【ヤスヒロ】CR戦国乙女 〜乙女武将との日々〜【専用】

このエントリーをはてなブックマークに追加
1ヤスヒロ
      r;ァ'N;:::::::::::::,ィ/      >::::::::::ヽ
.      〃  ヽル1'´        ∠:::::::::::::::::i
       i′  ___, - ,. = -一   ̄l:::::::::::::::l
.      ! , -==、´r'          l::::::/,ニ.ヽ
      l        _,, -‐''二ゝ  l::::l f゙ヽ |、
        レー-- 、ヽヾニ-ァ,ニ;=、_   !:::l ) } ト  ここは妄想スレだ。チラ裏は本スレでおk!
       ヾ¨'7"ry、`   ー゙='ニ,,,`    }::ヽ(ノ    嫁との日記はここに書いとけ。
:ーゝヽ、     !´ " ̄ 'l,;;;;,,,.、       ,i:::::::ミ     な!
::::::::::::::::ヽ.-‐ ト、 r'_{   __)`ニゝ、  ,,iリ::::::::ミ
::::::::::::::::::::Vi/l:::V'´;ッ`ニ´ー-ッ-,、:::::`"::::::::::::::;゙ ,
:::::::::::::::::::::::::N. ゙、::::ヾ,.`二ニ´∠,,.i::::::::::::::::::::///
:::::::::::::::::::::::::::::l ヽ;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ /
::::::::::::::::::::::::::::::! :|.\;::::::::::::::::::::::::::::::/ /
::::::::::::::::::::::::::::/ ヽ|;;,, `'' ‐---‐ ''"´_,/
:::::::::::::::/ヽ;/ へ、\;;;;:. ;;;-─ _,.ニ-ァ'´\
::::/7 ) ./ |××| | ;;; ;;;::::| ̄ /×××>、
/ ././ /ニ=、\±L/;;;;:::_;;:」_,/×××/  \
 l. l /  ー- ゝ |××× /×× ゝ‐''´==


公式
http://www.heiwanet.co.jp/latest/sengoku_otome2/
平和
http://www.heiwanet.co.jp/
まとめwiki
http://www11.atwiki.jp/sengokuotome/

↓↓現行スレ↓↓
【海道一の】CR戦国乙女 弐拾六戦目【釣姫】
http://money6.2ch.net/test/read.cgi/pachik/1213175314/
2名無しさん@全板トナメ開催中:2008/06/12(木) 00:03:30 ID:KIZZBv+s
に☆
3名無しさん@全板トナメ開催中:2008/06/12(木) 00:07:38 ID:nu+l81e9
みんなおっぱいでかくて目のやり場に困る
4名無しさん@全板トナメ開催中:2008/06/12(木) 00:08:07 ID:nu+l81e9
まあ小さい奴もいるけどな
あれは目に優しい
5名無しさん@全板トナメ開催中:2008/06/12(木) 00:09:53 ID:lk11aKGM
いいからやらせろや。

未だに座れねー。
6名無しさん@全板トナメ開催中:2008/06/12(木) 00:24:32 ID:xbvodIdC
胸でけぇってのと基本的に露出多めだよな・・・上乳見せすぎだ・・・

とりあえず収支がプラス方向に動いてるから楽しくてしょうがないってのもあるせいか
最近は毎日打ってるなぁ・・・病気かもしれん。
7名無しさん@全板トナメ開催中:2008/06/12(木) 00:29:44 ID:Wxo9ATx4
御館様、お風呂ぐらいノンビリ入らせて下さいよ・・・。(しかも、丸見え)

えっ?何かおっしゃいましたか?もう少し大きい声で・・・。な、なんで怒るんですか!(今何かほめられたような)

顔赤いですけど大丈夫ですか?うわ!だから怒らないでくださいよ!

はあ、お酒ですか、頂きます。しかし、相変わらずお好きですねえ。

ん?何か良い事でもありましたか?笑顔ですが
痛い!痛い!首、首しめないで!(胸が、あの胸が当たってる・・・!)
8名無しさん@全板トナメ開催中:2008/06/12(木) 00:37:18 ID:zDcrdufF
>>6
ああ、俺もだな
新台という名の回収期間が終了したから多少釘が緩くなってギャラクシーエンジェルから乗り換えている
近所に甘とミドルの両方あるというこの幸せな状況
9名無しさん@全板トナメ開催中:2008/06/12(木) 00:41:06 ID:HsEmlw35
あぁっ!ムラサメさん…こんな格好でされるなんて屈辱です…あおあーっ!
10名無しさん@全板トナメ開催中:2008/06/12(木) 00:44:50 ID:RYkhlptO
戦国乙女関連スレって、14もあるのかw
平和も狂っているが、おまいらも狂っているな。

さて、MAD作る作業に戻るか。

セイバーマリオネットJでMAD作ろうとしたけれど、小樽役がどうしても決まらなかった。
なので、次回はアレでいきます。
かなりベタだけど。
11名無しさん@全板トナメ開催中:2008/06/12(木) 01:40:52 ID:nu+l81e9
セイバーか・・・なにもかもみななつかしい
12名無しさん@全板トナメ開催中:2008/06/12(木) 02:00:01 ID:1wY93VWY
なんか、最近俺の頭の中で
ケンシンが実は家ではメガネかけて同人誌を描いている腐女子
っていうキャラになっちまってるんだ・・・
描いている同人誌の内容はオウガイ×シンゲン
でコミケで売っている所をシンゲンに見つかってグーでぶたれる感じ。
13名無しさん@全板トナメ開催中:2008/06/12(木) 02:05:19 ID:BVOg7bM5
シンゲンもコミケにくのにほうえた
14名無しさん@全板トナメ開催中:2008/06/12(木) 02:07:15 ID:Wxo9ATx4
>>12なんかどっかで見たようなキャラ設定だなw

マサムネタソとケンシンタソには無言で無理矢理に膝枕してもらう!
戸惑って恥ずかしがってる表情がタマランなあ〜
「あの・・・ちょっと///」とか言われてもニコニコして「いいからいいから」て言ってニヤニヤしたい
15名無しさん@全板トナメ開催中:2008/06/12(木) 07:01:22 ID:RFUrpBMf
…。
…もう朝か。眠い…。
ヒデヨシ「おっはよ〜♪」
…んー、うるさい…。
ヒデヨシ「ヨッちゃんがもうすぐ朝御飯できるから起こしてきてって」
……。
ヒデヨシ「む〜、起きないなあ…。しょうがない、天翔槌打…」
!!!
俺「ばっ…止めろ!起きる、起きるから!」
ヒデヨシ「やっぱ起きてたんだ。おはよ〜ハルちゃん」
俺「…ちゃん付けも止めろって」
こいつは豊臣ヒデヨシ。
ふざけた名前だが、本人が何の疑問も抱いてない以上突っ込むだけ時間の無駄だ。
まして俺自身、人様の名前をどうこう言える立場じゃない。
『天城榛名』
一体俺の親は何を思ってこんな名前を付けたのか…。

ヒデヨシ「あ、ケンちゃんも起きたんだ」
ケンシン「……(ぼ〜っ)」
部屋を出ると、長身の女性が寝ぼけ眼でフラフラと歩いている。
彼女は上杉ケンシン…いやいや、言いたい事は分かる。
だがうちには、まだ6人程こんな居候がいる。
いちいち突っ込んでいてはキリが無いので、
名前については俺も含め、そっとしておいてほしい。
俺「おはよう」
ケンシン「(ぼ〜っ)…?ああ…おはよう、ハル…」
…今にも倒れそうだ。
俺も強い方ではないが、こいつの朝の弱さは異常だ。
俺「大丈夫か?」
ケンシン「ああ…大丈…夫…」
応えながらも夢うつつ…。
俺「ほら、肩貸すよ」
ケンシン「うむ…すまん…」
ヒデヨシ「ハルちゃん、やっさし〜」


ゆっくりと1階に降りる。
イエヤス「あ、おはようございます…ハルさん」
俺「ああ、おはよう」
どうやら俺達が最後らしい。…まあ、いつもの事か。

−−−−−−

夜勤中の適当な妄想につき続きは無い
16名無しさん@全板トナメ開催中:2008/06/12(木) 12:32:17 ID:ukvecfsW
『ヒデヨシ×ノブナガ ドキドキ!? お風呂で主従カンケイっ★』








・・・言ってみた
17名無しさん@全板トナメ開催中:2008/06/12(木) 18:57:27 ID:TGp6iLA8
家に帰ってきたら既にマサムネタソが料理を始めていた
しかもお風呂も出来ているというではないか。なんといふ良妻・・・!
18名無しさん@全板トナメ開催中:2008/06/12(木) 21:39:11 ID:p2xny4Bz
妻のことで相談です

結婚して一ヶ月程ですが、嫁の奇妙な行動に悩んでいます。
まず、食事の量が多い。これは以前から知っていた事なので、それ程でもないのですが、
今までは大きな丼に山盛りご飯だったのが、最近では「おひつくれー」等と言って
おひつを抱えて食べています。いくらなんでも食べすぎじゃないでしょうか?
更におかしな事があります。
近所で飼われている犬に向かって「名を名乗れ!」とか「覚悟しろ!」と言っているのです。
冗談かと思っていたのですが、毎回その犬に会うと言っているので冗談ではないようです。
その犬は、吼えたり噛み付いたりするわけでもなく、むしろ可愛い子犬なのにです。
それとなく聞いてみたのですが、「粉々になれ」「信じられない」等と要領を得ません。
起こると嵐を巻き起こすので、あまりしつこく聞く事も出来ず、困っています。
私はどうすればいいのでしょうか?
19名無しさん@全板トナメ開催中:2008/06/12(木) 23:14:03 ID:ybt0rbjU
>>15
ワッフルワッフルワッフルワッフル

続きを!
20名無しさん@全板トナメ開催中:2008/06/12(木) 23:50:10 ID:xbvodIdC
>>18
ちょっと強気に怒ってあげましょう。
俺の嫁ならそれで普段見せない しゅん というか
ふみゅ〜ん っていうか新しい一面を見せつつおとなしくなります
21名無しさん@全板トナメ開催中:2008/06/13(金) 02:18:46 ID:8bmL9DB6
今日も今日とて良い天気。世間は平和でまことに結構・・・、『世間』は。

「こっちが先に誘ったんじゃ!この大飯喰らい!」
「いやこっちが先だぁ!この大酒呑みぃ!」

朝から実にやかましい。ああ、道行く人たちがこちらを見ている・・・。
俺の歩く少し先で二人の美少女が争っているから注目度抜群だ。

目立つ長身かつその性格同様、主張の激しい胸をもつノブナガ
同じく激しい性格の持ち主で、すらりとのびた脚が目を引くシンゲン
二人とも俺のご近所さんで幼馴染だ。

言い争いの原因は、俺と一緒に学校に行く約束をどちらが先にしたのかというもの
もはや子供の喧嘩だ・・・。

「昨日の夜寝る前に、蒲団の中で約束したのじゃ!だからこちらに権利がある!」
「あの時はもう眠っていて聞こえていなかったではないかぁ!そんなの無効だぁ!」

ああ、公衆の面前でそんな恥ずかしいことを大声で、ご近所のおば様の達の笑顔が痛い・・・

「夜に蒲団で、なんて。一体何をしていたのかしら?」
「全く恥ずかしい男だな、恥を知るがいい」

ノブナガ同様長身でご立派な胸を持った、黒髪の女の子はケンシン。
眼帯をしていてクールな雰囲気を出しているのがマサムネ。

「ねえ〜、夜3人は何をしていたの?」
「うふふ。さあて、なんだろうね?あとで本人に直接聞いてみるといい」

ドキっとするようなことを聞いている、朝から元気な少し小柄な女の子はヒデヨシ
答えを知っているのにあえてそう答えた、メガネをかけた知的な面立ちの女の子はミツヒデ

「あらあら危ないですわ、ちゃんと目を開けてお歩きにならないと」
「・・・・。・・・うん。・・・・・・。」

全体的に落ち着いて清楚な雰囲気の子はヨシモト
どこかぽーっとしていて、まだ目の覚めきっていない小柄な子はイエヤス

この6人も同じく幼馴染でご近所さんだ。
しかも、全員「超」のつくぐらい美少女。その集団だというだけでも目立つのに、二人の大騒ぎ
朝からもう身体が重くて仕方が無い・・・。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

うむ。今日も健全な妄想で一日が終わりそうだ。続きはないぞ!





多分。
無いんじゃないかな?無いと思う。
あ、ちょと覚悟はしておけ。
22名無しさん@全板トナメ開催中:2008/06/13(金) 03:21:45 ID:VOZa9fzk
なんというSS・・・ニヤニヤがとまらないぜ・・・!
23名無しさん@全板トナメ開催中:2008/06/13(金) 06:15:52 ID:h8+WMrbg
ヨシモト「ハルナさん、おはようございます」
俺「ああ、おはよう」
ヨシモト「朝食はもうすぐですので先に席へ…」
俺「うん、ありがとう」
ノブナガ「ふむ、たまには賄いというのも悪くないな」
今川ヨシモトと織田ノブナガが一緒の台所で朝食を作る。
こんなシュールな絵も二週間経った今では慣れたものだ。
むしろ二週間で慣れた自分の適応能力に驚いてしまう。

俺「…ん?」
マサムネ「……」
ミツヒデ「む…む…」
伊達マサムネに明智ミツヒデだ。
二人は三度の飯より勝負好き。暇さえあれば何か勝負している。
今は朝食待ちで軽く勝負しているようだ。
…しかしその内容がインディアンポーカーとは…。
さすがにシュール過ぎるだろう…。
前言修正、どうやら二週間程度の経験値ではまだまだらしい。
ちなみにマサムネは6、ミツヒデは8。
微妙な数字にミツヒデが困惑しているようだ。
まあ、マサムネの不動ぶりにミツヒデが自滅するいつものパターンか。

シンゲン「めしぃ〜…まだか〜…」
さて…こちらは三度の飯が何より好きな武田シンゲン。
あまりの空腹に涙目でテーブルに突っ伏している。
ちょっと可愛いが、食事が始まると猛将に変身するので騙されてはいけない。
食卓でも風林火山を用いたとは聞いた事がないが…。
まあ色んな意味で史実と結びつけるだけ無駄か。
それにしても俺の3倍近い食事量、一体どこにそのエネルギーが向かっているのか。
…やはり胸か?
確かにこのはちきれんばかりの胸を維持するには相応の…。
…って、朝から何バカな事を考えてんだ俺は…。

と、不意に右半身が重くなる。
ケンシン(…くー)
コアラかよ…ってか、こっちは直接む、胸が!
俺「ほ、ほらケンシン!顔でも洗って目え覚ましてこい!」
ケンシン「…む?ああ、すまん…」

…前言撤回。こんなの何年経ったって慣れないわ…。

−−−−−

超長文化した>>15の省略部分
投下の予定は無かったが、ワッフル貰えたんで一応
期待に添えたかどうか分からんけど
SSマジ難しいわ…
24名無しさん@全板トナメ開催中:2008/06/13(金) 17:38:10 ID:sDqJc1tM
さて、全裸にかんざしで正座して待つか
25名無しさん@全板トナメ開催中:2008/06/13(金) 19:01:23 ID:K6R1O6vp
紳士たるもの、礼を失することがあってはならん。
礼服とまでは言わないが、ネクタイくらいは締めるべき。
26名無しさん@全板トナメ開催中:2008/06/14(土) 00:10:15 ID:mnXLnXJ9
「先生!武田の弁当箱が邪魔で黒板が見えませーん!」
「先生!織田がなんか朝から臭いです!おまけにくだまいてきます…、う、あ、吐いた!」
「先生!今川が輪ゴム構えてるんですが…」
27名無しさん@全板トナメ開催中:2008/06/14(土) 00:21:37 ID:x3QUtp7t
ミツヒデにやられた怪我も癒えてきた。
これもオウガイの献身的な看病のおかげかな。飯はちょっとあれだけど…

というわけで、今日はもう夕方だが軽い運動を兼ねて馬の訓練だ。
オウガイはなんだか国主としての仕事が忙しいらしく、コタロウが付いてきてくれることになった。
とはいえ、ジトーっとした目で見られてしまった。すねてるのかな。
とりあえず今度はオウガイと行くという約束をしたから、少しは機嫌がよくなったかな…

コタロウ「やっぱり少しオウガイのこと気になりますか?」
俺「え、えぇっ?」

不意に聞いてくるとは…あなどれない。

俺「う、うんまぁね…でも忙しいみたいだししょうがないよね」
コタロウ「でもあれは、後が怖いですよ?ふふ」

ニコニコと笑顔を向けてくるコタロウ。なんだか俺とオウガイの微妙な距離感を傍目に楽しんでるようだ。

俺「ちゃんと次の約束したから大丈夫だよ…たぶん」
コタロウ「だといいですけどねー。…さて、そろそろ暗くなってきたので戻りましょうか?」
俺「そうだね、夕飯までには帰らないとオウガイもうるさいからね」

夕闇の中、馬を走らせる。
途中でコタロウは自国へ戻るため、分かれ道を行った。
そんなわけで俺は一人馬を走らせる。
一瞬この前みたいなことになるのではないかと心配したが、無事城に着いた。
厩舎に馬を繋ぎ、中へ入ろうとすると、訓練場から剣戟が聞こえた。この音と声は…オウガイだ。
28名無しさん@全板トナメ開催中:2008/06/14(土) 00:58:14 ID:eNJ4Gavs
朝、マサムネより早く起きた俺は台所にいた。

俺「あ、おはようマサムネ!」
マサムネ「・・・!?ば、ばかな!?ヤスヒロが我より早起きしてるとは・・・!?」
おれ「いや・・そんな驚かなくても^^; いやさ、いつも朝食の支度してもらって悪いから、今度は
   俺が朝食作ろうと思ってさ」
マサムネ「なんと!?ヤスヒロが!? ふむ・・・まぁ、良いだろう、お手並み拝見といたすか」
俺「え!『お手並み』だなんて、そんな大層なもの作るわけでないし・・・まぁ、味噌汁と焼き魚、程度かな?」
マサムネ「ふーむ、ヤスヒロの料理か、少し楽しみではあるなぁ。・・・・む?お、おい!ヤスヒロ!鍋が!鍋がふきこぼれておる!!」
俺「うわぁ!!いっけねぇ!!あ〜!ヤバイ!具もふきこぼれた! ・・・げげっ!魚から火が!魚燃えてる〜〜!!」
マサムネ「ヤスヒロ!いったいお主、料理の経験はあるのか!?まったく見ててはおれんぞ!ぬぅ・・・魚がすでに炭になってるではないか・・・」
俺「ううっ・・・。マサムネの見よう見まねで、俺もできるかなぁ〜なんて思ってたんだよ・・・。あああ・・・全部失敗しちゃった・・・
  味噌汁も前代未聞に塩辛いし・・・」
マサムネ「まったく・・・やはり食事は我が作るにこしたことはない!経験浅いヤスヒロになんぞ笑止千万だ!」
俺「はい・・・」


結局マサムネの協力のもと、新たに朝食が作られた・・・。


マサムネ「ふぅ、これでやっとまともな朝餉(あさげ)にありつける」
俺「ううっ、マサムネにいいとこ見せられなかった。 ・・・あれ?それ、俺がさっき失敗した焼き魚と味噌汁じゃない?
  捨てなよ、それ。もう食べられるもんじゃないだろう?」
マサムネ「ばか者!ヤスヒロ!食べ物を粗末にするものではないぞ!それに・・・その・・・せっかくヤスヒロが作ろうとしてくれたのだ・・・」
俺「え!? でも、無理して食べなくてもさ・・・。かえって体に悪いような気がして、申し訳ないし・・・」
マサムネ「よい。これをいただく。・・・・・・うっ!ぐ・・・むぅ・・・・」
俺「マサムネ・・・ごめんよ」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

マサムネ「まぁ、とにかくだヤスヒロ」
俺「ん?」
マサムネ「お主は料理の腕前も上げる必要があるな」
俺「そのようだね・・・」
マサムネ「えと・・その・・・そのためには、なんだ・・・我の調理に立ち会うといい、そ、その・・・何かと勉強になるであろう、うむ」
俺「そ、そだね。・・・その・・・なんかさ、それって」
マサムネ「?」
俺「夫婦みたいなさ、そんな感じ・・・だよね、なんちゃって・・・」
マサムネ「〜〜〜っ!?」

とたんに顔を赤くするマサムネ。

マサムネ「なな、な、なにを世迷言を!?笑止!笑止ぞ!!べ、べちゅにヤスヒロのこと我はなんとも!そ、そう、ヤスヒロが
     料理下手であまりにも不憫なので、し、し、仕方なくだ!!」
俺「たはは、だよね、仕方なくだよね^^; それじゃあ、俺の料理の腕前の成長っぷりを、ずっと・・・見守っててくれよ」
マサムネ「む、無論だ。で、でなければこ、この我が教える意味はないのだからな!もっと精進せよヤスヒロ!」




動揺して言ってたのか、それとも真の意味を理解していったのか分からないが、マサムネはずっと俺の料理を見守っててくれるようだ。


――というわけでみんな((( ^^)爻(^^ ))) オヒサ♪
俺のマサムネは今日も元気です\(^0^)/
29名無しさん@全板トナメ開催中:2008/06/14(土) 01:21:55 ID:3fUMOchT
わぁ〜ヤスヒロだ!どうしてたんだ?心配しちゃったじゃないか!
30名無しさん@全板トナメ開催中:2008/06/14(土) 04:36:52 ID:msuH73nC
鬼畜王ktkrwww

もうやめちゃったのかと思ったぜ
31名無しさん@全板トナメ開催中:2008/06/14(土) 05:18:11 ID:XpS2gih+
世間の注目を浴びつつも学校に到着。ようやく落ち着けると思ってたら校門に立つ巨大な人影が目に付いた

「相変わらずモエモテだなあ!おい!あんまりイチャイチャしてると、教育指導するぞ!わっはははは!」

そう豪快に笑って出現したのは、学園最強かつ人類最強のオウガイ先生だ。・・・、一応ああ見えて女性。
この先生の前だと、どんな問題児であろうとも沈黙させられる。

「わははははは!」

朝からテンションMAXのオウガイ先生の高笑いを背に受けつつ校舎へと入り皆と別れ教室へ

「では、今日の連絡事項は以上です。皆さん今日も頑張りましょう」

そう言って笑顔をふりまき教室を去っていったのは担任のコタロウ先生。
小柄な身体ながらその一生懸命な姿勢と、小動物的な愛らしさで男女問わず人気のある先生だ
・・・ちなみに性別は謎とされ、それが一層の人気を呼んでいる。
次の授業まで少し時間があったので、トイレに行こうと思い廊下に出ると、教室を出たコタロウ先生と目が合った

「あ、そうだ。言い忘れていました、スイマセン。今年の健康診断まだうけていませんでしたよね?」

我が学園は毎年新学期になるとすぐに一斉の健康診断が行われる。
周りの乙女達も他の女子同様、体重や胸の大きさに一喜一憂していたようだ。
だが俺はその日に風邪で学校を休むという、つまらないギャグをとばしてしまった。

「まだ受けてない人は個別に保健室で受けるよう決まりました。後で受けておいてくださいね
 ちょうど午後の授業が担当の先生の都合で自習になったので、その時間に行ってきてください。
 あと、時間がかかりそうなので、昼休みから来て欲しいのとことです。」

わかりましたと答えると、ニッコリ笑ったコタロウ先生は職員室に戻っていった。
貴重な昼休みをこんな形で失うとは、自分のまいた種とはいえ辛いなこれは。
ケンシンやマサムネあたりに知れたら「自業自得ね」だとか「日頃の自己管理が甘い」とか言われるんだろうなあ・・・。

そんなこんなで昼休み。ようやく午前の授業が終わりほっとしていると、けたたましい轟音が聞こえてきた

−−−−−−−−−−−−−−−−−

我慢できずに>>21の続きを書いてしまった。後悔はしていない

「次回!ムラサメ先生のいけない保健室!」
32名無しさん@全板トナメ開催中:2008/06/14(土) 15:09:19 ID:MU0myL+k
>>23
キャラの情景がよく浮かぶわ。そのクオリティで8人全員と混浴するSS頼む。

全裸に鎧兜でワッフルしてます。
33名無しさん@全板トナメ開催中:2008/06/14(土) 19:09:27 ID:x3QUtp7t
野外訓練場を覗くと、オウガイが一人暗闇の中、剣の訓練をしていた。
声をかけるのもどうかと思い、踵を返そうとすると…

オウガイ「…ヤスヒロか?訓練から戻ってきたのか?」
俺「う、うん、今戻ってきたところだよ」
オウガイ「そうか…少しいいか?もう少ししたら終わる」

俺はうなずき、オウガイの近くで腰を下ろす。
月明かりの下、オウガイが踊るように剣を振るう。美しくもあり、勇ましくもある。
見とれていると、ふいにオウガイの動きが止まった。

俺「どうしたの?オウg…」
オウガイが口に手を当てる仕草をする。いったい何が…

訓練場の端に目をやるオウガイ。俺もつられてそっちを見てみると…
誰かいる。月明かりの中、ぼんやりと人影が見える。頭には…三日月…?

???「…ミツヒデから聞いていたが…本当だとはな」
オウガイ「はん、無粋な奴だな。闇夜にまぎれて忍び込むとは」
???「男に魂を奪われたか…あわれな」

そういうと人影は空高く飛び上がり、俺たちの近くに着地した。豊満な胸が揺れる。
そしてものすごい速さでオウガイに突進し、両手に持つ剣を振るう。

ガキーン!!

オウガイ「くっ」
???「…間合いが甘い」

キンシャキーン!

激しい競り合いだ。とてもじゃないけど俺が助太刀するにはレベルが違いすぎる…
それにあの兜…そして隻眼。彼女は独眼流の伊達マサムネだ。
どうも俺が馬で帰ってくるとロクなことがない。
何が何だかわからないが、オウガイがこうして襲われている以上、何か手立てを考えないと…
まずは武器を…何かないか。む、刀が落ちてる。一応訓練場だからな。

刀を手に取ったその刹那、マサムネがこちら目掛けて猛ダッシュしてきた。

俺「う、うわあぁあ!!」
オウガイ「ヤ、ヤスヒロぉ!!」
34名無しさん@全板トナメ開催中:2008/06/15(日) 00:18:12 ID:cDOePye0
このあと、マサムネがヤスヒロの手を握り締め

マサムネ「惚れた、結婚しよう」
オウガイ「な、なんだってー!」
???「ちょっと待ったーーーっ」
オウガイ「む、貴様はノブナガ」
ノブナガ「ヤスヒロは我の物じゃ、勝手に持っていくな」
???「お待ちになって、ヤスヒロさんは私が婿に迎えると決まっておりますのよ」
オウガイ「どっから出てきた、ヨシモト」
???「ヤスヒロは既に私の物だと言うのに、おめでたい人達ね」
オウガイ「…ムラサメ、お前もか」

みたいな事になったり、
優勝賞品はヤスヒロの戦国一武道会が開かれたり、
ヤスヒロの元に辿り着くには、12人の黄金武将が守る城を突破しなければならなかったり、
「先生、ヤスヒロが欲しいです…」とか言って泣き崩れたりする訳か。
35名無しさん@全板トナメ開催中:2008/06/15(日) 07:03:41 ID:xX4n9G2s
>>33
わっふるわっふる
36名無しさん@全板トナメ開催中:2008/06/15(日) 23:27:54 ID:Q9i71YDx
霏々として降る雪。
冬枯れした一本の柿の木の下に、見慣れた武将の背中が一つ。

俺「マサムネ、どうしたんだ。こんな深夜に」

深雪を踏む音と共に近づくと、マサムネは大層驚いた様子で、顔の辺りを拭っていた。
きっと泣いていたのだろう。マサムネの左目は赤く充血していた。

マサムネ「ヤ、ヤスヒロか。主こそ、こんな夜更けに何を・・・・・・」
俺「何となく眠れなくて。明日の今頃、俺たちはどうなっているのだろうなと思ってさ」
マサムネ「明日・・・・・・」

その言葉を聞いた途端、マサムネの甲冑が小刻みに震えた。

マサムネ率いる軍は、明日、この先の石垣山を抜ける。
しかし「草」の伝えによると、山の先にはシンゲン勢が待ち構えていると言う。
また、相手の兵力は四千強。こちらは二千弱。どう考えても負け戦は確定だった。
だが、こちらの兵糧も尽きかけており、なおかつ深い雪のため、迂回経路を探すと言う選択肢はなかった。

マサムネ「正直、我は自信がないのだ。せっかくここまで育ててきた兵を、一気に失ってしまうかもしれない・・・」

現に、そのような夢を今見たのだ。とマサムネは付け加えた。

俺「どうしたんだ。普段のマサムネらしくないじゃないか。いつもは・・・・・・」

そう言うと、マサムネはおもむろに刀を取り出し、空から舞い下りた粉雪を、演舞にて斬り去った。
切り捨てられた雪は、やはり地面に埋もれてゆく。まさにその姿は「切り捨てられた兵」の亡骸のようである。

マサムネ「そう!! 我が名は伊達マサムネ。一騎当千の腕! なんぴたりとも我の神速の剣には、絶対に・・・・・絶対にっ」

そこまで言い、マサムネは口を噤んだ。
37名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 01:32:38 ID:mWxvj0Z5
>>36
俺の嫁をチョイスするとはなかなか。期待してます。
38名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 02:48:19 ID:1CS+jnZx
マサムネがミツヒデと対局してるというので見に行ってみた。

ミツヒデ「むぅ・・・そこで7四飛車か・・・む・・ぅ」
マサムネ「言っておくが、待ったなしだぞ(ズズズ・・・)」

お茶を飲み余裕の表情のマサムネ。

ミツヒデ「む・・・無論だとも、フフン、ここからが本番だ。貴殿の策も私の手の内よ。6二桂馬。
     ふふっ、これで主力の飛車は私の手に落ちたな」
マサムネ「ふーむ、それは残念だな、4五香車。王手だ(ズズズ・・・)」
ミツヒデ「なっ!? むぅ・・・!!ま・・・まいり・・・ました・・ぐっ・・・!」
マサムネ「ふぅ・・・・。うまい。なかなか良い茶だ。勝利の後は、これまた格別」

ヤスヒロ「ほぅ、マサムネが勝利か。意外とやるなぁ」
マサムネ「意外と?ふふふ、笑止。これしきは目に見えた結果ではあったがな」
ミツヒデ「くっ・・・!うるさいうるさいうるさい!」
ヤスヒロ「よし、俺もいっちょマサムネと対局してみるか!」
マサムネ「先の剣術の件といい、おぬしの我への挑戦心はなかなか天晴れだな・・・あきれるほどに」
ヤスヒロ「なんだよ、またそんなこといって。俺を見くびってると、あとで痛い目にあうぜ?たぶん」
マサムネ「ほぅ、では痛い目に遭わせてもらうとするかな」

ミツヒデ「ヤスヒロ殿・・・私の・・・仇を・・・頼む!」
俺「^^;」


そして俺とマサムネとの対局が始まった。先手はマサムネ。


マサムネ「それではいざ尋常に勝負だ、ヤスヒロ。3六歩」
ヤスヒロ「まいりました m(_ _)m 」


マサムネ&ミツヒデ「早っ!?」



――コレがやりたかった・・・ただそれだけで生きてます。
39名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 03:35:10 ID:mWxvj0Z5
>>38
wktkしてた俺の榛名を返せ!
マサムネは冷静沈着だけど実は人情家でなみだもろくて魚料理が得意なんだぞ。

眼帯にまつわる話やマサムネが珍しくあたふたするSSを誰か書いてたもれ!
40名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 07:55:57 ID:PcIN3vCo
やっぱ、本家本元のヤスヒロでないとktkrしないな…
41名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 09:22:44 ID:Ajj878oO
まあヤスヒロは1人見かけたら2-30人はいると思えっていわれたし
マサムネ群の兵士はヤスヒロと言うのも聞いた(率いてるのではなく逃げてる説も)


まあ鬼畜王ヤスヒロ基準じゃないのも全然ありかということです
42名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 15:21:10 ID:uwmrksa+
もうだめだ…
その時、俺の前に一人の影が躍り出た。

ガキーン!!

マサムネ「…ちぃ!」
ムラサメ「ふふ…殿方を狙うなんて、ずいぶんと無粋ではなくて?」
俺「ムラサメ!あ、ありがとう」
ムラサメ「いいからまずはここからお逃げなさい!」

するとマサムネはこちらから間合いを取った。

マサムネ「…興がそがれた。次の時こそ必ずその首を…。その男の顔、覚えておくぞ」

そういうとマサムネは飛び上がり、闇夜に消え去った…。
いったいなんだったんだ…

オウガイ「ヤスヒロ!怪我は…怪我はないか!」
俺「え?あ、うん、なんとか大丈夫…ムラサメのおかげだよ」
オウガイ「そうか…ムラサメ、すまないな。感謝する」
ムラサメ「あら、あなたから感謝の言葉だなんて久しぶりに聞くわ」
オウガイ「な、なんだと?我は…」
ムラサメ「ふふ、冗談ですわ。ですが…ここ最近、どうも彼女達の動きが
      活発になってきていますわ。私たちも少し警戒が必要みたい」
オウガイ「うむ…。しばらくは守りを固めたほうがよいな。コタロウにもそう伝えよう。
      ヤスヒロ、お主もしばらくは外に出ないほうがよさそうだ…」
俺「う、うん…」

確かに最近敵武将に出会う機会が多い。
そしてマサムネの言動からすると、俺も狙われている…?
そうなると、ただ守られているだけではいけない。俺も抵抗できるほど強くならなくては…
43名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 21:10:43 ID:wvILQ2mH
ヒデヨシの朝鮮出兵

ヒデヨシ「敵将みーつけ!我はヒデヨシ名を名乗れ!」
キム「私はキム・ヒョクス、このマルシアンの次長を務めてます。まあ一杯やりませんか?」
ヒデヨシ「いくよ〜キム・ヒョクス!」
キム「あああ〜あ」ピラーン1川川→1川2→1ナ2 ユジンシー ☆
44名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 21:12:28 ID:wvILQ2mH
ヒデヨシの朝鮮出兵

ヒデヨシ「敵将みーっけ!我はヒデヨシ名を名乗れ!」
ミニョン「僕はイ・ミニョンです。」
ヒデヨシ「あれれ・・・おかしいなぁここの城はチュンサンって人が城主だったはずだよ。」
ミニョン「チュンサンて誰なんだ?教えてよ!」
ヒデヨシ「え?」
ミニョン「僕は誰なんだ?」
ヒデヨシ「そんなことあたしに聞かれても困るよ〜」
ミニョン「イ・ミニョンは誰だ!僕は誰なんだ!」
ヒデヨシ「本当にごめんなさい・・・攻める城を間違えちゃったかも」
ミニョン「僕がチュンサンだっていうの・・・」

合戦モード継続
ヒデヨシの運命は如何なる
45名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 21:13:15 ID:wvILQ2mH
ヒデヨシの朝鮮出兵 食事編

ヒデヨシ「う〜お腹すいたよぉ〜マサムネちゃん何か作って〜」
マサムネ「ヒデヨシちゃん、このために私を朝鮮に連れてきたの・・・」
ヒデヨシ「そうだよ!」
マサムネ「(あと10年早く生まれていれば・・・天下は取れたのに・・・)」
ヒデヨシ「マサムネちゃん、何か言った?天下がどうのって・・・」
マサムネ「いえ、何も言ってません。」
ヒデヨシ「取りあえず、お腹すいたよぉ〜」
マサムネ「それでは、御寿司でも作りますか!」 (!!)

キム自重「そのお寿司は何人前ですか!」
46名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 21:14:08 ID:wvILQ2mH
ヒデヨシの朝鮮出兵

ヒデヨシ「ん?あれは敵将チュンサン!待て〜あっ!!」
閉まる城門
ヒデヨシ「任せといて〜天翔槌打岩撃!」
開く城門
キム「やぁ、ヒデヨシさんどうかしましたか?」
ヒデヨシ「キム自重・・・」
47名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 21:17:39 ID:ORovsmsU
>>44
移動したかw
オレは応援してるぞ
48名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/16(月) 21:46:24 ID:wvILQ2mH
ヒデヨシの朝鮮出兵 食事編2

ヒデヨシ「マサムネちゃん、たまには揚げ物が食べたいよぉ」
マサムネ「ヒデヨシちゃん、私は肉料理はちょっと・・・」
ヒデヨシ「だったら、お魚の揚げ物でいいよ。」
マサムネ「ヒデヨシちゃん、それだと天婦羅になっちゃいますけど・・・。」
ヒデヨシ「いいよそれで、イエヤスちゃんも天婦羅大好きだよね!」
イエヤス「食中毒だけ・・・起きなければ・・・」

数分後

マサムネ「ヒデヨシ天婦羅出来たわよ・・・ごはんは?・・・貴様誰だ・・・」
三色「このから揚げおいしいよ」
49名無しさん@全板トナメ開催中:2008/06/16(月) 22:39:28 ID:S1GgOv3L
>>36の続き。「白い大地に芽吹く恋」

マサムネ「いや、世の中には、絶対と言う言葉はないのだ! 形あるものは壊れ、命あるものは死ぬ!!
     見ろ! この腕の震えを! 武将なんて聞いて呆れる。無様な小虫のようだ!!」

マサムネの激昂に、いつの間にか枝に止まっていた一匹の寒鴉が、しわがれた声を発しながら飛び去った。
ヤスヒロはその瞬間、一気にマサムネに近づくと、そのまま体を引き寄せた。

マサムネ「なっ!! ・・・・・・・・・・・・・・・・・・離せ、はな、せっ」
俺「絶対と言う言葉がないって? それは嘘だな」
マサムネ「なん、だと?」

マサムネは上目遣いにヤスヒロの顔を見上げた。

俺「俺が、マサムネに対する気持ちさ。それは絶対。変わりゃしない」
マサムネ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・っっ!」
俺「俺も、兵も、マサムネを信じてずっと付いてきたんだ。その理由、分かるだろ?」

そう言うと、マサムネの左目から一滴の涙が流れた。

俺「それともう一つ。俺は絶対、マサムネと一緒に生き延びてみせる」
マサムネ「・・・・・・・・・・・・こんなときばかり、どうしてお前はこう・・・・・・・」
俺「それに、こうしてると、震えも止まっただろ?」
マサムネ「バカ、ものぉ・・・・・・。もっと、もっと強く抱かんか・・・・・・」
50名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/17(火) 00:36:32 ID:aEwCoVVF
貴方と……稲刈りしたい……


一万年と二千年前から狩りしてたー
八千年過ぎた頃から稲作やってみーたー
一億と二千年経ってもやっているー

米を知ったそーのー日からー
僕の苗は水田に絶えない
51名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/17(火) 09:46:46 ID:8A4wbEGU
>>49
バカ、ものぉ…。もっと続きを書かんか……



萌えるのは
イエヤス>ヨシモト>ヒデヨシ>シンゲン>ケンシン>ミツヒデ>ノブナガ>マサムネ

だけど彼女(嫁)にするなら
マサムネ>ミツヒデ>シンゲン>ヨシモト>ノブナガ>ケンシン>イエヤス>ヒデヨシ

だよね?異論は聞き受けるよ。
52名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/17(火) 10:04:30 ID:Z/5VRk9k
>>32
世の中にはまぐれとか一発屋という言葉があってだな…
まあ投下は保証できんが一応構想はしてる
53名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/17(火) 17:12:56 ID:ckLQcWBd
さて今宵もきっちり待つとするか

礼儀正しく全裸に烏帽子で
54名無しさん@全板トナメ開催中:2008/06/17(火) 17:14:19 ID:dflxT/hv
>>51

この話はとりあえずここで仕舞いでせう。
>>36にはタイトル付け忘れてたな。すんまそ。しかも間違ってた。
「白き大地に芽吹く恋」だった。
くさい題名だが、舞台は冬、戦が終われば春も近く、一足先に彼らの恋が芽吹いたと言う内容でした。

俺は萌えるのも伴侶もマサムネ以外ありえんな。
マサムネと背中合わせで戦を体感してみたいっっ!!!
それに、普段は強気な女が時折見せるか弱さは、思わず抱きしめたくなるだろ?

