふふふ…」
 「そうですよ?逃げないで正々堂々とぶつけられましょう!」
 「フフフ…そういうことだ。父親としての立派な姿を子供らに見せ付けなければな」
 「で、でも鬼の面とかないと雰囲気出ないし!というわけで今回は残念ながら…」

と、子供たちを見るとその手にはなにやらお面が…

 「ちちうえ!これつけて〜!」
 「こ、これは…!」
 「そう言うと思ってな…ノブナガから貰った般若の面を用意しておる。さぁ、始めるぞぉ!」
 「い、いやあぁあぁぁっぁぁぁぁ〜〜〜……」

 ────────────────────────

 「だ、だめだ…豆が喉を通らない…」
 「なんだ、あれしきで情けない…それでも我の夫か」
 「オウガイが一番楽しそうにぶつけてたじゃないか…」
 「そ、そうかぁ?ははは〜!」

豆の一斉射撃を受けた後は、歳の数だけ豆を食べるという、これも昔から続く行事だ。

 「…ムラサメは何粒食べてるんだ?」
 「秘密よ」
 「そ、そう…」

背筋が凍るような視線を浴びたので、それ以上は追求しないようにしよう。
何はともあれ新年を迎えて、あっというまに1ヶ月ほど経った。
今年も皆が健やかに過ごせて、子供たちもすくすくと育っていって欲しい限りである。
147名無し変更議論中@自治スレにて:2009/02/04(水) 01:29:34 ID:7QVSr0RH
節分無双いいなぁ ъ(゚Д゚)グッジョブ!!
俺は今仕事から帰ってきて節分出来なかったorz
ハード過ぎてもう辞めそう・・・・明日も朝6時起きか
148名無し変更議論中@自治スレにて:2009/02/04(水) 03:21:52 ID:NlUBIN/p
節分無双(゚∀゚)イイ!
オウガイ夢想からもずっと話は続いてるんだな〜。
あ…あれ、目から豆が…。
149名無し変更議論中@自治スレにて:2009/02/04(水) 04:45:36 ID:b8pd2ep1
ノブナガから貰った般若の面…だと…


ノブ様の中の人がかわいそうです><
150コタロウちゃんぷるー:2009/02/04(水) 17:26:51 ID:RvOSTinJ
 「今の声って…!?」

急いで部屋に向かう足を速める。
開いた扉を抜けると、そこではシンゲンが何かに驚いた様子で突っ立っていた。

 「シンゲン…?どうしたの?」
 「な、な、なっしゃー!」
 「お、落ち着きなさいよ…何かあったの?」
 「なっしゃなっしゃー!なっしゃぁぁ!!」
 「えっ!?人が倒れてるですって…?」

シンゲンの元へ行き、祭壇の裏を覗いてみると…確かに、人が倒れていた…男が一人。
着物はちゃんと着ている。この謎の男…一体生きているのか死んでいるのか?
ケンシンは、あたふたしているシンゲンをどかし、胸に耳を当てた。

 「…なっしゃ?」
 「えぇ、大丈夫。生きてるみたい」
 「なっしゃぁぁ…。なっしゃ〜なっしゃ?」
 「どうするって言われても…。とりあえず生きているなら、どこか休めるところに…そうね。
  あなたのお城まで連れて行きましょうか。それと、その言葉遣いはやめなさい」
 「わ、悪い…気が動転して…」

ケンシンは、この謎の男を背中に負い、塔を降りた。
そして、馬に乗せて一路武田シンゲンの居城・躑躅ヶ崎館へ ────

 ────────────────────────

 「様子はどう?」
 「ん〜、まだ目は覚めてないな。どっか怪我してる様子はないし…あ、でも右腿に何か怪我の跡があったぞ」
 「そう…一体何者なのかしら?」
 「わかんね。でも悪い奴じゃなさそーだな!そんな顔してる」
 「もう、随分適当ね…。でもあなたがそう感じるなら、そうかもしれないわね」

ケンシンは一晩この地に留まることにした。本来なら今夜中に越後へ戻るつもりであった。
あの男のことで時間を取られたのもあるが、やはり一番の理由は…。

その晩は、風呂場と寝室に誰も近づかないように厳戒令が敷かれたそうな。
151名無し変更議論中@自治スレにて:2009/02/04(水) 17:32:57 ID:z5tL7ckG
>>150
おめでとっ!(ノд<。)゜。うんうん。差し障りの無い良いカプだ。
わっふるわっふる。
152名無し変更議論中@自治スレにて:2009/02/04(水) 18:15:13 ID:9vLCnUHO
この倒れていた男はやっぱり!?
っていうかケンシンはシンゲンが何言っているのかよくわかるなwww
153名無し変更議論中@自治スレにて:2009/02/04(水) 20:06:40 ID:vaIcVWAE
翻訳コンニャクでも食べたんでしょ
154名無し変更議論中@自治スレにて:2009/02/05(木) 00:34:09 ID:dD791zOp
>>150
なっしゃー連発吹いたww
翻訳してるケンシンに腹痛くなったww

>>153
ホンヤクコンニャクってw
俺を笑い死にさせるつもりかww
155名無し変更議論中@自治スレにて:2009/02/05(木) 18:56:47 ID:hlJ8lECX
>>154
翻訳コンニャクってドラ○もんの道具で実際にあるよ
156名無し変更議論中@自治スレにて:2009/02/05(木) 21:14:15 ID:0+Yj5ys2
>>155
ちょw待てw
157コタロウちゃんぷるー:2009/02/05(木) 22:32:46 ID:8TGvI5Em
 ─── 明くる朝

シンゲンの寝室へ向かって、部下が廊下を慌しく走っていく。
ちょうど朝食の時間というのもあるが、今朝はもうひとつ知らせがあった。
寝室の前に到着すると、兵士は障子の前に跪いて声を掛けた。

 「御館様…朝食の準備が出来ております」



……

返事は無い。
いつもならこんな事をせずに部屋に入り、だらしない格好で寝てる主を叩き起こすのだが…。
今朝は勝手が違う。人払いをするほどだ、きっとケンシン殿も一緒に違いない。そう思っての行動だ。
何せ、ケンシンのためにとっておいた部屋に誰もいないのだから。

ずけずけと入っていっては主の面目もたたないだろう。
もう一度声を掛ける。

 「御館様…朝食のお時間です」
 「…今行きます。下がってくださって結構よ」

主とは違う声が返ってきた。やはりケンシン殿がご一緒であられたか。
逆に好都合だ。朝方の主は大抵寝ぼけているから、話が通じない事がほとんどだ。

 「恐れながら…もう一つお耳に入れることが。昨晩こちらへ運ばれた男ですが…今朝意識を取り戻しました」
 「そう…わかりました。支度が整い次第向かうと伝えて下さい」
 「はっ、それでは失礼します…」

部下は身を翻し、男の下へ向かうことにした。
それにしても…やっぱり御館様とケンシン殿は、そういう関係になられたのだなぁ。
お似合いの二人だ。これで武田家も上杉家も安泰だ!
158コタロウちゃんぷるー:2009/02/05(木) 23:12:10 ID:8TGvI5Em
部下が去った後、ケンシンは気だるそうに再び布団に倒れこんだ。
倒れこんだ目の前には、大口を開けて幸せそうな寝顔のシンゲンが…。
着物が乱れて、胸がはだけている。
昨日の夜の事を思い出し、照れ隠しにシンゲンのおでこにキスをする。

 「むにゃ…んん〜…」
 「あっ…」

シンゲンがむずがって自分の胸に顔を埋めてきた。
寝息が胸に当たって熱いやら温かいやら。

あまりに愛おしくて、そのままシンゲンの頭に手を回して抱きしめる。
起きなくちゃいけないけど…もう少しいいわよね。
シンゲンの髪からほのかに香る石鹸の香り。
部屋に焚いた香とあいまって、甘美な香りが鼻腔をくすぐる。しばらくそのままでいると…

 「……きゃっ!?」
 「んぅ〜、ケンシ〜ン…」

シンゲンが胸に舌を這わせてきた。
慌てて抱いていた手を離す。

 「朝から誘ってくるなんて…ケンシンも好きだにゃ〜」
 「さ、誘ってなんかないわよ!…たまたまそういう格好になっただけで…」
 「ん〜?たまたまでなるかなぁ〜…?」
 「いいの!考えなくて…それより」

ケンシンは抱きついてくるシンゲンを引き剥がし、身体を起こした。
立ち上がり、乱れた着物と髪を直しながら、シンゲンを見下ろす。

 「朝食が出来たって、部下の娘が起こしに来てたわよ。…それと、あの男も目を覚ましたみたい」
 「お?あいつが?」

シンゲンも身体を起こす。

 「あいつも気になるけど…やっぱその前に」

グウゥ〜〜〜……

 「飯だなっ!」
 「はぁ…まいっか」
159名無し変更議論中@自治スレにて:2009/02/05(木) 23:34:22 ID:dD791zOp
>>155
いや、知ってたから尚更爆笑したw


ちゃんぷるーさんの今後の展開に期待大!わっふるわっふる(`・ω・´)
160名無し変更議論中@自治スレにて:2009/02/06(金) 04:02:11 ID:GKlsbodx
コタちゃんは一山越えて後日談的な話になるのかと思ったらまだまだ続きそうだな

わっふるわっふる
161コタロウちゃんぷるー:2009/02/07(土) 11:04:21 ID:Iuc6X5Y/
 「むくちゃ、もぐちゃ」
 「大雑把というか、適当というか…」
 「えー、でもいいじゃんか。このほうが話しやすいだろ?」
 「まぁそういう考えもできなくもないけど」

シンゲンの一声によって、男もこの場に呼んで一緒に朝食を食べることとなった。
別々にするのがまどろっこしかったからだそうだが…。
確かに、こう和やかな場なら話もしやすいかもしれない。

 「御館様、失礼致します。只今連れてまいりました」
 「お、来たか。んじゃ通してくれ」

襖が開いて入ってきたのは、昨晩連れてきた男…。
足取りもしっかりしていて特に体調が悪そうなわけでもなく、それに作法も出来ている。
男はこちらを見て、口を開いた。

 「あの…昨晩はどうもお世話になったみたいで…」
 「まぁまぁ、とりあえずこっちに座れよ!お前の分も用意してあるからさ…うちの飯はうまいぞ!」

シンゲンは笑顔で座るように促した。
男は戸惑っていた様子だったが、促されるままにシンゲンの隣へ。
そして箸を進める。

 「うまいだろ?」
 「は、はい」
 「そうか、よかった〜。で、お前何であんなとこにいたんだ?」
 「え?」

唐突すぎる質問で男は困っている様子だ。
見かねたケンシンが反対側から口を挟む。

 「ちょっとシンゲン、先に聞くことは沢山あるでしょう?…あなた、名前は?」
 「…ヤスヒロです」
 「ヤスヒロ…あなた、甲斐の国の出身なの?」
 「いえ、違います…っていうか、どこで生まれたかと聞かれると、返答に詰まるんだけど…」
 「はぁ?」

その後色々聞いてみると、男の出生は謎で、どうも自分は記憶が無いと言い張っている。
何か大切なことを忘れている…と。そして、塔にいた事も全然覚えていないという。
ケンシンからしてみれば、どうみてもこの男は怪しい。
忍びの類かとも思ったが、この平和な世に今更水を差す勢力などいないであろう。
それに、塔にいたことの整合性がとれない。謎だらけの男だ。

 「どうする?シンゲン…」
 「ん〜〜〜〜〜…………パクパク」

考えながらも食べる手は休まらない。
すると、いきなりシンゲンの動きが止まった。何かに気付いたような表情をしている。

 「…シンゲン?」
 「こ、これはもしかすると…天命なのかも…!」
 「へ?天命?ちょっとシンゲ ───」
 「お前、側室にならないか!?」

 「「えぇぇーーっ!?!?」」
162名無し変更議論中@自治スレにて:2009/02/07(土) 11:51:31 ID:y73ZPCC6
側室Ktkr
163名無し変更議論中@自治スレにて:2009/02/07(土) 14:26:43 ID:paJPKchv
凄い展開になってきたなーw
164名無し変更議論中@自治スレにて:2009/02/07(土) 16:15:48 ID:miCg9G01
なっしゃー嫁の前でなんてこと…
165名無し変更議論中@自治スレにて:2009/02/07(土) 17:01:48 ID:bvYVtu4Q
肉林火山大爆発!www
166名無し変更議論中@自治スレにて:2009/02/07(土) 17:40:21 ID:Zo6y6qMb
ああ・・・ヤスヒロがケンシンの怒りの矛で穴だらけにされる
167名無し変更議論中@自治スレにて:2009/02/07(土) 17:51:39 ID:IRviYJUF
168コタロウちゃんぷるー:2009/02/07(土) 21:48:12 ID:Iuc6X5Y/
 「ちょ、ちょっと待ってよシンゲン!急に何を ──」
 「昨日話したじゃんか!二人の子供が欲しいなって」
 「そ、それは言ったけど…だからといって…」
 「きっと神様が願いを聞いてくれて、こいつをオレたちに出会わせてくれたんだ!
  そうじゃなきゃあんなとこにいるなんておかしいだろ!」
 「う…う〜ん…」

ヤスヒロは全く話についていけなかった。

この二人…そういう関係なのかな?でもまぁ、ここじゃそれが普通だし…
ん?俺は何でそんなことがわかるんだ?
大体何で女の子が戦国武将をしていることに違和感を感じていないんだ…?
俺はこの世界を…知っているのか?

 「…おい、聞いてるか?」
 「あ…、す、すみません」
 「な?だから側室になって、オレとケンシンに子を授けてくれよ!」
 「そ、側室ってあれですよね…正式な妻…じゃないや、正式な夫とは違う子供を産むための…」
 「…そんな事まで知っているのに、記憶がないだなんて…やっぱりおかしいわよ!」

ケンシンさんの言うことも最もだ。
ここで流されて承諾しては…いや、確かにこんな美人二人のお相手ができるというのは魅力的だけど…
だ、だめだ!さっきから側室の話を考えると、なぜか心の片隅が痛むんだ。
何か大事な…そう、とても大事な事を忘れているはずなんだ、俺は。
それを見つけるまで…記憶を取り戻すまで、状況に流されてはいけない…。

 「うぅ…ケンシンはオレとの子供が欲しくないのかよ!」
 「そ、それは欲しいわよ!」
 「同じ男の子供なら、ケンシンの子はオレの子も同然って事だろ!」
 「わかってるわよ…でも急過ぎてどうしたらいいか…」
 「なぁに、子作りは時間をかけてゆっくりやればいいさ!なぁお前、何にせよ行く宛もないんだろ?」
 「え?ま、まぁ…」
 「じゃあとりあえずうちに仕えろよ。なっしゃ〜、それで決定〜!」

…まぁ、当面はそれでいいか。
ここで仕えて、自分の記憶の糸口を探すことにしよう。
側室の誘いは…うぅ、耐えられる自信がないかもしれない…。
169コタロウちゃんぷるー:2009/02/07(土) 22:21:11 ID:Iuc6X5Y/
 「ふっふ〜ん♪まさか封印の塔に、宝は宝でも子宝があるとはな〜」
 「…でも待って。封印の塔にいたってことは、もしかして何か榛名と関係があるんじゃ…?」
 「は…るな…?」
 「ん?何か思い出したのか?」

はるな…榛名?何か聞いたことのある…いや、すごく大事な事のような気がする。

 「榛名って何ですか?」
 「それは記憶に無いのかぁ。え〜っと、榛名ってのは……」

 ──────────────────────────────

 「そん時にな、オレの渾身の一撃をケンシンが受け止めたんだ!それはもう…」
 「…シンゲン、話がずれてるわよ」
 「あ…へへ、そうだった。でな、今はコタロウってのが榛名の持ち主なんだ」
 「コタ…ロウ…?」
 「でもあの娘は自分から引き下がって…今実権を持っているのはオウガイよ」
 「オウガイ…」

聞き覚えが無い…。
あまり俺とは関係がなさそうだ。
ただ、榛名については一度実物を見ておいたほうがいいかもしれない。

 「ま、そんなとこだな。分からないことがあったらいつでもオレやケンシンに聞けよ!」

朝食も終わり、俺はとりあえずシンゲンさんの…いや、仕える身だからシンゲン様かな。
シンゲン様の身の回りの世話や何やら、雑用係をする事となった。

自分の部屋が用意されたとの事で、兵士の娘の案内で向かおうとすると、ケンシン様に呼び止められた。

 「記憶もないっていうのに、急にこんなことに巻き込んでしまったわね」
 「いえ、拾ってくれた恩もありますし…」
 「ふふ、本当強情だけど真っ直ぐな娘でしょ?シンゲンは。仕えるとなると、大変かもね?」
 「その分気持ちが伝わりやすいから、大丈夫かな〜なんて…」
 「そ、真っ直ぐに想いをぶつけてくるから…そこに惹かれちゃうのよね」
 「…本当に好きなんですね、ケンシン様の事が」
 「恥ずかしいくらいにね…私も、だけど。子供が欲しいっていうのは、私もそう思ってる。
  だから…本当に頼む日が来るかもしれない…その時はよろしくね?」
 「え…?」

そう言うと、ケンシン様はシンゲン様のもとへ行ってしまった。
参ったな…二人ともその気っぽいぞ…。
本当に耐えられるのか不安でしょうがない…。
170名無し変更議論中@自治スレにて:2009/02/08(日) 00:33:43 ID:hF2fdch2
ちょっww
耐えろ、ヤスヒロwww
171名無し変更議論中@自治スレにて:2009/02/08(日) 01:04:22 ID:wsCmHXDO
美女2人に子作り迫られたら我慢できんな・・・・・俺だったら四六時中fullボキしてしまう
ヤスヒロよ・・・・やれw
172名無し変更議論中@自治スレにて:2009/02/08(日) 01:13:00 ID:jZud7ifa
いざヤる時になって


シュッ!ガシャン!!

コタ「きゅるきゅるきゅる〜」


ですね?わかります。
173名無し変更議論中@自治スレにて:2009/02/08(日) 03:18:58 ID:+z+GkwnA
それはシロの仕業だって判明したろw
174名無し変更議論中@自治スレにて:2009/02/08(日) 13:31:41 ID:SuLpHNfD
意外にその気になってるケンシンww
175コタロウちゃんぷるー:2009/02/09(月) 02:21:55 ID:Z8G95pS1
3日に1回程、シンゲン様とケンシン様は逢瀬を重ねている。
部下の娘の話によると、今までより会う回数が増えたとの事。
主にケンシン様がこちらへ出向くという形…時には、俺を連れて春日山城へ出向くこともあった。

2週間は経っただろうか。
シンゲン様は粗暴な節もあるが、とても部下想いで情に厚い人だということがわかってきた。
ケンシン様も物静かで厳しい態度を見せる反面、とても情熱を秘めた素敵な人だ。

正直なところ、俺はこの二人に惹かれつつあった。いや、惹かれているといっても過言ではない。
何度か二人から、誘いは受けている。
その度に、惜し…いや、悪いと思いながらも拒み続けてきた。
二人とも俺の気持ちを尊重し、無理矢理誘うことはしなかった。

もう記憶云々より、今の生活のために側室になっちゃおうかな〜と考え始めていた矢先のこと…。
俺はその「記憶」の断片を持つ人物と接触することとなる。

 ──────────────────────────
 「煮貝…ですか?」
 「うむ。数が足りなくなってきてな…。シンゲンの元へ書状を送って欲しいのだ」
 「はぇ?何で私が行くんですか?」
 「随分暇そうに見えたからな。というより実際このご時世じゃ、お前らは暇だろう」
 「まぁ…そうですけど…」

眼帯をつけた少女は、不満そうに口を尖らせる。

 「でも書状ぐらいだったら、他の兵に行かせればいいじゃないですか」
 「ほう、平和になると忍者ってのは主に口答えするようになるのだな」
 「め、滅相もないです!そういうつもりで言ったわけではぁ…うぅ〜」

オウガイはなお不満そうな彼女に、懐から取り出した紙包みをポンと投げてよこした。
慌ててそれを受け取ると、中からジャラジャラと音がする。

 「甲斐にはまだ行ったことがないだろう?たまには煩わしい主から離れて羽を伸ばすといい。
  それは自由に使って構わぬ。あ、甲斐土産もついでに頼んでおくかな?」
 「オ、オウガイ様ぁ〜!!」
 「2、3日程ゆっくりするがよい…甲斐は良い所だからな。その代わり書状はしっかり届けろよ」
 「わかりましたぁ!」

思わぬ休暇を頂いてしまった。
平和な時代とはいえ、忍者というものは主の身辺警護は常にしていなければならない。
オウガイ様は、そんな警護が無くとも自分で身を守れるとは思うが…。

とにかく久しぶりに任務を忘れてゆっくりできるんだ!
甲斐に行ったら、やっぱりほうとうとか食べたいなぁ…干し柿とかも…
とにかく「食」に関しては、群を抜いているからなぁ〜。流石は武田シンゲンの治める国!
ぐふふ、楽しみだなぁ〜♪
176コタロウちゃんぷるー:2009/02/09(月) 10:45:08 ID:Z8G95pS1
─── 甲斐の国 甲府

 「うわぁ…やっぱり食べ処が多いなぁ」

一通り歩いてみたが、どこを見ても食べ物ばかりだ。
通りにはとてもおいしそうな匂いが漂っており、この匂いだけでご飯を食べれそうなほどだ。

 「うぅ…まずはほうとうだよね…あぁ、でも先に書状を…」

しばしの葛藤。
だが、目先の匂いにお腹が騒ぎ出す。

 「そ、そうだよね!シンゲン殿の御前でお腹を鳴らしちゃったら恥ずかしいし…それに、オウガイ様の沽券に
  関わることだし、オウガイ様のためにここは先に食べるべきっ!うん、そうしよう!」

街を行きかう人々に、一番おいしいほうとう屋を聞きだし、一目散に目的地へ。

 「ほうとう専門店『風林火山』…ここね」

3人程が外で並んでいる。これならそう待たずに食べられそうだ。
しばらくして、店内へ案内され、ほうとうを注文して待つ事数分…

 「お待たせしました〜」
 「ふあぁぁ〜〜…お、おいしそおぉぉ〜…。いっただきまぁす!」

 ──────────────────────────

 「はぁう…おいしかったぁ〜…」

お腹をさすりながら、店を出る。

 「他も回りたいけど…流石に先に届けたほうがいいよね…」

笛吹川にかかる橋を渡り、一路シンゲンの居城「躑躅ヶ崎館」へ。
門の前では数人の兵士が談笑していたが、こちらに気付くと慌てて姿勢を正した。

 「な、何用でしょうか」
 「我が主オウガイ様よりの使いの者です。こちらが書状です…印の確認を」
 「……確かに。失礼しました、ではこちらへ」
177コタロウちゃんぷるー:2009/02/09(月) 11:17:31 ID:Z8G95pS1
広間へ通されると、既に壇上には武田シンゲンが座っていた。

 「わざわざご苦労だったな」
 「いえいえ…こちらが預かった書状になります」
 「ん、どれどれ……ふ〜ん、煮貝が足りないのか…ふむふむ……ん?」

シンゲンは何かに気付いたように、鼻をクンクンさせて当たりの匂いを嗅いでいる。

 「この匂いは…あ、お前もしかして『風林火山』で食べてきただろ?」
 「ドキッ!…は、はいっ、食べましたけど…そ、そんなに匂いますか!?」

慌てて口を押さえる。が、シンゲンは首を横に振る。

 「いや、分かるのはオレくらいのもんだ!あそこのほうとうは味が濃くてうまいんだよな!」
 「え、えぇ、すごくおいしかったです!」
 「お前、ここは初めてか?後で色んな名店を教えてやるよ!はっはっは!」

なんだか…すごくいい人だなぁ。
オウガイ様に負けず劣らずいい人だぁ…。うん、いい人だ…。

 「あっとぉ…返事を書かないとな…お〜い、筆と硯持ってきてくれぇ〜」
 「はいはい…」

ふと、懐かしい感覚に陥った。今の声…どこかで?
しばらくして姿を現した声の主に、忍者は目を奪われた。
ポカンと口を開けたままで、傍から見れば間抜け面に見えただろう。

 「あ……あぁ……」
 「はい、シンゲン様…どうぞ」
 「ん、ありがとな。え〜と……近日中に……持ってくぞ…っと」

書状を書き終えたシンゲンは、その男に書状を渡した。
男は書状を持ってこちらに歩いてきた。そして…

 「こちらが書状になります。どうぞお受け取り ───」
 「ヤ、ヤスヒロ殿!!」
 「え…?」

場の空気が一気に変わった気がした。
178名無し変更議論中@自治スレにて:2009/02/09(月) 12:25:53 ID:+OjjW+6r
コタちゃんお疲れさまっすー!
眼帯忍者タソわっふるわっふる(`・ω・´)
179名無し変更議論中@自治スレにて:2009/02/09(月) 13:22:20 ID:j+1QgyPj
そういえば眼帯ちゃんもヤスヒロに惚れてたんだよなw


わっふるわっふる
180名無し変更議論中@自治スレにて:2009/02/09(月) 21:00:55 ID:1irKJQXU
一度いや一瞬でいいから実生活でヤスヒロみたいにモテたいものだ…orz
181名無し変更議論中@自治スレにて:2009/02/09(月) 23:32:35 ID:VLAulzSq
眼帯ちゃんGJw
まだまだ目が離せないよ〜わっふるわっふる(`・ω・´)
182名無し変更議論中@自治スレにて:2009/02/10(火) 00:22:27 ID:W3XczPcF
(´・ω・`)平和サイトにも似た掲示板あるがな
183名無し変更議論中@自治スレにて:2009/02/10(火) 01:25:03 ID:v/AhiHTO
わっふるわっふる
184名無し変更議論中@自治スレにて:2009/02/11(水) 17:48:16 ID:CGzMxBXR
以前の作品が見られないのが残念です…。
185名無し変更議論中@自治スレにて:2009/02/11(水) 20:21:26 ID:C9q8yj2H
あれ!? 第三章!?
存在してるの気付いてなかった俺って…orz…馬鹿…俺の馬鹿…
今、>>1から全て読み終えたが〇〇さんもちゃんぷるーさんも相変わらずGJ!
一気に読めたから凄い満足感w 
個人的な事でスミマセン。
お二方の作品を今後も期待してます!
個人的にケンシン、シンゲンのカプは最高!見ていてニヤニヤしてしまうw
無理にとは言いませんが季節ネタなら次はバレンタイン無双か雛祭り無双をちょっと期待。
186名無し変更議論中@自治スレにて:2009/02/12(木) 01:53:42 ID:Ih2GnioG
本スレだけに居て関連スレは興味も無かった私
ヤスヒロスレは煩悩が現実へあふれ出した紳士達の療養所
そう思っていた時期が私にもありました

面白い・・・もっと早く気がついてれば良かった・・・過去スレ・・・見たいよう・・・orz
まとめサイトとかまだ無いんですよね?ちくしょう
187戦国ギャグ乙女:2009/02/12(木) 15:32:02 ID:bC6ggwkG
シンゲン「なっしゃー!今日もいっちょ、ついていくか!!」
イエヤス「へい、師匠。よろしくお願いします。」
シンゲン「よーし、世の中にはどんな女がいるんだ?」
イエヤス「狩りに出かけて、逆に自分が狩られてしまったアホの子がいたんですよ〜」
シンゲン「なぁぁ〜にぃぃ〜っ!やっちまったなっしゃー!!」 
イエヤス「女は黙って」
シンゲン「コタロウ狩り!!」
イエヤス「女は黙って」
シンゲン「コタロウ狩り!!」
イエヤス「たぶんまたこっちが狩られちゃうよ〜」

シンゲン「よし、次!」
イエヤス「『あたし、悪くないもん!』て開き直ってたサル女がいたんですよ〜」
シンゲン「なぁぁ〜にぃぃ〜っ!やっちまったなっしゃー!!」
イエヤス「女は黙って」
シンゲン「半泣き!!」
イエヤス「女は黙って」
シンゲン「半泣き!!」
イエヤス「あの表情で『おのれぇ〜』て、全然合ってないよ〜」



マサムネ「……なるほど、おぬしがシンゲンの相棒を拒否するのもわかるな」
ケンシン「ああいうのは私のするようなことじゃないわ…」
ミツヒデ「確かにな。しかし、なぜイエヤスが相棒に?」
ケンシン「やりたそうな顔をしてたからよ。話を振ったら『是非やらせてください』と即答したわ。」
マサムネ「相変わらず掴みどころの無い奴だな」
188戦国ギャグ乙女:2009/02/12(木) 15:43:25 ID:bC6ggwkG
シンゲン「よし、次!」
イエヤス「頭は切れるのに、将棋になるとからっきし駄目なメガネ女がいたんですよ〜」
シンゲン「なぁぁ〜にぃぃ〜っ!やっちまったなっしゃー!!」
イエヤス「女は黙って」
シンゲン「脱衣麻雀」
イエヤス「女は黙って」
シンゲン「脱衣麻雀」
イエヤス「オヤジの発想だよ〜」

ミツヒデ「………な〜んか、気に入らないネタだな…」
ケンシン「落ち着きなさいミツヒデ。誰もあなたのこととは言ってないから」
ミツヒデ「………」

シンゲン「よし、次!」
イエヤス「勝つたびに下品な高笑いをする敵将がいたんですよ〜」
シンゲン「なぁぁ〜にぃぃ〜っ!やっちまったなっしゃー!!」
イエヤス「女は黙って」
シンゲン「なっしゃー!!」
イエヤス「女は黙って」
シンゲン「なっしゃー!!」
イエヤス「あんただけだよ〜」


マサムネ「……で、これはいつまで続くのだ?」
ミツヒデ「わからん」




                     ネタがあれば続くかも
189名無し変更議論中@自治スレにて:2009/02/12(木) 16:32:31 ID:toqVSnaV
不覚にも吹いたw


イエヤスさんキャラ崩壊してるよ〜
190コタロウちゃんぷるー:2009/02/12(木) 17:29:50 ID:C8mrBXse
言ってもいない俺の名前を叫ぶ少女。
片目しか見えないが、うっすら涙を浮かべているし…。
ゴクリと唾を飲み込む。俺を知っている人がいた…全てが…明らかになるかもしれない…。

 「あの…俺の事…知ってるの?」
 「じょ…冗談言わないで下さいっ!ふざけてるんですか!?いなくなったと思ったら何で武田家に!
  コタロウ様が…みんながどれだけつらい思いをしたか知ってるんですかっ!!」

すごい剣幕で捲くし立てられた。
だが、何故この子が怒っているのか…そして泣いているのか…。俺には全く分からない。

 「…ごめん、本当に分からないんだ。俺、記憶が無くて…君の事も分からない…今の話も全部」
 「えっ…き、記憶が…ない?」

一瞬の沈黙。
だが、彼女が俺の手を取ったことで時は動いた。

 「もし、本当にそうなら…きっと…きっとコタロウ様に会えば…記憶も取り戻せます!
  だから…今すぐにでも行きましょう!シンゲン殿、この人は ───」
 「誰かそいつをつまみ出せ!」

シンゲンの大きな声が広間に響き渡る。

 「えぇっ!?ちょっとシンゲン殿…何をおっしゃられて ───」
 「今すぐにだ!城の外へ放り出せ!」

あっという間の出来事だった。天井から二人の忍らしき影が舞い降り、彼女を羽交い絞めにしてしまった。

 「は、放せぇ!私は何も…!シンゲン殿!話を聞いてください!ヤスヒロ殿はコタロウ様の…!」

そのままずるずると広間の外へ、彼女は連れ出されてしまった。

 「ちょっとシンゲン様!いくらなんでも話も聞いてあげないなんて…。それにあの娘、俺を知っていた…」
 「だ、だからだ!」
 「…え?」
 「お前を…お前を失いたくないんだ!オレとケンシンを繋げてくれるお前を…。
  だから…お願いだ…どこにも行かないでくれよぉ…」

突然ワンワン泣き始めてしまった。どう対応していいものか困る。
確かにシンゲン様からすれば、俺はまさに天から舞い降りたキューピッドのようなものだろう。
なんたって大好きなケンシン様との子を望んだ時に、都合よく俺がいたのだから。
そして俺も、置いてもらった恩がある。
ここは、俺が己を知る前に、その恩を返さなければいけないのではないだろうか…。
191名無し変更議論中@自治スレにて:2009/02/12(木) 17:36:54 ID:T6NfE3j4
やだ……なにこれ……?
賞取れそうな展開。
192コタロウちゃんぷるー:2009/02/12(木) 18:00:24 ID:C8mrBXse
 「うあああん!行かないでくれぇぇぇ!!」
 「わ、わかりました!わかりましたから…。泣き止んでくださいよ…」
 「あうぅ…ほんとか?」
 「本当です…」
 「ほんとにほんとだな!」

きりがなさそうなので、話を変えなければ…。
困っていると、横から家臣が話しかけてきた。

 「ですが、御館様…。あれはオウガイ様の部下です。多分、ていうか絶対報告がなされるでしょうし…
  すると、コタロウ様の耳にも届くわけで…」
 「あ…うぅ…そっか…」
 「それに、聞いたことがあります。コタロウ様には大切なお人がいらっしゃったとか…もしや、ヤスヒロ殿は
  その人物なのでは…?何か思い出せそうですか?」
 「…わからないんだ。そのコタロウって名前を聞いても…何も思い出せない」

いや、実際は違う。
コタロウという名前を前にも聞いた。その時も確かに聞き覚えはなかった。だが…
まるで思い出したくないかのように、心が一瞬キュッと締め付けられるのだ。
前は気のせいだと思うようにしていた。だが、今の話を聞いてからは…。

その痛みと、シンゲン様達が天秤にかけられる。

 ──────────────────────────

 「は〜な〜せぇぇぇ!!はなしてぇぇ〜って…あれ?」

城門を出たところで、あっさりと忍び達は開放してくれた。

 「どうか、御館様のお気持ち…汲んでもらえませんか」
 「…気持ちがどうの以前に、説明を求めます!なぜヤスヒロ殿がここにおられるのか!」
 「はぁ、それなのですが…」

…………

 「そ、側室ぅぅっ!?うらやま…い、いやっ」
 「はい、まさに運命というべき出会いを果たしてしまったのです…」
 「そ、そんなの駄目です!記憶を失っているとはいえ、ヤスヒロ殿はヤスヒロ殿です!
  コタロウ様の元で正室として暮らすのが、道理に決まってます!」
 「…我々は御館様に仕える身。如何なる理由があろうと、御館様に従うのみです」
 「うぅ…ここで話しても無駄なようね…」

忍びたちは無言で頷く。だが、その目はとても悲しそうな目をしている。
心では分かっているが、自分の力ではどうにもできないという目を。

 「…わかりました。ここは私も一旦引きます。だけど、その先は分かりますよね…」
 「それで結構です」
 「…また来ます」

眼帯娘は、急いで馬を預けている宿へ引き返し、すぐさま国へと馬を走らせた。
193名無し変更議論中@自治スレにて:2009/02/12(木) 18:41:53 ID:bC6ggwkG
ケンコバ「こうなったら武田上杉軍と、オウガイムラサメコタロウ軍の全面戦争だって!!」
194名無し変更議論中@自治スレにて:2009/02/12(木) 21:56:51 ID:rgUZH3Q1
これはヤスヒロがシンゲンとケンシンに持て余す性欲を爆発させ、
できちゃったらコタキュンのところへ行けば一石二鳥でわわわわ
羨ましい
195名無し変更議論中@自治スレにて:2009/02/12(木) 22:12:50 ID:BlFQGtK5
>>187-188
わらたwwセリフをイエヤスボイスで脳内再生したら面白すぐるw
もしネタ思いついたなら続きが見たいw

夢想さんもちゃんぷるー最高わっふる(`・ω・´)
196コタロウちゃんぷるー:2009/02/13(金) 09:22:18 ID:0uKxBVOM
 「どうしますか?御館様…といっても、どうするもこうするもないわけですが…」
 「うぅ〜…ヤスヒロはどうしたい?」
 「……」

正直迷っている。
もし、「コタロウ」と俺の関係がそういったものなら、それが本筋なのだろう。
だが今の状況で、俺が唯一頼れるのは…シンゲン様とケンシン様だ。
この二人の幸せの為に、俺が力になれるのなら…そうしてあげたい。

でも…

 「黙ってないで何か言えよ…」
 「……俺は…」
 「記憶を取り戻したいってならそう言えよ!」
 「……」

返す言葉も無い。
確かに、記憶を失っていることで迷い続け、彼女たちの側室にもならず…ただ期待だけを持たせ続けた。
そして延ばしに延ばし続け、今日という日を迎えてしまった。
記憶がどうこうではない。ただ単純に、彼女らを裏切るかもしれないという局面に陥った。

 「御館様…ケンシン様がいらっしゃったそうです…」
 「うん…通してくれ。悪いなヤスヒロ……その、怒鳴っちゃったりして」
 「いえ…俺がいけないんです…二人のお気持ちを…分かりながらもこんな…」

その時、ちょうどケンシンが広間へ入ってきた。
ケンシンは、広間に漂うどうにも異様な雰囲気を察知した。

 「ん…どうかしたの?なんだか暗い雰囲気だけど…」
 「うん…あのな…」

……

 「そう…だったの。それじゃあ、そのうち使者が来るでしょうね」
 「うん…でもオレやだよ!こんな…」
 「ヤスヒロはどうなの?あなたの気持ちを聞かせて」
 「……」
 「…いいわ、無理に今は言わなくても。あなたの問題だもの、でも結論だけは出しておいてね」
 「ケンシン様…」
197コタロウちゃんぷるー:2009/02/13(金) 09:58:52 ID:0uKxBVOM
その日の夜、俺は自室に篭り考え続けた。
二人も大事だし、俺自身のことも大事だ。
まずは、自分の記憶と向き合うことだ。それからでも遅くはない。
コタロウという人に直接会って決めよう。それが一番の解決策だ。

そうと決めたら、腹を括って二人にこの事を伝えておこう。
どんな結末になろうと後悔しないように…

広間…いない。
自室にも…いない。
客室…調理場…風呂…いない。どこいったんだ?
臣下を捕まえて聞いてみることにした。

 「あ、ちょっといいですか…シンゲン様とケンシン様がどこにいるかわかりますか?」
 「お二人でしたら、あそこへ行くとおっしゃられてましたね。そのうち帰ってきますよ」
 「あそこ…?」


 ─── 湯村

この湯村の温泉は、躑躅ヶ崎館から近くにあるシンゲンの大好きな秘湯だ。
シンゲンとケンシン、そして他一部の人間しか知らない隠し湯でもある。
そんな静かな秘湯に、今は月に照らされた二つの影が寄り添うように重なっている。

 「浮かない顔してる」
 「しょうがないじゃないか、あんなことがあったんだ…」
 「流石に追い返したのはよくなかったわね…」
 「うぅ〜…ブクブク」

顔を半分まで湯に浸からせたシンゲンは、そのままスイ〜っとケンシンの胸へ着陸する。
ケンシンの白く艶のある肌に、シンゲンは頬を赤く染めながら手を回す。

 「どうすればいいか、わかんない…」
 「そうね…でも私は思うの。ヤスヒロとコタロウを会わせようって」
 「そんな…!側室の話はどうなるんだよ!」
 「元はといえば、私たちの我侭で彼をここへ繋ぎ止めてしまった…それは私も反省してるの」
 「ぁ…うん」

ケンシンも、シンゲンの頭へ手を置く。
手ぬぐいで纏め上げた濡れた髪を優しく撫でる。

 「そうしてからでも遅くは無いわ。彼が残ると言えば、それでいい。記憶が戻ったならそれでもいい」
 「うん…そうだよな。それが一番あいつにとってもいいんだよな…」

シンゲンは少し浮上し、ケンシンと目線の高さをあわせた。

 「ごめんな…子供、できなくなるかも」
 「ううん、いいのよ。私はあなたさえ居てくれればいいし…ほら、養子っていう手もあるでしょ?」
 「うん…オレも、ケンシンさえいてくれればいい…ずっと離れたくない」

そのまま、どちらともなく唇を重ねる二人。
重ねたまま、シンゲンはケンシンの首の後ろに手を巻きつける。
ケンシンも彼女の肩を抱き、離れないように頬に手を添える。

そのまま長い時間が過ぎ、ようやく離れた二人は軽く照れ笑いをした。
198コタロウちゃんぷるー:2009/02/13(金) 10:19:09 ID:0uKxBVOM
 ─── その頃

夜もすっかり更け、就寝についていたオウガイはかすかな気配に目を覚ます。
こんな時刻に…誰だ?曲者…?いや、殺気はない。だとすると…

 「誰だ」

オウガイは横になったまま、通るような声で障子の向こうへ声を投げかける。
すると、音も無く障子が開いた。そこには…

 「……」
 「ん?…甲府へ発ってまだ二日と経っていないぞ?もう帰ってきたのか」
 「は、はぁ…」
 「…しかも、こんな時刻にわざわざここへ来るということは、何かあったのか?」
 「うぅ…オウガイ様ぁ!!」

急に泣きついてくるものだから、全くわけが分からない。
とりあえず、なだめて落ち着かせて話をさせた。
もちろんその内容も驚くべきもので、すっかりオウガイは眠気が吹き飛んでしまった。

 「じょ、冗談だったら承知せぬぞ!」
 「冗談じゃないです!この目で見たんですから!」
 「な、なんと…まさかそんなことが…」
 「はい…どうしたものかと…まずはお知らせせねばと飛んで帰ってきたのですが…」
 「う〜ん…むぅ〜…どうしたものか…」

頭を抱え込むオウガイ。
素直にヤスヒロが生きていてくれたことは嬉しい。
しかも、五体満足だ。こんな嬉しいことは他には無い。
だが、一番大事な記憶が抜け落ちているとは…そのうえ、シンゲンとケンシンの側室だと…?

 「随分と…やっかいな状態だな…」
 「はい…でも、実際コタロウ様と会われれば、きっと記憶も…!」
 「そううまくいけばいいが…むむむ……どうしたものか…」

会わせるべきなのだろう。それは分かっているのだが、如何せん間が悪い。
ようやく立ち直ったばかりのコタロウには、まさに博打といえるほどの間だ。
首尾よく記憶が戻れば言うことはないが、駄目だった場合…どうなるかわからない。
最悪の場合…いや、考えるのはよそう。

 「…まだ我以外に伝えてはおらぬな?」
 「は、はい」
 「…決して漏らすな」

噂が広まったらコタロウの耳に入る。といっても時間の問題だが…。
まずは…相談してみるか。
199名無し変更議論中@自治スレにて:2009/02/13(金) 10:23:22 ID:uzaHVHbi
リアルタイムな書き込みにあうとは天運
いつも楽しみにしてます。


わっふるわっふる
200名無し変更議論中@自治スレにて:2009/02/13(金) 10:53:44 ID:N5Ye6U6z
いつも乙です!

いやあ、面白いなあw
コタの幸せを祈って続きお待ちしてます
201コタロウちゃんぷるー:2009/02/13(金) 11:08:34 ID:0uKxBVOM
結局、俺が起きているうちに二人は帰ってこなかった。
二人と話が出来る機会が訪れたのは、翌朝になってのことだ。

朝食の場に姿を現した二人に、俺は声を掛けた。

 「あの、シンゲン様、ケンシン様…お二人に話しておくことが」
 「あぁ、オレたちもちょうどあるんだ。飯食ってから、あとで部屋に来いよ」
 「は、はぁ…」

いつもはご飯を食べながら話をする人が、珍しいこともあるもんだ…。

 ──────────────────────────

食べ終わった後、俺はシンゲン様の部屋へ訪れた。

 「オレたちも話すことはあるが、先に言ってくれ」
 「はい、俺…決めたんです。まずは相手に会ってみよう…と。このままじゃ結論が出ないから…
  会ってから決めても遅くはないと思ったんです」
 「そっか…」

シンゲン様とケンシン様は、顔を見合わせて更に続けた。

 「実はオレたちも…そうしようと思ってたんだ。昨日話し合ってな」
 「え…?」
 「あなたとコタロウをまずは会わせてみようって。それから先どうなろうと、私たちは何も言わないわ。
  元はといえば、私たちの我侭に巻き込んでしまったのが原因…。側室の話は忘れていいのよ」
 「だから、気にせず一人の人間として会って来いよ!そんで、もしまた戻ってきてくれたなら…その時は…」
 「はい………はいっ!ありがとうございます…」
 「今朝書状を送っておいたから、明日には発つことになるわね」
 「わかりました…何から何まで…すみません」
 「さぁ!今日も一日頑張るぞ!」
 「はいっ!」

再びいつもの一日が始まる。
それは武田家で過ごす最後になるかもしれないけど、いつも通り過ごそう。
そしてどんな結果になろうと、もう俺は迷わない!
 
202コタロウちゃんぷるー:2009/02/13(金) 11:34:07 ID:0uKxBVOM
夜が明けると同時に、我はムラサメの元へ向かった。
自分ひとりでは中々考えが纏まらないゆえの行動だ。
何だかんだ言って、全幅の信頼を置いているからな…。こういう時は、彼女に相談するのが一番だ。

急な訪問に兵士は驚いていたが、とりあえず通してもらいムラサメを待つ。
広間でしばらく待っていると、ようやく彼女が現れた。
どうやらまだ寝ていたらしく、フラフラとした足取りだ。髪の毛や寝着も乱れている。

 「ん〜……なぁに?こんな朝早くに…ふぁぁ…まだ化粧もしてないのよ…」
 「そのままで十分美しいと思うがな…まぁいい。少し相談に乗って欲しいことがあってな…
  いや、少しどころではないのだが…」
 「なによそれ…」
 「そのぉ…実はな…」

…………

 「はぁ!?なによそれ!?」
 「というわけで困っておるのだ…どうしたらいいんだろうなぁ?」
 「生きていてくれたことは嬉しいけど…しかし側室とはまた随分…」
 「コタロウに知らせるべきか否か…いや、知らせたほうがいいのだが、何とも…」

二人して頭を捻る。

 「やっぱり知らせたほうがいいんじゃなくて?というより、知られるのも時間の問題よ」
 「そうだよなぁ…やっぱり」
 「記憶が戻らなかった…ってことになったら、その時考えるしかないわ」
 「話によれば、シンゲンやケンシンとも随分仲がいいようだ。そのまま武田家に行くことも考えられる…」
 「それで、側室になる…ってわけ?はぁ…どうせなら捕らえて私たちの側室にする?」
 「な、何を言っておるのだ!」
 「あら、でも彼の事嫌いじゃないでしょ?」
 「う…い、いや、そういう冗談を言っている場合ではないのだ!」

話し合いは昼まで続き、結局明日コタロウの所に行き話し合うことにした。
万事うまくいけばいいのだが…そう思いながらオウガイは帰途に着く。

そんな上の空のオウガイの横を、武田家の旗を差した馬がすれ違っていった。
そして、コタロウの元へ一通の書状が届くこととなる。

 ──────────────────────────

 「書状が届きました!」
 「ありがとうございます」

誰から…ん?武田シンゲン?急にどうしたんだろう?



 「……え?……これってどういう…こと?」
203名無し変更議論中@自治スレにて:2009/02/13(金) 12:43:24 ID:vO5jkSVO
昼からの仕事が手につかない予感。
わっふるわっふる。
204名無し変更議論中@自治スレにて:2009/02/13(金) 14:05:10 ID:hXK+odLH
ちゃんぷる−さんお疲れ様です
今日ペースはやいですね
楽しみに読ませてもらってますが無理して身体壊さないようにね!
205名無し変更議論中@自治スレにて:2009/02/13(金) 14:24:03 ID:8fzNiNKd
ちゃんぷるーさん最高(`・ω・´)
是非とも文庫本とかにして売ってほしい
206名無し変更議論中@自治スレにて:2009/02/13(金) 18:02:56 ID:1xMY5od0
もっと早くにこの作品を見たかったです…。
この『早く次の作品が読みたいッッ!!』て感じは久々で嬉しいです!
応援してます!
207名無し変更議論中@自治スレにて:2009/02/14(土) 00:16:23 ID:fRHa4BdY
ドラマチックな展開にわっふる。
どうか、コタロウに幸せな結末を…。
208バレンタイン無双 1/3:2009/02/14(土) 14:20:00 ID:QzwdONJU
新年を迎えた折、俺はムラサメにあるものの輸入を頼んでいた。

 「なぁにそれ?私は聞いたことが無いけど…本当にあるの?」
 「あると…思う。なかったら別に構わないよ。できれば粉になってる状態がいいかな」
 「ふ〜ん、まぁいいけど」

頼んだモノは、『カカオ豆』。
この時代に果たしてあるものなのか…。
来るべきバレンタインデーに向けて、俺は密かに一大プロジェクトを立ち上げた。
ただ、難点が一つ。チョコの作り方なんて知らないぞ!
調べようがないが、なんとなくで挑戦してみることにした。

2月に入り13日目を迎えた日、ムラサメから書状が届いた。
どうやら手に入ったようだ!意気揚々と出かける支度をする。
と、出かける俺の背後からオウガイが現れた。
一応彼女には秘密で、当日に驚かそうと思っていたのだが…。

 「なんだか嬉しそうだな」
 「まぁちょっとね〜」
 「お主のことだ、また何か企てているのだろう。まぁ、何かは知らぬが愉しみにしておるぞ」
 「う…やっぱ分かる?」
 「ふふ、愛する我が夫のことを分からぬ妻が居るものか」
 「そ、それもそうだよな…照れるけど。まぁ楽しみにしててよ、それじゃあちょっと出かけてくる」

自慢の妻はさすが、一級の洞察力がある。
隠し事なんてきっと出来ないな。

 ──────────────────────

 「これね…『かかおの粉末』。わざわざイスパニアから探してきてくれたそうよ」
 「おぉ!ありがとう。いやぁ、随分手間をかけさせたみたいで…」

蔵の中からムラサメが出してきてくれた、樽に入った茶色い粉末。
匂いもどことなくチョコっぽい雰囲気だ。

 「ふふ、いいのよ。あなたが企むことって新鮮で面白いから」
 「そ、そう?どうもありがとう」
 「聞いたところによると、これはどうも薬に分類されてるみたいだけど…」

ムラサメは不思議そうな顔をして小指でひと掬い、カカオを舐めてみる。
そして眉をしかめて呟いた。

 「なにこれ…にっがぁい」
 「今のままじゃ苦いんだよ。これに砂糖を加えて…まぁ、色々やってみるさ」
 「ふぅん。あ、氷室を使いにコタロウの所へ行くんでしょう?私も付いていっていいかしら」
 「うん、別に構わないよ」
 「じゃあ準備してくるから、待っててね〜」

果たして、うまくチョコレートが作れるのだろうか。
もしうまく出来たとして、彼女たちに受け入れられるだろうか。
209バレンタイン無双 2/3:2009/02/14(土) 14:20:34 ID:QzwdONJU
 「お待ちしていました。台所を空けてあるので、自由に使って結構ですよ」

城に着くと、わざわざコタロウが出迎えてくれた。
彼女もまた、このプロジェクトに賛同してくれた一人だ。

さぁ…いざ、チョコレート作りに挑戦だ!

─────────────────────────

まずは…このカカオ粉をすり鉢ですってみよう。気合だ!なっしゃー!

なんだか粘り気が出てきたな。砂糖を加えて…牛乳を加えて…。
それっぽくなってきたな。湯煎をしながらさらに混ぜる。

…おお、いい感じだ。味を見てみよう。
むむ、なんか足りないような…バターか?でもここにはバターなんてないし…。
えぇい、植物油を入れちまえ!さらに混ぜ込む。

味は、なんとなくチョコっぽい。口当たりも中々…。
よし、こんなもんでいいだろう!あとは、この前作った陶器の型に入れて…。
すごくそれっぽい。俺は天才じゃなかろうか。

出来上がったものを氷室へ…。明日にはきっとうまく出来ていることだろう。
二人にお礼を言い、帰途へ付く。

 ─── 翌日

日が明けてバレンタインデー当日だ。
オウガイを連れて、コタロウの城へ。
ムラサメはそのまま泊まっていたみたいだ。

3人を広間に残し、俺は氷室へ向かう。どれどれ、チョコの出来は…

なんじゃこりゃ!白いものがブツブツと浮いている…。やっぱそううまくいくわけないか…。
味のほうは…うっ、ボソボソしてとてもじゃないが旨くは…。とほほ。

 ─────────────────────────

 「素人の腕だから、全然うまく出来なかったけど…とりあえずこれがチョコレートです」
 「ちょこ…れいと?」
 「何か見た目がすごく悪いわねぇ」
 「まぁ、味を見てみないことにはな…では頂くぞ」

……

 「ど、どう?」
 「う〜む、何とも…」
 「何か変な味ね。苦さと甘さがぶつかり合っているというか…」
 「食感も…あまり好きじゃないです…」

総スカンだ。
210バレンタイン無双 3/3:2009/02/14(土) 14:21:07 ID:QzwdONJU
 「う〜ん、やっぱり素人には無理だったか…」

がっくりと肩を落とす。肝心のオウガイもそんなに喜んでくれていなかったし…。
とりあえず、趣旨説明を行うことにした。

 「その『ばれんたいんでい』はこの『ちょこれいと』と何が関係あるのだ?」
 「つまりは…もっと本物のチョコレートはすごくおいしいからあれなんだけど…
  そのチョコレートを、自分の意中の相手に贈る習慣があるんだ」
 「へぇ〜、そういう習慣があるんですか」
 「基本的には、女性から男性へ…まぁ今回は逆だったけどね」
 「ふ〜ん、じゃあつまり、ヤスヒロは私たちも意中の異性だったということになるのかしら?」
 「な…!?そ、そうなのかヤスヒロ!?」

なんか修羅場だぞ。そういう意図は全く無かった。義理チョコの説明もしなくちゃいかん。

 「あ〜、それには色々あって…」
 「ちょうど私も世継ぎが欲しいな〜って思ってた所だったのよねぇ」
 「へ?」

話がおかしい方向へ進んでいくぞ。世継ぎ…?それってつまり…。
なんだか隣から黒いオーラが立ち昇っている気がするぞ。

 「ヤスヒロ…そうなの…か?」
 「ち、違う!そういうつもりは一切無い!義理チョコってのもあってだな!」
 「義理だと!?まさか義理の妻にするつもりだったのか!」
 「ヤ、ヤスヒロさんったら…ポッ」

コタロウまで!
二人してオウガイの勘違いを冗長させるようなことを…!

 「ちがっ、違うったら!」
 「問答無用!」

チャララララン、チャンチャン

 「バレンタインは、もうこりごりナリ」
211戦国ギャグ乙女:2009/02/14(土) 15:20:26 ID:Vw/qvhhl
シンゲン「なっしゃー!今日もいっちょ、ついていくか!!」
イエヤス「へい、師匠。よろしくお願いします。」
シンゲン「よーし、世の中にはどんな女がいるんだ?」
イエヤス「ときめモ当りのときにちょっと古いギャグ漫画のような走り方をするサル女がいたんですよ〜」
シンゲン「なぁぁ〜にぃぃ〜っ!やっちまったなっしゃー!!」
イエヤス「女は黙って」
シンゲン「渦巻き走り!!」
イエヤス「女は黙って」
シンゲン「渦巻き走り!!」
イエヤス「もっと古いよ〜」


マサムネ「…また始まったみたいだな」
ケンシン「よくああもネタが思いつくものね」
ミツヒデ「まったくだ」


シンゲン「よし、次!」
イエヤス「ときめモ大当りのときに恋人同士の追いかけっこみたいな走り方をするアホの子がいたんですよ〜」
シンゲン「なぁぁ〜にぃぃ〜っ!やっちまったなっしゃー!!」
イエヤス「女は黙って」
シンゲン「欽ちゃん走り!!」
イエヤス「女は黙って」
シンゲン「欽ちゃん走り!!」
イエヤス「時代を考えろよ〜」


ケンシン「もう気の済むまでやらせてあげましょ」
ミツヒデ「そうだな」
マサムネ「…帰るか」
ケンシン「そうね」
ミツヒデ「これ以上付き合ってられぬわ」
212戦国ギャグ乙女:2009/02/14(土) 15:35:41 ID:Vw/qvhhl
シンゲン「よし、最後!」
イエヤス「いいトシして『いった〜い』なんて言う敵将がいたんですよ〜」
シンゲン「なぁぁ〜にぃぃ〜っ!やっちまったなっしゃー!!」
イエヤス「女は黙って」
シンゲン「このままでは終わらんぞぉ〜!!」
イエヤス「女は黙って」
シンゲン「このままでは終わらんぞぉ〜!!」
イエヤス「もう何でもアリかよ〜」
シン&ヤス「以上、なっしゃなっしゃなっしゃーず、押忍!ありがとやした!!」

シンゲン「……って、あれ?みんなは?お〜い、ケンシン?マサムネ?ミツヒデ?」
イエヤス「ふふふ、最高です…。シンゲンさん、また誘ってくださいね」
シンゲン「(聞いてない)お〜い、みんな〜、置いてかないでくれよぉ〜っ!!」
イエヤス「(むかっ)…光魔葵之陣!!」
シンゲン「はぎゃぁぁぁぁぁーーーーーーー!!!!!!!!!」
イエヤス「シンゲンさん、また誘ってくださいね(にこっ)」
シンゲン「な、なっしゃー………(がくっ)」
イエヤス「ふふふ、ありがとうございます」


これでとりあえずクールポコネタは終わりです
最後に全国のイエヤス嫁な紳士淑女諸君
正直スマソカッタorz
213名無し変更議論中@自治スレにて:2009/02/14(土) 16:26:41 ID:5Dw+vNrh
>>バレンタイン無双&ギャグ乙女

乙でした
このスレは何処に向かっているのかwww
214名無し変更議論中@自治スレにて:2009/02/14(土) 19:27:39 ID:FNJGWD+z
>>バレンタイン無双、ギャグ乙女さん。
拝見しました。乙かれっす〜!(^ω^)ゞ
オウガイKAWAEEEEEE!!
215名無し変更議論中@自治スレにて:2009/02/14(土) 19:47:23 ID:6EAnkWnt
ちゃんぷるーさん バレンタイン無双、乙です!
以前ネタとして希望した者ですがまさかホントに書いてしまうとは流石です。
まぁ、自分が希望しなくても書かれていたのかもですが。w
それにしてもヤスヒロはどの世界でもモテモテでテラウラヤマシス…
オウガイさんの嫉妬はガクブルですが…w
216コタロウちゃんぷるー:2009/02/15(日) 15:49:19 ID:UCn/Jglz
書状の中に記されてある名前は、かつての想い人の名前。
それがなぜ武田シンゲンからの書状に書いてあるのだろうか。
…生きている?それとも、ただの悪意のあるいたずらか。いや、でもシンゲンはそんな武将ではないはず。
様々な思考が脳内を交錯し、今や考えることすらおぼつかなくなる。
ふいに視界が暗くなり、意識が落ちていく感覚を味わった。

ドサッ…

 「コ、コタロウ様ぁっ!!大丈夫ですか!?だ、誰か手を…」

落ちていく中で、家臣たちの騒ぐ声だけが響いていた。
そして、目の奥に浮かぶ優しい笑顔…。

──── はっ……!?

 「あぁっ、よかった!目が覚めたっ、コタロウ様ぁ…」
 「コタロウ様、お加減はいかがですか?」

気が付くと、部屋に橙色の陽射しが差し込み、自分の顔を覗き込む家臣たちの顔に影を落としていた。
ここは…自分の部屋だ。家臣たちが倒れた自分を運んでくれたのだろう。

身体が重い。
力を入れて、上半身を起こす。軽くめまいを覚える。

 「コタロウ様…?無理なさらずに、横に…」

喋ろうとしたが、うまく声が出ず「コホッ」とひとつ堰が漏れた。
家臣の顔を見渡しす。どの顔にも心配という感情が見て取れる。

 「ごめんなさい、心配かけたみたいで…。それと、ありがとうございます」
 「いえ、ご無事に目覚められて何よりです…」

家臣の一人が、申し訳なさそうに、懐から紙のような物を取り出した。

 「…無礼と知りながらも、こちらの書状を読ませていただきました」
 「……」
 「シンゲン殿がこのような悪戯をするとは、到底思えません。とするとこれはやはり…」
 「ボクにも…わかりません。本当だというなら、こんな嬉しいことは無いです…ですが」
 「にわかには信じられませんよね…。全ては明日になればわかるのでしょうか」
 「……このまま、少し横になってていいですか?」
 「は、はい!無理をなさらぬように、もうお休みになってもよろしいかと」

一人また一人と部屋を出て行く家臣たち。
最後の一人が出て行き、障子がパタンと閉められたと同時に目を閉じる。
本当に生きていたなら…また会いたいな…。
217コタロウちゃんぷるー:2009/02/15(日) 16:19:48 ID:UCn/Jglz
 ─── 翌朝、躑躅ヶ崎館にて

朝の小鳥のさえずりが響く中、二頭の馬の嘶きが静寂を破る。
一頭にはヤスヒロ、もう一頭には道案内の兵士が乗っている。
その傍らに佇むのは、武田シンゲンと上杉ケンシンだ。

 「道案内はそいつがするから、迷うことは無いぞ」
 「何から何まで…ありがとうございます」
 「気にすんな!…道中馬から落ちたりすんなよ!」
 「はいっ」

シンゲンは途中まで笑顔でいたものの、やはりその笑顔にも陰りが見えてくる。
そんなシンゲンを見て、ケンシンは一歩前に出る。

 「あなたに毘沙門天のご加護があらんことを…気をつけていってらっしゃい」
 「ありがとうございます」
 「それじゃあ…ほら、シンゲンもちゃんと見送りなさい」
 「うん…」

ケンシンに肩をたたかれ、シンゲンも前に出る。

 「さよなら…なんて言わないからな。会おうと思えば会えるんだから」
 「そうですね…。俺もさよならとは言いません」
 「例え戻ってきても、うじうじしたまんまだったら入れてやんないからな!」
 「はいっ」
 「じゃあ…またなっ!」
 「いってきます!」

威勢のいい声と共に、馬が走り出す。
どんどん遠ざかっていく二つの影を、見えなくなるまで見送った。

 「多分…いや、もう次に会う時は違うあいつなんだろうな」
 「そうね…でもいいじゃない、会えるならそれで…」
 「うん……でも…やっぱりオレ…」

ケンシンは、シンゲンを優しく抱きしめる。
言葉は無くとも、その優しい気持ちはひしひしと身体に受け止められる。
涙が出そうだったけど堪えに堪えた。
夢は一つ羽ばたいていってしまったが、これから先どうにでもなるさ!