次のネタの構想も膨らみつつあるが、以前本スレ(たしか10スレ目ぐらい)で載せたものの
修正を入れ直したやつも改めて載せて良いかな。
温泉の話とドえろい流れのやつ。どっちもマサムネ。

このスレには絵描ける人はいないのかな。
55名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/17(火) 20:00:01 ID:4/bV0TtM
俺も男だからエロいの大歓迎だし、シリアスなのもいいけど、やっぱ萌えだよ。
なんつーかさ、思わず微笑んでしまうような「ほんのり良い話」みたいなのがいいんだよ。
自分じゃ思いつかんけど、
ヨシモトが兵を労う為に食事を作るけど、壮絶に失敗するとか、
それでも兵士達は美味いと言いつつ食べるとか、
ヒデヨシが乙女リーチで城の施設をどれだけ破壊しまくっても、
翌朝には綺麗さっぱり修復してる超絶優秀な工兵の話とか、
オウガイがシロを拾ってきて、ムラサメが「意外と優しいのねw」なんて言って茶化したけど、
実はムラサメが一番シロを可愛がってるとか

そういうのがいいんだよ。
56名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/17(火) 20:26:24 ID:gqYtv/o1
>>55
そういった妄想を浮かべる時、人は誰でもヤスヒロになれるのです。


君も
書かないか
57名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/17(火) 22:25:13 ID:xXrfjQ9J
ノブナガ「暇じゃ・・・ミツヒデ何か面白い遊戯はないか?」
ミツヒデ「ノブナガ様、“ぱとらっしゅ”など如何でしょうか?」
ノブナガ「ぱとらっしゅとな?」
ミツヒデ「はい、箱の中から当たりくじを引くと金平糖がもらえます。ただし、一回くじを引くのに一貫払ってもらいます。」
ノブナガ「なんじゃ簡単ではないかそんなこと、つまらなそうじゃ、それにたかが金平糖ごときを得るために一貫は高すぎる。」
ミツヒデ「いえ、当たりを引いた後がすごいのです。」
ノブナガ「当たりを引いた後じゃと?」
ミツヒデ「はい、当たりを引くと70回は無料でくじが引けるようになり、そこで当ると金平糖がまたもらえて更にまた70回無料で引けます。」
ノブナガ「つまり、一貫払うだけで金平糖が大量に手に入ることじゃな!」
ミツヒデ「はい、そうなります。」
ノブナガ「わかった、その“ぱとらっしゅ”とやらをやろうではないか!」

数時間後

ノブナガ「ミツヒデ・・・なかなか当たりが引けないのう、もう399回は引いておる!」
ミツヒデ「なかなか当らないのが、この“ぱとらっしゅ”の醍醐味なのです。ノブナガ様あともう少し粘ってみれば当たりが引けるかもしれませんよ。」
ノブナガ「うむ・・・ミツヒデ!当たりが引けたぞ!」
ミツヒデ「それは、おめでとうございます。ではこちらのくじを引いてください。」
ノブナガ「なんじゃ、このくじは、我は当たりを引いたのじゃぞ、早く金平糖をよこせ。」
ミツヒデ「いえ、ノブナガ様、言い忘れていましたがこの“ぱとらっしゅ”は当たりを引いた後、金平糖の数を決めるくじを引かなくてはならないのです。」
ノブナガ「それはめんどいのう・・・うむ、赤じゃ」
ミツヒデ「おめでとうございます。ノブナガ様、金平糖が大袋でもらえます。」
ノブナガ「次からは、無料で70回引けるのじゃな。」
ミツヒデ「はい、ですが、70回を越えたらまた1回に付き1貫払ってもらいます。」

数分後

ミツヒデ「ノブナガ様、残り10回ですが・・・」
ノブナガ「わかっておる!」
ミツヒデ「終わってしまいましたね・・・」
ノブナガ「うむ、まあ暇を潰せたので余は満足じゃ!」
ミツヒデ「ではノブナガ様、遊戯費として400貫いただきます。」
ノブナガ「(´・ω・`)」
58名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/17(火) 23:47:47 ID:8A4wbEGU
>>57
着眼点がオモロー!

次回は戦国乙女を打つ乙女たちで頼みます。

ノブナガ『やはり余は総当り戦では強いのう』
ケンシン『誰だ!!こんな情景(エロゲ)を模した輩は!!』


ヨシモト『わたくしたちは“たんぱつずがら”という仲間みたいですよ?』
ミツヒデ『……何故だっ…!』
59名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/18(水) 00:59:29 ID:HZEpJ9Vc
マサムネ「ケンシン殿、シンゲン殿、そろそろ仲直りをしたら如何でしょうか?」
ケンシン「それはわかっているのだが・・・」
シンゲン「勝負に決着が付かなければ和睦も何もないのじゃ」
ケンシン「将棋、囲碁、合戦、ぱとらっしゅ、どの勝負も引き分け」
シンゲン「ははは、飲み比べと大食いなら我の勝ちじゃ!」
シンゲン「それは勝負に入っては居らぬ!」
マサムネ「難しいようですね・・・では別のことで勝負をつけたら如何でしょうか?」
ケンシン「別のことか・・・」
マサムネ「“かるた”など如何でしょうか?」
シンゲン「“かるた”じゃと?」
マサムネ「ここにミツヒデ殿が作った、我々乙女武将を題材とした“かるた”があります。絵は京の有名絵師に描いてもらったものです。」
ケンシン「ミツヒデ殿め、我々に内緒でこのようなものを作ったか・・・。」
シンゲン「この“かるた”絵札しかないがどうやって勝負するのじゃ?」
マサムネ「それについては今から説明します。」
60名無しさん@全板トナメ開催中:2008/06/18(水) 01:22:32 ID:brArw1nU
「8月3日の昼下がり」
久々のオールキャスト。(と、言ってもやっぱマサムネメイン)

ある夏の暑い日、ヤスヒロはアイスキャンデーを口に頬張りながら縁側で涼んでいた。
そんなヤスヒロの元に、意味深な笑顔を振り撒きながらやってきたマサムネ。

マサムネ「おいヤスヒロ、今日は・・・・・・何の日か、知っているか?(にこにこ)」

クマゼミが永遠とも言える鳴き声を鳴くのに飽き、宿り木から飛び立つほどの間が過ぎた頃・・・・・・。

ヤスヒロ「こんな暑い日は、何を考えたくねーよ」
マサムネ「なっ! 本気で言っておるのか(むかっ!)」

マサムネの体が肩透かしを食らったように大きく揺れた。

ヤスヒロ「あ・・・・・・そう言えば、後でヒデヨシとイエヤスが来るって」
マサムネ「なっ! あやつらが! 何故、WHY? あやつらが来ると、また部屋が汚されるではないか!」

???「おーっ、すでに盛り上がっておるようじゃのぅ!」
???「全くだのぅ!!」

マサムネ「なっ! ノブナガにシンゲン!! お前らが何故ここに・・・・・・」

そこには、まるで常夏の太陽のように頬が真っ赤に染まったノブナガとシンゲンの姿があった。
二人とも、相当出来上がっているようだ。

???「本日は、お招きいただきまして、まことにありがとうござ・・・・・・」

三つの太陽を横目に、呆気に取られていると、今度は横から涼しげな声が響いた。

マサムネ「なっ! ヨシモト! 呼んでおらん、呼んでおらん!!」
ヨシモト「あらぁ、セリフは最後まで喋らせてもらいたいですわね・・・・・・」

???「来たわ・・・・・・」

いつからそこにいたのだろう。ケンシンは気配さえ見せずに佇んでいた。

マサムネ「なっ! ケンシン! いつの間に我が間合いに入り込んでおる! 
     ・・・・・・ってそこにはキュウリが植えてあるのだ! とっとと退け!!」
ケンシン「(何も、そんなに怒らなくたって)・・・・・・」

ヤスヒロ「みんな、集まったようだね」
マサムネ「ど、どういうことだ、ヤスヒロ! 説明せい!」

ヤスヒロ「そこの部屋の障子を・・・・・・開けてくれないか」
マサムネ「障子・・・・・・?」
61名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/18(水) 02:02:33 ID:aI25pA0S
思いついたものを勢いで書いてみる


―オウガイ城―

兵士「オウガイ様ー!!また敵将たちが攻め込んでまいりましたー!!」

オウガイ「また来たのか・・・。これで10回目だぞ。」
ムラサメ「ホントしつこいわねぇ。私もう疲れちゃった。」
コタロウ「しかもなぜかどんどん間隔が短くなってますよ。」
兵士「前回同様、今回も半刻ほど前に付近で法螺貝の音とともに青い炎が燃え上がるのが目撃されています!」
オウガイ「ふーむ、何か関係があるのか…。まあいま考えても仕方ない。とりあえず彼女らにはまた強制的にお帰りねがおう。」
ムラサメ「じゃあ今回もまずはオウガイが行ってさくっと勝ってきてちょうだい。」
オウガイ「な、さっきも私が行ったばかりではないか!」
ムラサメ「あら、そうでしたかしら?」
オウガイ「そうだ!お前が『いったぁーい、足くじいちゃった』とか言って、結局私が全部出たんじゃないか!」
ムラサメ「だってケガしちゃったんだからしょうがないじゃない。」
オウガイ「本当かどうか怪しいもんだ。それに私だってさっきの戦いで何本かクナイが刺さってケガしたというのに。」
ムラサメ「オウガイならあんなのケガに入らないじゃない。」
コタロウ「まあまあふたりとも落ち着いてください・・・。」


僕の名はコタロウ
このオウガイさんとムラサメさんに仕えている武士だ
まだまだヒヨッコだけどね
この世界では、男で武士になる人は珍しい
オウガイさんは僕の素性を知っているが、周りには男ということを隠して女として生きている
そこまでして武士になるのには理由がある
僕には母さんの仇を討つという使命があるんだ!


ムラサメ「いつまでも言い争っていても仕方ないわよ。早くしないとここまで攻め込まれてしまうわ。」
オウガイ「それもそうだな・・・。!よし良いこと思いついた。コタロウ、お前ひとりで8人相手してこい。」
コタロウ「えーっ!?ひとりでですかァ?」
オウガイ「そうだ。あいつらゾンビのように何度も挑んでくるからな。いつまでも私とムラサメだけじゃ耐えられん。ここらでお前にも強くなってもらわなきゃならん。」
コタロウ「でもいきなり8人はちょっと無理があるんじゃ・・・。」
オウガイ「おとk・・・いや、女は度胸!なんでもやってみるのさ。大丈夫、お前が負けても私たちがキッチリ落とし前つけてやるからよ。」
ムラサメ「私やーよ。オウガイひとりでやってよね。」
オウガイ「なんでお前はそう言うかな。まあとにかく、死ぬ気で戦って来い!」
コタロウ「ハイ!分かりました。」
(ダッダッダッダッ)
ムラサメ「…ホントにあの子ひとりで大丈夫なの?」
オウガイ「ん?コタロウのことが心配なのか?」
ムラサメ「べ、べつにそういうわけじゃないけど、ただ私に回ってくるのが嫌なだけよ。」
オウガイ「ハハッ、そうか。だがあいつなら大丈夫だ。あいつは強い武士だよ。」
ムラサメ「ふーん、ならいいけど。」


―オウガイ城(1階)―

ヒデヨシ「へっへーん。あたしが一番乗りだもんね!お、敵将発見!我はヒデヨシ、名を名乗れ!」
コタロウ「ボクはコタロウ。そう簡単には負けませんよ。」


とりあえずここまで
続きはある(脳内に)
エロいのもある(予定)
62名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/18(水) 03:00:04 ID:k3ZpeOJS
職人いっぱいだなw
どれも非常におもしろい
全て期待してるんでがんばってくれ
6352:2008/06/18(水) 03:05:31 ID:JqyIfAtI
構想してたらこんな時間かよ…
3部作(予定)の2部まではでけた
ストーリー性狙って説明文ドカドカ差し込んだら
予想外に長くなっちまったわ…(下手したら4部?)
単なるgdgdになってないか心配(´・ω・`)
本人にゃ分からんもんだねコレ
64名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/18(水) 08:42:46 ID:gcPlHPUs
ヤスヒロ:はぁはぁ…誰もいないな。今の内に箪笥を失礼!別に榛名を探してるだけでやましい気は微塵もない!



…これはイエヤスの褌!最近四越百貨店で新作を購入したと言っていたな。デザインが秀逸だ。
次はシンゲンか。純白の褌が健康美をいっそう引き立ててているな。
ん?この小さな水色縞模様は手拭いか?…否!ヒデヨシか!最近はしまふん(縞柄褌)なるものが流行と町の春画絵師が言っていたな…
次は…っとまるで新品のようにご丁寧に畳んであるけどしっかり“ヨシモト”と名前が書いてあるな。彼女らしい。
珍しい越中型か。でも風林火山のロゴでバレバレだよシンゲン(笑)
対になるような六尺型はマサムネか。しかし意外にかわいい花柄のワンポイントが入っているな… 
うおっ?!藍染で生地の薄いこの淫媚な褌はミツヒデ?!誰に見せようとしてるんだ?
なんでボロ切れが…。待て俺!クンカクンカ……。これはノブナガ!!ほんと豪快だな。いつかぷれぜんとしてやるか(汗)



ふいに背中越しに声がかかる。
?:捜し物はなんですか?見つけにくい物ですか?
ヤスヒロ:そうなんだよ。納戸の中も箪笥の中も捜したけれど見つからなくてー。
?:まだまだ捜す気ですか?それより“私たち”と……

刹那―――
殺気を感じて振り向くと静かな炎を燃やすマサムネを筆頭に、ニヤニヤしているイエヤス。鉢巻を締め直し眼光を飛ばすシンゲン。微笑みながらも弓矢を構えるヨシモト、その陰に顔を赤らめ涙目で隠れるイエヤス。
ため息をつき哀れむ目でみるシンゲン。意味深な舌なめずりをしながらもクナイを取り出すミツヒデ。首と指を交互に鳴らし始めたノブナガ。


ヤスヒロ:あああっ?!!!あのいやみんなまておちついて!!!!別に俺はその褌目的じゃないし!!!!
マサムネ:夢の中へ、行ってみたいと思いませんか?

ヤスヒロ:違うんだ!!!俺はただみんなの褌を洗ってあげてついでに匂いを…いや物好きな古買屋がいてその金で新しい
乙女達:問答無用!!!!!!!!





BAD END No.6 怪盗褌小僧

こんなギャグで良かったらまた書くよー
6564:2008/06/18(水) 08:49:04 ID:gcPlHPUs
なんでシンゲンが2人いるんだよ…。
前述の対象はケンシンに置き換えて下さい!ファンの方すまぬ。
66名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/18(水) 10:38:01 ID:HZEpJ9Vc
>>59
マサムネ「それでは、説明しますが、絵札は通常絵札が32枚、でふぉるめ絵札が32枚、そして特殊絵札が18枚あります。通常絵札とでふぉるめ絵札を3枚ずつ、そして特殊絵札を2枚、山からめくった札か、相手が捨てた札で揃えれば上がりとなり、それを10回戦行ないます。」
シンゲン「つまり、合計8枚揃えればいいのじゃな。」
マサムネ「ええ、ですがこの“かるた”は4人居ないと出来ないのですが・・・」
伝令「書状が届きました。」
ケンシン「ご苦労。」
(ヒデヨシ)「ケンシンちゃん、今から遊びに行くよ。」
ケンシン「今からヒデヨシ殿が来るみたいだ。」

数分後

ヒデヨシ「あはは、なんかとりこみ中だったかな?」
マサムネ「いや丁度いいところに来てくれた。」
ケンシン「それでは、マサムネ殿、質問なんだが、誰かが捨てた絵札で上がる場合、他の者と上がりが被ったらどうするのだ。」
マサムネ「通常絵札とでふぉるめ絵札の場合は捨てた者の刻回りの者が優先なのだが、特殊絵札の場合奇数絵札を多く持っている方が優先されます。」
ケンシン「それでは、私を描いた四絵札が不利ではないか!」
ヒデヨシ「よかった〜あたしを描いた一絵札が一番不利かと思っちゃったよ。」
マサムネ「いえ、偶数絵札は上がった時の点が奇数より1.5倍入るので、上がるときは偶数絵札で上がった方がお徳なのです。」
ケンシン「そうか・・・」
シンゲン「すまぬが、マサムネ殿。通常絵札の4枚目が少し気になるのじゃが・・・」
マサムネ「4枚目ですか・・・!!!(///)」
ケンシン「な・・・なんだこの恥ずかしいは絵札は!」
ヒデヨシ「あはは・・・(///)」
シンゲン「ミツヒデ殿め・・・我はもっと食うぞ!!」
マサムネ「えっと・・・ミツヒデ殿から頂いた説明書によりますと、それは萌え絵札といいまして、その絵札を混ぜて上がった時の点が5倍になるそうです。」
シンゲン「5倍か・・・。」
ケンシン「10倍ぐらいにしてもよさそうだ・・・。」
マサムネ「ちなみにこの萌え絵札を8枚揃えても上がりみたいですね、その場合ですと100倍になるそうですよ。」
シンゲン「100倍だと!!!!!」
ケンシン「けしからん・・・このような絵札を好き好んで集める奴が居るのか!」
マサムネ「ミツヒデ殿は、この“かるた”を兵士に売ると言っていましたが・・・」
ケンシン・シンゲン「それはまことか!!!!」
マサムネ「2万人限定だそうですけど・・・」
シンゲン「こうしては居れぬ・・・ケンシン殿、今すぐミツヒデ殿を叩きに行くぞ。」
ケンシン「そうだな、しばらく休戦としよう。」

マサムネ「ふう、これて我の恥ずかしい絵札も天下に回らなくて済む・・・」
ヒデヨシ「そういえば、マサムネちゃん、この絵札だけ真っ白いけど?」
マサムネ「その絵札は特殊絵札の一つで2枚そろえるだけで通常絵札でふぉるめ絵札を揃えなくても上がれるみたいですね、ただし捨て札でなく、山札で自力で揃えるのが条件ですけど。」

こうして、シンゲンとマサムネ双方の活躍により、乙女達の恥ずかしい絵札は天下に回らずに済んだ。
しかし、この“かるた”の原画と言うものは堺の商家で一枚に付き2000貫と“ぷれみあ”値が付いているそうだ。
67名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/18(水) 13:29:59 ID:ryZqPfPJ
???「し〜っ、物音を立てるな!」
???「わかってるわよ」
???「だ、大丈夫よぉ」

タッタッタッタ…

???「ん…?あの旗は…きたぞ!まずは我が先に行く!お前達はここで待機だ!」
???「了解!」
???「りょ、了解よぉ」

タッタッタッタッ

ババーン!!
忍者1「貴様!敵兵だな!覚悟!」
兵士1「わわっ、助けて〜!」 ダダダッ
忍者1「はっはっはっは!情けない!我一人で十分だな…ん?」

シュババッ!
兵士1「にやり」
兵士2・3「ふふふ…」

忍者1「のわっ!増援か!仕方ない!お前達も援護しろ!ピィ〜イ!!」
忍者2「任せな!」
忍者3「ま、任せるのよぉ!」
忍者1「行くぞ!」
兵士1「覚悟!」
ポカスカポカスカポカスカ

デンデデン!
兵士1「はっはっはー!口ほどにもない!」
忍者1「む、無念…」
忍者2「きゅ〜」
忍者3「ダ、ダメなのよぉ」

その後

忍者1「わ〜ん、オウガイ様ぁ〜、我らの敵をとってくださいよ〜」
オウガイ「なに!?そんな事が!委細承知!うぬらはここで待っておるがよい」

ヒデヨシ「ここだな!ん!敵将発見!我はヒデヨシ!覚悟し…あれ?あのオーラは…」
オウガイ「ふむ、ヒデヨシか。うぬごときの力では我を倒すことなど出来ぬわぁ!」
ヒデヨシ「オウガイ…悲しき漢よ…」
オウガイ「ぬあああぁぁ!!」
ヒデヨシ「ほあたぁぁぁあ!!」
忍者1「あぁっ!ケンシロウがラオウのオーラの間合いに入ったぁっ!」
オウガイ「ぬぅっ!これはあああ!」
ヒデヨシ「北斗神拳奥義、夢想転生!」
オウガイ「ぬああぁ!強くなったな…ヒデヨシよ…だが、我は天に昇るに人の助けはいらぬ!」
      「我が乙女アタックに一片の悔いなし!」  ドドーン!
ヒデヨシ「ラオウよ…貴様はまさしく強敵だった…」

忍者1「巨星、堕つ…か」
68名無しさん@全板トナメ開催中:2008/06/18(水) 18:17:22 ID:brArw1nU
>>64

秀逸だな・・・。それしか言うことができない。
もしかして実際に何か書いてる?

特に刹那―後の文章。思わず情景が思い浮かべてしまった。
半角カナと全角カナを使い分けてるところも凄いな。ぷれぜんとも平仮名だし。
読ませる文章の見本だよ。今後の参考にしていただきます。
69名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/18(水) 19:20:37 ID:JqyIfAtI
>>65
イエヤスも2人いるぞ…
よりによって奴と間違えてるからありえんリアクションにw
でもGJ
7064:2008/06/18(水) 21:13:54 ID:gcPlHPUs
>>68
ありがと^^

>>69
うおお。ちょっとオウガイに殴られてくるわ。
71名無しさん@全板トナメ開催中:2008/06/18(水) 22:37:02 ID:brArw1nU
>>60の続き。「8月3日の昼下がり」

障子に手をかけ、スルスルと開けた途端、パーンと言う大きな音が響いた。

マサムネ「な、なんだ」
ヒデヨシ「オメデトー!!」
イエヤス「ございます・・・・・・(少しタイミングがずれましたね)」

それは、くらっかーの音だったようだ。
辺りは薄い白煙が広がり、硝煙の匂いが鼻腔をくすぐる。
しばらくすると、ようやく部屋の様子が一望できるようになった。

マサムネ「こ、これは・・・・・・」
なんと、部屋の周りには色鮮やかな飾り、中央にはご馳走や、けぇきの乗ったテーブル、
そして、正面の壁には、汚い文字で「ハッピーバースデー マサムネ」と書かれていた。

マサムネ「どうしてこのことを・・・・・・」
ノブナガ「ヤスヒロのやつが、みんなに声をかけて回ったそうじゃ。この暑いのにのぉ」
シンゲン「全く、我も忙しい身ではあるが、ヤスヒロがどうしてもと言うのでのぅ」
マサムネ「ヤスヒロ、お主・・・・・・」

ヤスヒロは、少し照れくさそうに鼻の下を指で擦った。

ヒデヨシ「さぁさ、主役はそんなところで突っ立ってないで、ローソクの火を消そうヨ!」

ヒデヨシはマサムネの手を強引に引っ張り、部屋の中心に移動させた。

マサムネ「あ、ああ。それではいくぞ。ふ、ふぅー。(しかし、誰かを忘れているようだが・・・・・・)」
72名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/19(木) 01:57:23 ID:38QYtNnL
戦国幼稚園

オウガイ「あ〜!もう、ノブナガちゃん!イエヤスちゃんを泣かせちゃダメじゃないの!」
ムラサメ「こら!シンゲンちゃんとケンシンちゃん!喧嘩しちゃダメよ!仲良くしなさい!」
コタロウ「ヒデヨシちゃん!そんなとこに登ってたら危ないよ!降りてきなさい!」
オウガイ「ヨシモトちゃん!はだかで走り回らないの!あ〜ほらミツヒデちゃんもオモチャ投げちゃダメ!」
ムラサメ「あー!マサムネちゃん!シロの顔に落書きしちゃだめ!」

おひるごはん

コタロウ「シンゲンちゃん、お口にそんなに詰めなくてもいいからね、ゆっくり食べなさい」
オウガイ「ノブナガちゃん、ちゃんとお野菜食べなくちゃだめよ、ケンシンちゃんを見習いなさい」
ムラサメ「こら!ミツヒデちゃん!食べ物イエヤスちゃんにぶつけちゃだめじゃないの!謝りなさい!」
コタロウ「ヨシモトちゃんにヒデヨシちゃん!ちゃんと席について食べなさい!走り回っちゃだめ!」
オウガイ「マサムネちゃん?おままごとじゃないんだから、食べ物切ってばっかりじゃだめよ?ちゃんと食べなさい」

おひるね

ムラサメ「ノブナガちゃん、ちゃんとおねんねしましょうね。マサムネちゃんはもうおねんねしてるわよ?」
コタロウ「あ!シンゲンちゃんケンシンちゃん毛布の取り合いで喧嘩しちゃだめ!仲良くしなさい!」
オウガイ「あれ?ヒデヨシちゃんとヨシモトちゃんがいない…?あ、外にいた!も〜〜!」
ムラサメ「イエヤスちゃん泣いちゃってどうしたの?怖い夢みたのかしら?おーよしよし」
コタロウ「こら!ミツヒデちゃん枕投げちゃだめ!」
オウガイ「あ〜みんなして枕投げ始まっちゃった!もう!この娘達ったら!こら〜〜!!!」
73名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/19(木) 02:41:39 ID:rivAUt7/
>>42
わっふるわっふる
74名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/19(木) 02:53:48 ID:dezaqFuo
俺じゃないけど隣に座った兄ちゃんがレイと加持の全回転をほとんど間をおかずに出してた。
75名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/19(木) 05:21:49 ID:9Oaxyf3C
隣に座った兄ちゃんがレイと加持の全回転をおかずに出してた。

に見えた
76名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/19(木) 09:06:14 ID:WRulQam5
馬術の訓練も一通り終わり、とりあえずの及第点は貰えた。
というわけで、先日のこともあり、俺は武術の訓練に志願した。
どうもこっちの世界では男が武器を取るのは珍しいようで、兵士達の注目の的となってしまった。

オウガイ「脇の締めが甘い!握りも!それでは武器が弾かれてしまうぞ!」
俺「はぁはぁ、も、もう一本!」

俺の訓練にはオウガイが直々についてくれることになった。というかオウガイが志願したのだが。
守ろうとしている相手に訓練を受けるというのは、なんだか本末転倒な気もするけど。
それでも、今この国で一番強いのはオウガイだ。強くなるためには仕方が無い。

オウガイ「…そろそろ夕飯の刻だな。今日のところはこれくらいにしておこう」
俺「ふぅー…、ありがとうオウガイ」
オウガイ「しかし、ヤスヒロが武器を取るとはな。我も驚いたぞ」
俺「うん…いつまでも守ってもらってばっかりじゃ駄目だと思ったんだ。こんなご時世だしね」
オウガイ「ふむ…。まぁ、だからといって無理はするなよ」
俺「うん、ありがとう。さてと、じゃあシロにご飯あげてくるかな」


シロ「わんわん!わんわん!」
俺「そう興奮するなよ…ほら、ご飯だよ」
シロ「きゃう〜ん」

…しかし、犬が箸を使ってご飯を食べる姿は、なんともシュールだ。

俺「なぁシロ…お前もいざとなったら戦うのか?」
シロ「きゃわん?」
俺「俺はな、強くなってオウガイやみんなを敵将から守りたいんだ」
シロ「わふーん」
俺「俺のいた世界では男は好きな女を生涯かけて守るんだ。こっちでも男はやれるところ少しは見せないとな」
シロ「わんわん!」
俺「ところでお前はオスなのメスなの?」
シロ「……」
俺「黙って飯食うなよな…。さて、そろそろ夕飯ができる頃かな、またな。」


…なぜ我が隠れる必要がある?様子を見に来ただけではないか!
堂々と表に姿を出さぬか!我は戦国随一の勇将オウガイぞ!
し、しかし…ヤスヒロは確かに…す、す、好きな女を守ると言っていた…
我のことなのか…話の筋ではそうなるが…うぅ…胸が苦しい…こんな気持ちになるとは…
もしそうならば、我らは互いに想いあっているということに…し、しかし…
早合点をするな…落ち着けオウガイ…このようなことで取り乱しては…
…うぅ〜、鼓動が早くなるばかりで……

シロ「わんわん!!」
オウガイ「う、うわぁっっ!!!!!…あ、あれ?ヤスヒロ…いない…すでに行った後か…ふぅ」
シロ「きゃう〜ん」
オウガイ「…聞いてただろう?シロ。我の事を…好きな女と…ふ、ふふ…」
シロ「……」
オウガイ「…黙って飯を食うな!」
77名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/19(木) 17:09:11 ID:3+JzeE0M
シロ先生の人生相談室、残念ながら放送時間終了となりました。
いつの世も、男女の間は近くて遠いものなんですね。
次回はどんな相談が舞い込むのでしょうか?
それでは、次回の放送をお楽しみに。
78名無しさん@全板トナメ開催中:2008/06/19(木) 21:47:52 ID:oWvlIOge
>>60>>71の続き。「8月3日の昼下がり」終

マサムネが火を消そうとしたその瞬間。
どこからともなく数本のクナイが縦横無尽に飛び回った。

ノブナガ「のわわっ!! 我のとっくりがぁぁぁああ」
シンゲン「ぐわ! いででで!! 脳に刺さっとる!」
ケンシン「・・・・・・この隙に、つまみ食い」
イエヤス「おいひい(もぐもぐ)」

その中の一本が、マサムネの顔面スレスレをえぐり、けぇきに突き刺さった。

???「お待たせ!」
マサムネ「ああ、これか・・・・・・」
???「安心して。それはパラソルチョコよ。よく見たらローソクが一本足らなかったようだったからね・・・・・・って、あらっ?」

結局、謎の刺客の登場により、誕生日の祝いもとい、部屋の中は滅茶苦茶になってしまった。

ヤスヒロ「ごめんな、マサムネ。こんなになっちゃって・・・・・・」
マサムネ「全くだ。だがな・・・・・・」

マサムネはヤスヒロに近づき、つま先を上げた。
頬に広がる柔らかな感触。

最悪の誕生日。後片付けをしているときはそう思っていた。
だが、思わず笑みがこぼれてしまうのは何故だろう。そんなマサムネ、二十歳の夏であった。


全キャラ登場させるってのはオモタよりムズイですわ。
オウガイ関係は他の職人さん達がやってるんで、やっぱマーりゃんかデーヒーで攻めてみようと思います。
79名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/19(木) 22:39:36 ID:33kwmSf3
あれ?公式で年齢って出てるっけ?出てないなら

ヒデヨシ…14
ケンシン…18
イエヤス…16
ヨシモト…17
シンゲン…18
マサムネ…20
ノブナガ…22
ミツヒデ…21

オウガイ…24
ムラサメ…22
コタロー…15

ヤスヒロ…28
80名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/19(木) 22:58:48 ID:YoFTr8Xc
ノブナガ「ミツヒデ、暇じゃ・・・」
ミツヒデ「では、また“ぱとらっしゅ”でもおやりになりますか?」
ノブナガ「“ぱとらしゅ”じゃと?あれはもう飽きた。」
ミツヒデ「では、少し時間を下さい・・・それまでに考えておきます。」

とは言うものの、ミツヒデは悩んでいた。
ノブナガの暇つぶしの考案を出してはすぐ飽きられるのだ。
これまでにも、からくりを戦わせる“えう゛ぁ”や“あくえりおん”をやったり
歌人の“郷ヒロミ”や“千マサオ”や“五木ヒロシ”や“ふぃんがぁふぁいぶ”を呼んだり。
いろんな動物を見せる見世物小屋のスモモなども呼んだりもした。
“蒸気機関”や“航時機”や“世界の名作”などの知的な話を試みたが、ノブナガには馬の耳に念仏であった。
この前、新しい考案として“ぱとらっしゅ”を考えたがそれもすぐに飽きられた。

ミツヒデ「そうだ・・・いっその事謀反しよう・・・しかし、誰に相談するか・・・」

ヒデヨシは、マサムネとイエヤスを連れて“朝鮮出兵”。
ケンシンとシンゲンは、なんだか“新しくケンシンの家臣になったケイジと言う奴が馬に乗ったまま城門を破った”ということでもめている。
仕方なく、なんだか一番暇そうなヨシモトに相談することにした。

ミツヒデ「ヨシモト殿、あの人には付き合い切れません。いっそ謀反したいのですがうまくやる考案はありませんか?」
ヨシモト「ミツヒデさん、貴方みたいな知的な方が私に相談するとは珍しい。」
ミツヒデ「こういうときには、貴殿みたいなアホの子・・・いや高貴な方に相談するのが一番良いと思いまして。」
ヨシモト「ミツヒデさん、今ちょっと何か変なことを言いかけませんでしたか?」
ミツヒデ「いえ、空耳でございましょう。」
ヨシモト「では、こうしましょう、ノブナガさんには少しの間、この国から消えてもらいましょう。」
ミツヒデ「消える?どういうことだ?」
ヨシモト「ですから、旅行に行ってもらうのです“琉球”に」
ミツヒデ「琉球・・・?」
ヨシモト「今では、どこの城下でもやっぱり最後は琉球が一番だと言うぐらい琉球は人気の旅行地点ですから、暇を持て余しているノブナガさんを琉球に連れて行けばいいのです。」
ミツヒデ「そして、ノブナガが琉球に行っているうちにこの国を私が治めるというのか・・・」
ヨシモト「はい、尽力で支援致しますわ。」
ミツヒデ「だけど、このようなことでうまく行くのか・・・。」
ヨシモト「でしたら、貴方がノブナガさんの旅行に監視したら如何でしょうか?そしていっその事、琉球ではなく“かりぶ”に連れ出しても構わないのですよ。」
ミツヒデ「なるほど、その発想はなかった!よし今からノブナガを“かりぶ”の旅行に連れて行く!」
ヨシモト「いい旅を・・・」

ヨシモト「明智ミツヒデ・・・知的とは裏腹に私以上のアホの子で助かったですわ、ヒデヨシさん達は朝鮮出兵、シンゲンさんとケンシンさんは戦の真っ最中、そして一番邪魔なノブナガさんがミツヒデさんと“かりぶ”行き・・・そして私は天下人と・・・」

思わぬヨシモトの策略・・・そして、忍び寄ってくるオウガイの魔の手・・・果たして戦国乙女の運命は・・・
“緊急告知 次回 ノブナガが鬼となる”
81名無しさん@全板トナメ開催中:2008/06/20(金) 00:39:58 ID:zJivw/c1
>>80

GJ!
パチ機種名の言い回し、面白いですな。

航時機は初めロバートかと思ったが、バックトゥザかな? だろ?
藤子KIDS。俺と同世代な匂いがします。
82名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/20(金) 01:35:56 ID:+Pbko5Wi
>>76
わっふるわっふる
83名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/20(金) 02:35:41 ID:GZSkijm0
夕飯時…
どうもオウガイの様子が変だ。へらーっとした顔をしてるかと思うと、急にぼーっとした顔になる。
なんかこう…隙だらけだ。オウガイにしては珍しい。…体調でも悪いのかな?