 「なぁ、越後と甲斐の境にさ…オレたちの家を作ろっか!それで二人で住むんだ!
  国を統合してもいいしさ…そうすれば、ずっと一緒にいられるだろ」
 「ふふ、それっていい考えね…そうしましょっか」
 「よし、善は急げだ!……っと、その前に腹が減っては戦ができぬ、まずは朝飯からだ!」
 「ホントよく食べるわね…お腹壊さないように気をつけなさいよ!」

そういうと二人は仲良く手を繋いで館へ駆け込んでいった。
218コタロウちゃんぷるー:2009/02/15(日) 16:45:54 ID:UCn/Jglz
 ─── 街道にて

さて、どう切り出したものか…

オウガイは馬を走らせながら、コタロウにどう話を切り出すかを考えていた。
色々な切り出し方を考えてみても、一向に定まらない。
やはり回りくどいことをせず、単刀直入に切り出したほうがよいか。

そんなことを考えていたら、あっというまにムラサメの城に着いてしまった。
既にムラサメは準備万端で馬に乗ってオウガイを待っていた。

 「おはよう。今日は何かと忙しくなるかもね」
 「うむ…。まぁなるようになる…か」

 ───────────────────────

二人は、まず城の物々しい警備に驚いた。
ずいぶんと重い、ピリピリとした雰囲気が漂っている。

 「オウガイ様にムラサメ様!?お、お二人供揃われて、どうなさったのですか?」
 「うむ、そのぉ…コタロウに少しばかり話しておきたいことがあってな…」
 「その…それは失礼ですが、急用でございますか?」
 「はぁ?」
 「どういう意味?もちろん火急な用件よ。…何かまずいことがあるの?」
 「あ、いえ、そのぉ…何と言うか…と、とりあえず失礼致しました!今すぐお通しいたします!」

城門を守る兵士もこの有様だ。何かあったのだろうか?
訝しく思いながらも、二人は広間へと通された。
落ち着かない様子のコタロウが、二人を出迎えてくれた。

 「あ、二人とも…よくいらっしゃいました」
 「どうしたというのだ、コタロウ。この物々しい警備は…」
 「あの…実は、二人に話しておきたいことがあって」
 「奇遇ね。私たちも丁度話しておこうと思うことがあったのよ」
 「……?」

 ───────────────────────

 「こ、この書状は…!」
 「シンゲンったら…いつのまにこんなもの送ってたのよ…」
 「え?もしかして…」

二人は、コタロウに事のいきさつを話した。

 「そんな!なんですぐにでも知らせてくれなかったんですか!」
 「立ち直ったばかりのあなたに、いきなり酷な話だと思って…」
 「しかも、そ、側室だなんて…あっ」

眩暈がしたのか、ふらつくコタロウを咄嗟にオウガイが支える。

 「す、すまぬ。だが、まさか今日ヤスヒロがここに来るなどと…全くの想定外だった」
 「もうこうなったら腹を括るしかないわね…」
 「全ては…もうすぐ決着がつくんですね…」
219コタロウちゃんぷるー:2009/02/15(日) 17:01:21 ID:UCn/Jglz
それから三人は特に何を話すでもなく、ただそれぞれ思考を巡らせていた。
どんな事態になろうと、全ての対応を想定しながら…

 ─── 一方、コタロウの城の城下町にて

 「この道をまっすぐ行けば、城門へ辿り着きます」
 「ありがとう…ここで大丈夫。もう戻ってていいよ」
 「…わかりました。それでは…」
 「うん…」

ヤスヒロは、目に映る景色を脳の中に探していた。
もしかすると、この城を臨む景色は見たことがあるのかもしれない。
だが、確信はない。ただ勝手にそう思っているだけなのかもしれない。
ふいに、後ろから声が掛かる。

 「ヤスヒロ殿!」
 「ん?」

道案内の兵士だ。

 「心を…強く持ってくださいね!」
 「うん…うん!ありがとう!」

そうだ、迷うな。
この道を行けばどうなるものか。危ぶむなかれ、危ぶめば道は無し。
踏み出せばその一歩が道となり、その一足が道となる。
迷わず行けよ…行けば分かるさ!

 「いくぞ!なっしゃー!」

俺は馬を走らせた。
どういう結果になろうと、俺はただ進むだけだ!
今の俺はもう止まらない!うおォン 俺はまるで人間火力発電所だ。
220名無し変更議論中@自治スレにて:2009/02/15(日) 17:21:56 ID:kuMcLmDd
ちゃんぷる−さん
お疲れ様です!
これからの展開がとても楽しみです!
終わりのへんにアントニオ猪木と武田・なっしゃ−・シンゲンがいたような....
221名無し変更議論中@自治スレにて:2009/02/15(日) 17:38:54 ID:3foTUpHa
ちゃんぷるーさん、乙です。
やっぱりシンゲンの傍にいると感化されるんですねw
なっしゃー!
222名無し変更議論中@自治スレにて:2009/02/15(日) 17:55:30 ID:IPX37pQD
222
223戦国ギャグ乙女:2009/02/15(日) 18:58:00 ID:q+9/2db0
もしもシリーズ
もしもヨシモトがプロレスラーだったら


ヒデヨシ「青コーナー、200cm、85kg(仮)ジャイアント・オウーーガイーーーー!!!!」
オウガイ「がぁ〜っはっはっはっはっは!!!!」
 観客A「ブーーーーーー!!!!!!!」
 観客B「引っ込めーーーー!!!!!」
ヒデヨシ「赤コーナー、168cm、52kg(仮)今川ヨシーーモトーーーー!!!!」
ヨシモト「お〜っほほほほほほ!!!!!!」
 観客C「ヨシモトーーー!!!」
 観客D「ヨシモーーーー!!!!」
ヒデヨシ「レフェリー、徳川イエヤス」

シンゲン「さあ、いよいよ始まります、スペシャルシングルマッチ30分1本勝負。
     今川ヨシモト対ジャイアント・オウガイ。実況は私、武田・ナッシャー・シンゲン、そして。」
ケンシン「解説の上杉ケンシンです…。(なぜ私が…)」
シンゲン「それにしても、これだけのブーイングもまったく意に介していないオウガイ。さすがは極悪オウガイ軍の大将です。」
ケンシン「ヨシモトがオウガイに対してどういった戦いを見せるかでしょう。まともに行ってはまず勝てないでしょうし。」
シンゲン「そうですね〜。おっと、レフェリーのボディチェックが終わりました。まもなくゴングです。」

オウガイ「ふっ、どこからでもかかってくるがよい!!」
ヨシモト「お〜っほほ!後悔しても知りませんわよ!!」

イエヤス「…ファイト。」

 カーン!!

シンゲン「今ゴングが鳴りました!試合開始です!!」
224名無し変更議論中@自治スレにて:2009/02/16(月) 00:21:27 ID:pFfg8ksS
夢想さん、ちゃんぷるーお疲れさまです。素晴らしい展開に夜も眠れません(`・ω・´)

ギャグ乙女さんもキターw こちらもわっふるわっふる。
225名無し変更議論中@自治スレにて:2009/02/16(月) 02:50:39 ID:PTBTJwi1
ちゃんぷるーさんwww
ここでまさかの孤独のグルメネタwww
シンゲンと気が合いそうだよなーあの人
226名無し変更議論中@自治スレにて:2009/02/16(月) 06:43:37 ID:Fc1w6ADE
>>コタちゃん、ギャグ乙女さん。
非情の大乙!!

レフェリーになりてぇぇぇ!!ヨシモー!
227名無し変更議論中@自治スレにて:2009/02/16(月) 06:57:59 ID:b5ImUJkU
>>225
シンゲンはボリュームがあって美味ければよし!!っていうイメージなんだけど
五郎ちゃんは食材がダブるの大嫌いだったり
いろいろなこだわりがある人だからぶつかりそうな気がする・・・
思いっきり食いまくるシンゲンを見て
五郎「今日はものすごくお腹が減っているはずなのに見てください!これしか喉を通らなかった!!!」
シンゲン「なんだァ?あんた文句あんのか」
五郎「ある」
以下ry
というやり取りが浮かんできた俺・・・
228コタロウちゃんぷるー:2009/02/16(月) 15:52:49 ID:4fxyiKpC
一際高い城門の前に馬を止めると、門番らしき娘が近寄ってきた。
彼女は驚きを隠せない様子で、恐る恐る俺に話しかけてきた。

 「ヤスヒロ殿…本当にヤスヒロ殿なのですね…」

だが、返答に困る俺の顔を察知してか慌てて兜を深く被りなおす。

 「コ、コタロウ様がお待ちです…こちらへどうぞ」
 「…どうもありがとうございます」

城内を案内されていく途中でも、すれ違う者は皆一様の表情を浮かべる。
驚き、戸惑い、不安…それほど俺が記憶を失っているということが心配なのだろう。
そしてそれほどの仲だったのか、俺とコタロウという子は。

 ───────────────────────

 「震えが…止まらない…」

コタロウは小さく漏らす。
ムラサメは、そっとコタロウの震える肩を抱き寄せる。

 「大丈夫よ…きっと、大丈夫…」

ムラサメ自身も口ではそう言ってみたものの、胸中は複雑だ。
ヤスヒロとコタロウの仲なら必ず…と思う反面、そうでない場合のコタロウの衝撃というものが
計り知れないため、不安を増大させる。
まるで自分自身にも言い聞かせるように、コタロウに囁き続ける。

オウガイもそんな二人を見て、不安ばかりが募っていく。
身体を動かして忘れようと、立ち上がろうとしたその時 ───

 「お、お越しになられました。只今お通しいたします」

兵士がそう告げた途端、三人の心臓の鼓動が一層早まる。
オウガイにとっても、こんなにもバクバクと聞こえるほどの高鳴りは初めてだ。

神よ…あなたに慈悲の心があるなら…どうか…二人を救ってくれ…!

障子の向こうに影が見える。
その陰影に懐かしさを覚える。間違いない…ヤスヒロだ!
229コタロウちゃんぷるー:2009/02/16(月) 16:14:49 ID:4fxyiKpC
オウガイは現れたその姿に、言葉が出なかった。無論ムラサメもだ。
本物の…正真正銘本物のヤスヒロだ。
いつも見ていた、あのヤスヒロが…最後に儚くも力強い命の輝きを見せたヤスヒロが…
この広間の入り口に立っている。

コタロウは、ヤスヒロが入ってきた瞬間思わず顔を下に向けてしまった。
直視できるはずが無い。だが、この息を呑むような場の空気が、彼を本物だと示している。

震えは止まらない。自分で自分の身体を抱きしめる。
自分の名前を呼んで欲しい。いつもの声で優しく話しかけて欲しい。笑顔で駆け寄って抱きしめて欲しい。
永遠とも思えるような数秒の沈黙が、一声で切り裂かれた。


 「…コタロウさんは、どなたですか」


 ─── 震えは止まった。だが、代わりに涙が止まらなかった。
      声も出ず、嗚咽も出ず…それでも涙だけは溢れてくる。淡い希望が、消えていく。

無慈悲な現実に、オウガイは歯を喰いしばる。血の味が口の中に広がる。
心を引き裂かれる思いで、ムラサメは声を発した。

 「…この娘よ」

それを聞いたヤスヒロが一歩こちらへ歩いた音が聞こえ、コタロウは思わず叫んだ。

 「来ないでッッ!!」

足音は止まる。自分の声の残響が広間に広がっていくのが分かる。

 「ボクが…そちらへ行きます」

コタロウは顔を上げた。
涙で歪んだ視界を袖で拭うと、心の中に大切にしまっていた顔がそこにあった。
父上の形見の着物を羽織った、紛れも無い本物のヤスヒロがそこにいた。

ムラサメの手を支えにヨロヨロと立ち上がり、一歩ずつ近づいていく。
一歩踏みしめるごとに、かつての彼の笑顔と、バツの悪そうな今の彼の顔が重なっていく。

彼の目の前まで来た。
いつも見上げていた彼の顔は、笑顔ではなく悲しい顔。
それでも…自分の事を覚えていなくとも…

 「生きていて…くれたんですね」
230名無し変更議論中@自治スレにて:2009/02/17(火) 05:24:09 ID:9bmQIvtf
ちゃんぷる−さんお疲れ様です
続きを楽しみにしてます
これからも頑張ってくださいね
231名無し変更議論中@自治スレにて:2009/02/17(火) 07:40:19 ID:DgPZnpfL
コタキュン・・・・・(´;ω;`)ブワッ
232戦国ギャグ乙女:2009/02/17(火) 15:36:44 ID:9gAFhUNQ
オウガイ「うおぉぉ〜〜っっ!!!!」

シンゲン「アッーと!いきなりオウガイがラッシュを仕掛ける!!」

ヨシモト「ちょ、ちょっと!痛いですわよ!!」
オウガイ「たわけ!痛くないプロレスなどあるわけが無かろう!!」
ヨシモト「ご、ごもっともですわ…」

シンゲン「そして、ヨシモトを場外へ放り投げます。いきなり場外戦だぁ〜っ!!
     さらに、ヨシモトを連れ出し、観客席へとなだれ込む!!」

オウガイ「オラァ!どけどけぇい!邪魔だ邪魔だ!!」
ムラサメ「轢き殺されてぇのかバカヤロコノヤロウメ!!」
コタロウ「コノヤロウメ葬式してぇのかバカヤロコノヤロウメ!!」

シンゲン「さらにさらに、セコンドのムラサメ、コタロウもお客さんに毒づいてます!!」
ケンシン「あの二人、どこかのお笑い芸人のような言葉を吐いてたわね…。」
シンゲン「そしてここで椅子を手に取ったオウガイ!あぁ〜っと、ここでムラサメがヨシモトを羽交い絞めに!!」

オウガイ「くらえ!!」
ヨシモト「させませんわ!!」
(がしっ!!)
ムラサメ「いったぁ〜い…」

シンゲン「おっと、寸前で攻撃をかわしたヨシモト!椅子攻撃はムラサメに誤爆したぁ〜っ!!」

ヨシモト「今ですわ!!」
オウガイ「ぬおっ!!」
ムラサメ「ぐぇっ!!」

シンゲン「アッーと、誤爆を受けてしゃがみこんだムラサメを踏み台にしてのシャイニング・ウィザードが
     オウガイの顔面に炸裂したぁ〜〜っ!!
     さらにそこへ打点の高い綺麗なフォームのドロップキックだぁ〜っ!!」

オウガイ「うぉっ!」
ムラサメ「ふぎゅっ!!」

シンゲン「おお〜っと、ムラサメが倒れてきたオウガイの下敷きにぃ〜っ!!」

ムラサメ「きゅぅ〜…」

シンゲン「そして今、担架に乗せられてムラサメが運ばれていきます」
ケンシン「なんて哀れな…」



ちゃんぷるーさんのこの展開の後で書き込みづらかったんですけど
忘れてしまわないうち書き込んでおきます
233名無し変更議論中@自治スレにて:2009/02/17(火) 17:21:36 ID:X31atulF
>>ギャグ乙女さん。
乙かれっす!
ヨシモーTUEEEEE!!面白かったです^^
234名無し変更議論中@自治スレにて:2009/02/17(火) 19:13:11 ID:XN8t1cuS
そこは、ムラサメを踏み台にして烈風真空波だろ。
んで、お約束の
ムラサメ「この私を踏み台にした!?」
追い打ちをかけようとするヨシモト
コタロウ「やらせはせん、やらせはせんぞおぉ!!」
と援護に入るも、何故か実況役のシンゲンによって撃破される。
コタロウ「謀ったな、なっしゃーっ!!!」

みたいな。
235名無し変更議論中@自治スレにて:2009/02/17(火) 23:57:58 ID:bzM9z4Iv
ムラサメとコタロウの芸人ネタで吹いたww
もう名前忘れちゃったよ、なんて言ったっけあのコンビ…
236名無し変更議論中@自治スレにて:2009/02/18(水) 05:28:08 ID:kPQ+JIDZ
>>235
いつもここからだね
悲しいとき〜
つかシンゲン阿部さんになってねえか?WWW
237戦国ギャグ乙女:2009/02/18(水) 13:40:21 ID:3HuYz8HQ
シンゲン「さて、両雄リング上での試合に戻りました」

ヨシモト「さてと、改めて覚悟してもらいますわよ」
オウガイ「ふっ、来い…って、待て!」
ヨシモト「ちょ、なんですのいきなり!!」
オウガイ「レフェリーがいないぞ」
ヨシモト「え?あ、確かにいませんわね。いったいどこに…あ、いましたわ!」

イエヤス「(もふもふ)はぁ〜、幸せです…」

オウガイ「こらぁーっ!そんなとこでまんぜうなんか食ってないで仕事しろーー!!」
ヨシモト「なんという職務怠慢ですの、信じられません!」

イエヤス「…はっ!(ばっ!てけてけてけてけ、ずざぁーっ!!)ファイト」

ヨシモト「何事も無かったかのようにレフェリングをはじめましたわね…」
オウガイ「大丈夫なのか?このレフェリー…」

ヒデヨシ「おふんへいは、おふんへいは(5分経過、5分経過)」

オウガイ「お前もまんぜう食いながらアナウンスするんじゃねぇーー!!」
238戦国ギャグ乙女:2009/02/18(水) 13:59:35 ID:3HuYz8HQ
ヨシモト「仕切り直しですわ。てえぇーい!!」

(ぺちっ)

シンゲン「オウガイの胸板に逆水平チョップを叩き込むヨシモト!」

オウガイ「どうした?もっと打ってくるがいい」
ヨシモト「たあぁぁぁーーーー!!!!」

(ぺちぺちぺちぺちぺちぺち)

シンゲン「逆水平をさらに連打していきますヨシモト!」
ケンシン「しかしオウガイは仁王立ちのままですね。」

ヨシモト「あ〜たたたたたたたたたたたたたたたたたたた!!!!!!!!!!!!!!!!」

(ぺちぺちぺちぺちぺちぺちぺちぺちぺちぺちぺちぺちぺちぺちぺちぺちぺち)

シンゲン「おおっとぉ〜!速射砲のような高速逆水平チョップだぁ〜っ!!」

(ぺちぺちぺちぺちぺちぺちぺちぺちぺちぺちばち〜〜ん!!)

シンゲン「ああっとしかし、オウガイくんのきょうれつなぎゃくすいへいチョップでヨシモトくん、ふっとんだぁ〜!!」
ケンシン「昔の某サッカーゲームみたいな言い方ね。しかも平仮名になってるし…」

オウガイ「ぬん!」
ヨシモト「はぐっ!」

シンゲン「そしてそこにオウガイのエルボードロップ!!そしてフォールに行く」

イエヤス「1、2…」
(がばっ)
イエヤス「…2カウント」

シンゲン「カウント2で肩を上げますヨシモト」

オウガイ「ふっ、さすがにこれくらいは返してもらわないと面白くないわ」
ヨシモト「ま、負けませんわよ…」
239名無し変更議論中@自治スレにて:2009/02/18(水) 15:41:35 ID:kPQ+JIDZ
>>238
くっ!ガッツがたりない!
240名無し変更議論中@自治スレにて:2009/02/18(水) 20:20:13 ID:Ono+6+ul
>>238>>239
あんたらいくつやねん…
241名無し変更議論中@自治スレにて:2009/02/18(水) 20:53:03 ID:NEs0SDmN
サルザキ!ヤマザルバスターをうちなさい!
242名無し変更議論中@自治スレにて:2009/02/18(水) 22:06:19 ID:ukK5EVkN
ヨシモーのリングコスチューム姿を見てみたい…
ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
やっぱシンプルなグリーンで烏帽子は必須?
243名無し変更議論中@自治スレにて:2009/02/18(水) 23:28:25 ID:y6Ygjb8K
>>236
そう〜そうそう。そうだった。
胸のつかえを取ってくれてありがdw

>>240
2を遊んだ人間だけど、そんな俺でも20台前半だよ。
パスワード『べじいた』の、滝のノーマルシュートが鬼強だった事くらいしか覚えてないけど…。


夢想さんのちゃんぷるーもギャグ乙女さんも続きにわっふる。
244名無し変更議論中@自治スレにて:2009/02/19(木) 05:38:18 ID:ndGkEY3B
三角とびだ〜
くっ!ガッツがたりない!
ドライブシュ−トだ〜
くっ!ガッツがたりない!
これが草薙の拳だ〜
くっ!必殺技ゲ−ジがたりない
炎竜軍配撃〜
く!なっしゃ−がたりない!
245名無し変更議論中@自治スレにて:2009/02/19(木) 05:55:52 ID:tT/JCr2v
無事発動したらヨシモトくんが吹っ飛ばされる訳ですね
246名無し変更議論中@自治スレにて:2009/02/19(木) 05:57:21 ID:nklt3oUP
マッハー君はずるいよね
247名無し変更議論中@自治スレにて:2009/02/19(木) 08:00:10 ID:69RVALZK
マッハー君てオウガイ波に強いよね。止めれたためしがない。
248名無し変更議論中@自治スレにて:2009/02/19(木) 13:20:28 ID:jFMmEZWg
乙女の布陣でチームか 20中盤の俺が考えよう

シンゲン…ファイヤードラゴンショットを繰り出すFW
ケンシン…シンゲンとのコンビ技エロユリ攻撃が売り

ノブナガ…背番号10でキャプテン。普段は海外にいてニート扱いされる。
     ヨシモトとの「アフォとのコンビプレイ」は伝説と化している
ヨシモト…ノブの代わりにキャプテン代理も務める。得意技はドスでラフプレイの鬼
マサムネ…特にないや。ごめん嫁

ヒデヨシ…得意の頑張りでゴール付近を守る。得意技は顔面ブロック
イエヤス…魔方陣にて敵を寄せ付けない、ある意味最強のDF
コタロウ…得意の健気っぷりで頑張るものの基本ガッツが足りない
ムラサメ…コタを見守りながら適当にすごす、DF陣の要
オウガイ…鉄壁の守備力を誇る、天才的なGK。ペナルティエリアには入れない。死角は股の下

シロ…監督
249名無し変更議論中@自治スレにて:2009/02/19(木) 13:20:56 ID:jFMmEZWg
あ、ミツヒデいねえwww
250戦国ギャグ乙女:2009/02/19(木) 13:26:37 ID:7+0ht5fb
ヒデヨシ「15分経過、15分経過」

オウガイ「ぬん!」
(ドーン!)

シンゲン「オウガイのパワースラムが炸裂!!」

イエヤス「1、2…」
ヨシモト「くっ!」
(がばっ)
イエヤス「2カウント」

シンゲン「これもカウント2で返しますヨシモト。
     おっと、オウガイがロープに走る!ラリアットか!?」

オウガイ「くらえっ!」
(ぶんっ)
(がしっ)
ヨシモト「やあっ!」
(ズン!)

シンゲン「おおっと、オウガイのラリアットをかわしてバックについたヨシモト、
     そのままジャーマン・スープレックスホールドだぁ〜っ!!」

イエヤス「1、2…」
(ばっ)
イエヤス「2カウント」

シンゲン「しかし、オウガイも3カウントを許しません!」
ケンシン「それにしても、ヨシモトのブリッジは相変わらず綺麗な弧を描きますね。
     さすがに良家のお嬢様だけあって己を魅せる術は熟知しているようです」
シンゲン「確かに、ドロップキック、プランチャなどの空中戦でも華麗なフォームで飛びますからね」

ヨシモト「てやぁー!!」
オウガイ「ぶっ!」

シンゲン「そして、ヨシモトのジャンピングニーがオウガイの顔面にヒット!
     しかしオウガイは倒れません!」

ヨシモト「とりゃぁー!!」
オウガイ「ぐおっ!」

シンゲン「さらにもう1発ジャンピングニーを叩き込む!しかし倒れないオウガイ!!
     さあそして、もう1度ロープに走るヨシモト」

オウガイ「うおお〜〜〜っ!!!!」
(ぐしゃっ)
ヨシモト「ぐえっ!」

シンゲン「ああっと!しかしここでオウガイのカウンターのラリアットだぁ〜っ!!
     ヨシモトの体が1回転したぁ〜っ!!」
251戦国ギャグ乙女:2009/02/19(木) 13:44:35 ID:7+0ht5fb
オウガイ「よーし、そろそろ決めさせてもらうとするか」

シンゲン「そしてオウガイ、ヨシモトをボディスラムで叩きつけ、トップロープに上った!」
ケンシン「決めに来ますね」
シンゲン「ヨシモトはリングの中央で大の時状態。絶体絶命かぁ〜っ!!」

オウガイ「終わりだ!!」

シンゲン「オウガイが飛んだぁ〜〜っ!!!!」

(ズドーーン!!)

シンゲン「決まったぁー!オウガイのダイビングボディプレスが炸裂〜!!
     場内の歓声が悲鳴へと変わったぁ〜っ!!」
ケンシン「(くっ、決まったか…)」
シンゲン「そして、オウガイがカバーに入る!」

イエヤス「1、2、ス…」
(がばっ!)
オウガイ「ぬっ!?」
イエヤス「2カウント!!2カウント!!」

    「「「「おおおおおおお〜〜〜〜〜!!!!!!!!!」」」」

シンゲン「な、なんと、返した!返しましたヨシモト!!
     会場内の誰もが終わったと思われましたが、カウント2.9で返しましたぁ〜〜!!!!」
ケンシン「凄い…、あれを食らってまだ返す力が残っているなんて…」
シンゲン「会場内のボルテージも最高潮に達しています!!凄い盛り上がりです!!」
252名無し変更議論中@自治スレにて:2009/02/19(木) 16:17:55 ID:1UL7Dfze
>>ギャグ乙女さん
乙かれ!
プロレスとはいえ、オウガイとタイマンはってるヨシモーが素ですげぇw

嫁を応援しますヨシモー!
253名無し変更議論中@自治スレにて:2009/02/19(木) 17:58:32 ID:yyPSZgTS
ガンガレ! ガンガレヨシモー!
\(^o^)/
254コタロウちゃんぷるー:2009/02/21(土) 13:37:35 ID:YOFhTEIN
もし自分の大切な人が記憶を失い、自分の事をまったく覚えていなかったら。
目の前でこうして笑顔を作れるだろうか。
涙でグシャグシャになりながら、無理矢理笑顔を作れるだろうか。

自分がもどかしい。
こんな幼い子にこんな表情をさせるなんて、俺はどれだけ酷い男なのだろうか。

この娘の側に俺は居ていいのだろうか。
昔と違う自分をこの娘は受け入れてくれるだろうか。辛い思いをさせないだろうか。
徐々に記憶を取り戻していければ、この娘も俺も報われるだろうか。

大丈夫…だよな。
シンゲン様…ケンシン様…俺はもう決めました。

この娘の真の笑顔を取り戻すため、俺は ───

意を決して目の前の少女の目を見つめる。
そして決心の言葉をかける。

 「俺は ────」

 「……っと…ちょっと!お待ち下さいってば…」
 「…なさい!!私は…」
 「へ?」

騒々しく背中から近づいてくる声と廊下を走る音に、俺は振り向こうとした。

 「貴女方!いつになったら私の国へ ───」

だが、振り向く前に背中にドンと衝撃が走る。

 「うわっ!」
 「きゃぁっ!」

後ろから衝突され、俺の目には俺とぶつかりスローモーションのように倒れるコタロウと
その懐から飛び出た勾玉が映った。

これは…?は…る…


ドシ〜〜〜ン!!!!


コタロウに覆いかぶさるように俺は倒れた。
255名無し変更議論中@自治スレにて:2009/02/21(土) 13:43:25 ID:dHM+GkeT
リアルタイムでちゃんぷるーさん来てた―――!
わっふるわっふる!
256コタロウちゃんぷるー:2009/02/21(土) 13:59:50 ID:YOFhTEIN
 「あいたたた…。な、なんですの!入り口にボーッと突っ立って!邪魔ですわ!」

広間の入り口に尻餅をついている、烏帽子を被って悪態をつく女性…
オウガイたちは目を見張った。まさかあちらから出向いてきたというのか。

 「ヨ、ヨシモト!?お主何故ここに…」
 「何故も糞もありませんわ!貴女がいつまでたっても私の国に出向いてこないからですわ!」
 「いや、筋としてはそちらが来るというのが慣習であって…」
 「おだまりなさい!今日という今日は我慢が…」

 「いてて…」

俺は、背中に痛みを覚えながら身体を起こした。
そして視界に自分の身体の下で倒れているコタロウが目に入った。

 「コタロウ!大丈夫か!?頭打ったりは…あ、あれ?」
 「だ、大丈夫です…」
 「コタロウ…だよな?」
 「え?」

コタロウに向かってコタロウかと聞くのは可笑しなことだとは思うが、今まさにそんな疑問が浮かんだのだ。
俺の心にしっかりと存在しているコタロウという少女…

 「強がりだけど…甘えんぼで…優しい…俺の大事なコタロウだよな…?」
 「あ…」
 「いつも笑って…俺の側にいてくれた、大切な人だよな?」
 「はい…はい……!」

コタロウの目に、みるみる涙が溢れてくる。
そして俺に力いっぱい抱きつき、声を上げて泣き始めた。
その小さな頭に俺は手を置きながら、前のほうを見る。
驚いている二人の顔がそこにあった。

 「オウガイ…ムラサメ…!」
 「も、戻ったっていうの?」
 「これは奇跡か…!くそっ!面倒かけおって!」

二人とも駆け寄ってきて、俺たち二人に飛び込むように抱きついてきた。
く、苦しい〜!

 「このぉ!ヤスヒロ!おぬしという奴は!」
 「次にいなくなったら…承知しないわよ!もう…!」
 「ヤスヒロさぁぁぁん!うあぁぁん!やしゅひろひゃあぁぁん…」



 「な、なんですの急に…。ちょっと!私の話をお聞きなさぁぁぁい!!!」
257名無し変更議論中@自治スレにて:2009/02/21(土) 14:10:08 ID:dHM+GkeT
ぅぉおおおー!
ヤ…!ヤスヒローーー!!
よ、よかったね…よかったね、コタキュン…(´;ω;`)


ヨシモー、ナイスアシストw
258コタロウちゃんぷるー:2009/02/21(土) 14:23:47 ID:YOFhTEIN
ヨシモトの叫びも届かずに、目の前の四人はただ抱き合って泣いている。
まったくもって不可解であり、自分がわざわざ出向いてきたというのにこの状況は…

 「キィーーッッ!!お聞きなさいといっているでしょう!かくなるうえは…!」

ヨシモトは手の平に力を込めた。
いつもならその手から光が溢れ、愛用の弓が召喚されるはずなのだが…

 「あ、あれ?出てきませんわ?えっ?えぇっ?」

いくら力を込めてもまったく出てこない。
ならばと懐に仕込んだ短刀を取り出そうとしていると…

 「ヨシモトぉ!!」
 「きゃぁっ!」

オウガイにいきなり飛びつかれ抱きしめられてしまった。

 「ちょっと!お、お離しなさっ…イダダダ!」
 「お主のおかげだ!お主が奇跡を起こしたのだ!流石は今川家の誉れだ!!」
 「ふぇぇ?な、なんですのぉ〜!?」

続いてムラサメにまで抱きしめられる。

 「うつけだなんて…酷い事ばかり言ってごめんなさい!あなたほど素敵な人はいないわ!!」
 「そ、そうかしらぁ…?お、おーーっほっほほ!!」
 「お主ほどの武将が、このような日に馳せ参じては勿体無い!是非日を改めて参られよ!」
 「えぇ、是非そうしたほうがよくってよ!その時には改めて歓迎させてもらうわ」
 「そ、そうですわよね!私のような高貴な武将には相応しくない湿っぽい日ですわ!」
 「うむ、では国へ帰られよ」
 「おーーっほっほ!また来ますわぁ〜」

そういうとヨシモトは上機嫌で帰っていった。

 「ふぅ、さて………よぉし!今宵はうたg…むぐぅ!あ、あにをふるのら、ふらはへ」

ムラサメはオウガイの口を塞ぐと、首を横に振った。

 「今日は…二人きりにさせてあげましょう?ね?」
 「む、そうだな…宴は明日にでもするか…。ふふ、準備に時間をかける分豪勢に行くぞ」

二人の見つめる先には、抱き合って泣きじゃくるコタロウ。
その顔にはしばらく見れなかった本当に幸せそうな笑顔があった。
259名無し変更議論中@自治スレにて:2009/02/21(土) 15:01:07 ID:dHM+GkeT
ヨシモー、素直過ぎ…www
よし!俺も今夜はささやかだが二人の再開を祝って乾杯するっ!
260名無し変更議論中@自治スレにて:2009/02/21(土) 16:52:28 ID:9/p+eetH
ちゃんぷるーさんの文はほんとうまいよな。もう公式設定化してるわ。俺的には
261戦国ギャグ乙女:2009/02/21(土) 16:59:17 ID:utKBremu
オウガイ「(ぬぅ、まさかこやつがここまでやるとは…。
     少々侮っていたか…。だが、次こそ終わりだ)」

シンゲン「おっと、またトップロープに上りますオウガイ。もう1発行こうというのか!?」

オウガイ「押し潰せぇーーっ!!」

シンゲン「再びオウガイが飛んだーっ!!…てか、人のセリフを勝手に使うなぁーっ!!」

(ばっ!)
(どすんっ!)

オウガイ「ぐおっ!」

シンゲン「ああっと、間一髪!かわした!かわしましたヨシモト!!
     オウガイの自爆を誘いましたぁーっ!!」
ケンシン「ヨシモトはここがチャンスよ!!」

ヨシモト「…くぅ」
オウガイ「う、うぬぅ…」

シンゲン「両者必死に立ち上がります!どちらが先に攻撃を仕掛けるか!?」

オウガイ「ぬぉーっ!!」
(どふっ!)
ヨシモト「がっ!」

シンゲン「オウガイがヨシモトに膝蹴りを出していきます!
     そして、そのままヨシモトを引きずり起こそうとする!!」

(がしっ)
オウガイ「ぬぉ!?」
ヨシモト「てぇーーい!!!」

シンゲン「ああっとしかし!ヨシモトが一瞬の隙を突いてのバックドロップだぁーっ!!」
ケンシン「今のはかなりの急角度で決まりましたね。」

ヨシモト「チャンスは…、チャンスは今しかありませんわ!!」
262戦国ギャグ乙女:2009/02/21(土) 17:12:39 ID:utKBremu
シンゲン「今度はヨシモトがトップロープをうかがう。ここで勝負に出たか!?」

ヨシモト「はぁぁーーっ!!!!」

(ずんっ!)

シンゲン「決まったぁーっ!!ヨシモトの華麗なムーンサルトプレス!!」

イエヤス「1、2…」
(がばっ)
イエヤス「2カウント!」

シンゲン「しかし、オウガイも返していきます。
     もう完全に意地と意地とのぶつかり合いといっていいでしょう。
     おっと、ヨシモトがもう1度トップロープの上った!」

ヨシモト「(こうなったらあれを試してみるしかありませんわ。
     見よう見まねのぶっつけ本番ですけどもう行くしかありません!)
     これで決めますわよーーー!!!!」

  観客「「「「おおおおおおーーーーーーー」」」」

シンゲン「さあヨシモト、右手の人差し指を高々と突き上げてフィニッシュ宣言だぁーっ!!」

ヨシモト「平伏しなさい!たあぁぁぁーーーっ!!!!」
263名無し変更議論中@自治スレにて:2009/02/21(土) 17:26:03 ID:X149iGYT
誉れ高き今川家の令嬢、ヨシモト。彼女の起こした奇跡は後世までかたられることはない。
そして、無事記憶を取り戻したヤスヒロは、平和の世をコタロウたちと共に歩むだろう。
 
次回!コタロウちゃんぷる〜に乞うご期待!
手拭い用意して待つがよい!
 
ちゃんぷる〜さん、乙。
思わず涙出ちゃった。
264名無し変更議論中@自治スレにて:2009/02/21(土) 18:45:35 ID:JzcC96Hm
>>ちゃんぷるーさん、ギャグ乙女さん

素敵なヨシモーをありがとう!
265名無し変更議論中@自治スレにて:2009/02/22(日) 00:44:41 ID:K+PtkYI/
ちゃんぷるーのまとめとかって無いんですかね?

このスレから見出したんで、前のも読んでみたいんですが…
266コタロウちゃんぷるー:2009/02/22(日) 01:58:02 ID:vj1UHSUm
まとめは無いです…というか、書いてる自分も纏めてないです。
専用ブラウザを使えば、まだ一応前スレは生きています。
前々スレに関しては、自分はたまに設定を見直すためにここを見ています。
ttp://mimizun.com/search/perl/dattohtml.pl?http://mimizun.com/log/2ch/pachik/money6.2ch.net/pachik/kako/1213/12131/1213196217.dat
267:○○の中には好きな名前をどうぞ:2009/02/22(日) 03:21:48 ID:+G5KfEdA
>>121続き

 ヒデヨシ「ブツブツ・・・。」
   ○○「お〜い、聞こえないぞ〜。」

 未だにハッキリしないヒデヨシを膝の上に乗せ、まったりと時を過ごす。
正直、理由なんて分かりきってるけど、あえてそれは分からないふりをして、この時間を楽しもう。

 ヒデヨシ「・・・・・。」
   ○○「んっ?おい、ヒデヨシ?」

 気づくと、ヒデヨシのつぶやきが聞こえなくなっている。心配になった俺は横からヒデヨシの顔を覗き込んだ。

   ○○「ええ〜・・・、マジスカ?」
 ヒデヨシ「スースー。」

 この状況で寝てしまうとは、なんともはや。なんかもうどうでも良くなってきた。

   ○○「まあ、短期間に色々あったしな。このまましばらく、寝かせておくか。」
 ヒデヨシ「むにゃむにゃ。」

 ゆっくりと流れる時間と、優しく吹く森の風を感じながら、俺はヒデヨシを抱えたまま空を見上げる。

   ○○「平和だなー。」
 ヒデヨシ「くーくー。」

 何か最近周囲の状況がめまぐるしく変わってるような気がするけど、コイツは全然変わんないな。

 ヒデヨシ「にへへ。スースー。」
   ○○「本気で熟睡してるくせに反応するなよ、怖いぞ。」

 何かいい夢でも見ているのだろう、まさに至福といった寝顔を浮かべ、寝ることに全力を注いでいる。

 ヒデヨシ「どうだ〜、オウガイとミツヒデ、思い知ったか〜。むにゃむにゃ。」
   ○○「はっ?」

 突然発せられた寝言に、思わず突っ込みを入れたくなる。

 ヒデヨシ「先にアタシが、お兄ちゃんとめおとになっちゃったもんね〜だ。」
   ○○「おおう、また凄い夢を。」
 ヒデヨシ「悔しかったら、奪ってみなよ〜。さ、お兄ちゃん、めおとの杯だよ!百万石の酒なんだから、心して飲んでね!」
   ○○「いや、意味が分からないし・・・。つか、寝言ハッキリしすぎだろ。」

 妙に明確な寝言にあきれつつも、その夢からの俺に対する想いははっきりと伝わってくる。
268:○○の中には好きな名前をどうぞ:2009/02/22(日) 03:49:44 ID:+G5KfEdA
>>267

             カーカー

 その後、一向に起きそうにないヒデヨシを背中におぶって、俺は城へと帰ってきた。・・・瓢箪おっもい。
帰ってくる途中、何ともいいようがない謎の白い生き物を目撃したのだが、こちらを気にする風でもなく、スタスタと歩いて消えてしまったので、詳しく確認は出来なかった。
 多分、無害だろうから心配ないだろうけど。そういやアイツ、北のほうに向かって行ったな。何かあるんだろうか?

  ○○「ただいま〜。」
  門番「あ、お帰りなさいませ。ヒデヨシ様、見つかりました?」
  ○○「うん、一応ね。んじゃ、頑張ってね。」
  門番「はっ、ありがとうございます。」

 城門を見張る兵士に軽く挨拶をすると、俺はヒデヨシをおんぶしたまま、部屋へと戻った。・・・瓢箪て、どこにおけばいいんだ?

      ―次の日

  ○○「ふあ〜あ。今日もいい天気だな。」

 布団から起きて、庭を眺めながら、思いっきり背伸びをする。何とも、いい朝じゃないか。
なんて、風流な気分になっていた矢先。

               ドーンッ!!!!!!!!

  ○○「ななななな、なんだあ!?地震かあ!?」   

 突如発生した巨大な揺れで、思わず庭に落ちそうになるのを、柱に掴まり何とかこらえる。
一体なんだって言うんだ?また、敵襲だろうか?とにかく俺は、急いで衣服を着替え、城内の見回りへと向かった。

  ○○「で?これは、ドウイウコトダ?」
 家臣1「はあ・・・、何といいますか。」

 城内を見回っている間も、謎の揺れは引っ切り無しに発生していた。
とりあえず、あちこち見回ったが、火薬庫などに被害は無く、被害もほとんど無かった。
 そうして、城内を回っているうちに、最終的にたどり着いたのが、ここ。厨房だった。

 ヒデヨシ「よい、っしょ!」

           ドーン!!!!!!!!

 また、巨大な揺れと爆音が城を襲う。その、正体を目の前にした俺は、イマイチこの状況が飲み込めなかった。
ヒデヨシが、愛用の瓢箪で何かを一生懸命叩いている。それは、分かる。だが、その叩いている行為と、厨房がハッキリと結びつかなかった。
 俺は、近くの家臣の子に尋ねてみる。
  
  ○○「一体何なの?あれ?」
 家臣1「先ほど、ヒデヨシ様が急に厨房にお越しになり、『今日の朝ごはんはアタシがつくる!』と言い出したようで。」
  ○○「はあ?アイツが料理ぃ?」

 正直、長年ずっと一緒にいるが、アイツが料理しているところなんて、見たこと無いぞ?

  ○○「大丈夫なの、あれ?」
 家臣1「いちおう、お止めはしたのですよ?ですが・・・。」
  ○○「いや、いいんだ。君たちに罪は無いよ。」

 何ともバツが悪そうに、こちらを見上げる家臣の子を慰めながら、ヒデヨシに視線を戻す。

  ○○「しかし、料理って。一体何を作ってるんだ?」

 瓢箪で叩いて作る料理なんて、聞いた事が無い。そもそも、あんなに強く叩いたら食材が物理的になくなっちまう。
そんな、こちらの視線に気づいたのか、素敵な笑顔を浮かべたヒデヨシが、こちらに顔を向けた。
269:○○の中には好きな名前をどうぞ:2009/02/22(日) 04:06:14 ID:+G5KfEdA
>>>268続き。

 ヒデヨシ「ふぅ〜。あ、お兄ちゃん!」
   ○○「精が出ますね〜。お嬢さん。」
 ヒデヨシ「うん!今、おいしいの作ってあげるから、ちょっと待っててね!」
   ○○「お、お〜。楽しみにしてる、ぞ。」

 言えない。あんな、純粋な笑顔で頑張っている女の子に、注意なんてできない。

  家臣1「しょうがない、ですよ、○○様・・・。」
   ○○「う、うん。そうね、ありがとう。あ、アハハ・・・。」

 今度は、こちらが慰められてしまった。そんな、こちらの様子など知る由も無く、ヒデヨシは一生懸命に料理を続けている。
一応、他にも侍女の子たちも手伝ってくれているので、ヒドイモノは出来ない、とは思う。
そう思う、思いたい、思うんじゃないか、あ、ちょっとは覚悟はしておけ。
 
 その後、『気が散るから出てって!』という、国主様の一声で、最低限の人員を残し、皆厨房から追い出されてしまった。
もう、巨大な揺れと爆音はしなくなったが、今度は代わりにヒデヨシの気合の入った声が鳴り響く。

 ヒデヨシ「よいしょ!うんしょ!」

 もはや、覚悟を決めよう。ヒデヨシと運命を共にすると決めたアノ夜から、こうなることは決まっていたんだ。
どんなモノであっても、俺はすべてを受け入れよう!

  家臣2「○○様、お茶冷えますよ?」
   ○○「あ、どうも。ズズー。ふう、落ち着くなあ。」

 座にはもうすでに、皆集まっている。全員が、何とも言えない表情を浮かべて。

  家臣1「しかし、大丈夫でしょうか?」
   ○○「ん〜、まあ一応大丈夫じゃないかなあ?お手伝いもいるんだし、・・・多分。」
  家臣2「でも、何で急に料理なんか。」
  家臣3「さあ?」
  
           一同「う〜ん・・・・・。」

 その場にいる全員が、腕を組んで頭をひねりながら悩んでしまった。
 
270戦国ギャグ乙女:2009/02/22(日) 20:00:53 ID:8bCZD0ZE
シンゲン「ヨシモトが高くジャンプしたぁーっ!!
     おっと、そしてそのまま体を高速回転させている!!
     まるでドリルだ!!何だこの技はーっ!?」
ケンシン「ぬう、あれが世に聞く『地獄の○ジ回し』。まさかこの目で実際に見ようとは…」
シンゲン「ケンシンさん、なんだかキャラ変わってますよ。
     まさか、あれでオウガイを突き刺そうというのか!?」

ヨシモト「くらいなさい!!」

シンゲン「行ったぁーーーー!!!!!!」

(さっ)
(ずぼっ!)

ヨシモト「なっ!?」

シンゲン「ああっと、オウガイ、寸前でかわしたぁーっ!!
     そしてかわされたヨシモトの体がマットにめり込んでしまったぁーっ!!」

ヨシモト「う…、動けませんわ…」
オウガイ「………」

イエヤス「1、2、3!!」

(カンカンカンカン!!どすっ!!)

ヨシモト「はぐっ!!」

シンゲン「な、なんとぉーっ!動けないヨシモトをオウガイが押さえ込んで
     3カウントが入ってしまったぁーっ!!
     しかもなぜか上から大きな『三』が降ってきたぁーっ!!
     しかもその『三』が埋まっているヨシモトを押し潰しました!!」
ケンシン「最後の最後でアホの子が出てしまったわね…。
     しかし、なぜ『三』が上から?」

イエヤス「ささやかな自己主張です。…いぇい」
271戦国ギャグ乙女:2009/02/22(日) 20:17:34 ID:/2zdkEPI
ヒデヨシ「以上を持ちまして、本日の試合は全て終了いたしました。
     お帰りの際は、ガセ物資等に十分注意してください。
     本日のご来場、まことにありがとうございました」

シンゲン「さあ、これで全試合が終了したわけですが、ケンシンさん、感想を一言」
ケンシン「アホの子は所詮アホの子だった…といったところでしょうか」

ヨシモト「ちょっと!いつまで私は埋まったままでいればいいのです!?
     いい加減に助けてほしいですわ!!」

シンゲン「なるほど、たしかに今日のヨシモトはいつも以上にアホの子らしさを
     発揮してお客さんを魅了していましたからね」

ヨシモト「人の話を聞きなさい!!」

シンゲン「さて、そろそろお時間がやってまいりました。
     本日は私、武田・ナッシャー・シンゲンと上杉ケンシンさんの
     解説でお送りしました。ケンシンさん、どうもありがとうございました」
ケンシン「ありがとうございました」
シンゲン「それではみなさん、さようなら」

ヨシモト「こらぁーっ!私を助けなさい!!」


(1時間後)


ヨシモト「ちょっと!本当に誰もいなくなったじゃありませんか!信じられません!!
     …うぅ、私はいつまでこうしていればいいのでしょうか…、しくしく…」


(さらに数時間後)


ヨシモト「…………おしっこ」



以上でプロレス編は終わりです。
最後はしょーもない終わり方ですいません。
ちなみに、地獄の○ジ回しのネタがわからない方は
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm4625953
を見ていただければすぐにわかりますので。
長々とサーセン
272名無し変更議論中@自治スレにて:2009/02/23(月) 00:15:17 ID:ZI8RTGMu
久方ぶりに〇〇さんキター!(゚∀゚)
お待ちしてましたよ〜、わっふるわっふる。

>>271
ガセ物資に吹いたよww
ギャグ乙女さん、お疲れさまでした。またネタ思いついたらお願いします(`・ω・´)
273名無し変更議論中@自治スレにて:2009/02/23(月) 19:57:45 ID:487+yvsm
>>266
そうですか。
まとめは無いわけですね。残念です。
274コタロウちゃんぷるー:2009/02/24(火) 01:48:38 ID:UtrZ7yqR
 「では、我らはそろそろ失礼するか」
 「えぇ、また明日にでも」

二人は俺たちの元へ来てそう告げた。
緊張の糸が切れたのと、泣き腫らして疲れたのだろうか…
コタロウは俺の腕の中でスゥスゥ寝息を立てている。まるで赤ん坊だ。
この温もりをまたこうして感じることが出来るなんて、夢にも思わなかった。

 「うん、わかった…。二人にも随分迷惑かけてしまって、ごめんね」
 「こうして再び出会えたのだから、気にすること無いわ。…もうその手を離さないことね」
 「ありがとう…」

指を絡ませ握ったままの俺たちの手を一瞥し、ムラサメは足早に去っていった。
そんなムラサメを横目に見ながら、オウガイも笑って言った。

 「やはり神はいたのだな!コタロウとお主ならどんな事があろうと乗り越えられるだろう。
  …だからといって、再び泣かせるような事があったら承知せぬぞ?」
 「も、もちろんさ!」
 「ふふっ、ではまたな」

 ────────────────────────────

厩舎に行ってみると、ムラサメは既に支度を終え座って待っていた。

 「随分と早いな。そう焦って出て行くこともなかっただろうに」
 「…二人きりの時間は長いほどいいでしょ。さ、行くわよ」

ムラサメは手綱を持って立ち上がった。
オウガイは少し考え、小さく息を吐いた。

 「今なら、周りに誰もおらぬぞ」
 「……」
 「人前ではお主はいつも強気で気を張っているからなぁ…」
 「……っ…!」

胸に受ける柔らかな衝撃。
自分だけが知っている、昔から変わらない幼馴染の性格…。
おそらく他では見せない彼女を、自分だけが受け止められる。

 「…かった……本当によかった…っ!」
 「うむ…」
 「本当に…ぐすっ…よかっ…た…」

人前では決して見せない涙を、自分の前では流してくれる。
それがオウガイにとっては、誇らしいものでもあった。
震える頭をつい撫でてしまう。

 「むっ……もう、コタロウじゃないんだから……ふふっ」
 「はは、つい…な。では行くとするか、明日が楽しみだ!」
 「えぇ、行きましょうか…。明日から、また新しい日々が始まるわ…」
275名無し変更議論中@自治スレにて:2009/02/24(火) 01:55:19 ID:/CJ8mYuz
深夜の更新キターーー!(゜∀゜)
いつも楽しみにしてます!・・・3スレ目からしか覗いて無いけど・・・orz
続きもワッフルワッフル!
276名無し変更議論中@自治スレにて:2009/02/24(火) 02:18:03 ID:fQ9QZQVC
ちゃんぷるーさんの作品にあってからオウガイ無双喰らっても
温かい眼で見れるようになってしまった・・・・
乙女アタック勝ちたいけど勝ちたくないような複雑な気持ちww
277名無し変更議論中@自治スレにて:2009/02/24(火) 08:40:02 ID:lpjBiDHs
>>ちゃんぷるーさん
お疲れ様でした。
姐さぁぁぁぁん(ノд<。)゜。分かる!分かりますぞその気持ち!
オウガイかっけぇぇ!!

>>276
こう考えるんだ。皆思いやりがある故、あれは峰打ちのチャンバラごっこなんだと!
278戦国ギャグ乙女:2009/02/24(火) 20:35:19 ID:/Vj6skCt
戦国乙女大運動会
まんぜう食い競走・シンゲンの場合

 兵士A「位置について、よーい」
(ドーン)

シンゲン「なっしゃー!1着はもらったぜ!!」
(どどどどどどど)
 兵士B「な、シンゲン様速すぎっ!」
 兵士C「やっぱり食べ物が絡む強い!」

シンゲン「へっへー、まんぜういただきだぜ!!(ばくっ)
     よひ、ほのははふぉーふだ(よし、このままゴールだ)!」
(ばっ!どどどどどどど)
 兵士B「ああっ!」
 兵士C「ああああっ!!」

シンゲン「なっひゃー、ふぉーふだ(なっしゃー、ゴールだ)!!
     へへへー、当然だぜ!(ばくっ、もぐもぐ、ごっくん)
     かぁーっ、勝利の後のまんぜうはやっぱり美味いぜ!!」

(ピピーッ!!)
マサムネ「反則だ馬鹿者!!」
シンゲン「あれ、マサムネ?審判なんてやってたのか?
     ていうか、何で反則なんだよ?」
マサムネ「まんぜうを全部、それも吊るしてある紐ごと持ってくる馬鹿がどこにいる!!」
シンゲン「え?駄目なのか?」
マサムネ「当たり前だ!後ろを見てみろ!おぬしがまんぜうを全部持て行ったせいで
     ほかの参加者たちがゴールできないではないか!!」

 兵士B「ぶーぶー、シンゲン様ずるいですー!!」
 兵士C「シンゲン様横暴!!」
 兵士D「私たちだって楽しみにしてたのにー!!」
 兵士E「まんぜうは1人1個ですよー!!」

マサムネ「…ということで、おぬしは失格だ!!」
シンゲン「ががーん!!」
279戦国ギャグ乙女:2009/02/24(火) 21:16:45 ID:/Vj6skCt
シンゲン「そんなあ…、せっかくこのために今日は朝食の丼飯を
     普段の5杯から3杯に抑えてきたのに…」
マサムネ「十分食べすぎだ!」
シンゲン「なあ、もう1回やらせてくれよぉ〜!」
マサムネ「駄目だ!」
シンゲン「どうしても…、駄目か?」
マサムネ「必殺乙女チャンスで失敗したときの表情をしても駄目ったら駄目!!」
シンゲン「ケチ」
マサムネ「ケチで結構」
シンゲン「音ズレ女」
マサムネ「それがどうしたのだ?」
シンゲン「マタズレ女」
マサムネ「意味がわからぬ…」
シンゲン「ボスケテ」
マサムネ「作品が違う」
シンゲン「右から左へ」
マサムネ「受け流す…って、私はどこぞの歌うお笑い芸人ではない!!」
シンゲン「先生も結構ノリがいいな」
マサムネ「やかましい!誰が先生だ!!」


ミツヒデ「まったく、いつまでやっているのだあいつらは…」
ケンシン「マサムネも完全にシンゲンのペースにはめられたわね…」
ヒデヨシ「あのぉ〜…、後ろが支えてるので早く進行してほしいんですけど〜…」
ミツヒデ「無理だな、少なくともあやつらの漫才が終わるまでは…」
ヒデヨシ「うう〜、まんぜう〜…」
280コタロウちゃんぷるー:2009/02/24(火) 21:19:36 ID:UtrZ7yqR
次第に意識がはっきりしていく。
ボクは…寝ちゃった…のかな。
柔らかい感触が身体を多い、とても心地よい。これは…

あっ…ヤスヒロさんは…!

目が覚めてくるにつれて、とても大事な事を思い出した。
だが考えるまでも無く、目を開けたその前には彼の顔があった。
彼も目を瞑っている。寝ているのかな…。

辺りをうかがうと、どうやらここは自分の部屋のようだ。
そして布団の中で彼に抱かれながら眠っていたようだ…。
陽はまだ高い…そんなに眠りこけていたわけではないみたいだ。

目を開けると彼の顔がある…そんな日常を再び迎えることが出来るなんて。
自分の中で心の整理をしたつもりでも、やはり奥底ではずっと求めていたんだ。

一旦目を閉じて、また開く。
彼の寝顔は変わらずそこにある。もう二度と失いたくない。
目を閉じる。また開く。
馬鹿馬鹿しい行動ではあるが、嬉しさが込み上げて自然とニヤけてしまう。
閉じる。開く。
閉じる。開く。

次に目を開けたときには、何故か彼の目は開いていた。

 「あっ…」

なんだか恥ずかしくなって、彼の胸に顔を埋める。
頭を撫でられた。久しぶりの感覚…また涙がこぼれそうになる。

 「気持ちは分かるよ。俺もさっきまでコタロウの顔をずっと見てた…また会えたんだって嬉しくてさ。
  もう俺も離れたくない。側にいるって約束ももう絶対破らない」

強く抱きしめられる。抱きしめられて初めて気付く、胸元の違和感。
榛名が…ない?首にかけてたから落としはしないだろうけど…。
もしかしたらさっき倒れた時に…後で皆に聞いてみよう…今はずっとこうしていたい。

 「…今までずっと寂しい思いをさせてきたんですから…いっぱい優しくして下さいね」
 「うん、嫌ってほどするさ。俺の大事な主様だからな」
 「あ、もう部下じゃないですよ。ヤスヒロさんはボクの…正室なんですから」
 「ん…そっか。愛してるよコタロウ、一生大事にするからな…」

その日は、食事・風呂・睡眠とほぼ一日中、文字通り離れずに過ごした。
俺は戻ってきたんだ…この場所に。愛する人と暮らせるこの場所に…。
281コタロウちゃんぷるー:2009/02/24(火) 21:40:34 ID:UtrZ7yqR
─── 次の日

榛名は部下の誰も所在が分からなかった。
でも何となく分かる。きっと榛名はあるべき場所に戻ったのだろう…。
そして世の中は平和なまま。ならそれでいい。

そしてボクは彼にある提案をした。

 「武田家に…か。うん、俺もちょうどそう思ってた。なんたって世話になってたんだ、お礼を改めてしないとな」
 「えぇ、ボクもちゃんとシンゲンとケンシンにお礼をしたいので…」

というわけで、昼前にボクたちは甲斐に向けて出発した。
道中、聞かされていた武田家での彼の扱いについて、ちょっと拗ねてみた。
だって側室だなんて…何もなかったみたいで何よりだけど。
これくらいの意地悪なら…いいよね。


─── 躑躅ヶ崎館

その日の食卓は、どうにも様相が違っていた。兵士たちもただ驚くばかりだ。
あの御館様がまさか…といった事態が起こったのだ。

 「はぁ……」

その日泊まっていたケンシンも、目を丸くさせて驚いた。

 「シンゲン…珍しく…食欲が無かったみたいね?」
 「うん…なんだか飯が喉を通らなくてな…」
 「…まだ、ヤスヒロの事気にしてる?」
 「ちょっとだけな…はぁ…」

あのシンゲンが、おひつをたった2杯しか食べなかったのだ。
彼女はそれだけ落ち込んでいるということだ。

 「戻ってこないということは…そういうことよ。あるべき場所に帰ったってこと。
  付いていった娘だって、そう感じたみたいよ」
 「わかってるさ、わかってるけど…やっぱ寂しいよなぁ」
 「落ち込んじゃダメ。これは始まりなのよ、私たちの新しい始まりの第一歩なの」

ケンシンの言葉が、不思議と胸に響いた。
そうだ…あいつのおかげで、俺はケンシンとまた一歩先へ進めたんだ。
それなのにこんなんじゃ…あいつに笑われちまうな。

 「そうか…そうだよな。新しい門出は明るく迎えないとな!」
 「ふふっ…あなたはやっぱりそうでなくちゃ」
 「なっしゃ!腹ごなしに軽く運動するか!ケンシン、久しぶりに立ち合ってくれるか?」
 「いいわよ、しばらく鈍ってたから…本気でいくわよ?」
 「望むところだ!」
282名無し変更議論中@自治スレにて:2009/02/25(水) 00:29:27 ID:6dfNSbF9
ちゃんぷるーさんキタ――(゚∀゚)――!!
コタキュンとヤスヒロ、みんなもいつまでも幸せになれますように
わっふるわっふる
283名無し変更議論中@自治スレにて:2009/02/27(金) 12:48:39 ID:35uphH63
>>ちゃんぷーるさん
前スレでオウガイ夢想初期を連うぷした者です。
需要ありそうですし、テンプレwikiにSS項目作って、載せちゃってよいでしょうか?
テンプレwikiって、占いとかのような雑ネタも混ざってるから、SSも許されると思うので。
284名無し変更議論中@自治スレにて:2009/02/27(金) 14:04:34 ID:Te28l8eg
非常に非情に期待してます
285コタロウちゃんぷるー:2009/02/27(金) 23:52:33 ID:hZC1i1Kz
ここ以外の人たちからすれば「(゚д゚)?」てなもんだと思うんですよ、SSは。
ただの俺の自己満足だし。
それにあまり人目に晒せるようなものでもないので…。
286名無し変更議論中@自治スレにて:2009/02/28(土) 01:56:45 ID:AgcliVu8
作者様、まとめサイト掲載じゃなく
乙女SSまとめみたいなモノを作るとしたら
載せても、よろしいでしょうか?