夕飯が終わった。だがオウガイは相変わらずだ。俺の訓練に無理につき合わせちゃってたかな?
気になるから声だけでもかけておこう。

俺「ねぇオウガイ」
オウガイ「のわっ!ヤ、ヤ、ヤスヒロか…なんだ」
俺「別にそんな驚かなくても…もしかして風邪でも引いた?顔が真っ赤だけど…」
オウガイ「あぅ…いや、その、これは別に…断じて風邪などではないからな!断じて!」
俺「そ、そうなの?でもなんていうか…隙だらけだよ。大丈夫?」
オウガイ「ス、スキって…!あ、いや、なんでもない…」
俺「なんか変だよ…もしかして俺の訓練に、忙しいのに無理してつき合ってくれてるんじゃ…それで体調が」
オウガイ「そ、そんなわけないだろう!我がしたいからしておるのだ!ともかく何でもない、平気だ!」
俺「そう…?まぁ大丈夫だって言うなら…でもちゃんと休んだほうがいいと思うよ?」
オウガイ「う、うむ…」
俺「じゃあ俺はもう休むことにするよ。それじゃあまた明日もよろしくね」
オウガイ「あ、あぁ…ヤ、ヤスヒロ!」
俺「ん?」
オウガイ「い、いや…なんでもない…。明日も早いからな!十分に休息を取れ!」


…あぁ〜、我はなんて愚かなのだ…まるでうつけ者ではないか…
しかし、あんなことを耳に挟んだ後では…どう振舞えばいいのか皆目見当が付かぬ…
…こういったことはムラサメが詳しかろうが、今の情勢ではうかつに隣国へも出られぬし…
それに、きっとムラサメに請うたところで、からかわれるのが関の山だ…
む〜〜…戦国乙女とは、かくも心弱きものであったか…

兵士「オウガイ様!オウガイ様!」
オウガイ「…ん?どうした?」
兵士「かの国より書状が届きました!」
オウガイ「む…ごくろう」

この引き両紋は…今川ヨシモトか。ふん、ずいぶんと丁寧なことだ。うつけとの噂が絶えぬが
やることなすことがいちいち策略じみている。
ヤスヒロのことも気にかかるが…気にかかるなんてものではない、胸が締め付けられるようだが…
今は国の事を考えねば…しっかりしろオウガイ。戦国乙女の名に恥じるな。
さて、書状の内容は…と。
84名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/20(金) 07:34:16 ID:e7WNQhiX
>>83わっふるわっふる
85名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/20(金) 20:02:36 ID:1v5mHxws
裏乙女りょうじょくモード



ヤスヒロ:ほら早くなめなめしてよ。友達のイエヤスちゃんにもヒドイことしちゃうよ?
ヨシモト:それだけは許しません!この愚劣者!
ヤス:あー。頭きちゃった。そんな態度なんだ?イエヤスちゃんの顔面殴るように伝令しとくね。
ヨシ:ごめんなさい!何事も従います!だからあの子は放してあげてください!
ヤス:わかってないよね。それを決めるのはこっちなんだって。ヨシモトちゃんってやっぱりアホの子なの?





《省略されました。続きを表示するにはワッフルワッフルの後に追加で面白いギャグも書き込んで下さい。》
86名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/20(金) 23:17:46 ID:L1qYRDSO
ケンシンカットインは間違いなくうっかりのぞき展開の現場
つまり主人公は「覗きをするようなやつに殿がつとまるとはおもえないわ」と罵倒されると期待
87名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/21(土) 12:12:18 ID:pA+jwG/t
>>83
まさかオウガイにわっふるされるなんて…悔しい…でもわっふるしちゃう…ビクンビクン
88名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/21(土) 18:40:05 ID:zi0rzylq
>>83
わっふるわっふる
89名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/21(土) 19:17:05 ID:zWX7Erep
>>85

イエヤス「お土産買って来ました・・・」
ケンシン「ワッフルワッフル♪」
イエヤス「それはまんぜうですが・・・」
ケンシン「///」

巨匠来る、か。レイプもの待ちわびてたぜ。
ヨシモーはドSっぽいから、どんな展開になるのか楽しみだな。
90名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/21(土) 19:20:41 ID:u5kU0KR6
お前らエロパロ板にいったら?
91名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/21(土) 19:43:17 ID:z2CFgTUk
パチ板は実質18歳以上の利用になるから、構わん気がする。
このスレ読む人なんて、かなりコアな人間だろうし。
92混浴ロワイヤル1/5:2008/06/21(土) 20:10:28 ID:0YUSWppC
俺「ふう…」
俺はシャンプーを洗い落とすと、深く溜め息をついた。
『彼女達』が来てもう一ヶ月になるが、未だ進展は無い。
…ん、いや、進展にも色々あるが、そっちの進展じゃない。
彼女達に関する情報だ。
まあそれも当然、彼女達は名前以外の記憶をほとんど失っていた。
最大の情報源がこの有様で、他に情報のアテもないのでは進展などある筈もない。
俺に出来る事といえば彼女達の記憶が戻るのを待ちながら
『この世界』の情報と常識を教える事くらい。

もっとも、それだけでこの一ヶ月は目の回るような忙しさだった。
女性どころか人自体に縁遠かった俺のもとに、
突然8人もの年頃の娘が記憶喪失のおまけ付きで転がりこんできたのだ。
数々の苦労は推して知るべし。
それもようやく一段落し、こうして骨休めに温泉に来ている。
だが…1つ大きな問題が残っていた。

ヒデヨシ「うわ〜、広いね〜」
イエヤス「これなら、全員一緒に入れますね」

…これだ。
俺のいる所で平気で着替え、一緒に風呂もお構いなし。
おまけに全く『隠さない』。
この2人ならまだいいが、他6人もこんな調子なのだ。
免疫ゼロの俺にはあまりに強すぎる刺激…。

イエヤス「背中、流します…」
俺「あ…ありがとう」
何度か注意する事は考えたが…何と言えばいいのか分からない。
これが彼女達の常識だとしたら、どう言おうと理解できないだろう。
よって、今のところは俺がこの状況に慣れるしかない。
だから今回、あえて混浴であるここに来た。
幸いここは秘湯中の秘湯で、客など滅多にこない。
『修行』にはうってつけというわけだ。

ミツヒデ「何だハルナ、先に入ってたのか」
俺「あ…ああ」
マサムネ「ほう…これは聞いていた以上だな」

…やはり勇み足だっただろうか。
93混浴ロワイヤル2/5:2008/06/21(土) 20:12:41 ID:0YUSWppC
ミツヒデ「どうだ、湯加減は?」
俺「あ、ああ…まだ入ってないけど、多分家の風呂より熱いから気をつけて」
マサムネ「うむ、分かった」

背後を通り過ぎる2人…自然と前屈みになる。
まあ、この2人はまだ安全な方だ。
残りの4人が入ってきてからが決戦といえる。
今のうちに気を落ち着かせておかないとな。

イエヤス「では、前も…」
そう、前も…前!?
俺「ちょ、待っ…!」
イエヤス「え…?あっ…」むにゅっ

!!??せっ…背中に何かが…!
何故か背後から前を洗おうとしてたイエヤス、『考える人』ばりに前傾姿勢だった俺。
イエヤスの言葉に我に返り、反射的に背筋を伸ばした結果だった…。

イエヤス「あの…どうしました?」
キョトンとしている…ぐはっ!?
俺「いやその、前は自分で洗えるから大丈夫!」
言いながら、イエヤスの体に付いた泡を手早くお湯で流す。
下手に素っ裸より破壊力がある…。

ヒデヨシ「イエヤスちゃ〜ん、洗いっこしよ〜」
な、ナイスタイミング…!
俺「ほ、ほら!ヒデヨシも呼んでるし、俺は充分洗ってもらったから!」
イエヤス「そうですか?では…」
俺「ああ、ありがとう」

…背中の2箇所がジンジンする。
突然の未知の感触に感覚が暴走してる感じだ。
下半身も一瞬でフルチャージ…。
マズいな、こんな状態であの4人まで入ってきたら…。

シンゲン「ハルナの言う通り、ここの山菜は実に美味だな」
ケンシン「確かに美味かったが、お前が言うとどうも説得力が無いな…」
ノブナガ「おお、良い満月じゃ。月見酒にはお誂え向きじゃな」
ヨシモト「あまり飲み過ぎてはいけませんよ」
俺(!?!み、水水!)

本当に来るか…!何て隙の無い追撃だ…。
慌てて下半身のクールダウンにかかるが、ふと横の気配に気付き見上げると…。
ノブナガ「さあハルナ、約束じゃ。今宵はとことん付き合って貰うぞ」
俺「…っ!?」
そこには既に、満面の笑みを浮かべて仁王立ちするノブナガの姿。
抜群のスタイルが月明かりという化粧で更に際立っている。
圧倒的な迫力と幻想的な魅力を前に、俺は目を逸らす事も出来ず呆然としていた…。
94混浴ロワイヤル3/5:2008/06/21(土) 20:14:16 ID:0YUSWppC
ノブナガ「?ハルナ…何を呆けておる?」
俺「ぁ…」
何か答えようとするが言葉にならない。
そもそも、言葉が見つからない…うわっ!?
ノブナガ「おい…聞いておるのか!?」
痺れを切らしたノブナガが俺の頭を荒っぽく引き寄せる。
ち…近い!10cm先に眉をしかめたノブナガの顔が…!

俺「き、聞いてる…!聞いてるよ…」
ノブナガ「全く…ならば何とか言え」
不機嫌そうに体勢を戻す。
参ったな…これじゃ下半身はもう大変な事に…ん?
俺「…?」
ノブナガ「ハ・ル・ナ!?」
俺「あ、わ!聞いてる聞いてる!」

戻ってる…何で?
性欲より恐怖が先立ったんだろうか。
無理もない…この一ヶ月の中で最大級の衝撃だっただろう。
まあ収まってくれたなら、理由はどうでもいいか。
俺「よし、じゃあ一杯付き合うよ」
ノブナガ「うむ、それで良い」
途端に笑顔になる。そんなに俺と飲みたかったのか?
まあ単に飲める事が嬉しいだけだろう。
普段はヨシモトに厳しく制限されてるからな。

ノブナガ「…美味い!実に深みのある味わいじゃ!」
…相変わらず豪快な飲みっぷり。
しかし何だこの酒…『剣戟乱舞』?聞いた事もない名前だ。
ノブナガ「ほれ、ハルナも飲まんか」
俺「あ、ああ」
まずは一口。…んー、思ってたより普通だ。
…いや、静かに力強く、旨味が徐々に口に広がっていく。これは確かに…。
俺「美味い…!」
ノブナガ「うむ、そうじゃろう」

満足そうに頷くノブナガ。
なるほど、月見酒ってのもいいもんだな。
…まあ今度からは温泉の中で付き合うのは遠慮しよう。あつい…。
ノブナガ「のう、ハルナ…」
俺「ん、何?」
ノブナガ「我らと一緒に暮らすのは…嫌か?」
俺「へっ…?」
唐突な質問にハッとしてノブナガを見る。
先程までの無邪気な笑顔が嘘のように、どこか淋しげな表情だ…。
95混浴ロワイヤル4/5:2008/06/21(土) 20:15:37 ID:0YUSWppC
俺「どうしたんだ?薮から棒に…」
ノブナガ「ずっと気になっていた。お前は時折、我らを拒絶するような態度をとる」
俺「え?そんな事は…」
…なんだ?どこからこんな誤解が…。
ノブナガ「無理に言い繕わずともよい。当然の事じゃ。
突然、どこの馬の骨とも知れぬ者を8人も抱え込む羽目になったのじゃから。
ましてや記憶まで失っておるのでは、一緒に住むだけで迷惑を掛けるのは自明の理…」
俺「…」
ノブナガ「お前は優しいからな。なるべく態度に出さぬよう努めているんじゃろう。
じゃが先程のように、不意にそれが表に現れる時がある」

そうか…考えればすぐ分かる事だった。
確かにこうした状況が彼女達にとって自然なら、俺の態度は『拒絶』に感じるだろう。
ノブナガ「お前は我らの恩人じゃ。恩を仇で返すような真似はしたくない。
じゃから、お前が望むなら我らは…むぐ!?」
ノブナガの口を塞ぐ。これ以上続けさせると収拾が困難だ…。
俺「もう何から説明すればいいか分からないから、俺の正直な気持ちだけ言うよ」
ノブナガ「…?」

俺「感謝してるよ、皆と出会えた事に。
俺はこれまで、ただ漠然と生きてるだけだった。
そんな無味乾燥な人生が皆と出会えた事で変わった。
この一ヶ月、色々と苦労はしたけど、それ以上に楽しかったし本当に充実した日々だったよ。
皆に頼られる事、力になれる事が嬉しかった。
ノブナガは俺を恩人と言ってくれたけど、皆だって俺の恩人だよ」
ノブナガ「は…ハルナ…」
俺「『恩を仇で返したくはない』し、これからも一緒にいてほしい。皆が望むなら」

予想外の答えだったのか、今度はノブナガが呆然としている。
しかし先程までの表情の陰りがみるみる消えていくのが見てとれた。
やれやれ…修行とか変に気負い過ぎて余計な心配をかけてしまった。
そうだな、もう少し力を抜いていこう。
岩壁に寄り掛かり空を見上げる。

満月って、こんな綺麗だったんだな…。
96混浴ロワイヤル5/5+あとがき:2008/06/21(土) 20:18:25 ID:0YUSWppC
俺「はっ!?」
突然の歓声に我に帰る…。

ヨシモト「ほ、本当によろしいんですのね!?」
イエヤス「私…嬉しいです…」
ヒデヨシ「やった〜!ハルちゃん大好き〜!」
シンゲン「だから杞憂だと言ったであろう」
ミツヒデ「それは私の台詞だが…」
マサムネ「まあ言わせておけ」
ケンシン「ふふ、これからもよろしく頼むぞ、ハル」
俺「な、なななな!?」

いつの間にか周りを囲まれている!ノーマークのミツヒデとマサムネまで!
…ていうか全員聞いてたのか!?
ほとんどは湯舟にも入ってなかった筈…どんな耳してんだ?

ぐにゅっ
俺「☆%※↑$っ!?」
不意に右肩を襲う強烈な弾力…!肩を抱き寄せてきたノブナガだ。
ノブナガ「ハルナ…我はとても嬉しいぞ。さあ、祝い酒じゃ!」
俺「ま、待て!そういうのは上がってかr…むぐぐ…」

再び空に目をやると、満月が雲に隠れ始めている。
『勝手にやってなさい』と聞こえた気がした…。

−−−−−

さて、>>52です
>>32氏よりリクされた混浴編はこれにて終了
最近お気に入りのノブナガにスポットを当てつつ
本スレのお守り画像の人用にイエヤスのシーンも盛り込んでみた
画像貰ってばかりなんでささやかなお礼
ハルナって誰だよって人は過去レス>>15>>23参照
わざわざヤスヒロにしなかった理由は、
ヤスヒロ=乙女世界への自己投影と考えているため
俺のSSは逆パターンなんでヤスヒロ使うのは変かな、と
時間かかった上に3部予定が5部構成で申し訳ない
かなり読みづらいかも…

では機会があればまたいずれノシ
97名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/21(土) 22:24:58 ID:zWX7Erep
>>92-96

お疲れ様です。堪能しました。
キャラ全員を使いこなす・・・のはさすがに難儀だったと思います。
文のふしぶしに苦悩の面が見えました。

ビジュアル面をなしにして考えると、マーりゃん、ノブロング、おひつは言葉遣いが似通ってるからなおさら・・・。

それにしても、ハルナ(初めハルヒに見えた)が案外紳士っぽくて安心しましたぜ。
てっきりタイトル見て、〇〇〇〇〜な展開になるのかと思ったのに・・・。
98名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/21(土) 22:53:35 ID:anvhe8Wf
>>89
大儀であった!
明日の夜にでも投下しますね。エロ非難が多ければ板移します。
99名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/22(日) 00:24:46 ID:3mHhMse+
世の中にはたくさんのヤスヒロがいるんですな。みんながんばれ。
100飛んで湯に入る・・・1:2008/06/22(日) 00:32:25 ID:SF9Ue+C3
血なまぐさい戦の後、はるか森林の中央に不可解な「のろし」を見つけたマサムネ。
現場に赴いてみると、それは小さな秘湯であった。

マサムネ「これは・・・温泉か」

少し手を入れてみると、思っていたよりも熱く、適度な湯加減であった。
当然、湯に浸かるなど言語道断だと思ったマサムネ。それは、もし、そんなときに敵に襲われたらと言う危惧からであった。
しかし、水面に浮かび上がる自分自身の顔・・・それは、返り血を浴び、土にまみれ、女の命である髪もその輝きを失っていると言う醜態。
勿論、戦場では男も女も関係ない。だが、マサムネの心の中には常に「女の一分」なるものが存在していたのだ。

マサムネ「少しだけなら・・・・・・」

周りを十分に確認した後、マサムネは重たい鎧を脱ぎ去り、その脚線を湯に沈み始めた。
体にじんわりと伝わる湯加減。最高だ。芯から癒されている、そんな感じがした。

マサムネ「ふう、実にいい湯だ」

だが、マサムネは気付かなかった。
湯煙の奥から、着実に距離を縮めている「影(ヤスヒロ)」の姿を。


・・・本スレで初めて書いたSS。修正入れつつ最UPしてみます。
101名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/22(日) 00:47:27 ID:HP4kgs2Y
ミツヒデのブログ

×月1日
ヒデヨシが私に築城を教えて欲しいとやってきた。
どうやら、以前私が教えたはりぼてと言う技術で一夜にして墨俣に城を建ててノブナガに気に入られたらしい。
農民出身のくせにいずれは黒塗りの城を築きたいとか言っていた。
ムカついたので耐震偽造と言う高度なテクニックを教えてやった。

×月2日
ケンシンがやってきた。
なんか、家臣が裏切ってばかりで、いっそ尼になろうと言っていたので、なればいいじゃんと言ってやった。
あの国は長くないだろう。

×月3日
イエヤスがやってきた。
彼女は、私の話をよく聞いてくれるし、出世欲もないきっと将来大物になるだう。

×月4日
ヨシモトが面白い余興をやるので見に行った。
やった、余興は4の刻だけ、うつけになるという余興だったが、1の刻も2の刻もうつけに見えた。
仕方ないのでオモローと言ってやった。

×月5日
シンゲンがやってきた。
どうも、家臣や他の乙女武将に怖がられているからどうしたら言いという相談であった。
その趣味の悪い兜と急に大声を出す癖をやめればいいと助言した。
この日、大事に取ってあった金平糖が無くなった。

×月6日
マサムネと将棋を指した。
マサムネは、父親に虐待、そして料理に毒を入れられたことがあるらしく、それから自分で料理をはじめたと言う。
きっとあの目も虐待されて見えなくなったのだろう。
そんなこと思っていたらいつの間にか将棋に負けていた。

×月7日
ノブナガが鉄砲を3000丁集めろと無理難題を言ってきた。
仕方ないので、大和の鍛冶屋に偽者を3000丁作らせといてやろう。
どうせ鉄砲なんて使わなくても一人で突っ込んで城を落とすのだからノブナガって奴は。

×月8日
今日は誰も来ないのでうたた寝ををしていたら。
その様子を絵師に描かれてしまった。
何たる不覚!
102名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/22(日) 01:32:19 ID:AFxmS3KB
GJ

ヨシモトはやっぱりイメージどおり。
BASARAの義元が浮かんだw
ヒデヨシは・・・BASARAでのゴリラから小猿になってほっとしてるw
10392:2008/06/22(日) 18:39:45 ID:UJxE/OuH
>>97
楽しんで貰えたなら幸いです
察しの通り全員出演という事で大変な難産になりました…
何度も推敲したんですが、今見るとまだ描写不足な部分も…
例えばノブナガと酒を飲むシーンは湯舟の中なんですが、
湯舟に入る描写を忘れてたり…orz

ハルナは紳士というよりヘタレキャラなんで、
残念ながらそういう展開にはなりませんw
エロ展開自体は好きですが、これはあくまで俺の妄想の原形なんで
女性の無防備さに付け込めないどころか、その発想自体が無い
お人よし男があたふたするシチュに萌えるんです
乙女SSは萌えメイン+微エロで…というこだわりもあるんで、
今後投下する事があっても多分このスタンスを貫くでしょう
てか実際、エロネタを書けるほど俺にスキルは無いけど…
104名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/22(日) 22:16:41 ID:Z6bzRQUm
ここでエロ書いていいの?
一応エロパロにもスレ立ってたけど。
書いていいなら書きたいわ。今日ルパンで負けた腹いせもこめて。
105名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/22(日) 22:43:58 ID:ZDBirY/a
猟奇&グロ系でなければ・・・(^^;)
106名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/22(日) 23:16:06 ID:BmXMb8hf
全くのスレ違いって訳じゃないから駄目とは言わんけどさ、分けるためにスレやら板が色々あるんだろ。
そもそも、負けた腹いせならルパンにやれよw
107ビーチでリーチ! ケンシン編:2008/06/23(月) 00:32:37 ID:b13B/TNb
ヤスヒロ「はいケンシン、プレゼント」
ケンシン「なっ! 何だこの薄布はっっっ!!」
ヤスヒロ「これは水着。それで体を覆うんだぜ」
ケンシン「ええっ! こんなのでは、その、み、見えてしまうではないか・・・///」
ヤスヒロ「馬鹿だなぁ。これが今の流行なんだよ。シンゲンも喜んで着てたよ(嘘)」
ケンシン「@@! シンゲンのやつが・・・これは、負けてられん!」

で、騙され水着を着たケンシン。
二人は浜辺にやってきた。

ヤスヒロ「可愛いよ、ケンシン」
ケンシン「//// ぅぅ〜」
ヤスヒロ「その可愛い姿を、是非写真に撮っておこうよ。ぐらびあって言うんだ」
ケンシン「しゃ、写真だと? 何かポーズをしたほうが良いのか・・・」
ヤスヒロ「じゃあ、こんな感じで・・・ごにょごにょ」

ケンシン「・・・・・////・・・・・」

http://imepita.jp/20080622/828400
http://imepita.jp/20080622/829210

・・・にしても、ケンシンさっぱり似ず。ハチマキと横ポニがあるからかろうじて・・・。
108飛んで湯に入る・・・2:2008/06/23(月) 00:36:22 ID:b13B/TNb
咫尺を弁ぜぬ湯煙・・・とでも言うのだろう。
周りの視界が奪われても、ヤスヒロには絶対的な嗅覚があった。

一際強い「牝」の香り。

それは、常日頃から密かに嗅いでいるマサムネの匂いだろう。
導かれるままに林を進むと、道が開けたところに秘湯らしきものを見つけた。
だが、先客がいるらしい。ふと、耳をそばたてると、「歌」のような声が聞こえる・・・。

マサムネ「こないだ見た夢に、少しばかり嫉妬した♪」
俺「これはしたり!」

ヤスヒロの眼球と下半身が信じられないくらいに突起した。
だが、さすがはマサムネ。休息の色を見せつつも、手の届く範囲に武器を置いている。
このまま飛び出しても、ヤスヒロは天国を味わいつつも、地獄を見るだろう。
飛び込みたい衝動を抑えつつ、ヤスヒロはまず背後に回り、マサムネの武器を少しばかり後方に移動させた。
その後、偶然を装い、マサムネの正面から姿を見せたのだ。

俺「やぁ。いい歌だね。もっと歌ってよ」
マサムネ「くぁすぇdfrtgy@*!! ヤスヒロ、いつからそこに!!」
109名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/23(月) 00:44:52 ID:GY1o74g6
なんでお母さんやねん・・・

>108
ということはマサムネにオティンティンを・・・
斬られるぞ、ヤスヒロ。
110名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/23(月) 01:49:02 ID:p/KMxNiA
>>107
画像見れない(´・ω・`) いったいどんなエロゲカットインがかくされているやら・・・!
111名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/23(月) 01:58:31 ID:Agh771KP
今の情勢で書状を送るという行動をとるとは、なにかしらの考えがあってのことだろう。
さて、何が書いてあるか…

『どちらが榛名を見つけられるか勝負ですわ!おーっほっほっほ!』

オウガイ「な…なんだこりゃあ???」

頭が痛くなる文章だ…ただでさえ頭の中が混乱しているというのに…
だいたいこれは書状にして送りつける必要があることなのか?やはりあれはただのうつけであったか…

しかし受け取ったからには応えねばならぬな。
『我が家臣になるのなら見逃してやろう』…っと。

オウガイ「誰かおらぬか」
兵士「はっ、オウガイ様。何用でしょうか」
オウガイ「これを今川方へ送っておけ。」
兵士「承知いたしました。では失礼致します」

ふぅ…なんだか疲れが噴き出てしまったな…風呂にでも入って一献傾けるとするか。

 ―――――――――――――――――――――

ちゃぽん…

オウガイ「ぷは〜〜極楽極楽…、やはり月見酒は落ち着くなぁ」

今宵も月が綺麗だ。湯に反射した三日月がゆらめいている。そこから透けて見える己の身体…
この戦国を統一するための力を欲し、無我夢中で己を鍛えてきたが…ずいぶんと筋がついたものだ。
女の身体としては、魅力が幾ばくか損なわれてしまったな…
それでもこの戦国を生き抜くためには不必要なことだった。彼に出会うまでは…
ヤスヒロは…我のこのような身体でも…好いてくれるのだろうか…
我に魅力を感じてくれるのであろうか…
湯に漬かっているというのに、身体が震えた。不安と焦りが体中を支配する。
もし戦国の世でなければ…一人の女としてヤスヒロに出会っていたならば…このような不安もなかったのだろうか。

色々な思考が頭の中を駆け巡る。
しかし…それでもヤスヒロは我を守りたいと、好きな女であると…確かに言っていた…
う…いや、直接好きと言っていたわけではないが…嫌われてはいないはずだ…
今はそれだけで十分…ヤスヒロと共に過ごせる今の刻が我にとっては幸福だ…
そこから先は、平和な世を築いてから考えても遅くはあるまい…
そのためには榛名だ…必ず榛名を手に入れねば…む…酔いが回ってきたか…
そろそろあがるとするか…

ガラガラッ

???「いやぁ、綺麗な月だ!風呂にはやっぱり情緒が必要だな〜」
112名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/23(月) 07:27:42 ID:Red97Oc+
>>111
わっふるわっふる!
113名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/23(月) 08:54:00 ID:kMN5OeCL
訓練で疲れているはずなのに、どうも今夜は寝つけない。
一風呂浴びれば少しは寝れるかな。
この城の風呂は天然の温泉で、それ目当てで仕える者がいたとかいないとか。
ただ、女しかいない城ゆえ、男の俺は時間を見計らってしか入ることが出来ない…。
この時間は大抵誰も入らないので、大丈夫なはずだ。

ガラガラッ

湯煙の遥か上に煌く三日月。雲も無く、月明かりが眩しいくらいだ。

俺「いやぁ、綺麗な月だ!風呂にはやっぱり情緒が必要だな〜」

???「のわっ!!ヤ、ヤスヒロ!?!?」
俺「へっ!?あ、ご、ごめんなさい!!…って、あれ?」

声の主をよくよく見ると、オウガイだった。いつもの髪型とは違い、湯に漬かっていたためか髪が下りている。
顔のL字のメイクもない…なんだか新鮮だ…

オウガイ「な、何をしておる!着物がおいてあるのが見えなかったのか!」
俺「ふぇ!?全然気が付かなかった…ご、ごめん!すぐ出るよ!」
オウガイ「…あっ…!ちょ、ちょっと待て!」
俺「え?」



な、なぜ我は呼び止めてしまったのだ!じ、自分でもわけがわからない…

オウガイ「か、構わぬからつかってゆくがよい…」

わーっ!な、何を言っておるのだ!酔っているからか!?酔っているからなのか!
ほ、ほら、ヤスヒロも戸惑っておるではないか!これではただの破廉恥な女ではないか!
…って入ってきてしまったではないか!あわわ…どげんとせんといかん…
114名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/23(月) 09:19:24 ID:kMN5OeCL
なぜ急にオウガイは一緒に入れと…まぁいいんだけど…どうも緊張する。

オウガイ「こ、こっちは向くでないぞ!」
俺「は、はい!」

背中を向けながら入る二人。ふくろうの鳴く声と、水滴の音が響く。
しばしの沈黙…まさかこんなことになるとは。異性と風呂に入るなんて、初めてに近いのではなかろうか。
下半身は緊張のためか、なんとか大丈夫そうだ。大丈夫ってのもオウガイには悪い気もするが…
しかし、髪を下ろしたオウガイも綺麗だったな…そんなことを考えているとふいに肩をつつかれる。

オウガイ「ふ、振り向くな!絶対に振り向くなよ!」

俺のいた時代では、これは「振り向けよ」の合図だが、この時代では絶対に違うはずだ…命の危険が伴うぞ。
脇から手が伸び、杯が差し出される。

オウガイ「…一献どうだ?」
俺「うん、ありがたく頂くよ」

オウガイがいつも飲んでいる「大武遍者」だ。きつめの酒だが、とてもおいしい。
返杯したいが、この状況ではそれもできないな。沈黙が続く。

オウガイ「…ヤスヒロ」
俺「…ん」
オウガイ「…身体…洗ってやろうか?」
俺「へっ!?い、いや、いいよ、恥ずかしいし…」

突飛なことを言われ、頭がこんがらがる。な、何を考えているんだ!
115名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/23(月) 09:40:05 ID:kMN5OeCL
勢いで入れとは言ってしまったが…うぅ、緊張するではないか…

オウガイ「こ、こっちは向くでないぞ!」
ヤスヒロ「は、はい!」

背中合わせに湯の振動が伝わる。…まさか見られてないよな…
ちらりと後ろをうかがう。…大丈夫か。男と風呂に入るなど…我が人生初だ。

沈黙が続く。ふぅ、少しは落ち着いた…。せっかくだから酒でも…。

呑んでいるヤスヒロをじーっと見てみる。
意外と背中が…広いのだな。それと訓練を続けてるおかげか、ずいぶんと筋肉も付いている。
胸の鼓動が高まる。酒と湯のせいだけではあるまい。
先刻までは、今の関係で十分だと思っていたが…やはり想いが募るほどに、苦しくなる。
これが恋…というやつか。ヤスヒロに触れてみたい。ヤスヒロをこの手に感じてみたい。

オウガイ「…ヤスヒロ」
ヤスヒロ「…ん」
オウガイ「…身体…洗ってやろうか?」
ヤスヒロ「へっ!?い、いや、いいよ、恥ずかしいし…」
オウガイ「え、遠慮するな!日頃厳しくしているお詫びもこめてだな…」
ヤスヒロ「でも…なんていうか…ほ、ほら、万が一俺に見られたらあれでしょう?」
オウガイ「手ぬぐいがある、気にするな!さぁ!」
ヤスヒロ「わ、わかったよ…」

ふふ…我は心の中で勝ち鬨をあげた。
酒の力を借りて少々大胆になってはいるが、乙女の想いは留まることを知らぬ!
116名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/23(月) 22:01:37 ID:TC1PLp3P
101のブログがかなりツボに入った。続編に期待
117名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/23(月) 22:53:43 ID:4ABeLer+
>>107
なんというムチムチ…
光速で保存した

>>110
俺も見れなかったけど今見れたよ
118名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/24(火) 01:39:19 ID:SKna6w0A
イエヤス「はぁ…榛名を手に入れて天下を統一したけれど、暇になりました…
      あ…そうです、いいこと思いつきました…」

   ――――――――――――――――――――
ノブナガ「なんじゃなんじゃ、イエヤス。我とオウガイを呼ぶとは…どういうことじゃ」
オウガイ「おう、いったい何の用なんだ?」

イエヤス「あなたたち…私のために、命懸けのバトルロワイアルをしてください…
      ノブナガ軍とオウガイ軍に分かれ、勝った方には一族千年の繁栄をお約束します…」

オウガイ「我らとノブナガたちは共に怨敵同士…断る必要があらぬ」
ノブナガ「不戦の約定さえ解いてくれりゃあ、いつでもやってやるぜ」

イエヤス「では解きます…ぴぴるぴるぴる〜…はい解けました。それでは、双方この巻物を持って
      相手の名前を消していき、私のもとへ持ってきてください。では開始…」

    ――――――――――――――――――――
                河原にて

オウガイ「妙な話になったな、ノブナガ」
ノブナガ「…コタロウとヒデヨシの恋にほだされて和睦しようとした矢先に…」
オウガイ「今頃どこぞで二人で逢ってるかもしれねえな」
ノブナガ「しょせんは星が違ったか…」
オウガイ「ところでノブナガ…お主、我らをよくは知るまいな?」
ノブナガ「へっ、てめぇこそ…我ら7人をよくは知らねぇだろうが」

オウガイ「…7人?」

ズバッ!!

オウガイ「 6 人 で あ ろ う 、 ノ ブ ナ ガ」
ノブナガ「ぐあーっ!」
オウガイ「油断したなぁ、ノブナガ…これまでだ」

ズバァッ!!   どさっ

オウガイ「…バトルロワイアルとはこういうものであろう…ノブナガ」
鷹「ギャアアアアッ!!」
オウガイ「ぬっ!」

カッ!  ズバッ!!!

オウガイ「ノ…ノブナガ…」  どさっ
ノブナガ「ぐっくくっ…くっ…」   コトッ

(ノブナガ…愛しておるぞ)(オウガイ…慕っておるぞ…)

デデデン、今誰のために戦うのか戦場に咲いた花〜
119名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/24(火) 07:56:56 ID:tCtKd34Y
ナメクジの人とか、夜叉丸の死に方があまりにもあっけなさすぎ。
小四郎vs豹馬はなかなか良かった。
でも、一番良かったのは朱絹のおっぱい。
120名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/24(火) 08:51:55 ID:34L2X8pA
>>115
わっふるわっふる
121名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/24(火) 10:44:58 ID:xVF5QZH3
>>115
わっふるわっふる!

>>120
今日乙女打ちに行ったら良いんじゃね?IDに乙女が四人もWWW
122名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/24(火) 13:35:08 ID:HtBHJ9MG
今日も今日とてCR戦国乙女につぎこむ毎日
ボッタクリホールにしかおいてないから貯金も底をついてきた

ヤスヒロ「虎柄キタ!ノブナガキタ!よしエロゲ!」
キャラリラーン
僕はエロゲのときのこの音が好きだ
彼女たち乙女の美しさが際立つこの音が

一瞬瞳を閉じたその時
僕の人生は始まった

ヤスヒロ「!?」

ヤスヒロ「ってこ…ここは…?」

ヤスヒロ「な…何か周りが燃えてるようだ…」
ドガシャアアア!
ヤスヒロ「うわああ!」
??「誰じゃあ!見知らぬ顔よのお!」
ヤスヒロ「あ…ああああ!お…織田ノブナガ………さん…」
ノブナガ「わしの名を知ってるのか小僧。お主は敵か味方か?」

ヤスヒロ「み…味方ですっ!」
ノブナガ「ふん…じゃあわしの後ろをついてくるんじゃな!」
ヤスヒロ「ひっ!ハッハイ!」

ど…どういうことか知らないがここは戦国乙女の世界らしい

僕は気がおかしくなったのか?
いや、目の前のノブナガの息づかいや炎の熱さ、戦場の恐怖
全てがリアルに動いている

これは現実だ
紛れもない事実がここにある
123名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/24(火) 20:59:05 ID:x5U5+AyK
>>122
続き

いろいろあってシンゲンとノブナガの二人の
どっちかを選ばなければならなくなった
僕もいつのまにかムキムキになって強くなった

シンゲン「どっちを選ぶんだ…!」
ノブナガ「…」
ヤスヒロ「俺は…どっちも愛してる…だからどっちも来いよ」

HAPPY END
124飛んで湯に入る・・・3:2008/06/24(火) 22:57:52 ID:pX4GVesy
マサムネは解放していた体を湯に沈め、腕でその豊満な胸を隠した。
そのまま鞠躬如と鼻先まで湯に沈める姿は、普段のマサムネの威厳さの欠片も感じられない。

俺「たった今だよ。マサムネを見つけたのも偶然」
マサムネ「ならとっとと退け!! こ、この秘湯はな、女子専用だ!」
俺「秘湯は普通男女混浴でしょ」
マサムネ「う、うるさい。たった今、女子専用となったのだ! さぁ、分かったなら退け!!!」

その言葉に、ヤスヒロは口辺に笑みを浮かばせた。

俺「たった今。ってことは、それより前にいた俺には適用しないよね」
マサムネ「ちょ、主、何で服を脱いでおる!! 何、もう入ってきておる!!! ち、近づくなぁぁぁぁ」

マサムネはこちらを見つつも、武器に手をかけようとした。が、
予め武器を移動させておいたため、マサムネの手は空を切るばかりだった。

マサムネ「うう、うわぁぁ〜〜〜〜〜!!!!」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

情事が終わったマサムネとヤスヒロは、月明かりが照らす元、お互いの背中を合わせて座っていた。

俺「マサムネって、けっこう可愛い声だすんだね」
マサムネ「へっ、変なこと言うでない!! それに、今日のことはかまえて他言無用だからな!!」
俺「それって、俺とマサムネだけの秘密って解釈でおけ?」
マサムネ「勝手にしろ!」
125名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/24(火) 23:17:54 ID:pX4GVesy
>>109>>110>>117

っ【び】

びーチでリーチ!はケンシン編となっているが、他にはあるのか?
と言う質問が飛びそうだが、デーヒー、おひつなども考えていたりする。

デーヒーは、スク水ではないワンピかセパレートの水着で
波打ち際の浅瀬で、こちら(ヤスヒロ)にたいし、無邪気に水をかける・・・ような。

おひつはビキニ。(爆)んで、オイル塗り。
胸元は外して、うつ伏せ。ムネが押し潰される(おひつぶされる)ような。
結局そのまま眠ってしまって、ヤスヒロに慰み者にされる・・・展開?

ただ落書きを描いたのは「モエかん」の霧島以来かもしれん・・・。
それくらいに戦国乙女は衝撃があった・・・! パチは全然打ってないけど。
126名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/25(水) 00:56:24 ID:4n/h6YQV
いろいろ混じっててどれがどれだか分からんが、
全体的に面白い作品ばっかりだな。

個人的には>>101のミツヒデブログはツボだw

オウガイ×ヤスヒロも面白いね。

ヤスヒロが誰なのか俺は知らないけどさ・・・。
127名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/25(水) 01:20:09 ID:eMiSUlQM
オウガイ「…では洗うぞ」
俺「う、うん…」

オウガイがたどたどしく洗い出す。
女の子に身体を洗ってもらうなんて…夢にまでみた光景だ。
現代なら目の前に鏡があって後ろの様子も見れるが、ここにはない。残念だ。

オウガイ「…最初に拾った頃に比べると、ずいぶん逞しくなったな…」
俺「そうかな?やっぱ訓練の効果が出てるのかな」

確かに筋肉はついた気がする。まぁオウガイの地獄の特訓を受ければ誰でもそうなるか…



…ほぅ…筋の付き方もいい。ふふ、我の訓練のおかげか…
あぁそれにしても…多少強引ではあったが、想い人の背中を流せるなど…
幸せだ…ずっとこの幸せが続けばいい…戦いなど忘れるくらいに…

ふと、首筋を見てみると、なんだか痣がある。この形…どこかで…?