過去スレ見れるけど、やはり、まとめて見れる方が嬉しいし
作者様が自己満足だとしても、作者が書くSS、自分は大好きですぜ
自分と同じように思ってる人も居ると思いやす
287名無し変更議論中@自治スレにて:2009/02/28(土) 03:11:04 ID:VDh8Q0WO
>>286
賛成です。というか、作って下さると超助かります。
初期の頃の記憶も曖昧なので…。
288283:2009/02/28(土) 10:44:38 ID:LmjIBUGh
>>285
了解しました、自重します。

てかね、昨晩見直したんですよ、抜けがないか。
オウガイ夢想が完結したのって、もう半年も前のことなんですねぇ・・・
5/25〜7/28であの量ってのは、ほんと、あらためて乙でした

その後のifムラサメまで含め、夢想系テキストだけで、259KBとかありましたよ? 
許可貰えててもwikiに乗せるのはドウヨ?とか思いましたよ?
すごすぐる・・・
289名無し変更議論中@自治スレにて:2009/02/28(土) 10:48:24 ID:LmjIBUGh
あと、第1章の頃の多くの作者が入り混じったころを懐かしんで、駄文をば。
初めてシロ巻き戻しを読んだ時に思いついたまま、お蔵入りさせたやつですが。
同じボイスでも、私はこちらの饒舌のほうを支持したいですなぁ。
290ニニンがシロ伝:2009/02/28(土) 10:49:46 ID:LmjIBUGh
ヒデヨシ「我はヒデヨシ! 覚悟しろっ!!」

・・・・・・・・
・・・・・・・・           ???(よぉぉくぞぉ、きたぁ。一目ボレしちゃいけないぜぇ)
シロ登場            (我が名はぁ音速シィロォ。惚れたかぃ?惚れ申したぁぁかいぃ!?)
・・・

シャキーン          (!!!!!)
シャキーン          (つるぺた!!)
・・・

シロ「ゴゴゴゴゴゴ・・・・・・・・・・・・・」

・・・・・・・・           (ボインちゃん居並ぶ戦国ぅ乙女、さぞかし肩身が狭かったことだろうぅ・・)
・・・・・・・・           (だぁがぁ、今ここで整体師シロがぁぁ)
・・・・・・・・           (揉んでっ!揉んでっ!揉みほぐぅぅしてぇぇ!!)
・・・・・・・・           (シ○ブ並みの爆乳に育てあげてぇ、やるからなぁぁ??)
・・・・・・・・           (さぁさぁさぁさぁさぁさぁさぁさぁ!)

ヒデヨシ「え〜〜〜ぃっ!」 シロ「あお〜〜〜〜〜ん!!」

・・・・・・・・           (○■※☆!!?? じぇのぉぉぉさいっっどっ!)
・・・・・・・・           (そぉんな見事なチチビンタを隠していたのねぇぇ、おじょぉぉさんんん)
・・・・・・・・           (でぇもダメっ!堅さがダメっ!!乳がんの疑・・・・ 触診しなくては・・・・・)
・・・・・・・・           (モミモぉ〜ミ〜、モミモぉ〜ミ、チカチぃーカ、おめめチかち・・・・・・・)


シロ「くうぅん、ンん〜〜」
ヒデヨシ「勝っちゃったモンね〜〜」
291コタロウちゃんぷるー:2009/02/28(土) 12:03:45 ID:6bxXIn2x
>>286
それなら大丈夫です
というか自分もまとまってれば最初から見直したいw
お手数かけてすみません
292名無し変更議論中@自治スレにて:2009/02/28(土) 23:39:35 ID:dTVNQBfb
んでwikiに>>286さんのまとめサイトのリンクだけ張れば万事解決?
つい最近ヤスヒロスレに来た身なのでまとめサイトは本気でありがたいです
ワッフルしながら待ってます!
293名無し変更議論中@自治スレにて:2009/03/01(日) 01:01:18 ID:KmUJiUBP
>>286です
大丈夫であれば>>288にSSまとめサイトお願いしたい
駄目ッスかね
(´・ω・`)

言い出しっぺなんで、>>288さんが無理でしたら
これから容量確保して、SSまとめてとかの作業で一週間ぐらい頂けますか?(汗)
294283:2009/03/01(日) 23:23:49 ID:5+dH6KAS
サイト作るのは、すいませんが無理ですorz
今は職場とネトカフェが接続環境なのですよ。

適当なうぷろだ使って、まとめてある夢想SS提供するとか、他のSSまとめるのを
手伝うとかなら、協力できるかと思いますが・・・・・すいません。
295名無し変更議論中@自治スレにて:2009/03/02(月) 01:10:19 ID:2jEHihMZ
>>294勝手言って申し訳ない
とりあえず、言い出しっぺなんで、まとめ作業とかしてみます
(・∀・)ノ
合間縫ってなんで遅くなるかもしれませんが、ご了承を
あと、SSじゃないやり取りでレス埋めてしまい、すいませんでした
296名無し変更議論中@自治スレにて:2009/03/02(月) 04:24:49 ID:GkwwVgj2
>>294 >>295
自分も第2章からしか
みてないので、まとめサイト楽しみにしてます
ゆっくりでいいので無理せずつくって下さいね
297コタロウちゃんぷるー:2009/03/02(月) 08:56:58 ID:LhggnwFa
 「いくら竹刀で模擬戦と言っても、技を使おうだなんて…」
 「でも、使おうと思っても使えなかったんだよ。おっかしいなぁ?」
 「竹刀だから調子が出ないんじゃないの?」
 「う〜ん、竹刀だからかぁ…竹刀だぁ…シナイダーはシナナインダー!」
 「はぁ?」

鍛錬場から汗を拭きながら出てきたのはシンゲンとケンシンだ。
二人はその足で、汗を流しに風呂場に向かう。

 ──── 風呂場

 「ケンシ〜ン、背中洗ってやるよ」
 「そう?じゃあお願いね」

ケンシンの背中をゴシゴシと洗いながら、シンゲンは彼女の白い背中に鼻息を荒くする。

 「ケンシンの肌…いつ見てもきれいだなぁ」
 「やだ、あなただってスベスベしてて私は好きよ」
 「うぅ〜、ケンシ〜ン…おりゃっ!」
 「きゃっ!?だ、だめよっ。午後からは仕事があるでしょ!それに私も帰らないといけないし…
  続きはまた次の機会にしましょう?」
 「ぶ〜」

拗ねるシンゲンをなだめながら石鹸を洗い落としていると、外でドタドタと走る音がする。
やがて戸が開かれ、そこには息を切らせた兵士が一人。

 「おい、オレたちが入っているときは入るなって言っただろ〜」
 「も、申し訳ありません御館様っ!御叱りは後ほど…」
 「何か急を要することでも?」

ケンシンは兵士の様子を見て、何か大事な事があったのではないかと身構えた。
そして、兵士からある人物の名前が告げられると、シンゲンは矢のように風呂場から飛び出し
着物を掴んで駆けていった。

 「もう、あのまま行ってどうする気よ…」

 ─────────────────────────

 「御館様!お止まりください〜〜っ!!」

兵士三人がかりでシンゲンを止める。
主が裸に近い格好で、目の前の廊下を走ってきたのだから当然だ。

 「なんだよ!オレは今広間に急いでるんだ!」
 「ですが、その格好ではあまりにも!」
 「へ?あ…こ、これは確かにまずいな…。悪い悪い」

兵士に促され、いそいそと着物を着る。

 「これで大丈夫です…それと廊下は走らぬように」
 「なっしゃー!」

言った側からダッシュで廊下を駆けていく主を見て、兵士達はため息をついた。
298名無し変更議論中@自治スレにて:2009/03/02(月) 10:59:30 ID:/2m1xbEv
ちゃんぷるーさん、朝から投下ご苦労様です。
わっふるわっふる。
なっしゃー、かわいいよなっしゃー。
299言いだしっぺ:2009/03/02(月) 20:05:00 ID:jC33ViyL
ttp://otomess.web.fc2.com/index.html

超簡易版と言うか、やっつけのまとめですが
こんな感じで良いでしょうか?(汗
見れればイイかなぁ、ぐらいで文字サイトです

問題なければ、他のSSとかも、まとめ行きたいと思います
とりあえず、元祖戦国乙女SS「オウガイ夢想」をまとめました。

他は、手を付けてなかったり、作者様に許可を取ってないので
自分が載せたいなぁ、って候補が表示されてるだけなので。あしからず(スマン

あと、改善点、改行が見づらい、台詞は少し大きめにして欲しいとか、
何かありましたら、掲示板付けといたので、そちらに苦情お願いします
(こっちに書き込むと、新作来たのかと思った人がガッカリするので)

最後に、まとめの許可をして頂いた「ちゃんぷるー様」に感謝!
300名無し変更議論中@自治スレにて:2009/03/02(月) 22:08:11 ID:vv2wltui
シナイダーwwwバンブーネタまで幅広いっすねチャンプルーさん
301名無し変更議論中@自治スレにて:2009/03/03(火) 01:21:22 ID:rpuDB3vs
>>299
おつかれさまです!
302名無し変更議論中@自治スレにて:2009/03/03(火) 02:13:28 ID:ycVYfiGP
>>299
GJ!超GJ!!
読み出したら懐かしくなって、最後まで一気に読んでしまったよ…。

ありがとう、お疲れ様でした!
303名無し変更議論中@自治スレにて:2009/03/03(火) 07:36:43 ID:wY4D8n17
>>299
超ぐっじょぶ!!!
戦国乙女2とかでないかなぁ
オウガイ軍対8人の的武将みたいな
304言いだしっぺ:2009/03/03(火) 12:16:28 ID:5AgL+UNR
概ね、アレで大丈夫そうで一安心しました
できるだけ見やすくしたいのでテストを兼ね
一投稿の区切りを少し変えて、短編の「コタロウ夢想」を追加
「オウガイ夢想」の区切り方と、どちらが良いでしょうか?

あと、○○作者様、戦国ギャグ乙女様、
よろしければ、まとめて掲載しても大丈夫でしょうか?

それと、単発モノの許可は取らないとアカンかな?(汗
大丈夫そうなら、テキトーに追加していきたいです
305:○○の中には好きな名前をどうぞ:2009/03/03(火) 16:44:36 ID:baB5fBmV
>>304まとめ作業ご苦労様です。
自分のものでしたらまとめていただいても全然おkです。
ご面倒かけてどうもすいません
306名無し変更議論中@自治スレにて:2009/03/03(火) 23:57:11 ID:ycVYfiGP
>>304
お疲れ様です。一読者です。
わたしは携帯しかないのでべっかんこ経由で読ませて頂いたのですが、こちらの環境だとコタロウ夢想の方がスッキリとして読み易かったです。

膨大な量で大変だと思いますが、まとめ作業頑張って下さい!
こちらもわっふるしながらお待ちしてます(`・ω・´)
307言いだしっぺ:2009/03/04(水) 00:48:43 ID:QbKMjOdB
>>305
快諾ありがとうございます。嬉しくて「マサムネ編」まとめられました(やっつけですが…汗
失礼ですが、まとめしてる時に思ったことが…
「>>○○の続き」は修正して消しても宜しいでしょうか?(汗

>>306
自分も携帯で主に見てるので、携帯でできるだけ見易いようにして行きたいです
テスト的に「コタロウ夢想」は、『原作まとめ』(そのまま)
『携帯で見易い用』(右側の余白詰め)を作ってみたので、試してみて下さい。

最後に、励ましの言葉ってエエもんですね…
すごく力になります!皆様、ありがとうございます
(`・ω・´) シャキーン!
308:○○の中には好きな名前をどうぞ:2009/03/04(水) 02:59:52 ID:/84cPzjh
>>269続き

 そうこうするうちに、ヒデヨシの料理は完成したらしく、お膳がどんどん広間へ運び込まれてくる。
しかし、その膳の上には布がかぶせられており、料理の正体がわからない。
 すべてのお膳が運び込まれると、最後にヒデヨシが他のお膳とは2周りほど大きなお膳を抱えて現れ、俺の前に置いた。

 ヒデヨシ「お兄ちゃんには特別だよっ!」
   ○○「ほほう・・・。そう、ですか・・・。」

 場を見渡すと、みんな一様に不安な顔をしている。だが、隣に座ったニコニコ顔のヒデヨシに気を使い。
明らかにおかしな笑いをうかべている。ここは、俺が勇気を出して―。

   ○○「なあ、ヒデヨシ。この上に掛かった布。もう、とってもいいのか?」
 ヒデヨシ「あ、うん!いいよ!じゃあ皆、取っちゃって!」

 ヒデヨシに許可を取ると、俺はみんなの顔を見渡し、大きく頷くと、布に手をかけた。

   ○○「では、失礼して・・・。てりゃ!」
   一同「こ、これはっ!!!!!!」

 布をとった瞬間、まばゆい光が飛び出し、俺の目をくらませる。
その突然の光に不意をつかれ、俺は思わず目を閉じる。

   ○○「うお!まぶしっ!」

 光の影響でしばし、目の前が真っ白になっていたが、徐々に光も弱まり、俺の目も段々と回復してきた。
そうして、俺の目の前に現れたヒデヨシの料理は―!








          ○○「おにぎり?」
309名無し変更議論中@自治スレにて:2009/03/04(水) 05:31:47 ID:lLORWIVx
>>304
お疲れ様です
私も携帯からみてるので
コタロウ夢想のほうが読みやすいです
残念ながら容量が多いのか俺の携帯がぼろいのか
オウガイ夢想はみれませんでした
コタロウ夢想はみれたのですが....
310名無し変更議論中@自治スレにて:2009/03/04(水) 09:48:04 ID:gEaO1lEl
皆様、お疲れ様です。
311コタロウちゃんぷるー:2009/03/04(水) 21:27:22 ID:4am0hOSw
広間への廊下を駆けながら、色々な考えが頭を回る。
もしかして、オレたちの下へ戻ってきてくれたのか…?記憶が戻らなかったのか…?
それとも…?

息を切らせながら、広間の襖をバンッと開ける。
そこには、久しぶりに見るヤスヒロの姿があった。

ヤスヒロと目が合い、シンゲンは叫びたいほどの嬉しさを満面にその顔に湛えた。

─── だが、その笑顔もすぐに消えた。

ヤスヒロの横からヒョコっと顔を出した少女の存在を見たからだ。

そっか…やっぱそうだよな…。
シンゲンは落胆した表情を悟られないように首をブンブンと回し、笑顔で玉座へ向かった。

 「久しぶりだな…元気そうで何よりだ!」
 「シンゲン様もお変わりなさそうで…」
 「オレはいつだって元気さ!はっはっはぁ!」

豪快に笑い飛ばし、落ち込んでいる自分を無理矢理奮い立たせる。

 「で、お主がいるということは…そういうことなんだな…」
 「あなたとお会いするのは何度目かは分かりませんが、こうして話すのは初めてですね…。
  話は大体聞きました。ヤスヒロさんの事、どうもありがとうございます」

コタロウは深々と頭を下げる。

 「おいおい、天下人が頭を下げることないだろ。元はといえばお主の大事な男なんだろう?
  全てが在るべき方向へ進んだ…そういうことでいいさ」
 「そうね。シンゲンの言う通り」

襖が開き、ケンシンも広間へと入ってきた。

 「上杉ケンシン…」
 「頭は下げる必要は無いわ。全ては神の意志…そして、彼の意志なのだから」
 「ありがとうございます…」
 「ヤスヒロ、元気そうで何よりね」
 「はい、ケンシン様もお元気そうで。俺なんかの為にありがとうございます」

ケンシンは、シンゲンの隣に座って笑顔で答えた。

 「こちらもお礼が言いたいくらい。ね、シンゲン?」
 「ん、まぁな。ヤスヒロのおかげで色々気付かされたこともあったよ…ありがとな」

── 二日ぶりに囲む、武田家の食卓。
コタロウはその量に驚いていた…まぁ無理もないか。
お二人もどうやら変わらず仲睦まじいみたいでよかった。

夕方になり、ケンシン様も越後に帰られるということで、俺たちもおいとまする事にした。
312コタロウちゃんぷるー:2009/03/04(水) 21:52:08 ID:4am0hOSw
 「それでは…二人ともお元気で」
 「ヤスヒロも元気で…たまには顔を出して頂戴ね」
 「はい!」
 「またいつでも遊びに来いよ!コタロウもな!」
 「はい、シンゲンもケンシンもお元気で…それでは!」

夕陽を背に、ヤスヒロとコタロウは街道を戻っていった。
あの時と同じように、姿が見えなくなるまで二人を見送った。

だが、その顔は以前と違い晴れやかだ。

 「よかったなぁ…二人とも幸せそうだった」
 「そうね。私たちもあの二人に負けないくらい…ね」
 「オレ、なんとなくわかったよ」

シンゲンはケンシンの方を向き直り、目をしっかりと見た。

 「オレ、きっとあいつの事好きだったんだな…。あ、もちろんケンシンの次にだからな」
 「ふ〜ん、なんか妬いちゃうなぁ。…でも、実は私もそう…あの人の魅力に少しだけ、ね」

二人で顔を見合わせて笑った。
笑ったあとはどちらともなく抱き合った。お互いの気持ちを認め合い、更に深まった絆を胸に。

 「私もそろそろ行くわ。この前話した私たちの家の話、考えておきましょうね」

準備していた馬に跨りながら、ケンシンは言った。

 「おう!それじゃあまたな!」
 「えぇ、じゃあまた…はっ!」

威勢のいい声と共に、馬は越後へ向けて走り去っていく。
シンゲンは踵を返し、我が居城躑躅ヶ先館へ向かおうとしたが、一瞬立ち止まる。

 「あ、オウガイの書状…忘れてた。方向一緒だし、持たせればよかったなぁ…」

あの時、ドタバタしていてあの忍者の娘に持たせるの忘れてたんだよな。
確か、煮貝の件だったよな。

 「ん〜…まいっか。後で誰かに持たせよう…」

ついでに…祝言祝いも贈っておこうかな。
313名無し変更議論中@自治スレにて:2009/03/04(水) 23:12:11 ID:fKQLqGbl
〇〇さんと夢想さんの続きキター!

うおっまぶしっネタに吹いてしまったw
夢想さんもちゃんぷるー大詰めのようですね!

お二人とも頑張って下さい〜わっふるわっふる!(`・ω・´)

>>309
携帯なら『べっかんこ』という携帯2ちゃんビューアーサイトがあります。
そこ経由でこのスレを閲覧→まとめサイト様をクリックするとポケブラというPCサイトの簡易閲覧機能があるので、わたしと同じようにそこから全て読めると思います。
慣れるまで扱いづらいかもしれませんが、使いこなせるようになるととても便利ですよ(´ω`)
314名無し変更議論中@自治スレにて:2009/03/05(木) 04:26:55 ID:dW8yHhLT
>>304
お疲れ様です
携帯がぼろくて見れないと書き込みしたものです
おかげ様でみれました
ものすごいペースでまとめ作業してるみたいですね
どうか身体を壊さないように無理しないで自分のペースで頑張ってください
>>313
親切に教えて頂きありがとうございました
これからも使わせてもらいます
315名無し変更議論中@自治スレにて:2009/03/05(木) 08:51:42 ID:/umBSbSk
ssまとめお疲れ様です。最近読み出したので、1話から読めるのが非常に嬉しいです。がんばってください。
316雛祭り無双:2009/03/05(木) 18:14:13 ID:nGL2P9TV
3月に入り、寒さも幾ばくか和らいできた。
その日もいつも通りの時間に目が覚め、いつも通りの一日が始まる…そう思っていた。

朝、目が覚めると我が子達の可愛い寝顔がそこにある。そこまではいつも通り。
ではその反対側に寝ているはずの愛しい妻は…いない。ここもいつも通り。
子供達を起こさないようにそっと起き、部屋を出る。
冷たい空気が寝ぼけた目を覚ましてくれる。

広間に入ると、そこにはいつもと違う異質な存在がデンと構えてあった。

 「これは…そっか、俺の家ではやらなかったから分からなかった…」

大きな七段の階段状の土台に赤い布がキチンとかけられている。
その周りでは兵士たちがなにやらゴソゴソと飾りを弄っている。
中には人形もあり、どうみてもアレとしか思えない。

 「おぉ、起きたかヤスヒロ」

ふいに後ろから声を掛けられる。
振り向けば、大きな荷物を軽々と抱えている我が妻が。

 「おはよう。そういえば今日は桃の節句だったんだね」
 「うむ、去年もやったからな。蔵にしまってあるのを引っ張り出してきたところだ」
 「しかし大きいねぇ。これならハルナも喜ぶだろ」

俺の発言にキョトンとするオウガイ。
ん?なんか俺おかしいこと言ったかな?

 「いや、これはハルナでなくヤスヒロのだぞ」
 「へ?」

なんと、こっちでは女の子ではなく男の子のイベントだという。
逆転してるのか…ということは端午の節句がハルナかい。

飾り付けを手伝っていると、なるほど、お内裏様とお雛様が逆位置だ。
さらに三人官女が男になっていて、他は全て女だ。
まず見られない組み合わせ…。こっちからすれば違和感の塊だ。
それでも順調に組み立ては進み、何とも豪勢な雛壇が出来上がった。

だが、起きてきた子供たちの反応は…。
ヤスヒロは珍しがるが、特に嬉しそうにしているわけでもない。
むしろハルナがテンションが上がっている。

 「…なんだか、これではあべこべだな。物心が付くと、こうも変わるものか」

ん〜、俺の血がそうさせるのだろうか。
あとは雛あられや甘酒を振舞い、城総出でどんちゃん騒ぎだ。
俺からすればハルナが喜んでいるのは至極まともな光景だが、どうも周りは不思議に思いながらも
とりあえず子供たちの成長を祈りつつ喜んでいるようだ。

 「よかったなぁハルナ。綺麗なお人形さんがいっぱいだぞ」
 「うん!すごいきれいなの」
 「うんうん、わざと遅く片付けてお前をお嫁になんか行かせないからな〜」
 「はるなはちちうえのおよめさんになります!」
 「(*´Д`*)」

いい娘に育ったものだ。これからも健やかに育ってくれよ…。
317名無し変更議論中@自治スレにて:2009/03/05(木) 19:08:17 ID:+VFlmbM4
うぉっ!? ちゃんぷるーさん、雛祭り夢想お疲れ様です。 
ハルナ…ええ娘や…(*´Д`*)
318名無し変更議論中@自治スレにて:2009/03/06(金) 01:20:22 ID:wSmFQFZ+
まとめサイト様、ものすごいスピードでコンテンツが増えてますね。
膨大な量なので無理をしてバテたりなさらぬよう、マイペースで頑張って下さい。


それに夢想さん、最高です…。

(*´Д`*)
319名無し変更議論中@自治スレにて:2009/03/06(金) 01:44:31 ID:t9MdWtLI
正直オウガイ夢想は感動しました。
物語の主観がダブルキャストなのも新鮮でどちらにも感情移入しやすいですね。
ヤスヒロが戦国乙女時代にもどって来るまでのエピソードが気になります。
320名無し変更議論中@自治スレにて:2009/03/08(日) 10:01:15 ID:a5e7kHne
素晴らしい作品に会えて感謝!
321コタロウちゃんぷるー:2009/03/08(日) 14:26:39 ID:A0ldhJBi
夜になり、俺達は途中にある宿に泊まる事にした。

そして俺はある決意を彼女に伝えることを決心した。
コタロウがもう少し大きくなるまで…と思っていたが、待ちきれない。

寝る前に、鏡に向かい髪を櫛で梳いているコタロウ。
後ろへ回り込むと、鏡越しに俺の顔を覗いて不思議そうな顔をして手を止める。

 「……?どうしたんで……わっ」

後ろから優しく抱きしめる。
コタロウは俺の手に手を重ねて微笑んだ。

 「もう…甘えんぼはどっちですか?」

鏡に映るコタロウの微笑む顔を見て思う。
この笑顔を俺は忘れてしまうところだったんだな。
もう絶対に失いたくない…。

 「コタロウ…結婚しようか」
 「えっ…?」

照れたように頬を染め、目を閉じるコタロウ。

 「帰ったら祝言をあげよう…もう待てないや。一刻も早くコタロウと夫婦になりたいんだ」
 「ボクも…そう思っていました。嬉しいです…これでずっとあなたと一つに…」

その夜、前哨戦を行ったのは言うまでも無い。

────────────────────────────

次の日城に戻ると、城は何やら大騒ぎをしている。
どうやら俺の復活祝いの宴の準備だったようだ。

皆に祝言の事を伝えると、涙を流して喜んでくれた。
準備で城に来ていたオウガイも、泣いて喜んだ。ムラサメも、顔を隠していたけど泣いていたのが見えた。

紆余曲折あったが、ついに俺はコタロウと夫婦になる。
初めて森で会ったあの日から始まり、この城に来ることになった事…それから起こった色々な事件…
全ては運命だったのだ。
この娘に俺の全てを捧げよう。例え命が尽きて魂だけになろうと、未来永劫に…。
322コタロウちゃんぷるー:2009/03/08(日) 14:57:03 ID:A0ldhJBi
 「変じゃないですか…?」
 「何言ってるの、とても似合ってるわよ」

急遽祝言の儀に変更となり、準備に数日掛かったが無事祝言は執り行われることとなった。
そして控え室で和服に着付けられるコタロウ。
本来なら結婚に当たって細々しい儀式が沢山あるのだが、なんといっても相手はヤスヒロだ。
家も無くまさに体一つといった彼が相手では、その多くを行うことができない。
というわけでその分宴を大いに盛り上げて、その代わりとすることにした。これは二人のたっての願いだ。

 「私より先に結婚するなんて、ほんとデキのいい妹ね…」

ムラサメは茶化しながらコタロウの化粧を施していく。

 「そんな…ムラサメならきっとすぐに素敵な人が現れますよ…」
 「ふふ、ありがと…さぁできたわよ。晴れ舞台でどじ踏まないようにね?」
 「が、頑張ります…」


 ──── もう一方の控え室

鏡に映る自分の姿を改めて確認する。
どうにもパッとしないような…着せられているというか…。袴なんて着たことないしな。

 「なかなか似合ってるではないか」
 「ん?」

襖を開けてオウガイが入ってきた。そして俺をジロジロと眺める。

 「可愛がっていた妹を取られるみたいで、なんとも寂しい限りではあるが…。
  そんな間の抜けた顔をしていては、素直に祝えんぞ。もっとビシッとせんか!」

バシバシと肩を叩かれる。

 「いやぁ、なんか似合わない気がしてさ…」
 「何言ってるんだ、自信を持て自信を。せっかくの晴れ舞台だ。そんなんではコタロウを幸せに出来んぞ?」

最もだ。これから幸せになろうっていうのに、しけた顔をしていてはいかん。

 「そうそう、その顔だ…さぁ行って来い。コタロウも待っておるぞ」
 「…よし!」
323名無し変更議論中@自治スレにて:2009/03/08(日) 15:40:38 ID:C/Sm7vgv
遂に祝言キタ―(゚∀゚)−!おめでとうコタキュン!ヤスヒロ!
祝言の祝いに全戦国乙女達が駆け付けたらえらい騒ぎになりそうだなw
酒好きノブ様、日を改めて来るヨシモー辺りは盛り上がるだろうなー。いろんな意味でw
324名無し変更議論中@自治スレにて:2009/03/09(月) 00:33:53 ID:fGpQzMfy
わっふるわっふる
身を引くシンゲン、かわゆす
(*´∀`*)
その気持ちをケンシンとの非生産的作業に傾けて欲しいwww
325コタロウちゃんぷるー:2009/03/09(月) 16:30:31 ID:xyEd0kIy
広間には多くの家臣が控えている。
オウガイ、ムラサメの家臣も沢山いる。まぁいわゆる身内だけの式を執り行おうというわけだ。
他の武将たちも呼ぶとなると、とてもじゃないが入りきらない。

が、何故か今川ヨシモトだけは参列している。

彼女はまたもやオウガイに文句を言いに来た所、偶然この式に出くわしたというわけだ。
せっかくなので琴や舞などで場を盛り上げてもらっている。

 「よんじゅなな!よんじゅはち!よんじゅく!…ごじゅう!へい、ヨシモー!」

ワーワー!パチパチ!

 「今川ヨシモト様による伝統芸『世界のヨシモト』でした。それではそろそろご両人の登場でございます」

進行役のコタロウの家臣の紹介で、音楽に合わせて別々の入り口から二人が登場した。
割れんばかりの拍手に迎えられ、コタロウもヤスヒロも照れるばかりだ。

広間の壇上に備えられた神棚に向かい一礼し、式が始まった。
斎主による修祓、祝詞の読み上げが行われる。

そして、いよいよ夫婦の契りを交わすために、御神酒を交わす杯を二人が手に取った。
コタロウの杯に御神酒が注がれ、返す杯でヤスヒロが飲む。

ついに二人は結ばれたのだ。
斎主による式の終わりが告げられると、割れんばかりの接吻コール。

 「えぇぇ!?人前でそんなの恥ずかしくてできませんよ!」
 「う〜む」
 「ほら、ヤスヒロさんも皆に…んっ!」

唇が離れた時には、大歓声の中泣きながら恥ずかしがるコタロウの姿があった。
326コタロウちゃんぷるー:2009/03/09(月) 17:16:09 ID:xyEd0kIy
各席を回るうちに、どんどん酒を勧められて頭もくらくらしてくる。

 「ねぇ、ヤスヒロ…あっちのほうはどうなのよ。ちゃんと世継ぎの事考えてるの〜?」

酔いが回った様子のムラサメに絡まれる。

 「え〜?ちゃんとやってるよ〜」
 「も、もう!ヤスヒロさんまでそんな酔っ払って!」
 「いいわねぇ〜…ねぇコタロー、私のいい人はいつ現れるのよ〜、あなたの目で視えないの〜?」
 「ムラサメがここまで酔うのは珍しいな。それほど嬉しいということか」

オウガイはヤスヒロに絡むムラサメを引き剥がす。

 「なにすんのよオウガイ〜、ねぇどうなのよコタロ〜」
 「ボクはもうその力は無くなったみたいです。というより、皆そうだと思いますよ」
 「なんでよ〜…あなたまたアノ日だからじゃないの〜」
 「ち、違います!」
 「そういえばお主はそのせいで、例の事件の際は力が使えなくて大変な目にあったものな。
  その後ミツヒデやノブナガとはどうなのだ?まぁあちらも負い目があるから会いづらいだろうが…」
 「まだ会ってませんが、ボクは二人のした事は許しています。もう過ぎたことですし…」
 「そうか…。で、皆がそうだというのか?確かシンゲンもケンシンも…そこで潰れているヨシモトもそうであったな」
 「えぇ。きっと今の平和な世には、過ぎた力はいらないという榛名の意志でしょう」
 「もっとお酒ちょうらい〜…」

─── その後宴は夜中まで続き、皆が二人の門出を祝い唄い踊った。
     ヤスヒロは散々酔い疲れたようで、コタロウの部屋で二人で休むことにした。

 「はぁ…う〜、頭がクラクラする…」
 「勧められるたびに呑みすぎるからですよ…」

コタロウの膝枕で束の間の休息。
広間ではいまだに騒いでるようで、遠くから笑い声などが響く。

 「俺たち…夫婦になったんだよな」
 「そうですね…」
 「じいちゃんばあちゃんになるまで、ずっと一緒にいような」
 「はい」
 「俺たちの子供が幸せに暮らせるような平和な世が続くといいな…」
 「ボクたちの手で、必ずこの平和を守ってみせます…」
 「子供…できたら、名前どうしよっか?」
 「ふふ、気が早いですね。でも…女の子だったらハルナ、なんていいかな〜って」
 「ハルナ…榛名か、いいねぇ。俺たちを繋げてくれた大切なモノだからな」

ふと、頬に暖かいものを感じた。
その方向に顔を向けてみると、コタロウが涙を流していた。
身体を起こし、対面に座りそっと手でその涙を拭ってやる。

 「ボク…今すごく…本当に幸せです…。こんな日が来るのを…ずっと…」
 「…俺も本当に幸せだよ。コタロウに会えて本当によかった」
 「もう…離れないで下さいね…?約束ですからね…」
 「うん、一生側にいるよ…愛してる、コタロウ」
 「ボクも愛してます…ヤスヒロさん…」

誓いの口付けは永遠にも思えるほど、長く優しいものだった。





 シュッ! ガシャン!
327名無し変更議論中@自治スレにて:2009/03/09(月) 17:43:09 ID:fGpQzMfy
ヨシモーwww
流石、鉄板(一般受け)じゃなかったネタを鉄板にしてきたw

めでたしめでたし…
と思ったら!?
( ̄□ ̄;)!!
大丈夫だよね?(汗)
328名無し変更議論中@自治スレにて:2009/03/09(月) 22:12:52 ID:GuCG4Q93
え!?が、ガシャン?(・∀・;)
ハッピーエンドですよね・・・・?
329名無し変更議論中@自治スレにて:2009/03/10(火) 09:09:48 ID:C3y1pGV7
まさか早送り!?
330名無し変更議論中@自治スレにて:2009/03/10(火) 12:41:33 ID:SDW5nvrM
ここで
『ぶるゎわわーー!』
と若本シロの登場!?
331名無し変更議論中@自治スレにて:2009/03/10(火) 12:56:24 ID:UADaByHt
ムラサメだな!?今度はムラサメちゃんぷるーなんだな!?
332名無し変更議論中@自治スレにて:2009/03/10(火) 15:35:41 ID:/kzAQnkf
ムラサメへまいりまーす3かもしれないぞ
333名無し変更議論中@自治スレにて:2009/03/10(火) 15:55:13 ID:gSXN0NKG
333ゲット
334コタロウちゃんぷるー:2009/03/13(金) 02:02:28 ID:WsjkaTaW
カシャン

再生 l>



 寒い ───

ボクは布団の中で思わず身震いする。
当然だ。外では雪が数日に渡って降り続けているのだから。
さらに、すきま風もたまに入り込んでくるのだ。
寒さで目が覚めるのは初めてではない。

だけど、その日だけは違っていた。

一瞬、自分は何故こんなところにいるのだろう、という不思議な感覚に襲われたのだ。
まるで長い夢を見ていたような…、そしてそこから急に抜け出してきたような…
うまく言葉に出来ないけれど、そんな感じだ。

…どんな夢を見ていたかは思い出せない。
頭から布団を被り、考え込んでも思い出せない。
断片的に覚えていたような事象も、そんなことをしている間に雲散霧消していく。

ただ、幸せな夢であったことは覚えている。

あれやこれやと頭を捻っていると、戸の向こうからよく知った声が自分の名前を呼んだ。

 「コタロウ様、お食事ができましたよ」

ボクに仕えてくれている兵士の声だ。
そう、ボク達はある目的の為にここに来ているのだ。

ここは日本の遥か北の地 ── 蝦夷だ。
伊達マサムネの治める陸奥より更に北、荒海を越えた所にある場所だ。
そんな場所にも人は住んでいるもので、言葉に多少の違いはあれど、海からやってきたボクらを
快く歓迎してくれた。
さらに、この地の地理に不慣れなボク達をありがたいことに導いてくれる。感謝の極みだ。

ボク達の目的、それは……


 「ありがとうございます。今起きたので向かいますね」

…まずは食事を摂ろう。蝦夷の食材は中々に珍しく、美味しいものばかりだから。
335名無し変更議論中@自治スレにて:2009/03/13(金) 05:07:39 ID:V96Jbr5n
ちゃんぷるーさんの続きキター・・・・・・・・・・・・・・・・・ゆ、夢ですと?コタキュン・・・・・君の夢はきっと正夢になるよ(´・ω・`)
336名無し変更議論中@自治スレにて:2009/03/13(金) 16:12:58 ID:T7wODNWC
ヤスヒロのアホンダラ、また消えやがったのか
(_メ)
戻ってこなかったら許さねぇ、コタロウを幸せにしてくれ
(´;ω;`)
337名無し変更議論中@自治スレにて:2009/03/14(土) 03:57:19 ID:BjI5PtXW
夢で終らせない
338戦国ギャグ乙女:2009/03/14(土) 10:43:14 ID:oSMjEtvJ
アクセス規制に巻き込まれて書き込みが出来なくなり、
泣く泣く自宅から30kmほど離れた最寄のネットカフェから書き込んでいます
いつになったら規制解除になることやらorz
ネタのほうも規制が解除されるまでは相当書き込む頻度が落ちると思います

>>304
あんなしょーもないネタばかりでもよろしければ
こちらからもぜひお願いいたします
339戦国ギャグ乙女:2009/03/14(土) 11:11:31 ID:oSMjEtvJ
もしもシリーズ
もしもケンシンに弟がいたら


  女性「……ウ、……ゾウ。」
  男性「(ぼ〜…)」
ケンシン「ちょっとケンゾウ!聞いてるの!?」
ケンゾウ「うわっ!…ね、姉さん、いきなり大声出してどうしたんだよ?」
ケンゾウ「どうしたじゃないわよ、ボーっとして!さっきから何度も呼んでるじゃないの!」
ケンゾウ「う〜ん、なんだか最近耳が聞こえづらいんだよ。なんだかゴロゴロするし…」
ケンシン「それなら1度診てもらったほうが……!!ケンゾウ、ちょっと!」
(ぐいっ)
ケンゾウ「いででっ!きゅ、急に耳を引っ張らないでくれよ!!」
ケンシン「やっぱり、…耳垢だらけになってるわ。これじゃあ聞こえづらくて当然よ!」
ケンゾウ「え、そうだったの?まったくわからなかったな…って、姉さん、何やってるの?」
(がさごそ…)
ケンシン「あった、ほらケンゾウ、ここに頭を乗せなさい」
ケンゾウ「…え?そ、その体勢ってまさか…」
ケンシン「膝枕よ。耳掃除をしてあげるから私の腿に頭を乗せなさいと言ってるの」
ケンゾウ「ええ!?だ、だってその…い、一応俺だってもう元服は迎えてるしその…」
ケンシン「ゴチャゴチャ言わないの!それに、そのままだと本当に何も聞こえなくなるわよ!」
ケンゾウ「(う…、また耳がゴロゴロしてきた…。確かにこれ以上放置すると
     本当に聞こえなくなるかも…)お…、お願いします…」
ケンシン「素直でよろしい、うふふ」
ケンゾウ「(姉さん、なんだかすごく嬉しそうだな…)」


注・ケンゾウは自分が適当に考えたオリジナルキャラです
340戦国ギャグ乙女:2009/03/14(土) 11:16:12 ID:oSMjEtvJ
あ、ケンシンのセリフが一部ケンゾウになってる…orz
すいません、素で間違えました

ケンシン「どうしたじゃないわよ、ボーっとして!さっきから何度も呼んでるじゃないの!」

これが正しいです
341名無し変更議論中@自治スレにて:2009/03/14(土) 21:53:52 ID:KfenQmAT
続きを心待ちにしてるよ
規制解除を願う
342名無し変更議論中@自治スレにて:2009/03/15(日) 12:49:13 ID:A43rggiU
ブラコンケンシン…
(*´Д`)ハァハァ
343コタロウちゃんぷるー:2009/03/16(月) 17:39:00 ID:c6thpAGh
 「やっぱりここの食事はおいしいですねぇ。なんといっても新鮮だし…」
 「○▼※△☆▲※◎★●」

蝦夷の人たちはよくわからない言葉を使う。
自分たちの事をアイヌと呼んでいることは理解できた。
さらに身振り手振りや絵に書いてなど、色々な手段を使って意思疎通を図る事はできた。

そうやって四苦八苦した甲斐もあり、ボク達はある情報を聞き出すことに成功したのだ。

そう、ボク達が求めているもの、それは ───

 「さぁ体力も蓄えたし、もうひとふんばりですね!コタロウ様」
 「えぇ、ついに辿り着けるんですね…封印の塔に」

────────────────────────

ヤスヒロさんがいなくなったのは三年も前だ。
さらにオウガイがヤスヒロさんの子供を産んだのは約二年前。
あの時の幸せそうなオウガイの笑顔が心に焼き付いている。
ボクはそれを見て、僅かな希望を胸に全国を廻る事にした。
やっぱり子供にとっては両親がいたほうがいいものね。

人の手の届かない山や森や島…色々な所を探し回った。
そして、一縷の望みをかけて渡った蝦夷で、ついにボク達は有力な情報を手に入れたのだ。

三年前に突如現れたという、奇怪な塔…
蝦夷の人たちは、それを神の塔と呼び、誰も近づかないようにしているという。

ボク達は、満を持して出発した。
ここが塔に一番近い、最後の村だ。ここから先はボク達だけで進む。

全国を廻るという辛い旅にも付いてきてくれた数人の部下達と共に、しんしんと降り積もる雪を掻き分けていく。
視界は全て白で覆われ、一歩間違えれば永久にはぐれてしまう…そんな印象がある。

肩まで伸びた髪に、雪がまとわりつく。
三年の間に、少しは大人っぽくなったと思う。胸も急成長の兆しを見せているし…ふふ。

 「情報によるとここらへんだけど…」

村人に提供された情報と同じくらいの距離を進んだが、特に辺りに変わったところは無い。
…まだ先なのかな?ボク達は雪に慣れていないから、行軍が遅いのかもしれない。

深い雪の中をひたすら進む。すると遠くから、前を行く部下の声がボクの耳に届いた。

 「コタロウ様!発見いたしました!間違いありません!」
 「ほ、ほんとですか!?やりました!!」

ついに…ついに封印の塔に辿り着いたんだ!
長い旅の末、ようやく報われる時が来たと思うと感慨深いものがある。
344名無し変更議論中@自治スレにて:2009/03/17(火) 00:00:13 ID:bHa9BjTf
ブボボ(`;ω;´)モワッ

正史がオウガイだとしても…
コタロウがヤスヒロと幸せになる結末があると信じてる!
ガシャれ!ガシャれ!ガシャってよ!
345戦国ギャグ乙女:2009/03/18(水) 10:51:10 ID:r119fyok
前回ネットカフェから書き込んだその日、家に帰ったら
規制が解除されてて普通に書き込みができた…。
料金+入会金800円返せーーー!!!!!
…失礼、取り乱してしまいました。では続きをどうぞ。


ケンゾウ「(うう…、結局流されてしまった…。
     時々姉さんって強引だから…)」
ケンシン「何か言った?」
ケンゾウ「い、いや何も」
ケンシン「どう、痛くない?」
ケンゾウ「あ、うん…、大丈夫、気持ちいいよ」
ケンシン「そう、よかった」
ケンゾウ「(そういえば小さい頃にもよくこうやって耳掃除してもらってたけど
     あの頃と同じだ…。俺が痛くないようにとやさしくそっと…。
     で、それがちょっとくすぐったかったりもして、でもなぜかそれが
     妙に心地よかったりもしたなあ…)」
ケンシン「…そういえば、小さい頃はよくこうやってあなたを膝枕して
     耳掃除をしてあげてたわね。懐かしいわ」
ケンゾウ「え?」
ケンシン「どうしたの?忘れちゃった?」
ケンゾウ「い、いや、俺も同じこと考えてたから少し驚いたというかその…」
ケンシン「うふふ、同じことを考えるなんてやっぱり姉弟ね。
     昔はよくあなたに膝枕をねだられたものね」
ケンゾウ「そうだったっけ?覚えてないや」
ケンシン「そうだったの」
ケンゾウ「う〜ん…」
ケンシン「そ・う・だ・っ・た・の!!」
ケンゾウ「…スミマセン」
ケンシン「まったく、素直じゃないわね」
ケンゾウ「(こういうところが強引だっつーの…)」
346名無し変更議論中@自治スレにて:2009/03/18(水) 13:57:08 ID:2fUNXR9d
>>345
最近のネカフェは入会金を取るのか!災難でしたなw
347名無し変更議論中@自治スレにて:2009/03/19(木) 05:34:02 ID:VfXPD3Cl
落ちそうなので…




















ヒデヨシ5時間ヨメ
348名無し変更議論中@自治スレにて:2009/03/19(木) 08:40:21 ID:1KewJ9Vb
落とさせん!落とさせんぞ〜
349コタロウちゃんぷるー:2009/03/19(木) 16:49:43 ID:1RbiSeKZ
兵士の案内に従い、雪の中を進んで行く。
白い息を何度吐いただろうか、ある程度進んだところで木々が途切れて広い空間に出た。

周りを見渡しても白一色。
だが、そんな空間の中心にボンヤリと白色ではない何かが見える。
近づくと、それは雪に覆われているが間違いなく三年前に見た封印の塔そのものだった。

 「ついに見つかりましたねコタロウ様!きっと皆驚きますよ〜!……コタロウ様?」

隣にいるはずの主に話しかけたが、反応がない。
兵士の問いかけに答えることも無く、コタロウはただ呆然と塔を見つめていた。

 「コタロウ様…?」
 「……あっ、そ、そうですよね。ついに見つかったんだ…さぁ、急いで中に入りましょう!」
 「あっ、待ってくださいよ〜!」

塔に駆けていく主を追いかける。
念願が叶って、一瞬驚いて止まっちゃったんだなぁ。わかりますよぉ、そのお気持ち!
なんて兵士は考えていたが、コタロウは違った感覚を受けていた。

今朝見た夢の断片が…
ボクは… ここで…

 ────────────────────────

塔の最上階、重々しくそびえる扉の前にコタロウは立った。
扉に手をかけると、大して押してもいないのにまるで待っていたかのように扉が開いた。
外では雪が降っているというのに、扉の中はまったく寒くなかった。まるで異次元の世界のように。
兵士達が心配そうに見守る中、コタロウは奥へと進んで行く。

実際のところ、榛名があるかどうかも分からない。
あったとしても彼がまた現れるかも分からない。確証は一切無いのだ。

だが、確信はあった。
想いは必ず報われる。そう信じられる程の榛名の力を、三年前に体験しているのだ。

果たして、榛名は三年の刻を経て再び祭壇にその姿を現していた。
350コタロウちゃんぷるー:2009/03/19(木) 17:06:11 ID:1RbiSeKZ
 「あった…」

兵士達の歓声が上がる。
追い続けた夢にようやく手が掛かったのだ。
あとは信じるだけ……。

祭壇で蒼く光る榛名を前に、目を閉じ祈る。
どうか…オウガイの…いえ、皆の想いが伝わりますように…

榛名に手を伸ばす。
鼓動が早くなる。手に汗がにじみ出る。
お願い、榛名よ…どうか…どうか…!

──── 掴んだ!

次の瞬間、目を開けていられないほどのまぶしい光が榛名から発せられた!
コタロウは思わず驚いて尻餅をつく。だが、榛名は手放さなかった。

光が納まり、兵士も、そしてコタロウもゆっくりと目を開く。

榛名はこの手にある。
だが、他には…?
特に何が起こっているわけでもなく、もちろん彼の姿など見当たらない。

では今の光は、なんだったんだろう…
…ダメだったの?


 「う〜ん…」


落胆しかけたその時、祭壇の裏からかすかに聞こえた声。
慌てて裏に回りこむと ────

コタロウの目から涙があふれ出た。
伝わったんだ…!皆の想いが!

倒れていたその人物は、目を開けてコタロウの事を一目見ると…

 「…髪伸びた?」
351名無し変更議論中@自治スレにて:2009/03/19(木) 17:10:27 ID:m8/9nyaB
うはっw
超リアルタイムちゃんぷるーさんキターー(゚∀゚)ーー!
352コタロウちゃんぷるー:2009/03/19(木) 17:27:31 ID:1RbiSeKZ
 「…ヤスヒロさぁんっ!!」
 「え?う、うわっ!」

その胸に飛びついて思い切り抱きつく。
ヤスヒロはあっけにとられた表情でその衝撃を受け止める。

 「あれ…俺は…」
 「ヤスヒロ殿ぉ〜!!」
 「うわぁっ!!」

数人の兵士にも一斉に飛び掛かられる。

 「ちょ、ちょっと…苦し…」

────────────────────────

 「そっか…俺、戻ってこれたんだ…」
 「はい。みんなの想いが…ヤスヒロさんを呼び戻したんだと思います」
 「それにしても…コタロウ随分変わった気がするけど…」
 「もういなくなったあの日から三年経つんですよ」
 「さ、三年!?俺、まるで昨日の事のように思えるんだけど…」

驚く彼の一挙手一投足。全てが懐かしい。
ずっと…この時が来るのを待っていたんだ…。

 「ボク達はですね、オウガイにはこの事言っていないんです。封印の塔を探すって事を」
 「オウガイ…」

彼はオウガイの名を口にすると、淋しそうな表情を見せた。

 「オウガイ、どうしてる?オウガイには辛い思いをさせたよな…いきなりいなくなったんだから」
 「む、ボク達だって辛かったんですからね」
 「そうだよな、皆にも悪かったな…」
 「でも仕方なかったんですよ、そうなる事が決まってたんですから…でももうきっと大丈夫です!」

コタロウは胸を張って答える。

 「オウガイ様は、その後ずっと大変だったんですよ。食事も摂らないで、寝込んでしまわれて…」
 「うっ…そ、そうなのか…」
 「でもですねぇ…ふふ。これ聞いたらきっとヤスヒロ殿は驚きますよ!」
 「へ?」
353コタロウちゃんぷるー:2009/03/19(木) 17:59:14 ID:1RbiSeKZ
子供が出来ていたことを聞いたヤスヒロさんは、飛び上がるほど驚いていた。
それと同時に、とても嬉しそうだった。
ボクはといえば、ちょっと妬いてしまった。
胸に秘めていた淡い恋心…旅をし、成長するにつれて、ボクはそれに気付いたんだ。

でももういいんだ。
今は彼がこうして存在しているだけで、とても嬉しいから。

ヤスヒロさん用に用意した防寒具を彼に着せ、ボクらは来た道を戻る。
村の人たちは、一人増えたことに大変驚いていた。

積もる話に花を咲かせているうちに、あっというまに夜が来た。

────────────────────────

オウガイ…早く会いたいなぁ。
寒さの残る部屋で布団に入りながら一人思う。
話を聞くだけでも、どれだけオウガイに辛い思いをさせたかを感じた。

そうか…子供かぁ…
俺も二児の父親か…まぁ、アレしたわけだし、身篭ることもあるわなぁ。
しかし、その行為も俺からすれば昨日の事だ。恥ずかしながら感触までも覚えている。

そんなことを考えていると、戸を叩く音がした。
こんな夜に誰だ…?

────────────────────────

コタロウは部屋でムラサメ宛てに書状を書いていた。
ちょっと感傷的になったので、捻った表現などをしてみる。
せっかくだからオウガイの事を目一杯驚かせたいしね。ムラサメにも協力してもらおう。

 「ふぅ、こんなとこかな」

ボクは布団に横になる。
そして思い出す。塔の前で蘇った夢の断片を。

こうして彼がいるだけで嬉しいけど…
なんだか胸が痛む。夢の中でボクは確かに彼と心を通わせていた。
でも現実は違う。彼はオウガイを愛している。

切ない。

せっかく仕舞っておいた淡い恋心に、火が付いた。

苦しい。

一度だけでいい。
もう一度だけ、夢の続きが見たい。それで全てを忘れられるはず。

ボクは決心し、布団から起き上がり、ある部屋を目指した。
354名無し変更議論中@自治スレにて:2009/03/19(木) 20:28:20 ID:wzqe6Dvv
コタキュンが夜這いすると聞いてわふわふせずにはいられない
355名無し変更議論中@自治スレにて:2009/03/20(金) 09:44:24 ID:q9Wo+ZcQ
わっふるわっふる
356名無し変更議論中@自治スレにて:2009/03/20(金) 10:07:55 ID:ytMSSmnO
スレタイがヤラセロに見えた俺は童貞www
357戦国ギャグ乙女:2009/03/20(金) 10:54:35 ID:PP5CRH4Q
派遣切りのため、今日から無職になってしまいますたww


ケンシン「…それにしても、すごい耳垢の量ね。
     あなたよくここまで放置できたわね」
ケンゾウ「う…、それは…」
ケンシン「もう少しまめに耳掃除はしなさいよ。じゃないと本当に
     何も聞こえなくなるわよ」
ケンゾウ「…何も言えねぇ…」
ケンシン「それとも、またこうして私に耳掃除をしてもらいたいかしら?」
ケンゾウ「か、からかわないでくれよ」
ケンシン「あら、私は別にかまわないわよ?うふふ」
ケンゾウ「も、もう、姉さんは……」
ケンシン「…でももし本当に聞こえなくなってしまったら困るのは
     あなた一人だけじゃないのよ」
ケンゾウ「…………」
ケンシン「まわりの人間だって意思疎通が難しくなって四苦八苦したりして
     混乱するのは目に見えてるし…。さらにそんな状況のときに
     戦になったら勝てるわけないでしょ?それに…」
ケンゾウ「それに?」
ケンシン「(私の声がケンゾウに届かなくなるなんて、絶対に嫌だし
     考えたくもないわ…)」
ケンゾウ「…姉さん?」
ケンシン「な、なんでもないわよ!はい、反対の耳もやってあげるから
     頭の向きを変えなさい!」
ケンゾウ「あ、うん…。(あ、心なしか少し聞こえがよくなった気がする)」
358名無し変更議論中@自治スレにて:2009/03/20(金) 11:42:31 ID:R4Pt4ryP
うほっw
ケンゾウの目前にケンシン姉さんの…ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
359名無し変更議論中@自治スレにて:2009/03/20(金) 22:54:44 ID:ME5R2Lwl
とある障害物のせいで、ケンゾウからはケンシンの顔が見えなくなりそうだ。
むしろ、耳の穴を覗き込もうとするとその障害物g(ry
360コタロウちゃんぷるー:2009/03/21(土) 20:38:47 ID:Q7ErkFtS
こんな夜に誰だ…?
いぶかしくおもいながらも返事をする。
戸を静かに開けて入ってきたのは…

 「ヤスヒロ殿、寒くはありませんか?寒いようであれば布団をお増やししますが…」

兵士の娘だ。なんせこの寒さだから気を使ってくれているのだろう。

 「いや、大丈夫。わざわざありがとね」
 「そうですか。それではお休みなさいませ」
 「うん、お休み」

さぁ明日から城に向けての長旅だ。
早くオウガイを安心させないとな。

────────────────────────

バシャァッ…

凍る直前のような冷水で顔を洗う。
己を戒める為に。

戦国乙女として、意志を強く持たなければいけない。
夢は夢。現実は現実。彼が選んだのはオウガイだ。
未練がましいぞ、コタロウ。

そう、ボクは親しい友人であればいい…。


─── 翌朝

 「おはようございます!さぁ起きた起きた!」
 「うぅ〜…寒いぃ…もう少し寝かせてくれよぉ…」
 「何言ってるんですか…。今日から一路帰途へ着きますよ!一刻も早くオウガイに元気な顔を見せましょう!」
 「分かっているけど、もう少し〜…」

ボクの今の役目は、オウガイとヤスヒロさんの幸せのために彼を無事に送り届けること…。
そのためにはクヨクヨなんてしていられないんだ!

 「ほらぁ、そんなんでは津軽の荒波を越えられませんよ。えいっ!」
 「うわ!ひ、引っ張らないで〜!」
 「おいしい朝食もあるんですから、体力付けてくださいね」
 「うぅ〜、やっぱコタロウ変わったなぁ…」
361名無し変更議論中@自治スレにて:2009/03/21(土) 21:13:20 ID:QFuKVNiu
うぅ…健気なコタキュン…
(´;ω;`)
362名無し変更議論中@自治スレにて:2009/03/21(土) 21:14:04 ID:bdql/Z/O
>>358
けしからん障害物だな、俺が手で退けてやろう

コタロウはこのまま終わるのか…
(´;ω;`)ブワッ
363コタロウちゃんぷるー:2009/03/21(土) 21:23:27 ID:Q7ErkFtS
ボク達は村の人達へ礼を言い、帰途へ着いた。
空もヤスヒロさんを祝福するかのように、雪も止み晴れ渡っている。

数日で蝦夷から津軽へ渡るための船場へ。係留してある船も無事のようだ。
海は季節に似合わずとても穏やかだった。
おかげで行きより早く渡ることができた。
これも天が祝福してくれているのだろうか。

津軽から、奥州街道を下り東海道へ。
平和がもたらした、安全な道。行きかう人々もみな穏やかだ。

数週間に渡り、ゆっくりと旅を続ける。
彼と一緒にいる日々を多く続けたかったのかもしれない。


─── そして、束の間過ごした彼との旅も、終わりを迎える…


季節は冬から春へ変わろうとしていた。
新しい環境が始まるにはとてもいい季節だ。

オウガイの国の国境では、ちょっとした騒ぎになった。
何せ、帰らぬ人と思われていた人がいきなり現れたのだから。

そしてここにも再会を懐かしむ顔が。

 「本当に…戻ってきたのね」
 「うん、ただいま…でいいのかな。相変わらず…いや、もっと美人になったかな?」
 「ふふ、そんな軽口も相変わらずね」

ムラサメだ。
密かにここで落ち合おうと計画していたのだ。頼みたいものもあったし。
それにしても、本当にしばらく会わないうちにもっと美しさに磨きがかかっている…。
うらやましい…。

 「コタロウも、久しぶりね。あなたがこんな大事を進めてたなんて…流石だわ」
 「やっぱりみんな揃っているのが一番ですしね…。これからまた楽しくなりますよ!」
 「大変な旅だったでしょう。お疲れ様、ありがとう…」

ムラサメに抱きしめられる。
柔らかな胸が顔に当たる。ボ、ボクだって…!