ヤスヒロ「オウガイ?」
オウガイ「あ、あぁ…なんでもない。さぁ終わったぞ、我が先に出るから…決して振り向く出ないぞ!」

立ち上がり、出口へ向か…と、あ…のぼせたか…酒も入って…う…

オウガイ「あっ…」   どてっ    尻餅をついてしまった。

ヤスヒロ「オウガイ!?大丈夫…」
オウガイ「こ、こら!振り向くなと言ったであろう!」
ヤスヒロ「あ、ご、ごめん!」

不覚!見られてしまった…!手ぬぐいで隠していたとはいえ…!
128名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/25(水) 05:06:26 ID:skdRYfB4
>>127
わっふるわっふる
129名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/25(水) 05:10:33 ID:qsbG5qOx
チキン投げッツ
130名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/25(水) 11:13:26 ID:TLJ6zZxO
みっぷるみっぷる
131名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/25(水) 14:07:02 ID:ICL5VhVF
我が名はケンシン、本日は川中島で行われる、自作書物販売却企画に店を構えることとなった。
自作書物製作など興味はなかったのだが、家臣の大熊トモヒデが持っていた、“ハルノブ”とか言う衆の書物がとても面白かったので私も作ってみることにした。
だが、その自作書物に精通しているトモヒデが急に私の家臣をやめてしまいどこかへ行ってしまったので、思うように製作が進まず、今回の川中島零四で何とか完成した。
売却をするには衆の名前が登録が必要だったので、私の幼名の“カゲトラ”という名前で登録した。

川中島零四は8月15日から約25日も続く企画で、総合案内書を見ると、私の衆は最終日の9月10日で、なんと隣の衆はあの憧れの“ハルノブ”であった。
私は、わくわくしながらその日を待った。

ケンシン「売り子にはカゲイエとカゲツナ、それとマサカゲを連れて行くことにしよう。」
132名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/25(水) 20:19:22 ID:VPzifdZ3
「よろしいのですかイエヤス様」
「ハァハァ・・・ねえお願い、みんなのおちんちんで私の膣穴をふさいで欲しいの・・・」
「イ・・・イエヤス様」

133名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/25(水) 21:06:17 ID:EY0Saf01
ヒデヨシ「今度は私を描いてくれるって言ってたよね!?」
ヤスヒロ「あ、ああ・・・・」
ヒデヨシ「でも全然違うジャン!」
ヤスヒロ「ま、まぁ待て。輪郭や目を見てみろ。お前の面影があるだろ?」
ヒデヨシ「(・・・そう、かなぁ?)」
ヤスヒロ「つまり、だ。デコに何か巻いてるのはお前とケンシンだけだ。
  だがな、だが! 【び】の魔力には敵わないんだ! 気付いたらこうなってた」
ヒデヨシ「この中途半端なエロ描写は?」
ヤスヒロ「@@〜」
ヒデヨシ「あっ、コラ! 待て〜!!」
134名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/25(水) 21:20:24 ID:ICL5VhVF
>>131
ケンシン「さすがは川中島だ噂どおり死体がゴロゴロだ・・・」

この川中島で行なわれる自作書物販売却企画は、大量の来場者に対して大量の死者が出ると言うことで有名になり、この場所での開催は5回までが限度といわれている。
過去この場所で3回自作書物販売却企画が行なわれていたが、1回目は興味がなく、2回目は家臣の大熊が行き、3回目は書物が完成できなかったので行けなかった。

ケンシン「このような戦場で私の描いた書物は売れるのか・・・」

私はそう想いながらも、合計一万部の書物を家臣達に持たせて、私の割り当て地の八幡原にやってきた。

ケンシン「私のほうが先に来てしまったか・・・」

割り当て地の八幡原に来たが、隣のハルノブの御館殿は来ていない、私は渾身の一作“マサカゲ×サダミツ危険な水遊び”を並べていた。
モデルにされたマサカゲは怒っていたが、書物が売れたら半分はお前にやると言ったら喜んでいた・・・一応マサカゲは私の義理の姉である。

しばらくして、隣のハルノブの割り当て地に人がやってきた。
さっそく、私は憧れのハルノブの御館殿に自分の書物を持って挨拶することにした。

ケンシン「我は、カゲトラの御館のケンシンだ!ハルノブの御館殿、私の渾身の一作“マサカゲ×サダミツ危険な水遊び”を読んでください。」

ハルノブの御館「ん?ケンシン殿こんな所で何をやっているんだ?」

聞いたことがある声・・・よく見ると趣味の悪い兜が目に付いた・・・。

ケンシン「お主はシンゲン殿!!・・・それとトモヒデか・・・。」

なんと憧れていたハルノブの御館殿はなんとシンゲンだった・・・くぅ・・・私がこよなく愛読していた“母を他国に隠居”や“乱取りの果てに”“秘湯にて”はあやつが描いていたのか・・・。
それより・・・なぜトモヒデ・・・急に姿を見せなくなったと思えば武田方についていたとは・・・。
と・・・取りあえずここは“平和”的に事を進めよう・・・。まずは・・・

ケンシン「シンゲン殿・・・お主の書物の愛好であった・・・すまぬが一筆入れて下さらぬか?」

ああああ、私は何をやっているのだ、これではただの低俗者ではないかっ!
135名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/25(水) 21:39:55 ID:skdRYfB4
>>134
わっふるわっふる
136名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/25(水) 22:17:30 ID:6wLOiG7g
最初見たとき出版本が801だと思ってた。
駄目だ・・・
137133【び】:2008/06/26(木) 00:10:43 ID:9ea3VLCx
画像貼り忘れてた・・・orz
何の話か分かったもんじゃないな。

http://imepita.jp/20080625/397960
http://imepita.jp/20080625/398630

>>132

これは・・・続くのだろうか?
138名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/26(木) 01:52:38 ID:adEDiZ4u
オウガイ「…は、はは…筋ばかりついて、醜い身体であろう?生傷も絶えぬし…」

背中越しにオウガイの弱々しい言葉が聴こえる。
オウガイはあぁ言っているが、俺には到底そうは思えなかった。
俺はしっかりと振り向き、オウガイの顔を見すえた。

俺「…そんなこと…そんなことないよ。少なくとも俺は、醜いとは思わない」

オウガイがキョトンとした顔でこちらを見ている。

俺「体中の傷だって、国を、兵を、民を守るためについた勲章じゃないか。
  そうやって大事なものを守ってきた身体を、誰が悪く言うものか。俺はすごく魅力ある身体だと思うよ」

オウガイに近づき、側に腰を下ろす。一瞬ビクッとするオウガイ。

俺「だから…自分の事を悪く言わないで。オウガイは素敵だよ、俺が保障する」
オウガイ「ヤスヒロ…」

これ以上かける言葉はない。俺はオウガイを優しく抱きしめた。
石鹸のいい香り。最初は緊張していたオウガイの身体だが、やがて強張りもとれてきた。

俺「はは…湯冷めしちゃったね。もう一度入ろうか」
オウガイ「ふぇ?…あぁ…そうだな」

今度は背中合わせではなく、隣同士で湯船につかる。
三日月が二人を照らす中、俺とオウガイは1つしかない杯で、無言で、しかし笑顔で酒を交わした。
139名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/26(木) 08:22:10 ID:NzHBILCT
>>138
わっふるわっふる
140よく分かる虎旗SU:2008/06/26(木) 23:07:06 ID:9ea3VLCx
我輩は兵士である。名前はまだない。
今日もせっせと書状を届ける。
朝だろうが、昼だろうが、夜だろうが、雨が降ろうが、槍が降ろうが、たとえ火の中水の中。これが我輩の仕事である。
だが、今日の書状は一味違う。
いつもは、オウガイとか言うふざけた輩から来る「遊戯者の気持ちを踏みにじる書状」だが、今回は・・・・・・。
それが、そのぅ。・・・・・・実は我輩が慕う戦国武将ケンシン殿に宛てた「恋文」なのだ。
だからこそ、この書状は是が非でも届けたい。この関を越えれば、城下まであとわずか・・・・・・。

???「そこの者、待たれよ」
兵士「だ、誰だ」
???「こんな夜更けの通り道をどこへ急がれる」
兵士「関を通るといえば」
???「それなりの覚悟をしていただきます」

突如、闇の中から現れた影は、無数の手裏剣をこちらに放ってきた。
その中の一本が、我輩の頬をかすめ、一筋の傷を作り出す。

この者、女忍者である。
いつも我輩の仕事を邪魔する、これまたふざけた連中だ。

女忍者「その書状、ムラサメからのものだろう。同盟締結を請う内容のものならば、こちらとて使い道がある」
兵士「これは、ち、違うのだ」
女忍者「違う? 否定するところがますます怪しいな。常日頃ならば、書状を放って一目散に逃げ出すくせにな」

そんな挑発に、我輩は刀の鯉口に手を掛けた。

女忍者「お? 抜くか? 面白い」

しかし、我輩は静かに右手を元に戻した。

女忍者「どうした? かかってこないのか」
兵士「頼む。お願いだ。今回ばかりは見逃してくれないか」
女忍者「何だと? 正気で言っているのか」
兵士「この書状は、我輩が書いたものなのだ」
女忍者「主がか? これは腹がよじれる。まさか、あのケンシンにたてつくと言うのか?」
兵士「違う! これはケンシン殿に宛てた、恋文なのだ」
女忍者「恋文? ははは、さらに腹がよじれる! 好意があるのなら、口で言えば良いだろうが」
兵士「馬鹿な! ケンシン殿に近づくことができるのは、書状を届ける間だけだ。息をする間さえもない」

一息をついたところで、女忍者は何かを放ってきた。
「虎柄」の旗・・・・・・?

女忍者「これを持って行ってくるが良い」
兵士「これは・・・・・・」
女忍者「これを持っているだけで、ケンシンの気を引くことができるだろう」
兵士「まさか、我輩を応援してくれるのか」
女忍者「まさか! そんなことはない。ま、たとえフラれても、我のところへ来れば、可愛がってやろう! ではな!!」

ひゅう、と風が吹くと、女忍者は闇の中へと消えていった。
対する我輩は満月を背に、ひたすら城下を目指すのであった。
141名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/27(金) 01:04:33 ID:mZ39/frc
虎旗書状に満月なら中々熱いな
142名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/27(金) 02:48:32 ID:iz7cOxSf
仕事中に暇じゃないけど気分転換に書いてみた。
今は非常に後悔している。

ハルナ 「・・今日のノルマは終わりっと」
ヨシモト「お疲れさまですわ」
ノブナガ「ご苦労じゃ、では食堂で夕げとするか」
シンゲン「やっと飯の時間かっ!(じゅるり)」
ケンシン「相変わらずだな、シンゲン」
シンゲン「おうっ!飯を食わねば戦はできんからの」
ハルナ 「どこと戦する気だよ・・・ったく」
ヨシモト「まぁまぁ、いつものことですから」
ハルナ 「まぁそうだな」

食堂にて

ハルナ 「相変わらずここの飯はうまいな」
ミツヒデ「ふふんっ、料理人がいいからね」
ハルナ 「なぜお前が得意そうな顔をする。・・・料理下手のくせに(小声)」
ミツヒデ「ん?、何か言ったか?(チャキ)」
そう言ってクナイを握るミツヒデ、おい、それはやばいだろ。つかクナイとか持っていいのか?
ハルナ 「ィェ、滅相もない。・・ん?」
いつの間にか俺の皿に山盛のニンジンが・・・・またイエヤスか
ハルナ 「イエヤス、ちゃんと食べないと大きくなれないぞ」
イエヤス「・・・・ぷいっ」
目をそむけて知らない顔をするイエヤス。いや、ばれてますから
ハルナ 「仕方ないな・・・」
ほっとした顔を見せるイエヤスの皿に高速でニンジンを入れる俺、まさに職人芸
イエヤス「・・・・・(ぐすっ)ひどい、私、ちゃんと食べたのに)」
涙目になるイエヤス、だが俺はだまされないっ。陵辱された後のような泣き顔が嘘泣きであると知っているからだ。
ヒデヨシ「あー、ハルナちゃんがまたイエヤスちゃんを泣かせてるー」
ハルナ 「おいっ、ちょっとまて。それはちが」
マサムネ「なにっ、おいハルナ。そこに座れ」
ハルナ 「ちょ、マサムネ。話を聞い」
マサムネ「だいたいお前はだな。なんだ・・・・少しエッチだし、そういえばこの前も(ry」
ハルナ 「いやいや、エッチなのは関係ないから、それと話の流れがおかしいから」
ヨシモト「まぁまぁマサムネさんも・・・。このあたりでやめてくださいな。ご飯はおいしく頂くものですよ?」
マサムネ「むっ、そうであったな、すまん。」
ハルナ 「ふぅ、たすかっ・・・・えぇ!」
今度は山盛りになっているピーマン。ヨシモトの方を向くと、人差し指を口にあてて「しぃー」と言っているようだ。
どうやら叱られている間に入れたっぽいが、説教と止めてくれたお礼に食えということか?
ハルナ「なんて腹ぐ・・」
ヨシモト「何か・・・いいまして?」
笑いながらコメカミに怒りマークを出しているヨシモト、しまった、腹黒はタプーなんだった
やっぱり人間、本当のことを言われると怒るのか?
ハルナ 「いや、なんでもないよ、ハッハッハ」と乾いた声で笑う俺
皿には山盛りのピーマンとニンジン・・・さすがにこれは食べる気しないよなぁ、
とりあえずシンゲンの横においておけば勝手に食うだろう
シンゲン「うまうま」
相変わらず良く食べるやつだ。まぁ今日はそれに助けられているわけだから素直に感謝しよう


143名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/27(金) 02:48:59 ID:iz7cOxSf
食後

ヒデヨシ「ハルナちゃーん、お風呂空いたよ〜?」
ハルナ 「おう、いつもサンキューな」
お礼に頭をなでてやるとヒデヨシは「エヘヘ」と嬉しそうにはにかみ、部屋に戻っていった。
くっ、なんてかわいいんだ。妹がいたらあんな感じなのかな?と考える俺
ハルナ 「やっぱ、大浴場なだけあって広くていいよなー。男は俺だけだから貸切みたいなもんだし」

ハルナ 「そういえば、ヨシモト達が入った後なんだよな・・っと、これじゃ俺が変態みたいだな。そろそろ上がろう」

風呂にも入ったし、明日の準備もしたし、あとは寝るだけだ。
・・・・そういえば、ここに来てからもう一ヶ月か。
最初は女子高に男一人とかどうなるものかと思ったけどなんとかなるもんだな。
転校当時は色々あったなぁ・・・
そういえば・・・・・・・・・(続く・・・かも?)





とりあえず俺の嫁はヨシモト
妹は萌えキャラのイエヤス、姉はカッコイイノブナガ
異論は受け付けるが認めない。

文章が稚拙だけどその辺は脳内で補完してくだしあ><
144よく分かる虎旗SU:2008/06/27(金) 03:33:07 ID:mwkrmcnx
我輩は兵士である。名前はまだない。
関を越え、幾夜を超え、何里をも越えた頃、ようやく城下の光が漏れ始めた。
同時に、日も顔を出し、鳥のさえずりも耳元を掠めた。

門番に用件を伝えると、我輩は城の中へと入っていく。
握り締めた恋文が、くしゃりと音を立てる。
謁見の間に鎮座する戦国武将ケンシン殿は、いつもと変わらずお美しい。

兵士「しょ、書状をお届けに参りました」
ケンシン「ご苦労様・・・・・」

かさかさ、と書状を開く音がする。

我輩はどくどくと心臓が波打った。今、ケンシン殿はどのような表情をしているのか?
あまりにも恐れ多く、我輩は額を畳に付けたまま後ずさり、謁見の間を後にした。

内容は以下の通りだ。

ケンシン殿、お伝えしたいことがござりまする。
本日、戌の刻、一本杉の前でお待ち申し上げております。

たったこれだけの文章に、二日と半かかってしまった。

そして戌の刻。我輩は、足早に一本杉の元へと向かうのであった・・・・・・。
145【び】:2008/06/27(金) 03:57:51 ID:mwkrmcnx
>>141

っ【び】

>>142>>143

久々のハルナ登場か・・・。お待ちしてますた。
相変わらず会話テンポが良いですね! サクサク読める感じです。
俺はマサムネの「少しエッチ〜」がツボ。
作者としては、にんじんのイエヤス、ピーマンのヨシモトの所を押したいのではないでしょうか?

嫁はヨシモト・・・と言ってますが、これまた納得。
文頭に登場する武将が真っ先にヨシモト。話をまとめるのもヨシモト。
武将達が入った湯を形容するときに、「ヨシモト達」が入ったお湯・・・。
完全にヨシモト贔屓がバレバレですなw

俺はここ最近ずっと【び】。
前はマサムネが好きだったが・・・。

こんこん

誰だ、こんな夜中に。
ちょっと行ってくる。 
146名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/27(金) 09:11:57 ID:KWIB9sov
今宵、我は寝付けずにいた。
長湯のせい…?酒のせい…?いや、違う…この胸の鼓動が我を眠らせてくれぬのだ。
布団に入り目を瞑っても、あの一刻の情景がまぶたの裏に焼きついている。
耳に聞こえるのは、五月蠅いほどの己の胸の鼓動…
嗚呼…戦しか知らぬ我にも…このような感情が生まれるとは…
この幸せを…少しでも長く味わっていたい…毘沙門天よ…今だけは我に一刻の幸せを…


翌朝、情勢も落ち着いたとのことで、ムラサメ・コタロウが来城した。
話によると、規模こそ小さいものの、何度か敵の襲来にあっているそうだ。
しかし話を聞いていても頭に入らぬ…寝ていないのもあるが、どうにも上の空になってしまうのだ…

ムラサメ「…ガイ?オウガイ?」
オウガイ「ん…あ、あぁ、なんだ」
ムラサメ「あなた、話を聞いているの?」
オウガイ「すまぬ…昨晩は寝付けなかったものでな…」
コタロウ「それにしては顔がにやけてましたけど…」
オウガイ「はぁ…」

コタロウ(なんかオウガイおかしくありません?覇気が全く感じられないのですが…)
ムラサメ(あの顔からすると…ふふ、もしかすると二人の間に何かあったのかしらね)
コタロウ(ヤスヒロさんとですか!?あの奥手のオウガイがまさか…)
ムラサメ(ついに戦以外でも、勇将ぶりを発揮したのかしらね、ふふ…)

ヤスヒロ「あ、ムラサメにコタロウ!久しぶりだね!」
コタロウ「お久しぶりです、ヤスヒロさん」
ムラサメ(ヤスヒロが現れてからのあの態度…間違いないわね。顔をあんなに真っ赤にして…
      分かり易いったらないわ…)
ヤスヒロ「ん?どうしたのムラサメ…俺の顔になんかついてる?」
ムラサメ「いいえ、何でもないわ。しばらくぶりねヤスヒロ…なんだかしばらく見ないうちに逞しくなったのではなくて?」
ヤスヒロ「い、いやぁ、そうかなぁ、はは…」
ムラサメ「たまには私たちの国にもいらっしゃいな…そのままこちらに仕えてもよろしくてよ?」
ヤスヒロ「へ?い、いや…」
コタロウ(…オウガイが物凄く睨んでますよ?)
ムラサメ「冗談よ冗談…人の物盗ろうなんて思いませんから…」
オウガイ「ひ、人の物だと!?ヤスヒロをそんな風にだな…!」
ムラサメ(まったく可愛い反応しちゃって…)
147名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/27(金) 09:29:41 ID:/DI3kI+e
>>146
わっふるわっふる
148名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/27(金) 12:19:21 ID:sJsup6RX
>>145

最初のハルナの人とは違います汗
紛らわしくてスマソ

まぁ需要がありそうなら
テキトーにうpしまw
149名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/27(金) 17:46:29 ID:fg3dAruc
青ハルナと赤ハルナって事か。
150名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/27(金) 17:48:41 ID:f/7vnoQ5
「ハルナ」と「はるな」で分ければよろし。
いっその事、売れないミュージシャンっぽく「HARUNA」でもいいぞ。
151名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/27(金) 17:58:21 ID:0H/wNXnd
オウガイVSヒデヨシ?

オウガイ「ふん、また性懲りも無く来たのか・・・ん?」
ズーン・・・ズーン・・・
オウガイ「なんだこの足音は?」
ズーン・・・ズーン・・・
オウガイ「何が来るんだ・・・」



ヒデヨシ?「我!掴む者なり!」
オウガイ「・・・お、お前ヒデヨシか?」
ヒデヨシ?「いかにも!」
オウガイ「ち、違うだろ!本物は小さくてまさにサル、と呼ばれてたんだぞ!
     なのにお前は全長2メートルじゃないか!?
     というか声が松本じゃなくて置鮎じゃないか!」
ヒデヨシ?「フン・・・そんなことはどうでもいい・・・
      私と戦わぬのか!?」
オウガイ「武器も違う!瓢箪1000個!?千成瓢箪!?」
ヒデヨシ?「黙れ!」
オウガイ「おい待くぁwせdrftgyふじこ・・・」


戦国B○S○R○のやりすぎですたw
152名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/27(金) 20:22:53 ID:vcTIbfwF
なんか書こうかと思ったけど
主人公の名前は榛名とヤスヒロどっちがいいよ?
153名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/27(金) 21:03:50 ID:f/7vnoQ5
群馬県的には赤城です。
154初代?ハルナの人:2008/06/27(金) 23:00:06 ID:2rDCpd5R
俺が投下するSSは前回のものと繋がってるんで
そこで見分けてください
てか本スレじゃないし、いっそ鳥コテつけるかな
155名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/28(土) 01:39:37 ID:SMl2JRYx
>>148>>154

間違えてしまって申し訳ない!
ノリが何となく似ていたもので・・・。
156名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/28(土) 01:51:19 ID:WGXIE5PC
オウガイ「まったく…お主らは我をからかいにきたとでもいうのか」
ムラサメ「ん〜…それも半分あるかしらね?」
オウガイ「な、なんだと!」
コタロウ「まぁまぁオウガイ…で、本題はですね…」

なんだかんだでこの3人は仲がよく、いつもにぎやかだ。
女3人寄ればかしましいとはいうが、まさにその通りだなぁ。

コタロウ「榛名についての新しい情報です!」
オウガイ「お、何か分かったのか?」

…はるな?なんだそりゃ?

コタロウ「どうやら、とある書物によると、どこか深い森の中に佇む、『封印の塔』というところにあるらしいです」
オウガイ「なんだよ。肝心の場所は分かってないのか?」
ムラサメ「えぇ…少なくとも荒野や都市を探す手間が省けたってところかしら」
俺「えっと…ちょっといいかな?」

まずは思ったことを口にする。

俺「はるなって…なに?」
オウガイ「……」
ムラサメ「……」
コタロウ「……」
俺「……」
ムラサメ「…オウガイ、あなたヤスヒロに言ってなかったの?」
オウガイ「わ、忘れてた…あは、ははっ」
コタロウ「もう、オウガイってば…。えっとですね…榛名っていうのは、不思議な力を持つ勾玉のことで…
      その力は、手に入れると天下を統一できるとまで言われているんです」
俺「へぇ…そんなものがあるんだ」
コタロウ「もちろん敵武将たちも、その存在を知っています。なので、何としても先に見つけないことには…」
ムラサメ「さしずめ、榛名争奪戦といったところかしら」
俺「ふ〜ん…」

勾玉…ね。俺の首筋には勾玉の形の痣がある。小さい頃は、何かと馬鹿にされたものだ。
なので勾玉にはあまりいい思い出が無い…。
榛名か…2足歩行する犬がいるご時世だし、そんなものがあってもおかしくはないな。
157よく分かる虎旗SU:2008/06/28(土) 02:08:32 ID:SMl2JRYx
我輩は兵士である。名前はまだない。
今朝は、何とも大胆なことをしてしまった。
逸る気持ちを抑え、一本杉の前に歩を進めると、まだ、誰もいる気配がない。
我輩は、ほっと一つ安堵の溜息を漏らした。
実は、まだ気持ちの整理ができていないのだ。

我輩は一本杉の幹に手を触れた。
とても、とても大きい杉の木。高さもさることながら、胴回りも大きく、とても我輩一人では抱えることができない。
しかし、二人なら・・・・・・?
この杉の木には、実は興味深い逸話がある。

好いた男女が二人、幹に背を預け、胴回り越しに手を伸ばし、つなぐことができれば、その男女は永遠に結ばれるであろう。

馬鹿げた話ではあるが、身分の違いのせいで、我輩がケンシン殿と結ばれるなんてことは、この先どう考えてもありえない。
だからこそ、この馬鹿げた逸話に望みを託してみようと、そう思ったわけだ。

そのとき、虫の鳴き声が止み、かさりかさりと人の足音のようなものが近づいてきた。

兵士「ケ、ケンシン殿でござりますか!」
???「・・・・・・ん」

小声ではあったが、微かに肯定の返事が聞こえた。我輩の緊張はピークに達している。
我輩は、面と向かって話す勇気はなかった。だから、こうして、幹の影に隠れ、幹の向こうにいるケンシン殿に話しかけた。

兵士「ケンシン殿! こ、この一本杉の逸話、ご存知でありましょう?」
ケンシン「・・・・・・知ってるわ・・・・・・」
兵士「わ、我輩!! 恐れ多くも言ってしまいます!!」
ケンシン「・・・・・・え?」
兵士「我輩は、ケンシン殿と逸話のように結ばれとうござりまする!」

そう言って、我輩は歯を食いしばり、杉の木に背を預け手を伸ばした。

兵士「我輩! 何時間でも、何日でも、何年でも、ケンシン殿が手をつないでくれるその日まで、ここで待つ所存であります!!」
ケンシン「・・・・・・」

そこまで言うと、不思議と緊張感は解けていった。
しかし、それとは裏腹に、一向にケンシン殿からの返事がやってこない。
五分、十分、そして二十分くらいそうしていただろうか。

兵士「(やはり・・・・・・駄目だったか)」

一兵士と武将が恋に? そんな話が今まであっただろうか?
もう、ケンシン殿とは会えないかもしれないな。やはり、夢は、夢のままにしておけば良かったか。

我輩は、さすがに疲れた手を元に戻そうとした瞬間・・・・・・!!
158【び】:2008/06/28(土) 02:25:00 ID:SMl2JRYx
ケンシンのパイズリシーンなどを妄想して描いてみたが・・・。
描けば描くほど違う人物になるのは何故だぜ!

あー! ケンシンに膝枕してもらいてぇ!!
あー! ケンシンの胸の中で平泳ぎしてぇ!!
あー! ケンシンを酒に酔わせて悪戯してぇ!!

こんこん

誰だ、こんな夜中に。
げぇえーー! マ、マサムネ!!
え? 他の女のこと? 考えてありませぬ!!
うわっ!! 刀、刀! あぶねぇてっ! 力道山〜!!

http://imepita.jp/20080628/050320
159名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/28(土) 11:16:30 ID:WGXIE5PC
オウガイ(そうだ…我が風呂場で見たヤスヒロの首筋の痣…あの形は勾玉…。
      まぁ榛名と関係があるのかと問われれば、答え様もないし、ただの偶然の一致であろう。)

俺「オウガイ?どうしたの?」
オウガイ「う、うわっ!急に顔を覗き込むな!驚くであろう!」
俺「はは、ごめんごめん…」
ムラサメ「ずいぶん仲が宜しいのねぇ。一体どこまで進展してるのかしら?」
オウガイ「ななな、何を、急に何を言い出すのだ!」
ムラサメ「その様子だと、接吻くらいはしてるわよねぇ」
オウガイ「せ、せせ、接吻…!?そのような破廉恥な行為を嫁ぐ前にするなど…!」
俺(裸で抱き合うってのは破廉恥じゃないのかな…)
ムラサメ「もう…古臭いんだから。今は自由恋愛の時代よ?愛し合う二人が何をしようと勝手なのよ」
オウガイ「あ、愛しあうって…そのようなこと…」
ムラサメ「あら、愛してないの?」
オウガイ「い、いや、その…あぅ…」

いつもは仲裁するコタロウもにこにこ顔で見ている。ぜひ知りたいということなのか…
しかし、しどろもどろになるオウガイもまた可愛い。ムラサメがオウガイをいじり倒す理由も何となく分かる。

……と、にわかに廊下のほうが騒がしくなる。何かあったのかな?
そう思った刹那、兵士が吹っ飛んできた!この娘は、コタロウのお付きできていた兵士だ。

俺「だ、大丈夫!?」
コタロウ「なんてこと…!」
オウガイ「なんだ、何があった!」

呼びかけに応えない…どうやら気を失っているだけのようだ。しかし、兵士が吹っ飛んでくるなんて…
しばらくして廊下の奥のほうから声が聞こえてきた。

???「ごっめ〜ん!でも私悪くないもん!そのコが先に手出してきたんだからね!
     私たちは戦う気なんてないのにさ〜、みんなして襲ってくるんだから!」
???「私達はお話しをしにきただけです…邪魔しないで下さい…」
160名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/28(土) 12:41:57 ID:Bz7g4pxw
>>159
わふらざるをえない。
161名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/28(土) 17:04:33 ID:aGP9np5f
>>160
わっふるわっふる
162名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/28(土) 22:47:13 ID:5SOdCxko
>>159
ロリコンビきたこれ。わっふるわっふる
163名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/29(日) 02:16:12 ID:qpxyLR4V
そう言って広間に入ってきた二人組…どちらも小柄な女の子だ。
身長ほどの巨大木槌…いや、あれは瓢箪か、それを軽々と持っている女の子。
もう一人は、杖を持ったぼーっとしたような女の子。
どちらもオウガイから聞いた敵武将の特徴と一致する。
瓢箪を持ったほうは、豊臣ヒデヨシ。みかけによらず、ものすごい怪力だそうだ。
杖を持ったほうは徳川イエヤス。何やら不思議な術を使うらしいが…。

とにかくこちらも手元に置いてある武器をとり、構えた。
まさかこんなにも易々と侵入してくるとは…

オウガイ「貴様ら…この厳重な守りの中、よくぞ入ってこれたものだ」
ヒデヨシ「二人でかかれば楽勝だもん!ね〜イエヤスちゃん」
イエヤス「はい…楽勝です…」
ムラサメ「…私たちの兵がお世話になったようね」
ヒデヨシ「ぶ〜、だって邪魔するんだもん、しょうがないじゃんか」
コタロウ「一体何が目的でここにきたんです?しかも二人がかりとは…」
ヒデヨシ「へへ〜ん、教えてあげないよ〜」

なんとも拍子抜けする雰囲気だが、相手は凄腕の戦国乙女だ。
気を抜けばあっというまにやられる。剣を握る手にも力が入る。

イエヤス「……あ…」   …目が合った。なんか嫌な予感が…
イエヤス「ヒデヨシちゃん…」
ヒデヨシ「ん?……あっ!見〜っけ!あの人だ、ミツヒデちゃんが言ってたのって!」
オウガイ「な、なんだと!?」
イエヤス「あなたは…ミツヒデちゃんの勘によると…いずれ邪魔になるそうです…」
ヒデヨシ「そうそう!…だから、今日はてっとり早く殺しにきたんだけどな〜」

こ、殺すだって!?ずいぶん物騒な単語が…いや、今は戦国時代だ、当たり前のことだ。
というか、なんで奴らは俺を目の敵に!?邪魔になるってどういうことだ??

オウガイ「へっ、ずいぶん的外れな助言をする奴がいたもんだ。それを鵜呑みにして行動するうつけ共もな」
ムラサメ「まったくですわ…この男はただの雑用…此度の戦にはなんの関係もありませんわ」

…言い過ぎな気もするが、そういうことだ。俺に何の関係があるんだ。この世界に迷い込んだただの男だぞ?
164名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/29(日) 02:37:28 ID:qpxyLR4V
ヒデヨシ「ふふ〜ん、でもイエヤスちゃんの力ではっきりわかってるんだから!」
イエヤス「はい…あの人からは、何か不思議な力が感じ取れます…」
オウガイ「戯言を!その口、我が塞いでやろう!」
ヒデヨシ「望むところ…と言いたいとこだけど、まさかそっちが3人いるとは思わなかったしな〜
      その人を殺すのはまた今度にして、今日のところはご挨拶だけってことで!」
ムラサメ「…ここまで来ておいて、ただで帰れるとは思わないことね」
コタロウ「そういうことです!あなたたちは絶対に許さない!」
ヒデヨシ「も〜、聞き分けないんだから…イエヤスちゃんよろしく!」
イエヤス「…はい」

イエヤスが何か唱えると、二人の周りに光が集まっていく…

オウガイ「逃すか!」
ヒデヨシ「べ〜〜っだ!」
物凄い速さで踏み込んだオウガイだが、すでに二人の姿は無くなっていた…

オウガイ「ちっ…汚い手を使う…。おい!動ける奴はいるか!まずは負傷兵の救護だ!」
ムラサメ「私は城外の様子を見てくるわ」
コタロウ「ボクは救護のほう手伝います!」

…マサムネも俺の事を狙っていた…そして今回あの二人も…話からするとミツヒデももちろんそうだろう。
奴らは再び襲ってくることも考えられる。単独で城に乗り込めるような奴らだ、充分な警戒が必要になる。
しかし…俺に不思議な力があるだって…?どういうことだよ…
だけど狙われている以上、その不思議な力とやらがあるということなのか…
うぅ、わけわかめ…
165名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/29(日) 03:21:22 ID:ozcz1oEX
>>164
わっふるわっふる

といいつついつも乙
166名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/29(日) 03:22:03 ID:ozcz1oEX
下げ忘れたぜ、スマソ
167名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/29(日) 23:35:21 ID:htCyv8P+
>>164
わっふるわっふる
168上杉ケンシン ◆Sio.6feelw :2008/06/29(日) 23:58:16 ID:8CTwLwZU
>>158
あたしのことをそんなに‥///
戦うことしか出来ないあたしを‥。
169名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/29(日) 23:58:44 ID:2xAinBpw
わっふるんば
170よく分かる虎旗SU:2008/06/30(月) 02:42:36 ID:11EaOGrJ
我輩は兵士である。名前はまだない。

ケンシン殿に対し、半ば強引に愛の告白をした我輩。
あっけなく玉砕したかと思われたが、突然、手を掴まれたのだ。

兵士「ケ、ケンシン殿・・・・・・」

握られた手は、とても小さく、柔らかかった。
とても、重量のある大型の槍を、軽々と振り回すとは思えないほどの手・・・。
我輩は思わず、強く手を握り返した。

兵士「そ、それは・・・・・・肯定の意味と、とってもらっても・・・・・・」
ケンシン「・・・・・・っ」

話したいことは一杯あった。しかし、言葉は出てこない。
面前に向かって、ケンシン殿が今どんな表情をしているのか見てみたい。しかし、足は動かない。
空回りする頭と体が、徐々に疲れをお「び」てくる。

くらっ・・・・・・。

兵士「あれっ・・・・・」

突如、満月が大きく歪んだ。いや、満月だけではない。空気も、雲も、鳥さえも。
我輩が前のめりに倒れていく様が、ゆっくりと確認できた。

兵士「(せっかくのケンシン殿との時間が・・・・・・)」

きっと長旅の疲れが出たのだろう。
我輩はケンシン殿の手を離し、力なき自分の体を呪った。
171【び】:2008/06/30(月) 03:30:00 ID:11EaOGrJ
>>168

これはケンシン殿、このような隘路によくぞ参った。
丁度、良い甘味が手に入りましたので、どうぞこちらへ・・・。

夏の涼味と言えば、この「蕨餅」でありましょう。
一般的に市販されている「蕨餅」は、色が黒いものと透明なものがありますが
前者は蕨粉を使用した本来のもの。後者はサツマイモのデンプンを使用した代用品であります。

関東圏では、後者のものを見ることが多いですが
今回は関西の有名茶菓店から取り寄せたものでございます。

黄粉と黒蜜をかけてお召し上がり下さい・・・。
ただ、黄粉は少し悪戯好きで、口に含む際に「咳」を催すことがあります。
くれぐれもご注意を。
ですが、そのように、こふこふと咳き込むケンシン殿に「萌え」を感じる次第でもあります。
172名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/30(月) 04:58:18 ID:07ZJ8I4e
負傷者は多数いたが、どうやら死者は出ていないとのことだ。
3人ともホッとしていた様子だ。オウガイに至っては「我が鍛えただけはある」という。
ムラサメの話によると、廊下には、1本の骨と共にシロが伸びていたそうだ。
勇敢というか、無鉄砲というか…でも俺たちのために戦ってくれたんだよな、きっと。
感謝しなくちゃ。今日はご飯を多めにしよう。それとデザートにまんじゅうをあげよう。

ムラサメ「少し気が緩んで警備が薄くなっていた所を、見事に狙われたわね」
コタロウ「敵に単独で動かれると、読めないだけに厄介ですね…」
オウガイ「ふん…それにしても二人がかりなら我を討てると踏んだか…どうも甘く見られているようだな」

オウガイはどうやら自分が過小評価された事に腹が立っているようだ。
俺から見れば3人でかかっても倒せそうに無いけど。

ムラサメ「守りは今以上に固める…そして私たちも連絡系統は密にしたほうがよさそうね」
コタロウ「えぇそうですね…。それと一応、敵武将達の動向も読めてきました」
オウガイ「どういうわけかは知らぬが…ヤスヒロを狙うと言うならば容赦はせん!
      我がこの手で、奴らを捻り潰してやる!!そしてヤスヒロは我が守る!!」
コタロウ「ふふ、愛されてますね、ヤスヒロさん」
俺「い、いやぁ…はは…」
ムラサメ「それにしても、あなたに何か不思議な力があるとは、到底思えないのよね…」
俺「俺だって思えないよ。何でこんなことになったかサッパリだよ…」
オウガイ「望みとしては薄いほうであろうが…もしや、その首の痣と関係があるのではないか?」
俺「あ、これのこと?でも小さい頃からあるものだし…さすがに関連付けるのは難しいんじゃ…」
ムラサメ「なんのことかしら?」
俺「ほら…ここの痣のことだよ」
コタロウ「あ、榛名と同じ形をしてるんですね!」
俺「あれ?そういえばオウガイに言ってなかったと思うけど…あ、あの時に見た?」
ムラサメ「普通では見れないところの痣を見ただなんて…あの時っていうのは、どんな時かしらぁ?」
オウガイ「べ、別に何でも無い!細かいことを気にするな!」
コタロウ「何にせよ、きっと偶然の一致でしょう。ボクとしては関係ないと思いますが…」

俺としても、関係があるとは思えない。
これ以上はオウガイとの関係を詮索されるだけなので、他の話題を…
173名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/30(月) 12:06:52 ID:266qANIr
>>134

シンゲン「しかし、ケンシン殿、お主も自作書物をやっているとは思わなかったぞ。」
ケンシン「いえ・・・ほんのかじる程度です。」
シンゲン「で、ケンシン殿は何万冊売却する予定だ。我は1万冊を予定している。」
ケンシン「わ・・・私はいちまん・・・10万冊を・・・・。」

あわわわ、私は大手衆になんて口を言ってしまったのだ・・・1万冊完売を狙っている、シンゲン殿に対して我らなど初めて出店した衆など100冊売れればいいものなのに・・・。
それに10万部なんて用意していない・・・。

シンゲン「それにしてはケンシン殿、10万冊売るにはちょっと在庫が少ないのでは?」
ケンシン「それは・・・妻女山の方に別の衆を持っていて、そこに9万冊ほど在庫を置かしてもらっているのだ。」
シンゲン「そうか・・・まあお互い頑張ろうではないか。」

そんな話をしていたら法螺貝の音と共に川中島零四が始まり、大勢のもののふが押し寄せてきた。
174名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/30(月) 19:33:28 ID:yw8sDjWd
>>173
その10万冊、俺が買おうじゃないか。
いや、ケンシンに恥をかかせぬために、是が非でも買わねばなるまい。
まあ、シンゲンのも買うけどな。

あ、支払いは分割でお願いします。
とりあえず1200回払いで。
175名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/30(月) 21:50:49 ID:nfNv1q11
>>172
わっふるわっふる

オウガイ話が一番楽しみな俺ガイル
176名無しさん@お腹いっぱい。:2008/06/30(月) 23:15:59 ID:XMUMXFmh
>>175
同じくオウガイ物語が気になる俺がいる
わっふるわっふる
何かオウガイ大好きになってきた(*´Д`)
177上杉ケンシン ◆Sio.6feelw :2008/06/30(月) 23:39:45 ID:xujPDfWW
>>171
そなたのことが気になって‥
その、倒れたことがよっ!
兵を気づかうのは武将の役目だから‥///
して、これを‥あたしに‥?(美味しそうだわ‥)
このような品を用意するのは苦労がいったろう。
では遠慮なく頂くわよ。心遣い感謝するわ。


あむ


こふっ、こふっ!