 「俺は抱きしめてくれないの?」
 「あら、あなたを抱きしめるのは私の役目じゃないわ」
 「そうですよ〜だ。…ムラサメ、頼んでおいたもの持ってきてくれましたか?」
 「えぇ。それじゃあ行くとしましょうか、夢の続きを実現する為に…」
364コタロウちゃんぷるー:2009/03/21(土) 21:49:06 ID:Q7ErkFtS
国境から城まで、見知った人に見られてオウガイに知られるところとなると、せっかくの計画が台無しだ。
なので旅人用の服と笠を用意してもらったのだ。
国境の人たちには言いくるめてある。

 「お似合いよ、ヤスヒロ。どこからどう見てもただの凡人ね」
 「なんだよ、華が無いって言いたいのか…。さすらいの旅人って感じに見えるだろ?なぁコタロウ」
 「う〜ん…」
 「コ、コタロウまで…」

他愛も無い話をしながら馬で進む。
両隣にムラサメ、コタロウ…そして見慣れた景色。
またこういう日を迎える事が出来るなんて…。
あとは、オウガイだけ…彼女に会って、平和な日々をやり直すんだ。

遠くに城が見えてくる。
いつ見ても大きな、そして荘厳な城だ。

 「じゃあ私は先に行っているわ。後はよろしくね、コタロウ」
 「はい、わかりました。ではヤスヒロさん、こっちです」
 「ん?城はあっちだろ?」
 「今の時間だと、子供達と散歩に出てるそうなので…その散歩道に先回りです」
 「なるほどね〜」

陽射しが暖かい。
道端には花が咲き始め、その花の周りを蝶が舞う。
鳥の囀りも聞こえ、春の始まりを感じさせる。

 「ありがとうな、コタロウ…」
 「え?」
 「コタロウのおかげで、こうやってまた…ここに戻ってこれた」
 「……」
 「大切な人に、また会うことが出来る…本当にありがとう」
 「いえ、ボクは榛名を目覚めさせただけ…戻ってこれたのはきっと、あなたの強い気持ちがそうさせたんです」

コタロウはそっと首に掛けていた榛名を外す。
そしてヤスヒロへと差し出した。

 「これはヤスヒロさんのもの…いえ、オウガイと二人のものです」
 「いいの?」
 「なんといっても二人を繋げた証ですからね。受け取ってください」
 「…ありがとう」
365コタロウちゃんぷるー 最終回:2009/03/21(土) 22:18:56 ID:Q7ErkFtS
エンディングテーマ
「ぷれぜんと」
作詞:Hero-β
作曲:野田 収
編曲:野田 収
歌 :イエヤス役 CV.千葉 紗子

────────

 「あ、あそこに見えるのって…そうじゃないですか?」

コタロウの指差す先を見る。
遠くに見えるのは、着物姿の女性と、小さな子供らしき影、そしてさらに小さな粒。

間違いない…遠くからでも分かる。
俺の大切な人と…その愛の結晶だ。

 「あ…歩いていっていいかな…。その…あれするのに…時間かかるから…」

涙声の彼の要望に応える。ボクも馬を降り、二本の手綱を握る。

 「ほら、格好よく決めないとオウガイも呆れちゃいますからね」
 「う、うん…ありがとな…」
 「それじゃあいってらっしゃい。ボクは城に向かってますから」
 「あぁ…行ってくる!」


離れていく彼の後姿をずっと見届ける。

ずっと…ずっと……

 ──────────────

 「わんわん!」
 「あれ、どうしたの?お兄ちゃんはお知り合いなの?」
 「君は…」
 「ボクはヤスヒロっていうの!このこはシロ!」
 「!!」

子供の名前を聞いた俺は、危うくまた涙が出そうになった。
せっかく拭いたというのに…オウガイはこんなに俺の事を…

 「そ、そっか…珍しいこともあるね、俺もヤスヒロっていうんだよ」
 「ほんとー!?すごいね!」
 「くぅ〜ん」

 ──────────────

遠くで二つの影が重なり合う。
これでとりあえずボクの役目はおしまいかな。
これからはきっと楽しく平穏な日々が続くことだろう。


─── 春風が肩まで伸びた髪をくすぐる

         この胸の苦しみも、いつかは雪のように溶けていくだろう

                さようなら、ボクの初恋 ───

Fin.
366名無し変更議論中@自治スレにて:2009/03/21(土) 22:36:52 ID:JcMWDj45
マジでおつかれ様です。
楽しく読ませてもらいした。
また次回作があれば読みたい、などと気楽に言わせてもらいますw
367名無し変更議論中@自治スレにて:2009/03/21(土) 22:56:14 ID:os+yNE6S
本当にお疲れ様でした。まさか最初のオウガイ夢想に戻るとは・・・。
感動をありがとうございました!
次回作を気長に待ってます〜。
368名無し変更議論中@自治スレにて:2009/03/21(土) 22:59:26 ID:kJhoVw/1
切ないな。

ガシャレ、ガシャレよ・・・・・・ここでガシャらないと・・・・・悲しすぎるよ
369コタロウちゃんぷるー:2009/03/22(日) 01:04:10 ID:oXKTMcKR
急いだ感じの終わりになってしまって失礼しました。
寄り道に寄り道を重ねて長〜くなってしまいましたが、お付き合いありがとうございました。
370名無し変更議論中@自治スレにて:2009/03/22(日) 04:29:52 ID:dvnwODMT
ちゃんぷるさん、激しく乙です!
371名無し変更議論中@自治スレにて:2009/03/22(日) 06:27:23 ID:6RwqClHe
ちゃんぷるさんお疲れ様でした。楽しく読ませてもらいました。ありがとうございました。
372名無し変更議論中@自治スレにて:2009/03/22(日) 09:54:00 ID:z6sNdouY
まとめの文章量の多さに驚きです。お疲れ様でした!
373言い出しっぺ:2009/03/22(日) 12:44:21 ID:vQxDFOp9
お疲れ様でした

オウガイはオウガイ、コタロウはコタロウで別の話しとしてハッピーエンドだと思っていたので
終わり方が儚くてガシャらないかぁ…と思ってしまいましたが

全部の作品がリンクしている感じと、
コタロウの夢もハッピーエンドで終わり、
オウガイ夢想で描かれてなかったヤスヒロ帰還までの話が読めて良かったと思うと、
めでたしめでたしの見事な終わり方と改めて凄さを思い知った次第

来週中には、「コタちゃん」まとめさせて頂きやす

本当にお疲れ様でした
m(__)m
374戦国ギャグ乙女:2009/03/22(日) 13:28:10 ID:JF4HcgP1
ケンシン「うわぁ、反対側もすごい…。これでよく聞こえてたわね」
ケンゾウ「う…」

(耳かきをしつつ、両者無言のまま数分経過)

ケンシン「ねえ、ケンゾウ」
ケンゾウ「ん?」
ケンシン「たまにはこうして私に甘えてもいいのよ」
ケンゾウ「え?」
ケンシン「普段はこういうことはできないでしょ。子供の頃と違って今は私も
     一応は一国の主として多くの家臣や兵士たちを抱えている身で、
     あなたにもそれなりに立場があってとお互い忙しい日々が続いて…」
ケンゾウ「………」
ケンシン「だから、今みたいに二人きりのときくらいは普通の姉弟に戻って……ね?」
ケンゾウ「(そもそもこの状況って、半ば強引に甘えさせられてるような…)」
ケンシン「お姉ちゃんとしてはもう少しケンゾウには甘えてもらいたいな
     というのはやっぱりあるのよ。だから……」
ケンゾウ「でもそれじゃあ姉さんが甘える暇がないじゃないか」
ケンシン「え?」
ケンゾウ「一国の主、あるいは姉である前に、姉さんだって一人の女性なんだから、
     誰かに甘えたいって気持ちはあるだろうに。」
ケンシン「ケンゾウ…」
ケンゾウ「姉さんはつ辛いときでも一人で全部抱え込もうとすることがあるし、
     まわりの人間はみんな心配して気が気でなかったりするんだよ。もちろん俺だって…」
ケンシン「………」
ケンゾウ「一人で全てのことをできる人なんていないんだから、姉さんもきついと思ったら
     遠慮しないでまわりに頼ってほしいんだ。俺だったらいつでも助けになるから」
ケンシン「ケンゾウ…、…ありがとう」
ケンゾウ「姉さん…」
ケンシン「はい、それじゃあ耳掃除は終わり」
ケンゾウ「あ、ありがとう。それじゃあ俺は…」(起き上がろうとする)
ケンシン「待って」
ケンゾウ「え?」
ケンシン「もう少しここままで……いいでしょ?」
ケンゾウ「…姉さん?」
ケンシン「今あなたも甘えていいって言ったでしょ?だから、これが
     私なりの甘え方、……ね」
ケンゾウ「…わかったよ」(再びケンシンの腿に頭を乗せる)
ケンシン「うふふ、ありがとう」
375魁!!乙女ブレード:2009/03/22(日) 14:43:21 ID:oXKTMcKR
桜の花がヒラヒラと舞い、通学路を埋め尽くす。
春は始まりの季節、そして俺の新しい人生も始まろうとしていた ───

門の前に立ち、色あせた銘板に触れる。
『室生高等学校』、ここが今日から俺がお世話になる学校だ。

教師として門をくぐるのは、なんとも新鮮でドキドキする。

 「……よしっ!」

気合を入れて一歩を踏み出す。
途端に一陣の風が桜の花びらを巻きこみ吹き抜ける…
波乱の教師生活を指し示しているようだった。

その予感はすぐに形となって現れる。
校門の横、体育館へと伸びる道に何気なく目をやると、体育館の裏口に少女が座っている。
この学校は女子校だ。女子が座っているのを見るのは何も珍しいことではない。
だが問題は、彼女の周りを取り巻いている白い気体…彼女の口からそれは吐き出されている。
季節は春、コートはすでにクローゼットへ仕舞われているような季節だ。
寒くも無いこの時期の白い気体はつまるところ…

教師として止めるべきだろう。
しかし就任して早々にこんな場面に出くわすとは…

近寄ろうと一歩踏み出すと、彼女と目が会った。
彼女の燃えるような赤髪に映える、金色の瞳。
な、なんて目で睨むんだ、この娘は…。まるで蛇に睨まれた蛙のように動けなくなってしまった。
たじろいでいると、彼女は咥えていた煙草を地面に擦り付け、こちらを一瞥して去っていった。

 「あっ…」

あっという間の出来事だった。
はぁ…情けないなぁ…生徒の迫力に負けるなんて…。
しかし、この事実を見逃すわけにはいかない。次に会う時は教師としてビシッと…

言えるかなぁ…

 ─────────────────────

 「失礼します」

ノックをして理事室の扉を開けると、まず目に飛び込んできたのは一匹の白い…犬?

 「い、犬ぅ?なんでこんなところに…」
 「ははは、そいつはシロだ。仲良くしてやってくれ」

奥の椅子から澄んだ声が飛んできた。この声は…

 「待っておったぞ、ヤスヒロ」
 「理事長…このたびは採用していただいてありがとうございます」
 「お主はこの我の目に適ったのだ…良い働きを期待しておるぞ」
 「は、はいっ!…と、ところで、この犬…シロは、理事室で飼ってらっしゃるのですか?」

さっきからシロは俺の周りを嬉しそうに纏わりついている。
好かれてるのか?

 「うむ。危害を加えるような奴ではないからな、はっはっは!」

豪快に笑う理事長。室生高校はトップがこのようなお方だから、随分自由な校風らしい。
先行き不安だが…任されたからには、全力で応えないとな!
376名無し変更議論中@自治スレにて:2009/03/22(日) 15:12:01 ID:ivIwVgHb
おぉ、早くも新シリーズが。ノブ様かっこええのぅ
377名無し変更議論中@自治スレにて:2009/03/22(日) 18:17:43 ID:9CpioWVA
早くもwktk
わっふるわっふる!
378名無し変更議論中@自治スレにて:2009/03/22(日) 19:42:18 ID:VA3cEts/
現代編すたぁとぉぉ
379名無し変更議論中@自治スレにて:2009/03/24(火) 03:31:10 ID:aRIDN5Q5
うほっ
380戦国ギャグ乙女:2009/03/24(火) 21:54:06 ID:4B/X1yIj
(再び両者無言のまま数分経過)

ケンシン「ケンゾウ」
ケンゾウ「………」
ケンシン「…?ケンゾウ?」
ケンゾウ「…すー、…すー」
ケンシン「…寝ちゃったの?もう〜」

(さらに数分経過)

ケンシン「…これはただの独り言だけど、私、1度だけひどいことを言って
     ケンゾウを深く傷つけてしまったことがあったわね…」
ケンゾウ「…すー、…すー」
ケンシン「いつか強くなったら一緒に戦に出ようって、一緒に
     天下を統一しようって、でもケンゾウは男だから戦場に出ることはない。
     それはできないって頭の中ではわかっていたわ…。でも心のどこかでは
     一緒にというのがずっと残っていて…」
ケンゾウ「…すー」
ケンシン「でもやっぱり無理だってわかって、そして気がついたら私、ケンゾウにとんでもない
     暴言を浴びせてしまったわ。
     『弟なんかじゃなくて、妹だったらよかった!!』…って」
ケンゾウ「…すー」
ケンシン「そして私はそのまま走り去ってしまったわ。だからその瞬間のケンゾウが
     どんな表情だったのかはわからない…。」
ケンゾウ「………」
ケンシン「その後私は高熱を出して寝込んでしまって…。
     意識も朦朧としていてあまりよくは覚えてはいないけど、
     でもなぜか私の手にはずっと何かの、それも暖かい感触がずっと残っていたのだけは
     覚えていたの…。…ケンゾウ、あなたがずっと私の手を握っていたのよね」
ケンゾウ「………」
ケンシン「熱が引いて意識もはっきりしてきたときに私の手を握っていたケンゾウを見て
     私は自分を恥じたわ。あんなひどいことを言われてもずっと私のことを心配して
     手を握っていてくれていたケンゾウ。それなのに私は…、なんて愚かな姉なのって…」
ケンゾウ「姉さんは愚かじゃないよ」
ケンシン「!!ケンゾウ!!あなた、起きてたの!?」
381戦国ギャグ乙女:2009/03/24(火) 22:24:53 ID:4B/X1yIj
ケンゾウ「途中から起きてたんだけど、どこで声をかけていいのか
     わからなくて結局そのまま…だったけどね」
ケンシン「…そう、聞いてたのね」
ケンゾウ「あんなことを言われたときにはさすがに驚いたよ。
     姉さんに嫌われてしまったかとも少し思ったりしたよ。
     でも俺まで姉さんを嫌ってしまっちゃいけないって…、
     嫌ってしまったらお互いに独りになってしまうかもしれないから…って」
ケンシン「………」
ケンゾウ「それに、姉さんを嫌いになるなんて、俺にはできるわけがないよ。
     だから寝込んでしまったときもただ『早く治ってほしい』
     って…、ただそれだけを祈ってたよ」
ケンシン「ケンゾウ…」
ケンゾウ「それで治ったときには嬉しくて姉さんに何を言われたかなんて
     吹っ飛んでしまってたよ」
ケンシン「…ケンゾウは…、私が思ってた以上にずっと大人になってたのね…。
     それなのに私は…、私は…」
(ぽとっ、ぽとっ)
ケンゾウ「!?」
(思わず起き上がるケンゾウ)
ケンシン「ケンゾウ…、私…、私…、うっ…うっ…」
ケンゾウ「姉さん!?…泣いて…」
ケンシン「…ごめんなさい…、本当に…ごめんなさい……
     うわぁぁぁ〜〜ん!!!!」
(号泣しながらケンゾウに抱きつくケンシン)
ケンゾウ「うわっ!ね、姉さん!?」
ケンシン「…ケンゾウ!…ケンゾウ!!…ケンゾウ!!!
     うわぁぁぁぁ〜〜〜〜ん!!!!」
382名無し変更議論中@自治スレにて:2009/03/25(水) 08:18:26 ID:pLu3NdVt
超展開に期待。
わっふるわっふる。
383言いだしっぺ:2009/03/25(水) 14:24:05 ID:cJnNKvxn
ttp://otomess.web.fc2.com/index.html
「コタちゃん」が完結して、まとめ終わったので報告です。
本当に、お疲れ様でした。

新作の「魁!!乙女ブレード」もwktkしながら見させて頂きます。

とりあえず、まとめとしては完成したかと思いますが
新作に、○○先生、戦国ギャグ乙女先生などなど、まだまだ尽きそうにないので
ほそぼそと、まとめ続けさせて頂きます(飽きるまで…汗)
384魁!!乙女ブレード:2009/03/25(水) 21:59:02 ID:ERmAV5tp
 「では早速今日から新米教師として頑張って貰う訳だが、確かお主は学生の時に部活は…」
 「はい、剣道をやっていました」
 「うむ…ならついでに剣道部の顧問もやってもらおうか」
 「えぇっ!?いきなりですか?」

寝耳に水とはこのことだ。
確かに剣道はそこそこ出来る。県大会にも出たことはあるが…。

 「ちょうど前の顧問が退職してな。まさに適任というわけだ」
 「はぁ…まぁいいですけど」
 「よし、決まりだ!ではそろそろ式が始まる頃だ、参るぞ!」
 「は、はいっ!」

あ、そういえば来る時に見たあの子の事…言うの忘れてた。
まぁいっか。次に会った時に注意して…だめだったら報告すればいい。


そして始業式が始まった。
学生の頃からこの手の行事は面倒くさかったが、教師側になってもそれは変わらず。
特に校長とかの話がまた長いんだ。他にも祝電だとか色々…。

 「それでは理事長による式辞です」

理事長がツカツカと壇へ向かっていく。
はぁ、理事長は面接でもかなりしゃべりまくってたからなぁ…長くなりそうだ。

理事長はゆっくりと生徒たちを見回し、一呼吸置いた。そして…


 「我が室生高校理事長、室生オウガイである!!!」


……

 「以上、理事長による式辞でした」

えぇ〜…

 「いつ聞いてもズシリと重たい一言だわ」
 「感無量、今の一言に全てが集約されているわね…」
 「ヨカッタナ」

大丈夫かな、この学校。
385名無し変更議論中@自治スレにて:2009/03/25(水) 22:15:22 ID:GjR+Mbxv
EDAJIMAwww
最強と言う点では共通か…
386名無し変更議論中@自治スレにて:2009/03/25(水) 23:52:41 ID:pLu3NdVt
うはっw 理事長w 良い感じの学校だなーw
あんまり先読みするのもどうかと思うが俺は保険の先生が誰か気になるっ!
やっぱお色気ムンムンのムラサメ先生かな?
とにかくわっふる!わっふる!
387名無し変更議論中@自治スレにて:2009/03/26(木) 08:35:45 ID:vtBjdywQ
wktkせざるをえない

シロは落書きされるんだろうかwしたら理事長に無双されそうだがw
388名無し変更議論中@自治スレにて:2009/03/26(木) 18:01:14 ID:P+RxN+DK
言い出しっぺサン、乙です

ブレードサン、ギャグサン続きを楽しみにしてます
389戦国ギャグ乙女:2009/03/26(木) 18:59:47 ID:IpyZiAUH
ケンゾウ「姉さん、落ち着いた?」
ケンシン「うん…。ごめんなさい、みっともないところを見せちゃって…」
ケンゾウ「俺も少しびっくりしたよ。あんなに大泣きする姉さんってはじめて見たから
     でも、あんな姉さんを見られてちょっと得したかな…なんてね」
ケンシン「もう、意地悪なんだから」
ケンゾウ「でも、姉さんがそこまであのことを気にしていたとは思ってなかったよ。」
     そういう意味では俺も姉さんのことをよくわかってなかったのかも…」
ケンシン「ケンゾウ…」
ケンゾウ「でもいつかは必ず全てを分かり合えるって思ってた…。
     だって俺たちには姉弟という何事にも変えがたい永遠の絆があるんだから。」
     それに、今ならハッキリと言える。上杉ケンシンは俺の世界一自慢できる姉さんだよ。
     そして、その上杉ケンシンの弟であることを何よりも誇りに思える」
ケンシン「ケンゾウ…、うっ…、うっ…」
(ぽたっ、ぽたっ)
ケンゾウ「ね、姉さん!?ご、ごめん!また姉さんを泣かせてしまって…」
ケンシン「ううん、違うの。私、こんなにもケンゾウに思われているなんて思ったら
     嬉しくて…。ありがとう、ケンゾウ」
ケンゾウ「姉さん…」
ケンシン「私も今ならハッキリと言えるわ。弟とか、妹とか、そんなのは関係ない。
     私はケンゾウがいい。ケンゾウじゃなきゃいやなの!
     そしてこれからもずっと一緒にいてほしい。
     多くのことは望まないわ。ただ側にいてほしい、それだけでいいの」
ケンゾウ「もちろんだよ。俺はいつだって姉さんの側にいるよ」
ケンシン「ケンゾウ、ありがとう。それからこれは…」
(ちゅっ)
ケンゾウ「え!?」
ケンシン「こんな泣き虫の姉さんだけど、これからもよろしく
     という意味も兼ねて…ね」
ケンゾウ「あ…、う、うん…。…これが世に聞く『でこちゅー』ってやつか…。
     なんだか口や頬にされるより恥ずかしいかも…」
ケンシン「うふふ」

(がたがたっ!)

上杉姉弟「「!?」」

 ???「おい、見えないぞ」
 ???「バカ押すな!気づかれるぞ!」

ケンシン「そこにいるのは誰!?」

(ガラッ!)

ケンシン「あ、あなたたちは…」
390戦国ギャグ乙女:2009/03/26(木) 19:04:10 ID:IpyZiAUH
余談ですが、今日の甘乙女の勝ち分を使って
琉球泡盛『び』という酒を買ってきました。
アルコール度数は25%とあまり高くはなかったのですが、
泡盛初体験の私にはまだ少しきつかったです…。
391名無し変更議論中@自治スレにて:2009/03/28(土) 07:36:49 ID:cRS9+Y9l
まとめさん、乙です!皆さんのコメントが入ってる所も非常にGJです!
392名無し変更議論中@自治スレにて:2009/03/28(土) 09:44:36 ID:att/Pfv1
すいません。流れ切るようで悪いんですが
「室生」 これなんて読むんですか?
393名無し変更議論中@自治スレにて:2009/03/28(土) 11:46:27 ID:u/8HjPf9
>>392
「むろう」

>>390
そんな名前の泡盛あるとはwww
シンゲン好きなんで「風林火山」とかの酒ないのかなぁ
(´∀`)
394名無し変更議論中@自治スレにて:2009/03/28(土) 12:17:05 ID:PSikyIMV
焼酎であるねぇ
最安値?で1694円で買えるみたい
魔王は知ってたが風林火山は今ググルまで知らんかったぜ
395名無し変更議論中@自治スレにて:2009/03/28(土) 12:41:54 ID:att/Pfv1
>>393
トンクスです
396名無し変更議論中@自治スレにて:2009/03/28(土) 12:48:22 ID:pJ4IGtJ4
太冠 純米酒 「風林火山」 ってのもあるみたいだね
397名無し変更議論中@自治スレにて:2009/03/28(土) 16:20:40 ID:u/8HjPf9
>>394>>396
まじでか!(CV新八)
( ̄□ ̄;)!!
酒屋で探して(注文してでも)飲んでみるわ、サンクス

魔王って酒まであるのか…
オウガイに似合いそうな酒は「鬼殺し」かな
ん、誰か来t
398戦国ギャグ乙女:2009/03/28(土) 16:34:51 ID:7+2/3YAu
>>397
あとは日本酒で「由利政宗」や「秀よし」(いずれも地元)というのもあります。
といっても自分はあまり日本酒は飲まないのですが…
399戦国ギャグ乙女:2009/03/28(土) 16:49:52 ID:7+2/3YAu
ノブナガ「あちゃー、見つかってしもうたか…」
ヒデヨシ「ど、どうも〜…」
イエヤス「お邪魔してます」

ケンシン「な、何であなたたちがここに!?」
  家臣「はい、突如皆様が来られまして、ご案内しようとしたのですが
     その…。…お二人があまりにいい雰囲気でしたものですから
     出て行きづらくなりまして、申し訳ないとは思いつつも
     結局そのまま…」
ケンシン「い、いつから…?」
  家臣「ケンシン様がケンゾウ様を膝枕されたあたりからです」
ケンシン「…ということは…」
ミツヒデ「まあはじめの段階からずっと…ということになるな」
上杉姉弟「〜〜〜〜〜〜〜!!!!」
ヒデヨシ「あはっ、二人とも顔が真っ赤だよ、かっわいい〜☆」

ノブナガ「いやぁ〜、しかしおぬしら姉弟の乳繰り合いは酒の肴には最高じゃな」
シンゲン「これだけでおひつ3杯分くらいは飯が食えそうだな。」
マサムネ「フフ、いい土産話になったな」
ヒデヨシ「ねえねえケンゾウちゃん、あたしのこともお姉ちゃんって呼んでいいからね」
ミツヒデ「どう見てもおぬしよりは確実に年上だろうに…」
イエヤス「美しい姉弟愛です…。感動しました…」
ヨシモト「おーっほほほほほ!!」(←特に意味はないらしい)
400魁!!乙女ブレード:2009/03/28(土) 23:16:30 ID:VtQ+7tjf
いざ教室へ。緊張感がどんどん高まってくる。
数年前には自分が教壇に立つなんて思ってもいなかった。
しかも女子高だ、雰囲気に飲まれないようにしないと。
…素直な子達だといいなぁ。

ドアの前に立つ。
頭上の黒板消しは…いや、高校になってそれはない。
余計な事は考えずに勢いでいこう!

 ガラッ!

教室のあちらこちらで談笑していた生徒たちが気付き、自分の席へと戻っていく。
まだ最初の学年ということで、そこまで騒がしくはないようだ。

うぅ、いざ教壇から眺めてみる景色は心臓に悪い。
実習の時は軽い気持ちでやっていたが、これから本当にこの子達と1年一緒にやっていくとなると
一大人としての責任感に襲われる。
まずは一日でも早く打ち解けることだ!

 「え〜、初めまして。今日から君達と一年を共にしていく、担任の榛名ヤスヒロです。
  僕も教師としては一年生なので、お互いに教えあいながら楽しい高校生活を作っていきましょう!」

パチパチパチ…

おぉ、なんだか受け入れ態勢が整っている。
これならいけそうな気がする。素直な子達でよかった〜。

次に生徒たちの自己紹介へ移る。一人一人、顔や声を覚えていく。
周りの反応で、既に仲の良い子達、同じ中学のグループらしきものも確認していく。

 「─── です。よろしくお願いします」

パチパチパチ…

次に立ち上がったのは、とてもおっとりとした感じの娘。
立った時に揺れる長いポニテが特徴的だ。

 「…えと…徳川イエヤスです…。皆さん、これからよろしくお願いします…」

パチパチパチ…
ふむ、この娘は口数は少ない感じの娘だな。
ただ、雰囲気からしてとてもふわふわほわわんとしていて、人気も出そうだ。

そして、徳川が座るか座らないかのタイミングで、次の生徒が片手を挙げて元気よく立ち上がる。
頭のお団子が特徴の、活発そうな小柄な娘だ。

 「はーい!アタシは豊臣ヒデヨシです!好きな食べ物はオニギリと饅頭でーす!
  天気のいい日には木に登ったり登らなかったりします!一年間と言わず、これから先も
  みんなよろしくお願いしま〜す!」

拍手と共に笑い声も混じる。
第一印象通りに底抜けに元気な娘のようだ。既にクラスのほとんどと打ち解けている様子だ。
子供っぽい気もするけど、そこがまた魅力なのかもしれない。

自己紹介はどんどん進んでいく。
これが俺が受け持つ生徒たちか…。うまくやっていけそうな面々ばかりだ。
これから一年、この娘達と頑張っていくぞ〜。
401魁!!乙女ブレード:2009/03/29(日) 00:05:25 ID:VlSHajnX
新入生歓迎会的なものが始まり、各部活は新入生獲得に大忙しだ。
校庭や校内のあちらこちらで勧誘活動が始まり、まるで祭りのような騒がしさだ。

そんな喧騒から少し離れた場所にある、静かな道場…。
中からは、床の擦れる音、気合の入った声が聞こえる。

 「はっ!はっ!ふっ!えいっ!」

道着を着た少女が、竹刀を握り素振りをしている。
その剣捌きは正確で、乱れることなく振り下ろされている。

ここは学園内にある剣道場だ。そして彼女はそこで活動する剣道部の一員である。
道場には彼女一人かと思われたが、すぐ近くに座り込んで携帯を弄っている少女がいた。
制服のままではあるが、傍らに防具一式が置いてあるところを見ると彼女もまた剣道部のようだ。

しばらくして携帯を閉じると、彼女は素振りをしている少女に話しかけた。

 「なぁ、勧誘しなくていいのかぁ?」
 「はっ!やっ!えぃっ!」
 「先輩達、この前の大会が終わった途端、部辞めたじゃんか…。今オレ達二人だけだぞ」

彼女は素振りをやめ、汗を拭きながらこちらに向き直る。

 「本当に好きなら、勧誘しなくても自ずと入ってくる人は入ってくるでしょ。…先輩方と違ってね」
 「でもこのままだと潰されるぞ。前から存続が危うかったのに、これじゃぁ…」
 「……」
 「それに、入ってから好きになる奴だっているかもしれないだろ〜、オレみたくさ」
 「う…ま、まぁね…。でも、勧誘って何すればいいのかわからないし…」
 「ウェルカム剣道部〜!…ってな感じでビラ配ってればいいんじゃね?」
 「…あなたならいいかもしれないけど、私もそんな感じでやるの?」
 「そりゃそうだろぉ。二人でやれば、効果も二倍だ!」

そんな感じで話していると、不意に道場の扉が開け放たれた。

 「ん?」
 「あ、お前…!」

ずかずかと道場へ上がりこむ、一人の少女。
彼女もまた道着を着ているが、持っているものが剣道のそれとは違う。

 「あらぁ?あなた方は部活の勧誘は致しませんの〜?」

余裕の笑みで、それもわざとらしく道場内を見渡す仕草をしながら、彼女が尋ねる。

 「こ、これからしようと思ってたのよ!」
 「そうでしたの?てっきり諦めたのかと…ち・な・み・にぃ、私のところには既に10人の新入部員が入りましてよ。
  ひとえに新部長の私の人柄かしら…お〜ほっほ」
 「む…うちだってこれからドンと増えるんだからな!」
 「無理なさらずともよいですわ。そして、さっさとこの道場を我が弓道部に明け渡すべきですわ〜」

以前までは、剣道部は弓道部より人数が遥かに多かったのだが、ここ数年でその情勢は変わってしまったのだ。
部員数の問題もあり、それによって弓道部はこの道場を引き渡すよう交渉を続けているのだ。
402トラどら?:2009/03/29(日) 00:35:13 ID:lEfe3fMd
おっぱいに目が無く、おっぱいを揉みまくる
手込めタイガーこと「甲斐の虎」武田シンゲン

いつも真面目で、キリッとしているので回りから恐がられている
ほんとは優しいツンデレ「尾張の龍」上杉ケンシン

そんな二人が出会ってしまった…
龍と虎は並びたつ

そんな内容の作品お願いしまふ
(´・ω・`)
403名無し変更議論中@自治スレにて:2009/03/29(日) 09:42:57 ID:QvO/AtDv
わっふるわっふるo(^-^)o
404戦国ギャグ乙女:2009/03/29(日) 21:28:57 ID:JDqEWYfD
ケンシン「(み、見られた…。ケンゾウを膝枕してさらに耳掃除して、
     その間にしたいろいろな会話も聞かれて…。
     とどめにケンゾウの胸で泣いてたところまでも全部…。)」

ノブナガ「『私はケンゾウがいい。ケンゾウじゃなきゃいやなの!
     そしてこれからも一緒にいてほしい。そして私が泣いちゃったら
     またケンゾウに慰めてほしいの〜』…てか?」
ヒデヨシ「『もちろんだよ。俺はいつでも姉さんのこと慰めてあげるよ。
     姉さんが望むならあんなことやこんなことだって…』な〜んちゃって☆」
シンゲン「『ケンゾウ!ケンゾウ!ケンゾウ!ケンゾウ!ケンゾウ!ケンゾウ!ケンゾウ〜!!
     オイッ!オイッ!オイッ!オイッ!オイッ!オイッ!オイ〜ッ!!』」

(ゴゴゴゴゴゴゴゴ……)
ケンシン「あ〜な〜た〜た〜ち〜〜〜………」

ミツヒデ「おや、これはちょっと危険かな?」
マサムネ「なにやらどす黒い氣が吹き出ているな。ここはひとまず…」


ケンシン「全員そこに直れぇ〜〜〜!!!!」


ノブナガ「あらら、ちとからかいすぎたかのう」
シンゲン「皆の者、ケンシン殿がご乱心ですぞぉ〜っ!!」
ヒデヨシ「それ、逃げろぉ〜〜!!」
イエヤス「退散します…」

ケンシン「待てえぇ〜〜い!!!!」

(どどどどどどど……)


ケンゾウ「…行っちゃった。それにしても、普段は冷静なのに
     からかわれるとすぐにムキになって…。
     姉さんも変わってないなあ」
  家臣「ええ、まったくですね」
405戦国ギャグ乙女:2009/03/29(日) 21:51:24 ID:JDqEWYfD
ケンゾウ「それにしても、みんな来てるなら早く言ってくれれば…」
  家臣「そうしたかったのですが、お二人に間に入ることなんてできませんから。
     ましてや今はご幼少の頃ほど一緒にいられる時間もありませんし、
     だからなおさら二人きりの時間というのが大事になると思いまして…」
ケンゾウ「だからって覗き見するのはいい趣味じゃないと思うんだけど…」
ヒデヨシ「ケ・ン・ゾ・ウ・ちゃん☆」
ケンゾウ「うおっ!びっくりした!!あ、あんたどこから沸いて出た!?」
ヒデヨシ「えへへ〜、実のお姉ちゃんに置き去りにされてさびしいケンゾウちゃんを
     ヒデヨシお姉ちゃんが慰めに来たんだよ☆」
ケンゾウ「お姉ちゃんって…、少なくともあんたよりかは年上だぞ。
     それに、俺の姉さんは一人いれば十分…」
ヒデヨシ「えっとね、まずは頭をなでなでしてあげて、それから膝枕かな、それから…」
ケンゾウ「人の話を聞かんかい!!」
ヒデヨシ「あ、それとやっぱりちゅ〜だよね。ほっぺでもお口でもどこでもしてあげるよ」
ケンゾウ「だ〜か〜ら〜…」

(どどどどどどどど)

ケンシン「くぉ〜らぁ〜ヒデヨシ〜!!私のケンゾウに何をしてるかぁ〜っ!!」
ヒデヨシ「きゃ〜、怖〜いブラコンお姉ちゃんが来た〜!!逃げろぉ〜っ!!」
ケンシン「誰がブラコンか!!待て!今日こそ串刺しにしてやる!!」

(どどどどどどどど)

ケンゾウ「……やれやれ、この調子じゃあ当分姉さんには俺がついてなきゃ
     駄目みたいだなまったく」
  家臣「でもそうおっしゃるケンゾウ様も嬉しそうですよ」
ケンゾウ「姉離れできない弟と弟離れできない姉。この関係はこれから先も
     しばらくは続きそうだな…。でも、それはそれでアリかな」


         (ケンゾウ、大好きよ)
         (姉さん、大好きだよ)


     ―――もしもケンシンに弟がいたら・完―――
406名無し変更議論中@自治スレにて:2009/03/29(日) 23:06:00 ID:Dkx90+Ml
ギャグ乙女さん、乙です。素直にこんな姉さん欲しいっス (´Д`)
407名無し変更議論中@自治スレにて:2009/03/30(月) 01:16:58 ID:e/gHqdI9
ギャグさん乙です。
 
俺はヒデヨシお姉ちゃんがいいな。
408名無し変更議論中@自治スレにて:2009/03/30(月) 09:19:22 ID:mrWGm5b6
僕はノブナガお姉ちゃん!
409名無し変更議論中@自治スレにて:2009/03/30(月) 12:01:05 ID:QUuK3Au8
じゃあ僕はヨシモトお姉ちゃん!!
410名無し変更議論中@自治スレにて:2009/03/30(月) 13:34:45 ID:tWb4w64A
ケンシンみたいな姉ちゃんいたら俺お婿に生きません(*´Д`)
411魁!!乙女ブレード:2009/04/01(水) 02:12:01 ID:xMv0a0gL
 「くそ〜、ヨシモーめ、言いたい放題言いやがって…」

ヨシモーと呼ばれた少女は、手を頬に沿え更に続ける。

 「まぁ、あなた方にその気が無くとも、じきにここは我が弓道部のものになるでしょうね」
 「…どういうこと?」

訝しげな表情を浮かべる二人を見て、ニマリと笑う。

 「あなた方の顧問がお辞めになった際に、理事長に直接掛け合いましたの。
  顧問もいない、部員も極僅か。そんな部に一施設を与えるのは不条理では…と」
 「な、なんだと!」
 「近いうちに結論を出す、と理事長はおっしゃっていましたわ。楽しみですわね〜」

そう言いながら高笑いする姿が似合う彼女は、2年生にして弓道部部長の今川ヨシモト。
一方、握りこぶしを固めて悔しそうな顔をしている二人…
制服の方は武田シンゲン。道着の方は上杉ケンシン。共に2年生、剣道部最後の部員である。

 「それでは私はまだ勧誘の続きがありますので、失礼しますわ〜」

バターン!
道場内に扉の閉められた音が響き渡り、その音が消える間もなくシンゲンが口を開く。

 「くそぉ!こうなったら片っ端から1年を捕まえて、大所帯にしてやるぅ!」
 「ま、待ちなさいよ!それじゃあ意味が無いわ。ちゃんと続けられる様な娘か見定めて…」
 「そんな悠長にしてたら潰されンだぞ!まずは頭数だ、他の部に取られる前に急がねぇと!」
 「あ、ちょっとシンゲン…シンゲンってばぁ!」

バタァン!!
竹刀を手に取り、シンゲンは道場の外へと飛び出していった。

 「…もう!後先考えないんだから…」

そう呟くと、ケンシンも彼女の後を追っていった。
誰もいなくなった道場は、そんな騒動も意に介することもなく、ただ穏やかな静けさを保っていた。
412魁!!乙女ブレード:2009/04/01(水) 09:14:51 ID:xMv0a0gL
道場を出て、シンゲンの向かったと思われる校門へ急ぐ。
やがて勧誘に勤しむ生徒たちの影が見えてきた。
辺りを見回してみると、案の定。
シンゲンが新入生の首根っこを三つほど捕まえていた。

 「ちょっ…!シンゲーン!」
 「お、ケンシン!見ろ見ろ、三匹ほど捕まえたぜ!」
 「きゅぅ〜〜」
 「もう、離してあげなさいよ、ほらぁ!」

首に腕を回して捕まえているシンゲンの腕を無理矢理解く。
開放されると、三人は脱兎の如く一目散に逃げ出していった。

 「あー何すんだよ、せっかく捕まえたのに…」
 「何すんだじゃないわよ!無理矢理入部させて、あの娘達のためになると思ってるの!」
 「でもそうしないと部が…!」
 「あ〜ら、こんな公衆の面前で痴話喧嘩ですの?」
 「う、ヨシモー…!」

再び二人の前にヨシモトが現れた。ヨシモトというよりは弓道部が、だ。
見たところ、20人近い新入生がヨシモトの後ろに集まっている。

 「仲の良いのは結構ですけれど…周りの迷惑も考えてほしいものですわ」
 「くすくす…」「ふふ…」

改めて辺りを見回すと、他の部の生徒や下校生が集まっていて、晒し者状態だ。
顔を真っ赤にする二人。

 「あ…うぅ…」
 「大人しく、他に入る部でも探したらいかがかしら〜?弓道部はいつでも歓迎ですわよ…お〜っほっほっほ!」

────────────────────────────────

 「うわぁぁぁん!くやしいくやしいぐやじぃぃ〜!!」

道場で、シンゲンはケンシンの胸に顔を埋めて泣き散らす。
そんなシンゲンの頭を撫でながら、ケンシンはため息をついた。

 「仕方ないわ…まだ何とか時間はあるでしょうから、チラシとか作って明日から正規に集めましょう。
  まだ間に合うはずよ。理事長もそこまで慈悲の無い方ではないでしょうし…」
 「集まるかな…だって去年はオレとケンシンだけだし…」
 「やってみなくちゃわからないわ。ね、だから諦めずにやってみましょ?……あと胸を揉むのもやめなさい」
 「だってイライラ通り越したらムラムラしてきたんだもん」
 「きょ、今日はダメっ。チラシ作らないと…」
 「じゃあ一緒にケンシンちで作ろうぜ、そっちでならいいだろ」
 「ま、まぁ…それなら…」

どうやらこの二人は、女子校という環境の中で運命的に出会った二人のようだ。
普通の部活友達というわけではなさそーだ…。
413名無し変更議論中@自治スレにて:2009/04/01(水) 11:24:48 ID:XcClnz8X
ブレードさん乙です!!!
しかしシンゲン、いらいら通り越してムラムラって
犯し・・・おかしいだろwww
414戦国ギャグ乙女:2009/04/01(水) 12:00:55 ID:bCaLVyLc
爆裂なっしゃーさん

(武田家)

ノブナガ「しかし、おぬしが我等を招いて食事会とは
     いったいどういう風の吹き回しじゃ?」
シンゲン「いやなに、いい肉が安く大量に手に入ったからな。
     たまにはおすそ分けしようと思っただけだよ。
     あとはこういった交流もたまには必要だと思ったし…」
ヒデヨシ「わ〜い、すき焼きすき焼き〜☆」
ミツヒデ「ふむ、いい具合に煮えてきたのではないか?」
イエヤス「おいしそうです」
シンゲン「よっしゃ、みんな席についてくれ。」
ヒデヨシ「待ってました」
シンゲン「それじゃあ、いただきます!」
  一同「「「いただきます」」」

ヒデヨシ「ん〜、おいし〜☆」
マサムネ「うむ、火の通りもちょうどいい」
ノブナガ「お〜い、酒をくれ〜」
ヨシモト「ケンシンさん、あなたさっきから野菜しか食べてないんじゃありません?」
ケンシン「そ、そんなことはないわよ。肉だってちゃんと食べてるわ」
シンゲン「はっはっは!どんどん食えよ、おかわりはたくさんあるからな!」

(ぽちゃぽちゃっ)
ミツヒデ「ん?ヒデヨシ、おぬし今鍋の中に何を入れた?」
ヒデヨシ「何ってまんぜうだよ」
ミツヒデ「まんぜう?何でそんなものを入れるのだ!?」
ヒデヨシ「あたし今まんぜうのいろんな食べ方を開発しているんだよ」
ミツヒデ「だからって…」

(かちーーーーーーん!!!!!!!)

シンゲン「…………」
ヒデヨシ「あれれ?シンゲンちゃんどうしたの?急に表情が変わったけど」

シンゲン「よーし、みんな箸を置け〜!!」
  一同「「「???」」」
415名無し変更議論中@自治スレにて:2009/04/01(水) 15:41:14 ID:dqb1p7lT
ギャグ乙女さんもしかしてそのシンゲンさんハゲでちょび髭でメガネかけてませんよね?。
(」゜□゜)」頼むそうでないと言ってくれ、でないと呼吸困難手前まで行ってしまう
416名無し変更議論中@自治スレにて:2009/04/01(水) 16:30:00 ID:aT0uanWE
回されているあいだ
曲が流れるんですね。
わかります
417名無し変更議論中@自治スレにて:2009/04/01(水) 17:24:13 ID:og8/CpYi
武田家の家訓があるんですね。
わかります。
418名無し変更議論中@自治スレにて:2009/04/01(水) 18:25:14 ID:Qk52DZvZ
ヅラつけたシンゲンが乙女の誰かまわしてる間「戦国乙女」の曲流れてるの想像してフイタww w
419名無し変更議論中@自治スレにて:2009/04/01(水) 21:49:58 ID:UlcWmGRh
wktkが止まらないwww
420名無し変更議論中@自治スレにて:2009/04/02(木) 01:14:54 ID:Nz6f/EeM
>>418
俺の腹筋壊す気かwww
421戦国ギャグ乙女:2009/04/02(木) 13:09:48 ID:+dYEldHA
シンゲン「ひとーつ、武田家家訓!はい復唱!」
  一同「「「ひ、ひとーつ、武田家家訓…」」」
シンゲン「鍋の中にまんぜうを入れちゃうやつは!」
  一同「「「鍋の中にまんぜうを入れちゃうやつは」」」
シンゲン「未来永劫なっしゃー禁止であります!!」
  一同「「「未来永劫なっしゃー禁止であります」」」
シンゲン「よし、IKUZO!」

ヒデヨシ「え、な、なに!?きゃっ!ちょ、ちょっとシンゲンちゃん!
     いきなりあたしの足を持って何する気!?」
シンゲン「イエヤス!一曲頼むぞ!」
イエヤス「はい…、よくわかりませんが、わかりました…」
マサムネ「どっちなんだ…」
シンゲン「そりゃあ〜っ!!」

イエヤス「みなさんこんばんわ、むーでぃ徳川です。
     本日はこのような席にお集まりいただき、誠にありがとうございます」
シンゲン「って、違うだろうが!!大当り中の歌を歌えっての!!」
イエヤス「あ、間違えてしまいました。…(ぽっ)」
シンゲン「じゃあ改めて、そりゃあ〜っ!!」

イエヤス「こないだ見た夢に〜少しばかり嫉妬した
     私じゃない誰かだね笑いあってた♪」

シンゲン「うおおお〜〜〜!!!!」
ヒデヨシ「あうう〜、目が回る〜…(@@)」
ミツヒデ「これが世に聞く『じゃいあんとすいんぐ』というやつか…」

イエヤス「ぷれぜんと〜ぷれぜんとを渡そう〜♪」

(どさっ)
マサムネ「あ、シンゲンがヒデヨシとともに倒れこんだ…」
ケンシン「さすがのシンゲンも限界だったようね…」
ミツヒデ「というか5R終了に大体合わせたのか?」

ヒデヨシ「あうう〜…(@@)」
武田家家臣「ヒデヨシ様、シンゲン様にお礼を」
ヒデヨシ「あ…、ありがとうごじゃいましゅ〜…」
422名無し変更議論中@自治スレにて:2009/04/02(木) 19:14:31 ID:whpgMD0w
ギャグ乙女さんキター!!
5R終了に合わせるって結構長いような気がするwww
しかもなっしゃー禁止といっても
シンゲン以外他に誰も使ってないじゃないかwww
423戦国ギャグ乙女:2009/04/04(土) 23:13:44 ID:GEaPLqF+
シンゲン「よ、よ〜し、それじゃあメシの続きだ」
マサムネ「おぬしもかなりフラフラではないか」
シンゲン「な、な〜に、これくらい大したことはないぜ。
     おっと、ヅラが取れてた…あれ?これじゃなくて
     ハゲヅラはどこに行った?」
ケンシン「何を言ってるの?さっきからずっとそのカツラをかぶってたじゃないの」
シンゲン「え、ずっと?俺はずっとこれをかぶってたと?」
ケンシン「そうよ、あなたはずっとそれをかぶってたわよ」
シンゲン「…嘘だろ?」
ミツヒデ「嘘も何も事実だろうが」
シンゲン「…やべぇ、オヤジのヅラだと思ったら間違って長男の
     ヅラをかぶっってた…。あ〜っ、ヘタこいた〜!!」orz

(謎のBGM)

シンゲン「いえぃ!うぇ〜っ!」
ミツヒデ「な、なんだ!?シンゲンのやつ、いきなり飛び上がったぞ!!」
シンゲン「あ、そーれ!あ、そーれ!あ、そーれそーれそーれそーれ!
     かぶるヅラを間違えた!でもそんなの関係ねぇ!そんなの関係ねぇ!
     へい、なっしゃっぴー!チントンシンゲントン!チントンシンゲントン!」
マサムネ「……まったく意味がわからぬ」
武田家家臣「シンゲン様!それでは『爆裂なっしゃーさん』じゃなくなってしまいます!」
シンゲン「でもそんなの関係ねぇ!!」
武田家家臣「関係ありますって!!」


コタロウ「え〜、なんだか収拾がつかなくなってきたので時間を少しだけ戻しますね。
     あ、どうも。今回ナレーションと時間調整役をたった今任されたコタロウです。
     せっかくお風呂上りに果汁入り牛乳を飲んでたところを……ぶつぶつ。
     では時間を巻き戻して……そして再生ボタンをぽちっとな。
     あ、ちなみにシンゲンさんはカツラはかぶってないという設定で行きます」

(ぽちっ)

シンゲン「よ、よ〜し、それじゃあメシの続きだ」
424名無し変更議論中@自治スレにて:2009/04/05(日) 03:18:18 ID:bSBEFLd1
なっしゃっぴーにチントンシンゲントンwww
よしおwww
425魁!!乙女ブレード:2009/04/06(月) 20:10:31 ID:l3yilZh2
書類のまとめや整理やらで遅くなってしまった。
このまま家に直行…といきたいところだけど、あそこを覗いてみよう。
任されたからにはしっかりやらなければいけないからな。
まだ誰か残ってればいいけど…。

初顔合わせの様相を脳内シュミレーションしながら道場へ向かう。
む、まとまりきらないうちに着いてしまった。
って…声がしない。もしかして誰もいないのか…?

 ギィ…

鍵は…空いている。
とりあえず中に入ってみる。
剣道場の特徴的な香りが漂ってくる。懐かしいなぁ。
どうやら誰もいないようだ。来る途中に他の部活の生徒はたくさん見かけたが…。
もしかして皆外に出ているのだろうか。

道場内には、やたら古臭い写真や賞状などが飾られている。
ざっと見てみたが、最近のは見当たらない。そういったのからは遠ざかっているのかなぁ。

 バタンッ

 「っと…」

写真などが掛かっている壁に竹刀が一本立てかけあり、それに足が引っかかった。
倒れた竹刀を拾い、握ってみた。
感覚が…蘇ってくる。
それと同時に自分の学生時代の思い出も…。

 「俺の時はこんな風に竹刀を放置してたら、顧問に怒られたもんだ…」

呟きながら、スーツを脱ぐ。
ちょっと久々に一振りしてみるか。

 ヒュッ!ブンッ!

思ったように振ることができない。少し遠ざかっただけで、konozamaだ。
集中して…気合を入れて面を放つ。

 ビュンッ!!

ん…、放った剣先の向こうに見えるのは、部員の名前の記された木の札…

『上杉ケンシン』 『武田シンゲン』

 ……

 「ええっ!?」

た、たったの二人ぃ!?
聞いてないぞ!理事長も特に何も言ってなかったし…。
辺りを探してみたが、他の札は全く見当たらない。
一応かけてあった痕跡だけは、壁の色の違いで分かるが…。
もしかして、廃部寸前なのか…?
426魁!!乙女ブレード:2009/04/06(月) 20:53:31 ID:l3yilZh2
上着を着て、道場を後にする。
大体にして、誰もいないのに鍵が道場においてある…つまり、鍵を掛けずに帰ったということだ。
いくら警備が万全なこの学園内に道場があるとはいえ、だらしなさすぎる。
理事長にこの現状を問いたださないことには…。

 コンコン! ガチャッ!

 「失礼します!」

ノックもそこそこに、返事も聞かずに理事長室へ入る。
目の前には理事長のお付きの人が驚いた様子で立っていた。
眼帯が特徴的な人だ。名前は…そういえば知らないや。

 「あぁ、榛名さん。理事は、いないんですよ」
 「…そうですか、失礼しました…」
 「はぁ…」
 「…あのぉ、失礼ですが、次長さんでしょうか?」
 「いえ、理事補佐ですが」
 「し、失礼しました」

参ったな、いないのか…仕方がない出直すか。
それにしても、こんな大事な事を言わずに俺を顧問に任命するとは、何を考えているのだろう?

校舎を出た頃には、すっかり夕陽が翳っていた。
グラウンドには、陸上部やソフト部、サッカー部のようなのまでいる。
女子でもこれだけスポーツが盛んだというのに…剣道はもう時代に合わないのだろうか。
そんな淋しい思いを抱きつつ、家路へとついた。


─── ケンシン宅

 「…こんな感じでどうかしら?」
 「何か固くねーか、もうちょいこう…」

ベッドの上で、何やらゴソゴソやっている二人。
どうやら明日のための剣道部のチラシを作っているようだ。

 「ふざけないの。ほら、これでいい感じじゃない?」
 「ん、いいな!よし、これを明日はばら撒いて…」
 「…本当にばら撒いちゃだめよ?」
 「そんくらい分かってるよ…」

バターン!

 「妹よ!夕飯の支度ができたぞ!」
 「ちょ、ちょっと綾兄ぃ!勝手に入らないでよ!」
 「なっしゃー!飯だー!」
 「おぉ、シンゲンちゃん来てたのか。どうりでいつもより量が多いと思ったよ」
 「いつもお邪魔しちゃって申し訳ないっす」
 「いやいや、君の食べっぷりは見てて気持ちいいからねぇ。さぁ行こうか」

 「なに二人で話し進めてんのよ!」
427名無し変更議論中@自治スレにて:2009/04/06(月) 22:00:35 ID:SSv0AyO+
ケンシン兄さん、良いキャラしてるなぁ〜w
ケンシンと呼ばずに「妹よ」と呼ぶあたりがツボ入った。
真面目なケンシンが「綾兄ぃ」と呼ぶのも何か新鮮な感じが。
とにもかくにもわっふる!わっふる!
428戦国ギャグ乙女:2009/04/07(火) 10:29:39 ID:rihRbvOO
シンゲン「さあ、どんどん食えよ!」
ミツヒデ「お〜い、ヒデヨシ。大丈夫か?」
ヒデヨシ「はう〜…」
ノブナガ「それにしても、こんなにたくさん、しかも安く仕入れたって
     おぬし、農家を脅迫でもしたのか?」
シンゲン「違うって!俺自身があちこち出歩いて交渉して、
     それで仲良くなって安く仕入れたんだよ」
マサムネ「ふむ、一応は一国の主としての職務は果たしているようだな」
ミツヒデ「大食いばかりが先行しているからな、おぬしは」
シンゲン「あ、ひっでぇ〜」
ヨシモト「でもこのくらいのことでしたら今川家の財力をもってすれば
     たやすいですわ、お〜っほほほほほ!!!!」

(かちーーーーーーん!!!!!!!)

シンゲン「…よーし、みんな箸を置け〜!」
マサムネ「またか…」
シンゲン「ひとーつ、武田家家訓!!」
  一同「「「ひ、ひとーつ、た、武田家家訓…」」」
シンゲン「金の物を言わせて高笑いするやつは!」
  一同「「「金の物を言わせて高笑いするやつは」」」
シンゲン「よい子アホの子使えぬ子!!」
  一同「「「よ、よい子アホの子使えぬ子?」」」
シンゲン「IKZO!!」

ヨシモト「え。ちょ、ちょっと!何を…きゃっ!シ、シンゲンさん!
     脚を持ち上げないでください!いや、そ、そんなのことしたら
     み…、見えちゃいますわ!!お嫁に行けなくなりますわ!!」


コタロウ「…何が見えちゃうかは皆さんの想像にお任せします。
     それにしても、皆さんスタイルがよくて羨ましいです…。
     でもボクだって数年後には…」
429名無し変更議論中@自治スレにて:2009/04/09(木) 08:34:25 ID:N+KO8u7m
上げ
430魁!!乙女ブレード:2009/04/10(金) 17:14:59 ID:yNjFlO1C
─── 翌日

 「おっはよ〜!!」

教室に元気の良い声が響く。ヒデヨシだ。
彼女は席にカバンを置くと、前の席に既に座っていた少女に声を掛けた。

 「ねーねーイエっち、部活どこに入るか決めた〜?」
 「……」

彼女は後ろを振り向き、首を横に振る。
そして小さな声で返事をする。

 「ヒデっちは…決めた?」
 「えへへ、実はアタシもまだ決まってないんだ〜。でも…」

随分親しげに話す二人、それもそのはず、彼女達は中学校も同じだったのだ。
このお互いの呼び方はその頃から変わらず、二人の仲も相変わらずであった。

 「高校生になったら違う部活にしようかとも思ったんだけど、やっぱりまた料理部にしよっかなって」
 「ヒデっち、食べるだけだった…」
 「そう言うけど、イエっちだって食べる量はアタシより多かったよ…。で、実はね…」

そう言ってヒデヨシがカバンから取り出したのは、1枚の紙…どうやら勧誘のチラシのようだ。

 「ジャ〜ン!『お菓子研究部』〜!中学と違ってスウィ〜〜ツ専門の部活がありましたぁ!」
 「お菓子…最高です…」
 「だよね〜、そう思うよね〜♪今のところ、ここが最有力候補だね」

コクコクと頷くイエヤス。どうやらこの二人はお菓子研究部に決まりそうだ…。


─── 理事室

 「理事長!一体どういうことですか!」

ヤスヒロは朝早くから理事室を訪れ、昨日の疑問をぶつけた。
だが、意外にも返ってきた答えは…

 「あれ?言ってなかったっけ?いやぁスマンスマン」
 「え?あ、そ、そうですか…」

そんな抜けた返しをされては、言うことはなくなる。
昨晩自分なりに考えたのは、この俺の指導者としての腕を見込んで、廃部寸前から立ち直らせるという
メイクミラクルを期待されて…なんていう筋書きだ。
こんなことを思ってしまった自分が恥ずかしくなる。
431魁!!乙女ブレード:2009/04/10(金) 17:43:23 ID:yNjFlO1C
 「まぁ実際に分かっただろうが、現状はそんなもんだ。実はその事で弓道部からも要請がきておる。
  道場を弓道部に譲れという要請だ」
 「え、それってつまり…」
 「事実上剣道部を廃部しろと言っているようなものだな」
 「……」
 「一応保留にはしてあるが…さぁ、剣道部顧問のヤスヒロ先生はこれをどう受け止めるかな?」

む、この展開は…やっぱり立て直しを期待されてるのか!GTYになれというのか!
さすが理事長お目が高い…このただの新任教師の奥底に光るものを見出して…!

 「我としては、弓道部に譲ったほうが道理とは思うがな」

なん…だと……?

 「ま、待ってください!さすがにそれは!」
 「ん?だが弓道部と剣道部の人数を比較すれば分かることだろう」
 「そうですけど…それでは何故理事長は俺をそんな部の顧問に立てたんですか!」

どうだ!これなら「実はおぬしを見込んで…」と言うしかないだろう!
そうでなきゃ顧問には任命しないはずだ!

 「廃部寸前とはいえ、一応顧問を付けるのが決まりだからな」
 「あ、そうなんすか…」

決まりかぁ…決まりならしょうがないよなぁ…はは…
い、いや、そうもいくか!何だかんだ言って、好きな剣道部が無くなってしまうのは見過ごせない。
やれる事だけはやってみたい…!

 「…お願いします。もう少し猶予を下さい。剣道部を無くすのは、やはり惜しいです!」
 「剣道をやっていた身ではそういう感情を持つのは分かるが、学校としては…」
 「俺は道場に飾ってある賞状を見たんです。20年近く前までは全国に名を轟かせていたじゃないですか!
  必ずその栄光の時代を取り戻せると信じています!」

理事長はハァとひとつため息をつき、ヤスヒロを見据えた。

 「勝手に熱くなられても困るわけだがな…」
 「お願いします!やるだけの事はやってみたいんです!」

頭を下げる。
なんだかこのまま廃部になるのは悔しい気がした。
教師駆け出しの俺でも…まだ何か出来るはずだ。
向こうからは、またため息が聞こえた。

 「…来週までだ。来週までに部員を最低人数まで集めること。そして、春季の大会で団体で8位以内入賞。
  このどちらもクリアできなかった時点で、即刻廃部。これがこちらの譲れる最低ラインだ」

う…厳しい…。だがやってやれないことではない!せっかく掴んだチャンスだ。
顔を上げると同時に予鈴が鳴る。

 「…ありがとうございます!!それでは失礼します!!」

バタンッ!タッタッタ…


理事補佐が脇の部屋から顔を覗かせた。

 「単純で乗せやすいですね…」
 「ふふ、いいではないか。あれくらい熱意があるなら何とかなるだろう」
432名無し変更議論中@自治スレにて:2009/04/11(土) 00:54:29 ID:lFCEDHB2
グレートティーチャーヤスヒロw
433名無し変更議論中@自治スレにて:2009/04/11(土) 13:03:51 ID:KZgZycLz
ここでまさかの、ブ〇ーチネタが来るとは。オウガイって実はアランカルの上位No.なんじゃね
434名無し変更議論中@自治スレにて:2009/04/11(土) 21:18:09 ID:q+nQWIsi
ちゃんぷるーとブレードは同じ作者様なのですか?
435戦国ギャグ乙女:2009/04/11(土) 22:07:36 ID:Z8CmI+Fl
シンゲン「おりゃ〜っ!!!!」

イエヤス「今誰の為に戦うのか戦場に咲いた花♪ 駆け巡る未来へ〜♪」

ヨシモト「はわわ〜、世界が回ってますわ〜…(@@)」

(どさっ)
ミツヒデ「あ、今度は割と早く終わった」
ケンシン「それにしても二人とも服の乱れのすごいこと…」
マサムネ「あれで大事な部分が露出してないというのがさらにすごいな」

武田家家臣「ヨシモト様、シンゲン様にお礼を」
ヨシモト「うう…、よ、よくわかりませんけどせんきゅーべりまっちですわ〜…」
武田家家臣「欧米か!?」
(ぺしっ)
ヨシモト「いたっ!」
シンゲン「よ、よ〜し、ど、どんどん食えよ…」
マサムネ「おぬしもだいぶきつそうだな」


コタロウ「こうして、武田家で開かれた食事会はいつも以上の騒がしさを
     展開したのでありました。ちなみに、シンゲンが後でみんなから
     1回ずつお返しのジャイアントスイングを食らったのは言うまでもありません」


       ―――爆裂なっしゃーさん・完―――


もう何も考えずに勢いだけで書き込んでしまいました。
そのせいで途中かなりぐだぐだになってしまってサーセン。
436名無し変更議論中@自治スレにて:2009/04/11(土) 22:59:23 ID:WMXTXjRM
戦国ギャグ乙女、乙です
欧米か!のツッコミがツボったw
悔しい…(ビクビク
437魁!!乙女ブレード:2009/04/12(日) 19:21:05 ID:DO1asCuy
つい熱くなってしまった。
だけど、何とかチャンスはもらえた。
まずは顧問として…あの二人に会わないといけないな。武田シンゲンと上杉ケンシンに。
昼休みに探すとしよう。
まずは目の前のHRだ。

 「起立、礼、着席〜」

一通り連絡事項などを話し、HRは終わりに差し掛かる。
始業式の時に配ってある入部希望用紙はまだ大して集まっていない。
集まっているものにも、当然というか、剣道部は書かれていなかった。
狙いは、まだ決まっていない生徒達だ!

 「え〜、連絡は以上です。で、一つ俺からあるんだけど…」
 「なんですか〜?」
 「まだ入る部活決まっていない人いるだろ?そこでだ、剣道部なんてどうだろう?」
 「え〜剣道〜?」

あまり印象の良くない声が上がる。
うぅ、ここまで人気がないとは…。

 「剣道はいいぞ〜、一振りに込める青春なんて格好いいじゃないか」
 「でも中学の授業でやった時つまんなかったよー」
 「それに防具とか臭いもんねぇ」
 「先生は剣道やってたんですか?」

生徒の一人から質問が上がる。

 「うん、中学高校でずっとやってたんだ。強かったぞ〜……すこーしだけな」
 「先生が顧問やってるんですか?」
 「あぁ、理事長に急に任命されたんだ。前任の顧問が退職したとかで…」
 「へぇ〜」
 「へぇ〜じゃなくてさ…どうだ、入ろうって奴はいないか?」
 「今の時代流行んないっすよ〜」
 「寂しい事言うなよ…」

結局一人も手を挙げるものはいなかった。
これが今の時代の流れというものか。

 「他のクラスでも誰か興味がありそうな奴がいたら先生に教えてくれ。頼むぞ〜」

HRも終わり、職員室へ戻る。
まずは武田と上杉の情報収集だ。
剣道部関係の書類は…あったあった。
2年…B組、お、二人とも同じクラスか。3年は一人残らずやめたのか…。
受験だなんだと忙しくなるのは分かるが、せめて夏まで残っていて欲しいもんだ。
438魁!!乙女ブレード:2009/04/12(日) 20:18:57 ID:DO1asCuy
── 昼休み

俺は2年B組の教室へと足を運んだ。
2年生ともなると1年の頃の初々しさは鳴りを潜め、余裕が出来ている。
その為か、1年の教室と違って目のやり場に困る事が多いというか…。
女子校は怖い所だ。とりあえず教室の入り口に一番近い子に尋ねる。

 「ちょっといいかな、このクラスに上杉と武田って子は…」
 「あぁ、委員長なら今は生徒会役員の集まりに行ってるはずっすよ。シンゲンは…分かんないっす」
 「そっか…ありがとう」

上杉は委員長…更に生徒会もやっているのか。部長に生徒会にクラス委員…随分責任感の強い子なんだな。
それじゃあ生徒会室に行ってみるか。

───────────────────────────

生徒会室は扉が閉まっている。
中から話し声が聞こえるところをみると、どうやらまだ会議中のようだ。
少し待つか…とはいったものの、いつ終わるかわからないし昼休み終わっちゃうし…。

 「あ、せんせ〜!」

考え事を吹き飛ばすような元気な声が響く。
周りに先生らしき人はいないので、俺のことだろう。
そしてその声の主はブンブンと手を振りながら近づいてくる。

 「なにしてんの〜?」
 「豊臣と…徳川もか、ちょっと生徒会に用事があってな。お前たちこそどうした?」
 「天気がいいから中庭でお弁当食べてたんだよ!」

そう言うと、手に持った可愛い包みの弁当箱を見せてくれた。
確かに生徒会室は中庭へ入るための複数箇所ある入り口の一つの近くにある。
それにしても、この子はまだ会って二日目だというのに随分と俺に話しかけてくれる。
人懐っこい性格なのだろう。
そして彼女のおかげで、俺も生徒達とあっという間に打ち解けられた。
まるで妹みたいな可愛い子だ。いや、やましい気持ちとか無しにね。

 「ほ〜、いいなぁ。今度から先生も呼んでくれよ」
 「うん!いいよね、イエっち」

コクリと頷くイエヤス。
この子は、最初見た時はまさか豊臣と仲がいいとは思わなかった。
まったく正反対の性格というか…逆にそういうほうが気が合うのだろうか。
あ、そういえば…。

 「そういえば、お前たち部活の希望用紙まだ出してないよな?」
 「うん、でももう決めてるんだ〜。後で出しに行くね!」
 「そ、そうなのか…ちなみにどこだ?」
 「『お菓子研究部』!ごめんねっ、先生の希望に副えなくて」

ペロっと舌を出し両手を合わせられる。
こんな可愛い仕草をされたら許しちゃうな、うん仕方ない。
と、後ろで扉の開く音がする。どうやら会議が終わったようだ。

 「あ、終わったみたいだね。それじゃあせんせーまたね〜!」
 「あぁ、またな〜」

ブンブンと手を振り去っていく豊臣達。
可愛い奴だ。うん可愛い。いい意味で。
439戦国ギャグ乙女:2009/04/12(日) 20:21:44 ID:j3sCRM7Z
もしもシリーズ
もしもケンシンに弟がいたら・その後

 家臣A「ケンシン様、ヒデヨシ様がお見えです」
ケンシン「…またあの子?このところしょっちゅうね」
ヒデヨシ「やっほ〜!ケンゾウちゃ〜ん!!」
ケンシン「はぁ…」
ヒデヨシ「あれれ、ケンゾウちゃんは?(きょろきょろ)」
ケンシン「ケンゾウなら昨日から伊達家へ使いに出ていていないわよ」
ヒデヨシ「あれ、そうなの?残念…」
 家臣B「ですが、今日には戻られる予定でございます」
ヒデヨシ「あ、そうなんだ。それじゃあそれまで待たせてもらおうっと☆」
ケンシン「なんでそうなるのよ!?」
ヒデヨシ「えへへ、まあそれはそれとして、今日はケンシンちゃんに頼みがあって来たんだよ」
ケンシン「頼み?」
ヒデヨシ「単刀直入に言うね。ケンゾウちゃんをちょうだい☆」
ケンシン「ダメ!(即答)」
ヒデヨシ「じゃあ少しでいいから貸して」
ケンシン「ダメったらダメ!!」
ヒデヨシ「ケチ」
ケンシン「ケンゾウをモノ扱いしないの!」
ヒデヨシ「う〜…」

 家臣C「失礼します。ケンゾウ様が戻られました」
ヒデヨシ「え、ホントに!?」
ケンシン「(な、なんて間の悪いところに…)」
ケンゾウ「姉さん、ただい…」
ヒデヨシ「ケンゾウちゃ〜〜ん!おっかえり〜!!(抱きつき)」
ケンゾウ「うわっ!あ、あんたまたどこから湧いて…」
ヒデヨシ「えっへへ〜、ケンゾウちゃんに会いたくてまた来ちゃった☆」
ケンシン「こらヒデヨシ!ケンゾウから離れなさい!!」
440名無し変更議論中@自治スレにて:2009/04/14(火) 00:13:01 ID:6I53FOHW
441魁!!乙女ブレード:2009/04/16(木) 16:18:04 ID:ysqdtmOU
次々と出てくる生徒達。
一応上杉の顔は写真で見ているから分かるが…お、きたきた。

 「上杉さん…だよね?ちょっといいかな」
 「はい?あ…もしかして、榛名先生ですか?」
 「あれ?知ってるの?」
 「えぇ、先ほど生徒会のほうでも剣道部の事について議題が挙げられていましたから…」

生徒会の議題に?もう生徒会のほうでも話題になっていたのか。
もしかして理事長が迅速に手を回してくれたのかな…。

 「先生が嘆願してくださったおかげで存続の道が開けたとか…本当にありがとうございます」

深々と頭を下げられる。礼儀の正しい子だ。

 「いやいや、そんないいって。俺も剣道やってたから何か人事に思えなくてさ…」
 「もしかして、あなたが榛名先生でいらっしゃいますの?」
 「ん?」

なんとも癖のある言葉遣いが横から飛んできた。
見ると、黒髪ロングのいかにもお嬢様っぽい生徒が俺を睨んでいた。

 「そ、そうだけど…」
 「まったく余計なことをするものですわね。まぁ決まった事について口出しはいたしませんわ。
  せいぜい頑張られることですわ…それでは失礼いたします」

そう言うとフイッと踵を返し行ってしまった。
な、なんだぁ?なかなかにとんがった子だ。教師相手にも毅然とした態度を貫き通しているというか…。
唖然としている俺に彼女が話しかける。

 「今のは…今川ヨシモトさん。弓道部の部長をやってるんです」
 「弓道部の…あぁ、それでか…まぁ、あちらにも悪いっちゃぁ悪いけど。でもせっかく掴んだチャンスだ。
  上杉!必ず部員を集めて結果を残そうな!そして剣道部を復活させるんだ!」
 「は、はい!」

そして今日の放課後から部員集めをスタートする約束をして、俺達は別れた。
彼女らも自分達でビラを作ってきたらしく、万全の体制で望めそうだ。
室生高剣道部の新しい一歩が今日から始まるんだ!
442魁!!乙女ブレード:2009/04/16(木) 16:53:29 ID:ysqdtmOU
2年生の廊下をケンシンは歩いていた。
B組の教室にもう少しで着くというときに…

 「ひゃぁっ!?」

思わず変な声を出し、持っていた生徒会関係などのプリントを落としてしまう。
その原因は…自分の腋から突如生えた2本の手だ。
手はケンシンの豊かな双丘をわしっと掴んでいる。

 「も、もう!ん、やめなさいってばぁ!シンゲン!」
 「食後の運動っていうか…むしろデザート?」
 「バカなこと言わないの!」

シンゲンの手を振り解き、落ちているプリントを拾い集める。
この珍事を、周りの生徒は「いつものことか」と微笑ましく見守っている。
教室に入れば入ったで…

 「あんたたちの痴話喧嘩、中まで聞こえるよ〜。本当仲いいよねぇ、レズなんじゃないの〜?」

なんてからかわれる。
だが、その度にシンゲンは…

 「はは、まっさか〜。そんなんじゃないよなぁケンシン?」
 「え、えぇ…」

なんてあっけらかんと否定する。
二人でいるときはあんなことやこんなことまでしてるのに…。まるで秘密の関係を楽しんでいるようだ。

 「それより…シンゲン、ちょっと」
 「ん〜?」

窓際の自分の席に戻って話をする。

 「剣道部の事なんだけど、さっき生徒会でも正式に決まったわ」
 「え゙、まさか廃部なんてことじゃ…」
 「ううん、一応それは大丈夫だった。でもね、条件があって…」

条件について話をする。
部員を今週中に集めること、春の大会で結果を出すこと…。

 「へぇ〜、そんな新任教師がきたんだぁ。熱いなぁ」
 「ふふ、さっきも熱い調子で喋ってたわよ。『剣道部を復活させるんだ!』ってね」
 「よぉし、オレたちもその期待に応えないといけねぇな!やぁってやるぜぇ!」
443名無し変更議論中@自治スレにて:2009/04/16(木) 17:40:14 ID:bTtLN9uB
ブレードさん新作乙です!
それにしても、ケンシンとシンゲンは仲がいいなぁ。
シンゲンの最後の「やぁってやるぜぇ!」は忍かな?
勘違いならすいません。
444名無し変更議論中@自治スレにて:2009/04/16(木) 18:04:00 ID:3aFA1Wt/
きっとダ・サイダーに違いない
445名無し変更議論中@自治スレにて:2009/04/16(木) 18:45:42 ID:kUWDO7jy
>>443
俺も忍だと思ったw

「炎竜軍配撃!やぁってやるぜっ!!」

似合うなw
446名無し変更議論中@自治スレにて:2009/04/16(木) 19:31:43 ID:bTtLN9uB
>>445
良かった分かってくれる人がいてw
分かる人がいなかったらどうしようと思ってたんだよね。
コイツ何言っんの?って思われそうでw
他に分かる人いるかな?
447名無し変更議論中@自治スレにて:2009/04/16(木) 20:18:27 ID:bTtLN9uB
>>444
そうか・・・
そっちの可能性もあるのか・・・
どっちか、それとも関係ないのか・・・
448名無し変更議論中@自治スレにて:2009/04/16(木) 21:15:36 ID:6QM/O9V+
レギオスも混じってるなw
449名無し変更議論中@自治スレにて:2009/04/16(木) 21:46:51 ID:kUWDO7jy
>>446
いやいや、分からないだけで、さすがにそんなこと思う人はいないでしょw

他の可能性もあるけど、忍だったとしたらやっぱり乙女と層はあんまりかぶらないのかなぁ
450名無し変更議論中@自治スレにて:2009/04/16(木) 21:59:11 ID:bTtLN9uB
>>449
確かに乙女とはかぶらないかも・・・
ジャンルがまったく違うからねぇ。
451戦国ギャグ乙女:2009/04/16(木) 22:46:16 ID:YI5kGRYZ
ケンゾウ「あの…、ヒデヨシ殿。一応報告しなきゃいけないからその…、
     ちょっと離れてほしいんだけど…」
ヒデヨシ「もぉ〜、ケンゾウちゃんってば、あたしのことは『ヒデヨシお姉ちゃん』て
     呼んでって約束したじゃない!」
ケンシン「(ぴくっ)…約束?」
ケンゾウ「いや、してないしてない!それに俺のほうがあんたより年上だし!
     姉さんも真に受けない!」
ヒデヨシ「ぶぅ〜」

ケンゾウ「コホン、姉さん、改めて伊達家から戻ってまいりました」
ケンシン「ご苦労様、物資の調達は?」
ケンゾウ「滞りなく」
ケンシン「わかったわ、ありがとう」
ヒデヨシ「物資?何を調達してきたの?」
ケンゾウ「主に魚介類だよ。陸奥は海産物が豊富だし、
     何より越後からも近い。だから鮮度があまり落ちないうちに
     いただけるからうちでは重宝してるんだ」
ヒデヨシ「ふ〜ん、いいなぁ〜」
ケンゾウ「あ、それから、マサムネ殿から書状を預かってきたんだ」
ケンシン「書状?」
ケンゾウ「俺が読んでも問題はないらしいんだけど、
     どういうわけか、帰ってから読んでくれと言われたから…」
ケンシン「どれどれ、……『拝啓、ケンシン殿、ならびに上杉家の皆様、ご機嫌如何かな?
     この度は…(中略)…それから、これからも使いを出すときは
     是非ともケンゾウ殿をご指名したい。』」
ケンゾウ「へ?俺を?」
ケンシン「『そしてゆくゆくは伊達家の一員としてケンゾウ殿を迎え入れたいと思っている。
     さすれば、伊達、上杉両家ともますます繁栄していくことであろう。』」
ケンゾウ「俺が…伊達家の一員?それって…」
ケンシン「『追伸、私だって一応は年頃の女としてそろそろ旦那が欲しいと思っている…』」


ケンシン「……」
ケンゾウ「……」
ヒデヨシ「……」
家臣一同「……」


        「「「(マサムネ、お前もか…)」」」

452名無し変更議論中@自治スレにて:2009/04/17(金) 01:53:01 ID:R2ZmqtLG
ギャグ乙女さんお疲れ様です
普通にケンゾウがうらやましかったですwww
最後のケンシンの一言にフイタwww
453名無し変更議論中@自治スレにて:2009/04/18(土) 00:45:25 ID:GMiQFvuB
>>451
お疲れ様ですw
俺も吹いたww
454戦国ギャグ乙女:2009/04/18(土) 18:01:58 ID:+I35jpX4
(数日後)

 家臣A「ケンシン様、書状が5通来ています」
ケンシン「そんなに?」
 家臣B「はい、こちらです」
ケンシン「え〜と、織田、徳川、武田、明智、今川……、あの5人から?」
 家臣A「はい、なぜ同時なのかはわかりませんが…」
ケンシン「まあいいわ、それは読んでみたらわかることね」


    『おぬしの弟、ケンゾウは我が側室としていだだくぞ!!』
    『ケンゾウさんは徳川家にこそ相応しい男性だと思います…』
    『ケンゾウ殿、眼鏡っ娘は好きか?』
    『なっしゃー!!』
    『おーっほほほほほ!!!!』 


ケンシン「………」
家臣一同「………」
ケンシン「これ、速攻で破棄してきなさい」
 家臣A「かしこまりました」
ケンシン「あなたは先生に頼んで頭痛薬と胃薬をもらってきて。少し多めにお願いね」
 家臣B「はっ」

ケンシン「はぁ…、なんでこうなるわけ…?」
 家臣C「皆様完全にケンゾウ様にぞっこん…ですかね?」
 家臣D「約二名ほど、訳がわからない内容でしたけど…」
ケンシン「ケンゾウが今いないというのが幸いというかなんというか…」
 家臣C「ですがいずれケンゾウ様にも知られることとも思います」
ケンシン「そうよねぇ、はぁ…、このままじゃ本当に心労で倒れそう…」
455名無し変更議論中@自治スレにて:2009/04/18(土) 19:47:39 ID:IKFwsrYH
ちょwww
シンゲンにヨシモーwww
456名無し変更議論中@自治スレにて:2009/04/18(土) 20:10:51 ID:yLrkKZQ8
モテすぎケンゾウ、テラウラヤマシス…
457名無し変更議論中@自治スレにて:2009/04/19(日) 01:29:35 ID:8t+e4w4o
同時期に出すってことは皆に担がれてるんだな


とか考えた俺は人間不信
458魁!!乙女ブレード:2009/04/19(日) 15:17:19 ID:wRKFD99W
6限目が終わり、HRの時間になる。
連絡事項を伝え、最後にまだ入部希望用紙を出してない生徒から回収するのだが…。
数人の生徒から受け取るが、残念ながら剣道部は一つも無い。はぁ。

 「あれ?あれぇ〜?」
 「ん?」

おかしな声が聞こえたので見てみると、豊臣がカバンをあさっている。
その前ではそれを見つめている徳川…。その手には希望用紙が握られている。
ははぁ、もしや…。

 「豊臣、もしかして用紙がどっかいったのか?」
 「うん…カバンに入れてたんだけど…おっかしいなぁ?」
 「職員室に来れば用紙は余ってるから、見つからないなら後でいいぞ。じゃあ徳川のは…」
 「私は…後でヒデっちと一緒に出します」
 「そ、そうか?まぁ今日はお前たちが掃除当番だし…俺は多分職員室にはいないだろうから
  俺の机の上に置いておけばいいからな。それじゃあ号令〜」

 ────────────────────────────

俺はまず道場へと走る。
一応武田とまだ面識が無いから自己紹介とかもしておかないとな。

到着すると既に扉は開いていた。
だが、中を覗くと誰もいない…いや、更衣室から声が聞こえる。
道着に着替えてるのか。なるほど、そのほうが剣道部っぽさをアピールできるか。
じゃあそれまで待たせてもらおう。

 「きゃぁっ…!もう、先生がもうすぐ来るのよ!」
 「よいではないか、よいではないか」
 「だめっ!だ、だめぇ〜…」

…耳に毒だ。もう少し聞いていたいところだけど、流石になぁ。
女子校ってのは中々にスリリングだ。

 「…え〜っ、ゴホン!今来た所だけど、誰かいるか〜?」

更衣室でドタバタ音がする。
しばらく経ち、銅をつけた二人が中から出てきた。
上杉は恥ずかしそうに、武田はなんだか上機嫌でニコニコしている。
 
 「…お待たせしました、先生」
 「へ〜、この人が…」

俺が正座をすると、二人も俺の目の前に正座で座る。

 「えっと、上杉には昼も会ったけど…初めまして、新しく剣道部の顧問になった榛名ヤスヒロです。
  これからの剣道部のために、力をあわせて頑張りましょう!よろしくお願いします」
 「剣道部部長の上杉ケンシンです。こちらこそよろしくお願いします」
 「えっと、武田シンゲンっす。なんか色々やってくれたみたいで…ありがとうございます。
  オレも力いっぱい頑張るんでよろしくお願いしまっす!」
459名無し変更議論中@自治スレにて:2009/04/19(日) 15:27:11 ID:cC9CDdt5
シンゲンのポジションと交代してくれ。俺もケンシンの胸を後ろから…(*´Д`)
460魁!!乙女ブレード:2009/04/19(日) 15:46:21 ID:wRKFD99W
 「さて…というわけで、一応上杉からも聞いているとは思うが、剣道部はそういう運びとなった。
  まずは、部員集めからだ。善は急げだ、早速行くぞ!」
 「はいっ!」
 「おーっ!」

自己紹介も軽く済ませ、俺達は下校する生徒たちが通る校門でビラ配りを始めた。
受け取る生徒もいれば、難色を示さない生徒もいる。
流石にもう部活が決まっている生徒も多いだろうし、難しいが続けていくほか無い。

 「剣道部で〜す。興味を持たれた方、よろしくお願いしま〜す」
 「オレたちと青春の汗を流そぉー!初心者でも経験者でも誰でもこーい!」

勧誘を続けていくが、中々に立ち止まってくれる生徒はいない。
次第にグラウンドでは部活も始まり、帰る生徒もまばらになってくる。

 「よろしくお願いしまーす!」
 「剣道は楽しいぞー!…はぁ、誰も止まってくんない…」
 「弱音を吐いちゃだめよ、まだ始まったばかりなんだから」
 「う〜、おい、お前!剣道部どうだぁ?青春を剣に捧げるんだぁ!」
 「わぁっ!?なんですかぁ〜」

ふいにシンゲンが1年生らしき一人の生徒の首根っこを捕まえる。
またか、と思いケンシンが止めに入る。

 「シンゲン!力づくは駄目って前も言ったでしょ!」
 「だってぇ〜…」
 「ごめんなさいね、で…それはそうと剣道部に興味ないかしら?」

一連の事態を見ていたが、なんというか武田はガサツというか大雑把というか…。
それに比べて上杉はちゃっかりしっかりしている。
豊臣と徳川もそうだが、全く正反対の性格の二人ってのは惹かれあう運命なのだろうか?
しかし、力づくで呼び止めるというのはあまり褒められたことでは…

 「剣道部…ですか?そういえばうちのクラスに、剣道やってた人がいましたけど…」

事情が変わった。

 「えぇっ!?そ、その人は…」
 「確か掃除当番で今教室に…」
 「どこの組!?」
 「1-Cですけど…」
 「なっしゃぁー!!」

武田が一目散に走り出した。素晴らしいダッシュ力だ。
経験者が1年にいる…これは朗報だ!頼み込めば入ってくれるかもしれない!
461魁!!乙女ブレード:2009/04/19(日) 16:03:58 ID:wRKFD99W
── 1-Bの教室

 「終わったぁ〜!」
 「きれいになりました…」
 「それじゃあ職員室にいこっか。ごめんね、付き合わしちゃって」
 「……(フルフル)」

そういってカバンを背負うヒデヨシ。
すると…

 「あ…」
 「ほぇ?」
 「ヒデっち…ここ」

イエヤスの指差す先には、カバンの外のポケット…
そこから覗いている紙切れの端。

 「あぁっ!そうだ、用紙外ポケに入れてたんだ!」
 「ふふ…それじゃ、職員室いきましょう…」
 「えへへ、ごめんねぇ」

二人は教室を出て、職員室へと向かおうとした。
だが、その第一歩は異様な気配によって止められた。
向こうから何かが走ってくる…。そしてそれはどんどん近づいてくる。
気付いた時には、上級生らしき生徒が目の前を風を巻き起こしながら通過していった。
そして、それはC組の目の前で急旋回し、教室内へと飛び込んでいった。

 「なっしゃぁぁぁぁ!!!!」

隣の教室中に響き渡る雄叫びが聞こえたと思うと…。

 「…お前っぽい!!!」
 「え?ちょ、ちょっと…!何ですか!?」
 「いいからちょっときてくれ!お前こそが救世主なんだぁぁ!」

その生徒は再び二人の目の前を、一人の生徒を肩に抱えて通過していく。
過ぎ去った後には、静けさだけが残っていた。

 「…な、何だったんだろ?今の」
 「わからないです…」
 「でも、今の人って剣道の防具つけてたよね?」
 「うん…」
 「なんか面白そうだからいってみよっか!剣道ってことはきっと先生もいるだろーし…
  これも直接渡せばいいし!」
462魁!!乙女ブレード:2009/04/19(日) 16:38:13 ID:wRKFD99W
 ─── 校門

 「いやぁ、1年にまさか経験者がいたなんてなぁ。君、本当にありがとうな」
 「いえ…では私はこれで…」
 「ごめんね、時間とっちゃって。ありがとう」

有力な情報提供者は、帰っていった。
もしこれでその経験者が入れば、部員は3人…。しかも即戦力だ。大会でも期待できる。

 「武田の強引な手口はアレだが、今回は目を瞑ろう!なんたって部員獲得の大チャンスだからな」
 「えぇ、でも…」
 「ん?何か不安でもあるのか?」
 「シンゲン、ちゃんと確かめてから連れてくればいいんですけど…」
 「…何かあり得そうだな、あいつのキャラ的に。でもそこまで考えないわけが…」
 「……」
 「…あるんだ」

一抹の不安を抱きつつ、武田が帰ってくるのを待つ。
そうだよなぁ。もし武田が強引にせまって、怖がったり機嫌でも損ねられたりしたら…。
やがて、前方から土煙があがってくるのが見えた。
武田だ、そしてその肩には…。

 「うわぁ…なんか嫌な予感が…」
 「バカぁ…あんな強引に…」

俺たちの目の前に無事武田は到着した。
だが問題は肩に抱えられた人物…。

 「連れてきたぞ!!」
 「くっ…お、降ろせ!何なんだ一体!」
 「シンゲン、ちゃんと確認して連れてきたの…?」
 「ん〜ん」

なっ…!?上杉の心配がズバリ的中してしまった。思わず頭を抱えてしまう。

 「でも絶対こいつだ!オレの目に狂いはない!なっしゃー!」
 「と、とりあえずその子を降ろしてあげなさいよっ」
 「あ、そうだった。ほいっ」

久しぶりの地面に降り立つ生徒。思ったより小柄だ。髪の毛もグチャグチャになってしまっている。

 「…一体どういうつもりだ!」
 「ご、ごめんなさい。私は剣道部部長、2年生の上杉ケンシンです。こっちは…同じく2年の武田シンゲン」
 「よろしくな!」
 「あと、俺は顧問の榛名だ。ごめんな、武田が失礼したみたいで…」

生徒は髪を直しながら答える。

 「先輩方…でしたか。失礼な言葉遣いでスミマセン。ですが、説明してください」
 「ごめんなさいね、急に。さっきあなたと同じクラスの子から聞いたんだけど…って、
  でもその前に大事な質問があるわね…あなた、剣道の経験者?」

彼女は直った髪をかき挙げ、こちらをじっと見据える。

─── あっ……この生徒は…!

 「…はい」
463戦国ギャグ乙女:2009/04/19(日) 17:15:58 ID:3xcWn8pu
(さらに数日後)

 家臣A「ケンシン様にケンゾウ様、お客様…なのですがその…」
ケンシン「どうしたの?」
ケンゾウ「何かあったのか?」
 家臣A「それが…」
 ???「お〜い、入るぞ〜」
ケンシン「あ、あなたたちは!どうてここへ!?」

ノブナガ「はっはっは!先の書状どおり、ケンゾウをもらいに来たぞ!」
ヒデヨシ「ケンゾウちゃん、今日もヒデヨシお姉ちゃんと遊び魔所〜☆キャハ!」
イエヤス「ケンゾウさん、私とともに尾張へと参りましょう…」
シンゲン「なっしゃっしゃー!!」
マサムネ「相変わらずこやつは訳がわからぬ…。それよりもケンゾウ殿、
     そろそろ先日の書状の返事を聞かせていただきたい」
ヨシモト「ケンゾウさん、今川のココ、空いてますわよ」
ミツヒデ「画が無いからココといわれてもどこなのかわからぬ…。
     ケンゾウ殿、その…『しょーとへあー』は貴公の好みか?」

ケンゾウ「え、え〜と…」
  一同「「「さあ!!」」」
 
 家臣B「あっ、いつの間にかケンゾウ様が囲まれた」
 家臣C「ケンゾウ様モッテモテ〜☆」

ケンゾウ「ね、姉さん…」
(ぷるぷる)
ケンシン「………カ」

 家臣D「あ、ケンシン様が震えてる。これってまさか…」


ケンシン「ケンゾウのバカーーーーーーー!!!!!!!!!」
ケンゾウ「なんでぇ〜!!??」


           ――――完――――

今回はあくまでもオマケという位置づけですのでこれで終わりです。
ちなみにヒデヨシのセリフの元ネタを知っている人は何人いるのだろうか…?
464名無し変更議論中@自治スレにて:2009/04/19(日) 21:32:33 ID:vjJcfieo
ギャグ乙女さん乙でした!!
ヨシモーのココってドコだろう・・・ドキドキ・・・
ヒデヨシの元ネタってスペクトラルフォースっぽいですけど・・・
465戦国ギャグ乙女:2009/04/19(日) 21:57:01 ID:3xcWn8pu
>>464
うわ、知ってましたか!
おっしゃるとおり、スペクトラルフォース(愛しき邪悪)のアレースです

ヨシモト限定、「ココ」の選択肢、『烏帽子の中』
…といってもどこなのかは皆さんご自由に妄想くださいww
466名無し変更議論中@自治スレにて:2009/04/19(日) 23:00:30 ID:vjJcfieo
>>465
スペクトラルフォース、やはりそうでしたか。

「ココ」の答え『烏帽子の中』なるほど。
ケンゾウを中に入れて持ち運ぶんですね
烏帽子の中に二等身のケンゾウが入っていて
「おーっほほほほほ!!!」と笑いながらその烏帽子を持って逃げるヨシモーと
「こら、ケンゾウを返しなさい!!!」と、それを追い掛けるケンシン・・・
それとも烏帽子は某ネコ型ロボットのポケットのようになっているのか・・・
467魁!!乙女ブレード:2009/04/21(火) 18:44:08 ID:3IOROy8o
こちらを向き直った彼女は、顔立ちも良くてロングヘアーの似合う、いわゆる美少女の部類だ。
ただそんな彼女の美しさの中で異彩を放つのは、彼女の右目を覆う眼帯…。
だが決してそれは美しさを損なうものではなく、自然に彼女の雰囲気とマッチしている。
医療用でないところを見ると、昨日今日着けられたものではないようだ。

 「なら決まりだ!」

武田の元気な声によって、思考を引き戻される。

 「き、決まりって…何がですか」
 「そういえば名前聞いてなかったわね、1コ下で経験者ならもしかしたら聞いたことあるかもしれないし…」
 「…伊達マサムネです」
 「伊達…伊達?」
 「特に大会などに出てたわけでは無いので、知らないほうが自然だと思いますよ、先輩」

早くこのわけの分からない人達から離れようといった感じが口調に表れている。

 「ん?部活とかやってたわけじゃないのか?」
 「別に何だっていいじゃないですか。で、それより剣道部の先輩方が何の用なんですか」
 「そうそう、大事な事だったわね。折り入ってお願いがあるんだけど…剣道部に入ってくれないかしら」

彼女は「やっぱり」といった表情を浮かべた。なんだか猛烈に悪い予感がしてきたのぅ。

 「…興味無いです。入る気はありません」
 「え〜っ!?なんでだよぉ!」
 「もしかして、もう他の部活に入っちゃってるとか…?」
 「部活はどこも入ってないです。もういいですか?教室の掃除の仕上げが終わってないんですから」
 「あっ…ちょ、ちょっと!」

そう言って戻ろうとする伊達の手を武田が掴んだ。

 「…離してください。興味が無いと言ったはずですが」
 「どこも入ってないなら頼むよ!剣道部を助けると思ってさ!お前だけが頼りなんだよ〜」
 「くっ…いい加減に…!」

強引に振りほどこうと力を込めるが、武田はそれ以上の力で突っかかる。

 「何で嫌なんだよぉ、剣道好きなんだろ!」
 「…好きですよ。でも別に部活に入る必要はないです。家でやれますから」
 「お家…道場やってるの?」
 「はい。だから必要ないで ─── !?」

言い終わる間もなく、彼女の身体が宙に浮いた。
武田が、さっきもそうしたように彼女を抱えあげたのだ。
そして、そのまま道場のほうへと走り出した。

 「ちょっと!何するんですか!離してください!離せ ────」

呆気に取られる俺達。すでに二人は豆粒状態だ。

 「ほんとに強引なんだから…追いかけましょう先生!」
 「あ、あぁ!」

俺たちも後を追って走る。今日はもう勧誘も時間的に無理だろうし…。
武田みたいな猪突猛進型人間が側にいて、上杉も大変だなぁ。


校門前は、再び静けさを取り戻した。そこに遅れて現れたのは…

 「…今の、先生だよね?あっちみたい、行こっ!」
468戦国ギャグ乙女:2009/04/22(水) 11:57:43 ID:60VV2bDc
もしもシリーズ
もしもヨシモトがプロレスラーだったら・其之弐
(注・前作との繋がりは無く、全くの別物としてお楽しみください)

(道場)

(どよ〜ん)
ヨシモト「ノ〜ブ〜ナ〜ガ〜さぁ〜ん…」
ノブナガ「うぉっ!?な、何じゃおぬし、暗く沈んだ顔をしおって!
     アホの子がさらにアホっぽく見えるぞ!」
ヨシモト「あ〜、なんかひどいこと言ってますわ」
ノブナガ「事実を言ったまでじゃ」
ヨシモト「むぅ〜」
ノブナガ「…で、どうしたのじゃ?」
ヨシモト「…最近試合に全然勝てないんですの…。
     最近で勝った試合といえばもう先月の中頃まで遡らなければ
     なりませんわ。しかもその試合はタッグマッチでパートナーの
     マサムネさんが取った試合、私自身が取った試合はもっと
     先まで遡ってしまいますわ!」
ノブナガ「………」
ヨシモト「ここ最近はずっとフィニッシュが読まれてしまってそこを切り返されて
     負けてしまうばかりですわ。そりゃあ技が読まれることが多少あるのは
     わかってますわ。でもあそこまでことごとく読まれてしまうのも『なんで?』って
     思うばかりですわ。私だって同じ技ばかり繰り出してるわけじゃありませんのに…」
ノブナガ「あ〜わかったわかった。とにかく落ち着け!
     パートナーがそんな状態では勝てる試合も勝てぬわ」
ヨシモト「へ?パートナー?」
ノブナガ「なんじゃ、試合のパンフを見ておらぬのか?今日はわしとおぬしのタッグで
     ムラサメ&コタロウ戦がメインで組まれておるだろうに」
ヨシモト「そ、そうだったんですの?」
ノブナガ「そうじゃ、ムラサメの強さはいまさら説明する必要もあるまい。
     そしてコタロウはまだデビューして半年の若手じゃ。
     初のメインとあっていっそう気合を入れてくるじゃろう。」
ヨシモト「…わかりましたわ。うっふっふ、今日こそ久しぶりの勝利はいただきますわ」
ノブナガ「相手にコタロウがいるからって油断はするでないぞ」
ヨシモト「わかってますわ」
ノブナガ「それじゃあわしはちと用事があるから行くぞ」
ヨシモト「はい、行ってらっしゃいですわ」
ノブナガ「………」

(バタン)

ノブナガ「(…あやつ、なぜ技が読まれるのかまだわかっておらぬのか!?)」
469名無し変更議論中@自治スレにて:2009/04/24(金) 19:18:31 ID:fKrblRJs
age
470名無し変更議論中@自治スレにて:2009/04/25(土) 21:58:18 ID:gvd+7dim
支援さげ
471名無し変更議論中@自治スレにて:2009/04/26(日) 01:55:17 ID:XqZODtpp
あげ
472戦国ギャグ乙女:2009/04/26(日) 18:54:23 ID:5Ihlydic
(試合)

シンゲン「ムラサメをボディスラムで叩きつけたノブナガが
     トップロープに上った!!ここで決めるのか!?
     …あ、どうも。今回も実況を担当させていただく武田シンゲンです。よろしく」

ノブナガ「どりゃあ〜〜〜〜!!!!」
(ズドン!!)
ムラサメ「ぐぁっ!!」

シンゲン「決まったぁー!!非情ノダイビングエルボー!!
     ムラサメの体に強烈に突き刺さりました!!そしてフォールに行く!」

イエヤス「1、2、…」
ムラサメ「くっ!」
(がばっ)
イエヤス「2カウント」

シンゲン「カウント2で返しますムラサメ。
     そしてここでノブナガからヨシモトへスイッチ!
     ヨシモトがトップロープの上る!そしてノブナガがムラサメを
     パワーボムの要領で高々と持ち上げる!合体殺法が出るのか!?」

ヨシモト「はぁっ!」
ムラサメ「ぐっ!」

シンゲン「決まった!ヨシモトのミサイルキックとノブナガのパワーボムの合体技!!
     そしてすぐにムラサメを引きずり起こしてブレーンバスターの体勢へと移ります!」

ヨシモト「それっ!」
ムラサメ「させないわ!」

シンゲン「おっと、空中で体を入れ替えて着地したムラサメ。
     すかさずヨシモトに対してローリングソバットを放ちます!」

ヨシモト「うぐっ!」

ムラサメ「コタロウ、頼んだわ!」
コタロウ「はい!」

シンゲン「さあここでムラサメがコタロウにタッチ!
     コタロウがリングに入ってきます」
473魁!!乙女ブレード:2009/04/28(火) 14:34:29 ID:D3TjUC82
── 剣道場

 「いい加減に離し…!」
 「ほいっ」

再びシンゲンから解放されたマサムネは、呆れと怒りでシンゲンにくってかかる。

 「『ほいっ』じゃない!自分勝手にこんなことばかり!いくら先輩といえども…」
 「オレさぁ、思ったんだ」
 「人の話を聞け!」

シンゲンは、立ててある竹刀を取りに行き、マサムネに向けた。

 「な、なんですか…」
 「剣士なら、剣で語り合おう!」
 「…はぁ?」

遅れてヤスヒロとケンシンが剣道場へと到着した。
見ればシンゲンが竹刀をマサムネに向けている最中だった。
…なんとなく想像は付いた。多分シンゲンはマサムネと闘って決めるつもりだと。

マサムネはハァとため息をつき、シンゲンを見据えた。

 「…どうせ嫌だといってもまた強引に引き止めるんでしょうから…いいですよ、試合で決めましょう」
 「なっしゃー!そうこなくっちゃ!」


─── かくして、急遽試合が行われることになった。


── 更衣室

 「サイズは…ピッタリみたいね。お家に自分の防具とかがあるのに、ボロいやつしかなくてごめんなさいね」
 「いえ、別に…」
 「こっちのわがままでこんなことになっちゃって…本当にごめんなさいね」
 「先輩は謝ってばかりですね」
 「え?あ、ごめんなさ……うぅ。でもほら、本当に申し訳ないと感じてるし…」
 「……」

 ──────────────────────

 「武田…相手は家が道場だぞ〜?きっと小さい頃からやっててかなりの有段者だと思うんだけど…」
 「大丈夫っすよ先生!気合でなんとかなります!」
 「なんだか猛烈に悪い予感がしてきたのぅ」

ギィ…

更衣室の扉が開き、マサムネが姿を現した。
むぅ、さすがに様になってて強そうな雰囲気が出ている。
474名無し変更議論中@自治スレにて:2009/04/28(火) 21:33:32 ID:SRiiDS8I
マサムネたんwktk
475戦国ギャグ乙女:2009/04/28(火) 23:12:14 ID:uke4OWoT
コタロウ「たあーっ!!」

シンゲン「コタロウがヨシモトに対してエルボーを連発していく!
     そして、ロープに走ってのランニングエルボーだ!!」

(がしっ)
ヨシモト「ふふん、カモンカモンですわ」
(ちょいちょい)

シンゲン「しかしヨシモトは平然と仁王立ち。
     しかも指を折り曲げてコタロウを挑発する余裕を見せています」

コタロウ「とりゃあーっ!!」

シンゲン「ならばともう1発エルボーを放っていくコタロウ!」

(がしっ)

シンゲン「しかしヨシモトは倒れません。
     そしてさらにもう1度ロープに走ったコタロウ!」

ヨシモト「甘いですわ!」
コタロウ「ぐっ!」

シンゲン「おっとー!返ってくるところをヨシモトがカウンターの
     フライングネックブリーカー!!コタロウくん、ふっとんだー!!」
ケンシン「だからそのサッカーゲームネタはもうやめなさいって…。
     あ、どうも、解説の上杉ケンシンです」

ヨシモト「おーっほほほ!そんな攻撃、効きませんわよ!!」

シンゲン「余裕の高笑いを浮かべますヨシモト。そしてフォールに行く!」

イエヤス「1、2…」
コタロウ「くっ!」
(がばっ)
イエヤス「2カウント」

シンゲン「カウント2でコタロウも返していきます」
ケンシン「ヨシモトは少し余裕を見せすぎたようね…」

コタロウ「ま、負けない…。ボクだって…」
476名無し変更議論中@自治スレにて:2009/04/29(水) 01:22:58 ID:YgDWplkg
>>475
キーパーコタロウくんだから捕れなーい!!!
477名無し変更議論中@自治スレにて:2009/04/29(水) 09:38:33 ID:/GZChtTF
オウガイ 若林くん
ムラサメ 若島津くん
コタロウ  森崎くん

ですね、わかります。
478名無し変更議論中@自治スレにて:2009/04/29(水) 19:58:27 ID:XNDhPQHy
シロ アモロ
479戦国ギャグ乙女:2009/05/01(金) 22:22:25 ID:fP9QBqTM
シンゲン「そして今度はコタロウの腕を取ったヨシモト。
     そのまま腕ひしぎ逆十字固めに持っていく!!」

ヨシモト「おーっほほほ!さあ、ギブアップしなさい!!」
コタロウ「ぐ…、ま、まだ……」

シンゲン「しかしコタロウも必死にロープへとエスケープします」

イエヤス「ブレイク…」

シンゲン「そして今度はコタロウの足を持ったヨシモト」

ヨシモト「それじゃあこれは耐えられまして?はっ!!」
コタロウ「ぐっ!!」

シンゲン「おっとー!今度はそのままドラゴンスクリューだ!!
     コタロウの足を破壊しようというのか!?
     そしてすばやく足4の字固めに持っていく!!」

コタロウ「うぁ…、くっ…」
ヨシモト「さあさあ!我慢しないでさっさとギブアップしちゃいなさいな!!」
コタロウ「ぐっ…、い、いやです…」
ヨシモト「往生際が悪いですわね」

ムラサメ「はっ!!」
(ぐさっ!)

ヨシモト「はがっ!!」

シンゲン「おおっとーー!!いきなりムラサメが空から降ってきたぁーーっ!!!!
     ヨシモトに対してトップロープからのダイビングニードロップだぁーっ!!」

ヨシモト「げほっ!げほっ!……ええい、邪魔ですわ!!」

シンゲン「そして怒ったヨシモトがムラサメを場外へ投げ捨てる!!
     そしてその場外にはノブナガが待ち受けている!!
     分断作戦に出たかノブナガ、ヨシモト組!!」
480戦国ギャグ乙女:2009/05/01(金) 22:36:29 ID:fP9QBqTM
ノブナガ「おりゃあっ!!」
ムラサメ「フッ!」
(くるん)
ノブナガ「うぉっ!?」
(がしゃーん!!)
ノブナガ「ぐぁっ!!」

シンゲン「場外でノブナガがムラサメを鉄柵に振ろうとしましたが、
     体を入れ替えて逆にノブナガを鉄柵に打ち付けたムラサメ!!」

ムラサメ「はっ!」
ノブナガ「うぶっ!!」

シンゲン「そしてそこへムラサメのジャンピングヒップアタックが炸裂!!
     越○詩郎にも負けないセクシーなヒップがノブナガの顔面に決まったって!!
     ん〜、ちょっとだけノブナガが羨ましいって!!」
ケンシン「オヤジね…」

ノブナガ「ぐ…、お、おぬし…」
ムラサメ「ふふふふ」
ノブナガ「今、屁ぇこいたじゃろ?」
ムラサメ「し、失礼ね!してないわよ!!」
ノブナガ「どうだか。さっきから変な臭いがプンプンしてたまらぬわ!」
ムラサメ「あ〜ら、それはあなたのヤニ臭さじゃなくて?
     健康のためにもタバコはやめた方がよくてよ?」
ノブナガ「大きなお世話じゃ!はは〜ん、わかったぞ。この臭いはおぬしの
     その厚化粧の臭いじゃな?必要以上にファンデーションを塗りおって。
     きっとおぬしの素顔はさぞかしボロボロなんじゃろうな!」
ムラサメ「な、なんですってぇ〜このアル中!!」
ノブナガ「おぬしに言われたくないわ!!」

シンゲン「なにやら両者が激しく言い争ってます」
ケンシン「まるで子供の喧嘩ね…」
481名無し変更議論中@自治スレにて:2009/05/02(土) 00:49:47 ID:1MqkeIR/
ノブ様と姐さん口喧嘩してる場合かwww
482名無し変更議論中@自治スレにて:2009/05/02(土) 15:00:08 ID:Rzj8ly6w
ムラサメ姉様!俺にもヒップアタッ(ry
483名無し変更議論中@自治スレにて:2009/05/03(日) 00:29:46 ID:or6WLvob
すいません!ちょっと助けて頂きたいのですが!

戦国乙女の同人誌とかグッズなど、取り扱っている所、
都内にあるのでしょうか?

5/5の幕張に行けば出会えるかなぁ…
484名無し変更議論中@自治スレにて:2009/05/03(日) 00:51:42 ID:eS6+Gx/p
>>483
できれば、本スレor質問スレで聞いた方が良いかと思いますよ…

都内なら秋葉原などの「とらのあな」とかに行けばあるかと
5/5にイベントあるか分かりませんが、
あるなら戦国乙女のサークルも多少あるかもしれませんね
(調べとかないと、出会えるかどうかは難しいかと)

自分が知ってる戦国乙女の同人だと「ものおき乙女」さん、まだ通販やってたと思います
485名無し変更議論中@自治スレにて:2009/05/03(日) 00:57:30 ID:cxUEIDum
当たり中に歌ってる田村ゆかりって人はどの図柄の役なんだ?
486名無し変更議論中@自治スレにて:2009/05/03(日) 01:36:50 ID:HJKh+Nbf
>>484
>>483じゃないけれど
イベントで乙女サークルって、どのジャンルにいるんだろ?…って、スレ違いだね、ごめん
487名無し変更議論中@自治スレにて:2009/05/03(日) 03:25:30 ID:or6WLvob
>>484

ありがとうございますっ

機種についての質問じゃないので悩みました…

とらのあなですね!
行ってみます!
488名無し変更議論中@自治スレにて:2009/05/03(日) 23:13:59 ID:nkj4ITIo
>>485
ノブナガ役

ってみんなぁ、ここは質問スレじゃないぞぉw
489戦国ギャグ乙女:2009/05/04(月) 16:27:32 ID:N1fiWOsb
シンゲン「さあ、リング内ではヨシモトがコタロウを胴締めスリーパーで捕獲!!
     ここで一気に決めに来たかヨシモト!!」
ケンシン「ガッチリと決まってると思いますね」

ヨシモト「さあ、今度こそギブアップしなさい!!」
コタロウ「ぐ……」

シンゲン「リング中央でコタロウを締め上げますヨシモト。
     コタロウはロープが遠い!」

(バンバン)
オウガイ「コタロウ、諦めるな!!」

シンゲン「おっと、セコンドについているオウガイがマットを叩きながら
     コタロウに檄を飛ばしています!
     そしてムラサメはノブナガに阻まれてコタロウを救出に行けない!!」

  観客「「「コタロウ!コタロウ!コタロウ!」」」

シンゲン「そして館内からは大コタロウコールが湧き上がります!!」

ヨシモト「ええい、とっととギブアップしやがりなさい!!」
コタロウ「(い、意識が……)」
(むにゅっ)
コタロウ「(あ、背中にヨシモトさんの大きな胸の感触が…。
     ボクもこんな風に大きくなれるかなぁ…)」
ヨシモト「イエヤスさん!早くレフェリーストップをかけたほうがよろしくなくて?」
イエヤス「……いえ、コタロウさんの目はまだ死んではいません。
     試合を止めるにはまだ早いです…」
ヨシモト「ええい!でしたら無理やりにでも絞め落とすまでですわ!!」
(ぎゅう〜)

シンゲン「さらに強くコタロウを締め上げていくヨシモト。
     コタロウ万事休すか!?」
490名無し変更議論中@自治スレにて:2009/05/04(月) 16:30:21 ID:Z+kA3V0f
このスレにはキモオタしかいねぇのかよ。
俺みたいなイケメンパチンカーはいないのか?!
シンゲンタソ(´Д`)ハァハァ
491名無し変更議論中@自治スレにて:2009/05/05(火) 10:25:24 ID:fXQ2eKsE
むしろこのスレにはイケメソしかいねぇよ

マサムネタソはぁはぁ
492名無し変更議論中@自治スレにて:2009/05/05(火) 22:08:06 ID:nPA4OnKK
試合中にもヨシモーの胸と自分の胸を真剣に気にするコタキュンカワユス
(;´Д`)
493名無し変更議論中@自治スレにて:2009/05/07(木) 19:47:10 ID:y7XgViaI
乙女ブレードが待ちきれない。早く新しいのこないかな。
494戦国ギャグ乙女:2009/05/08(金) 11:57:23 ID:dSK3BEfl
乙女ブレードでなくてサーセンw


ヨシモト「おーっほほほ!これで決まりですわね!!」
コタロウ「……」

オウガイ「コタロウ!!」
ムラサメ「コタロウ!しっかりしなさい!!」

シンゲン「完全に動きが止まってしまったコタロウ。
     粘ってきましたがさすがにもうレフェリーが止めるか!?」

イエヤス「(…もう止めないと危ないですね。ゴングを……え?)」

(ずっ…)
コタロウ「ぐ…」
ヨシモト「…なっ!」

シンゲン「おーっと!もうダメかと思われたコタロウがロープに向かって這いずり出した!!
     まだです!まだコタロウは死んではいません!!」

ヨシモト「死にぞこないが!とっとと落ちやがれですわ!!」
(ぐいぐいっ)

シンゲン「そうはさせまいとヨシモトがさらに揺さぶりながら締め上げていきますが
     コタロウはそれでもロープに向かって必死に這っていきます!!」

コタロウ「(…い、今はまだこんなだけど、もう何年かしたら…)」

シンゲン「さあ、ロープまであとわずか!必死に手を伸ばしますコタロウ。手が届くか!?」

コタロウ「(ボクだって皆さんみたいな立派な…、立派な……)」

シンゲン「さあ、あと少し!どうだ?どうだ!?」

コタロウ「(『ボンッキュッボン』になるんだぁーっ!!)」
(がしっ!)

  観客「「「おおおおおおーーーーー!!!!!!」」」

シンゲン「つ、掴んだ!コタロウの手がとうとうロープに届きました!!
     驚異的な粘りを見せますコタロウ!!」

オウガイ「そうだ!よく耐えた!!」

ヨシモト「チッ、しぶてえ奴ですわね!」
コタロウ「はぁ…、はぁ…、…ボ、ボクだって…」
495名無し変更議論中@自治スレにて:2009/05/08(金) 12:33:24 ID:C3u8XJYY
コタキュンガンガレ!
コタキュンガンガレ!

…でも、パチではあんまりガンガらないで…w
496魁!!乙女ブレード:2009/05/09(土) 00:30:55 ID:QzfTHqBQ
試合と同じように、お互いに試合場の対面に座り、面をつける。
俺は主審を務めるとしよう。副審は…まぁ人数足らないからいいか。

 「えっと、じゃあ俺が主審をやるってことで…試合形式は、そうだなぁ…無理矢理誘ったわけだし
  いっぽ ──」
 「三本!」

武田が間髪いれず叫ぶ。

 「いや、流石に伊達にそんな時間を取らせるわけにも…」
 「やだ!いっぱいやりたい!」

無理矢理誘っている手前、そんな本格的にやらせるのも気が引ける。
そう思って伊達の表情を伺うが、我関せずといった感じで手拭いを付けている。

 「だからな、武田。そもそもお前が…」
 「構いませんよ」

こっちを見ずに伊達はそう答える。

 「なっしゃぁ!」
 「そ、そうか?じゃあ悪いけど三本ということで…」
 「わかりました」

かくいう俺も伊達の実力を見てみたいので、実は三本がよかったり。
それに武田がどれくらいできるかも見ておきたい。

着々と試合の準備が進む中、ケンシンは手拭いを付けているシンゲンに耳打ちをした。

 (大丈夫?彼女の仕草とか雰囲気とか見る限り手馴れてるみたいだし、相当強いかも…)
 (ん、オレもそう思う…けど、それならそれで全力でぶつかってみるまでさ)
 (そうね…勝ち負け以前に楽しんだほうがいいのかもね)
 (まぁ見てなって。オレも強くなったところ見せてやる!)
 (頑張ってね。いつもみたくならないように、ちゃんと足を使うのよ?)
 (おう!)

…さて、二人とも準備できたみたいだし始めるとするか。
試合か。久しぶりの試合…自分がやるわけでもないのに緊張してきたぞ。

 「それでは、両者前へ!」
497名無し変更議論中@自治スレにて:2009/05/09(土) 00:36:46 ID:P8fgEsZS
うはっ ブレードさんまたまたリアルタイムキター!
わっふるわっふる!
498戦国ギャグ乙女:2009/05/10(日) 19:33:59 ID:FILPfUoe
シンゲン「ヨシモトのスリーパーをかろうじて凌いだコタロウ。
     しかし、今のでかなり体力を消耗したでしょう」
ケンシン「ヨシモトは休まずに一気にたたみ掛けないといけませんね」
シンゲン「そしてヨシモトがコタロウを引きずり起こします」

ヨシモト「はあっ!」

シンゲン「そしてコタロウをブレーンバスターで高々と持ち上げる!
     そしてそのまま垂直落下式だぁーー!!!!」

コタロウ「がぁっ!」

シンゲン「これは急角度で決まりました!おっと、しかしヨシモトはフォールに行かない。
     そして首切りのポーズをとっている!今度こそ
     コタロウに止めを刺そうというのか!?」

ヨシモト「これでフィニッシュですわ!!」

シンゲン「さあ右腕をぐるぐると回したヨシモト。
     そしてコタロウが起き上がってくるのを見てロープに走る!!」

ヨシモト「烈風真空ラリアットーーー!!!!」
コタロウ「(来たっ!!)」

ノブナガ「!!あの馬鹿が!!(がしっ!)うぉっ!?」
ムラサメ「フフフ、させないわ」
ノブナガ「くそっ、離せ!離さぬか!!」
ムラサメ「そう言われて素直に離すとでも?」
ノブナガ「くっ!おいヨシモト!よすんじゃ!読まれておるぞ!!」

ヨシモト「はぁーーーっ!!!!」

シンゲン「ヨシモトの烈風真空ラリアットーーーー!!!!」

(ぶんっ!)
ヨシモト「えっ?」
(がしっ!)

シンゲン「ああっと!コタロウが烈風真空ラリアットをかいくぐって
     ヨシモトのバックを取ったーー!!」

オウガイ&ムラサメ「「コタロウ!今だ!!(今よ!!)」」

コタロウ「やあーっ!!」
499戦国ギャグ乙女:2009/05/10(日) 21:35:51 ID:FILPfUoe
シンゲン「そしてそのままジャーマンスープレックスホールドに行く!!」

イエヤス「1、2…」
ヨシモト「くっ!」
(ばっ)
イエヤス「2カウント」

シンゲン「これはヨシモトも返していきます。
     おっと、しかしコタロウがすぐさま起き上がってヨシモトを持ち上げた!!
     そしてそのままヨシモトをトップロープに投げつける!!」

コタロウ「はぁっ!」
ヨシモト「ぐえっ!」

シンゲン「トップロープがヨシモトの喉元に食い込んだ!!
     そしてその反動で返って来たヨシモトのバックを再び取った!!」

コタロウ「やぁぁぁぁーーーー!!!!!!」
(ずぅぅーん!!)

シンゲン「そしてもう1度ジャーマンだ!!」

    (キュイン!キュキュキュキュキュイーン!!)

シンゲン「ああーっとぉ!ここで1発確定のスピンフラッシュが来たぁーーーー!!!!
     これが出てしまっては自力でフォールを返すことはできません!!」

ヨシモト「な、ちょ、ちょっと!」

イエヤス「1、2、3!!」
(カンカンカンカン!!!!)

  観客「「「うおおおおおお!!!!!!!!」」」

シンゲン「3カウント入ったぁーー!!やりました!!
     なんと、コタロウがヨシモトをピンフォール!!
     まだデビューから半年しか経っていないコタロウが大金星を獲得しました!!」

オウガイ「コタロウ!!」
ムラサメ「コタロウ!!やったわね!!」

シンゲン「そしてパートナーのムラサメとセコンドのオウガイが
     コタロウに駆け寄ってきます。」
ケンシン「2人ともまるで自分のことのように嬉しそうですね」
500名無し変更議論中@自治スレにて:2009/05/10(日) 22:28:41 ID:Nyl5loQw
LADYリンクスACT2か、やはり
501戦国ギャグ乙女:2009/05/10(日) 23:46:52 ID:FILPfUoe
>>500
しーっ!まだネタバレしちゃダメですって!
ここまで来たらオチは変えられないんですからww
502魁!!乙女ブレード:2009/05/11(月) 14:09:36 ID:5R24SvW7
 タッタッタッタ……

 「一体どうなったのかなぁ?まだ何も起こってなきゃいいけど」
 「あのワンちゃん可愛かったね…」
 「ね!でも犬って二本足で歩いたかなぁ?」

ヒデヨシとイエヤスは道場へと走って向かう。
途中で興味を引かれるモノを見つけたので、そこで足がとまったようだ。

 ─────────────────────────

程なく道場へと到着する。
だが、中からは何も聞こえない…。

 「…いないのかな?」
 「……」

だが、扉は開いている。
そして、その隙間から何足か革靴が見える。
やっぱりいるんだ。そう思いヒデヨシは、そっと扉の中の様子を覗こうとした ───


 「うりゃあああああああああああ!!!!!!」
 「わぁっ!?」

突然の大声に驚き、尻餅をついてしまった。

 「大丈夫?ヒデっち…」
 「あ、うん、大丈夫…何々?今の…」

 ─────────────────────────

マサムネと合い対したシンゲンは、まずは得意の気合で相手をビビらそうと考えた。
もちろん、動じない相手であろうことは百も承知だが、自分を鼓舞するためにも必要と考えた。

結果、驚いたのは外野の二人だったが…。

シンゲンのいつも通りの気合に静かに頷いたケンシンは、それと同時に扉の外の二人に気付いた。
ケンシンが正座を組んでいたのは、主審と反対側の扉のあるほうだ。
そして、目が合う。

 「おりゃあぁっ!!」

パァァァン!!ドドッ!パァン!ドドドッ!

竹刀の乾いた音と同時に打ち合いが始まった。
やばっ、と思ったケンシンは、急いで立ち上がり二人を迎え入れようとしたが…。

 「面あり!一本!」

後ろを向いている隙にヤスヒロの声が響いた。
503名無し変更議論中@自治スレにて:2009/05/11(月) 20:07:56 ID:FAiozW57
「乙女ブレード」でのシロはやっぱり兜は被ってないよね。
学校の敷地内を二足歩行でトテトテ散歩する素顔のシロ想像したら何か萌えたw
504戦国ギャグ乙女:2009/05/13(水) 13:54:41 ID:70z4JZ1k
シンゲン「あー、しかしかなりのダメージが残っているのでしょう。
     なかなか起き上がることができませんコタロウ」

コタロウ「はぁ…、はぁ…」
オウガイ「コタロウ、おぬしは勝ったのだぞ!」
コタロウ「はぁ…、はぁ…、ボ…ボクが…勝った…」
ムラサメ「そうよ、あなたが決めたのよ。見事だったわ」
コタロウ「ボクが…勝った…」

ヨシモト「うう…、また負けてしまいましたわ…」
ノブナガ「当たり前じゃ。名前を叫びながら技を出したら
     読まれるに決まっておるじゃろうに」
ヨシモト「え…?」
ノブナガ「なんじゃ、本当にわかっておらんかったのか?」
ヨシモト「だ、だってだって、ラ○ダーキックとかソ○ックブームとか
     キ○タンソードとか覇王○孔拳を使わざるを得ないとか
     みんな技の名前を言っているじゃありませんか!!」
ノブナガ「あれは演出じゃ。実際激しく動きながら技の名前を言っていたら舌を噛むぞ。
     というより陸奥の一部の人しか知らないようなネタはやめい。それから最後のやつも違う」
ヨシモト「それじゃそれじゃ、私たちが本編でやってる『必殺乙女チャンス』だって
     必殺技発動時には技の名前を言いながら繰り出してるじゃありませんか!!」
ノブナガ「…まあ数字は動かぬからな、別に問題はなかろう」
ヨシモト「ががーん」

シンゲン「一方の敗れたヨシモトはよほどショックだったのか、がっくりと項垂れたままです」
ケンシン「相変わらずのお間抜けぶりでしたね」
シンゲン「今勝ったコタロウがようやく立ち上がりました。
     そしてオウガイに促されてコーナーに上がり両腕を突き上げてガッツポーズ。
     観客の声援に応えます。その観客から大きな歓声を受けています」

コタロウ「よおーっし!やりましたよ、ヤスヒロさん!!」
オウガイ「矢吹○吾か!」
ムラサメ「しかもヤスヒロって…、他の人の作品とごっちゃにしてないわよね?」
コタロウ「えへへ、ちょっと言ってみたかっただけですよ」
ムラサメ「もう、この子は。…うふふ」
505名無し変更議論中@自治スレにて:2009/05/13(水) 14:43:17 ID:QGRrZ0Ig
コタロウが「覇王○孔拳を使うまでもない」
と言いながらバイクでヨシモーを跳ね飛ばしてる所を
想像してしまったwww
506名無し変更議論中@自治スレにて:2009/05/14(木) 14:38:01 ID:fs66guGY
すまんがage保守
コタロウあんまり強くなりすぎないでくれ
(´・ω・`)
507魁!!乙女ブレード:2009/05/15(金) 09:32:15 ID:ixBYIqUI
 「えぇっ!?」

ケンシンは再び振り向いた。その瞬間は見逃してしまったが、どうみても奪ったのはマサムネだ。
やっぱり、その強さは伊達じゃないってことか…。
心の中で思っただけだったが、不可抗力でダジャレになってしまったのでちょっと恥ずかしくなったケンシンであった。
そして、一年生と思しき二人に声を掛ける。

 「えっと…あなたたちは?」
 「え?あ、あの…先生に渡すものがあって…」
 「榛名先生に?…じゃあ今取り込み中だし、せっかくだから中で待ちましょうか?」
 「は、はい!」

二人はケンシンに促され、靴を脱ぎ道場へとあがった。
ヤスヒロとも目が合い、軽く微笑まれた。そしてアイコンタクトで「ちょっと待ってくれ」といった仕草も見せた。
ケンシンが座った横に二人は座った。ケンシンが正座をしているのを見て、自分たちも…とごそごそやっていると…。

 「足は崩しても大丈夫よ」

ニッコリと微笑まれ、元から正座になれていない二人は足を崩して座ることにした。
ヒデヨシからすれば、この先輩は背も高く美人だし、何より袴姿が似合っている。
なんか、格好いいなぁ…

───────────────────────────

シンゲンは、驚いていると同時に興奮を感じ始めた。
何だ今のは…あんな早いのを喰らったのは初めてだ…。
本当に強い…でも、だからといって…!
開始線へ戻り、構える。

 「始め!」
 「どりゃああああぁぁあっぁぁぁぁぁ!!!」

声が掛かると同時に突っかかる。
それは思いのほか速く、マサムネも避わせずに竹刀で受け止め、鍔迫り合いの形となった。
そうなればさすがにシンゲンに軍配が上がる。ぐいぐいとマサムネを押し込めていく。

ケンシンから見ても、この形が正解だと感じていた。
彼女の腕力から考えれば、力押しで相手を崩して打ち込む…このスタイルが筋だろう。

 「うりゃうりゃうりゃああ!!」
 「くっ…」

徐々にマサムネの体が後ろに下がっていく。

 「わぁ…すごいねぇ。すごい怪力だよ!」
 「…怖いです…」

シンゲンは考えていた。
確かこいつは右目に眼帯をしていた…。悪いが、勝つ為にはそこを攻めさせてもらう!