失礼っ!しかし‥‥これは‥‥しい。


美味しいっ!!
そなた、これを調達するのは大変であったろう!(思わず手を握って)
はっ!
違う!これは断じて‥違うのよっ!
178名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/01(火) 01:59:47 ID:3UCTlUlA
我輩はミトキチ

とある武将の秘密を知ってしまった者

私はまたここに来てしまった、いつもの様にいつもと変わらない淫らな宴を垣間見に・・・

誰も見てないんだから、その言葉に唆されて彼女は震える指で自分の裾を持ち上げた。

まだ明るい昼間、自分で自分の肌をさらけ出すような行為に、彼女には後ろめたさと恥ずかしさが垣間見れた。

不意に後ろを向かされ、剥き出しになったフトモモに大きな掌が触れてきた、その瞬間、彼女は顔を赤らめ俯き声を殺しその大きな掌から解放されるのを待った。

しかし解放されるのを願うと同時に、大きな掌が触れてきた瞬間、痺れるような感覚が身体の奥から湧き出してきたような、そんな彼女が困惑していたのを私は今でも覚えてる・・・

やがて反応に気が付いた大きな指が、張りのある肌に強く食い込み、彼女はその急な痛みに身を竦ませた。

「意地悪、しないで」

吐息と共に吐き出された懇願の声には、どこか甘えるような響きがあった。

大きな指は容赦ない力で尻の双丘を掴み、押し開く。
彼女は堪らず城内に響かんばかりの声を漏らした。

私は不意に怖くなり、その障子から覗く僅かな世界から目を背けた。

我輩はミトキチ、とある武将の秘め事を知ってしまった者
179名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/01(火) 02:33:19 ID:+tJlu2a9
ちょいとアレな質問かも知れんが、
ヤスヒロって誰・・・・?
180名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/01(火) 07:32:27 ID:DyuKgcJn
>>179
確かWikiに書いてるから確認してみ。間違えてたらスマソ
181名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/01(火) 08:54:19 ID:5jadInpC
俺「そ、そういえば、シロが…」
ムラサメ「話題を変えようとしても駄目ですわよ」
俺「うっ…」
ムラサメ「ささ、『あの時』とやらについて話しなさいな…。コタロウだって気になるでしょう?」
コタロウ「う〜ん、確かに気にはなりますね」
俺「こ、コタロウまで…」
オウガイ「な、何も無いといったら、無いのだぁ!余計な勘繰りを入れるでない!」

そんな顔真っ赤にして否定してたら、肯定してるようなもんじゃないか…
結局、ムラサメの巧みな話術により、『あの時』のことを洗いざらい話す羽目になった。
一応俺がオウガイを抱きしめたことは伏せておいた…。大事なところに触れちゃならないんだ!

        ─────────────────────

俺「はぁ…エラい目にあった…」

風呂に入りながら俺はつぶやいた。
ムラサメの質問攻めもそうだが、やはりヒデヨシとイエヤスが襲来してきたことが原因だ。
なんで俺が狙われなくちゃいけないんだろう。不思議な力?そんなもの感じたことも無い。
不思議なことがあるとすれば、俺がこの時代の人間ではないということだけ。
その違う時代の匂いかなんかを勘違いして、あんなことを言っているのではないか。
じゃあ話せば分かってくれるのかというと、分かったところで敵であることには違いないから関係ない。
襲う優先度が変わるだけの話だ。まぁそれでもありがたいんだけど…。
書状かなんかで各武将に伝えたりするのも考えたけど、なんかしっくりこない…
はぁ、まいったまいった…

ガラガラッ

???「ん〜、やっぱりこの城に泊まると、ここがあるから楽しみなのよね〜」
???「お主は、国をほったらかしてまで、よくここに来るからな…」
???「あら、国も大事だけど、美容も大事よ。この温泉はすっごく泉質がお肌にいいんだから…」
???「ボクもこの温泉大好きですよ。ここのお湯で牛乳風呂を作りたいくらいです」
???「あ、牛乳風呂もいいわね…でもあなたはその牛乳をもっとこっちに行き渡さないと…」
???「きゃっ…!ボ、ボクだって…」

な、なんで3人が入ってくるんだ!?
この前みたいなことがないように、使用中の札をかけてたというのに!
…見つかったら何を言われるかわからない…とにかく奥の岩場に隠れてやりすごさなくちゃ…
182よく分かる虎旗SU:2008/07/01(火) 13:26:09 ID:CtsmtH3D
我輩は兵士である。名前はまだない。
甲高い鳥のさえずりが、我輩の閉じた瞼を無理やりこじ開けようとしている。

兵士「朝か・・・・・・」

我輩は、杉の木の根元にうつ伏せで倒れていた。
額にはじんわりと汗をかき、口の中も渇ききっていた。
結局、昨夜ケンシン殿とは顔を合わせることはできなかった。
いや、こんな失礼なことをしてしまったのだ。実質、もう二度と合わせることはできないだろう。
さて、これからどうしようか。我輩は立ち上がるために膝に力を入れた。

兵士「うっ・・・・・・・!!」

未だ、身体の疲れが残っているのだろうか? 不意にバランスを崩し、両手両膝をつく形となった。そこへ・・・・・・。

???「どうやら、失敗したようだな」

上空から、くすくすと言う笑い声が聞こえてきた。
我輩が辺りを見回すと、あの時の女忍者が杉の木の枝に座り、こちらを窺っていた。

兵士「お主。いつぞやの・・・・・・」
女忍者「一兵士と戦国武将の恋。そんなものが成功するのは、きっとお話しの中だけだろうな」
兵士「うるさい。我輩は、思いを伝えたのだ。悔いはない」
女忍者「これから、どうする? もう、上杉軍には戻れまい?」

女忍者は杉の木から降り、座り込んでいる我輩の目の前に来た。

兵士「さあな・・・・・・」
女忍者「行くあてがないなら、我と一緒についてくるがよい」

虚空を見つめ、力なく呟いた我輩に、女忍者は手を差し出してきた。
やれやれ。そう思いながら、我輩はその手を握る。

兵士「・・・・・・!」

この手。
そうか、こいつ。
我輩に夢を見させてくれたのか。

女忍者「ん・・・・・・どうした?」
兵士「いや、何でもない。お主、名前は?」

女忍者は、一つ咳払いをした後、こう答えた。

女忍者「我は女忍者である。名前はまだない」
183【び】:2008/07/01(火) 13:47:57 ID:CtsmtH3D
>>177

これはケンシン殿、我が接待、楽しんでいただけて光栄でございます。
ケンシン殿の喜「び」、それが我が喜「び」でもあるのです。

おや、その立ち居振る舞い・・・・・・。
もしや、先月の戦で腰を痛めたのではないでしょうか?
それはいかん。丁度、腕利きの按摩がこの町に着ております。

この按摩、名を銀一と言い、その治療は、
「天国に連れて行ってもらえる」ほどの腕前だそうです。
戦国武将ケンシン殿と聞けば、やつも喜んで治療してくれるでしょう。(にやり)

今宵丑三つ時、町外れの長屋、そこでお待ちしております・・・。

→「罠だと分かっていながら按摩治療を受ける」・・・【び】
→「巨人戦観たいわ・・・・・・」・・・【×】
184名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/01(火) 15:30:32 ID:XEssc9cM
>>181
わっふるわっふる
>>182
イイ話じゃないか・・・乙ですた
185名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/01(火) 20:40:15 ID:3029UUDn
コタロウの好物は牛乳か・・・いや別にここの職人に何かを期待しているわけじゃないんだからねっ(////)
186名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/02(水) 01:10:37 ID:/lQAkBL/
>>180
見つかったよ、ありがとう。
187名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/02(水) 01:18:07 ID:hzIiHh2Z
>>184

どうもありがとう!

>>140>>144>>157>>170>>182

と、順に読み返してみると誤字脱字多いね・・・orz
細かすぎて伝わらないと思うが、一応解説。

>>140

三行目「槍が降ろうが」・・・ケンシンの武器、槍にかけてる。
女忍者初登場〜兵士の台詞・・・立体忍者活劇天誅における力丸と明智田鶴との会話のマネ。
(ちなみに、力丸が田鶴と戦った場所は「杉風門」である。)

>>144>>157

ここで出てくる一本杉。何故杉の木かは単にケンシンの苗字が上杉だから。

>>170>>182

戌の時に兵士の手を握ったのは女忍者。
女忍者も杉の木の逸話を知っていたようで、兵士をずっと見守っていた。
最後に夢を見させてやろうと、ケンシンに声色を真似、兵士の元に現れた。

兵士が倒れてしまったのは、旅の疲れではなく、女忍者の仕業である。
理由は、このままでは顔が見られると思ったから。

ではケンシンは何処へ?
おそらく、兵士の書いた書状の字が汚すぎて読めなかった、とか。
杉の木の場所が分からなくて夜通しウロウロしていた、とか。そんなところでしょう。

兵士と女忍者は何処へ?
それはまた別のお話し・・・。

それにしてもケンシン見てると、Piaキャロットに出てくるキャラを思い出す・・・名前は失念。
188名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/02(水) 01:25:53 ID:hzIiHh2Z
>>185

コタロウって牛乳好きなのか・・・。俺なら、

牛乳供給絶たれる→コタロウ暴走→戦国乙女のおっぱい→搾乳→ウマー

かなぁ。まぁ基本エロだけど。
189名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/02(水) 01:31:57 ID:hzIiHh2Z
連カキすんまそ。

もしヒデヨシが牛乳好きなら、コップで飲もうとして溢して、

ヒデヨシ「うわぁぁ〜ん、びしょびしょになっちゃたよ〜」

って、牛乳が身体にかかるゑロスを妄想できるんだが・・・。

ロリキャラ→牛乳→ぶっかけ、はまさに黄金パターソ! くわぁあ!
だが待て、コタロウって女の子だっけ? それなら・・・。
190名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/02(水) 01:41:19 ID:+XL0Q1Qd
ちゃんこ鍋を囲うオウガイのことも、たまには思い出してあげてください。
191名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/02(水) 01:51:56 ID:ZvPUNlfA
ムラサメ「は〜い、それじゃカンパ〜イ」
オウガイ「うむ」
コタロウ「乾杯〜」

なんだか酒盛りが始まってしまったようだ。
参ったな…のぼせる前に、なるべく早めに終わってくれるといいけど。

オウガイ「ムラサメ、お主が飲んでいるそれは何だ?随分と変わった色をしているが…」
ムラサメ「これは蘭の国から取り寄せた果実酒よ…飲んでみる?」
オウガイ「ならば一献………む、独特な風味だな…我にはどうも合わぬみたいだ…」
コタロウ「でも、外国と貿易してるなんて、すごいですねぇ」
ムラサメ「ふふ…世界は広いのよ。日の本を取り合うのが馬鹿らしくなるほどにね…
      で、あなたが飲んでるのは…」
コタロウ「もちろん牛乳です」
ムラサメ「普通は風呂上りに飲むものじゃなくて?」
コタロウ「牛乳はいつ飲んだっていいものなんです〜」
ムラサメ「その割には成長が著しくないようね…」
コタロウ「うぅ〜気にしてることを〜」
ムラサメ「普段酒と鍋をがっついてるようなオウガイでさえ、見なさい!この胸!」
オウガイ「こ、こら!なにを…っぁん、や、やめぬかぁ…」
ムラサメ「ふふ…あなたは胸が弱いってことも知ってるのよぉ〜うりうり〜」
オウガイ「ム、ムラサメ!いい加減に…!ふぁっ、や、やめ…」


…どうも耳に毒だ。そして俺の身体はとても正直だ。鎮まりそうもない。
こんな状態で見つかった日には、打ち首さらし首だ。
今はまさに修羅場!とにかく隙を見つけて抜け出さないと…
しかし、百戦錬磨の彼女達に隙があるのかどうかは、はなはだ疑問ではある…
192名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/02(水) 07:45:16 ID:AX/XQixJ
>>191
わっふるわっふぅ‥‥
193名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/02(水) 07:56:22 ID:yv3LdWLL
俺専用と聞いて来ました
194名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/02(水) 08:19:24 ID:XjoxVcUd
>>191
超わっふるわっふる
オウガイ萌(*´Д`)
195名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/02(水) 09:46:46 ID:zHCvnS/O
ムラサメたん昔は優しい性格だったけど
辛い出来事のせいで冷たい性格に…

これはデレったらつよきすのなごみん並に豹変する
フラグ!
196名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/02(水) 11:24:01 ID:c/byZWCM
む、彼女達が髪を洗い始めた…今がチャンスか…
音をたてないように、お湯の中を四つんばいになりゆっくりと移動する。
入り口から離れたところに、裏口がある。彼女達がいるところから正反対なので、ここを目指す。
湯煙でうまく見えないが、かすかに人影が見えるのでそれを頼りに動向を確認しながら進む。
もう少しだ…今一度向こうを確認。よし、大丈夫そうだ…

ムニュ

ん?顔に当たるこの感触は…

ムラサメ「あら、ずいぶんと積極的だこと…」

なぜかここにいるムラサメの胸の谷間に不時着してしまった。

俺「!!!ム、ムラ…むぐっっ!!」

すばやくムラサメが俺の口を押さえつけた。

ムラサメ「あら?ここにいるのがばれてしまってもいいのかしら?」
俺「む、むぐむぐ」

首を精一杯横に振る。

ムラサメ「ん、よろしい…でもイケナイ事をしてる子にはオシオキという事で…」

どこからか短刀を取り出すムラサメ…まさか…く、首を斬られるのか…!や、やめてくれ〜
ムラサメが妖しい笑みを浮かべ、俺の首を掴み、短刀を振りかざす…もうダメだ…

???「ギャアアアアアアア!!!」
後ろから耳をつんざくような悲鳴にも似た声がする。

ムラサメ「ふふ…なんてね」
俺「へ?へ?う、うわ、なんだこれ!」

ムラサメが刺したモノを見てみると、大きな鳥が…鷹?

ムラサメ「この鷹は…今川家の鷹ね。今川家を張っておいて正解だったわ…」
      鷹を使って暗殺を企むなんて…なかなかの曲者ね」
オウガイ「なんだなんだ!何の声だよ今のは!」
コタロウ「一体…キャッ!!ヤスヒロさん!なんでここに!?」

騒ぎを聞いて駆け寄る2人。うずくまるコタロウ。こちらを見てワナワナ震えるオウガイ。
かたやムラサメに抱きつかれてる格好の俺。
なんだか命は助かったけど、今度は味方に命を取られそうです…
197名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/02(水) 12:10:37 ID:w2W9Py6V
>>196
わふわふ。

コタの悲鳴「キャッ」ってやっぱり女の子なんだなw
198名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/02(水) 12:14:52 ID:c/byZWCM
オウガイ「ヤ・ス・ヒ・ロ〜…」
俺「ご、誤解だよ!誤解だって!大体俺が先に風呂に入ってたんだから!」
オウガイ「どういうことだ…ムラサメ、お主何か知ってるのではないか?」
ムラサメ「どうも今川ヨシモトの動きが怪しかったから、ヤスヒロを張っておいたのよ」
俺「え?じゃあもしかして入り口の札を外したのも…」
ムラサメ「そ、わたしよ」
俺「じゃ、じゃあ入る前に言ってくれよ!わざわざこんな状況にしなくても…!」
ムラサメ「まぁまぁ…固いこと言わないの…。あら、他にも固いところがあるかしら?」
俺「……」
コタロウ「どういう意味です?」
オウガイ「お、お主は知らんでもよい!ムラサメ!いい加減ヤスヒロから離れぬか!」
ムラサメ「あらぁ、ヤスヒロの命の恩人なのよ?それにまた狙われるかもしれないし…」
オウガイ「そ、それとこれとは話が別だぁ!離れぬか!」
ムラサメ「や〜よ」

グイッと引き寄せられ、顔がムラサメの胸にうずめられる。や、柔らかい…

オウガイ「ぐぬっ!!貴様ぁ〜!!」
コタロウ「あぁっ、オウガイ!」

ザバーン!!バシャバシャ!!

激闘の末、俺はオウガイに奪還され、強く抱きしめられた。オウガイの胸も柔らかい…

オウガイ「わ、我のヤスヒロに手を出すなど、卑劣極まりないぞ!」
ムラサメ「あら…『我の』ですって。大胆な発言だこと…」
コタロウ「自分の気持ちに正直になれたんですねぇ」
オウガイ「うぐっ…!と、とにかく守ってくれたことは礼を言うが!変にヤスヒロに悪戯をだな…!」
ムラサメ「はいはい、わかりました…さ、上がりましょ。ヤスヒロがのぼせてしまうわよ」
俺「さ、先に上がってていいよ…」
コタロウ「え?でも早く上がったほうが…」
オウガイ「い、いいから上がるぞ!ほら!」

コタロウはオウガイに抱き上げられて、行ってしまった。
ムラサメは舌をペロッと出して「ゴメンネ」といった感じで上がっていった。
うぅ…こんな生活が続くと身体が持たない…風呂場でも命を狙われるなんて…
俺はまざまざと戦国時代の恐ろしさを感じた…。
199名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/02(水) 12:19:23 ID:w2W9Py6V
わふわふしたら4分で来たw

>>198
もう一回わふわふしてみよう…w
200名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/02(水) 12:58:39 ID:c/byZWCM
次の日、ムラサメとコタロウは自国へと戻っていった。
色々と騒動はあったが、いないといないでと寂しいもんだ。
でもオウガイと二人きりになれる時間がそれだけ増えたということでオッケーだ。

俺「お前、ちょっと太った?」
シロ「わんわん!」
俺「まんじゅうに味をしめたのがまずいんだろうな…」
シロ「わう〜」

日課であるシロの世話をしていると、戸が開いてオウガイが現れた。

オウガイ「ヤスヒロ、ちょっとよいか?」
俺「ん?なに?」
オウガイ「そ、その…近くに新しい団子屋ができたのだが…少しばかり行ってみぬか?」
俺「いいけど…大丈夫なのかな…」
オウガイ「見聞によれば、周りには敵は見当たらないそうだ」
俺「じゃあちょっとお腹もすいたし、行ってみよっか」
オウガイ「そ、そうか!では準備をしてくる。門のほうで待っているがよい!」

よ、よし!久しぶりにヤスヒロと二人きりでゆっくりと過ごせるぞ!
あぁ…二人で団子屋にいくなど…ちょっとした逢瀬気分ではないか…
馬は1頭で行くべきか…いや、それだとあからさまだ…やはり2頭か…

  ──────────────────

久しぶりに馬に乗るな。でももう慣れたものだ。
自慢じゃないが、オウガイの早馬についていけるぐらいにまでなっているからな。
でも今日はゆっくりと進む。穏やかな天候が気持ちまで穏やかにしてくれる。

オウガイ「お、ここだここだ」
俺「へぇ…峠の茶屋みたいな感じだね」
オウガイ「うむ、この落ち着いた雰囲気が人気の秘密だそうだ。もちろん団子もうまいがな!」

楽しそうなオウガイの笑顔を見てると、嬉しくなる。
俺たち二人は、馬を繋ぎ、団子屋に入った。
201名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/02(水) 13:14:33 ID:c/byZWCM
同時刻、とある場所…

???「はぁ…全く使えない部下ですわ!主を置いていくなんて!」

緑の甲冑に身を包んだ武将、今川ヨシモトである。

ヨシモト「珍しい蝶を追いかけたら、はぐれてしまうなんて…部下だったら普通はついてくるものですわ!
     昨日の鷹作戦も失敗のようですし…もとからあの鷹は私に懐かなかったし、気に入らなかったのよ…
     はぁ…それにしてもお腹がすきましたわ…まったくオウガイの国なんてロクなものがありませんわ!」

しばらく馬に乗って進むと、いい匂いがしてくる。

ヨシモト「ん…この匂いは…お団子ですわ!あぁ…天の恵み…感謝いたしますわ〜」

匂いのほうへ向かっていくと、団子屋が見えてきた。そこそこの賑わいのようだ。

ヨシモト「見たところ新しいお団子屋ですわね…」

馬を繋ぎ、中に入る。

ヨシモト「みたらしと餡、草団子を2本ずつくださいな!」
店主「あいよ!」

外の椅子に腰掛けて、一口食べてみる。

ヨシモト「…あぁ…至福…なんておいしいお団子かしら!店の雰囲気も素敵だし…最高ですわ!
     あ、お茶を忘れてましたわ…るんるん」

お茶を入れ、席に戻ろうとすると、つまづいてしまった。
そしてその拍子にヨシモトは近くの人にお茶をかけてしまった。

???「うわ!あちぃ!」
ヨシモト「あぁ!申し訳ございません!殿方になんてことを…!ただいまお拭きいたしま…あら?」    
202名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/02(水) 13:33:15 ID:c/byZWCM
オウガイ「全種類を2本ずつくれ!」
店主「これはこれはオウガイ様、いらっしゃいませ!全種類ですね、しばらくお待ちを…
    あ、御代は結構ですので、席にてお待ち下さい…」
オウガイ「いや、そのような配慮はいらぬ。我らはただの客だ…代金はしっかり払う」
店主「そうですか…いや、ありがとうございます。安心して店が開けるのもオウガイ様のおかげです、はい…」
オウガイ「はは、そう固くなるな!商売繁盛を願っておるぞ!」

オウガイが民から絶大な信頼を得ているというのは、こういったところにあるのかもしれないな。
豪快かつ出来た人柄と優しさ…オウガイの魅力はそこにある。

オウガイ「どれどれ…。うむ、これはうまい!」
俺「うん、これはおいしい!いやぁきてよかった〜」
オウガイ「我も嬉しいぞ…こうやって穏やかな時を過ごせるのはいいことだ…
      それに…その…ヤスヒロも一緒だしな…」
俺「オウガイ……って、うわ!あちぃ!」
オウガイ「な、なんだ?どうした?」
???「あぁ!申し訳ございません!殿方になんてことを…!ただいまお拭きいたしま…あら?」
俺「いや、大丈夫ですよ…ん?俺の顔になんかついてますか?」
オウガイ「…き、貴様はヨシモト!なぜここに!」
ヨシモト「…この顔、もしや!」
俺「う、うわっ!!」
オウガイ「ヤスヒロ!!」

お茶をかけられたと思ったら、急に首に腕をかけられて短刀をつきつけられてしまった…!
うぅ…敵はいなかったはずなのに!ヨシモトって…昨日鷹を差し向けてきた、あの今川ヨシモトか!?

ヨシモト「お、おーっほっほ!!わたくしはなんて運がよいのかしら!」
オウガイ「くっ…不覚!」
ヨシモト「オウガイもいるということは、間違いないですわ…こいつが例の男ですわね…」
俺「ご、ごめんオウガイ…」
203名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/02(水) 13:51:52 ID:c/byZWCM
なんてことだ…!まさかヨシモトが潜伏していたなんて…!
あまつさえ捕まるとは…最悪の状況だ!

ヨシモト「この男は…利用させてもらいますわ…」
オウガイ「…何をする気だ」
ヨシモト「あなたがいなくなれば、天下統一も容易くなる…ですから…
      今!ここで!…ご自分の武器で自害なさい」
俺「!!」
ヨシモト「できないというなら…この男の命は無いものと思いなさい…」
民衆「ざわ……ざわ……」

自国の民の前で自害だなんて…!なんて恐ろしいことを言う奴だ…。

オウガイ「…わかった」
民衆「ざわ……ざわ……」
俺「オウガイ!やめろ!俺の事なんかいいから!」
ヨシモト「ちっ、いちいち騒ぐな糞野郎!…っと、おーっほっほ!言葉が過ぎましたわ…
     さぁ!早く自害なさい!自国の民の前で無様に!おーっほっほっほ!!!」

無言で刀を取り出すオウガイ。まさか…本当にする気なのか!?

俺「やめろ!やめてくれ!オウガイ〜っ!!!」

オウガイ「…我の斬馬刀では尺が長すぎて、腹を貫くことができぬ…その短刀を貸してくれぬか?」
ヨシモト「…まったく!馬鹿でかい刀を使うからこういうことになるのですわ!…ほら、早くなさい!」

短刀をオウガイに投げてよこすヨシモト…って、え?

オウガイ「……」
民衆「……」
俺「……」
ヨシモト「……」

民衆「ざわ……ざわ……うつけ?…ざわ……いや、まさか……本当に……ざわ……」

ヨシモト「……お、お、おーっほっほっほ!!!!!今日のところは見逃して差し上げますわ!!
     せいぜい首を洗って待ってることね!!!」

馬に乗って一目散に走り去ってしまった…。なんだったんだ…。

俺「オウガイ…」
オウガイ「ま、あのうつけ者程度なら、慌てることもなかろう?」

オウガイ…しびれるぜ。民衆も大フィーバーだ。
204名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/02(水) 18:59:22 ID:aSk4LnEi
こういうのを見るとオウガイ無双でも許せる気になってしまいそうなのが大変困りますわっふる


今宵も全裸に牛乳瓶で正座して待ちます
(なぜか牛乳瓶が1速2速とできる状態になっている)
205名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/02(水) 19:45:46 ID:XjoxVcUd
>>203
わっふるわっふる
もの凄く続きを楽しみしてる俺がいる
206名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/02(水) 20:37:21 ID:GwdppIKN
>>203
わっふるわっふる

しかしヨシモト、アホだなぁw
207名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/02(水) 20:58:31 ID:YWKJoEI8
乙女武将の心をつかめ! 元ネタ:ナムコの寄せ集めゲーム

伊達マサムネ (/_・) ■■■■|□□□

趣味 料理全般
特徴 クール・ツンデレ 好物魚介類 武器刀

きょうは何をしますか? ▽

1:よし、合戦に行こう!
2:マサムネの料理食べてみたいな。
3:家でゴロゴロしてよう。
208名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/02(水) 22:53:59 ID:w2W9Py6V
>>203
なんというわふわふ。
うちの嫁登場が楽しみだ。
209名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/03(木) 00:42:18 ID:YjxKkmxd
>>203
むおお!続きが気になる!
わっふるわっふるわっふるわっふるわっふるわっふるわっふるわっふるわっふるわっふるわっふるわっふる
210名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/03(木) 07:50:12 ID:iMC3pmmw
>>203
毎度素晴らしいなwww
わっふるわっふる
211名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/03(木) 09:02:03 ID:sx67V5vI
オウガイ「なんだか沢山団子を貰ってしまったな」
俺「いいものを見せてもらったから…ってことらしいよ」
オウガイ「見世物ではないのだがなぁ…」

ヨシモトとあそこで出くわしたのは全くの偶然だったみたいだ。
傍から見ればアホみたいな見世物だったが、命のやりとりがあったのは事実だ。

オウガイ「今回はヨシモトだったからいいようなもの…もし他の武将であったなら…
      すまぬ、ヤスヒロ。我ももっと警戒せねばならん…多少浮かれすぎていたからな」

頭をポリポリかくオウガイ。
自分の言った事気付いてるのかな…「浮かれてた」って。
やっぱりデートのつもりで誘ったんだろうな。そういう乙女チックなところも可愛いものだ。

俺「そうだ…あまり食べられなかったし物足りないでしょ?ちょっとあの丘で休んでいこうよ」
オウガイ「ふむ…少しならばいいだろう」

近くの木に馬を繋ぎ、俺たちは丘の頂上に一本生えている木の下で休むことにした。
隣同士腰をおろし、団子の包みを広げる。

俺「はい、あ〜ん」
オウガイ「ば、馬鹿者!そんなこと…」
俺「どうせ誰も見てないからいいじゃない」
オウガイ「む、むぅ………あ〜ん」
俺「…おいしい?」
オウガイ「うむ…人気の店の団子だ、まずいわけがない…次は我の番だ」
俺「へ?」
オウガイ「か、勘違いするな!ヤスヒロだけがしたのでは不公平だからな!
      したいわけではないが…公平を期すために……あ〜ん」
俺「あ〜ん、むぐむぐ、うん、うまいねやっぱり…オウガイに食べさせてもらうと格別だ」
オウガイ「だ、誰もいないからって、よくも恥ずかしいことを…」
俺「はは…でも最近、こうやってゆっくり過ごせることがなかったからね…」
オウガイ「うむ…気の休まる暇がなかったしな…もちろん今も気は抜けぬが…」

そういうとオウガイは俺の肩に頭を乗せ、寄りかかってきた。

オウガイ「少しばかり…こうさせてくれぬか…」
俺「ん…」

オウガイも今まで相当苦労してきたのだろう。
敵武将の事はもちろん、国の事、そして今度は俺の事まで背負い込んで…
ふと見ると、オウガイは寝息を立てている。
束の間の休息を、俺の肩で過ごせるならそれでいい。
そして俺が側にいることでオウガイの為になるなら、いつでも側にいて彼女を支えよう…
212名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/03(木) 09:28:43 ID:0lZYcbD5
>>311
わっふわふにしてやんぜ


このSSシリーズっていきなり「俺」がヨシモトになんかされた所から始まってるけど、
どっかに導入編でもあったのかな。誰か知ってたら教えて欲しいなぁ。


読んでないとこにあるかもだけど、「俺」の体格も気になるw
2mあるオウガイが肩に頭をもたれるには、おそらく185cmは必要だと思うんだ。意外とでかい。
しかも鍛えてだいぶ筋肉が付きつつあるわけで、そんな格闘家みたいなやつが、
座ってるとはいえ168cmのヨシモトに軽々と首を抑えられてガクブルしてる姿は…現代っ子…?w

ちなみに批判とかじゃないんでよろしく。ファンだからいろいろ考えちまうのさw
213名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/03(木) 14:03:09 ID:yJt1aLY5
>>211
キタキタキタキタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!
わっふるわっふる!
毎日楽しみにしておりまする
214上杉ケンシン@携帯伝書鷹 ◆Sio.6feelw :2008/07/03(木) 14:24:50 ID:C8a05oLG
>>183
えっ?怪我?
‥‥あ、あぁ、そうなのよ!そう、不意打ちで。
按摩?ふぅん‥按摩ね。
あたし‥余り良い思い出ないのよ。
(破廉恥な按摩師に秘部を触られたとは死んでも言えないわ‥///)
でも‥頑なに拒む理由がないのもまた事実ね。
分かったわ。いくわよ。(罠があるのは百も承知)
お前の顔が立つのだろう?あたしに感謝するがよい‥(び笑)
215上杉ケンシン@携帯伝書鷹 ◆Sio.6feelw :2008/07/03(木) 15:00:51 ID:C8a05oLG
>>211
くっ‥、べ、別に何とも思わないわよ‥
オウガイごときで扱いが羨ましいとか‥///
あたしを中心で誰か書いて欲しいとか‥。
そんなつもりで来たんじゃないのよっ‥///
216【び】:2008/07/03(木) 15:13:59 ID:81inywAP
>>214

まさかケンシン殿がやってくるとは・・・。
しかもこれからの展開が的中しているときた・・・!! これはしたり!
217【び】×【按摩師】:2008/07/03(木) 15:16:42 ID:81inywAP
町外れにぼんやりと浮かぶ提灯の光に温かさは感じられない。
ただ、不吉な風を濁らせ、頬に触れた空気は、ケンシンの理性を大きく揺さぶった。
何故? 何故か、足が勝手に動く。
まるで操られているかのごとく、長屋へと向かうケンシン。その瞳に、生気はない・・・・・・。

障子を開けると、中からは甘い香が漂ってきた。
部屋の中央には一組の布団が敷かれており、その真っ白な色が、ケンシンの現在の脳内と極めて酷似している。

ケンシン「な、、、何・・・・・・これ・・・・・・」

突然、身体が、熱く火照ってきた。
いや、身体だけではない。目を覆うような涙、息もできなくなるような締め付ける痛み、最早、悲鳴を上げることもできない。
じきに、下半身に湿り気を帯びてくるのが分かった。だが、その湿り気が、じきに滴るような愛液に変わるまで、それほど時間はかからなかった。
ケンシンはたまらず中膝を着き、着物の胸元に手をかける。そのとき、護身用に持っていた匕首が、からんと乾いた音を経てて床に転がった。

熱い。熱い。熱い。

???「これは、ようこそいらっしゃいました」
ケンシン「・・・・・・はっ!」

不意に、横から声をかけられる。いつの間にか、ケンシンの入ってきた後戸は閉められていた。
声をかけてきたのは、眼鏡をかけた狡猾そうな男だった。男は、眼鏡のつるを上げながら喋っている。

ケンシン「・・・・・・き、貴様。何を・・・・・・」
男「どうやら"薬"が効きすぎたようですね・・・・・・。何事も、過剰はいけないことです」

薬? そのようなものに覚えはなかった。
そうしている間にも、ケンシンの股からは愛液が流れ、小さな泉を作っている。

男「おや? 小便ですか? 名立たる戦国武将のあなたとも言える人が、みっともない・・・・・・」
ケンシン「これは、ちが・・・・・・はぁう! ひ! あ! いい!!・・・・・・――ぃん」

男の言葉の先端が鋭利に研ぎ澄まされ、ケンシンの秘所に突き刺さる。

ケンシン「あ・・・・・・ああ・・・・・・ぅあ」
男「思い出せませんか? なら思い出させてあげましょう。あの時、食した"蕨餅"。あれにはちょっとした媚薬を塗しておりましてね・・・・・・」
ケンシン「蕨・・・・・・餅、だと――?」

男が奸悪な笑みを浮かべながら続ける。
クソ・・・・・・あの茶屋の男。やたら愛想を振舞っていたが、こんな罠を張っていたとは・・・・・・不覚。

男「その初々しい身体、目一杯楽しませてもらいますよ・・・・・・」
ケンシン「い、いや・・・・・・こな、い、で・・・・・・」
男「大丈夫ですよ。安心して私に全てを委ねてください・・・・・・。私の按摩は一流。あなたを天国に連れて行ってさしあげましょう」
ケンシン「来るな・・・・・・。こ、こないでよぉ・・・・・・!!」

男は右手のひらを左手の親指で指圧をして慣らしている。按摩前の準備のようだ。
やがて、その器用な手はケンシンの着物を綺麗に剥ぎ取ってゆく。

ケンシン「や、やめて! だ、誰か・・・・・・っっ!!」
男「叫んでも無駄ですよ。この長屋、町からどれほど離れていると思うのです? さぁ、宴の始まりですよ」

抵抗むなしく、ケンシンは胸を覆うサラシ以外の衣服を男に奪われてしまった・・・・・・。

http://imepita.jp/20080703/147660

→混沌とする空気の中で、ケンシンはわずかな望みを捨てなかった。・・・【?】
→茫漠とした空間の狭間で、ケンシンはわずかな望みを捨てた。・・・【!】
→緩急激しく揺さぶられたケンシンのわずかな理性は音を経てて崩れ落ちた。・・・【∀】
218【び】×【マサムネ】:2008/07/03(木) 15:28:06 ID:81inywAP
>>207

選択肢の3はマサムネとしっぽりと濡れる展開なんだよね!?
クール・ツンデレが布団の上で乱れる様は、まさに至極!!
219名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/03(木) 18:06:55 ID:oeHQGPwO
>>212
初出は多分>>33
あとはそれっぽいのを追っていくよろし
220名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/03(木) 18:16:56 ID:0lZYcbD5
>>219
おお、すまぬな。見落としておったわ。かたじけない。

様々なSSがあるゆえ、どれがどれだか分からぬ…。
連作するなら表題を所望したいものだ。
221名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/03(木) 20:36:43 ID:2zUWmKHo
>>220
オウガイとヤスヒロの物語は、初出はスレ拾六戦目の652。
222名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/03(木) 20:46:51 ID:0lZYcbD5
>>221
なんと、十六戦目とな。
さような昔からこのSSはあったというわけか。

さすがにそれほど過去では読めぬな。諦めるしかあるまい。
情報提供、恩にきるぞ。
223オウガイ夢想:2008/07/04(金) 01:15:50 ID:1UaCLjaY
心地よい風を受けて、俺もウトウトしかけていたが…ほんの一瞬風が止んだ。辺りが静まり返る。

オウガイ「……ん」

目を覚ますオウガイ。寝ぼけ眼で俺の顔を見て、恥ずかしそうに笑みを浮かべた。

オウガイ「…あ、眠ってしまったのか…ふふ、まるで隙だらけであったろうな…」
俺「うん…寝顔も可愛かっ うぐっ」

腹にパンチされてしまった。それでもこの前までのドツキに比べれば、心地よい痛みだ。
ニヤニヤしながらこちらの顔を覗き込むオウガイ。

オウガイ「あまり我を辱めるようなことを言うでないぞ?」
俺「は、はい…気をつけます」
オウガイ「では、そろそろ城へ戻るとしよう…が、その前に」

ドンッ!!   いきなりオウガイが背にもたれていた木を思い切りぶん殴った。

???「わわっ!!」

ドテッ  だ、誰か落ちてきたぞ!敵か!?っていうかなぜ木の上に!?
よくよく見ると、忍者の格好をした娘だ…そして眼帯をしている。

???「いてて…もう…オウガイ様ってばひどいですよ…」
オウガイ「覗き見をしていた罰だ…で、何かあったのか」
???「えっとですねぇ、詳しくはこちらの書状に書いてありますが、要約すると
     武田と上杉の軍が川中島で衝突したという報です」
オウガイ「ふむ…そうか、ご苦労。それから、あまり覗き見が過ぎると…」
???「わわっ、すみませーん!以後気をつけます!…ヤスヒロ殿も大変ですねぇ、主がこう暴力的だと…」
俺「へ?」
オウガイ「何か言ったか!?」
???「な、なんでもないです!それでは!」

風のようにいなくなってしまった…。初めて見たが、城で雇っている忍者だそうだ。
なんともリアクションの古い娘だったな…あ、でも時代が時代だし古くて当たり前か…?
224名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/04(金) 09:48:53 ID:Fmaxhr0c
>>223
最近、朝更新なんで油断した・・・・orz
222のように最近読み始めた方もいるので、本スレのころのモノを貼り付けてよろしいでしょうか?
225名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/04(金) 09:58:21 ID:JAO2SxAY
>>224
携帯なんで、個人的にはお願いしたいぐらい

わっふるわっふる
(*´∀`*)
226名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/04(金) 12:33:55 ID:qgWUxhzX
作者がうんと言わない限り貼れないんだがな…。
無視して貼ってもいいけど。
227名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/04(金) 12:47:53 ID:JAO2SxAY
乙女打ちは紳士なれ
の精神で、作者の許可まちで
(´∀`)
228名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/04(金) 12:52:58 ID:qgWUxhzX
ふふっ、そちも乙女打ちたる心構えがよく分かっておるわw
229名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/04(金) 18:33:59 ID:XxUIPm3A
長くなりそうな予感だけど、貼る事は特に構わないです。
230名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/04(金) 18:34:30 ID:XxUIPm3A
あれ、ID変わってる…オウガイの人です。
231名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/04(金) 18:39:01 ID:Fmaxhr0c
>>229,230
快諾ありがとうございます。長くなりますが、貼らせていただきますね。
232名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/04(金) 18:43:14 ID:Fmaxhr0c
【謎の】CR戦国乙女 拾六戦目【ムラサメ嬢】
652 名前: 名無しさん@全板トナメ開催中 [sage] 投稿日: 2008/05/28(水) 01:52:16 ID:lij5BLjZ

俺がこの城に仕えてからもう一月が経つ。
バイク事故にあって死ぬかと思ったら、気が付くとこの時代のこの城の近くで倒れていたんだ。
犬を連れた小柄な男の子に発見され(後でわかったことだが女の子だったようだ)
無事生きながらえたというわけだ。
最初は犬が兜を被っていたりしたから幻覚かと思ったけど、そうでもないらしい。
今じゃこの犬(シロというらしい)の世話番として頑張る日々だ。
たまに2本足で立ち、俺の事を骨でポカポカやってくるのは気のせいだと思うことにしよう…

俺「ほら、シロ。今日の昼飯だよ。」
シロ「わおーん!」
うまそうに食べている。昨日伊達軍から奪った物資だ。でも伊達軍の武将、綺麗だったな…

ボカッ!

俺「いて!誰だいきな…」
オウガイ「ヤスヒロ、お主…約束事を忘れたわけではあるまいな?」
俺「…あ!そうだった、すみません…」
オウガイ「ふん…まぁいい。すぐに支度をするがよい。」
俺「す、すぐに!」

この逞しい女性はオウガイといい、この城の主だ。怖そうな見た目と裏腹に、俺のような拾われ者を
置いといてくれる、優しい一面を持っていたりする。
今日はオウガイがマントを新調するとのことで、俺がなぜかお付きに選ばれたというわけだ。
233名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/04(金) 18:43:52 ID:Fmaxhr0c
700 名前: 名無しさん@全板トナメ開催中 [sage] 投稿日: 2008/05/28(水) 02:44:16 ID:lij5BLjZ

40秒で支度した俺は、急いでオウガイの待つ正門まで行こうとしたのだが…

???「ヤスヒロさ〜ん、こんにちは!」
俺「あ、君は…こんにちは」

俺の身長の半分くらいの小柄な女の子がそこにいた。
彼女の名前はコタロウ。倒れていた俺を助けてくれた娘だ。
男の子と見間違われるのが悩みだそうだ。かくいう俺も最初は間違ってしまったわけで。

コタロウ「どうです?あれからお元気にしていますか?」
俺「うん、おかげさまでね。コタロウはどうしたの?今日は何か用事でも?」
コタロウ「はい、オウガイに頼んでいた刀が出来たから、受け取りに来たんです。
      それと…ふふ、シロにも会いにきました。」
俺「そっか…あっ!そういえば、シロの昼の散歩するの忘れてた!あーでもオウガイが…」
コタロウ「オウガイ?そういえば正門で会いましたけど…あ、お出かけになるんですか?」
俺「うん、ちょっと前から約束してたからね…」
コタロウ「ふ〜ん…それでしたら、あなたさえよければシロのお散歩、ボクがやっておきますよ?
      ボクもたまには散歩したいなって思っていたところなんです。」
俺「う…それじゃ、悪いけど頼んでもいいかな?今度何か埋め合わせにお礼するよ」
コタロウ「そんな、結構ですよ。それより早くオウガイのところに行ってあげた方がいいんじゃないですか?」
俺「あぁそうだ!ごめんね、ありがとう!」

俺はコタロウと挨拶もそこそこに、早駆け馬のごとく正門に急いだ。

そこには…いた…中学の頃奈良で見た金剛力士が…
234名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/04(金) 18:44:45 ID:Fmaxhr0c
725 名前: 名無しさん@全板トナメ開催中 [sage] 投稿日: 2008/05/28(水) 03:32:57 ID:lij5BLjZ

俺「えっと…それじゃあ、オウガイ?待たせてごめんね。」
オウガイ「…ふん。とりあえず約束どおり来ただけでも良しとしてやろう。」

なんだかこういう言葉遣いで話すのも緊張するな…
しかしずっと敬語はやめろと言われ続けていたのは事実だ。
なにか思うところがあるのだろうが…っと。

馬の鳴く声が思考を遮る。ボーッとしてたようだ、見るとオウガイが馬に跨ってこちらを見下ろしている。
ただでさえ身長の高いオウガイが馬に乗ると悪漢だ、いや圧巻だ。
ゲーセンで打った北斗の…ナントカというのに出てきたキャラクターを思い出す。

オウガイ「ヤスヒロはまだ馬には乗れぬのだったな。」
俺「うん…どうも2輪とは勝手が違くてね。」
オウガイ「二厘…?何を言っておるのだ。まぁよい、乗れ。」

鐙に足をかけ、オウガイの後ろに腰を下ろした。

オウガイ「いくぞ!しっかりつかまっておれ!!」

さすが武将、馬の扱いは慣れたものだ。
俺はというと振り落とされないように必死でオウガイにつかまるのみだ。

オウガイの逞しく、熱い筋肉が、掌を通して脈打っているのがわかる。
…なんだか落ち着くな、こういうの。
235名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/04(金) 18:45:31 ID:Fmaxhr0c
925 名前: 名無しさん@全板トナメ開催中 [sage] 投稿日: 2008/05/28(水) 15:47:51 ID:lij5BLjZ

仕立て屋まで駆ける道中、俺は心地よい風を感じながらオウガイにつかまっていた。

俺「ねぇ、オウガイ」
オウガイ「なんだ、ヤスヒロ」
俺「なんでオウガイは俺みたいなわけのわからない奴を城に入れてくれたんだ?」

しばしの沈黙。

オウガイ「ふん、そんなもの…今は戦国の世だ。我らも人手が足りぬからな。
      使えそうなものをとりあえず拾ってみたまでだ。」
俺「そ、そうなの…。あ、そういえば確かシロもオウガイが拾ってきたんだよね?
  犬だからって何か役立つわけじゃないと思うけど…、それは何で?」

また沈黙だ。風を切る音ばかり聞こえる。

オウガイ「あれは…その…かわい…かったから…」
俺「え?なに?」
オウガイ「か、かわいそうだったからだ!!我も捨て犬を無視するほど非情ではない!!
      それとも貴様、我を織田のうつけと同じような非情な将だとでも思っていたのか!!」
俺「め、めっそうもないです!拾ってくれたことはすごく嬉しいよ。右も左も分からなかったし…」
オウガイ「ふん…、どうだかな…」
俺「でも…可愛かったからだなんて、オウガイも意外と乙女っぽいところもあるんだね。」
オウガイ「き、貴様!!聞こえていたのか!!」
俺「そりゃこんな密着してれば聞こえ…どわぁっ!!!!」

ヒジで吹っ飛ばされてしまった。周りが草むらだったおかげで怪我はないが、走っている馬上から落とすとは!
なんとも猟奇的な主だ。

オウガイ「あ、主をこけにした罰じゃ!!罰としてあと半里ほどじゃ、走ってまいれ!!」
俺「え!そんな…あ、ちょっと!!」

行ってしまった…。ちょっとふざけすぎたか。しかも主従関係じゃないんじゃなかったっけ…。
でも耳まで真っ赤にして、あんなに慌てているオウガイなんて初めて見るな。

しかし半里って…たしか2キロくらいだったかな、これは骨が折れる…。
236名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/04(金) 18:46:36 ID:Fmaxhr0c
【諭吉全滅】CR戦国乙女 拾七戦目【非情ノ大剣】
53 名前: 名無しさん@全板トナメ開催中 [sage] 投稿日: 2008/05/28(水) 20:32:08 ID:lij5BLjZ

はぁ…町が遠くに見えるとはいえ、こりゃ疲れるなぁ…

走り出して5分くらいしただろうか、岩場のところに見た事のある馬がいる。
そしてそこに佇む、よく見慣れた赤髪の横顔…

俺「オウガイ…」

こちらを向いたオウガイは、その躰、風貌に似合わぬ申し訳なさそうな顔をしている。
一瞬ドキッとしてしまった。オウガイがあんな顔をするなんて。

オウガイ「その…なんだ、らしくないことをしてしまって…すまん。」

らしくないって、いつもあんなじゃないか、と喉まで出かかったが止めておいた。
それは、いつも居丈高で大らかで豪快な、あのオウガイが俺に謝っているという事実からだ。

俺「いや、俺もつまらないいたずら心で、変なこと言っちゃって…こっちこそ、ごめん。」
オウガイ「いや、一国の主としてあのような行動は、我の沽券に関わる。本当にすまなかった…。」

これじゃ埒が明かない。
珍しくうつむき加減で弁明を一生懸命話す彼女を見て、俺はつい抱きしめてしまった。

オウガイ「ヤ、ヤスヒロ!?何を…!」
237名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/04(金) 18:47:16 ID:Fmaxhr0c
448 名前: 名無しさん@全板トナメ開催中 [sage] 投稿日: 2008/05/29(木) 09:12:46 ID:v3T4rb0w

俺としてはあせっているオウガイを優しく包み込めば落ち着くかな、と思ったのだけれども。
現実はそう甘くは無い。

オウガイ「ななななななななな、なにをなにをする!!!!!!」
俺「ぐわぁっ!」

思いっきり吹っ飛ばされた。

俺「いてて…あれ?」

すでにオウガイは行ってしまった様だ。馬に乗って走る後姿が見える。
しまった、まだ先があるというのに…。
ちょっと軽率だったかな?仕立て屋で会ったら謝っておこう…

無事仕立て屋に着くと、オウガイは店の者とあれこれ話していた。
俺の姿に気が付くと、顔を赤くしてプイと顔を背けた。
終始こんな感じで、ツンとされてしまった。
誠心誠意謝ったら、帰りは一応馬に乗せてくれたのでよかった。

オウガイ「ま、また先程の様なことをしたら、容赦なく馬から蹴り落とすぞ!!」

もうすでに落としたじゃないか。
帰りの馬もオウガイにつかまって振り落とされないように必死になる。
心なしか、オウガイの逞しい筋肉は、行きとは違い柔らかく感じた。
今日はオウガイの意外な一面が見れてよかった…
238名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/04(金) 18:48:09 ID:Fmaxhr0c
456 名前: 名無しさん@全板トナメ開催中 [sage] 投稿日: 2008/05/29(木) 09:39:25 ID:v3T4rb0w

今日はオウガイに頼まれて、お酒の買出しに来た。
俺の仕事はシロの世話じゃないか?と思ったけど、この前のこともあるし、引き受けた。
それに最近、オウガイに教えてもらったおかげで馬にも乗れるようになってきたので、その練習も兼ねてだ。
初めて二輪に乗ったときのような、わくわく感が蘇る。
走られるとちょっと怖いけど…

その時城に来ていたコタロウが「付いていきましょうか?」と言っていたけど、やんわりと断った。
なんとなくデキる男を見せたかったのかもしれない。
しかしコタロウは一国の主だと言うのに、よく遊びにきてるな…自国は平気なのかな?

そんなことを思いつつ、酒を扱っている店に到着した。

俺「え〜銘柄は…清酒大武遍者、とあったあった」

棚に並んでいる酒瓶を取ろうとしたその刹那…
横から伸びた手と手がぶつかった。

俺「あっ」
???「おっと…」

燃えるような赤く、長い髪。グラマーな体つき。キセルを銜えた端正な顔立ち。
羽織ったマントには大武遍者と書いてある。この女性は…そう、オウガイから聞いたことがある。
確か…織田ノブナガ、尾張周辺を治める武将だ。とにかく豪快で大胆不敵、オウガイいわくうつけ者、荒くれ者だそうだ。

ノブナガ「あんた…この酒を選ぶとはなかなかわかってるじゃないか!」
俺「え?あぁ、えぇまぁ…」
ノブナガ「これはこの店にしか置いてない銘酒でな、我もこうして時たま買いに来るのじゃ!」

なんとも気さくな笑顔で話しかけてきた。こうして話す分には、どうも悪い人には見えないが…
239名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/04(金) 18:48:49 ID:Fmaxhr0c
969 名前: 名無しさん@全板トナメ開催中 [sage] 投稿日: 2008/05/30(金) 01:00:45 ID:P6ZG4t32

ノブナガ「よし!そうと決まったら我と一緒に飲もうではないか!ついて参れ!」
俺「い、いや、俺は用事があるので…」
ノブナガ「なんだよ…、ちょっとだけ、ちょっとだけだからさぁ」

なんだこの強引さは…
やっぱりオウガイの言うとおり、ノブナガは自己中でワガママのようだ。
ぐいぐい腕を引っ張られて困っていると聞き覚えのある声が…

???「あら、ヤスヒロさんと…ふふ、どこかのガサツ武将ではなくて?」

艶のある声が、俺たちの動きを止めた。

ノブナガ「へっ…誰かと思えば、ひ弱な嬢ちゃんかい」
俺「あ、ムラサメさん…」

彼女の名前はムラサメ。どうやらオウガイやコタロウと同盟関係?にあるようで、たまに城内で見かける。
傍目に見てすごく綺麗で、神秘的な雰囲気を身に纏っている。
とにかく謎が多く、謎のムラサメ嬢と一部で言われている。

ムラサメ「あら…ひ弱かどうかお試しになってもよくってよ?」
ノブナガ「上等じゃないか、嫌というほどその身に教え込んでやるぜ」

ただならぬ雰囲気が辺りに漂う。これはさすがにまずいぞ。

俺「あ、あの〜、お二人ともそこらへんにしておいたほうが…」
ノブナガ「あぁ?…あんた、ヤスヒロって言うんだっけ。嬢ちゃんと知り合いってことは、どうやら…」

やややややばい。雲行きが怪しくなってきた…。

ノブナガ「…まぁ、酒の縁もある。敵味方なんてのはどうでもいいが、とりあえずはあんたの顔を立ててやるよ」
ムラサメ「あら…怖気づいたんですの?」
ノブナガ「へっ、残念ながらそれはないぜ。我も事を荒立てるような真似はしたくない。
      行きつけの店に迷惑をかけるわけにもいかねぇしな。」
俺「そ、そうですか…」
ノブナガ「じゃあな、また会うことがあったら、いい関係で出会えるといいな。」

そういうとノブナガは店を出て行ってしまった。はぁ…一時はどうなることかと思った。
240名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/04(金) 18:49:32 ID:Fmaxhr0c
【単発を】CR戦国乙女 拾九戦目【ぷれぜんと】
200 名前: 名無しさん@全板トナメ開催中 [sage] 投稿日: 2008/06/01(日) 00:06:12 ID:TG0dNOXh

なんてこった、城に戻ってみると明智軍と小競り合いが始まっているではないか。
こりゃやばい、早々に逃げ出さないと…

敵兵「む、怪しい奴だー、ひっとらえろー!」
俺「わー」

というわけで俺は明智軍の捕らわれの身となってしまった…。
どうやらここは明智軍の陣営のようだ。周りには見張りの兵士がいる。
しかし、女の子ばっかりだ…。なぜこの世界は女の子しか闘っていないのだろう。

敵兵「ミツヒデさま、こちらです。」
ミツヒデ「ん、ごくろう」

メガネをかけたいかにも知的そうな、それでいて冷徹そうな女性が入ってきた。
明智ミツヒデ…この人もオウガイから聞いたことがある。
目的のためには手段は選ばず、計算高く口の悪い人だそうだ。

敵兵「我が陣営の近くに怪しい奴がいたので、捕まえておきました!」
俺「あの…これから俺はどうなるんでしょう」
ミツヒデ「捕虜が軽々しく口をきくでない」

一蹴されてしまった。

ミツヒデ「ふむ…戦場に男がいるとは…なんとも珍しいな」

ジロジロと舐めるように見られる。
ふと、ミツヒデがかがんだ時、胸の谷間が見えてしまった。
なんだかすごく色気のある人だ…。よく見ると胸や太ももや、露出の多い服だ。
こんな状況だというのに、律儀に息子が反応してしまった…。悲しい性だ。

ミツヒデ「む…」

ばっちり見られている。非常に、非常にまずいぞ。

ミツヒデ「この状況でよくもまぁ…ふふ、おもしろいやつだ。
      おい、おまえたちは外に出ていろ。我はこの者と少し話がある。」
敵兵「はっ!」

ミツヒデ「さて…と、どうもこの捕虜くんは状況がわかっていないようだ。少しばかりお仕置きしなくてはな…」

姐さん、ピンチです。
241名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/04(金) 19:54:19 ID:Fmaxhr0c
319 名前: 名無しさん@全板トナメ開催中 [sage] 投稿日: 2008/06/01(日) 01:37:00 ID:TG0dNOXh

お仕置き…オシオキ…いったい俺は何をされてしまうのだろうか。

ミツヒデ「ふむ、ここの木のところへ来い、そう、そこだ、それでこうして…」

俺はわけのわからぬまま木にくくりつけられてしまった。
するとミツヒデが腰布をおもむろにたくし上げた。
白い透き通るような太もも…ん、あれは…クナイだ。隠しクナイだろうか。
と、その刹那、頬に走る痛み。熱い。これは…血?

俺「う、うわ…」

声が出る瞬間、左肩に激痛が走る。

俺「あああ〜〜〜〜〜っ!!!!」

声にならない声が出る。左肩にクナイが刺さっている。

ミツヒデ「はははっ、我はクナイが苦手でな!練習台になってもらうぞ!」

嘘だ。ウソダ。ミツヒデがクナイを得物としているのは知っている。
俺は何を勘違いしていたんだ。ここはエロゲーの世界ではない。戦国の世だ。
死と隣り合わせな世界なんだ…。俺は自分の愚かさを悔やんだが時既に遅し。

俺「ぐぁっ!!」  右の太ももに刺さる。

ミツヒデ「はははっ!そう叫ばれると手元が狂うではないか!
      間違えて心の臓に刺さるかもしれぬぞ?くくく…ははははっ!!」

この女は…人を楽しんで殺すような女だ。俺は死を覚悟した…。
242名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/04(金) 19:55:04 ID:Fmaxhr0c
366 名前: 名無しさん@全板トナメ開催中 [sage] 投稿日: 2008/06/01(日) 02:07:07 ID:TG0dNOXh

敵兵「ミツヒデさま!オウガイとコタロウが単騎で乗り込んできます!」
ミツヒデ「コタロウだと?ちっ、オウガイの犬め、感づいたか…。二対一では分が悪い。撤退するぞ」

どうやら助かった…のか?

ミツヒデ「しかし単騎駆けだと…。まさかこの男を助けるためか…?一体こいつに何があるというのだ?」
敵兵「ミツヒデさま、急いで下さい!」
ミツヒデ「ちっ、まぁいい…おい、お前、助かった命をせいぜい大事にするんだな。撤退だ!急げ!」

そういうと明智軍は引き揚げていったようだ。
しばらくすると馬に乗ったオウガイが、陣の幕を突き破って現れた。

オウガイ「ヤスヒロ!!ヤスヒロおお!!無事かああ!!!」
俺「…うん、なんとかね…」
オウガイ「ヤスヒロ!今ほどいてやるから待ってろ!!」

縄が解かれ、倒れこむ俺。

オウガイ「ヤスヒロ!!ヤスヒロォ…、すまぬ!我が使いにいかせなければこんなことには…!!」
俺「オウガイのせいじゃないよ…俺がどじっただけだよ。」
オウガイ「しかし…!こんな傷まで…!!」

今にも泣きそうなオウガイ。よく見るとオウガイも単騎駆けのせいか、傷が多い。

俺「それよりオウガイだって怪我してるじゃないか…」
オウガイ「我の傷などかすり傷だ!そんなことより早く傷の処置を…」

傷が悪化しないうちに、俺は城に戻り治療を受けた。
243名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/04(金) 19:55:41 ID:Fmaxhr0c
382 名前: 名無しさん@全板トナメ開催中 [sage] 投稿日: 2008/06/01(日) 02:23:02 ID:TG0dNOXh

俺「ひとりで食べれるよ…だから大丈夫だって」
オウガイ「いや、それでは我の気が済まぬ。」

オウガイは俺の看病を買って出た。さらに身の回りの世話まですると言い張る。

俺「でも、他に怪我した人だっていっぱいいるでしょ。俺ばかり構ってちゃ、他の人に示しがつかないよ」
オウガイ「む…しかしだな…」

なんだかもじもじしてるし、顔もちょっと赤くなってるな…
ムラサメの言っていたことが脳裏をよぎる。

オウガイ「べ、別に特別扱いしているわけではない!ただシロの世話番がいないとシロが困るからだ!」
俺「シロの世話なんて誰でもできるでしょ…」
オウガイ「う、うるさい!とにかく食え!…あ、あ〜ん…」
俺「…」
オウガイ「な、なんだ…、何か我の顔についているか?」
俺「いや、あ〜んだなんて、オウガイから聞けるとは思えなくて…」

顔を真っ赤にするオウガイ。

オウガイ「べ、別に我が言ったところで構わぬだろうが!!食え!食わぬか!」
俺「はいはい…あ〜ん、パク」
オウガイ「どうだ…?我が作ったのだぞ!うまかろう!」

お世辞にもうまくはない。というかまずい。なぜ米を煮るだけのおかゆがこんなにまずいのだろう。

俺「う、うん…うまいです…」
オウガイ「そうだろう!たくさん作ったからな!喜べ!」

とたんにパァッと笑顔になるオウガイ。うん、やっぱりオウガイには笑顔が似合う。泣き顔も可愛いけど…。
こうやってオウガイと過ごす時間も悪くない。そしていつか、守られるだけではなく、オウガイを守る男になってやる。
244名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/04(金) 20:00:50 ID:Fmaxhr0c
以上です、連投失礼しました&規制お待たせしました。
改めて、作者様に篤いわっふるを申し上げます。

なお、弐拾参スレの「オウガイと僕ヤスヒロ・スキー編(仮題)」は、
ヤスヒロが別人と思われますので、割愛させていただいています。
245名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/04(金) 22:27:09 ID:qgWUxhzX
まとめ乙!
大変だったろう。
感謝する。
246名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/04(金) 23:38:24 ID:hn5Vp2Ji
乙。
247名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/04(金) 23:42:03 ID:JAO2SxAY
まさか、この言葉をする日がくるとは…

オウガイ、かわいいよオウガイ

作者ならびに、まとめてくれた人に、大感謝
(´∀`)

まとめ読んだら、
このスレに移動してきてからの読み直したいと思います
248名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/05(土) 00:36:55 ID:II0f/C6L
このオウガイのかわいさはもはや異常
くんかくんか
すーはー
249オウガイ夢想:2008/07/05(土) 02:34:59 ID:lLVuhG3R
俺「お前やっぱ太ったよな」
シロ「くぅ〜ん…」
俺「ここに人気店の団子があるわけだけど…」
シロ「わん!わんわん!!」
俺「いや、やっぱやめとこう…癖になるといけないしね」
シロ「きゃう〜ん…」

団子屋から帰った俺は、手持ち無沙汰だった。
オウガイはさっきの書状のことで、家臣たちと話し合いをしている。
武田と上杉だっけ…あそこはどうやらお互いいがみあってるようだ。
まぁ潰しあってくれるなら、それはそれでこっちとしては都合がいいけど。

???「お〜い、ヤスヒロ殿〜」
俺「ん?」

なんか呼ばれたような…でも誰もいないぞ。まさか…ついにシロは人語まで操るように!

???「こっちですよ〜」
俺「むむ?」

シロではない…どこだ…?  と、急に目の前にスタッ!と人影が躍り出た。

俺「う、うわっ!」
???「そんな驚かなくてもいいじゃないですか…」
俺「あ…君はさっきの…」
???「オウガイ様のお付きの忍びです、以後お見知りおきを…な〜んて、堅苦しいのは抜きにして…
     先ほどのご様子だと、どうやらヤスヒロ殿はオウガイ様と深い仲なのですか?」
俺「い、いきなり何を言いだすんだ!」
???「主の事を深く探るのは、忍びとしていけない事だとわかってますけどぉ…
     オウガイ様が日増しに色気が出てきたというか…あぁいう御姿を見るのは珍しいと言うか…
     やっぱり想い人がいるってだけで、あぁも違ってくるんですねぇ…うんうん」

ずいぶんよく喋る娘だなぁ…ていうか忍者ってそんな簡単に人前に出ていいものなのか?
250名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/05(土) 03:00:41 ID:lLVuhG3R
???「あ…このことオウガイ様には言わないでくださいね!また怒られちゃう!」
俺「え?まぁ別に言わないけど…なんていうか、君、忍びっぽくないよね…」
???「そう!よく言われます!なんかいつも五月蠅いって言われるんですよ!私としてはそんな気はないんですけど…
     仲間の子たちもいつも、お前は敵の偵察には向いてない!って…五月蠅過ぎて捕まるとかなんとか言ってですね…」
俺「……」
???「あぁっ!もしかして今五月蠅いって思ってます!?オウガイ様にもよく注意されるんです!
     自分ばかり喋って、相手に対する気遣いがないとか…もう、私ってばうつけ者!」

頭をコツンとやって舌をペロっと出した。やっぱこの娘、リアクションが古いなぁ。

俺「そういえば…君の名前まだ聞いてなかったよね、なんていうの?」
???「…私は忍びです」
俺「しのび?そういう名前なの?」
???「いえ…私は生まれた時から忍びとして育てられてきました。名は与えられていません。
     それにあまり私を呼ぶことはないと思いますし…」
俺「ふ〜ん、そういうものなんだ…オウガイはなんて呼んでるの?」
???「オウガイ様は、おい!とかお前!ですね。なんだか長年連れ添った夫婦みたいですよね〜。
     でもそうやって呼ぶときのオウガイ様の声は素敵なんですよ〜。必要とされてる!って感じるっていうか…
     やっぱりオウガイ様は私たちにとって憧れですし…そういえばさっきもお団子くれたんですよ!
     部下に対して細かい気遣いができるなんて…ますます憧れちゃいますよね!そこにいくと私は…」

なんだか耳鳴りがしてきた。シロでも連れて食後の散歩でも行ってこよう。

???「やっぱりオウガイ様には天下を獲ってほしいじゃないですか〜。
     まさにあの方こそ天下に必要とされてるんですよ!平和な時代を築くためには、織田や徳川では
     駄目なんです!オウガイ様みたく民の事を一番に考えて………あれ?
     ヤスヒロ殿…?ヤスヒロ殿〜!むむ…いない…忍びの目をくらますとは…ヤスヒロ殿も中々…」
251名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/05(土) 05:27:27 ID:II0f/C6L
わっふるわっふる
252【び】:2008/07/05(土) 11:41:02 ID:1ZIuj1yw
一日数レスしかいかないこのスレがやたら伸「び」てると思ったら、
こういうことだったのか・・・。

そして、何事もなかったかのように燃料投下。
253【び】×影:2008/07/05(土) 11:52:59 ID:1ZIuj1yw
闇に暗躍する二つの「影」。
一つは、軽快に木から木からへと飛び移り、確実に距離を伸ばしている。
一つは、お世辞にも軽快にとは言えず、必死に地面を蹴っている。いや、目の前の「影」を追いかけているのだ。
そろそろ息が切れる頃だろう。慈悲深い「前を行く影」は、音もなく地面に降り立った。

???「はぁはぁ・・・・・・。やっと、追いついた・・・・・・」
!!!「しっ! 静かにしろ」

http://imepita.jp/20080703/148590

???「むぐ!! く、苦しい」
!!!「何か、聞こえたような・・・・・・」

二つの「影」は素早く横の茂みに身を隠し、耳を澄ました。
だが、辺りには虫も息を潜めているような静寂が漂っている。
ただ、時折流れてくる生温かい風が、地に降り立った木の葉をかさかさと揺らしているだけだ。

???「気のせいじゃないか?」
!!!「あ、待て!」

「影」は、周囲の注意を等閑にしながら茂みより飛び出した。
徐々に顔を出した満月に影の姿が映し出される。
まず顔を現したのは、虎旗の兵士である。
しかし、それをすぐさま制止したのは、いつぞやの女忍者である。
共に助け合うことを誓った二人は、現在は違う主君の下、与えられた任務を遂行中であった。

女忍者「あそこの長屋からかしら・・・・・・」

周りを充分に確認した後、女忍者は前方にぼんやりと浮かぶ長屋を指差した。
どこからか集まってきた蛾が、コツンコツンと提灯にその身をぶつけている。

そのとき、微かではあるが、女の声のようなものが聞こえてきた。

女忍者「やはり、あそこの長屋からのようね」
兵士「だが、何故あんなところに長屋が? 町から随分と離れているな。何か怪しい臭いがする・・・・・・」
女忍者「闇博打かもしれないな。でも、女が一人で博打を打つとは考えられない。もしかすると、闇討ちにあっているのかも・・・・・・あっ、ちょっとどこ行くのよ!」
兵士「女子が助けを求めているんだろ。行かないわけにはいくまい」

女忍者はやれやれと肩をすくめると、溜息を付きながら兵士の後を追った。
長屋に近づくと、二人はそれを取り巻く異変に即座に気が付いた。
254【び】×影:2008/07/05(土) 11:58:12 ID:1ZIuj1yw
女忍者「これは・・・・・・傀儡の香」
兵士「操りの糸か。我輩も前にどこかで聞いた事がある」
女忍者「そう。この臭いを嗅いだものは、身体の自由を奪われ、操られてしまう」

女忍者は一人、窓の隙間から長屋の中を窺った。
中では、今まさに一人の女が、獣と化した男に衣服を剥ぎ取られているところだった。
何か聞こえたと言うのは、この女の悲鳴だったのか。だが、この女・・・・・・。

女忍者「上杉ケンシン・・・・・・」

独り言のように呟いたつもりだったが、つい声に出てしまったその声に、兵士は過剰に反応を示す。

兵士「何だと!!」
女忍者「たわけ! 静かにしろ。見つかってしまうではないか」
兵士「だが、ケンシン殿ともあろう方が何故・・・・・・」

しかも、ケンシンに近づくあの男・・・・・・。
按摩師とは仮の姿、女を騙し、傀儡の香で相手の心を奪い、人身売買で私腹を肥やす悪名名立たる「操りの銀一」ではないか。

女忍者は、長屋から少し距離をとり、兵士に耳打ちをした。

女忍者「我は、別に上杉ケンシンとは何も関係を持っておらん。だが、我は、あの男には借りがある」
兵士「借り、だと?」
女忍者「ああ。昔、仲間があいつの傀儡の香によって殺された。傀儡の香は、相手を意のままに操る。仲間同士で殺し合いをさせることも可能だ。それに、この眼帯・・・・・・」

女忍者が眼帯をしているのは、そのときに仲間に目を斬り付けられたからだと言う。

兵士「我輩は、純粋にケンシン殿を助けたい。だが、顔を見られたくはない。いや、最早合わせる顔は持ち合わせていない」
女忍者「そうか。なら、我は仲間の仇をとるために。お前は【元・主君】を助けるために、この長屋を襲うのだな」

???「長屋を襲う、とは。物騒なことだな・・・・・・」

同意し、歩みを進めようとした二人の背後から、突如不気味な声が張り巡らされた。
255乙女たちの挽歌。:2008/07/05(土) 12:04:22 ID:1ZIuj1yw
それは晩夏の頃、白地に紫桔梗の花を染め抜いた浴衣を着て、縁側に座る女子が一人。
団扇をゆるりと扇ぎ、傍らに蚊取り線香を置くと、まだまだ未練が残る夏の香りが漂ってくる。
その香りに誘われてか、宵の軒下に映える風鈴がチリンと返事をした。

ここ数年の戦はすっかりと影を潜め、この女子もまた、戦を逃れ片田舎に影を潜めた一人である。いや、詳しくは一人ではない。

???「ケンシン、西瓜を切ったよ」

この男とだ。
見目麗しい女子は、名をケンシンと言う。また、西瓜とグラスを乗せた盆を担いできたのは、そんなケンシンとは相反する平凡な男だが、根は優しい正直な性格で、名をヤスヒロと言う。

ケンシン「ああ、ありがとう・・・・・・って、何だ、この切り方は」
ヤスヒロ「ごめん・・・・・・まだ慣れてなくって」

正直に詫びるヤスヒロに、ケンシンは顎に手を当て小さく笑った。

ケンシン「全く・・・・・・お前は我がいないと、何もできないんだな」

まだ切られていない半分の西瓜の隣にあった刃物を手に取り、ケンシンは実に器用に西瓜に切れ目を入れてゆく。
そんなケンシンが、突然、カシャンと刃物を落とした。
いや、落とされたと言っても過言ではないだろう。背後のヤスヒロに肩を掴まれ、無理やり後ろを向かされたのだ。

ケンシン「な、何をする・・・・・・。危ないではないか」
ヤスヒロ「俺が何もできないだって・・・・・・。それは撤回してほしいな。だって・・・・・・」

ヤスヒロはケンシンの流れる黒髪を撫で、そのまま頬に滑らせた。

ケンシン「あっ・・・・・・」

紅潮するケンシンの頬に顔を近づけ、薄紅色の唇を奪うヤスヒロ。
数秒の後、ケンシンは少し俯き加減に顔を背けた。

ケンシン「月が・・・・・・見てるわ」
ヤスヒロ「そうでもないみたいよ」

月も照れてしまったのか、今はその身を雲に寄せている。

ケンシン「でも・・・・・・はずかし、んんっ・・・・・・」

再度、ヤスヒロはケンシンの唇を奪った。今度は、長い、長い口付け。すっかり結露を纏った氷入りのグラスが、カランと音を立てた。
ヤスヒロは、桔梗の香りがする浴衣の帯を優しく紐解いてゆく。ケンシンも初めは躊躇していたが、今はヤスヒロのされるがままになっていた。
やがて、浴衣の下からは、形の良い二つの乳房が顔を出した。
ヤスヒロはケンシンの乳房を両手で丁寧に揉み解していく。時に優しく、時に激しく、リズミカルに動く手に、ケンシンの吐息が躍動する。

ケンシン「あっ、あっ、あっ、あっ! そんな・・・あ、くっ・・・はげしっ・・・いい・・・ああん!!」

ヤスヒロは、今度は片手をケンシンの秘所にあてがい、口はケンシンの乳首を攻め、軽く歯を立てた。

ケンシン「ひゃん!! そ、そこ、、ダメ! いっ、いいっ!!」

ケンシンの口からはだらしなく涎が滴っている。その表情は、すでに悦楽の虜といった感じだった。
また、秘所からは粘着質な愛液がとめどなく流れ、ヤスヒロの手がすっかりと濡れそぼった。
256名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/05(土) 14:39:11 ID:q5iF0ML+
空気読まずに普通物

「ほぉー、これはなかなかよい着物だのう」
「でしょう?ノブナガ様にお似合いの逸品かと思いお持ちしました」

そう常套句で語るのは最近都でナウでヤングな公家たちにバカウケの呉服屋『有真阿仁』

最近怒涛の勢いで勢力を伸ばすノブナガに目をつけ宣伝にきたのだ

「で?結局いくらなのじゃ」

ヒデヨシともぐもぐ饅頭を食いながらやる気無さげに尋ねるノブナガに内心毒づきながら営業スマイルで答える

「流石ノブナガ侯話が早い。帯に簪を加えまして八両の所を六r」
「ブフッ」
「わぁっ汚っ!」

ノブナガの吹き出した饅頭がヒデヨシに盛大に降りかかった

「ぶ…ぶぁかか主は!服一丁にそんな金払えるか!」
「し、しかし大名足るもの頭としての品格を…」
「じゃかしいわ!ヒデヨシ、鬼黒行くぞ!」
「ホント!?わたし浴衣ほしい!」
「給料やっとるじゃろ、さらしくらいなら買ってやる」
「ぇえ〜」

相変わらず面白いほど表情が変わる−こうした様をみるとノブナガは子か妹でも持った気分になるのだ

「この前こうてやった那威騎の鎧一式をちゃんとつけたら考えてやる
そうじゃ、イエヤスもよんでこい、シンゲンのいっておった島村とやらにもいってみるぞ」

ミツヒデはよんでもこんじゃろ、と付け加えいつものように高笑

その夜ミツヒデが「なぜ呼んでくれなかったのです!」と言い城内を騒然とさせたのはまた別の話

257名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/05(土) 21:57:36 ID:koZFKFEi
>>256
むせたw
258オウガイ夢想:2008/07/06(日) 01:36:45 ID:TnCl5lqF
俺「はぁ…ずっとあんな調子じゃもたないよ…」

あの娘はいつもあぁなんだろうな。きっとオウガイも手を焼いているに違いない。
しかし、抜け出してきたものの、特に行き先も無いな…

シロと一緒にふらふら歩いていると、訓練場の前に来た。
兵士達の姿もちらほら見える…って、シロが勝手に入って行っちゃったよ…
後を追いかけると、シロが持っていた骨を構え、こちらを向いた。
まさか、訓練したいのかな?そう思った刹那、シロは俺に突進してきた。
優雅な打ち込みから、放たれる豪打…!