一瞬、マサムネの身体がぐらついた。シンゲンはそれを見逃さず、彼女の左側へ胴を放った。

 「ど ───」
 「小手えぇぇぇ!!」

パァァァァァン!!!
508戦国ギャグ乙女:2009/05/15(金) 15:55:48 ID:Wlipecpn
(選手控室)

ミツヒデ「コタロウ選手、初のメインで見事にヨシモト選手を破りましたが
     感想はいかがですか?」
コタロウ「本当に勝ったというのが今でも信じられませんね」
ミツヒデ「やはりあのスリーパーを凌いだところが大きかったのでは?」
コタロウ「そうですね。ただあの時は意識も朦朧としていてもうダメだと思ったんですけど…。
     でもやっぱりこのままじゃ終われないという気持ちが湧き出てきまして…」
ミツヒデ「なるほど」
コタロウ「(本当はヨシモトさんの大きな胸の感触で火が付いたなんて言えないよなあ…)」
ミツヒデ「オウガイ選手とムラサメ選手は今日のコタロウ選手の試合をどうご覧になりました?」
オウガイ「いやいや、大したもんだと、それに尽きるな」
ムラサメ「そうね、コタロウも私たちが思ってた以上に強くなっていたわ。
     コタロウが入門したときからずっとコーチしてきた甲斐があったというものね」
オウガイ「うむ、コタロウこそはS・G・G・Kだ!」
ミツヒデ「S・G・G・K?それはいったい…」
オウガイ「『スーパー・がんばり・ガール・コタロウ』の略だ。なかなかいいだろ?」
コタロウ「……」
ムラサメ「……」
ミツヒデ「……」
オウガイ「む、どうしたのだ?なぜ黙るのだ?」


    「「「(だっせぇ……)」」」


コタロウ「(ひそひそ)オウガイさんのネーミングセンスって…」
ムラサメ「(ひそひそ)限りなくローセンスだわ…」

ミツヒデ「コホン、で、ではコタロウ選手、改めて応援してくださった皆様に
     何か一言お願いします」
コタロウ「サンキュー、サンキューな」
ミツヒデ「なぜに越○詩郎!?」
コタロウ「いえ、なんとなくです」
509名無し変更議論中@自治スレにて:2009/05/17(日) 15:34:35 ID:eItL6KtG
510名無し変更議論中@自治スレにて:2009/05/19(火) 00:44:47 ID:jwERhzN5
保守
511戦国ギャグ乙女:2009/05/19(火) 15:13:45 ID:J9YLv3aM
(後日の試合)

シンゲン「マサムネからタッチを受けて今ヨシモトがリングインしました!」

ヨシモト「行きますわよ!今川流フライングクロスチョップ!!」
オウガイ「フン!そんなもの通用せん…ふぐぉっ!!」

シンゲン「あーっと!クロスチョップと言いつつも放ったのは
     ボディーへの強烈な膝蹴りだー!!」

ヨシモト「それ!ヨシモーローリングソバット!!」
オウガイ「ぐぁっ!!」
ヨシモト「そしてヨシモーDDT!!」
オウガイ「がっ!!」

シンゲン「しかし実際には地獄突きからの延髄斬りだーっ!!」

オウガイ「き、貴様〜!舐めとるのか!?」
ヨシモト「おーっほほほ!頭脳プレイと言って欲しいですわね」

(青コーナーサイド)
ムラサメ「もはやアホの子を通り越してただのペテン師ね…」
コタロウ「あんな人に勝ったのかと思うとこの間の喜びがもう半減しました…」

(赤コーナーサイド)
マサムネ「なあ、さすがにあれは卑怯ではないか?」
ノブナガ「ま、まあフェイントと思えばよかろう。は…、ははは…」
マサムネ「…どあほう」

ヨシモト「おーっほほほほ!!さあ、どんどん行きますわよ!!」

マサムネ「…ダメだこりゃ」

           ――――完――――

一応これで終わりです。
完全に油断してました。まさかネタバレされるとは…。
元ネタを知っている人が少ないだろうと安心してました。
もしかすると最初のヨシモトとノブナガの会話の時点で感づいていたのかも…
512名無し変更議論中@自治スレにて:2009/05/20(水) 05:04:20 ID:s5M+OzZ1
いや、元ネタ知らなくても楽しめたよw
乙です
513名無し変更議論中@自治スレにて:2009/05/21(木) 08:43:28 ID:ooMAviCL
>>511
乙&どんまいです
うちの嫁から一言あるそうです
ミツヒデ「く、苦無を返せ……あれも残り少ないのだ」

戦国乙女の方向性なら、女子プロレスでリンクス連想するひとは多いかも
連載時はリンクス以外のお世話になったりしてねw
514名無し変更議論中@自治スレにて:2009/05/21(木) 10:21:08 ID:8XvibbHX
>>511
乙でふ
元ネタ(女子プロのゲームなのかな?)は分からないけど、他の小ネタでニヤニヤしましたわ
それにしても、汚い流石ヨシモー汚いwww
515名無し変更議論中@自治スレにて:2009/05/21(木) 19:37:28 ID:s3Op51Ar
あー
516名無し変更議論中@自治スレにて:2009/05/23(土) 01:55:30 ID:T12p0jNH
517戦国ギャグ乙女:2009/05/24(日) 15:42:25 ID:ijaZgRSy
もしもシリーズ
もしもシンゲンが某怪盗三世っぽかったら

(今川家宝物庫)

シンゲン「よーし、侵入成功。お宝ちゃんに到着〜☆」
ミツヒデ「いよいよだな」
マサムネ「うむ、ここからだ。ぬかるなよ」
シンゲン「うひょー、さすがに宝物庫だけあって金目のものがたくさんあるぜ」
ミツヒデ「骨董品に装飾品、他にもいろいろとあるものだな」
マサムネ「それよりも、早いところお宝を探し出してしまおう」
シンゲン「よーし、それじゃあ手分けして探そうぜ」

ミツヒデ「なあ、シンゲン」
シンゲン「なんだ、ミツヒデ」
ミツヒデ「今回のお宝なんだが…」
シンゲン「ああ、今川家の秘宝、『黄金のアホの子像』のことか?」
ミツヒデ「その名前からして脱力感が…。お前はそれを手に入れてどうするつもりなんだ?」
シンゲン「決まってるぜ、日本各地にいるといわれる『乙女紳士』たちに売るのさ」
ミツヒデ「乙女紳士?」
シンゲン「そのテの愛好家たちのことだよ。品によっては全てを投げ打ってでも欲しいという
     やつらも少なくないんだぜ。」
ミツヒデ「なんだかなあ…」
マサムネ「おい、これではないか?」
シンゲン「見つけたか?…おお、これだ、間違いない!」
ミツヒデ「しかし、本当にアホの子な顔をしているな…」
マサムネ「うむ、本当に今川家の現当主様にそっくりだ」
シンゲン「よーし、それじゃあこいつはいただいていくぜ!」
ミツヒデ「とにかく、お宝を手に入れたというのならここに長居は無用だな」
マサムネ「早急に退散しようか」

 ???「おーっほほほ!そうは行きませんわよ!!」

ミツヒデ「む、このおバカっぽい高笑いは…」
518名無し変更議論中@自治スレにて:2009/05/24(日) 20:28:22 ID:sblJTHqa
なっしゃー・ざ・さーど♪
519名無し変更議論中@自治スレにて:2009/05/25(月) 00:08:44 ID:DIqqBfh9
ルパンなしゃー
520名無し変更議論中@自治スレにて:2009/05/25(月) 21:17:21 ID:OIkLJuj7
某怪盗三、まで読んで三姉妹かと思た。W
泪姉 ムラサメ姉様
瞳  ヨシモー
アイ  ヒデヨシ 
異論は認める。
521名無し変更議論中@自治スレにて:2009/05/25(月) 23:53:50 ID:4YF891TH
>>520
愛はボクっ子だし、まんまオウガイ・ムラサメ・コタロウでいいんじゃねw
522名無し変更議論中@自治スレにて:2009/05/26(火) 02:10:57 ID:4z2lUDfR
>>521
泪姉どんだけマッチョやねんwwww
523名無し変更議論中@自治スレにて:2009/05/26(火) 09:25:14 ID:wXB6abhN
>>521
レオタード姿のオウガイが夜の空を舞う……
トラウマになるにも程があるwww
524名無し変更議論中@自治スレにて:2009/05/26(火) 10:05:37 ID:0X65wjQd
デケデケデケデケルパンナシャーン♪
525名無し変更議論中@自治スレにて:2009/05/26(火) 10:22:12 ID:CliQo2xc
>>523

やめてくれwwww
全開で想像しちまったじゃねーかwwww
526名無し変更議論中@自治スレにて:2009/05/26(火) 12:43:29 ID:IQfllUPd
喫茶店キャッツアイでエプロン姿でにこやかにお客に対応するオウガイ姉…

シティーハンター版の海坊主と変わらんなw
527名無し変更議論中@自治スレにて:2009/05/26(火) 18:09:05 ID:gZUuwpRY
よい点を探すんだ!
海坊主と変わらないなら、きっと、猫が苦手ってチャームポイントがあるはず…
528名無し変更議論中@自治スレにて:2009/05/26(火) 22:06:18 ID:cKaEkYT+
どんなセキュリティも腕力でこじ開けるオウガイ姉!
529名無し変更議論中@自治スレにて:2009/05/26(火) 23:19:40 ID:cTIgjUKg
オウガイ姉スレ化ワロスwww
530名無し変更議論中@自治スレにて:2009/05/27(水) 00:18:46 ID:uAnRl0b7
姿見の前で自分のレオタード姿を見て
「私も中々、イケるじゃないか… ///」 
と、頬を染めながらまんざらでも無さげなオウガイ姉。
姿見の前でクルクル回ってそうだなw
531名無し変更議論中@自治スレにて:2009/05/27(水) 04:49:19 ID:EZ1ToD/r
>>524
あり?
テケテケテン
532戦国ギャグ乙女:2009/05/27(水) 21:03:41 ID:PmJV/Jr0
 ???「この今川家に盗みに入るなんて、いい度胸してますわね!!」

ミツヒデ「何かと思えばとっつぁんじゃないか」
シンゲン「よぉ、ヨシモーのとっつぁん!相変わらず元気そうだな〜」

とっつぁん「だ、誰がとっつぁんですか!!うら若き乙女を捕まえて失礼な!!
      …ていうか、私はとっつぁんではありませんわ!!こら作者!今すぐ直しなさい!!」


     (しばらくお待ちください)


ヨシモト「ふう、これでよしですわ」

シンゲン「あらら、作者のやつ、ヨシモーにボコボコにされてのびちゃったぜ」
マサムネ「作者よ、おぬしの犠牲は無駄にはせぬ…」

ヨシモト「さてと、貴女たち、お覚悟はよろしくて?」

シンゲン「へっへー、そう簡単に俺たちは捕まえられないぜ」

ヨシモト「ちなみに、貴女たちが侵入してきた天窓も含めて入り口は全て
     兵が固めていますわ。もう逃げられませんことよ」

マサムネ「逃げ道がないのであれば作るまで」
(シャキーン)
シンゲン「お、出るか!?」
マサムネ「せいっ!」
(シュッ!スパッ!)

(ゴゴゴゴゴ…ドーン!)

シンゲン「うひょー、さっすがー☆」
マサムネ「またつまらぬものを斬ってしまった…」

ヨシモト「か、壁が…跡形も無く綺麗に…。
     …不法侵入に窃盗、さらには器物破損も追加ですわ!!」

シンゲン「それっ、逃げろー!!」
ミツヒデ「フッ」
マサムネ「さらばだ」

ヨシモト「こらーっ!絶対に逃がしませんわよ!!」
533名無し変更議論中@自治スレにて:2009/05/28(木) 01:58:09 ID:tO5e7Rv2
まとめの掲示板覗いたら○○の作者が復活すると聞いたのできますた
ヨシモーになら叩かれたい…
534名無し変更議論中@自治スレにて:2009/05/29(金) 01:20:07 ID:rpBeaj+h
あげ
535名無し変更議論中@自治スレにて:2009/05/29(金) 01:33:54 ID:aY9EUPV5
こいつら、

 キモい・・・

   キモすぎる・・・
536名無し変更議論中@自治スレにて:2009/05/29(金) 01:36:23 ID:VcD5bzbu
信長のおっぱい
537名無し変更議論中@自治スレにて:2009/05/29(金) 02:21:36 ID:7V5ZOi9a
秀吉のおしり
538名無し変更議論中@自治スレにて:2009/05/29(金) 02:52:50 ID:zWaLjWRk
ケンシンのおっぱいと見せかけて脚線美
539名無し変更議論中@自治スレにて:2009/05/29(金) 05:56:04 ID:VUkj4HV1
パチ板から出てけよクズども
540名無し変更議論中@自治スレにて:2009/05/31(日) 22:35:25 ID:eFshw8SR
話にならぬな
勝利は我等が手中に有り!
541名無し変更議論中@自治スレにて:2009/06/01(月) 12:34:51 ID:TOqb6myY
パチ屋行ってる時点でクズの領域に足突っ込んでんだ。
同じクズ同士仲良くしなくていいや。
542名無し変更議論中@自治スレにて:2009/06/01(月) 20:49:34 ID:OCLWZW8J
いちいち反応せんで宜しいよ。ほおっとけw

今乙女の人気投票やったら誰が一番だろな?ちょい前まではヨシモトだったけど、ロリ勢に押されてまいか?
543戦国ギャグ乙女:2009/06/02(火) 18:11:32 ID:Tfrdwbdp
シンゲン「それじゃあとっととずらかるか」

(どどーん)
ヨシモト「おーっほほほ!逃がさないと言ったはずですわ!
     わが軍総出で貴女たちをとっ捕まえて差し上げますわ!!」

ミツヒデ「ちっ、囲まれたか」
マサムネ「どうする」
シンゲン「決まってるだろ、思い切り暴れてやるんだよ」
マサムネ「やはりか…」

ヨシモト「弓兵部隊、一斉射撃用意!!」
(ギリギリギリ)
ヨシモト「発射!!」
(ヒュンヒュンヒュン)

シンゲン「んじゃミツヒデ、よろしく」
ミツヒデ「私は犬じゃない!まったく、面倒だな」
(ヒュンヒュンヒュン!カキンカキンカキーン!!)
シンゲン「おー、見事にクナイで撃ち落としてるぜ」

ヨシモト「第二部隊、発射!!」
(ヒュンヒュンヒュン)

ミツヒデ「鬱陶しいな」
(ヒュンヒュンヒュン!カキンカキンカキーン!!)
シンゲン「ひゅーひゅー、やるねー!」
ミツヒデ「いちいちうるさいぞ」

ヨシモト「くっ…、第三部隊、発射!!」
(ヒュンヒュンヒュン)

ミツヒデ「これで最後だ」
(ヒュンヒュンヒュン!カキンカキンカキーン!!)
ミツヒデ「決まりだ」
シンゲン「なっしゃー!見事に全部撃ち落としたぜ!」
マサムネ「うむ、さすがにその腕前は伊達ではないな」
シンゲン「…今の、シャレか?」
マサムネ「え?……はっ、そ、そんなことはない!た、たまたまそうなっただけだ!!(赤面)」
544乙女小説〜主人公の設定〜1-1:2009/06/03(水) 16:46:56 ID:sxPnGzxn
今日は快晴!

今日はバイトオフ!

「さて副業副業っと♪ 」
俺はいつも通り歌舞伎町の一目があまりつかない路地に入る。
そこにはグラサンを掛けマスクをし、さらにキャップを被ってる見るからに怪しい男がいた。
怪しい男「おっ……今日も張り切って……」「行って〜〜Q!!」
怪しい男「よし今日の依頼だ」

あ、説明がまだでしたね。

俺の名前は◎◎。
※まあ◎◎には自分の名前を入れて楽しんでいただきたい。
一応職業はフリーターで某ファーストフード店で常に笑顔で接客してる。
歳は今年で20歳。
趣味はこれと言ってない。
まぁ一見どこにでもいそうなフリーターな訳さ。
んでバイトだけじゃ何かと東京じゃ生きていけないから今は副業をやってるわけ。
中々儲かるんですよ。その内容は……
――――

怪しい男「それじゃ今夜頼むな。確認次第渡す」
◎◎「はい!任せておいて下さい!こいつを消せばいいんですね?」
怪しい男「しっ!毎度毎度声がでかい。自重しろ」
◎◎「あ、すいません。以後気をつけます〜」
怪しい男「まあいいが。獲物は?」
◎◎「今日はクナイです」
怪しい男「ふっ、毎度毎度古風なモノが好きなヤツだな」
545乙女小説〜主人公の設定〜1-2:2009/06/03(水) 17:17:05 ID:sxPnGzxn

◎◎「いいじゃないですか〜別に〜。…そんじゃ行ってきま〜す」怪しい男「おお。しくるなよ?」
◎◎「うぃっす〜」

俺はその怪しい男に手を振り元気よく飛び出した。

察しの通り、俺の副業は掃除屋。もっと分かりやすい言葉で言えば、まぁ、殺し屋かな?
さっきの怪しい男の正体は¥#組の人で身分はよく分からないが何だかんだで結構お世話になってる。

俺は¥#組にとって邪魔な存在のヤツや、直接¥#組に依頼されたヤツなどを迅速に誰にも分からないように消すのが仕事だ。
多い時には3ケタ超えの額も貰えることができる。

うちのご先祖様は有名な忍らしく、そんなに大きくないが、道場が家にあり、よく父や祖父から鍛練をさせられてた。
古風な武器が好きなのも多分それに影響している。
たがこの御時世。
折角鍛練しても披露する場がそうそうない。剣道とかならまだ良かったが、俺が習ったのは忍のいろは。
本物の武器の使用とか気配の消し方など、今の現代では絶対役にはたたんであろう技術。
そんで高校卒業する時にトドメの一言…父「東京で4年間1人で生き抜いたら当主にしてやる」
◎◎「はぱ〜?」

何とも酷い話だ。だから就活とか進学をさせなかったんだね?
546乙女小説〜主人公の設定〜1-3:2009/06/03(水) 17:46:04 ID:sxPnGzxn
ってか東京って…

頭痛がしてきた……

まあそんなこんなで右も左も分からず東京に来て最初は四苦八苦したが今は大分慣れた。
後、裏サイトで見つけた副業の話。
¥#組の人と出会うきっかけになった。記事の内容が熱い。「残酷な人募集中」だからね。生き物を切りたくて切りたくて仕方ない俺がこんなん見たらまあ飛び付くな。

そんでメールして会ってみたらこれまた熱い「人を殺せるか?」

(°□°;)

この仕事即決!
やっと自分の力を試せる場をいただけた訳だ。それで金も手に入る。まあ辞める時はそれはそん時にでも考えよう。今は面倒だ。
2年経ち、多分消した回数は3ケタはゆうに超えてるだろう。
ってか自分の説明長っ(」゜□゜)」
話を最初に戻そう。
俺は依頼を受け目的の場所に向かった。
まだ時間も早いので俺は道草を食いながらプラプラしてた。
だがしかーし、まさかこの後、自分の身に起こる大変な事なんて知る由もない。
「「運命の女」なんて無縁だよ。ヒャヒャヒャ」
っとか言ってる自分に本当に出会ってしまうような事が起きようとは知る由もない。

このお話は、そんな残酷な男が体験する、不思議で、変わったお話。 次章へ続く
547名無し変更議論中@自治スレにて:2009/06/04(木) 01:03:54 ID:JTRyUu76
>>544-546
なんか面白そう!
続きにわっふる
548名無し変更議論中@自治スレにて:2009/06/04(木) 12:35:18 ID:LPLFbcES
新たなる執筆者キターー!
549乙女小説〜日本からニホンコクへ〜2-1:2009/06/04(木) 23:42:52 ID:u1mXchR/
◎◎「あ〜取れない!」
俺は今ゲーセンにいた。1人でもくもくとクレーンゲームをして時間を潰していた。
◎◎「カピバラ……カピバラ……」

説明しよう。
俺は可愛いモノ、小動物には目がないのだ。◎◎「豆しばは断念する。だがカピバラさんだけは…」

追加投資6k目に突入。そして俺は遂に…

◎◎「あ……あ……取れ………た……」

見事全身真っ白のカピバラさんをゲットできた。

◎◎「やべっ、泣きそう……そしてこいつも鳴きそう……」

あまりの感動にくだらんダジャレが飛び出した。

つくづく可哀想な男だ。
◎◎「うわ〜こいつもふもふしてる〜」
俺は堪らなくなりぎゅっと抱き締めてすりすりしてた。
気がつくと予定の時間まであと1時間と迫っていた。

「Σっやべ!そろそろ行かなきゃ」

俺は足早に依頼されは場所に向かった。
◎◎「さっさと殺して大好きなお茶でも飲みながらカピバラで遊ぶべ♪」

俺はルンルン気分で向かった。

ここまでは良かった。
何故かは知らないが俺は目的の場所に向かってたはずなのに、最初に行った路地の方に来てしまってた。

「何で!?俺もそろそろ末期か?」

俺は急いで目的地に行こうとした。
550乙女小説〜日本からニホンコクへ〜2-1:2009/06/05(金) 00:15:22 ID:UyM7YXrP
◎◎「!!……あ〜見ちゃったよ……」

俺が行こうした時俺がいつも依頼を受ける路地の中から何か明かりが光ってる。

こうなると止まらないのが悲しい姓。
もはや好奇心しかない。これが運の尽き。

「すっげ〜気になる」
俺はカピバラをぎゅっと抱え恐る恐る光に近づく。
路地の中に入って分かったが、どうやら何かが光ってる。それは結構小さい。
俺は目の前まで近づく。
◎◎「何だこれ?赤い……石…?」

好奇心MAX!
俺は恐る恐る手を伸ばす。

するとその石は浮き始め、俺の手のひらに乗ってきた。

そしてさらに光りだす。

何故か体が動かない。

◎◎「………まさか……」

より一層激しい光が俺を包みこんだ。

◎◎「やっぱり〜?あ〜俺の体が消えてく〜。こんなことありえね〜だろ〜」

足の方から徐々に消えてく自分の体。

俺は消える瞬間叫んだ。

「仕事が〜〜〜!!@@(あの怪しい男)さんに殺される〜〜泣」

俺の姿は完全に消失した。

路地にはまた静寂が戻った。

そこにはビニール袋に入っているカピバラだけが取り残されていた。

551乙女小説〜日本からニホンコクへ〜2-3:2009/06/05(金) 00:39:10 ID:UyM7YXrP

目を閉じたまま目を覚ます


人の気配


ざわざわ ざわざわ ざわざわ ざわざわ
@@(何だ?ざわついてる?)

ざわざわ ざわざわ
ざわざわ ざわざわ
@@(これじゃあカイジじゃんw)

ざわざわ ざわざわ ざわざわ ざわざわ
@@(気配は10人くらい?)

ざわざわ ざわざわ ざわざわ ざわざわ

@@(目を開けるのが怖い。だがこのままだとラチがあかん)


俺は意を決して目を開く。
どうかここがあの路地でありますようにと。
だが目の前に広がった光景には目を疑った。
まず山?
っていうか山道?
少なくとも俺の田舎じゃないな。

んで鎧を来て兜を被り、腰には刀。
まるで戦国時代。

そして何より俺を囲んでるヤツラ全員女。

ちょっ、こんなハーレムいらんて〜

武士1「見慣れる容姿。怪しいヤツ!貴様何者だ?」

そういうと俺の首に刀を向けた。見慣れる容姿…。確かにこの中で一番浮いてるのは自分だ。特に服装。ここじゃああんなんが普通ならこんなん着てる俺は怪しい他ないよね。

とりあえず俺は冷静にその刀を見た。

残念ながら…

どうやら本物だ…

武士1「ここは我が君主ミツヒデ様の領土。答え方次第で即刻貴様の首をはねる!」

552乙女小説〜日本からニホンコクへ〜2-4:2009/06/05(金) 00:58:48 ID:UyM7YXrP
◎◎「んっ?ミツヒデってあの明智ミツヒデ?」

武士1「無礼者!我が君主を呼び捨てするとは!」

◎◎「Σあ、すいません!まだ起きて間もなく意識が朦朧としてまして」


あ〜何となく分かった。

夢だな……うん……

明智光秀なんて昔の戦国大名だろ?

そんなのいるわけないじゃないか。

俺は自分の頬をつねる。

はい痛いです。


もう勘弁して下さい。

わたくしは戦国時代にタイムスリップしてしまったのですか!?

武士1「何を黙ってる?みなのものとりあえず捕縛しろ!城の牢にいれ、後はミツヒデ様の命を持って処分する!」

そう1人の女武士が言うと他の女武士が俺の手を縄で縛る。

◎◎「あの〜おいらどうなるんですか?」

武士1「捕虜が口答えするな!黙って歩け!」

◎◎「!!」

(何だこの女、人が下手にでりゃ調子こいて……いたぶんないと気がすまんがここは我慢だ!まずはミツヒデという人に会おう。話はそれからだ。しかしこの女だらけの状況。まさかミツヒデも女だったり)

俺はいろいろ考えながら女共に連れられとぼとぼ歩く。

ちなみに俺にとってこの出来事は、俺の人生において、とても重大な出会いが起こる、ほんの数時間前の出来事だった。
次章へ続く

553乙女小説〜修正:2009/06/05(金) 01:02:16 ID:UyM7YXrP
2-1の次に投稿してある小説の名前が2-1になってますが、2-2です。申し訳ありません。
554名無し変更議論中@自治スレにて:2009/06/05(金) 10:57:53 ID:DjqCxl8L
仕事の休暇中に見ちゃったよ…続きが気になって仕事にならんw 
わっふるわっふる!
555名無し変更議論中@自治スレにて:2009/06/05(金) 11:08:24 ID:olUjXAZq
なっしゃー!
(作者様方、続きwktkしてお待ちしております。頑張って下さい。の意)
556戦国ギャグ乙女:2009/06/05(金) 17:47:34 ID:Cc2oadqQ
ヨシモト「ならば次はこれですわ!大砲発射準備!」

シンゲン「おー、今度はもっと物騒なものが来そうだぜ」

ヨシモト「おーっほほほ!どーんと一発木っ端微塵ですわ!!発射ー!!」

(どーん!)

シンゲン「おー、なんか飛んで来たぜ〜!」
マサムネ「森羅万象、我に斬れぬものはなし…」
(しゃきーん)
マサムネ「はぁっ!!」
(シュシュシュシュ!!!!)

(ズズズズ……ズドーン)

マサムネ「フッ、たわいもない…」
シンゲン「おー、見事に木っ端微塵…てか?」
ミツヒデ「さすがだな、マサムネ」

ヨシモト「きぃぃぃーーーっ!!がっぺむかつきますわ!!
     こうなったら私自らで貴女たちを仕留めますわ!!」

シンゲン「うはっ、本気になった☆」

ヨシモト「くらいなさい!烈風真空波!!
     はあぁーーーーー!!!!!!!」

シンゲン「迎撃!炎龍軍配撃!!
     おりゃあぁーーーーー!!!!!!」

(ゴゴゴゴゴゴゴ…バチバチバチ)

ミツヒデ「おお!互いの技がぶつかり合ってる!!」
マサムネ「むむ…、どちらが勝つか…」

(シュ〜……)

ミツヒデ「消えた…というか、打ち消し合ったと言ったほうが正しいな」
シンゲン「よし、今ので城壁の一部が崩れたぞ!そこから逃げるぜ!!」
マサムネ「うむ」
ミツヒデ「よし」

ヨシモト「待ちなさい!なんとしてもとっ捕まえますわ!!」
557乙女小説〜出会い〜3-1:2009/06/06(土) 01:26:49 ID:XLGh0iba

とぼとぼと山道らしき道を歩く

いや正確には歩かされていた

俺は前例もあり終始沈黙を保っていた

いい加減首切られたらしゃれにならん

俺はとぼとぼ無言で歩く

こんな包囲網武器さへあれば簡単に突破できる自信はある

だがしかしそれは許されない

唯一の武器のクナイは当然全て募集

縄は背中に手を回した状態で厳重に固定

そして極めつけは直ぐ後ろに突き付けられてる切れ味がするどそうな槍をがまえる兵

耳を凝らせば周りの女は何かヒソヒソと話している

正に是四面楚歌

嬉しすげて涙が出るわチクショウ!

俺はとぼとぼと歩く

――――
―――――――

辺りが少し夕日が差し込む頃、目の前に大きい城が見えた

するとこの沈黙を破ったのは意外にも先頭にいる偉そうな女

武士1「貴様に問う。あの城の事は分かるか?」

自慢じゃないが俺は城なんてものに詳しくない。一般常識で誰しもが知ってるような城も分からないほど、城の知識は乏しい。

でも待てよ。明智光秀は確か織田信長に仕えてたんだろ?それじゃー
◎◎「清洲城っすか」
周りの女達「………」

武士1「…本当に分からんのか?」

◎◎「あ……えと……すいません……」
558乙女小説〜出会い〜3-2:2009/06/06(土) 02:11:37 ID:XLGh0iba

武士2「ねえあれ本当かな?」

武士3「ミツヒデ様の城が分からないなんて」

武士4「記憶喪失とか何かかな?」

周りのヒソヒソ話は俺の一言でヒートアップ。

むしろ聞こえてんだよくそ!

内緒話は聞こえんように話せよ!

何か恥ずかしいぞ〜(泣)

武士1「…あの城はミツヒデ様が近江国の滋賀郡を与えられ時に建てられた坂本城だ。無論ミツヒデ様は居城なさっている」

◎◎「あ、そうなんですか?そっか清洲城は織田信長か〜」

この言葉でさらにヒソヒソ話はヒートアップ。
武士5「ミツヒデ様の城を知らなくてノブナガの城は知ってるんだ」
武士6「じゃあ記憶喪失じゃなくただの阿呆かしら」

武士7「ミツヒデ様の城を知らないなんて……今すぐに首を切り落としてやりたい……」
武士8「Σ落ち着いて落ち着いて。勝手に殺ったらまずいよ〜」

武士9「なっしゃー!」

だから聞こえるて!

だいたい最後は意味分からん!何が言いたいんだ。

俺は夕日が沈んだ頃に城に着き牢屋的な場所に入れられた。

そこで連れの女がいなくなり俺は一つ深呼吸をして冷静に考えることにした。

もちろんもう一回頬をつねり夢ではないと確信した上で冷静に思考を巡らした。
559乙女小説〜出会い〜3-3:2009/06/06(土) 02:32:38 ID:XLGh0iba

とりあえずここは過去の世界ではない
日本の戦国時代に似たまた違う世界
パラレルワールド的なものと言えばいいか
いったい何の因果でこんな事に
そして赤く光る謎の石あれはいったい何なのか
あれに近づいた為に俺はこんな世界に飛ばされた
ってことは再びあの石を見つければ俺は元の世界に帰れるのだろうか

とりあえず生きる為には何としても明智ミツヒデの家臣にならなければいけないな

このまま解放してくれる訳がない

だとしたら自分の実力を見せ家臣にしてもらうことが唯一の正解

もはや俺の頭には混乱はなく、だだ冷静に考えていた。

冷静に考え過ぎてある事を思い出した。

◎◎「カ、カピバラ!俺のカピバラ!まさかあの光で……」

一瞬で混乱に陥った自分。先が思いやられる。
そんな時牢屋の外から気配が近づいてくるのが分かった。

◎◎「っ!……数は1人……だがあの武士達とは明らかに違う……まさか…」

俺はカピバラの事は置いといて(でも悔いきれない(T_T))一旦座り来訪者を待った。

少しずつ気配がでかくなる。殺気ではないが明らかに強い気だ。

俺は確信した。
明智ミツヒデ本人が来てくれたんだと。
560乙女小説〜出会い〜3-4:2009/06/06(土) 02:51:41 ID:XLGh0iba
扉が開く

一つの影が月明かりで延びる

その人は牢越しに俺の前に出て俺を見下すような体勢になる

さてここで余談だが◎◎の好きな女性像を少し話しておこう

歳上で髪がショートでクビレが綺麗で痩せ形。眼鏡をかけ知的な感じで、太股、胸がすごく魅力的な見た目である。

現代ではそんな方には中々お会いできないが今目の前にいるのは正しく…

震えが止まらない

ミツヒデ「我はミツヒデ。この城の主だ。名を名乗れ」

声までも……

ミツヒデ「っ?何故黙る?聞こえなかったか?主がわざわざ出向いてったのだ。名乗るのは道理であろう」

俺は正直気を失いそうだった。

こんなに、こんなに可愛い明智ミツヒデ様にだったら殺されてもいいかななんて思う自分がいる。

しかし俺は意を決して言った

「◎◎でぶ←噛んだ」
俺は言った瞬間我慢出来なくなり気を失ってしまった。

俺とミツヒデ様の出会いはとっても微妙な雰囲気になってしまって終わった

ミツヒデ「ふっ、気を失ったか……まあいい……また明日問い質せば良かろう」

ミツヒデは寝ている俺を無視して牢屋から出ていった。

◎◎「むにゃ…むにゃ…ミツ…ヒ…デ様〜」 次章へ続く
561名無し変更議論中@自治スレにて:2009/06/06(土) 15:45:50 ID:GrvcbjZk
>>声までも…

くぎゅオタwww
562名無し変更議論中@自治スレにて:2009/06/06(土) 15:49:47 ID:WwwGdPzX
カピバラ好きな◎◎、後、武士9ワロスW
作者の執筆センス良いわぁ〜。わっふるわっふる。
563乙女小説〜成すべき事〜4-1:2009/06/07(日) 01:15:16 ID:x9iO0xrR

いきなりだが説明しよう

前回ミツヒデにあった瞬間気絶してしまった◎◎

そう予想通り彼はヘタレです

唯一の弱点は自分の理想の女性という、もうどうしようも救いようもないヤツなんであります。

お、そんなこんなで朝ですね

彼は一体これからどうなってしまうのか?

続章の幕が開きます。

◎◎「んっ……ここは…」

俺は牢屋の中で目を覚まし、軽く寝惚けていたがすぐに事の事態を思い出した。

◎◎「あ〜そっか……俺は何かよく分からない世界に……」

自然と溜め息が出る。
そして前夜の事を思い出す。
◎◎「明智ミツヒデ……やっぱり女だった……可愛かったな……」
あんなにも理想な女性に出会したのは人生20年で初の経験。
思い出しただけでまた鼓動が高鳴る。
この感じはあれだな。久しく忘れていたが一目惚れというモノだな。
また違う意味の溜め息が出る。

そしてまた思い出す

◎◎「カピバラ……グスン」

カピバラを手離してしまった傷はまだ癒えてない。

またまた溜め息が出る。
そうこうしてるウチに牢屋の扉が開く。

今度は朝の光の中で影が延びる。それはあの偉そうな武士だった。そいつはツカツカと俺の牢の前にやってきた。
564名無し変更議論中@自治スレにて:2009/06/07(日) 01:24:46 ID:rBkg8HIf
ミツヒデ「タコス好きに悪い人はいないじぇ〜」
565乙女小説〜成すべき事〜4-2:2009/06/07(日) 01:32:17 ID:x9iO0xrR

その武士はおぼんを持っており、それを俺に差し出した。

オニギリが2つに美味しそうなお茶。

そいつは言った

武士1「朝食だ。食べ終えた後にミツヒデ様の下に連れていく」

◎◎「あ、はい。わざわざありがとうございます(ニコリ)」

武士1「むっ…さ、さっさと食べろ!我は食べ終えたくらいにまた来る!」

◎◎「Σえ……ちょっと……行っちゃったか…」

こんな量5分もあればすぐに食べれんのに何も出ていかなくても…
俺はとりあえずオニギリに手を伸ばして頬張った。

◎◎「ん……上手い!」

絶妙な塩加減と中身はこるまた上手い梅干し。
俺はすぐにたいらげてしまった。

そして何分経ったろうか。お茶を飲み干した辺りにあの武士と他2名の武士がやってきた。

武士1「飯は食べたようだな。よしオマエら、コイツをまた縄に掛けよ。ミツヒデ様の下に連れていく」

そう言われた武士2名は俺の牢に入り昨日みたく厳重に縄を締めた。

そして俺は一歩一歩確実に明智ミツヒデの下に向かっていった。
一歩進む毎に俺の心臓は高鳴るばかりであった。

そして何やら大きな部屋の前にきた。
きっとこの中にミツヒデが……ゴクリ
武士1「ミツヒデ様御出ですか?例の男を連れて参りました」
566名無し変更議論中@自治スレにて:2009/06/07(日) 01:36:02 ID:iqgiVsfH
この間新規オープンした店で乙女打ったんだよ。
まあ、普段サビれたパチ屋でしか打ってないから
新規オープンって事で敷居が高く感じたんだが、
友人が愛想を振りまいて誘ってくるから付き合ったんだよ。
そいつは普段から悪どい事ばかりやってる気が置けない奴なんだけどね。
で、とりあえず友人と隣り合わせで乙女打ち始めたんだが、
俺がリーチかかる度にソイツは興味深深で覗き込んできてウザかった。
それからすぐにソイツが潜伏引いたんだが、かなり浮足立っててワロタw
さらにすぐ当たり引いたけど通常セグで俺爆笑w
おまけに「上皿の球無くなったからくれ。」とか言ってきたから
「情けは人の為ならず」って断ってやったw
そいつ「お前も同じ状況になったら同じ目を味あわせてやるからな」とか
言ってたけど知らんぷり。
けどソイツ時短中に確当たり引き戻して「ここから汚名挽回だ!」とかほざいてた。
大当たり終了後に打ち出し詰まって慌てて店員呼んでたけど
結局店員来る前にヘソ消化で単発。
店員に向かって「オマエ来るの遅いんだよ!確信犯だろ?」とか言ってた。
時短終了後になんか考えて「もうこれはしばらく当たらないな。台変わるわ。」
と言って移動。
まあ、言ってる事も的を得てるなと思ったが無視。

結局俺は負けで終わったんだが、押しも押されぬ人気機種を
新規オープン店で打つには、俺じゃ役不足だった事を実感した。
567乙女小説〜成すべき事〜4-3:2009/06/07(日) 01:45:43 ID:x9iO0xrR

部屋の前で武士が叫ぶ。すると部屋の中から返答があった。
「うむっ。中へ入られよ」
この声は……

……ゴキュリ……

武士1「ははっ!失礼致します」

すると襖が開き中には1人の女性が座っていた。

広い部屋に1人だけというのは何かと寂しいものがあるが俺は彼女を見ると鼓動は最高潮に達した。

う……やっぱ可愛い……昨日はちょっと暗くて分からなかったけど今は全てが分かる!

また気絶しそうになってしまった。

ミツヒデ「ご苦労。すまないがこの男と二人にしてくれ。」

武士1「ははっ!それでは私達はこれにて失礼します!」

は?

すると女達は引き上げてしまった。

今広い部屋に俺と明智ミツヒデが二人きり。
もう勘弁してくれ〜

俺は下をずっと見ていたがミツヒデから口を開いた

ミツヒデ「さて昨日は私の問いに何て言ったのか全然分からなかったから再度お主の名を聞こう。名乗れ」

◎◎「あ……◎◎……です」

今度は噛まずに言えたぜ(ガッツポーズ)

ミツヒデ「◎◎か……◎◎とやら……お主は何故あのような場所で倒れていたのだ?」

その質問をされ、俺は落ち着いてと心に言い聞かせ今までの事を全て話した。
568名無し変更議論中@自治スレにて:2009/06/07(日) 01:47:23 ID:agnWWnq1
なんかのテンプレ?
どーでもいいが、乙女小説の人、できればsageでヨロ
569名無し変更議論中@自治スレにて:2009/06/07(日) 01:48:12 ID:agnWWnq1
>>566なんかのテンプレ?どーでもいいけど

乙女小説の人、できればsageでヨロ
570乙女小説〜成すべき事〜4-4:2009/06/07(日) 02:03:42 ID:x9iO0xrR

ミツヒデ「なるほど」そう言うとミツヒデは自身の眼鏡をくいっと上げてサイドの髪を撫でるように触っていた。

ね、姉さん!これが萌えなんですね?分かります

ミツヒデ「今の話に偽りはないか?」

◎◎「はい。偽りであって欲しいと何回も頬をつねりました」

ミツヒデ「貴様のいう赤い石とやらは棒名かもしれんな」

◎◎「ハルナ?」

ミツヒデ「その石を得た者は願いが何でも叶うとか天下を治めることが出来るなどと言い伝えがある」

◎◎「そんなものが何で俺の世界に…」

ミツヒデ「理由は分からん。だが棒名を再び見つければもしやしたら帰れるかもしれぬな」

◎◎「ミツヒデ様は俺の話を信じてくれるのですか?」

ミツヒデ「さぁ、どうかな?」

気がつけば胸の高鳴りは自然と消えていた。何よりミツヒデとはすごく話しやすい。
性格が似ているのだろうか?
俺は調子に乗って聞いてみた
◎◎「棒名探しの最中、俺をミツヒデ様の家臣にしてくれませんか?」

ミツヒデ「それで我に得があるのか?」

ミツヒデは瞬時に聞いてきた。予想以上に頭の回転が早い。
それでも俺は言った。◎◎「ミツヒデ様に天下をお見せいたしましょう」

ミツヒデ「男に言われても説得力がないな」
571乙女小説〜成すべき事〜4-5:2009/06/07(日) 02:16:37 ID:x9iO0xrR
◎◎「俺の世界では男が女を守るのが普通の世界。俺はミツヒデ様を絶対に守りぬく!」
ミツヒデ「……」

流石に黙ってしまったか。
んっ?ちょい前の言葉を思い出す。

!!!

穴があったら入りたい。結構恥ずかしい言葉を軽々と口にしてしまった。
それでも俺はミツヒデから目線をはずさなかった。
ミツヒデはゆっくりと口を開いた。
ミツヒデ「我を守りぬくにはそれ相当の実力がなければいけない。貴様に自信はあるのか?」

◎◎「あ、そこらへんは大丈夫です。死ぬほど訓練しましたし、人も結構殺してますし」
やっと元の自分に戻ってきた。俺にはいつもの余裕が戻ってきた。俺はさらに言う
「なんなら次の戦でお見せしましょうか?それともここの兵達の相手でもして実力をお見せしましょうか?」

ミツヒデ「大した自信だな。それでは我と対峙してみるか?」

◎◎「いいですよ?あ、殺したらごめんなさいね?」

もはや二人は楽しんでいた。ミツヒデももはや疑ってはいない。この男は本物だと。殺気が部屋中に染み渡る。今にも死合いが始まりそうであったがミツヒデが口を開いた。
ミツヒデ「ふっ……貴様の実力は分かった…この殺気常人では出せん」

ミツヒデは再び腰を掛け俺に告げた。
572乙女小説〜成すべき事〜4-6:2009/06/07(日) 02:31:57 ID:x9iO0xrR
ミツヒデ「貴様は今より我が家臣だ!以後我の為に働け!」

◎◎「はっ……あ、ありがとうございます」
俺はさっきまで殺すつもりでいたため急に言われて驚いて倒れそうになった。

でも何にせよとりあえず第一段階クリア!

次に成すべきことは棒名を探しながらミツヒデ様の為に働くこと。
そんな事を考えてると不意に自分の顔の前にミツヒデ様の顔が現れてこう告げてきた

ミツヒデ「オマエみたいな男は初めてだ。私は常に皆を守ってきた。が、たまには貴殿に守っていただこうかな?これからよろしくな」

………
◎◎「なっしゃー!」
バタリ

俺はまたもや気絶してしまった

ミツヒデ「ふっ、ちょっとからかいすぎたか?」
ミツヒデは少し苦笑した後に叫びながら告げる
ミツヒデ「誰かおらぬか?こやつを開き部屋に連れていけ。我らの新しき仲間だ。丁重にな」

俺は女2人に開き部屋に連れていかれた(らしい)

ミツヒデ「棒名により導かれた異世界の住人……それが我を絶対に守る……か………これから面白くなりそうだ」

ミツヒデも自室を戻っていった。
まさかこの時の自分の顔がとても赤く、今までにない胸の高鳴りがあったなどとは気づいてもいないようだった。次章へ続く
573名無し変更議論中@自治スレにて:2009/06/07(日) 05:14:15 ID:eX1aQn7R
乙女小説さん乙です。
ハルナは「棒名」でなく「榛名」です。
あとやっぱsageた方が良いですよ。 わっふるわっふる。
574乙女小説筆者:2009/06/07(日) 12:01:46 ID:x9iO0xrR
ご指摘ありがとうございます。
何分打ち始めてまだ間もなく、恥ずかしいミスをしてしまいましたことをお詫び致します。
この場を借りて申しますが、こんな駄文にみなさんわっふるしていただ、き心より感謝致します。
また何かお気づきになりましたらご指摘の方何卒よろしくお願い致します。
575戦国ギャグ乙女:2009/06/07(日) 13:44:23 ID:kgW7qRA7
シンゲン「はぁ…、はぁ…、…撒いたか?」
ミツヒデ「ふぅ…、どうやらそのようだな」
マサムネ「しかし、今回のヨシモトはかなりの執念だったな」
ミツヒデ「それより、例のお宝は?」
シンゲン「へっへー、ちゃんとあるぜ、ほら」
ミツヒデ「相変わらずのアホ面だな…」
マサムネ「だから黄金の『アホの子像』なんだろうな」

ヨシモト「こらーっ!逃がしませんわよ!!
     (きょろきょろ)どこですか!隠れてないで出てきなさい!!」

シンゲン「げっ、まだ追ってくるか!?」
ミツヒデ「本当にしつこいな」
マサムネ「仕方ない、ここは私が行こう」
シンゲン「お、んじゃ頼むわ」
マサムネ「(できればこの手だけは使いたくはなかったが…)」

ヨシモト「こらーっ!隠れても無駄ですわよ!出てきなさい!!」
マサムネ「……」
ヨシモト「む、現れましたわね…って、1人だけ?あとの2人はどこですの!?」
マサムネ「……」
ヨシモト「まあいいですわ、まずは伊達マサムネ、貴女から御用ですわ!!」
(シャキーン)
マサムネ「我はマサムネ、覚悟!」
ヨシモト「そういうことでしたら私も受けて立ちますわよ」
(シャキーン)
ヨシモト「我はヨシモト、お覚悟はよろしくて?」

(物陰から)
シンゲン「お、ヨシモトもドスを取り出したぞ」
ミツヒデ「ああ、どうやら1発勝負になりそうだな」

マサムネ「参るぞ!」
ヨシモト「参ります!」
マサムネ「やぁっ!」
ヨシモト「はぁっ!」
(ガキーン)

シンゲン「ど、どっちだ?」
ミツヒデ「(ゴクリ)」
576料理対決1:2009/06/07(日) 22:23:15 ID:k+z+QxWA

ヒデヨシ 始まりました、料理対決
司会は エロゲがエロくないと言われてる、ヒデヨシです

ルールは簡単
30分以内に1品作って
審査員2人に5点満点で評価していただきます
審査員の登場です
1人目は、辛口評価で有名なミツヒデさんです
ミツヒデ「よろしく」
2人目は、プライドが高く おバカキャラで有名なヨシモトさんです
ヨシモト「誰がおバカですって?」
本日対決してもらうお二人に登場していただきましょう。
チャレンジャー シンゲン
シンゲン「なっしゃー」
私、貴女は食べる方専門かと思ってました
シンゲン「失礼な、花嫁修業ぐらいしておるぞ」
失言、失礼しました
続きまして、チャンピオン マサムネ
マサムネ「・・・」
チャンピオンどうしました?
マサムネ「別の仕事で、音ズレばかりしてたらファンの人達が怒って帰っちゃったのがショックで・・・」
バグなんだから気にしないほうがいいですよ
マサムネ「・・・?」

577料理対決2:2009/06/07(日) 22:24:46 ID:k+z+QxWA
30分料理対決スタート

チャンピオンはお得意の魚料理ですか?
マサムネ「ムニエルを作ろうかと思ってます」

チャレンジャーは・・・何してるんですか?
シンゲン「何って、味見。
おいそこのちびっこ(ヒデヨシ)ご飯もってこい」

料理対決ですよ? 大食い大会じゃありません

シンゲン「うるさいちびっこだな・・・」

-15分経過-
おっとチャンピオン
ムニエルは出来上がってタルタルソース作っている様子

チャレンジャーは・・・まだ食べ続けてます

-30分経過-
終了です。
両者手を止めて下さい
578料理対決3:2009/06/07(日) 22:25:35 ID:k+z+QxWA
れから、審査員の試食に入ります。
最初はチャンピオンのムニエルです

ミツヒデ「見た目、味ともに良い」
ヨシモト「おっほほほほ〜、タルタルソースが絶品ですわ」

採点に入ります ミツヒデ4点 ヨシモト 3点 でチャンピオンの点数は7点です

続いてはチャレンジャーのライスです
何故ライス何ですか?
シンゲン「調理する素材を全部食べてしまった」
そうですか・・・

ミツヒデ「う・・・うまい」
ヨシモト「所詮ライス・・・侮れませんわ」

採点に入ります ミツヒデ5点 ヨシモト5点
なんと満点です
シンゲン「なっしゃー」

チャンピオン最後に一言お願いします
マサムネ「料理の基本からやり直して、出直します」


処女作 名前割り振ってない場所はヒデヨシだと思って下さい
579名無し変更議論中@自治スレにて:2009/06/07(日) 22:30:35 ID:EHoaX5X4
>>578 2回目ヨシモトコメントの「所詮」消して読んでください
580名無し変更議論中@自治スレにて:2009/06/12(金) 04:44:01 ID:LJs0z6FJ
何故急に過疎る?
皆カムバッーク
581戦国ギャグ乙女:2009/06/13(土) 22:04:08 ID:sjYf3vbE
(ピシッ、ハラハラハラ)

ヨシモト「…え?…きゃ、きゃあああああああ!!!!!!!」

シンゲン「おお!ヨシモーの服が切り裂かれて素っ裸に!!」
ミツヒデ「マサムネの勝ちだ!…というか、服は切り裂いても烏帽子だけはしっかりと残してるし…」

マサムネ「悪いが、おぬしを振り切るにはもはやこれしかなかった…」
ヨシモト「いやあっ!見ないでください!!」
マサムネ「……(じ〜っ)」
ヨシモト「な、なんですの!見ないでと言ってるじゃないですか!!」
マサムネ「…負けた」
ヨシモト「ちょ、ちょっと!どこを見て言ってますの!?」
マサムネ「大きさだけが全てではないということはわかっている。
     だが、こうも現実を見せられるとやはり……。
     こんな気分になってしまうということがわかっていたから
     できればこの手は使いたくなかったのだ…」

ミツヒデ「くっ…、悔しいがやはりあの大きさには勝てぬ…。
     さすがはノブナガに次ぐといわれているだけのことはある。
     …でも、でも私だって人並みくらいはあるんだからね!」
シンゲン「ん?何の話だ?」
ミツヒデ「い、いや、なんでもない」
シンゲン「そっか、まあいいいや。それより、思わぬところでこれの出番が来るとは
     思っても見なかったぜ」
ミツヒデ「む、何だそれは?」
シンゲン「へっへー、こいつはな、こう使うんだよ」

(ぱしゃっ)

ヨシモト「きゃっ!な、何ですの今の光は?」
シンゲン「よおマサムネ、ご苦労だったぜ」
ミツヒデ「まさか服を切り裂くとは予想できなかったがな」
ヨシモト「ちょっと!その手に持っている怪しげな物体は何ですか!?」
シンゲン「これは舶来品で『ぽらろいどきゃめら』といってな、モノを写真にできるんだぜ」
ミツヒデ「どういうことだ?」
シンゲン「ほら、これを見てみな。ちょうど今撮ったやつが写真として出てきたから」
ミツヒデ「む…、ぬおっ!まさに今の素っ裸状態のヨシモーではないか!!」
マサムネ「おぬし、いつの間にそんなものを手に入れていたのだ?」
582名無し変更議論中@自治スレにて:2009/06/14(日) 02:29:11 ID:PyLomQ1x
シンゲン!俺にも焼き増しを!… 
…ポラじゃ焼き増し出来ないじゃないか…orz
583乙女小説〜手合わせ〜5−1:2009/06/16(火) 00:48:13 ID:a6sAuDqp
今回かなり長いです

◎◎「すー、すー、」
……
………
…………
パチリ

◎◎「んっ、ここは?」

俺は見知らぬ部屋で布団に寝かされていた。
そして枕元にはご丁寧に着物らしき者が置かれている。

時間は多分夕方くらいかな。

………俺はまたミツヒデ様の色気にやられてしまった。

どんだけヘタレなんだ。
は〜っと一つ溜め息をつき、俺は着物に手を伸ばした。

◎◎「着てもいいんだよな?」

この世界で生活するなら今着ている服は目立ち過ぎて何かと不憫だ。着物などがあると本当に助かる。

しかもこれは男物だ。
まあ当たり前のことだが、この世界にも男はいるらしい。

◎◎「女が戦に行くんだからやっぱひ弱なヤツしかいないのかな?」
いろいろ考えて、着物を着終わった後、自分の腹部から何やら音がした。

ぐ〜〜

………
◎◎「腹減ったな……」
俺の今の状況から考えて、おそらく捕虜という身分からは脱したっと思われる。家臣にはなれたかは分からないが、わざわざ布団に寝かせ、しかも着物まで用意してくれたんだ。これほどまでの待遇を受けたんだ。飯くらいは食わしてもらえるだろう。
俺は立ち上がり部屋を後にした。

584乙女小説〜手合わせ〜5−2:2009/06/16(火) 00:50:30 ID:a6sAuDqp
すると前から女が3人程歩いてきた。すると女の一人が俺に指を指してこう言った。

女1「あ、キミが今噂の人だね?」

◎◎「?、噂って?」
この時の会話は些か長くなるので簡潔にまとめるとこうだ。
昨日の昼過ぎ山道らへんで何やら光の柱が立っていた。
行ってみると異世界から来たという男が気絶していた。その男はミツヒデ様と面会し何を話したかは分からないが、結果榛名を探す変わりにここの家臣になることになった。
っとまとめればこんな感じだ。

っん?待てよ…ってことは……

◎◎「俺家臣になってもいいの!?

女2「えっ?知らなかったの?あ、そっか(笑)」

女の一人がニヤニヤ笑いだすと二人の女も顔を合わしてクスクスと笑い始めた。

女3「アンタあれでしょ?ミツヒデ様の色香にやられて気絶しちゃったんでしょ?」

!!!

◎◎「ナ、ナンノコトカサパーリ」

女1「惚けても無駄だよ?もう城中で知れ渡ってるし」

女2「ミツヒデ様本人が、少し近付いてからかっただけで奇声を出して倒れたって言ってたよ」

!!!

ミツヒデよ……

何故我が醜態を……

◎◎「……逝ってくるわ…」

女3「何処に?」

◎◎「三途の川…」
585名無し変更議論中@自治スレにて:2009/06/16(火) 00:54:34 ID:L+ncWnQp
続きキター

わっふるわっふる
586乙女小説〜手合わせ〜5−2:2009/06/16(火) 00:55:11 ID:a6sAuDqp
すると前から女が3人程歩いてきた。すると女の一人が俺に指を指してこう言った。

女1「あ、キミが今噂の人だね?」

◎◎「?、噂って?」
この時の会話は些か長くなるので簡潔にまとめるとこうだ。

昨日の昼過ぎ山道らへんで何やら光の柱が立っていた。
行ってみると異世界から来たという男が気絶していた。その男はミツヒデ様と面会し何を話したかは分からないが、結果榛名を探す変わりにここの家臣になることになった。
っとまとめればこんな感じだ。

っん?待てよ…ってことは……

◎◎「俺家臣になってもいいの!?」

女2「えっ?知らなかったの?あ、そっか(笑)」

女の一人がニヤニヤ笑いだすと二人の女も顔を合わしてクスクスと笑い始めた。

女3「アンタあれでしょ?ミツヒデ様の色香にやられて気絶しちゃったんでしょ?」

!!!

◎◎「ナ、ナンノコトカサパーリ」

女1「惚けても無駄だよ?もう城中で知れ渡ってるし」

女2「ミツヒデ様本人が、少し近付いてからかっただけで奇声を出して倒れたって言ってたよ」

!!!

ミツヒデよ……

何故我が醜態を……

◎◎「……逝ってくるわ…」

女3「何処に?」

◎◎「三途の川…」
587名無し変更議論中@自治スレにて:2009/06/16(火) 12:35:45 ID:iK4Q9ZY7
わっふるわっふる!
588乙女小説〜手合わせ〜5-3:2009/06/16(火) 13:55:24 ID:a6sAuDqp
女1「コラ!何勝手に死のうとしてるの!」
◎◎「だって〜泣」
もうここの人達と顔を合わせたくない。ウワ〜ン、モウコネーヨ
そんな沈んでる自分に関係なしに、女の1人が話しかけてきた。
女1「でねウチラも気になってたんだ」
◎◎「何が?」
女2「あのミツヒデ様が得体の知れない、それも男を家臣にするなんてめったなことじゃない限りまず無いわ。」
女3「アンタがどれくらい強いのか凄く気になる。今から私達の相手をしてくれない?」いきなりの申し出。結構腹減ってんだけど。◎◎「う〜ん、腹減ってるから先に飯食わしてもらっていい?」
女1「ダーメ!稽古の前に食べ物を食べたら体に悪いよ」
女2「私達の相手をしてくれたら食堂に連れてってあげるよ」
◎◎「う〜ん分かった。じゃあちゃっちゃとやろー」
女3「そうこなくちゃ♪」
俺は早速女3人に道場に連行された。そして道中また家臣と会い、その途中にまた会い、気が付けば、道場に着くとかなりのギャラリーが俺逹の手合わせを見学しにきた。

何か緊張するな。
女1「竹刀は使えるよね?」
◎◎「勿論」
女1「そんじゃはいコレ」
そう言うと女は俺に竹刀を渡してきた。
そして俺は気になることがあったので聞いてみた。
◎◎「あの…胴着は付けないの?」
女1「胴着って?今着てるじゃん」
◎◎「いや…そんな薄い生地じゃ当たったら痛いよ?」
女1「そんな鎧や兜みたいな胴着なんてないよ〜。」
589乙女小説〜手合わせ〜5-4:2009/06/16(火) 13:57:44 ID:a6sAuDqp
俺はそれを聞いて、ここはやっぱり戦国時代なんだと痛感した。
剣道というスポーツじゃないんだよな?
これは殺し合いの訓練。俺がガキの頃やってたみたいなもんなんだな。

俺は女が苦手だ。
だがここの女は俺がいた世界の女とは違う。
薄着で挑んだ自分を怨むんだな

俺と女は対交える。もう1人の女は俺達の間に立ち、そして言い放つ。
女2「始め!!」

女1「やーー!!!」

◎◎「……」
勝負は一瞬だった。

気が付けば腕を必死に押さえ横たわってる女が1人。
その横に見下すように立ち尽くす男が1人。
その雰囲気は何処か異様、常人では決して出すことが出来ない殺気。
先程のこの男とはまるで別人。
対峙した女は何が起こったのか分からない。竹刀を豪快に降り降ろし、当たる直前。
そうそこまでは覚えているがその後が分からない。気が付けば腕には猛烈な腫れと痛み。恐らく骨にヒビが、もしくは折れてしまったろう。
一体何が起こったのか。今いる家臣逹では誰も分からなかった。

しかし1人を除けば−

不意に外の方から声が聞こえた。
??「ふっ、見事だ」
皆一斉に振り替える。
家臣逹「ミツヒデ様!」

俺はその声を聞いてとっさに振り向く。
590乙女小説〜手合わせ〜5-5:2009/06/16(火) 14:21:03 ID:a6sAuDqp
そこにはミツヒデ様が何やら不適な笑みを溢しながら立っていた。
その顔もたまらんっす!
ミツヒデ「何を皆呆けている。早くソヤツを手当てしてやれ」

ミツヒデは始めに俺が倒した子を手当てするよう命令した。
すると2人の家臣が女に肩を貸し道場を後にした。しばし沈黙。重い雰囲気が漂う。

とりあえず俺は残りの2人に聞いてみた
「やる?」
二人はビクッとして首を振った。それを確認して俺は腹に手を押さえ言った。
「腹限界……食堂に連れてってくれない?」女2「あ、わ、分かった」
女3「そ、そんじゃ着いてきて」
ミツヒデ「待て…」

不意に止める者が一人。それはミツヒデ様だった。 

ミツヒデ「◎◎。今の手合わせ見事であった。我は貴殿に興味が芽生えた。今宵は我と食しながら話でもしないか?」

いきなりの御誘い。

Σマジでか!?