シロ「わ・おう!」

俺は落ちていた木刀を拾い、適当に右から左へと受け流した。

シロ「きゃうん!?」

驚いたシロは何度も打ち込んでくるが、俺は全て右から左へ受け流す。
大体骨じゃリーチも短いし、大体シロの力では、人間相手には通じない。

???「はっはっは、それじゃあヤスヒロは倒せんぞ、シロ」
シロ「くぅ〜ん…」
俺「あ、オウガイ…会議終わったんだ」
オウガイ「うむ、もしかすると近々戦になるかもしれぬ…」
俺「戦か…なるべくならしたくない所だけど、そうもいかないよね」
オウガイ「ん…そうだな。一応はそのことで兵達と話をしにきたわけだが…
      そういえば、ここ数日、ヤスヒロとは訓練をしておらぬな…」

てなわけで急遽一戦立ち会うこととなった。俺も自惚れではないが、少しは強くなったつもりだ。
オウガイが構える。いつ見ても威圧感のある構えだ…

オウガイ「はぁっ!!」  鋭い踏み込みとともに、木刀がうなりをあげて俺を襲う。
俺「くっ…!」   かろうじて受けることができた。さらに連続して打ち込まれるが、なんとか凌ぎきる。

オウガイ「ほう…少しはできるようになったようだな」
俺「いつまでも同じだと思わないことだね…」
オウガイ「ふふ、ならばこれでは…」

む、いつもの構えから…いや、動きが違う!踊るような動きから…来る!打ち込まれ…!
一瞬の事だった。俺の木刀は、俺の手を離れバラバラに砕け散り、オウガイの木刀も真っ二つに折れてしまった。

オウガイ「む…やはり木刀では脆すぎるか」
俺「い、いまのは…」
オウガイ「…雅・汪という技だ。ふふ、ちなみに半分の力も出しておらぬぞ?」
シロ「わんわん!」
オウガイ「はは、先刻のは我の技の真似だと?なかなかうまかったぞ…よしよし」

あ、あれで半分以下って…怖いことを笑顔でさらりと…まだしばらくは守ってもらう側になりそうだ。
259名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/06(日) 02:13:13 ID:uo4Icewu
わっふるわっふる
260名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/06(日) 04:39:33 ID:pSgdlmeB
オウガイ萌え(*´Д`)
261名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/06(日) 12:22:08 ID:9bDhg2Hk
オウガイは、もちろんのこと

シロが二足歩行や、箸で飯を食べてたり
健気に侵入してきたヒデヨシ、イエヤスに立ち向かって敗れてる
描写が大好き
(*´∀`*)

「わ・おう」まで会得してるしwww
262名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/06(日) 23:25:27 ID:pSgdlmeB
( ゚∀゚)o彡°おうがい!おうがい!わっふるわっふる!
263名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 02:50:53 ID:5HmQqsCK
その「人影」は、足跡をたどり、この訓練場に辿り着いた。
覗いてみると、ヤスヒロがオウガイの技を喰らい、尻餅を付いているところだった。
さすがはオウガイ様…あの華麗な動きには、いかなる手練れもついてこれまい…
しかし「人影」は主の笑顔のどこかにふと、影があるのを感じていた。

      ──────────────────

いやぁしかし強い…俺ではまだまだ敵わないなぁ。
水場で火照った身体を冷やす。シロは桶で作った即席の水風呂につかってくつろいでいる。
だけど、さっきのオウガイには何か違和感があった…。うまくは言えないが、何かが…

???「…ヤスヒロ殿」

思考を遮る声が後ろから聞こえる。
う、この声は…さっき逃げたことについて、咎められるのか…

???「…お願いしたいことがあります」
俺「……え?」

慌てて後ろを振り向く。そこには顔を伏せ、跪く彼女がいた。
やんややんや言われるのかと思ったけど…どうもそんな雰囲気ではなさそうだ。

俺「ちょっと…俺なんかにそんな畏まらなくても…」
???「オウガイ様は…お強いお方です。それゆえに…一人で何でも背負い込みがちです」
俺「……」
???「心の支えになっていただきたいのです…今のあの方にはヤスヒロ殿しか…」

顔をあげ、目を見つめられる。…その隻眼は、まさに人の心を見抜くが如く…
この娘は、さっき感じた違和感の答えを知っている…そんな気がした。

???「今宵にでも、オウガイ様のお部屋を訪ねてはいかがでしょうか。私は席を外します」
俺「うん、ちょうどそうしようと思ってたよ…」
???「ふふ、さすがはヤスヒロ殿ですね…。頼もしい限りです」

バシャッ!!  音のするほうを見てみると、シロが桶をひっくり返してしまい、水風呂が崩壊していた。
桶を前に佇む姿に哀愁を感じる。しかしなんとも景気の悪い顔をする犬だ。

と、すでにあの娘の姿はなかった。もうちょっと詳しく聞こうと思ったけど…
とりあえず違和感の答えを出すため、今夜部屋を訪ねよう。
264名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 03:25:17 ID:dvAxqeVg
>>263
お疲れъ(゚Д゚)グッジョブ!!
わっふるわっふる!
265名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 07:47:12 ID:6NVjroHZ
赴くままに書きなぐった
申し訳ない事に相変わらずスレの空気は読んでいない


あらゆる角度、直線曲線、無限とも思わせる連撃がノブナガを襲う
振りが追いつかないと判断するやいなや、ノブナガは大剣を殆ど盾のように使って攻めをかわしていた

ム「あらぁ・・ノブナガノブナガってオウガイが言うものだから遊びに来たのに。存外たいしたことないのね?」
ノ「いってろ阿婆擦れが・・・っ!」

横凪ぎに打ち込まれた一撃を思い切りかち上げて切り返すが、軽々と飛び退きかわされる

ノ「急所すらねらわねぇんじゃ調子もくるうわい。主の嗜虐嗜好にゃいい加減虫唾が走るぜ」
ム「あなた、攻め甲斐があるわねぇ。オウガイが気に入るのもわかるかも・・・いいわ、切り刻んであげる」

ムラサメの笑みがいっそう濃くなる 次の一撃で手を落として足の腱をきって城まで持ち帰って、息絶える真で嬲る
そう考えるだけで体が火照り、思わず舌なめずりをしたくなる
ノブナガは踏み込んでくる気配を見せているが、この間合いは自分の間合い
早さで負けはあり得ない−−−ムラサメはそう読んだ
そう読んでしまった ムラサメは考えるべきだったのだ ノブナガの攻めをまだ見ていないということを

ム「秘技、『大寒の−」
ノ「遅ェ」

ノブナガの武器は瞬発力  それをもって一瞬にして間合いを詰め、神速の一撃にて相手を叩き伏せる
皮肉にもその間合いはムラサメと完全にかち合ってしまっていたのだ
さすがというべきか、ほぼ直感でかざした双刃刀は見事大剣の軌道上にあったが、絶大なその質量を止めるには至らなかった
ムラサメの端正な顔に横一文字に刻まれた傷から盛大に血が噴き出す

ム「あ、っぁあ゛あ゛あああっっっっ!!??!?」
ノ「たまには主が刻まれてみろや」

ムラサメへの言葉はどこへやら、ノブナガは悪鬼のような笑みを浮かべ、とどめといわんばかりに剣を振り上げる が、

?「ぉぉおおおおっ!!」
ノ「!!」

踏み込んだときと変わらぬほどの勢いで飛び退いたノブナガのいた場所を、風の刃が駆け抜ける

ノ「へっ!その技、一瞬マサムネかとも思ったがのう、この場に来ると成ればやはり主か」

衝撃刃を生み出した斬馬刀をかまえ立つ筋骨隆々の女 彼女こそがノブナガと二分し魔王の異名をもつオウガイその人である



この後ムラサメさんはファラさんばりのバーサーカーにとかそんな感じで
266名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 11:22:36 ID:LNHCMNQG
これは、スレががっかりする為の布石である。

P-WORLDより 2008/7/7現在 設置店舗数

CR戦国乙女M9AX   1,432店舗/全国
CRA戦国乙女9AX   1,447店舗/全国

267名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 11:23:16 ID:LNHCMNQG
・・・・・誤爆したorz
268名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 12:12:32 ID:L+YvOtIv
先ほどまで輝いていた満月も雲に隠れ、辺りは闇に包まれた。
俺は、夕刻に決めたとおり、オウガイの部屋へと向かっていた。
襖の前に座り、端を軽く叩く。

俺「俺だけど…入っていいかな?」
オウガイ「…あぁ、構わぬ」

スッと襖を開けると、窓際に腰掛け、酒を飲みながら外を見ている彼女がいた。
部屋は暗く、行灯の光のみが彼女を照らしている。

オウガイ「…先刻まで月が我の相手をしてくれていたのだが…どうやら嫌われてしまったようだ。
      丁度良い時に来た、お相手願おうか」

俺は無言で杯を受け取り、呑み干す。そして返杯。オウガイも無言で受ける。
行灯の灯が揺らめく。しばらくどちらも顔を見ることなく無言の状態が続いた。

オウガイ「…あやつの気配がしない…というのは、そういう事なのだろうな。
      自分の事となるとまるで駄目だが、人の心を見抜くことには優れているようだな…」
俺「何か…あったの?いや、何もないはずがないんだ。そうでなければあんな違和感は感じない」

オウガイは黙って酒を一気に呑み干した。艶のある唇から息が漏れる。

オウガイ「…団子屋の帰り、あやつが書状を携えてきただろう」
俺「うん…武田と上杉の開戦があったとか…」
オウガイ「そうだ…だが、城に戻り重臣達と話し合っている最中に、さらに報が届いた」
俺「…内容は?」
オウガイ「その場に織田と明智、両軍が現れ、仲裁を成した…とのことだ」
俺「……」
オウガイ「これがどういうことかわかるか?」
俺「…なんとなく察しは付く」
オウガイ「先日現れた徳川と豊臣…奴らの話からすれば明智と繋がりがあるのは明白…
      その明智が織田と共に、犬猿の仲の武田・上杉を執り成した」
俺「敵が手を組み出した…」
オウガイ「…今までは互いに独立した勢力であったから、対抗もできた…
      だが、現状で六勢力…最悪の場合、八勢力全てと考えても可笑しくは無い。
      強固な繋がりはないと思うが…それでも戦力は馬鹿に出来ぬ…」

そうか…こちらはムラサメ・コタロウと合わせれば3勢力…
だからあっちも迂闊には手を出してはこなかった…しかし、今になって敵が手を組み始めた。
戦況が、そうせざるを得ないことを許さないのか…
269名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 18:07:00 ID:XRYOaGj2
日々お疲れ様なのです
見てる身分としては本日は全裸に笹の葉で正座して待つ所存です
270名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 19:17:17 ID:dvAxqeVg
>>268
わくわくわっふるわっふる(・∀・)イイ!!
271名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 23:53:17 ID:6vi5pJdv
――――― 雨が降っている。

夜の雨は嫌いではないが、今日に限ってやけに耳に障る。
いつもなら雨音を聴いているだけで眠りに落ちていくというのに。

ハルナ「…ダメだな」

呟いて寝返りを打つ。
雨音が気になるだけではない。
何か胸騒ぎがする。
よくないことが起こるような…。

ハルナ「何を馬鹿な…」

ノブナガの下、天下への道は順調だ。
何も不安な事など無いはずだ。
一足先に中国地方平定へ出向いているヒデヨシからは「ダム作ったら大雨で城が水没したよ♪ラッキー☆」と言うふざけた書状も届いていた。
俺が援軍に行くまでもなく戦は終わるんじゃないだろうか…。

ハルナ「――――…唯一の心配はミツヒデか」

最近ノブナガの下を離れて地方の戦へ駆り出されることが多かったためにノブナガやミツヒデの顔もしばらく見ていない。
話にしか聞いていないが何でもノブナガがミツヒデにつらく当たることが多くなったとの事だ。

お互い認め合ってるとは言え、性質は正反対だ。
喧嘩をする事も多かったがそのたびにヒデヨシか俺が間に入っていた。
仲裁役がいなくなった今ノブナガも歯止めが利かない状態になっているのでは無いだろうか…。

しかしミツヒデも安土から京へ入りこちらへ向かっているとの連絡を受けた。
何、皆揃えばいつもの四人だ。上手くやれる。
ノブナガが来て騒ぎ出すまでの間、ミツヒデを慰めてやればいいさ…。




―――――――パシャ

足音…!

雨音の中、確かに聞こえた。
寝ている振りをして気配を伺う。
気配は一つ。
だが油断は出来ない。
熟練の忍者なら自分ごときに気配を感じさせるような真似はしないだろう。
272名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 23:55:25 ID:6vi5pJdv
ハルナ「――こんな深夜に来客って事は無いよな…」

――庭の気配は動かない。

ハルナ「こんな無名の奴の寝込みを襲うなんて随分間抜けな刺客だぜ…!」

覚悟を決め、刀を手に取り、威嚇の意味を込めて殺気を放つ…!

???「……。」

それでも庭の気配は動かない。
そもそも殺気が無い。

―――罠か…?

ハルナ「まぁ迷っても仕方ないか。」

戸を開け放つ。
そこにいたのは―――――

ハルナ「ミツヒデ…」
ミツヒデ「やぁ…」

雨の中立ち尽くすミツヒデはまるでこの世の終わりのような表情をしていた。
顔は蝋燭の灯に照らされてもなお青白く。
瞳にはいつもの様な理知的な光は無く、紫色に濁っていた。
273名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/07(月) 23:56:23 ID:6vi5pJdv
ハルナ「ミツヒ…」
ミツヒデ「三日後…」

俺の言葉を遮ってミツヒデは続ける。

ミツヒデ「ノブナガは京の寺に泊まる。」
ミツヒデ「護衛は僅か。」
ミツヒデ「私は…」
ミツヒデ「ノブナガを…」

何かに取り憑かれたように。
自分に言い聞かすように。
自分の決意を確認するように。

ミツヒデは続けた。

ミツヒデ「討とうと思う。」


何を――――
ミツヒデは何をするって…?
考えがまとまらない。
音としては耳に残ってるのに言葉としては理解できない―――!

ハルナ「何故…俺に…」

声に出たのはそんな場違いな言葉だった。

ミツヒデ「さぁ…何故かな…」

ミツヒデは笑う。
とても綺麗な笑みだった。

――――俺はこの笑顔を知っている。

戦場で何度も見た。
望みが叶わずともそれを信じて死に向かう者の笑顔だ。

そうだな…とミツヒデが続ける。

ミツヒデ「私と…来て欲しいんだ…」
ミツヒデ「この世界の果てまで。」






―――――――――俺は…

・ミツヒデを止める
・ミツヒデと共に行く
274名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 01:51:16 ID:iEJQLfOQ
三日天下だろうともついていきます(ノдヽ)
275名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 01:57:05 ID:oeQQ19vH
>>274
どうせエロゲになりゃみんな平民になりすまして生き延びてましたエンドさ・・・
276名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 06:09:47 ID:46W8/lKa
>>273
→ ・ヒデヨシに告げに行く
277オウガイ夢想外伝・七夕:2008/07/08(火) 09:32:54 ID:7vMiL3a4
オウガイ「七夕は、まぁ知ってはいるが、特に何をするというものではなかろう」
俺「俺のいた時代では、笹に短冊を吊るして飾ってたんだよ」
ムラサメ「短冊?詩でも綴るのかしら?」
俺「いや、願い事を書いて吊るすと、その願い事が叶う…と言われているんだ」
コタロウ「へぇ…そんな行事があるんですね」
オウガイ「よし、ではまず笹を用意せねばな…おい、取り急ぎ準備しろ!」
???「は〜い、お任せ下さい!」

数分後、笹と短冊と筆が準備された。仕事が速いなぁ。

オウガイ「むぅ…改めて考えてみると、綴った願い事は、他の者に見られるのではないか?」
俺「まぁ…見られるっちゃ見られるけど…」
ムラサメ「あまり個人的な願い事をすると、恥ずかしくてよ?ヤスヒロとあれこれしたい〜とか…」
オウガイ「な、何をぬかすか!そのような事は思っておらぬ!」
???「またまた〜、我慢しなくてもいいんですよ?思いのたけを綴っちゃってください!」
オウガイ「き、貴様ら〜!!」
シロ「わんわん!」
コタロウ「あ、シロも書きたいの?」

かくして、皆の願い…いや、欲望渦巻く笹飾りが完成した。
この笹は城の入り口に飾られることとなった。オウガイは「聞いてないぞ!」と憤慨だったが
民にも浸透するように、ということでしぶしぶ納得してくれた。

商人「何々…『この国の皆が豊かで幸福な暮らしを送れるように』だと。さすがはオウガイ様じゃ!」
町人「『仏蘭西の斜塔・丸豪が欲しい』…?ムラサメ様の考えることはようわからんのう」
町娘「『大きくなりたい』ですって。コタロウ様は可愛いらしいですなぁ」
子供「『なまえがほしい』に『わんわん』って…なんだこれ?」
老人「『オウガイが天下を獲れますように』…うむ、これはわしら民衆の願いでもあるのう…」

───――――――――――――――――――

???「町のみなさんの反応は上々みたいです」
オウガイ「そうか、毎年行えば行事として浸透していくだろう。生活の中で楽しみが増えるのは良い事だ」
コタロウ「それにしても、オウガイは随分と真面目な願いでしたねぇ」
オウガイ「お主等が己の欲望に素直過ぎるのだ…それに、国主として民を思うのは当然のことだ」
ムラサメ「あらぁ?そういえばさっきこんなもの拾ったのよねぇ…」 ピラピラ
オウガイ「!!そ、それは…!!」
ムラサメ「え〜と…?『ヤスヒロの側でずっと…』」
オウガイ「わぁーっ!わぁーっ!何故貴様がそれを持っておるのだ!!返せ、返さぬかぁ!!」
???「あはは、愛されてますね…うらやましいです」
俺「は、はは…」

なんにせよ喜んでもらってよかった。そしてオウガイの2つの願いが叶うように、織姫と彦星に祈ろう…
278○○の中には好きな名前をどうぞ:2008/07/08(火) 22:15:05 ID:0lfBH2Bw
   −−−−−−−素直になれない二人。ノブナガ編・その1−−−−−−−−−−−−−−−

さわやかな初夏の風とともに、部屋の中に朝の光が差し込んできている。
普段なら既に身支度を整え、一日の仕事を始めるような時である。

○○「ぐ〜。むにゃむにゃ」

昨日は夜遅くまで仕事をこなしていたせいで、眠るのがかなり遅くなってしまった。
だがそのおかげで、たまっていた仕事はほぼ片付いた。このくらいの寝坊をしても罰は当たるまい

○○「ふ〜、今日は昼過ぎに城下町の商人の会合に顔を出すくらいだし、まだ寝ててもいいな。むにゅむにゅ・・・」

そう思いつつ蒲団にしがみつきダラダラしていると、大河の氾濫のような轟音が部屋に近づいてきた。
ドドドドドドド!!!!!!!!!!!!ドガシャーーーーーン!!!!!
その氾濫した水流が直撃したような轟音とともに部屋の戸が派手に吹っ飛び木っ端微塵になった。

○○「どわ!?な、なんだなんだ!?敵襲か!」
正直まだ敵襲の方が幸運であったと、後に思った。

ノブナガ「遅い!遅い!遅い!遅い!いつまで寝ているのじゃ!毎朝一番には必ず顔を見せる約束ではないか!」
  ○○「い、いやけっして約束を忘れていたわけではなくですね!昨夜は夜遅かったので少しノンビリし・・・」
ノブナガ「言い訳など聞きとうないわ!バカモノ!・・・もうよい!」
  ○○「あ、ちょっとノブナガ様!むう、行ってしまった。これはマズったなあ・・・。」

今部屋に怒鳴りこんできた長身の美人は、「織田ノブナガ」様。
現在俺が仕えている主人かつ、まあいわゆるその、好き同士というか大事な人というか・・・。
まあ、そんな存在の人である。
以前は故郷を出て、諸国漫遊の気楽な武者修行の旅を続けていたのだが、ひょんなことから知り合ったノブナガ様に
仕えるというか、強引に仕えさせられる形でとりたてられた。

○○「あのまま怒らせていては、個人的にもお家的にもマズイな。」

国家の危機とあらばノンビリしていられない。急いで身支度を整えノブナガ様の姿を探し始めた。
しかし、場内を探せど探せどその姿は発見できなかった。部屋にも大広間にもいない。・・・お風呂にも
最後に台所に行き中を覗いてみるが、朝食の後片付けをしている女の子達が忙しく動き回っているだけで、ノブナガ様の姿は見当たらない。

  ○○「う〜ん。もう城内は全部見て回ったんだけどなあ。どこに行っちゃったんだ」
 女官A「あのう〜・・・。」
  ○○「ん?なに?」
 女官A「ノブナガ様なら先ほど寂しそうなお顔をして、馬に乗って出て行かれましたが」
  ○○「ほんとうに?!ありがとう!でもなんでだ・・・?」
 女官B「実は今日の○○様の朝食はノブナガ様がお作りになったんです。」
  ○○「え・・・、あのノブナ・・・、ゴホン!ノブナガ様がご自分で?」
 女官B「はい。何でも体力のつく食材が手に入ったとかで。ここのとこ○○様大変お忙しそうでしたし。」
  ○○「(そういえば最近書斎にこもりっきりで、まともに顔見れてなかったな・・・。)」
 女官C「料理をお作りになっている時のノブナガ様、物凄く嬉しそうでした。照れ隠しなんでしょうけど、凄く笑っていらして」
 女官A「あんな嬉しそうなノブナガ様、初めてです。でも○○様お食事の時間になってもいらっしゃらなかったので・・・」
  ○○「(そうだったのか、それであんなに怒ってたのか。・・・ったく、料理なんて慣れないことを。ちょっと、ぐっときちゃったじゃないか)」
 女官達「○○さま?どうかなされましたか?」
  ○○「ん?あ、いやなんでもない!うん!なんでもない!ありがとう皆。ちょっと外に出て探してくるよ」

       −−−−−−−−続(?)−−−−−−−−−−−−

いかん、どうにもベタすぐる・・・・・。
279名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/08(火) 22:52:42 ID:vgRw8cPU
オウガイオウガイ!!
ノブナガノブナガ!!
280○○の中には好きな名前をどうぞ:2008/07/09(水) 00:36:35 ID:yxjwy2mf
続きます。ごめんね
   −−−−−−−−−−ノブナガ編・その2−−−−−−−−−−−−−−

 そんなこんなでノブナガを探しに城外へ。ああ、また仕事がたまるな・・・。
  
  ○○「さて、探しに行くと行っても、どうせ行く所はあそこしかないだろう。」

 探す検討はついている。何か考えたり一人になりたい時、アイツはいつもあそこに行く。
あの場所はアイツと俺しか知らない、秘密の場所。初めてアイツと出会った場所でもある、大切な場所。
 だが、行く前にちょっと寄り道。機嫌直しに手土産の一つでも持っていかねば。策は万全を期すものだ

  番頭「あ、○○さま。ようこそいらっしゃいました。なにか入用で?」
  ○○「うんちょっとね。おやっさんはいるかい?」
  番頭「あ、主人にご用でしたか。では、少々お待ちを。」
   そして。
  主人「おう!これはこれは○○様じゃねえか!今日はどうした?また御大将様と喧嘩でもしたか!ガハハ!」
  ○○「(う、相変わらず無駄にスルドイ・・・。)いや、まあちょっと。いつものあります?」
  主人「あったりまえよ!ちょっと待ってな。お前達のためにいつもとってあるぜ。これがねえとこの国潰れちまうからな!ダハハ!」
  
 そういって酒屋の主が持ってきたのが、『清酒 大武遍者』。ノブナガのお気に入りだ。
この酒はこの店でしか作ってない逸品で、天下に並ぶ酒無しとまで言われる極上中の極上。
酒好きのノブナガも例に漏れず、この酒が大のお気に入りだ。しかも、これを飲めないとなると何をするか分からない。
 しかも、ここの主は自分の気に入った客にしかこれを売らないという変わり者で、滅多なことでは手に入らないことが
この酒の希少価値に拍車がかかっている。何故か俺はここの主に気に入られ、この酒を買うことのできる数少ない人間の一人だ。
ノブナガにも売ってもいいらしいが、ワザと売らないらしい。しかも、それを楽しんでいるようだ・・・。
 まあ、どうせ俺が買うから飲めるんだけどね。よくワカランおやじだ。

  ○○「じゃあ、失礼します。またお願いします。」
  主人「おう!ちゃんと仲直りしてくるんだぞ!この幸せモン!ガッハッハッハッハ!」

 ぐっ・・・、おやじめ声がデカイ。皆こっち見て笑ってるじゃないか。ともかくこれで準備は万端。
目当ての品を受手に入れ、いよいよ目的地に馬を飛ばす。
 その秘密の場所は、城下から少し外れた小さな森の中にある。木々の隙間からこぼれる陽射しを受けながら
馬を静かに進めて、その場所を目指す。目的地の少し前に目当ての人物の愛馬がつながれていた。
 その隣に自分の愛馬をつないで歩くことにした。・・・ちなみに馬同士も熱々だ。しかも主人達と違い平和で仲睦まじい。
そんなことを考えつつ、気配を消して歩を進める。
 
  ○○「いた、まったく世話をかけてくれる」

 ノブナガは両手で膝を抱え、その長身を小さくかがめて小川の流れをボンヤリ眺めている。
少しほっぺたが膨れている。・・・ちょっとカワイイ。いや、凄くカワイイ!
いつもの強気な表情と違うその表情は、天下を恐れさせている「織田ノブナガ」ではなく。
凄くかわいらしい女の子がそこにはいた。

 ノブナガ「まったく、○○のバカモノが・・・。せっかくわしが、わざわざヤツのために・・・。」
   ○○「うん、ごめん。ほんとにごめんな、ノブナガ」
 ノブナガ「※☆△×。な、なんでここにいるのじゃ!」
   ○○「何でも何も、お前が行く場所ぐらいお見通しだよ。・・・お前の事はなんでも知ってるつもりだよ。」
 ノブナガ「う、うるさい!お前のことなんかもうしらんのじゃ!帰れ!帰れ!」
   ○○「いやあ、俺は丁度たまたまこの場所に来たくなっただけでね。だから気にしないで。」
 ノブナガ「う・・・、勝手にしろ!」
   ○○「うん、勝手にするよ。さて、買ってきた酒でも飲もうかな」
 ノブナガ「そ、それは!大武遍者!ぐぬぬ・・・」
   ○○「ん?ノブナガも飲むかい?好きだろ?この酒」
 ノブナガ「い、いらんわ!お前の酒なんぞ!バカモノ!」(チラチラ)
   ○○「そう?じゃあ遠慮なく。う〜んウマイ!」
 ノブナガ「う〜・・・。」

   −−−−−−−続(次回ノブ様・超デレデレ編!?)−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
281名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 01:35:06 ID:/y8h8r4v
>>277
>>280
わっふるわっふる!
282オウガイ夢想 268続き:2008/07/09(水) 01:48:02 ID:uFhqLMET
オウガイ「ヤスヒロ…我はどうしたらいい?このままでは天下統一どころか、民さえも守れぬ…
      今まで我を信じて付いてきた者達を裏切ることになってしまう…」
俺「……」
オウガイ「なぜ平和な世を築くことが阻まれる?なぜ多くの血が流れねばならぬのだ…」
俺「オウガイ…」

こんな弱気なオウガイを見るのは初めてだ。それだけつらく、苦しく重荷が圧し掛かってるのだろう。
国主としての責任、平和への想い、民の生活…全てを一人で背負い込んできたのだ。
俺が声を発する前に、オウガイの口から想像だにしない言葉が飛び出た。

オウガイ「我を…抱いてくれぬか…」
俺「……え?」
オウガイ「今だけ全てを忘れさせてくれ…一人の女として…何もかも忘れ…」
俺「…今日はもう休もう。酔いが回りすぎてる」
オウガイ「そうか…そうよな…我のような醜女など…」
俺「…っく!どうなっても知らないからな!」
オウガイ「…ぁ」

俺はオウガイを押し倒した。意外にも彼女は力がなく簡単に倒せてしまった。
着物の上から大きな胸を掴む。オウガイはビクッと身体を震わせた。目を瞑り、食いしばって耐えている。
しばらくその柔らかな二つの膨らみをねぶった後、着物の裾から太腿に手を伸ばす…
「や…」という声が耳に入る。ふと見ると、彼女の目から涙の線が…
…俺は…俺は何をやっているんだ!! 彼女からバッと離れる。
283オウガイ夢想:2008/07/09(水) 02:04:42 ID:uFhqLMET
俺「…ごめん…酔っていたのは俺の方みたいだ…」
オウガイ「…いや、全ては我の弱さからきたこと…許してくれ」

ゆっくりと起き上がり、着物の乱れを直しながらそう呟くオウガイ。
俺は彼女を自分の胸に抱き寄せた。

オウガイ「あ…」
俺「大丈夫…きっと大丈夫だから…オウガイも言ってたじゃないか、繋がりが強固じゃないって…
  こっちは強い繋がりを持つ同志だ…急ごしらえの連合軍に打ち破られるほど、弱くはないさ」
オウガイ「ヤスヒロ…」
俺「俺がずっと側にいるから…どんな苦しみも二人一緒なら乗り越えられる。みんなだって同じ気持ちさ」
オウガイ「ヤスヒロ…ヤスヒロ…!う、うあぁぁぁ!!!」

オウガイは俺の胸の中で声を上げて泣いた。俺はそんな彼女を力強く抱きしめるしかできなかった。
その後しばらくオウガイは胸の中ですすり泣いていた。

俺「…落ち着いた?」
オウガイ「う、うむ…すまぬな、このような醜態…武将としては失格だ…」
俺「…今まで一人でつらい思いをさせててごめんね」
オウガイ「…いや、よいのだ…これからは側で支えてくれるのだろう?」

上目遣いで見上げられる…ちくしょう、ドキッとした。また変な気を起こしそうになる。

俺「そのことなんだけど…」
オウガイ「な、なんだ!まさか取り消す気では…!」
俺「いや、そうじゃなくて…ちゃんと形として証明しようかな、と…」

オウガイの目を見つめる。オウガイも察知したらしく、コクンとうなづいて、目を閉じた。
そういえばまだしてなかったんだなぁ…としみじみ思い、俺はオウガイの唇に唇を重ねた。

   ――――――――――――――――――

…その刹那、首筋の痣が熱を帯びた。
そして夜空に伸びる1本の光が各国で確認されたそうだ…
284名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 02:13:34 ID:v/cKDjqw
なんという超展開・・・
これはわっふるわっふる
285名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 02:24:33 ID:jaQBLi1r
流れを読まず駄文を投下!

――――――――――――――――――――――――――――――――
ノブナガ「のう、イエヤス」
イエヤス「なんでしょうか」
ノブナガ「ヌシの好いた男が他の女と好き合っておったらどうする」
イエヤス「…奪います」
ノブナガ「ぶぁーはっはっはっ!!」

ノブナガの高笑いが木霊する。
イエヤスは真っ赤になりそっぽを向く。

ノブナガ「我もそうじゃ。だがのう…」
ノブナガ「その好き合っておる相手がヌシの友だったらなんとする?」

イエヤスの脳裏に彼とヒデヨシの笑い顔が浮かぶ。

イエヤス「…困ります」
ノブナガ「そうよのう…」

ノブナガは諦めた様に笑う。

ノブナガ「ククク。よりにもよってあのサルとのう…」
イエヤス「…!」
ノブナガ「まぁ我は無理じゃ。ヌシは頑張れよ?」

そう言ってノブナガはイエヤスに酒を注ぐ。

…夜も深けて。
酔って暴れるノブナガを何とか寝かしつけたイエヤスは空を仰ぐ。
心に浮かぶは最高の友と密かに愛していた人。

イエヤス「…。」

深い決意を胸にイエヤスは歩き出す。

イエヤス「いつか…」

その目に迷いはもう無かった。
286決戦前夜:2008/07/09(水) 03:02:16 ID:hUxFkwk5
俺は一介の兵士。草に埋もれ、死する運命だ。
だがそんな俺も恋くらいはする

俺「あ、ムラサメ様だ。…いつもきれいだなあ。あぁムラサメ様…」
俺「だ、誰だ!」
コタロウ「はわわわ。す、す、すみません!聞いてしまいました!」
俺「なんだ、コタちゃんか」
コタ「ム、ムラサメさんのことす、す、す、好きなんですか?」
俺「バカッ!そんな大声で言うな!」
ムラサメ「…何か言ったか?」
俺「い、いえ何も!アハハハ」
ムラサメ「明日は決戦だわ。お主も早く休むことね。」
俺「ハ、ハイ!」
去っていくムラサメ

コタ「キミ、顔かわいいからムラサメさん好みかもね〜うふふ」
俺「なわけないよ〜、じゃあおやすみコタちゃん」
コタ「ハイ、おやすみなさい」

いつもは鬼の如く厳しいが意外に優しいとこがキュートでたまんないんだよなあ。
ああムラサメさま…お慕い申します…


その夜

俺「明日は決戦か…とうとう俺も命を捨てる日がきたか」
俺「だが、ムラサメ様の為ならば惜しくはない。しかし今宵は冷えるのう。」
尿意をもよおし、厠へ向かった。

用を足し、寝床へ戻る途中、偶然ムラサメ様とはちあった。
ムラサメ「ちょっとお前」
俺「ハ、ハイ!」
ムラサメ「南蛮からの酒があるんだが…飲まない?」
俺「!あ、よ、喜んで!」

なんという僥倖!死ぬ前にムラサメ様と酒を飲めるとは…
しかしなんで俺なんだろうか?
まあ細かいことは気にせずに…

287名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 08:29:51 ID:wX4FCfZI
毎日とても楽しくこのスレを読ませてもらってます
そして・・・・わっふるわっふる!
288オウガイ夢想:2008/07/09(水) 09:09:44 ID:jGJybRQe
まるで時が止まったような感覚。幸福な一時。
唇が離れた瞬間、ようやく時が動き出す。むぅ、名残惜しい…
ずっとヤスヒロとこうしていたい…愛する人の腕の中で接吻をされることが…
こんなにとろけそうなほど幸福だとは…接吻が酒の味であったことが少々あれだが…
我はヤスヒロの胸の中に顔をうずめた。
ヤスヒロがこれからもずっと側で支えてくれる…それだけで我の活力になる。
いつか七夕の夜に綴った願いがかなったのか…
…戦況も分が悪いが、改めて考えれば、奴らの同盟がそれほどうまくいくかと問われれば
答えは否であろう。どうも弱気になっていたようだ。もっと前向きに考えねば…

ヤスヒロ「オウガイ…さっきは無理矢理あんなことして…ごめんね」
オウガイ「…我の撒いた種だ…お主が謝ることはない」

そういえば押し倒され、胸を揉まれたのであった…太腿も寸前まで…
あの時は、自暴自棄になって抱かれるという行為に、涙が出てしまった。
そして更にヤスヒロの優しい言葉に号泣まで…
戦国乙女の名に恥じぬよう、もう泣かぬと決めたのに…我はまだ弱いということか。

ヤスヒロ「それで…今は、落ち着いているみたいだし…率直な気持ちで言わせて貰うよ」
オウガイ「な、なんだ…」
ヤスヒロ「改めて、オウガイを抱きたい」

う、もとより覚悟はしていたが…面と向かって言われると…
でも、今は何かを忘れるためではなく、ただ、愛する人に抱かれたいという気持ちしかない。
我は意を決してうなずいた…と同時に、また接吻をされる。
う、なんだこれは…舌が…ヤスヒロの舌が我に侵入してくる…舌と舌が絡み合い…
とろけるようだ…どちらがどちらの舌かわからないくらいに…感情が昂ぶる…
あ、また胸を…しかも着物に手を入れて…直接…あぁ…ヤスヒロの手が…

ガラッ!!