◎◎「え……その………あの……」

俺のその様子を見て家臣逹がまたクスクス笑っているのが分かる。あ〜またヘタレとか思われてるんだな(泣)
ミツヒデ様はまた鼻で笑い(か、可愛い…)俺の返答など無視して話を続けた。
「誰か我の部屋に飯を二人分持ってきてくれないか?後◎◎を我の部屋まで案内いたせ。」
そう言ってミツヒデ様は道場を後にした。
俺はぼーっと突っ立てると俺の顔の前で手のひらを上下に振り女が話しかけた。
女2「あの〜もしも〜し?」
◎◎「はっ……な、何?」
女2「良かったじゃん(ニヤニヤ)」
591乙女小説〜手合わせ〜5-6:2009/06/16(火) 14:36:09 ID:a6sAuDqp
◎◎「ナニガデゴザイマスカ?」

女3「キミがこれほど強いなんて思わなかった。これだけ強いならミツヒデ様を任せられる」

◎◎「あ、あの〜」

女2「あ、でもミツヒデ様には伏屋様がいるわ」

女3「あ、そうだった。この三角関係どうなるのかしら」

◎◎「お〜い」

女2「あ、側近になればいいんじゃない?」

女3「その手もあるわね。でもだったら私が伏屋様と婚姻したいわ」
女2「身分が違いすぎて無理でしょそんなの」

女3「そんなの分からないでしょ!」

◎◎「俺の話をきけ〜!」

女2「あ、ゴメンゴメン」

女3「とりあえず私達が今からミツヒデ様の下に案内するわ」

◎◎「あ、あの聞いて良い?」

女2「何?」

さっきの言い争いで気になる点が1つ

◎◎「伏屋様って誰?」

俺は恐る恐る聞いてみた。

女2「一応婚約者候補の人」

※伏屋姫。
喜多村保光の娘で大層美人で光秀と結婚したと伝えられる人物。この話では男性として書かせていただくので伏屋とし、そして超イケメンとする。

◎◎「マジか…」

まああれだけ美人なら婚約者の一人や二人いて当然だよな。

しかも話を聞いて分かったんだがとりあえず超イケメンなんだろ?

は〜、溜め息しか出ない

女2「そんなに落ち込まないでよ。誘われたんだからまだチャンスはあるよ」

チャンスって…

何でそんな西洋な言葉知ってんだ

592乙女小説〜手合わせ〜5-7:2009/06/16(火) 15:00:14 ID:a6sAuDqp
女3「夜に男女二人。ふふっ、何か起こらない方が可笑しいわ」

◎◎「からかわないでよ」

気が付くと道場には俺らしかいなかった。俺はとりあえずミツヒデ様に会う前にしておきたいことがあった。

◎◎「ミツヒデ様に会う前に俺が倒した子のとこに連れてってくれない?」

――
―――

ここは医務施設的なところ。
その布団で肩腕をしっかりコーティングされた女が体を起こし酷く落ち込んでいた。

先生「入るよ」
すると先生の声の後不意に襖が空いた。そこには先生ともう一人思いもよらぬ来客者が現れた。
◎◎「怪我大丈夫?」
あまりにも突然に現れたからか、彼女の表情から、かなり驚いてるのが分かる。
女1「あ、うん…とりあえずヒビ入ってるって」

女は笑顔で言うが何処か無理をしているようだった。

◎◎「ヒビか…流石だね」

女1「何が?」

女の頭には?マークが浮かぶ。俺は続けていった。

◎◎「俺はどうしても対峙すると殺すつもりでやっちゃうんだ。だから複雑骨折、内臓とか損傷してないか心配だったが、それがヒビ一つ。そしてこれ」

俺は自分の肩を見せた。そこには少し腫れた跡がある。

◎◎「あまり落ち込むな。君は強い。真剣なら相討ちだ。怪我が治ったらまたやろう」

俺は笑顔で言った。女は少し照れたのか、少なくともさっきの暗い雰囲気はなくなり、笑顔で言い放った。

女1「次は負けないよ!」

◎◎「おお。そんじゃ今日はゆっくり休みな。おやすみ」

女1「うん。後…」
593乙女小説〜手合わせ〜5-8:2009/06/16(火) 15:14:50 ID:a6sAuDqp
女は少し照れくさそうに言った

女1「わざわざ……ありがとね…」

◎◎「っ、気にするな。そんじゃおやすみ」

俺は襖を閉めて部屋を後にする。
まさかこの後「もう少しくらいいてくれていいじゃん」と、小声で言われたことなど気が付く訳もなく。

女2「用は済んだ?」

◎◎「うん、それじゃあ行こっか」

女3「わざわざ自分の倒した子を気にかけるなんて、意外と優しいじゃん」

◎◎「俺は元々優しい男なの」

女2「あとヘタレな男でしょ?」

◎◎「……何とでも言え」
女3「あと嘘下手だね」
◎◎「やっぱり?最後バレてたね」

やっぱ昔からのアザじゃばれちまうか。まあ元気でたっぽいし良しとするか。
俺逹はその後も話をしながはミツヒデ様の元に向かった。今宵、満月の光が美しく、より一層雰囲気を妖しくする今宵。
俺はミツヒデ様の部屋で果たして平常でいられるだろうか。
そして伏屋というヤツ。どんな人なんだろうか。いろいろ考えているウチに灯りが点いてる一つの部屋の前に着く。

女2「ミツヒデ様。◎◎殿をお連れいたしました」

俺の鼓動は最高潮。

今夜何かが起きるのだろうか。
次章へ続く
594戦国ギャグ乙女:2009/06/16(火) 16:18:21 ID:J3/jsqxN
ミツヒデ「しかし、…写真でもやはりでかい…」
マサムネ「うむ、ここまで忠実に再現されているとは…」
シンゲン「さすがは文明の利器だな」
ヨシモト「これ、左斜め45度から撮ればもっと胸の谷間が強調されて
     より私の美しさが引き立ちますわよ」
ミツヒデ「おお、そうか……って、何でお前まで輪に加わる?」
ヨシモト「だって…」
シンゲン「それにしても、我ながらうまく撮れたぜ。
     そうだ、これも一緒に乙女紳士に売りつけてしまおうか?
     そうすればもっと高値が付くと思うし」
ヨシモト「ちょっと、それは許しませんわよ!返していただきますわ!!」
シンゲン「やるのか?お前は今素っ裸なんだぜ。その状態で俺たちと
     バトロワするというのか?…某スレのケンシンみたいになっても知らねえぜ?」
ヨシモト「うぐっ、そ、それは…」
シンゲン「それじゃあ最後、記念に…」

(ぱしゃっ)
(うぃ〜ん)

シンゲン「おお、これまたうまく撮れてるぜ。さすがは俺」
ミツヒデ「とにかく、早くずらかるぞ」
マサムネ「うむ、ヨシモトもさすがにこれ以上は追っては来られまい」
シンゲン「よ〜し、それじゃあヨシモー、またな〜☆」

ヨシモト「きぃ〜っ!覚えてらっしゃい!この借りは必ずお返ししますわ!!」
595戦国ギャグ乙女:2009/06/16(火) 16:37:34 ID:J3/jsqxN
(室生骨董店)

オウガイ「う〜む、これはわりと最近作られたものだな」
シンゲン「最近?」
オウガイ「うむ、少し小耳に挟んだことがあるのだが、今川家の前当主、
     つまりヨシモトの父が娘を溺愛していてそれで金の像を作ったという噂がある」
ミツヒデ「なるほど、それであんなアホ面に出来上がっているのだな」
マサムネ「これで納得行った」
シンゲン「それじゃあ値段は…」
オウガイ「(パチパチ…←算盤を弾く音)このくらいだな」
シンゲン「そんなぁ〜、もうちょっと高くならないのか?」
オウガイ「これでも高めに見たつもりなのだがな。
     一応、使われているのは本物の金であるし…」
シンゲン「ちぇっ、それじゃあやっぱり乙女紳士たちを当たるか」
オウガイ「ちょっと待て!…そのヨシモト嬢の写真は今の5倍の額で買い取ろう」
シンゲン「え?本当か!?」
オウガイ「そのかわりといってはなんだが、この『れおたーど』とかいう舶来品の衣装を着た
     我の写真、買う気はないか?今なら特別価格で提供するぞ」

(し〜ん)

オウガイ「む、いつの間にかいなくなってる。…う〜む、結構イケてると思うのだが…。
     それからこのムラサメのれおたーど写真、…いつ見ても見事な『ボンキュッボン』だな…」
乙女紳士一同「「「それは是非ともください!!」」」
オウガイ「うぉっ!おぬしらいったいどこから湧いてきたのだ!?」
596名無し変更議論中@自治スレにて:2009/06/16(火) 18:26:17 ID:iK4Q9ZY7
乙女小説さん、大量投下乙です〜。

ギャグ乙女さん、オウガイ姉ネタGJw
ムラサメ姉のレオタード写真は俺も欲しいですっ! ><
597戦国ギャグ乙女:2009/06/17(水) 16:49:47 ID:o4KrjU8X
おまけ

(今川家庭園)

 家臣A「うう…、何で私たちがこんなことを…」
 家臣B「ヨシモト様がいきなり写生大会を開くなんて言い出したと思ったら…」
 家臣C「ヨシモト様自身が被写体となられるのはいいとして…」
 家臣D「何で裸なわけ!?」
 家臣E「まさかあれ以来ヨシモト様が露出に目覚められるなんて…」

ヨシモト「そこ!『芸術』と言いなさい『芸術』と!
     この私の美しい身体を世の皆様方に見ていただく、なんて素晴らしいのでしょう。
     ああ、どうしてもっと早く気づかなかったのでしょう。
     そして全ての民が私に心を奪われるのですわ、おーっほほほほ!!」

 家臣A「確かにヨシモト様のお身体は我々誰もが羨むくらいの美しさだけど…」
 家臣B「特にあの胸がね…」
 今川父「うむ、ヨシモトのやつ、立派になりおったの〜」
 家臣C「ご、御先代様!いつからそこのおられたのですか?」

ヨシモト「あらお父様、どうですか?私、新しい芸術を見つけましたの」
 今川父「ワシがお前に当主の座を譲って早数年、心も、そして身体もここまで立派に育って…。
     ヨシモトよ、ワシは今猛烈に感動しておるぞ!!」
ヨシモト「お父様の娘ですもの、当然ですわ。おーっほほほほほ!!!!」
 今川父「お前がいる限り今川家も安泰じゃな、はーっははははは!!!!」

 家臣D「こ…、このアホ親子は…」
 家臣E「ヨシモト様〜、お願いですから戻ってきてください〜」

        
          
          ―――――完―――――


これで一応終わりです。
まさかオウガイ姉スレになるとは思いもしませんでした。
思わず頭の中で『ガイ姉』と呼んでしまいそうでした。
でもガイといえばどうしてもファ○ナルファ○トに…
598名無し変更議論中@自治スレにて:2009/06/19(金) 14:08:57 ID:0JsELqRg
俺は勇者王を思い浮かべた
599名無し変更議論中@自治スレにて:2009/06/22(月) 15:49:51 ID:m8sAisM4
保守
600乙女小説〜酔いのせい〜6-1:2009/06/22(月) 22:37:53 ID:CEp0OtzJ
女2「ミツヒデ様。◎◎殿をお連れいたしました」

俺は今最高にどぎまぎしとる。
ヤバいヤバいヤバい
緊張でまた気絶しそうだ。

しかしその緊張も部屋の中からの返答で全て無くなってしまった。
ミツヒデ?「ふぁ〜い。開いてるよ〜。入ってまいれ〜」

3人「……………」

何今の?

女2「まさか……失礼いたします」

何かを察したのか勢いよく襖を開け二人はミツヒデ様に近づく。
ミツヒデ様の周りには大量とは言えないが数本の酒の空き瓶。
そして本人はと言うと「うぁ〜っ、おっ?◎◎ではないか〜。お主が来るのが遅すぎて〜うぃっ、ひぃっく」

かなり出来上がってる様子だった。
着物ははだけ、肌の色は少し赤らめており、より一層色気が増している。

女2「あ〜あ。お酒弱いのにこんなに飲んで」
女3「もう普段飲まないのに何で今日に限って飲むんですか」

ミツヒデ「うるさい!うるさい!うるさい!我は◎◎とご飯を食べるのだ!主らは早く出ていかぬか〜」

ここまで来ると最早誰って感じだ。
でもミツヒデ様は酒が弱いのに何でこんな日に限って飲んだんだろう。
すると二人が近づき俺に言った。
女2「私達行くから後よろしくね(ニヤニヤ)」
!!!

待てーーい!!
601乙女小説〜酔いのせい〜6-2:2009/06/22(月) 22:57:23 ID:CEp0OtzJ
◎◎「今何と?」

女3「酔ってるなんて好都合じゃない?優しく介抱してやってね?」

◎◎「ちょ……待っ……」

行ってしまった。今ここにいるのは俺と泥酔中のミツヒデ様だけ。
ミツヒデ「◎◎よ。主の飯が覚めてしまうぞ〜。早よ食べろ〜」

ミツヒデ様は俺の夕御飯らしきモノに指を指した。
俺はそれに誘かれるように食卓の前に座った。
◎◎「い……イタダキマス」
俺は前を見れない。今目の前には着物がはだけた泥酔中のミツヒデ様がいる。
それだけで理性が飛んでしまいそうだからだ。俺は腹も減っていたこともあり黙々と食べた。
黙々と食べていたせいか本当に気付かなかったんだ。
酔ってるとは言え、目の前にいるのはあの明智ミツヒデ。
いやもう目の前にはいないのだが。
不意に後ろから何か温かく心地良い感触が襲ってきた。
「旨いか〜?」

その声の主はミツヒデ様だった。ミツヒデ様は気配を消し俺の後ろに周り込み、ぎゅっと抱き締めてきた。いや、黙々と食べすぎて気配に気付けなかっただけかもしれんが。
◎◎「ミ、ミツヒデ様!!」

ミツヒデ「旨いかと聞いておる〜」

◎◎「は、はい!とっても美味しいです!」

あ……胸が……当たってるますよ〜ミツヒデ様〜〜〜

俺はその柔らかい感触に負けてしまい、力が抜け箸を落としてしまった。
602名無し変更議論中@自治スレにて:2009/06/22(月) 23:13:26 ID:p4CYiK4r
わっふるわっふる
603乙女小説〜酔いのせい〜6-3:2009/06/22(月) 23:15:17 ID:CEp0OtzJ
するとミツヒデ様は俺の落とした箸を拾った。
ミツヒデ「箸を落とすなど、この歳で満足に箸も使えんのか〜?仕方ないから我が食べさせてやろ〜」

………

何――ー!?

◎◎「え……その……」

ミツヒデ「遠慮は入らぬ。はい。あ〜ん♪」
俺は口を開けた。
大きく開けた。
目を瞑りながら。
今右を見れば超近距離でミツヒデ様のお顔が………
俺はただ口を開けるしかなかった。
やがて口の中に味が広がる。
ミツヒデ「旨いか〜?」

◎◎「もぐ…もぐ…凄く美味しいです」

ミツヒデ「そうだろそうだろ〜?まだあるぞ〜」
暫くミツヒデ様の「あ〜ん♪」攻撃は続いた。俺はあまりの幸せに今死んでも構わないと思っていた。

やっとこさ完食したところでミツヒデ様は今度は酒を注いできた。
ミツヒデ「やはり食後はこれだろ〜?」

ミツヒデ様からお酒を頂けるなんて何て幸福なんだ!
だけどこれはおちょこではない!
先程までご飯が入っていた意外にデカイ茶碗ではないか!
ミツヒデ様は知ってか知らないでか、並々とその中に酒を注いだ。そして一言
「飲め」

◎◎「は……はい」

何だ今の言い方は…

飲まなきゃ殺られる…
そんな気さへした

俺は茶碗に入った酒をグイッと飲み干した。
604乙女小説〜酔いのせい〜6-4:2009/06/22(月) 23:34:13 ID:CEp0OtzJ
◎◎「ぷは〜」

俺は何とか飲み干したが、この量を一気だ。少しくらくらしてきた。
ミツヒデ様はその様子を見てやっと俺から離れた。
っと思ったら超俺の目の前に座ってきた。
そ、その体勢じゃ……谷間が……
俺はうつ向くことしか出来なかった。
ミツヒデ「……お返し……」
◎◎「は……はい?」

ミツヒデ「だからお返し!君主がわざわざ酒を入れてやったんだ!お返しいたせ!」

お返しってこの茶碗で!?
流石にアル中なって倒れるだろ?
◎◎「い……いや……ミツヒデ様は大層お酔いになってます。ここらでお止めになった方が」

ミツヒデ「何だ◎◎!!君主の言う事が聞けないのか!?」

ヤバい怒らせてしまったか。

だがここで言い負けてはいかん。何とかこの場を乗り切り、ミツヒデ様を寝かせなくては。俺は気持ちのまま喋った。
◎◎「俺も出来ることならお返ししたい。だけどそれ以上にミツヒデ様のお身体が心配なのです。何かあった後では取り返しがつかないのです。それほど俺にとって貴女は大切なお人なんです!!」

もう何を言ってるか自分でも分からない。
俺にも大分酒が廻ってきたのか。
ミツヒデ様はと言うと、話を終始聞き、じっと俺を見ていた。
俺は堪らなく恥ずかしかったが、ここは目を剃らしちゃいけないと思い、じっとミツヒデ様を見ていた。
605乙女小説〜酔いのせい〜6-5:2009/06/23(火) 00:00:07 ID:CEp0OtzJ
沈黙が続いたが其を破ったのはミツヒデ様だった
ミツヒデ「酒ごときで……しかもよくもそんな恥ずかしい言葉をぬけぬけと……」

俺は自身の言った事を思い出す。
酔いのせいで頭が通常より廻らないが最後の一文を思い出す。

途端に顔が熱くなる。
ミツヒデ「大切なお人なんです〜。大切なお人なんです〜」

◎◎「そ、そんなに言わないで下さいよ〜」
ミツヒデ「ふふっ、そんなに我が大切なのか?」

◎◎「は………はい」
ミツヒデ「なら……これで我慢するかな〜」
そういうと更にミツヒデ様の顔が近づいた。
そして………

顔が離れる。

ミツヒデ「お主の飲み残しで勘弁してやろ〜」

◎◎「ミ……ミツヒデ様………今………」

ミツヒデ「何だ〜?接吻は初めてか〜?」

◎◎「今……今………あ……ああ……」

ミツヒデ「五月蝿い口だな〜。五月蝿い口は塞がなくてはな〜」

そう言うとまたミツヒデは顔を近づける。そしてもう一度二人の唇が重なる。
さっきより長めのキス。ミツヒデ様の唇はとても柔らかくて温かかった。
俺は頭の中が真っ白になった。
ようやく唇が解放される。
ミツヒデ「ごちそうさま」

限界値突破

◎◎「くは〜(バタリ)」
最早日常茶飯事なお決まりの気絶。
ミツヒデ「我は……◎◎と……(バタリ)」
今ミツヒデ様にはもの凄い眠気と何か分からない感情が襲っていた。
「この我が……ふふ……酔いとは怖いものだ……」
そして顔を更に赤らめそのまま眠りにつく。夜に再び静寂が訪れる。後に残るのは二人の安らかな寝息のみだった。 次章へ続く
606名無し変更議論中@自治スレにて:2009/06/23(火) 01:15:59 ID:BILX40Cj
二人は眠りに就いたが、この時間に続きを読んだ俺はわふわふして寝られない…
607戦国ギャグ乙女:2009/06/23(火) 19:04:50 ID:DX7Xlp9q
釣りキチシンゲン

(某海岸)

シンゲン「青い海!煌めく太陽!んー、絶好の釣り日和だぜ!
     たまにはこうして海釣りというのもいいもんだ!!
     川や湖での釣りもいいけど、いかんせん甲斐には海が無いからなあ…。」
(ぐぐっ)
シンゲン「お、当りが来たぞ!よーし、もらったぜ、そりゃぁーっ!!」
(ざっぱーん)
シンゲン「なっしゃー!釣れたぜ!!…ん〜少し小さいなあ…。でもまあいいか」
     よし、今日は釣りまくるぜ〜っ!!

シンゲン「今日も大物ぉ〜武田の幸を〜夢と一緒にぃ〜釣り上げるぅ〜
     誰が呼んだか〜漁協の狂犬〜た〜けぇ〜だシンゲン〜♪」

シンゲン「ん〜、我ながら見事な歌だぜ」
 ???「いつから漁協の人間になったのじゃおぬしは?」
シンゲン「お、その長身に赤い髪、主張の激しいその胸にキセル、
     オマケにちょっと病んだような瞳、よう、ノブナガじゃないか」
ノブナガ「少し変な修飾詞が気になるのじゃが…。
     それよりも、武田の幸とは何じゃ?それに、今の歌は釣りというよりも
     むしろ漁じゃな。それに、替え歌とはいえ、甲斐の人間であるおぬしがなぜその歌を知っておる?」
シンゲン「そんなにいっぺんに質問されてもシンちゃんちょっと答えられないんだけど」
ノブナガ「何がシンちゃんじゃ。そういうガラでもあるまい」
シンゲン「そういうノブたんも釣りをしに来たのか?」
ノブナガ「誰がノブたんじゃ!!」
シンゲン「え〜?ノブたんってなかなかいいと思うんだけどな〜。ノ〜ブたん☆」
ノブナガ「その『たん』禁止じゃーっ!!」
608名無し変更議論中@自治スレにて:2009/06/23(火) 23:52:37 ID:FK97MM55
漁協の狂犬www
シンゲンの壊れっぷりが半端じゃないww
609言いだしっぺ:2009/06/24(水) 02:28:55 ID:SnVeEbV5
ども、まとめ作業に着手し始めたのですが
乙女小説の作者様、料理対決の作者様にまとめ許可を頂きたいのですが、宜しいでしょうか?

とりあえず、まとめ始めた所なのですが(許可待ち、かつ途中)
乙女小説さんの第5章、5-2が2つあるのは打ち間違えでしょうか?(汗
もしそうなら、まとめの方で修正しておきます。

料理対決さんの最後に「名前割り振ってない場所はヒデヨシだと思って下さい 」との事ですが
よろしければ、その部分に、ヒデヨシと「」を付け足しても大丈夫でしょうか?

あと何かありましたら、追加注文でも何でもお願いします。

新しい執筆者にわっふるわっふるしつつも
○○先生、夢想先生…かむばっく…
610乙女小説筆者:2009/06/24(水) 08:13:32 ID:OgJkmbzA
まとめOKです。
察しの通り2つある5-2は1つ間違いです。
611料理対決を書いた者です:2009/06/24(水) 19:45:12 ID:f3jZndv/
>>609 お願いします
あと、返事遅くなってすいません

612言いだしっぺ:2009/06/26(金) 20:35:53 ID:DsVwSqmm
>>610>>611
快諾感謝、こちらも返事遅れてしまい申し訳ないです
まとめさせて頂きました

あと、ブレード作者様は、HDがあぼーん、して
書き溜めたデータも、あぼーん…との事です(汗
でも、PC復活したら再始動との事なんでwktkしております
613名無し変更議論中@自治スレにて:2009/06/28(日) 21:17:44 ID:H1cnM73W
あげ
614乙女小説〜新生活〜7-1:2009/06/30(火) 17:52:20 ID:ToH4ncvK
昨夜、ミツヒデ様のキス攻撃でまたもや気絶してしまった俺。

その間に誰かが運んでくれたのだろう、俺は元の部屋で寝かされていた。

次に目を開けた時は次の日の朝になっていた。

◎◎「ふ〜昨日は疲れた……まだちょっとフラフラするな……」

勿論、家柄的に酒には酔わないように修行はしてきたが、緊張してのあの量を一気飲み。
俺もまだまだ修行が足りんな。
俺はは〜っと一つ溜め息を溢し、自分の指で唇を確かめるかのようになぞった。
◎◎「俺は昨日……ミツヒデ様と………」

途端に顔が熱くなる。己は乙女か!?と、自分につっこむ。
キス事態は初めてでないが、こんな理想な女性からキスをされるとなると話は別だ。気絶して当然の結果であろう。

俺はまた鼓動が速くなってきたので、ここらで頭を切り替えることにした。

俺はこれからどんな感じで生活していけばいいのだろう。

榛名を探すのが第一だが一応ここの家臣になったからには何か仕事が与えられるのだろうか。

う〜んっと考えていると襖の向こうからこちらに向かって声がした。

家臣「◎◎殿〜起きましたか〜」

◎◎「うん起きてるよ。」

俺は返事をすると襖が開き一人の家臣が入ってきた。

家臣「おはようございます。昨日はお疲れ様でした(ニヤニヤ)」

◎◎「な、何故に笑う?」

615乙女小説〜新生活〜7-2:2009/06/30(火) 17:55:35 ID:ToH4ncvK
また何か嫌な予感が…
家臣「昨日ミツヒデ様の部屋の灯りが中々消えないから心配になって見に行ったら、フフフ、二人仲良く寝ているんですよ〜。しかも着物が凄くはだけてて(ニヤニヤ)」

◎◎「!!!べ、別に俺は何もしてないぞ!!!」

家臣「そうなんですか?まあそういうことにしておきましょうか(ニヤニヤ)」

◎◎「も〜からかわないでくれ〜。それで俺に何か用でもあるの?」

家臣「はい。コレからの◎◎殿がどのようにここで生活をしていくかということを広間で説明します」

◎◎「あ、なるほど〜。ついでにそこで自己紹介とかするわけね」
家臣「そうですね。まあみんなもう◎◎殿の事は実力も含め知ってると思うので省かれるかもしれませんが」

◎◎「はいはい〜。……んでミツヒデ様も来るの?」

家臣「ミツヒデ様はまだ調子が悪く部屋で休んでおります。心配なら看に行ってみればいかがですか?」

◎◎「またニヤニヤして……まあ暇あったら行ってみようかな〜。とりあえず広間に行こうか」

家臣「朝食はとらないのですか?」

◎◎「ちょっと胃の調子が悪くてね……昨日の今日で」

家臣「あ、なるほど〜。それでは広間にお連れします」

616乙女小説〜新生活〜7-3:2009/06/30(火) 18:20:38 ID:ToH4ncvK
そして広間に案内され、着いた時には家臣達が俺を待っていてくれた。
だが、やはりそこにはミツヒデ様はいなかった。
そこで今後の俺の生活について話がされたがそれはとても単純だった。

政には頭を突っ込まなくていいから日々鍛練をし、いつでも戦に出れるように構えておけばいいとのことだった。
外に出たい時や、書物が読みたくなった時などには家臣に一声かけて許可さへ貰えばいいらしい。
まあもっと簡単に言えば戦意外の日だったら別に何をしてても良いってことだろう。
実に良いご身分になったもんだ。
むしろ本題はここからだった。
家臣の皆は「昨日はどっだった?」と俺に聞き迫ってきた。
そして終始俺はからかわれて話は終わった。どうやら皆、俺を受け入れてくれたらしい。
これなら皆と上手くやっていけそうだ。
まぁからかわれるのは勘弁なんだがな。

話が終わり皆各々の持ち場に戻る。

俺は一通り城の中を案内してもらった後、今日はもう休まれたらと提案されたので自室へと戻った。

俺はとりあえず明日からの計画を立てることにした。
617乙女小説〜新生活〜7-4:2009/06/30(火) 18:26:18 ID:ToH4ncvK
◎◎「明日は書物でも読んで榛名のことと、この世界の情報でも学んで、午後は道場にでも行って体を動かすか。」

……………

何とも簡単に計画が立ってしまい、俺はいよいよ今日のすることが無くなった。


暇だ……

俺は暇過ぎて急に寂しくなりアイツの事を思い出した。

◎◎「カピバラ……もう一度ソナタにモフモフしたい……」

そして布団に横たわり目を瞑る。

―――
――――

辺りは暗闇。
俺はそこに一人で立っていた。
俺は堪らなく寂しくなり、たちまち恐怖が襲ってくる。
俺は走った。走っても走っても同じ場所。
俺は疲れて肩で息をし出すと突如前には俺をこの世界に招いた榛名が真っ赤に染まりプカプカと浮いていた。
そして語りかける。
「汝の望みは何だ」
俺を戸惑った。

俺の望みか。

俺の望みなど、ただ1つ

俺に迷いはない


俺は叫んだ。


◎◎「カピバラのヌイグルミ!!!(泣)」

「承知」

榛名は更に光りだす。俺はその光りに飲み込まれる。
あまりにも眩しい光りの中、俺はふと思う。
間違った……

―――
――――
―――――
618乙女小説〜新生活〜7-5:2009/06/30(火) 18:41:02 ID:ToH4ncvK
俺は目を覚ました。
やはりアレは夢だったんだ。
◎◎「いや〜望みなんて聞かされてカピバラなんて、流石俺だな。まあ夢だし逆に本当に起こったらそれはそれで悲しいかな〜」

俺は自分で自分を笑った。

すると襖の向こうから声がした。

家臣「◎◎殿。いらっしゃいますか?」

◎◎「うん。入っていいよ」

襖が開く。俺は自身の目を疑った。
その家臣の手にはあの……
忘れもしない。
白いカピバラさんのヌイグルミがそこにはあった。
家臣「あの、◎◎殿が倒れていた場所にポツンと落ちていたらしいんですが、これは◎◎殿のですか?」

俺は未だポカーンとしてた。

家臣「?、◎◎殿〜?」
◎◎「うわっ、ゴメンゴメン。確かにこれは俺のだ」

家臣「やっぱりそうでしたか。◎◎殿は見た目に寄らず、可愛いご趣味もあるのですね」
俺は途端に赤くなる。またみんなにバカにされるな。
俺は家臣からカピバラを受け取り、家臣が部屋から出て行った後、喜びと後悔で一杯だった。
もしあの夢の中でちゃんとした願いを言えてれば……

でもカピバラにまた出会えた…

グスン

俺は久しぶりにカピバラにモフモフした。
モフモフし過ぎて気が付かなかった。
襖の前にいる人影を

619乙女小説〜新生活〜7-6:2009/06/30(火) 18:52:31 ID:ToH4ncvK
◎◎「もっふ〜ん♪もふもふ〜ん♪♪もふもふもふもふ〜ん♪♪♪」

???「フフッ……上機嫌だな」

!!!

襖の奥から声がする。不覚!気配に気付けなかったとは。しかもこの艶がある独特なアルトな声は……

???「入ってもよろしいかな?」

◎◎「は、はい!どうぞ」
間違いない

ミツヒデ様だ……

俺が返答すると間もなく襖が開く。

それは紛れもないミツヒデ様本人であった。
ミツヒデ様は俺の前に座る。

俺は急いで布団をしまおうとしたがそのままでよいと制止された。
ミツヒデ様「その物体は何だ?」

不意にミツヒデ様が聞いてきた。

◎◎「あ……自分の時代にあったカピバラという生き物のヌイグルミです」

ミツヒデ「ぬいぐるみ?」

◎◎「あ……つまり人以外の生き物の人形みたいな……」

もはや言ってることがめちゃくちゃだ。
ミツヒデ様はフッと鼻で笑う
ミツヒデ「中々可愛いいじゃないか。抱いても良いか?」

◎◎「は、はいどうぞ!」

俺はカピバラをミツヒデ様に渡す。

ミツヒデ「中々良い触り心地だな。フフッこらそんなにくっついてくるでない。くすぐったいではないか」

620乙女小説〜新生活〜7-7:2009/06/30(火) 19:15:40 ID:ToH4ncvK
あ〜ミツヒデ様がカピバラと戯れてる。
あんなにカピバラがなついている。は〜微笑まし光景だ………

待て待て待て!!!

◎◎「Σカピバラが動いてる!!!」

紛れもなく動いてる。しかも調子に乗って舌まで出してミツヒデ様の頬を舐めてやがる。
ミツヒデ「んっ?これは生き物ではないのか?」

◎◎「いや、そのはずなんですけど。何で?どして?」

カピバラ「もっきゅ〜ん」

遂に鳴き声まで。
これが榛名の力か……
するとミツヒデ様はカピバラを自分に返し、本題に移り出した。

カピバラは俺の膝の上でく〜っと寝息を立てている。
か、可愛すぎる!
そんな萌えてる自分にお構い無しにミツヒデ様は口を開く。
ミツヒデ「昨夜は失礼した。もっと落ち着いて話をしたかったんだが」

◎◎「い、いえ気になさらないで下さい。」
俺は途端に昨日のことを思い出す。
そして脳裏にキスの記憶が蘇る。俺は途端に顔が赤くなる。それに気付いてミツヒデが聞いてきた。
ミツヒデ「何故赤くなる?昨夜何か我がしたのか?」

◎◎「覚えてないんですか?」

ミツヒデ「恥ずかしながら酒にはあまり強くなくてな。どうも記憶が朧気でか」

◎◎「あ、そうなんですね。いつもよりはしゃいでたくらいで後は特に変わった事は無かったですよ」

俺は嘘をついた。言えるはずがない。
本人からキスをされたなど。
621乙女小説〜新生活〜7-8:2009/06/30(火) 19:26:18 ID:ToH4ncvK
ミツヒデ「そうか。ならいいのだが」

そう言いミツヒデ様は本題に移る。

ミツヒデ「◎◎よ。お主は人殺しに関しては何も問題はないと言ったな」

急に物騒な質問だなと思ったが俺は答えた

◎◎「はい。最初はやっぱり気分が悪くなっちゃいましたけどもう慣れました」

むしろ一対一での勝利は何よりも心地が良い。相手の断末魔と共に飛び散る鮮血は考えるだけでもぞくぞくする。そんな事を考えていると更にミツヒデ様は口を開く。

ミツヒデ「そうか。なら逆に自分の味方が殺される場面ではどうだ?」

◎◎「はっ………」

ミツヒデ「戦に出れば何千対何千との規模が大きい争いになる。相手の兵も死ねば勿論我が兵達も死ぬ。もしその時隣で戦友が死んだらお主は冷静にいられるか?」

◎◎「………………」
俺は黙ってしまった。考えたこともなかった。でもそうだよな。この世界はそういうところ。もし今日この城で10人と友達になって、明日の戦でその10人が全員戦死したら………俺は冷静でいられるだろうか。

命を懸ける場所で冷静さを失えば、待っているのは「死」のみだ。
ミツヒデ「顔が真っ青だが、大丈夫か?」

俺はミツヒデ様の言葉で我に帰る

◎◎「あ……大丈夫……です」

ミツヒデ「明日は戦だ」

ドクン!

622乙女小説〜新生活〜7-9:2009/06/30(火) 19:40:32 ID:ToH4ncvK
ミツヒデ「まずは我と一緒に後方に下がり、本物の戦というものを見てもらおうと思う」
◎◎「…………」

ミツヒデ「果たして仲間が死ぬのを黙って見ていられるかな?」

◎◎「……に……て…さい」

ミツヒデ「?何と言った?」

俺は意を決して再度言う

◎◎「前線に置いて下さい!!」

ミツヒデ「Σなっ……何を阿呆なことを……」
◎◎「こんな楽しいことを……何で後ろで見てなきゃダメなの?」

ミツヒデ「楽しいこと?」

◎◎「仲間が隣で死ぬ?それは弱いソイツが悪い。弱いヤツが戦に行っても死ぬのは道理」

俺は既に腹はくくった。

◎◎「俺はミツヒデ様だけ護れればそれでいい。他のヤツ何か知ったこっちゃない」

それを聞いていたミツヒデ様は笑いだす
ミツヒデ「クク……ハハハ……これは面白い」

ミツヒデ様は立ち上がり俺のすぐ隣に座る。
ミツヒデ「我はこのことを言うのにどれだけ躊躇したか。また酒を飲んでこようと思ったのに」

また顔が近い。
俺は途端に赤くなる。でもそうか。
ミツヒデ様も中々このことは言えなかったんだ。
だから昨日あんな酔ってたのか。

酔った勢いでなら言いにくいことも言えることがあるだろう。

623乙女小説〜新生活〜7-10:2009/06/30(火) 19:57:17 ID:ToH4ncvK
何だかんだ俺のことを考えてくれてたんだな。
嬉しいじゃないかチクショー!

ミツヒデ様は俺に手を廻し、更に顔を近づける。

う……この色気は犯罪級だよ

そして耳元で囁く。

ミツヒデ「君には日に日に興味が湧く。ヘタレだと思えば剣術は強い。心が優しいと思えば我に次ぐ残酷な心の持ち主」

うわ……俺の腕にミツヒデ様の胸が……

耳元には顔……

また倒れてしまいそうだ

そしてミツヒデ様は次に最も驚くべき言葉を放つ

ミツヒデ「もう伏屋などどうでも良い。◎◎よ。我の夫になる気はないか?」


………………

今何と?

◎◎「え……その………」

ミツヒデ「結論は後で良い。お主も現代には帰りたいだろう。でも……少し考えておいてくれ」

そう言うとミツヒデ様は俺から離れ部屋を後にした。


俺はというとただ唖然としているだけ。

数分後やっと我にかえる。

と、とりあえず明日の戦では絶対生き残らねば!!

ミツヒデ様はただからかってるだけかもしれない

でもいつか生き延びてこの想いを伝えるんだ!

俺はミツヒデ様が好きだ!
よし!計画は変わったが明日から頑張るぞ!

なっ?カピバラ!

カピバラ「もっきゅ〜ん!」

………榛名様、ありがとう(泣)

次章へ続く
624名無し変更議論中@自治スレにて:2009/06/30(火) 21:37:10 ID:mWADBV1w

本物のカピバラktkr w
625名無し変更議論中@自治スレにて:2009/07/01(水) 00:00:53 ID:Onw0Idjp
大量投下キター!
626名無し変更議論中@自治スレにて:2009/07/04(土) 08:40:43 ID:f4Htfv2N
保守age
627戦国ギャグ乙女:2009/07/05(日) 20:29:01 ID:HFo7WRLc
(数十分経過)

(ばしゃぁっ)
ノブナガ「よーし、釣れたぞ。…うーむ、まあまあの大きさじゃな」
シンゲン「う〜…」
ノブナガ「どうじゃ、釣れておるか?漁協の狂犬さんよ」
シンゲン「だぁーうるさい!これからでかいのを釣るんだよ!!」
ノブナガ「ほぉ〜、それは楽しみじゃな…っと、また来た!そりゃっ!
     おお、これは結構でかいぞ。にひひひっ」
シンゲン「くぅ〜、今に見てろ、俺だって……おっ、かかったぜ!」
(ぐいぐい)
シンゲン「そりゃぁーっ!!」
(ばしゃぁっ)
シンゲン「なっしゃー!…って、下駄じゃないかよ!!
     何でこんなモンが釣れるんだよチクショー!!」
(ぽいっ)
ノブナガ「おい、ゴミのポイ捨てはやめんか。」
シンゲン「うぐっ…、わかったよ…(下駄を再び拾う)」

(さらに数分経過)

(ぐぐっ)
シンゲン「おっ、手応えあり!今度こそ!!そりゃっ!!」
(ざっぱ〜ん)
シンゲン「…って、今度は空き缶だ、『ア○ヒスーパード○イ』て書いてある…。
     って、この時代にそんなモンがあるかぁーーーー!!!!」
ノブナガ「いちいちうるさいのぉ、もう少し静かにできぬかおぬしは」
シンゲン「あ〜ん、何で俺ばっかり変なモノが釣れるんだよぉ〜!!!!」
(ゴロゴロゴロゴロ)
ノブナガ「ええい、転がるな鬱陶しい!!」
(ゴロゴロ…ぴたっ)
シンゲン「転がる武田亭…なんちゃって☆」
ノブナガ「…もう突っ込むのも面倒になってきたわ」
シンゲン「う〜、そこはちゃんと突っ込んでくれよぉ〜」
628名無し変更議論中@自治スレにて:2009/07/07(火) 09:50:50 ID:prxt1sEq
七夕保守
629名無し変更議論中@自治スレにて:2009/07/09(木) 02:45:49 ID:nCU+NP1H
乙女小説さんとギャグ乙女さんの続きがみたいのですよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ
630名無し変更議論中@自治スレにて:2009/07/09(木) 13:28:02 ID:nxFehg4o
保守age
631名無し変更議論中@自治スレにて:2009/07/11(土) 14:14:59 ID:J88ah/4W
続きが読みたいです。
632名無し変更議論中@自治スレにて:2009/07/11(土) 16:21:27 ID:VfXu8PL7
作者陣「まだ動く時ではないか…」
ハンターハンター並のwktk感と苛立ち感…
633戦国ギャグ乙女:2009/07/11(土) 18:58:07 ID:K5xE/D5F
(1時間経過)

シンゲン「う〜、当りはまだか〜!」
ノブナガ「少しは落ち着かぬか。それこそ魚に逃げられるぞ」
シンゲン「うぬぬぬ…」
ノブナガ「やれやれ…。…ん?(ふと沖の方を見る)あれは…」

(ぐぐっ)
シンゲン「おし!今度こそ手応えありだぜ!!おりゃぁ〜っ!!」
(ざっぱ〜ん)
シンゲン「……また下駄かよ!チクショー!!ふざけるなぁーっ!!」
(下駄を海に向かって思い切り投げつけるシンゲン)
ノブナガ「あっ、バカ!そっちには…」
(ぶんっ!!)

(がつんっ!)
 ???「あいたっ!!」
(ざばーん!!)

シンゲン「あ…」
ノブナガ「遅かったか…。そっちには沖で小舟に揺られながら優雅そうに
     くつろいでいる奴がおったというに…」

(ばしゃーん!)
 ???「ぶはぁ!」

シンゲン「あ、とりあえず無事だったみたいだな。」
ノブナガ「ずいぶん軽い言い方じゃのう」
シンゲン「あ、こっちに気づいたみたいだぜ」

(ざばざばざばざばざばざば)

シンゲン「おお、すごい勢いでこっち向かって泳いで来たぜ。
     つーか、あんな十二単のような着物を着たままよく泳げるな…」
ノブナガ「最早世界記録更新確実な速さじゃな。しかもお馴染みの烏帽子をかぶったままで」
シンゲン「まったくだぜ。…ん、烏帽子?ということは…おっ、陸に上がって来たぜ」
ノブナガ「今度はこっちに向かって走り出したぞ」

(どどどどどどどどどど…ききぃーっ!!)

 ???「はぁ…、はぁ…、ぜー…、ぜー…」

シンゲン「よお!元気してたかヨシモー!」
ヨシモト「あ…、貴女たち!いったいどういうおつもりなんですの!!」
634名無し変更議論中@自治スレにて:2009/07/11(土) 20:17:09 ID:daxu42+l
シンゲン、ヒドス w
635二次元ダイブ:2009/07/12(日) 01:09:48 ID:KmO7CvqM
いやぁ奇跡ってのはあるもんだね

俺はさ、いつも通りの休日をいつも通りに過ごすべくパチ屋に行った訳よ。
ほんでね、打つのは決まって戦国乙女。
店に一番に並んで、店員に「またかw」って顔されながらも、打つのは決まってこの台
だって面白いんだから仕方ないだろ、嫁なんだから
んで何が奇跡かってーと、昨今の日本の政治の腐敗ぶりに頭にきてね
まぁスロット四号機しかり、パチ出玉しかり、児ポしかり、凌辱しかりですよ、やってらんねっす
ってことを考えながらパチ打ってて、今までためにためたものが爆発した訳ですね。
この休日に俺は一つの事件を起こしてしまったんだ

----二次元へのダイブ----

何したっていうと、頭が沸いた俺は、お気にのパチ台「戦国乙女」の筐体液晶に向かってダイブしたんだ

---そのときの状況を周囲の客が語る。
(緑髪の子との一騎打ちに連続で負けてしばらく席を立っていたんだが、戻ってくるなり「○○ちゃんは俺の嫁!!」って叫んで、液晶に飛び込んだ)
騒ぎを聞きつけやってきた警察もポカーンですよ---

まぁ上のやりとりをダイブした当の本人である俺が知る由もない。なぜなら俺はその場にいないから。
捕まった?いやいや、それならここまでの騒ぎにならなかったでしょうよ
消えたのさ。俺はこの世界から。

…神隠しともいうのかな…

そう…俺にとっての奇跡。それは、この世界。
「戦国乙女」の世界に入り込めてしまったことなんだ
636名無し変更議論中@自治スレにて:2009/07/12(日) 06:08:41 ID:P1LycYm2
おおΣ( ̄□ ̄;)
面白そうな作品の投下キター(≧▼≦)
637名無し変更議論中@自治スレにて:2009/07/12(日) 21:04:48 ID:/VAE9etD
乙女小説さんの続きは.....まだかな?
638戦国ギャグ乙女:2009/07/13(月) 11:26:34 ID:5g1bjiB7
ノブナガ「いや、わしは無関係じゃぞ。やったのはシンゲンじゃからな」
ヨシモト「そんなの関係ねぇですわ!!人がせっかくの休日を利用して
     優雅に『ばかんす』を満喫していたのに台無しですわ!!」
シンゲン「いやぁ〜わりぃわりぃ。まさかお前があんなところで漂流しているなんて
     思いもしなかったからさあ…」
ヨシモト「漂流じゃありませんわ!ばかんすだと言ってますわ!!」
ノブナガ「それよりヨシモト、いい加減着替えてきたらどうじゃ?
     いつまでも水を吸った着物のままでは重くて仕方なかろう」
ヨシモト「そ、そうですわね…。待ってなさい!すぐに着替えてきますわ!」

(10分程経過)

シンゲン「お、着替えてきたなヨシモー」
ヨシモト「うう〜、何でこの私が『じゃーじ』なんてものを着なきゃいけませんの!?
     優雅さのかけらもありゃしませんわ!!…まあ動きやすいというところだけは認めますけど」
ノブナガ「それでも烏帽子だけはきっちりとかぶっておるのじゃな」
ヨシモト「当然ですわ。この烏帽子は私の『とれーどまーく』ですもの」
ノブナガ「それにしても、その青いじゃーじはいまひとつおぬしには似合わぬような感じじゃな。
     やはり緑色のほうがしっくり来るような…」
ヨシモト「仕方がありませんわよ。青と赤のじゃーじしか無かったのですから…」
シンゲン「それじゃあ赤いじゃーじは俺が着るとするか」
ヨシモト「別に貴女は濡れてませんでしょう?何で着る必要がありますの?」
シンゲン「なんでだろう〜なんでだろう〜なんでだなんでだろう〜♪」
ノブナガ「結局ただそれがやりたかっただけなんじゃな…」
639二次元ダイブ:2009/07/13(月) 21:46:04 ID:ICuKu29l

(さて、ここまでのあらすじはこんなものか…)
俺は歩きながらことの顛末を思い起こしていた
平行世界?パラレルワールドってやつなのか?ここは。
人も、物も、植物も、現実世界では所謂「絵」として扱われる世界「二次元の世界」、そこに俺はいる

(妙な感覚だ)
自分の手も体もまるで絵のような…アニメの世界の住人になった気分だ。
でも感覚はしっかりとある、木や草に触れたときの感触や匂いでさえ、現実となにも変わらない
(自分で言うのもあれだが、もともと俺の頭は末期だったからなぁ、これは夢かもしれん)
この世界にくる直前にとった行動が「アレ」なためになんとも言いがたい
頭を強く打ちすぎたか?にしても感覚がリアルすぎる

色々な考えが頭を過ぎりながら、俺は歩いている…ていうか歩かされている。ただいま絶賛連行中

何でこーなった?----

ふと気がつくと俺は木にもたれかかって眠っていた
体中に無数の擦り傷等があり結構いたかったけどなんとか動かせた
ほんで周りに視線をやると何か刃を向けられてて

「…何?これ」
「っ!喋ったぞ!」
「貴様、どこの国のものだ!?その格好はなんだ!?こんなところで何をしている!?」

複数の兵士に囲まれてて刃を向けられながら質問攻め
俺は訳も分からず、取りあえず覚えてる範囲で自分に起こったことを説明した…で捕まった----

「…いやまぁそりゃ、こーなるかも知れないけどよ。他にどうしろと」
「ぶつぶつ騒ぐな!お前の尋問は館について行う、黙って歩け」
怒られた

俺が向かわされてる屋敷とやらが誰のものかは知らないが、どのみち俺には宛てもないし流れに身を任せるしかな
いのだが
(どーなるのかねぇ)

折角夢の世界にこれたのに、速攻で首刎ねられたり牢屋にぶち込まれちゃたまらん。
未来の予想が全くつかなく、目の前は暗くなる…はずだが
…それはそーと、やっぱりここは夢の国だ。
パチ打ってても思ったが、兵士の着ている鎧って露出高いよね。
まぁそんなリアルに再現されるのもあれだけど、乙女だしね。時代劇ってか現代風?
胸なんて谷間がはっきり見える。それに兜ではっきりとは見えないけど俺を連行してる娘、目が大きくてクリッと
しててスゲー可愛い。
やっぱあれだ、こっちの世界の娘はレベルが高いぜ。なんかもうこの娘攻略したい!

「…うへ、へへへへ」
「ん?貴様!何をニヤニヤしている!?」(バチンッ)
「…痛、ツンデレだぁーw (じゅるり)」
「ひっ!何だコイツ!?気色の悪い」
「おい、こいつはだめだ、放っておけ。さっきの説明も訳がわからん。親方様に見て貰ったほうが手っ取り早い」
640二次元ダイブ:2009/07/13(月) 21:49:55 ID:ICuKu29l
そんなやり取りもありながら、俺は大きな屋敷に連れてこられた
(時代劇とかでも見たことあるけど、しっかしそのまんま。でかい、立派な屋敷だなぁ。ていうか、城とかじゃな
くてこんな所に親方様ってのはいるのか)

そのまま俺は兵士に連れて行かれ、広い庭のようなところでしゃがませられる
手は後ろで縛られたまま。地面は砂利、ちょっと痛い
「もうじき親方様がみられる。くれずれも粗相のないように。…いいな!?く・れ・ぐ・れ・も!だぞ」
「へーい」
(…ん?俺のことを心配してくれてる?デレた?フラグたった?)
などと考えていると周りで空気が張るのを感じた。そこにいる一同が皆、緊張している様なそんな感じだ
その原因であろう足音がこちらに近づいてくる

トッ、トッ、という足音が止まり、俺は顔をあげる。そして思わず目を見開いてしまう
「あっ、あ、ああっ」
「貴様か?例の不審人物。確かにおかしな服を着ているな」
メガネをあげる動作をしつつ、目の前の女性が声を発する
戦国乙女の一人。無数のくないで敵を殲滅する、明智ミツヒデがそこにいた

「く…くぎゅううぅぅぅう!!!!!」
思わず俺は声をあげながら立ち上がってしまった。まさかこんなに早く乙女に会えるなんて思わなかった!
「何だコイツは、いきなり!」
ミツヒデが少し驚いた顔をし、周りに視線を送る

「へぶしっ!」
すぐ後ろに控えていた兵士に頭を押さえ込まれる。地面にめり込まんばかりの勢いだ
「大人しくしろと言ったろっ!!」
「イテテ。くぎゅ…っは!!!そ、そうかっ!」

頭を打って、俺はある事実に気づいた
「ここは二次の世界!中の人などいない!!」
「…あんたさぁ、さっきから人の話聞いてる?」
「痛い!痛い!止めて!アイアンクローは止めて!」

またしても顔をあげてしまった俺を兵士の手が覆う
「騒がしいヤツだ…」
ミツヒデはゆっくりと腰を下ろしながらこのやりとりを見ていた。
その瞳に大きな蔑みの光があることを感じつつも、俺は「戦国乙女」との出会いに心が躍るのだった
641乙女小説〜初陣〜8-1:2009/07/13(月) 23:32:23 ID:KKx1gq62
ミツヒデ「殲滅せよ」
ミツヒデ軍「おー!!!」

ミツヒデ「ふっ……こちらの勝利は明らかだ……」
相手方はミツヒデ軍の巧みな軍略と武力の前には最早勝機は無く、ただ首謀者を逃す為に兵士自らが盾となり時間稼ぎをするしかなかった。
その中で一瞬で敵を葬る影が一つ。

顔や身体は返り血で朱に染められ、そしてこの世界では珍しくそれは男だった。

その顔はまるで新しい玩具を与えられた子供。
はたまた死神の鎌を振るう残酷な天の使い。
それの笑顔は相手方にとっては恐怖でしかなかった。

時は数分前に遡る。
―――
――――

ミツヒデ「敵は延暦寺の落武者どもに過ぎん。何も恐れる事はない。火計地点まで誘導すれば最早我が軍の勝利だ。」

此処は滋賀郡のとある森林。

近日物見の方から延暦寺焼き討ちの時に逃げ延びた兵が一軍を率いて此方に向かってきていると報告があった。
ミツヒデ「ふっ、ノブナガには勝てないと思い、まず我に牙をむこうとは。自分らがいかに愚かか地獄で悔いるがいい」

作戦はいとも簡単に成功した。
誘導部隊が敵を引き付け誘導地点に敵が来た瞬間、一斉に左右から火矢が襲う。
そして敵が混乱に陥った時、伏兵が後ろから前から、更には矢が放たれた場所からも延々と伏兵が敵に襲いかかる。

642乙女小説〜初陣〜8-2:2009/07/13(月) 23:35:41 ID:KKx1gq62
ミツヒデ「一人も生きて返すな。全て殲滅せよ」

ミツヒデは後方で戦況を見、勝利を確信していた。
だがその時のミツヒデの顔には何故か何時もの余裕がなかった。

それは何故か

ミツヒデはある男の戦いぶりを終始見ていた。
その顔は、我が子の初陣を心配する母のようであった。

ミツヒデ「◎◎………死ぬなよ………」

――
―――
――――
兵士1「そんじゃ今日の戦が終わったら皆で飲もうね!」

◎◎「お、いいねぇ。終わった後の楽しみがあると俄然やる気が出る」

兵士2「初陣なのに何か抜けてるね〜。死んでもしらないよ?」

◎◎「そんな悲しいこと言わないでよ〜。とりあえずみんな生きて帰ってパーっとやろうね〜」
兵士達「お〜!!!」
兵士3「……でももし◎◎がミツヒデ様に誘われたら私達は空気読むからね(ニヤニヤ)」周りの兵士「ニヤニヤ……ヒソヒソ……」

◎◎「何時もそうだが………オマエライイカゲンニシロー!!!」

――
―――
――――
兵士1「ぐぁっ!!」
バタッ

◎◎「…」

兵士2「いや……だ……」
バタッ

◎◎「……」

兵士3「ミツ……ヒ…デ様……御武…運を…」
バタッ

◎◎「………」

何でだよ

何で皆死んでんだよ!
約束したじゃん!!

これ終わったら皆で飲もうって………

これが戦……

643乙女小説〜初陣〜8-3:2009/07/13(月) 23:42:33 ID:KKx1gq62
どんなに自分達が有利でも被害は0にはならない。

俺は昨夜、他のヤツなんてどうでも良いと言った。

でもダメだ……

やっぱりダメだ……

仲間が隣で死ぬなんて……

いっそのことここから逃げたい

何もなかったことにしたい

くそー!!!

俺はそれでも何とか抵抗する敵を切り続けた
涙が溢れる

だが俺は心の中で再度決意を固めた

うっ……ひっく……
でも耐えなきゃいけない
やるしかない!!
ミツヒデ様を護る為、そして散っていった仲間の為―

周りは酷い死臭が込み上げ、さっきまで生きていたはずの新しい屍や身体の一部、生首等が沢山転がっている。
何度も何度も吐きそうになりながらも、俺は剣で迅速に人を切り、遠くの敵にはクナイで葬り、気が付けば自分の身体は朱で染められていた。

――
―――
数刻が経ち、最早涙は枯れ、吐き気がなくなった。

逃げ惑う敵兵

だが俺は逃がさない……
ミツヒデ様に仇なす敵
俺の友達を殺した敵

ミンナ殺ス……

俺は切り続ける……

正気などもう何処にもない
最早快楽でしかなかった
周りには今切った兵でもう敵兵はいない

勝ったと確信した

◎◎「終わった……か……」

俺はミツヒデ様の下に戻る

!!!

殺気!!!
敵兵「ミツヒデ!!覚悟!!」

644乙女小説〜初陣〜8-3:2009/07/13(月) 23:43:39 ID:KKx1gq62
どんなに自分達が有利でも被害は0にはならない。

俺は昨夜、他のヤツなんてどうでも良いと言った。

でもダメだ……

やっぱりダメだ……

仲間が隣で死ぬなんて……

いっそのことここから逃げたい

何もなかったことにしたい

くそー!!!

俺はそれでも何とか抵抗する敵を切り続けた
涙が溢れる

だが俺は心の中で再度決意を固めた

うっ……ひっく……
でも耐えなきゃいけない
やるしかない!!
ミツヒデ様を護る為、そして散っていった仲間の為―

周りは酷い死臭が込み上げ、さっきまで生きていたはずの新しい屍や身体の一部、生首等が沢山転がっている。
何度も何度も吐きそうになりながらも、俺は剣で迅速に人を切り、遠くの敵にはクナイで葬り、気が付けば自分の身体は朱で染められていた。

――
―――
数刻が経ち、最早涙は枯れ、吐き気がなくなった。

逃げ惑う敵兵

だが俺は逃がさない……
ミツヒデ様に仇なす敵
俺の友達を殺した敵

ミンナ殺ス……

俺は切り続ける……

正気などもう何処にもない
最早快楽でしかなかった
周りには今切った兵でもう敵兵はいない

勝ったと確信した

◎◎「終わった……か……」

645乙女小説〜初陣〜8-4:2009/07/14(火) 00:48:23 ID:uUFs97ZC
先程横たわっていた敵兵が傷だらけになりながらミツヒデ様に突進するよう駆け出す。

余りにも不意により皆反応が遅くなってしまった。
ミツヒデ様は馬に乗りながら身動き一つとらない。

その顔には焦りではなくむしろ確信があった。

敵兵「明智ミツヒデ討ち取っ……」

敵兵は自分の背中に違和感を感じる。
振り向くとそこには鬼神の如く剣を振るっていた男が立っていた。
そして自分の背中から腹にかけて刀が貫通している。

敵兵は少しずつ意識が遠のく
敵兵「無……念…」
バタッ

最後の敵兵は其処で息絶えた

俺は絶命した事を確認しミツヒデ様に駆け寄る

◎◎「ミツヒデ様!お怪我はありませんか!?」
ミツヒデ様は鼻で笑うミツヒデ「貴殿のおかけで命拾いした。礼を申すぞ」

そう言うミツヒデ様だが実は分かっていた。
何もしなくても、◎◎が助けにくるだろうと。

ミツヒデ「前衛部隊は首謀者を探しだし迅速に葬れ」

ミツヒデ様はすぐさま命令を下す。

前衛部隊はそのまま逃げていったであろう道を一斉に走りだす。

俺も今回は前衛。俺も走り出そうとした時

ミツヒデ「◎◎は此処に残り我を守れ」

俺は戸惑った。いきなり何を言ってるんだと思った。

◎◎「いや……しかし…」

ミツヒデ「我の命令が聞けんのか?」

鋭い目付きで俺を睨む
646乙女小説〜初陣〜8-5:2009/07/14(火) 01:02:39 ID:uUFs97ZC
◎◎「は……申し訳ございません……◎◎はこれよりミツヒデ様を守る為此処に残りまする」

ミツヒデ「ふっ、それで良い」

ミツヒデ様は満足したのか少し笑い、先程の鋭い目付きではなくなった。

そして数分後、首謀者を捕まえてこの戦は実は上杉ケンシンによる策略だということが分かった。

ミツヒデ「なるほど……道理で落武者にしては兵が多いと思った」
兵士「こいつはどうします?」

最早首謀者はボロボロで目は生気が感じられなかった

ミツヒデ「◎◎よ。どうする?」

ミツヒデ様は俺に聞いてきた。少し驚いたが表情には出さぬように俺も聞いた

◎◎「俺が決めていいんですか?」

ミツヒデ「ああ。生かすも殺すも好きにしろ」

◎◎「はい」

ザシュッ

俺は返事をした瞬間に居合いで首謀者の首を跳ねた

ミツヒデ「ふっ。流石に仕事が早いな」

◎◎「……帰りましょう」

ミツヒデ「そうだな」
ミツヒデ様は高らかに叫ぶ

ミツヒデ「皆の者!この戦我が軍の勝利だ!引き上げるぞ!」

一瞬の歓声

そして兵達は素早く列になり帰路にたった。
その途中一人の兵士にミツヒデが小声で何かを聞いていた

ミツヒデ「被害は?」

兵士「重傷者はいませんが死者は50くらいです」

ミツヒデ「そーか」

俺はその会話が聞こえてしまいまた気分が悪くなってしまった

647乙女小説〜初陣〜8-6:2009/07/14(火) 01:05:46 ID:uUFs97ZC
守れなかった

みんなも……

俺は無力だ……

辺りが真っ暗になる頃に俺達は城に着いた

俺はすぐに自分の部屋に戻った

みんなは汚れた俺を見てお風呂に入るよう言ってきたが断ってしまった

部屋に戻ると、カピバラが俺を出迎えてくれた

カピバラ「きゅるる…」

何故だろう?「大丈夫?」って心配してくれたように聞こえた。

俺はカピバラを抱き、大丈夫だよと言い返した。

数分後、声が聞こえた
ミツヒデ「我だ。入って良いか?」

またミツヒデ様だ。

◎◎「…どうぞ」

襖が開く。ミツヒデ様は俺の前に座る。

そして口を開いた。

ミツヒデ「死者は50余名」

◎◎「………はい……」

ミツヒデ「少なからず死者を出してしまったが、貴殿の活躍は正に鬼神と呼ぶに相応しい活躍だった。次の戦も期待している」

◎◎「ありがとう……ございます……」

俺は俯いてこう言うしかなかった。
死者50。昨日まで生きていた仲間。

そのうち慣れるのだろうか。

俺は俯いて考え事をしてる時、ふと全身に暖かいものが被さる感じがした。

その暖かさは、ミツヒデ様だった。

648乙女小説〜初陣〜8-7:2009/07/14(火) 01:34:22 ID:uUFs97ZC
俺を自身の胸に押し当て優しく抱き締めてくれた。

俺はまたパニックになりかけたがミツヒデ様が先に喋りだした。

ミツヒデ「さっきの我の発言は、一君主としての発言。今の我の発言は女としての発言だと思え」

◎◎「は………はい…」
ミツヒデ「無理をするな。本当は死者が出て泣きたいくらい悲しいのであろう?」

◎◎「そ……そんなこと!」

ミツヒデ「だから無理をするな!」

急に強い口調で言われ、俺は黙ってしまった。 更にミツヒデ様は口を開く

ミツヒデ「今は泣け。今日は特別に我の胸を貸してやる。だが今日ここで誓え。死んでいった仲間達の為に。今日この戦を以て、◎◎は更に強くなると」

ミツヒデ様は腕の力を更に強め俺に言い聞かす。

俺は枯れた筈の涙がまた溢れるように流れ出した。

◎◎「守れなかった……守れなかった………どうして死ぬんだ………死ななきゃ……いけないんだ……」

最早止まらない

「何で俺は無力なんだ!!何で戦なんてあるんだ!!何で皆死んじゃったのさ!!飲もうって約束したじゃん!!!俺は……俺はただ仲間と笑って平和に生きていたいのに!!う……うゎーー!!ひっ……く……あ…あぁ……」

俺はミツヒデ様の胸の中で泣き叫んだ

ミツヒデ様は何も言わず、ただ俺をずっと抱き締めてくれた。

因果応報

俺は此処に来る前に沢山の人を殺した。

だから今そのお返しが来てるのかもしれない。
649乙女小説〜初陣〜8-8:2009/07/14(火) 01:38:25 ID:uUFs97ZC
でも俺は誓う

死んでいった仲間の為に

ミツヒデ様の為に


俺はまだ殺人の剣を振るう


そして平和になった時、今度は平和を守る為に、人を守る剣を振るう。

みんな見ていてくれ

この初陣を糧に、俺は絶対成し遂げる!

ミツヒデ「……もう大丈夫か?」

◎◎「はい……ありがとうございました……」

俺達は顔を合わせる。そして再度俺は言う。「貴女が榛名を手に入れ天下を治めるまで俺はミツヒデ様の為戦います!」

ミツヒデ「良い顔だ。先程とは別人のようだ。これから先、辛いことがあるとは思うが、その時は今の誓いを思いだし乗り越えるのだ」
◎◎「はい!」
俺はもう挫けない

俺はもう大丈夫

明日からまた頑張るぞ!
なっ?カピ……

あれカピバラは?

ミツヒデ「んっ?あ…やめ……くすぐ……たい…」

えっ………

まさか………

カピバラ「ぷふっ。きゅるる♪」

おそらくミツヒデ様が俺を抱いた時、その拍子にカピバラがミツヒデ様の所に移動して……

その………胸の中に………

胸の谷間からソイツは出てきた

ミツヒデ「ちょ………そんなに動く……な………あ……」

勢いよくカピバラは谷間から出てしまい、ミツヒデ様の着物がはだけてしまった。

650乙女小説〜初陣〜8-9:2009/07/14(火) 01:50:09 ID:uUFs97ZC
ミツヒデ「ん……ふぅ……」

カピバラ「きゅるる〜」

◎◎「キサマー!!!(ゴゴゴゴゴ)」

………

◎◎「グッジョブ!!!」

そして何時もの如く気絶した◎◎

長い長い1日はやっと終焉したのだった

ミツヒデ「ふ……またか……」

兵士「ミツヒデ様!」

ミツヒデ「どうした?」
兵士「書状が届きました。届け元は……伏屋様です」

ミツヒデ「分かった。ご苦労。」

兵士「失礼します」

ミツヒデは兵士からもらった書状を開く

ミツヒデ「………」

この書状が決めてだった

ミツヒデは何かに対し覚悟を決める

終焉した筈の今日は実はまだ終わらない

◎◎よ

気絶してる場合ではないぞ

ミツヒデ「ちょうどかぴばら(?)のせいで少し火照ってしまった所だ」

今日の第二幕は静かに始まりを告げる

ミツヒデは◎◎を覆う。

ミツヒデ「◎◎。起きろ」

◎◎は静かに目を開ける。自分が今信じられないことになってるとは微塵も知らずに

二人の夜は続く

次賞へ続く



651名無し変更議論中@自治スレにて:2009/07/14(火) 08:44:09 ID:hOQS4jHn
乙女小説さんお疲れ様です!
この後どうなっていくのか楽しみです!
次回作も期待してます
652名無し変更議論中@自治スレにて:2009/07/14(火) 19:01:53 ID:eEqwDjS/
乙女小説さん、乙です。
伏屋からの手紙…大胆発言のミツヒデ様…コレは超展開の予感! (;´Д`)

あ、マジで超展開ならエロパロ板でね。
653戦国ギャグ乙女:2009/07/15(水) 14:49:06 ID:Igc3/i6z
(数十分経過)

ヨシモト「何で私まで釣りをしなければいけませんの!?」
ノブナガ「おぬしがシンゲンの『今川家の当主様は釣りもできないのかなぁ〜?』なんて
     幼稚な挑発に乗るからじゃ」
ヨシモト「うっ…」
ノブナガ「それよりも、日も落ちてきた。そろそろ締めねならぬな」
シンゲン「へっへー、最後に俺がそこで大物を釣るってわけよ」
ヨシモト「言うだけならばただですわね」
シンゲン「そういうお前はまだ1匹も釣ってないじゃないか」
ヨシモト「(ぐさっ)」

(ぐぐっ)

シンゲン「おっ、来たぞ来たぞ!うぉっ、すごい手応えだ!こいつは間違いない大物だぜ!!」

(ぐぐぐ)

シンゲン「こらっ、暴れるなって!…だけど、ますます期待は高まるぜ!!」

(ぐぐぐぐ)

シンゲン「ノブナガ、悪いが手伝ってくれ!これは俺一人じゃ釣り上げられなさそうだ!!」
ノブナガ「それは構わぬが、分け前はしっかりともらうぞ」
シンゲン「くっ、…この際仕方がない、頼む」
ノブナガ「交渉成立じゃな」
ヨシモト「それでは私も…」
シンゲン「お前はいいや」
ヨシモト「(がーん)」

シンゲン「よし、だいぶ上がってきたぞ。あと少し…」
ノブナガ「来い…来い…、…今じゃ!!」
シンゲン&ノブナガ「「そりゃぁーーーっ!!!!」」

(ざっぱーん)

 ???「うおおおおおおお!!!!!!!!!!」

  一同「「!!??」」

(どさっ)
 ???「あいててて、何なんだよいったい!?…ん?褌に釣り針?危ないなあまったく」
シンゲン「お、お前は…」
 ???「あ、あなたたちは…」

(次の瞬間、ぱああああっと最高の笑顔を浮かべるシンゲン)

シンゲン「ケンゾウぉ〜!ひっさしぶりぃ〜!!会いたかったぜぇ〜っ!!(ケンゾウに抱きつく)」
ケンゾウ「うわっぷ!シ、シンゲン殿!?」
654名無し変更議論中@自治スレにて:2009/07/15(水) 20:31:42 ID:lSHdRm/R
ここでまさかのケンゾウ登場!!
さてどうなる!?
655名無し変更議論中@自治スレにて:2009/07/15(水) 20:45:47 ID:yO9MkAAZ
此処でケンゾウktkr w
って、ノブ様との分け前はどうなるんだ!?
656魁!!乙女ブレード:2009/07/17(金) 09:32:25 ID:Hu30nylo
>>507の続き 遅くなりました。
───────────────────────────

シンゲンの勢いのある声が響き渡ろうとした瞬間、それより早く乾いた音が道場内に響き渡った。
まるでそこだけ時間が止まったかのようにシンと静まり返る。

しかし、彼女が振り向いてシンゲンの背中へ向けて竹刀を構えたことでその時間は動き出した。

 「い、一本!!それまで!」

ハッと気づいたように遅れて宣言されるヤスヒロの声。
だがそれを聞いてもいまだに動かないシンゲン。いや、動かないのではなく動けなかったのだ。
シンゲンは唖然としたまま、頭の中で映像を呼び起こす。
確かに自分は彼女の見えないはずの右側を狙ったはず…それなのになぜこんな綺麗に小手を返される…?

 「シンゲンっ」
 「あっ、あぁ…」

ケンシンの声で思考は道場へと戻り、頭にハテナが浮かんだままではあるが、蹲踞の姿勢を取った。
新生剣道部の初試合がここに終わったのである。

面を脱いだシンゲンの表情には、不満・疑問といった複雑な感情が見て取れた。
傍に寄ったケンシンも、そんな彼女を不安そうに見つめる。

 「おっかしいなぁ…。うぅ〜…あいつ、本当は見えてんじゃないのか?」
 「シンゲン、それは───」

さすがにそれを言うのは、とケンシンが制しようとしたと同時に向かい側から声が飛ぶ。

 「半分正解ですよ、先輩」

面を脱ぎながらマサムネが応える。大して汗をかいていないのは流石といったところか。
そしてその応えに、再び疑問を持つ。

 「半分っていうのはどういうこと?」

ケンシンが聞くと、マサムネは右目にしている眼帯に慈しむように触れながら応えた。

 「私の右目はモノを見ることはできない。だけど…人の心が見える」
 「人の…心?」

ずいぶんスピリチュアルなことを言い出すものだと、ケンシンは思った。
ケンシンだけではない、シンゲンも…さらには外野の二人も。

そんな変な空気を察したのか、マサムネは慌てて修正した。

 「そ、その…本当に人の心が見えるっていうのではなくて…。私の右側に回り込んできた
  何十人という相手はどうやら皆同じ事を考えているようで。となれば狙い撃ちです、そんな心は…」

ざわ… ざわ… 彼女の言うことも最もだ。
何も昨日今日見えなくなったわけではないだろう。何年も…剣道をやるためにそれこそ必死の思いで克服しているはず。
そう考えればシンゲン戦で見せたあの動きもうなずける。

当のシンゲンも、自分の浅はかな戦略を軽くいなされた事にしょぼくれているようだ。
無理もない。それに、この試合はマサムネを剣道部に引き入れるための大事な試合だった。
となると、この逸材を逃してしまうことになるわけだ。
まぁ、最初から彼女は乗り気ではないようだったし、仕方ないのか…はぁ。
657名無し変更議論中@自治スレにて:2009/07/17(金) 12:42:57 ID:V1O7GxeI
乙女ブレードさん復活キタ−−−(゚∀゚)−−−!
658名無し変更議論中@自治スレにて:2009/07/17(金) 14:14:05 ID:tZYiSGh7
乙女ブレードさんお帰りなさい!
そしてお疲れ様です!
次の作品も期待してます
659戦国ギャグ乙女:2009/07/17(金) 15:08:24 ID:ounnauVr
シンゲン「最後の最後で人生最大の大物を釣り上げるなんて、
     やっぱり神は俺の味方だったぜ!!」
ケンゾウ「あ、あの…」
シンゲン「ケンゾウ、もうお前は俺のモンだぜ!(ケンゾウの顔を自分の胸に引き寄せる)」
ケンゾウ「むぐっ!ん〜〜!!」
シンゲン「これも俺の日頃の行いがいいからなんだな☆」
(ぎゅぅ〜)
ケンゾウ「ん、ん〜!!(い、息ができない…)」
ノブナガ「おいシンゲン、ケンゾウが苦しんでおる。いい加減離してやらぬか」
シンゲン「え?…あ、大丈夫かケンゾウ?(ケンゾウを解放する)」
ケンゾウ「ぶはぁっ!…はぁ、…はぁ、…あ、危うくこの世で一番幸せな死に方を
     実践するところだった…」
シンゲン「おお、そうかそうか。俺に抱かれるのがそんなに幸せなんだな?」
ケンゾウ「あ、いや、今のはモノの例えというかその…」
シンゲン「ケンシンよりも俺のほうが抱かれ心地がいいってことなんだよな?」
ケンゾウ「何で姉さんを引き合いに出すんですか?」
シンゲン「だって…なあ?」
ノブナガ「うむ、おぬしら姉弟は二つで一つという印象が強いからな」
ケンゾウ「………」

シンゲン「…というわけで、今日の戦利品であるケンゾウは俺がこのまま甲斐にお持ち帰りということで…」
ノブナガ「待たぬかコラ。ワシの分の分け前を忘れるでない」
シンゲン「じゃあ10日に1回くらいはお前に貸すということでいいか?」
ノブナガ「ふざけるでない。1週間中4日間はおぬし、残り3日間はワシということでよかろう?」
シンゲン「なんだよそれ?せめて5日間は俺、残り2日がお前だろ?」
ノブナガ「それでは月曜日から金曜日まではおぬしで土日はワシということでよいな?」
シンゲン「あーっ、ずるいぞそれ!」
ノブナガ「わがままな奴じゃな」

ケンゾウ「俺の意思はまったく無視なんですね…」
ヨシモト「あなたはまだいいですわ。私なんか存在自体無視されてしまってますわ…」

(どどどどどどどどどどどどどどどど)

ヨシモト「あら?向こうからものすごい勢いでこちらに向かって突進してくる人が…。
     …というか、やっぱり現れましたわね」

ケンシン「くぉぉぉぉぉぉらぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!」
660名無し変更議論中@自治スレにて:2009/07/17(金) 16:22:22 ID:3MgjBKKE
ケンシンktkr
661名無し変更議論中@自治スレにて:2009/07/18(土) 22:41:06 ID:HhNztJE/
ブラコンケンシン、やっぱりキタ―――(゚∀゚)―――! w
662名無し変更議論中@自治スレにて:2009/07/19(日) 10:19:54 ID:PA373ez2
作者が増えた…
ワクワクテカテカ
663二次元ダイブ:2009/07/20(月) 01:02:10 ID:5bfD/22l
「さて、では貴様の話を聞かせてもらおう」
目の前に腰掛けたメガネの将。「戦国乙女」明智ミツヒデが俺に視線を向けながら喋っている
正直…たまりません、これ。

今日ほど生きていて良かったと思った日はない(いやもしかしたら死んでるかもだけど…ここは天国?)
絶対に手の届かない存在、心の中の存在だと思っていた二次の世界が眼前に広がり
そして、俺の大好きなパチ台「戦国乙女」。その登場人物であるミツヒデが俺に直に話しかけているのだ!
(やべぇーYO!心臓バックンバックンだYO!これ「嫁」に会ったらどうなることやら!)

「…では私から幾つか質問させて貰おう」
「はいっ!なんなりとっ!」
元気よく返事をした俺とは裏腹に、ミツヒデは静かに、こちらの心の中まで読むかのような深い瞳で言葉を発する
「まず第一に、貴様はどこから来た?」
(いきなり答えずれーよ。兵士にも話したが、頭どうかしてんの?ってリアクションしか帰ってこないしなぁ。…ええ、どうかしてますとも!)

「…この世界とは違う、日本からきました」
俺の返答に、ミツヒデは兵士とは同じリアクションをしなかった。
むしろ興味深げにふむふむと頭を頷かせているくらいだ
「…この世界とは違う。とはどういうことだ?」
「えー、と、その、なんといいますか…説明しにくいんですが」
ほんとに説明しにくい。ここが「本来の戦国時代」なら、ただタイムスリップしただけなのだが
俺の世界でつくられた新しい世界なのだ、ここは

「俺のいた世界は、あの、戦国時代が終わってから遥か未来の世界なんですが」
この言葉にミツヒデは反応を示したのが分かった
「ぁあ、いや、それがこの戦国時代ではなくてでして」
「どういうことだ?」
「あの、俺のいた世界では日本はすでに統一されていて、一つの国になってまして。戦国…戦とは無縁の世の中なんですが」
無い脳みそをフル活用で言葉を紡ぐ
「そこではパチンコという遊びが流行ってて。そのパチンコ台にダイブしたら、ここにいた。と言う訳です」
「訳がわからん」
ですよね!

ミツヒデはふぅっと息をはく。頭のなかで何かを整理しているように
「では貴様は未来から来たのではないのだな?」
「正確に言えばそうなります。」
「…ふむ、ならばよいか…。ではそのパチンコというものについて説明せよ」
それもまたメンドイな
「パチンコというのはですね。まず紙幣で玉を購入し、玉を打ち出して穴に入れる。すると、3個の数字が回って同じ数が揃えば当たり、揃わなければハズレというゲームです。」
「…穴にいれる…まぁ想像できる。では数字が回るとは?」
(液晶なんてないもんなぁ…どうする。)
「んーと、あぁ!サイコロです!サイコロが回るイメージです」
この時代にサイコロなんてのがあるか分からんが、他にいい例えようが思いつかん。
「サイコロ…。まぁ良い」

通じたのかどうか分からん。でもミツヒデの掛けてるメガネも、本来の戦国時代には無かったハズ。ある程度は現代風な世界なのだろう
「その遊びの道具であろうパチンコ台とやらに飛び込んだ理由も聞きたいが、おそらくそれも、聞いて理解できんのだろう。」
それはどっちかってーと精神的なものですが…
「気づいたらこの世界にいた。それではこの世界に移動したときのことも覚えてないのだな?」
「はい。」
ミツヒデはしばし考える。だがその表情からは何を考えているのか読み取れない
「貴様はこれからどうするつもりだ?」

-その言葉に、俺の心が揺らいだのを確かに感じた-
664二次元ダイブ:2009/07/20(月) 01:03:30 ID:5bfD/22l
「どうする…といいますと?」
「元の世界に帰れるのか?それともここに居続けるのか」
「…自分自身、まだこの状況を完全に把握できていません。帰る手段も不明で、流れに身をまかせるしか無いと思っております」
「流れ…か。まぁ状況が状況だけに仕方ないやも知れぬが…」
ミツヒデはすっと周りの兵に目配せをする
「流れに身をまかせることが正解かもしれぬ。貴様はおそらく運が良いであろうからな。」

運がいい…。確かにこの世界に入り込めた俺は運がいいのかも知れないが、なぜミツヒデがそういえる?

俺の疑問に答えるようにミツヒデが続ける。僅かに、唇の端に笑みを浮かべて
「戦場で眠りながら、生きているのだからな」
(戦場…?)

俺の頭に浮かんだ疑問にミツヒデは今度は答えなかった。代わりに別の言葉を発する
「この者は客人として扱う。戦が終わるまで守り抜け」
ははぁ!

勇みよい兵の声。その声と共に俺の頭は僅かに揺れていた
(戦場…だと?…合戦をしているのか?一体誰と)

頭に浮かぶ無数の疑問。だがそれらの回答を得られぬまま、ミツヒデはどこかにいってしまうのだった。
665二次元ダイブ:2009/07/20(月) 01:09:15 ID:5bfD/22l
「あんた、ホントに運がいいよ」
前をいく兵士がそう言う。例のツンデレ兵士(命名俺)だ

「そうかい?行く宛ても無い身だぜ?」
「ミツヒデ様に客として扱われる。それだけでも十分だと思うけど?」
「それは…そうかも知れない」
「あんたみたいな得体の知れないヤツ、本来なら牢に入れられるとこよ」

兵士の言うことももっともだ。っと俺も思う
俺の知るミツヒデのイメージだと、慎重で冷静だからな。

確かに得たいの知れない俺が客人として扱われることは運が良かったのかも知れない
というより…
(俺としては、乙女と会えたことが第一の幸運だろうけどね!)

心の喜色を隠せないまま俺は兵士に話しかける
「いやぁ。ミツヒデ様は美人ですね」
「そうね。頭脳も明晰で、容姿も端麗。我等の親方様は天下を担える逸材よ」
兵士の目に憧れの光が見える。

(天下を担える…ね)

どういう経緯かはわからんけど、すでにミツヒデはノブナガの部下にあらず…か。
いや…そもそも最初が違うのかもしれない。ここは俺のいた世界とは違うんだ

でもまぁ。部下に慕われるのはいいことだろう。内紛に巻き込まれて死亡ってのも嫌だしなぁ
などと考えながら、俺は質問の指向を変える

「戦…ってさっき言ってたけど、一体どこのどいつ様が相手なんだ?」
仮にオウガイだったらすぐ逃げるけど
「いま戦っているのはあまり大きな相手ではないわ。ただ通り道にいただけの国。鶴賀家よ」
…聞いたこともねーよ。んな名前。歴史は得意ではないが、史実にいるのか?それともこの世界オリジナル?
複数の疑問が浮かんだが、それよりも引っかかるところがある

「通り道って何さ?」
「我々が攻めたい国はここより南東の徳川家。その道中に今戦ってる相手がいる。無視して突っ切って、後ろから襲われたら危険だからね」
「!なんですと!?」
666二次元ダイブ:2009/07/20(月) 01:10:50 ID:5bfD/22l
思わずそう言ってしまった。

今ミツヒデ軍は徳川に攻め入ろうとしているのか!?徳川といえば、乙女の一人「徳川イエヤス」の治める国だろ
「どうかしたのか?」
「あぁ、いや。ずいぶんとでかい国に戦いを挑んでるんだなって思って」
「徳川については知っているのか?」
「知っているというか、俺のいた世界の歴史にも強い国としてその名前は出てくるってだけで…今戦っている徳川家については得に何も」
「なんだ…紛らわしいな」
すいませんね。


それにしても驚いた。ミツヒデがイエヤスの国に進軍しているなんて。
またまた知りたいことが出てきたぞ、どういう経緯でミツヒデとイエヤスの合戦に発展しているのかだ

「着いたぞ」

俺が質問をする前に、先を行っていた兵士が声をかけてくる
そこは小さな和室だった。得に目立ったものがあるわけではないが、戸の向こうにきれいな庭が見える。

「しばらくはここで待機していて貰いたい。戸の向こうに一人兵を置くので、何かあればそのものに。戦が近いゆえ、変に屋敷内をウロウロしてるとホントに斬られるぞ」
「…了解した。案内と、心配してくれてありがとう」
「客人だからよ」

そういうと兵士は部屋から去っていった。俺は戸の向こうの庭を眺めつつ、畳の上に寝転がった。
取りあえず、命の危険は回避したのだろう…たぶん


(なんか疲れた)

得になにをしたわけでもない。ただ自分の周りの環境に対して、新しい情報が多すぎて頭がグルグルしている。
ダイブして、この世界に入り込んで、ミツヒデに会って、そして…戦。それも、イエヤスと

「「貴様はこれからどうするつもりだ?」」
ミツヒデの言葉が脳内再生される
(ホント。俺は…何を)

あのとき、確かに俺の心が揺れた。
いろいろな思考が頭を巡り、その気持ち悪さに俺は考えるのを放棄した。

(どーにでもなれだ)
そして俺は目をつぶる。面倒そうなことからは逃げる、駄目な人間だ

(ミッチー、可愛、かった…な…)
数分後には俺はすやすやと寝息を立てていた
667名無し変更議論中@自治スレにて:2009/07/21(火) 21:46:27 ID:codsC550
保守保守
668名無し変更議論中@自治スレにて:2009/07/21(火) 21:58:40 ID:/8JeJ+V/
保守がてら、「親方様」じゃなくて「お館様」または「お屋形様」だと思われ

ともあれ執筆人さんたちガンガレ!楽しみにしてるお(`・ω・´)
669名無し変更議論中@自治スレにて:2009/07/22(水) 12:49:18 ID:EOXdL6u0
日雇い労働の夫と戦国武将の妻たち - 第一章 -






        彡川三三三ミ
       川川 ::::::⌒ ⌒ヽ
      川川::::::::ー◎-◎-)
      川(6|::::::::  ( 。。))  
    ._川川;;;::∴ ノ  3  ノ    一夫多妻だお!!             - 完 -
  /;;;:::::::::::::::\_;;;;;;;;;;;;;;;;ノ    
 /::::  /::::::::::::    |::::|               _  
(:::::::: (ξ:  ・ ノ:::・/:::|           __( "''''''::::.
 \::::: \:::::::   (::: --;;;; ______,,,,,,---'''''''"""" ヽ   ゛゛:ヽ.
 /:::\::::: \:::  ,, ,,--""::::::""""  ノ (:.     \::.   丿
/::::   \::::: \:::"" :::::::        ....⌒......::::::::::::彡''ヘ:::...ノ
|:::      \::   ̄ ̄⊇)     ::::::::::;;;;;,,---""" ̄  ^``
|:::::::      \;;;;;;;(...        ̄ヽ
\::::::::::    '(:::   ::::   ;  :   ヽ
  \::::::::::::  (::::       ::      )
    ):::::  ヽ:::::     :::..     ノ
   /::::::::: //\:::::::  /\:::;;;;;__ノ
 /:::::  (_(_   ̄ ̄    ̄
 (      ゝ  ゝ
670名無し変更議論中@自治スレにて:2009/07/23(木) 07:06:01 ID:HFxSBz8v
先日も思ったので突っ込んでおく

保守るならageとけ
671戦国ギャグ乙女:2009/07/23(木) 22:25:38 ID:d5CPm4/m
(どどどど……ききぃ〜っ!!)

ケンシン「あなたたち!ケンゾウに何してるのよ!!」
ケンゾウ「ね、姉さん!」
シンゲン「何って、今しがたケンゾウを釣り上げたから持って帰ろうとしてただけだぜ。なあノブナガ」
ノブナガ「うーむ、今さらながら基本的な疑問なんじゃが…。なぜケンゾウは海の中にいたのじゃ?
     そして海の中でいったい何をしていたのじゃ?」
シンゲン「俺の話は無視かよ!」
ケンゾウ「え〜と、俺はただ海に潜って貝を獲ってたんですけど…。そうしたら褌に釣り針が引っかかって
     地上に引っ張り上げられて…。そうしたらシンゲン殿がいきなり抱きついてきて…」
ケンシン「(ぴくっ)抱きついてきた…?シンゲン!(ギロッ)」
シンゲン「ま、まあそんな怖い顔をするなって。なるほど、それで上手く貝を手に入れたら『獲ったどー!』って
     雄叫びを上げるってわけだ」
ケンゾウ「しませんって」
シンゲン「でも結果的には俺がケンゾウを『獲ったどー!』となったわけだ」
ノブナガ「ワシとの共同作業だったがな」

ケンシン「ああもう!せっかく久しぶりに戦や内政から離れて姉弟水入らずで
     ゆっくりできると思ってたのに!とんだ水が入ってしまったわ!」
ケンゾウ「ね、姉さん。少しは落ち着いて…」
ケンシン「ほらケンゾウ、もう帰るわよ!」
(ぐいっ)
ケンゾウ「ね、姉さん。そんなに引っ張らないでくれよ!」
シンゲン「ちょ待てよ!(キ○タク風に)ケンゾウは俺の戦利品だぞ!!」
ノブナガ「こら!ワシにだってもらう権利はあるのじゃぞ!!」
ヨシモト「ちょっと!置いて行かないでください!ていうか、私を完全に無視しないでください!!」


武田家家臣「…で、放置されたままの釣り道具一式を片付けるのは…」
織田家家臣「結局我々なんですね…」
今川家家臣「うう…」


           ―――――完―――――

一応これで終わりです。
今回は上杉姉弟編でもないのに掟破りでケンゾウを登場させてしまいますたw
ちなみに作者は釣りをしたことはありません。

あと、また規制に巻き込まれて書き込めなかったんですが、今回は3日で回復しました。
まさかこんなに早く規制が解けるとは…。嬉しい誤算でした
672名無し変更議論中@自治スレにて:2009/07/24(金) 12:39:44 ID:QUDVNR8H
ギャグ乙女さん、乙です。
ヨシモー放置プレイ W
673名無し変更議論中@自治スレにて:2009/07/24(金) 16:57:02 ID:ZvvNzGTH
機種板でやることか、キモヲタども
サロンやブログでオナってろキモヲタども
戦国スレ乱立させすぎなんだよキモヲタども


キモヲタども!
674名無し変更議論中@自治スレにて:2009/07/24(金) 17:29:09 ID:pDpGPcHc
自己紹介乙です
675名無し変更議論中@自治スレにて:2009/07/24(金) 19:48:13 ID:xc62d7R5
たしか新日本プロレス東京ドームで永田選手と闘った外人選手が「キモ」という名だった!
......関係ないんだけどねwww
676名無し変更議論中@自治スレにて:2009/07/25(土) 13:04:35 ID:R2izbxM8
文字数的によろっと次スレか?
前回はどんくらいで書けなくなったかな
677二次元ダイブ:2009/07/26(日) 01:29:07 ID:fdFPiJ4J
何かがおかしい。そんな気がした
大事な事を忘れているような…もうちょいで出て来そうなのに
(何だっけ?なーんかスゲェこと忘れてる気がする…忘れる訳無いなにかを…)

俺は瞼をゆっくり開ける。
既に日は落ち、周囲はすっかり暗くなっていた
「ふぁ〜あ。あー、どんぐらい寝てたんだろ…」
大きな伸びをして身体的覚醒をうながす

「腹減ってきたな。飯とか出ないかな」
などと思いながら周りをを見渡す。
「……ん?」
太陽が落ちて、明かりは松明と蝋燭の炎だけ
なんとなく静けさを感じさせる光景なのだが…妙だ

「静か過ぎないか?」
人の話し声はもとより、日中、五月蝿いくらいに聞こえていた虫の鳴き声すら聞こえない
言いようの無い胸騒ぎを感じた
俺はあえて大きな音をたてて戸を開け庭に飛び出した。

「誰もいない?」
そこにいる筈の兵士がいない…そして
「おい…なんだよこれ…?」
兵士の変わりに俺は見つけた。血の跡だ
そして…

「……ぇ…?」
外に出て初めて気づいた事実。虫の声が聞こえないのも当然だ
焼かれている。全てではない。この部屋の周囲にはまだ松や草が残っている
だが…
館の方。少しはなれたところにある木々は、完全に焼け黒くなり、白煙を空に上げていた

何がどうなってる!?
起きて早々、俺は混乱の真っ只中だ
頭の中がグルグルと周り、一つの可能性、もとい答えに辿り着く
「戦…?」
ここが戦いの場になった?
混乱の中、俺の脳内で答えが出される

…でもそれが分かったとて、何ができるのか?何をしたらいいのか?
分からない!!
俺は平和な日本に生まれた普通の男だ!
戦場なんてものとは無縁の人生を送ってきたんだぞ!
どうすればいいかなんて、分かる方がおかしいだろう!?

(これは何に対する言い訳なんだ)
恐怖のせいか…体が震えている

暫く俺はその場に立ち尽くした。
客観的に見ればそれはほんの数分の出来事なのだが、混乱した頭にはそれが何時間とも言える長いものに感じた

やがて
「…誰か、いないのか?」
俺は、ゆっくりと焼けた館の方へ足を向けていた
678二次元ダイブ:2009/07/26(日) 01:30:59 ID:fdFPiJ4J
そこには無残な光景が広がっていた
近づくと、立派に見えた館が多くの白煙を上げ黒ずんだ姿に変わってるのが分かる

(…っ)
「!!いま、なにか」

その光景に目を奪われながら、フラフラと歩いていた俺だったが、耳に微かな声が聞こえたような気がした
「誰、だ…!」
俺の心は恐怖に染まっていた。発する声は自分でも恥ずかしいくらい小さく、警戒したものだと分かる

一歩一歩、周囲を警戒しながらゆっくり歩く
(…ぅ…ぅう)
-居る!-
さっき聞こえた微かな声、聞き間違いではなくそれに近づいている
ゴクリ。と思わず唾を呑む
「くそっ!」
心臓の鼓動が早い
もし敵だったら…そう考えるとさらに恐怖がでかくなる

そして…
見つけた。声の主。焼けた木の陰で塀に寄りかかりった兵士。それはまぎれもなく
「あんたは!」
「…!。あ…なた…!生き…て」
俺をここまで案内してくれた、あの兵士だった

俺は思わず駆け寄った
「大丈夫か!?ここで何があったんだ!?他の兵士は何処にいるんだ!?ミツヒデは!?」
混乱した頭で声をかける
「…そんなに…一片に、聞くな」
兵士が弱弱しく声を発する
「っ…ごめん。体は、大丈夫なのか?…―っ!?」

俺は兵士に手を掛けようとしてようやく気づいた。夥しいほどの出血をしていることに
「ぁ…ぁ…」
声がでない。何も言えない。ただ口をぱくぱくとさせ、震える
「だい…じょうぶ…よ。死には…しない。…自分が、良く、分かってる」

俺の様子を見てなのか、笑みまで浮かべながら彼女は平気だと言った
「っ!手当て!手当てしないとっ!!」
何から…取りあえず止血だ!

俺は何か布がないか、体中を弄るが出てこない。
当然だ。本来、休日のパチンコを楽しんでいただけの俺に、救急の道具などある訳がないのだ
ただ混乱した頭では、それに気づくこともできなかった
「くそっ!」

「…平気、だって…それより、ミツヒデ…様は…?」
心配そうな声で聞いてくる。だがその質問は、俺が聞きたいところなのだ
「分からないよ…。眠ってて、気づいたら夜で。外に出たらこんなで」
分かることを取りあえず並べていく
「そう…。ぐっぅ!!」

兵士が小さく声を漏らす
大丈夫とは言ってるが、大怪我だ。痛みが無いわけじゃない
「どうすりゃいいんだよ…。何だよこれは…誰がこんな」
「…はぁ、はぁ…今…川」
「え…?」
679二次元ダイブ:2009/07/26(日) 01:32:49 ID:fdFPiJ4J
呼吸を乱しながらポツリと口から漏れた名前
(今川!?)
この世界での今川というと―――
「戦国乙女の一人、今川ヨシモトのことか!?」
「…(コクン)」
俺の驚き混じりの声に兵士は静かに頷いた

「どういうこった…?何でここで今川が絡んでくる?」
いや、それよりも
「取りあえず、どうにか手当てをしないと!」
俺は周囲に目をやる
他の兵士がいるところに行けば、手当の道具もあるかも知れない、と。そこに考えが行き着いたからだ

「他のみんなは何処にいる?」
「…退却、したわ。…尾張の、城へ…」
尾張。ノブナガのいる地域じゃないのか
(いや…。ノブナガの元を去ったミツヒデが新たに造った城かも知れない)

「全員なのか?ここには他に誰も!?」
「正確…には、わからない…単独で…私」
何とも言い難い状況だ。
まだ他に兵士がいるかも知れないし、いないかも知れない
最悪、一人でこの兵士を背負って城まで行かなければ…
「…分かった。」
「…ぇ…?」
震える心を何とか制御する。

心にあるバカでかい恐怖心。でも、ここで何もしなければこの兵士が…
「少し待ってて。誰かいないか、見てくるから」
ここでこの娘を失えば、俺はまた一人で路頭に迷うだけだろう。
この兵士の為にも…自分の為にも…
(やるしかないんだ)

俺は決意を固め、弱弱しく陰から出た…その時だった


―ざっ

「っ!!」
背筋が凍りつく感覚
今さっき固めた決意が、音をたてて崩れていくような

(足音!?)
―ざっ、ざっ

近づいている。そう気づいた時には遅かった、もうそれは直ぐ後ろにまで迫っていたのだ

―ざっ、ざっ…っ…
「おい、貴様。そこで何をしている?」
680二次元ダイブ:2009/07/26(日) 01:33:35 ID:fdFPiJ4J
男…。響いたのは野太い男の声だった
馬に乗り、刀を携え、どう見てもこの雰囲気は味方じゃない
「なっ…!ぅ…」
壁にもたれ掛かっていた兵士も驚いた表情で固まっている

「…ん?」
そいつは馬上で不思議そうな顔をした
「屍荒らしの賊か農民かと思ったが…なんだ?その格好は」

「…。あんたは誰だ…?」
俺は質問を質問で返す。というか気にする余裕もないくらい、心臓がバクバク鳴っている
それに…ホントにこいつは何だ?確かにこの世界に男はいてもおかしくはないが…

少なくとも外の世界にいた俺は、こんなヤツの存在は知らない。
鎧も着ていない軽装で、どこぞのボスキャラみたいな悪人面

「…ぅ…そいつは、…今川の…」
兵士が小さい声で言う
(今川!やっぱり敵!?)
悪いほうの予感が的中し、さらに恐怖がでかくなる

「まだ居たのか」
男が兵士に気づいてそんなことを言う
そして、馬から降りるとゆっくりとこちらに近づいてきた

「全員逃げちまったかと思ったが…。」
「待て!!」
俺は思わず大声を出し、兵士に向かって歩く男の進路上に割ってはいる
「…何だ?」
男はピタリと止まるとこちらを睨んでくる。足がガクガクと震え力が入らない
「お、お前が!お前が、やったのか!」
「…この状況のことを言ってるなら、そうなるな」

―ざわっ
恐怖とは違うものが俺の中で生まれたのを感じた。
血が沸いて騒ぎ立てるようなそんな感覚

「はぁ…。んで、お前は何だ?」
男は一つ息を吐くと、そう聞いてくる
「………」
だが俺は答えなかった。答える余裕が無かった。
何と言えばこの場を切り抜けられるか、それだけを考えていたが思いつかない
「…全く。何なんだか」
そう言って男が歩を進めようとする

―殺される!―

そう思った時だった。さっきからあった血が騒ぐような感覚。それが今までに無いくらい大きくなって―
681二次元ダイブ:2009/07/26(日) 01:34:16 ID:fdFPiJ4J
「なっ!!!!!!!!?」
男に突き刺さる、この世のものとは思えないほどの殺気。突風の如き威圧感。
空気がピリピリと痺れ揺れるような!
そんな感覚を覚え、男は思わず後ずさる

「なっ!何なんだ!?今のは!?」
気づけば額に汗が滲んでいる。
改めて正面を見るが、そこには脅えた目をしたおかしな格好のヤツがいるだけ
状況に変化はない。が、一瞬で消えたそれは、男の心に多大な恐怖を感じさせた―

「…ハァ…ハァ…??」
男が何かに驚いて下がった?
でも俺にはそれが何によるものなのか全くわからない
恐怖しすぎているのか、息切れがする

「得体の知れないヤツ…。同類か…?なんにせよ野放しには…」
男がなにやらブツブツと言っている。
ハッキリとは聞き取れないが、状況が好転することは無いみたいだ

―すっ

こちらを睨む男の目に、さっきより強い殺意を感じる、そして抜かれた刀
白刃に三日月の光を反射させながら、ゆっくり近づき、高く振り上げ、下ろす

一連の動きはゆっくりだった。かわせるはずだった。
でも俺はその場から動くこともできず
(終わった…早かったな)
目を閉じた



―ガキンっ

(金属音?)
生きている不思議を感じつつ、俺は目を開けていく
そして、そこに立つ人物を見て、目を丸くする
「ミツ…ヒデ…?」
片手に持ったクナイで白刃を止めつつ、もう片方の手でメガネを上げる
明智ミツヒデがそこにいた
682二次元ダイブ:2009/07/26(日) 01:36:29 ID:fdFPiJ4J
「貴様っ!?」
男が叫び、瞬時に後ろへ跳ぶ。まるで海老のように素早い動きだ
「何をそんなに驚いている?貴様の狙いは我だろう?」
ミツヒデが言う
「ちぃ!」
男が再び刀を構える

「客人。」
「っは、はい!」
いきなり呼ばれ、俺は驚く
「少し、下がっていて貰えるか?」
背を向けたまま喋りかけるミツヒデ。その背中がとても頼もしいものに見えた
俺は「はい」と一言返事をして下がる。そのままケガをした兵士のところへ


それを合図にしたかのように、男がミツヒデに襲い掛かる
男は高速で距離を詰めると、そのまま正面から刀を振り下ろす
対するミツヒデは今度はそれを受けず、横に跳ぶ
さらに、跳びつつ右手を下から上に振り上げ、同時に何かが飛ぶ。クナイだ
「ちぃ!」
飛来する三本のクナイを、男は一本を体をずらしながら避け、他の二本を刀で上空に弾き飛ばす

瞬間の出来事。俺の目では完全に追いきれない戦い

横に跳んでいたミツヒデは着地と同時に走り出す
だが、男のそれとは違い、直線ではなく、右へ左へと体の軸をずらしブレているかのように見える
「はっ!」
左から逆手に持ったクナイで切りかかる

ガキンッ、と金属同士のぶつかる高い音
攻撃を刀で止められたミツヒデは素早く後ろへ跳ぶ。そして再び跳びながらクナイを投げる…が
それは男の遥か頭上に飛んでいく

「どこを狙って―(グサッ!)っ!!」
しかし男の肩に刺さるクナイ
「なっ!にっ!」
それは男が最初に上空へ弾いたものだった
ミツヒデが上空に向けて放ったクナイは、上空に弾かれたそれと互いが互いにぶつかり合い、角度と勢いをつけて

男に襲い掛かったのだ

「そんなことがっ…!!」
意表をつかれた男に回避の余地はなかった
ミツヒデは一気に距離を詰めると、男の喉下に刃を突きつける
「可能だから、[戦国乙女]なのだよ」
瞬きすら忘れる、一瞬で。ミツヒデは男に勝利した

----

この夜のことを俺は忘れないだろう
忘れられない。血の跡や焼けた館。死の迫る感覚。命を賭けた戦い。
これらは[トラウマ]として語るだろうな

そして---
「お見事です。」
静かな声が夜の闇に響く
遠くから、ミツヒデの戦いを見ていた少女が一人。薄紫のポニーテール

これから起こる出会いは[運命]として語るのだろう
683名無し変更議論中@自治スレにて:2009/07/26(日) 09:30:02 ID:NBajDMsg
わっふるわっふる

ミツヒデはやればできるこ。
684乙女小説〜初陣後〜9-1:2009/07/27(月) 10:43:39 ID:GDvRqdYJ
はい皆さん質問です。
僕が気絶した原因(色気)による人物が、目を覚ました時、僕を押し倒してるかのように覆い被さってたら

アナタはどうしますか?

はいシンキングタ〜イム♪

……………

って言ってる場合か〜〜!!!!!

何だこの状況は?

俺の一日は確かに気絶して終わった筈

しかしこれは……

ミツヒデ「ふふ……起きたか……」

ミツヒデ様は俺が起きた事を確認し不適に笑う

そりゃ色気MAXで

俺はというと、覚醒したばかりでかいまいち状況が読めないでいた。

◎◎「ミツヒデ様……これはいったい…?」

俺がミツヒデに聞くととんでもない返答が返ってきた。

ミツヒデ「ふふ、な〜に。◎◎と子作りをしようと思ってな」

……………

今何と!?

俺はもう頭の中がパニック状態になってしまった。

ミツヒデ様と子作り?
そりゃ純粋に嬉しい

だけどこのミツヒデ様の雰囲気

何か変な違和感を感じる

何か無理してるような
俺はパニック状態の頭で一生懸命考えた

何故に今なのか

子作り……っというと結婚して……俺が夫になって……

!!

待てよ

俺はおそるおそる、ある人物の名前を出してみた

685乙女小説〜初陣後〜9-2:2009/07/28(火) 00:53:20 ID:W+RUW5VE
◎◎「伏屋……」

ミツヒデ「Σ……!」

その名を出した瞬間、ミツヒデ様は反応し、目を反らした。

そして目線を反らしまま俺に聞いてきた。

ミツヒデ「何故その名を出す?」

◎◎「やっぱり今の状況と関係あるんですね?」

ミツヒデ「質問をしているのは我の方だが?」
◎◎「すいません。とりあえず落ち着いて話しませんか?」

両者一歩も譲らずという状況が続き、暫く沈黙が続いた。

◎◎「とりあえず起きましょう?」

俺はミツヒデ様の手を取り起き上がろうとしたが、ミツヒデ様は更に力を入れ俺を押し倒しそれを制止する。

そして潤んだ瞳でこう呟く

ミツヒデ「我では不満か?」

スギューン

その言葉……

私の心に深く突き刺さりました

只今の俺の心境は理性1性欲9という、獣化まであと一歩という状況だった

だけど……

だけど……

俺はこんな状況でなんか……

イヤダ!!!

だけどこのままでは食べられるのも時間の問題

まずはこの体勢を何とかしなくては

仕方ない……

アレをやるしかないか
昔よく眼鏡をかけているヤツを殺る時に使っていた技

◎◎「すいませんミツヒデ様!!」

カチャッ

ミツヒデ「!!」

秘技!!

(眼鏡を落とした人が言う感じ)メガネメガネ
686戦国ギャグ乙女:2009/07/28(火) 05:35:21 ID:Ct6aoL+E
もしもシリーズ
もしもケンシンに弟がいたら・現代編
  〜上杉姉弟の華麗なる一日〜


(朝・上杉家)


(コンコン)
ケンシン「ケンゾウ、起きなさい。もう朝よ」

(し〜ん)

(コンコン)
ケンシン「ケンゾウ、起きなさいったら。遅刻するわよ」

(し〜ん)

ケンシン「入るわよ」
(ガチャッ)

ケンゾウ「すー…、すー…」

ケンシン「も〜、人の気も知らないで可愛い寝顔なんか晒しちゃって…」
(ゆさゆさ)
ケンシン「ほらケンゾウ、起きなさいったら!」
ケンゾウ「くー…、くー…」
(ゆさゆさ)
ケンシン「ケンゾウ、せっかく姉さんが起こしてあげてるんだから起きなさいっての!!」
ケンゾウ「う、う〜ん…」
ケンシン「仕方ないわね。できればこの手は使いたくなかったけど…」
(ケンシン、シーツを手に取る)
ケンシン「そりゃぁーっ!!」
(必殺・シーツ剥ぎ炸裂!!)


     世界が回る…


ケンゾウ「うぉわぁ(がつん!)あいてっ!あ…、頭打った…。何なんだよいったい!?」
ケンシン「やっと起きたわね。おはよう、ケンゾウ(にこ)」
687名無し変更議論中@自治スレにて:2009/07/30(木) 01:03:34 ID:ocev5E2E
保守age
688戦国ギャグ乙女:2009/08/01(土) 14:11:11 ID:ufGSSA5q
ケンゾウ「姉さん、この起こし方は過激すぎ…」
ケンシン「(ずいっ)おはようは?」
ケンゾウ「うわっ!ね、姉さん!顔が近いって!まるで某超能力者並みに…」
ケンシン「お・は・よ・う・は?」
ケンゾウ「…お、おはよう…」
ケンシン「よろしい。うふふ」

ケンゾウ「それにしても、いきなりシーツを剥ぐことないじゃないか」
ケンシン「ケンゾウが起きないからでしょ。私だって可愛い弟にあんな真似はしたくないわよ」
ケンゾウ「しかも起きたら起きたで何でああも顔を近づけるかな…?」
ケンシン「あら、それじゃあ何?ケンゾウは『真面目な声を出すな!息を吹きかけるな!
     顔が近いんだよ気色悪い!!』とでも言いたかったの?」
ケンゾウ「い、いや、そんなことはないけど…」
ケンシン「それとも、私の顔はそんなに見たくないの?」
ケンゾウ「そ、そんなわけないって!」
ケンシン「ふふ、冗談よ。それじゃあ早く着替えて準備し…………(一点凝視)」
ケンゾウ「姉さん?……(ケンシンの視線を追う)あ…、し、仕方ないじゃないか!
     男の朝の生理現象なんだから。…ていうか、こんなやり取り今が初めてじゃないだろうに…」
ケンシン「(やや赤面)と、とにかく早く着替えて降りてきなさいよ。朝食は出来てるんだから!」

(パタン)

ケンゾウ「ふ〜、相変わらず姉さんは時々強引なんだよなあ…」

(ガチャッ)

ケンシン「二度寝は許さないわよ」

(パタン)

ケンゾウ「うわぁ厳しい。それじゃあそろそろ起きますか。あまり遅いと姉さん
     爆発しちゃうかもしれないし。…とりあえず鎮まれMyサン。
     …Myサンといってもカ○ル・ゴッ○も木○修も関係ないからな」

(玄関)

ケンシン「それじゃあ行って来ます」
ケンゾウ「行って来ます」
 上杉母「行ってらっしゃい。気をつけてね」
689名無し変更議論中@自治スレにて:2009/08/01(土) 23:52:55 ID:JJS+z02w
>>688 
予想通りの御約束展開キターー(゚∀゚)ーー! w

ケンシン姉さん、ハルヒ知ってたのねw
690魁!!乙女ブレード:2009/08/03(月) 01:44:04 ID:wQzYMFjS
 「では、私はこれで…」

マサムネが腰を上げた。どうやらもう帰るようだ。
やっぱり剣道部には入ってくれないのか。
そして彼女は更衣室へ向かうために、こちらに背を向けて歩き出す───と。

 「ま、待って!」

声を上げたのはケンシンだ。

 「…まだ、なにか?」

マサムネは歩みを止めてこちらを振り向く。
彼女の左目には勢いよく立ちあがり拳を握っているケンシンが目に入る。
なんとなく予想はできる。きっと先輩はこう言うだろう…『今度は私と戦いなさい』と。

 「もう一試合…ダメ?今度は私と…!」

ほら、ね。
確かこの人…上杉先輩はあの武田先輩とつるんでるんだから、きっと似たような性格なのだろう。
断っても結局やらされることになるんだろうから、さっさと終わらせたい。
それに…早く帰らないと「アレ」が始まっちゃう…。

 「別にいいですよ。でもその代わり一本先取でお願いします」
 「え?あ、いいの…?ありがとう!」
 「なっしゃー!オレの仇を取るんだケンシン!」

でも、正直なところ…結構あの人は強そうだ。部長って言ってたし…。
時間がかかるかもしれない。なら…!

 「ちょっと竹刀変えてきます」
 「??えぇ、いいわよ」

───────────────────────────

しかし、上杉は本当にちゃっかりしてるな。
と言っても剣道部のためにはここで伊達を取っておきたいのが本音だ。
上杉の実力はちゃんと見たわけではないが、意外といいセン行ってそうだ。

おっと、そういえば豊臣と徳川の二人は…よかった、まだいたか。
多分入部用紙を見つけたかで、律儀に渡しにきてくれたんだろう。
新しく書いたなら俺の机に置いておくだろうし。

 「よぉしケンシン、オレの犠牲で奴の動きが見えたはずだ!押し潰せぇ!」
 「そう簡単にいけるはずないと思うけど。ただ、やれるところまでやるだけよ…」

こっちの二人はもしかすると伊達と戦うのがただ楽しくなってるだけのような…。
上杉はともかく武田は…きっとそうなってるな、うん。

 「お待たせしました」

更衣室のドアが開く音がして、彼女が再び現れた……が。

あ、あれは ───!?
691名無し変更議論中@自治スレにて:2009/08/04(火) 21:22:18 ID:wjECF39x
タマちゃん? w
692名無し変更議論中@自治スレにて:2009/08/05(水) 10:59:19 ID:cYORkpqj
ガンバレ ガンバレ
693戦国ギャグ乙女:2009/08/05(水) 21:49:39 ID:iPoynMSl
(登校中)

ケンゾウ「ふあ〜あ、眠い…」
ケンシン「もう、朝から大きな欠伸なんかして。どうせ遅くまでゲームでもしてたんでしょ?」
ケンゾウ「いやあ、行き詰ってたところが攻略出来たら後はサクサク進んでさあ…。」
ケンシン「程ほどにしなさいっていつも言ってるでしょう?」
ケンゾウ「終わろうとしてもパスワードが長くてメモを取るのが大変なんだよこれが」
ケンシン「…いったいいつの時代のゲームをしていたの?」
ケンゾウ「ゆうていみやおうきむこう(以下大人の事情により省略)」
ケンシン「……まあいいわ。それより、朝なんだからもっとシャキッとしなさいよ!
     …って、ああもう、言ってるそばからだらしない!」
ケンゾウ「へ?」
ケンシン「Yシャツのボタン、掛け違えてるわよ。」
ケンゾウ「あ、本当だ。今気づいた…って、姉さん、何やって…」
ケンシン「ほら、直してあげるから動かないで」
ケンゾウ「ね、姉さん、こんな所で恥ずかしいって!」
ケンシン「学校に着いてからの方がよっぽど恥ずかしいわよ」
ケンゾウ「う…、反論できない」
ケンシン「ほら、これでいいわ」
ケンゾウ「あ、ありがとう…」

 ???「あら、ケンシンちゃんにケンゾウ君」

ケンシン「あ、酒屋のおばさん、おはようございます」
ケンゾウ「お、おはようございます…(うわぁ〜バッチリ見られたか?)」
おばさん「今日も一緒に仲良く登校?いいわねぇ〜」
ケンゾウ「ど、どうも…」
おばさん「うちの子達もこれくらい仲がよければ嬉しいんだけどねえ。いつも喧嘩ばかりで…」
ケンシン「は、はあ…」
おばさん「たまには店にも寄ってちょうだいね。織田さんのところのノブナガちゃんなんかは
     よくお酒を買いにうちに来てくれるのよ。あの年でお父さんのお使いなんて偉いわねえ〜」
ケンゾウ「(ひそひそ)それって…」
ケンシン「(ひそひそ)どう考えても自分で飲む気ね…」     
おばさん「それじゃあまたね」
ケンシン「あ、はい」
ケンゾウ「どもっす」

ケンゾウ「なんだか小さな嵐が去っていったような感じだな…」
ケンシン「そうね。でもすぐに大きな嵐がやって来そうね」

 ???「なっしゃあああああああああああああああああああああああああ」
694名無し変更議論中@自治スレにて:2009/08/06(木) 03:51:52 ID:YY+mKZiQ
もょもとですねわかります。
695名無し変更議論中@自治スレにて:2009/08/07(金) 22:28:32 ID:d39DUs03
なんかキタ――(゚∀゚)――!
696名無し変更議論中@自治スレにて:2009/08/09(日) 13:56:34 ID:FErXbZGR
乙女小説さんの続きがみたいのですよぉぉぉぉぉ
697戦国ギャグ乙女:2009/08/09(日) 18:08:42 ID:LXuQRqkT
ケンゾウ「このよく響く声は…」
ケンシン「ええ、シンゲン以外の何者でもないわね」

(どどどどどどどど…ききぃーっ!!)

シンゲン「よう、お2人さん!おはなっしゃー!!」
ケンゾウ「お、おは…なっしゃー?」
ケンシン「また妙な言葉を流行らせようとして…」
シンゲン「はっはっは!今日も元気だ飯が美味い!!」
ケンゾウ「相変わらず朝からテンション高いっすね」
シンゲン「そりゃあお前、丼飯山盛りで10杯食ってきたからな。今日も絶好調!!」
ケンシン「いったいどういう胃袋をしてるのかしら…」

シンゲン「それよりも、お前らも朝から見せ付けてくれちゃってさあ」
ケンシン「な、何よいきなり」
シンゲン「とぼけなさんなって。お前らさっき向かい合って何かゴソゴソやってただろ?」
ケンシン「あれはケンゾウのYシャツのボタンが掛け違えてたから直してた…って、
     あなた、もしかして見てたの?」
シンゲン「ああ、バッチリとな。でも先に酒屋のおばさんに先を越されて出て行くタイミングを逸してたんだよ」
ケンシン「もう、出てくるならさっさと出てきなさいよね」

ケンゾウ「そういえば、さっきおばさんがノブナガさんがよく店にくるとか言ってたけど、
     最近ノブナガさんを見ないような…」
ケンシン「タバコが見つかって今週1週間の停学中よ。しかも見つかったのがオウガイ先生だったから…」
ケンゾウ「ああ、あの人に見つかったら言い逃れは出来ないよな」
シンゲン「ノブナガの奴、出席日数が足りなくなって留年しなきゃいいけどな」
ケンシン「あなたは人のことを心配してる余裕はないでしょ?
     この間の中間テスト、散々な結果だったじゃないの」
シンゲン「(ぐさっ)」
ケンシン「しかも中間は期末と違って出席日数、提出物、普段の授業態度など平常点がないから結果がそのまま成績として残るし」
シンゲン「(ぐさぐさっ!)」
ケンシン「だからあなたの場合、期末はよっぽど頑張らないと夏休みは補修漬けになるわよ」
シンゲン「うわぁ〜んケンゾウ〜!ケンシンがいじめるよぉ〜!」
ケンゾウ「あ、あの…、俺に泣き付かれても困るんですけど」
ケンシン「こらシンゲン!どさくさに紛れてケンゾウに抱きつかないの!離れなさい!!」
698戦国ギャグ乙女:2009/08/09(日) 18:13:13 ID:LXuQRqkT
あ、誤字発見。
補修→補習が正解…のはず
699魁!!乙女ブレード:2009/08/11(火) 02:01:55 ID:sQ1nGSFX
マサムネは先ほど更衣室で着替えている時に、アレが隅に転がっているのを見つけていた。
だからこその作戦変更だ。これならすぐ終わるだろう。

彼女は更衣室に入り、それを手に取った。
…大丈夫、使える。

─── そして再び道場へ

 「お待たせしました」

先輩達の、ある意味予想通りの驚きの表情を目にもくれず、面を付ける準備をする。
こういうのはさっさと事を運んだほうがいい。そして本当にこれで最後にしよう。
そのためには先生から言質を取っておくべきかな。

 「これで本当に最後…でいいですよね?先生」
 「え?あ、あぁ…うん…」
 「ちょ、ちょっと待ってくれよ!そんなのズルイぞ!」

すかさず武田の声が掛かる。
俺もそう思う…けど、でもなぁ…。

 「二刀流って確か高校生は使用禁止だろ!」
 「公式戦では、です。そしてこの試合は公式戦ではない…ですよね?先生」
 「うん…まぁ…そうだな。認めるしかないだろう」
 「えぇ〜っ!?」

そう、彼女は事もあろうに二刀で戦うつもりらしい。
なぜここに小太刀やら二刀用のものがあるのかは知らないが…。
そして彼女の言う事も尤もだ。これは公式戦ではないから、二刀は一応OKだ。
上杉や武田の批判も分かるが、俺の興味は『彼女が二刀を扱える』ということに移っていた。
早く帰りたがっている彼女が、まさかハッタリで持ち出してきたとは思えない。

 「あれは確か…前の顧問の山下先生のだわ…」
 「え?シンジ先生の?あの人二刀流なのか?」
 「えぇ、使ってるところは見せてくれなかったけど…確か二天…ナントカ流とか言ってた気がする」
 「ふ〜ん…い、いや、そんな事より!ケンシンは二刀とやったことあんのか?」
 「な、ないわよぉ…今どうすればいいか、か、考えてはいるけど…」

あたふたしている二人。
まぁ、二刀相手に戦う事なんて無いだろうし…まず負けるだろう。
それでもこれはいい経験になるはずだ。たとえ彼女を剣道部に引き入れられなくとも…。

 「ほら、始めるぞ、ずっと待たせてるんだから迅速にな」
 「先生!どっちの味方なんだよぉ〜!」

慌てた様子で開始線につく上杉。対して伊達は落ち着いた様子で歩み寄る。
…こうして見ると意外と身長差があるな。上杉は確か資料では175cm…女子の中ではかなり背は高い。
伊達は…160ちょいといったところか。普通なら身長の高いほうが利がありそうだが、さて今回は…。

─── 双方構える。

伊達の構えは…小刀を前に出し、大刀は頭上へ。さすが、ハッタリではない。なんともサマになっている。
まるで、これこそが彼女の本来の姿なのかと思えるくらいに…。
700名無し変更議論中@自治スレにて:2009/08/11(火) 11:36:50 ID:rx6fOIMS
>>699
前顧問がまさかの山下 W
やっぱり口癖は
「二天一流無敵な(ry」だったんですね。わかります。
701名無し変更議論中@自治スレにて:2009/08/11(火) 13:05:51 ID:k+Y7xOyR
>>699
生徒を殴ってクビになったんですね
わかります。
702戦国ギャグ乙女:2009/08/12(水) 16:22:22 ID:lOfCwAFA
シンゲン「ぶーぶー、ちょっとくらいいいじゃんかよぉ〜ケンシンのケチ!」
ケンシン「ケチとかそういう問題じゃないわよ!」
シンゲン「ていうか、早くも今日1発目のヤキモチモードに突入したな?」
ケンシン「だ、誰がヤキモチなんか焼いてるのよ!!」
シンゲン「この場合はケンシン以外に該当者はいないだろ?」
ケンシン「私はヤキモチなんか焼いてないわよ!!」
シンゲン「ムキになるところが怪しいんだよな〜(ニヤニヤ)」
ケンシン「うぐっ…」
シンゲン「家ではいつもケンゾウを独り占めしてるんだからさあたまには…な?」
ケンシン「『な?』とか言われたって私は…」
シンゲン「おいおい、そこは『私はお姉ちゃんなんだから独り占めは当たり前だモン!』とか言ってくれないと」
ケンシン「な、何でそんなこと言わなきゃいけないのよ!?」
シンゲン「だってその方が面白いだろ?」
ケンシン「(むかっ)いい加減にしなさい!!」
ケンゾウ「あ、あの…」
ケンシン「何よケンゾウ!邪魔しないで!!」
シンゲン「そうだぞケンゾウ。これからがいいところなんだから」
ケンゾウ「ていうか、道行く人たちがみんなこっちに注目してるんですけど…」
ケンシン&シンゲン「「えっ!?」」


中年男性「いやあ、若いっていいねえ」

 老人A「おばあさん、ワシらも若い頃はよくああやって痴話喧嘩をしたものじゃったのお」
 老人B「そうですねえ。でもそれも今となってはいい思い出ですねえおじいさん」

  子供「ママー、あのおねえちゃんたちって、あのおにいちゃんをとりあいっこしてるの?」
  母親「しっ、見るんじゃありません!」


ケンシン&シンゲン「「あ…」」
ケンゾウ「完全に俺たち晒し者状態でございますよ」
シンゲン「(ややテレながら)あ、あははは!な、なんでもないっすよ。なんでもないから気にしないでください!」
ケンシン「(超赤面)わ、私としたことがすっかりシンゲンのペースに乗せられてなんという醜態を…」

 ???「相変わらず朝から騒々しいな君たちは」
703名無し変更議論中@自治スレにて:2009/08/12(水) 21:27:26 ID:PhkE6RgU
ニヒルでクール、キタ―――(゚∀゚)―――!
704んなわけない
ヒデヨシの登場ですね、わかります