???「オウガイ様!大変で…うわぁぁっ!!お、お取り込み中で!?し、し、失礼しました!!!!」

ピシャンッ!!

ヤスヒロ「……」
オウガイ「……」

ふ、不覚にもほどがあるぞ!!何故あやつは本当に空気が読めぬのだ!!
うぅ…このようなところを部下に見られるなど…自害したいくらい恥ずかしいではないか…

ヤスヒロ「は、はは…また別の機会に、改めて…しようか」
オウガイ「う、うむ…」
ヤスヒロ「なんか大変だって言ってたし…もしかしたら何か動きがあったのかもしれない」
289名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 09:36:13 ID:jGJybRQe
しかし、なんというタイミングで来るんだあの娘は…
寸前で止められるという辛さだけが残った。

オウガイは、着物の乱れを直し、襖へ向かった。
開けると、あの娘が座り込んでいた。

???「あの…その…申し訳ないです…」
オウガイ「このことは絶対に他言無用だからな…」
???「も、もちろん言いません!絶対に!!」
オウガイ「もし他の者に知れ渡るようなことが起きたら…貴様の首を切り落とすからな!!」
???「は、はいいぃ!!肝に銘じておきます!!」
オウガイ「はぁ…で、何が起こったというのだ…」
???「は、はい!えっと、物見役からの報告によりますと…先刻空へ向かい光の柱が立ち昇り、
     その後しばらくして消えたそうです。その光が昇った場所というのがですね…
     甲斐の国周辺、霊峰富士の樹海近辺だと思われます」
オウガイ「富士の樹海…」
???「なお、あの辺りは武田家の勢力内ですので、偵察は厳選した精鋭少人数を送るのがよいかと。
     それと…学者によれば、これは榛名に関係することかと…コタロウ様からももうすぐ書状が届くと
     思われますが、もしかすると封印の塔の位置を示しているのでは…と言われています」

封印の塔だとするならば、なるほど、富士の樹海は確かに捜索が手薄であった。
それに…武田領に塔があったというならば、まず上杉がそのことを良しとするはずもない。
榛名の存在が現実味を帯びてくるとなると、奴らの事だ、同盟など破棄して榛名の争奪が起きるであろう。
これなら…いけるかもしれぬ。物事がいい方向に進み始めた。

オウガイ「わかった。コタロウから書状が届き次第、偵察部隊を送る。書状が届くまでに編成し、待機しろ」
???「はっ!お任せを!」

寸止めで火照った身体の冷ましようがないが、事は急を要する。仕方あるまい…
ほどなくしてコタロウの鷲によって書状が届けられた。
文献によると、やはりこれは封印の塔の位置を指し示すものらしい。
しかしなぜ今になって封印の塔が…?理由はわからぬが、これも天命なのだろうか…
290名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 12:23:39 ID:Jh3cuPFr
あぶねー
俺のオウガイがヤスヒロに汚されるとこだったぜ!
忍者娘GJ!

続き、わふわふしてます。
291名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 14:36:13 ID:wX4FCfZI
不覚にも休憩中にフルボッキした
わっふるわっふる
ハアハア・・・・・フゥッ
292名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 18:53:11 ID:wX4FCfZI
そう言えば、このスレ見てからオウガイ無双食らっても腹立たなくなった
むしろ微笑ましい光景だ
わっふるわっふる
293:○○の中には好きな名前をどうぞ:2008/07/09(水) 19:55:02 ID:yxjwy2mf
>>280つづき
     −−−−−−−素直になれない二人・ノブナガ編その3−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 しばらくお互い沈黙の時が続いた。たまにノブナガがこちらをチラチラ見ることもあるが、すぐにそっぽを向いてしまう。
このままこの雰囲気を味わうのも悪くは無かったが、いい加減ちゃんとけじめをつけなくては男が廃る。意を決して行動に出た
   
   ○○「なあ、ノブナガ。」
 ノブナガ「な、なんじゃ!?おぬし、まだおったのか!」
   ○○「あーいや、うん、その、なんだ。今朝はごめんな・・・。」
 ノブナガ「な、なんじゃ!おぬしまだそんなこと気にしておったのか!相変わらずウジウジしたやつじゃ!」
  
 どうみても必死の照れ隠し、そんなノブナガをみてますます愛おしさが増してくる。
こいつも相変わらず素直じゃない。セリフと顔の表情が全くの正反対、この意地っ張りめ。

   ○○「本当にごめんな、せっかくノブナガが俺のために朝食を用意してくれたってのに。」
 ノブナガ「・・・!な、何のことじゃ?なんでワザワザわしが、おぬしのために料理をせねばならんのじゃ!」
   ○○「それでなくても最近は仕事が忙しくて、ノブナガことちゃんとかまってやれなかったのに。ごめんな、寂しい思いをさせて」
 ノブナガ「何でわしが寂しいのじゃ!寂しいのはおぬしじゃろうに・・・。むしろ小言を言われなくてせいせいするのじゃ!」
   ○○「ほんとにこれじゃあノブナガの家臣として失格だな・・・。」
 
 そのとき、ふてくされてそっぽを向いていたノブナガの表情が一変して、
こちらに向き直りまっすぐなまなざしで俺の目を射抜いた。その表情は戦場で見せる気高い武将のそれであった。

 ノブナガ「おい!おぬし!今何と言った!」
   ○○「え?いや、だからノブナガの家臣しっか」
 ノブナガ「このおおうつけものが!おぬしはそんな、そんな風にわしと接していたのか・・・!」
   ○○「あ・・・。」

 つい調子に乗って口を滑らせてしまったことに気づいたが、すでに遅かった・・・。
一瞬見せた武将の顔が、すぐに悲しそうな一人の女の子の表情に戻った。
 
 ノブナガ「おぬしは、おぬしは家臣などでいなくてよいのじゃ!
      ただ一人の男として、常にわしのそばにいればよいのじゃ。ずっと、ずっとそばにいればよいのじゃ!」
   ○○「ノブナガ・・・。」

 あまりにはっきりと、しかも子供のような単純な想いをぶつけられた俺は、思わずノブナガを抱きしめてしまった。

  ナブナガ「な、なななな何をする!はやくはなさぬか!」
    ○○「・・・・・・」
  
 俺の突然の行動に、普段は何事にも動じない大胆不敵なあのノブナガが、顔を真っ赤にしてジタバタしている。
俺は、ノブナガの抗議の声に、より一層力をこめて抱きしめた。

   ○○「うん、わかってる。わかってるよ。俺はノブナガそばにずっといるよ。」
 ノブナガ「○○・・・。」
   ○○「ちょっとからかい過ぎたね、ごめん。ってさっきから謝ってばかりだな。」
 ノブナガ「・・・おぬしはへたれじゃから、謝り癖がついておるのじゃ、・・・バカモノめ。」
  
 ようやくノブナガが暴れるのを止め、こちらに身体をあずけてきた。
どのくらいの時間がたったのか、そのまま抱き合った状態で長い時が過ぎていた。

   ○○「ほんというとさ、ここ数日ノブナガとちゃんと会えなくて、凄く寂しかったんだよ。」
 ノブナガ「・・・・・・・本当か?」
   ○○「うん、本当。今朝だって、部屋にノブナガが入ってきてくれた時は凄い嬉しかったんだよ?」
 ノブナガ「・・・嘘じゃ。またそうやってうまいことを言って、ワシのことををごまかそうとしても無駄じゃ。」
   ○○「嘘じゃないよ。っていっても、信じてくれないんじゃあしょうがないな。」
 ノブナガ「・・・ふん。じゃあ、どうするのじゃ?またなにかしてごまかすのか?」
   ○○「そうだね、いくら言っても聞かない頑固なご主人様には・・・。」

 そういって俺はノブナガのきれいな唇に自分の唇を重ね合わせた。
294名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 21:36:34 ID:ilTal++E
>>293
俺、○○の中に自分の名前入れたの小学校以来だ。
超GJ
295名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/09(水) 23:32:15 ID:NWrKv599
>>293
なんだこれは!!
オウガイ夢想に続いて面白い人がまた出てきおった!!

このスレは良いのう!
これからも期待大じゃ!
296:○○の中には好きな名前をどうぞ:2008/07/10(木) 00:21:42 ID:w/tyuhcW
>>293続きます
    −−−−−−−−−−−−素直になれない二人・ノブナガ編その4−−−−−−−−−−−−

 ノブナガ「○☆※△□И@!!!な、なにをするのじ、ん・・・。」

 一度離れたノブナガの口から抗議の言葉が出そうになったのを、もう一度口付けしてその口をふさいだ

   ○○「何を言っても聞かなそうだったんで、態度で示してみたんだけど、まだ納得いかない?」
 ノブナガ「・・・この卑怯ものめ。おぬしはずるいのじゃ。これでは文句など言えるはずがないではないか・・・。」

 また顔を赤らめて横を向いてしまったが、その表情は嬉しさと恥ずかしさが入り混じった、
とても可愛らしいものだった。
 その後、しばらくノブナガのことをを後ろから抱きかかえながら二人で小川の流れを眺めていた。
またしても沈黙の時間が流れていたが、今度は逆にこの沈黙が心地よかった。
 
 ノブナガ「のう・・・、さっき言ったことは本当か?本当にずっとそばにいてくれるのか?」
   ○○「もちろん。たとえノブナガが全世界を敵にまわしても、俺はノブナガのそばにいるよ」
 ノブナガ「またそういう恥ずかしいことをはっきりと・・・。おぬしはやはりおおうつけじゃ!てい!」
   ○○「あ!こら!人の酒を!さっきはいらないっていったじゃないか!」
 ノブナガ「そんなことはしらんのじゃ〜。ぷは〜、やっぱ大武遍者はうまい!」
   ○○「あああ〜そんなにいっぺんにぃ!くそう、さっきはあんなに可愛かったのに・・・」
 ノブナガ「ぬあ!だまれ!だまれ!だまれ!生意気な家臣にはオシオキじゃ!」
   ○○「な!おい!俺は家臣じゃないんじゃなかったのか!?」
 ノブナガ「ええい!うるさい!うるさい!非情のぉ―!」
   ○○「ぎゃあああああああああああああ!!!」

 ドーンッ!ドーンッ!城下町から少し離れた森から、爆音ととも煙が高く上がっている。
    
   主人「お、あんちゃんたちチャンと仲直りしたみてえだな。カッー!いいねえ、若いってのは!」

 その後、真っ黒になった俺と大武遍者を片手に上機嫌なノブナガが城に戻り、とりあえずは一段落。
案の定たまっていた仕事をもくもくとこなしていった。幸い順調に片付いて夕餉の時間には間に合い、久しぶりにゆっくり食事を取れた。
部屋に戻りのんびりくつろいでいると、侍女の女の子が風呂の準備が出来たと伝えにきてくれた。
 実は、我が織田家の風呂はちょっとしたものとなっている。そこらへんの温泉宿にも引けを取らない規模の露天風呂だ。
それもこれも、ある日突然ノブナガが「露天風呂が欲しいのじゃ!」と、おなじみの困った思いつきで露天風呂を作ってしまったのだ。
 しかも、城内の空き地に向かって大剣を振り下ろすと、幸か不幸か温泉が噴出してしまった。
本人曰く「当然じゃ!」とのことだが、なんともはや・・・。まあ、城の女の子達にもちゃんと開放してて評判も良いからいいんだけど。

 ○○「ふ〜、やっぱここに入ると一日の疲れが取れるなあ。特に今日は。」

 満天の星の下、初夏の夜の風が丁度良い感じに吹いている。しかも、今日の月は満月。
最高の環境の中での露天風呂。うむ、大量の仕事をこなした甲斐があるってもんだ。

 ○○「あ〜、これでおいしいお酒でもあれば最高なんだけどなあ〜」
 
 と、思わず思ったことを口に出すと。

 ??「では、この酒なんかはどうじゃ?」

 いつも聞いてるあの声が背中越しに聞こえてきた。・・・まさか。

      
     −−−−−−−−−−−次回完結(?)・あの名シーンの舞台裏!−−−−−−−−−−−−
297オウガイ夢想:2008/07/10(木) 01:23:43 ID:tzQEl80t
偵察部隊も出発し、オウガイは重臣達と話し合いがあるとかで、広間に行ってしまった。
もう夜も更けたというのに、やっぱり政というのは大変なんだなぁ。
俺は自分の部屋で布団にもぐる…が、寝付けない。当たり前だ。
寸止めとはいえ、オウガイとついにあのような関係になってしまったのだから。
キス、そして胸まで…。下半身もなかなか寝付かない。
というか、首筋を始めとして体中が熱い。興奮しすぎたのかな…。
時間が時間なので、しばらくすると、眠気が襲ってくる。朝には塔の事が進展しているといいな…

――――――――――――――――――――――――――

少し時間は遡り、光の柱が立ち昇った時刻…

???「むにゃ…えへ、えへへ、もう食べられぬ…」
兵士「お館様!お館様!起きてください!」
???「…ん?なんだよ…我はもう食べられぬって言ってんだろ…」
兵士「寝ぼけてる場合ではないです!」
???「ん〜…?なんだ、何が起こった…」
兵士「富士の裾野、樹海にて、封印の塔の光らしきものを確認いたしました!」
???「な、なんだと!?!?」

瞬間、バッと飛び起きた一人の女性。彼女の名は武田シンゲンである。

シンゲン「なんと…灯台下暗しとはまさにこの事だぜ…我が領内に存在したとはな」
兵士「お館様が面倒くさがって、ロクに調査しなかったからじゃないですか…」
シンゲン「うるせぇなぁ…まぁよい、ともあれ樹海にあるとなれば…あれの必要もなくなるな」
兵士「例の同盟の事ですか」
シンゲン「うむ、ノブナガの奴にそそのかされて、上杉などともしぶしぶ組んでやったが…
      榛名が目の前にあるなら話は別だ!すぐ偵察に向かわせろ!」
兵士「ふふふ、すでに向かわせてございます…」
シンゲン「でかした!このまま榛名も天下も頂くとするか!はぁっはっはっは!!!」
兵士「それと…樹海を掌握しているのは我ら武田軍のみです…
    ここは罠などをしかけ、他勢力の侵入を阻む作戦なども行いたく存じます」
シンゲン「そこらへんはお主らに任せる!我も明朝偵察隊が戻り次第、すぐに出発する!」
兵士「かしこまりました!」
シンゲン「ふふふ…あやつらめ、ひと泡吹かせてやるぜ!」
298名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 02:03:02 ID:+kHiQ17M
>>297
寝言がかわいすぐるぜわっふるわっふる!
ヤスヒロに対して乙女達が鬼畜なのはMだからなのだろうか
まぁ俺はオウガイ様とムラサメ様とこたきゅんとシロと忍がいれば何もいらないが
299名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 04:36:56 ID:qK3K67Zy
>>298
浮気者め・・・・俺はオウガイタン一筋だ
良スレわっふるわっふる
300名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 04:39:30 ID:lDOU1Oyo
>>296 >>297
わっふるわっふる。

・・・か、勘違いしないでよね!
わっふるが食べたいだけなんだから!
301名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 13:04:32 ID:zCCEf8cA
翌朝、目を覚まし、顔を洗っていると後ろからふいに声をかけられた。

???「おはようございます、ヤスヒロ殿」
俺「あ、おはよう…あれ?偵察に行ってたんじゃ?もう戻ってきたの?」
???「違いますよ〜、私は偵察ではなく別の任務についてるんです」
俺「そうだったんだ…」

昨日あんな場面を見られたからちょっと気まずいな…
特にこの娘の場合、口止めされているといっても不安が残るし…
ムラサメとかが問いただしたら、すぐ口を割ってしまいそうだ。

???「それにしてもヤスヒロ殿…」
俺「ん?」
???「傷心の乙女を手篭めにするなんて…」
俺「ひ、人聞きの悪い事を言うな!」
???「うぅ〜、私は心の支えになってあげて欲しいとお願いしたのに…あんなことまで…。
     あぁ…オウガイ様は戦の事で悩んでいらっしゃった…敵国の同盟という過酷な試練を
     またも一人で背負ってしまい…」

だめだこりゃ。着替えて広間に向かおう。

???「乙女心は複雑なのです!それなのにヤスヒロ殿は弱っているオウガイ様につけこみ、
     優しい言葉をかけ、巧みにあのような状況に…さぞ怖かったことでしょう…なんといっても
     オウガイ様はあのようなことは初めて…あら?…ま、またいない!」

   ――――――――――――――――――

広間につくと、家臣たちが色々話し合っている中、オウガイが玉座に座って眠っていた。
夜通し話し合っていたのだろう。しかし可愛い寝顔だ。
思わず髪を撫でたくなる衝動に駆られたが、みんなのいる手前、それは流石に。

ドンドン!  遠くで太鼓の音がする。

兵士「ムラサメ様が到着いたしました!」
オウガイ「…ん」

太鼓の音で目が覚めたか、オウガイの声が小さく漏れる。そして隣にいる俺に気付く。
目が合うと、恥ずかしそうに座りなおした。

俺「…おはよう」
オウガイ「う…うむ…」
302オウガイ夢想:2008/07/10(木) 13:58:29 ID:zCCEf8cA
前にもこんな状態になったな…そうだ、風呂場での一件だ。
あの時もムラサメが見破ったんだよな。ムラサメは男女関係についてはやけに鋭い。
その割にはあまり浮いた話は聞かないが…そういえばムラサメについてはよく知らないんだよな。

ムラサメ「ふあぁ…夜通し馬で駆けてくるなんて、お肌にも良くないわ…」

あくびをしながら、ムラサメが入ってくる。彼女もまた寝ていないのだろう。

オウガイ「すまんな…これからのことを話し合わねばならんのでな」
ムラサメ「まぁ、榛名の事もあるでしょうし、あいつらの同盟なんか形を成さないでしょうね…
      …コタロウはまだ来ていないのかしら?」
オウガイ「今向かっているそうだ」
ムラサメ「なら、コタロウが着くまでの間に、お風呂に入りたいんだけど…」
オウガイ「ん、そうだな…。我も入るとするかな…酒は無しだぞ?」
ムラサメ「わかってるわよそれくらい…ヤスヒロも入る?」
俺「え、俺は大丈夫だよ…っていうか一緒に入るわけにもいかないでしょ!」
ムラサメ「あら、残念…それじゃ後ほど」

二人で一緒に行ってしまった。ヒマになってしまったな。
あの娘に見つかると厄介だ、シロのところにでも行っていよう。

    ――――――――――――――――――

オウガイ「ふぅ…朝風呂も気持ちいいのぅ」
ムラサメ「そうね…ん…?あなた…何か匂うわね…」
オウガイ「な、なんだ、我は何も…」

くんくん…ん、これは…男の匂い…?ヤスヒロとまた何かあったというのかしら?
なんだかんだいって、進展はしているみたいね…この様子だと…

ムラサメ「接吻ぐらいはしてるわね」
オウガイ「な、なな…!」

はぁ…わかりやすい人…そりゃそうよねぇ、今までこんなことはなかったんだから…
まったく、こんな非常時によくもそんなことしてるものだわ…

ムラサメ「もしかして…まぐわった?」
オウガイ「な…!そんなこと!馬鹿なことを言うでない!」
ムラサメ「ま、そうよね…」
オウガイ「…そ、その…」
ムラサメ「ん?」
オウガイ「む、胸は触られた…というか…邪魔が入らなければ…もしかすると…」
ムラサメ「…なんだか知らない間に随分深い仲になってたのねぇ…あのオウガイが…」
オウガイ「わ、我だってそのくらいは…」
ムラサメ「ふふ、嬉しいわよ私としては…おめでとう、祝福するわ」
オウガイ「ムラサメ…」
ムラサメ「さ、あがりましょ。もうすぐコタロウも着く頃よ。純潔を失ったら書状頂戴ね」
オウガイ「誰が送るか!!」
303名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 18:50:08 ID:wt30SP2j
>>302
さればこそ、オウガイ夢想の良小説!わっふる魂ござ候!!
304名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 20:06:18 ID:sOf7EHZi
白旗兵士「わっふるが届きました」
シロ「わんわん!!」
305名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 23:15:01 ID:U/jocyRy
わっふぉう!わっふぉう!!このスレは天国じゃ!!!
306名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/10(木) 23:30:11 ID:MBNVk57C
>>296
>>302
わっふるうううううう!!!!

すばらしいスレでおじゃる!
307:○○の中には好きな名前をどうぞ:2008/07/11(金) 00:26:54 ID:vcv2/ZiI
>>296続き
   −−−−−−−−−−−−素直になれない二人・ノブナガ編その4−−−−−−−−−−−−

   ○○「な、なんで・・・!」
 ノブナガ「なんで?って風呂にいるのじゃ、風呂に入りに来たにきまっておろう」
   ○○「いや、そりゃそうだけど」
 ノブナガ「偶然じゃ、偶然。どれ、湯加減は・・・、うむ丁度良いのじゃ。」
   ○○「うわああああ・・・・」

 何の前触れもなく風呂に現れたのは、我らがノブナガ様。こちらがいるのも気にせずにご入浴開始。
困った・・・、何が困るって目のやり場に困る・・・。
その均整の取れた長身、すらりと伸びた長い手足、燃える様に綺麗な長い赤髪、そのはじけるようなきらめきを持った肌
戦で鍛えられて引き締まりつつ、女性的な魅力を十二分に発揮しているその身体に、目を奪われずにはいられない。
 そして、なんと言ってもその性格同様に自己主張の激しい、二つの大きな胸。それが小さな手ぬぐい一枚だけで隠された状態では、
気にするなというほうが無理な話である。・・・・・・いかん、もうのぼせてきた。

 ノブナガ「く〜、やっぱり大武編者はうまいの〜、風呂で飲むとまた格別じゃ!」
   ○○「(くそう、こっちの気も知らないで。うう、お湯でたゆたう胸がまたなんとも・・・。)」

 露天風呂の熱気と極上の酒のせいで、ノブナガのきめ細かい綺麗な肌が少し赤くなってきていて、より一層その色っぽさが際立ってきている。

 ノブナガ「おい○○、なんでこっちをみないのじゃ?湯当たりでもしたのか?」
   ○○「イヤ、ダイジョウブデスヨ!?アハハ!」
 ノブナガ「そうか?変なヤツじゃ」

 ノブナガはそういうとまた酒を飲みだした。上機嫌に鼻歌なんかも歌っている。
こちらはそれどころじゃないというのに・・・。

 ノブナガ「〜♪。のう○○?」
   ○○「うあい!?」
 ノブナガ「今日は、そのう、ありがとうな。探しに来てくれて嬉しかったのじゃ・・・。」
   ○○「え・・・?」

ありがとう?ありがとうって言った!?今!あのノブナガがお礼を!!!!
思わずその言葉に驚いてノブナガのほうに勢いよく振り向いた。

 ノブナガ「うわ!なんじゃイキナリ!びっくるするではないか!」
   ○○「いや、ノブナガにお礼言われて、ちょっとビックリしてさ・・・。」
 ノブナガ「ふん!なんじゃそれは、わしにだってそれぐらいの常識はあるのじゃ。」
   ○○「そうだよね、うん、ゴメンゴメン。」

 ノブナガに素直にありがとうと言われた俺はなんだか嬉しいやら恥ずかしいやらで、思わず笑顔になってしまった。

 ノブナガ「な、なんじゃニヤニヤして気持ち悪い・・・。ぬし、のぼせたのではないか?」
   ○○「うん、確かに、確かにのぼせたかな・・・。しかも、かなりの熱さにね。」
 ノブナガ「う、まだニヤニヤして、気味の悪いヤツじゃな・・・。ほれ!湯冷ましにおぬしも呑め!」

そういってノブナガは、自分の飲んでいた杯に酒を注ぎ、俺に差し出した。・・・・・それ、俺が買った酒なんですけどね。
まあ、それをいうとまたややこしくなるので、ここは黙ってその杯を受け取った。

   ○○「じゃあ、ありがたく。うん!うまいっ!ノブナガに入れてもらう酒は天下一品だな!」
 ノブナガ「そ、そうか?大げさなヤツじゃ。そんなに言うなら仕方ない、ほらもう一杯じゃ。」

そうして照れながらも最高の笑顔で酒を差し出すノブナガの姿に、俺は改めてこの一人の女の子に惚れ直した。
この娘のためなら例えこの身が滅んでもかまわない。そう決意して、差し出された酒を一気に飲み干した。

 ノブナガ「お〜いい飲みっぷりじゃ。わしも負けておれんのじゃ!」
   ○○「おいおい、あんまり呑みすぎるなよ?ほんとにのぼせちゃうぜ?」
 ノブナガ「ふん!この程度で倒れるようなワシではないのじゃ!楽勝楽勝!」
   ○○「まったく・・・。」
308:○○の中には好きな名前をどうぞ:2008/07/11(金) 00:29:19 ID:vcv2/ZiI
 陽気に酒を飲み、上機嫌な我があるじ兼恋人を横目に夜空を見上げて、先ほどの決意をまた新たにする。
わがままで大酒飲みで気まぐれなやつだけど、同時にとても魅力的でかわいらしい女の子。
コイツを守るため、コイツを助けるために俺はここにいる。どんな苦労だってかまいやしない。
そう俺が決心していると。

 ノブナガ「おい○○?お〜い○○〜?むう、また難しい顔して無視しおって・・・。」
   ○○「・・・・。」
 ノブナガ「う〜。お、そうじゃ。」

 不敵にニヤリと笑ったノブナガは、何かいいことを思いついたのか獲物を狙う虎のごとく目を光らせた。
 
 ノブナガ「おい!!!!○○!!!!!」
   ○○「はい!!!なんで、・・・むぐ。」

 ノブナガの大声に驚いて思わずそちらを振り向くと、目の前にノブナガの顔があり、その唇が俺の唇に重ねられた。

 ノブナガ「ん・・・、どうじゃ?昼間のお返しじゃ。」

 そう言うと、悪戯が成功した子供のような笑顔をこちらに向け笑っている。
まったく・・・、ほんとにどうしようもないお館様だ。こんな悪戯っ子が他の人間の手に負えるわけが無い。
世の中広しといえど、こいつの世話が出来るのは俺ぐらいなもんだろう。いや、俺しかいないな。
この悪戯っ子め、一生面倒見てやるから覚悟しろよ!

 ノブナガ「ど、どうしたのじゃ?なんか凄くずるい顔をしておるぞ・・・?」
   ○○「ん〜?そうかなあ?」
 ノブナガ「な、なんじゃ?その手つきは?なんで手をわきわきしておるのじゃ・・・?」
   ○○「ん〜?いやあ〜、ちょっと今のお礼をしようかとねえ。」
 ノブナガ「い、いや、礼など無用じゃ!うん!礼などいらんぞ!わしとおぬしのなかじゃからの!」
   ○○「ふっふっふっ・・・。」
 
 俺の異様な雰囲気に追い詰められたノブナガは、湯船の横に立てかけられてた愛用の大剣を手に取った。
           
              あ・・・・・・・・・・・。

 ノブナガ「こ、このぉ!調子に乗るでない!非情のぉ―!」
   ○○「アッー!」

 今夜も平和な夜がふけていく。明日も精一杯がんばろう、生きてたら・・・。

 ノブナガ「フン!思い知ったか!・・・ふふふ。」

       −−−−−−−−−−−−−−−−−−終−−−−−−−−−−

後半尻すぼみになった感が否めませんね。なにぶん初の事でして。お目汚し失礼致しました。
また誰か、次の乙女を書けたらいいなあと思ってます。
309オウガイ夢想:2008/07/11(金) 02:07:53 ID:M/FF9b/O
シロと戯れていると、コタロウがやってきた。聞けば、広間に行く前に寄ってみたという。
オウガイより先にシロに挨拶するとは、なかなかの傾き者だ。
コタロウと一緒に広間に向かうと、既にオウガイとムラサメが待っていた。

コタロウ「えっと…まず、昨晩の光についてですが…文献によると、これは塔の場所を
      示している…これは書状で送ったとおりです」
ムラサメ「このことは敵も把握している…と考えてもよろしくて?」
コタロウ「はい。そして武田領であることを鑑みて…既に武田シンゲンが何かしらの罠を
      張っていることも考えられます」
オウガイ「それに、どの武将も先遣隊を送っていると考えるのも妥当だろう」
コタロウ「ボクの部隊にも、ここに戻ってくるように伝えてあるので、まずは戻ってくるまで待ちましょう」
ムラサメ「それにしても…まさか本当に塔が存在するとは思わなかったわ。てっきり伝説だとばかり」
コタロウ「ボクも半信半疑でしたが…この文献の通りなので、信じるほかないですね…」
オウガイ「…気になってたんだが、その文献は何なのだ?」
コタロウ「書かれた年は不明ですが、大化の改新頃でしょうか…その頃の覇権も榛名が
      もたらしたとかで、その榛名の在処が記されているんです。ちなみにこれは写本版です。
      なんせ昔の言葉ですから…解読にすごく時間がかかるんですよ」
ムラサメ「ちょっと見せてもらえる?」

パラパラ
ふ〜ん…なるほど…塔の内部の事まで書いてあるのね…
情愛…って言葉が随所に見当たるわね…情愛…情愛?もしかして…!
訳によると、榛名は持ち主を自ら選び…ここから先は読めないけど…
もしも私の考えが正しいとするならば…

ムラサメ(ちょっとオウガイ?)
オウガイ(ん、なんだ?)
ムラサメ(あなた、接吻したのっていつの話よ)
オウガイ(な…!急に何を言い出すのだ!)
ムラサメ(まぁいいから…いつしたのよ)
オウガイ(…昨晩だ。例の光の情報が入ったことで邪魔されたが…)

いきなりこの世に現れたヤスヒロ…ミツヒデたち敵将の言っていた、ヤスヒロの「不思議な力」…
首筋の榛名の形の痣…そしてヤスヒロとオウガイの仲が深まるにつれて、明らかになっていく榛名の情報…
偶然にしては出来すぎてるわ。
「ヤスヒロ」と「情愛」…これが榛名の謎を解くための鍵ということかしら…
310名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 02:18:43 ID:G2rsh2LT
どうして現代なの?という設定は無視してください。
今俺の心の心境をどうかわかってください。

真実だけをおいもとめ〜

俺「恋○無双か・・・なんかなぁ・・・」
ノブナガ「何か問題でもあるのか?ワシらと同じ萌え歴史に?」
俺「だって、主人公出ないんだぜ?」
ミツヒデ「主人公?関○が主人公では?」
俺「いや、原作には現代の日本から高校生が来て・・・それで恋姫達とイチャイチャするんだ」
ケンシン「それが主人公?」
俺「わかるか?ギャルゲ、それもハーレムゲーム原作なのに主人公が出ないというのが・・・」
マサムネ「確かにわかるが・・・製作上の都合とかあるんじゃないか?」
俺「だからって主人公消すなよ・・・主人公の博愛精神がなきゃシナリオだってどこか不具合起こしそうだし・・・」



ヨシモト「ま、まだ始まったばかりではありませんか・・・
     きっと出てくると、信じましょう」
俺「ヨシモトぉ・・・流石は初打ちで大当たりを3回引き当てた俺の女神・・・」
シンゲン「辛気臭い話はそれくらいにして、どこか飲みにいくか!」
俺「そうだな・・・ずっと絶望してるより最後に絶望する方がマシだ!」
イエヤス「そうですよ・・・」
ヒデヨシ「それじゃあ、ファミレスにいざ出陣〜!」

お願いしますよ、アニメ版恋○無双に、どうか主人公の本郷○刀を出してやってください・・・
それが俺の願いです・・・
俺「果たして最終回、俺は歓喜するのか・・・絶望するのか・・・?」



ごめんなさい・・・今の心境、萌え歴史作品同士のコラボをしてみました。
スレ違いかもしれませんが乙女達に癒してもらいたかった・・・
はっきり言って恋○のキャラが乙女達に勝てると思いません。
311名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 21:49:57 ID:g7bW18v3
暇をもてあました乙女武将が集まり、それぞれ嫌いなもの、怖いものを言いあっていく。
皆、「コタロウ」「ムラサメ」「オウガイ」などと言ってる中にひとり、「いい乙女武将がくだらないものを怖がるとは情けないよ、世の中に怖いものなんてないよ」というヒデヨシがいる。
本当に怖いものは無いのかとさんざん念を押しても「ないものはないよ!」と言う。
しかし、何度も念を押しているうちにしぶしぶ「えへへ、実はあるんだよね」という。
何が嫌いなのかと聞くと「おにぎり」。

ヒデヨシは「おにぎりの話をしているだけで気分が悪くなっちゃうんだよ」と言い出し、隣の部屋で寝てしまう。

そこでミツヒデは「あいつは気に食わないからおにぎり攻めにしてやろう」と、米を出し合い、おにぎりをたくさん作って隣の部屋に投げ込む。
すると、ヒデヨシは怖がるどころか「怖いから食べちゃおう」「旨すぎて怖いよ」などと言いながらとうとう全部食べてしまった。

怒ったノブナガが「本当のお前の怖いものは何じゃ!」と聞くと「今度は赤い榛名が怖いよ」。
312名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/11(金) 23:38:29 ID:sUM+ESAX
オウガイわっふるわっふる!
ノブナガ物語乙!楽しく読ませていただきました
最高の良スレでおじゃる
313名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/12(土) 00:17:17 ID:mvgRwpt0
ヨシモトが目黒まで鷹狩に出た際に、供が弁当を忘れてしまった。
ヨシモト、一同腹をすかせているところに嗅いだことのない旨そうな匂いが漂ってきた。
ヨシモトが何の匂いですの?と聞くと、供は「この匂いは下衆庶民の食べる下衆魚、さんまというものを焼く匂いです。決してヨシモト様のお口に合う物ではございません」と言う。
ヨシモトは、「いけませんわ! こんなときにそんなことを言っていられる場合じゃございませんの! さんまを持って来なさい!」と言い、
供にさんまを持ってこさせた。
食べてみると非常に美味しく、ヨシモトはさんまが大好きになった。

それからというもの、ヨシモトはさんまを食べたいと思うようになる。
ある日、乙女武将でオウガイ城を攻める相談でマサムネが魚料理を披露するというので、ヨシモトは「わたくしは、さんまを所望しますわ」と言う。
高貴な家柄のヨシモトがさんまなど庶民が食べるような魚を食べるわけがないから、さんまなど置いていない。
急いでさんまを買ってくる。

しかし、さんまを焼くと脂が多く出るので体に悪いということで脂をすっかり抜き、骨がのどに刺さるといけないと骨を一本一本抜くと、さんまはグズグズになってしまう。
こんな形では出せないので、椀の中に入れて出す。
ヨシモトはそのさんまがまずいので、「どちらで求めたさんまですの?」と聞く。
「はい、日本橋魚河岸で求めてまいりました」「それはいけませんわ。さんまは目黒に限りますわ」
314名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/12(土) 09:25:34 ID:6gpPFK0E
「〇〇も来なよ。風が気持ちいいよぉー?」
「いや、遠慮しておく」
残念だなー、などとさして残念そうでもなく風を小さな体目一杯に浴びるヒデヨシ。
何時もなら断れば不機嫌になるが、風で上機嫌のためか面倒事にならずに済んだ。
…助かったと言うべきかな、これは。
「風も気持ちいいし、晴れ渡ってる!こんな天気は木登りだよ!」
いや、その理屈はおかしい。と言いたい所だが水を差すのは止めておく。
ヒデヨシの浮かべる笑顔が日の光と一緒に輝いているのに、それを消すのは勿体ない。
出来るなら、もっと見ていたい。
そんな気持ちを知ってか知らずか、宙吊りになって俺の顔を覗き込んできた。
…顔が近い。
「〇〇のすけべぃ」
…にやつきながら突然何を言い出すかね、この小娘は。
「目を細めて必死にあたしのこと見てたもん」

315名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/12(土) 09:28:50 ID:6gpPFK0E
それは陽光が眩しかったのと、お前の笑顔を微笑ましく見ていただけでだな…
「〇〇はおませさんだねっ」
「ならヒデヨシは童だな」
優しく真実を諭してあげようという考えは先程の可愛いらしい笑顔と打って変わって、
俗物な笑顔を見て消え去った。
「なんでよ!〇〇が見惚れるくらい大人だもん!!」
「バカと童は高い所が好きだそうだ」
ムキになりすぎて反論するのも童の証拠だと思うがね。
「それを言うならバカと煙だもん!あたし、バカじゃないし童でもない!!」
「怒って手を振り上げるのはいいが、見えてるぞ」
俺の言葉にハッとなり、羞恥で赤く染まった顔で睨みつけてくる。
「やっぱり〇〇はすけべいだぁ!!」
「はっはっは、そりゃ男だからな!だが助平であっても紳士たれ。それが俺達のジャスティスだ」
ぷりぷりと叫ぶヒデヨシを前にして、俺は高らかに叫ぶ。なぁ兄弟。
「俺達?じゃすてす?」
「なに、気にすることはない」

316名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/12(土) 09:33:01 ID:6gpPFK0E
んー?とあまり納得のいっていない顔で首を捻っている。
「そろそろ城に戻るぞ、ノブナガとミツヒデが待ってる」
そろそろ爽やかな風を浴びるのはやめ、面白くもない紙とのにらめっこをしなければ。
「ねっ、またこんな風にゆっくりしよっ!」
やけに素直に帰ることに同意したヒデヨシが、腕に抱き付きつつ淡い期待を隠して誘ってくる。
「あぁ。木登り日和の日にまた来よう。…二人で、な?」
「……うんっ」
俺の答えに満足したのか、よりいっそう強く俺の腕を抱く。
こんな笑顔を見れるなら、いくらでも行こう。

「先ほどは、お楽しみだったようじゃの」
城に戻り自分の部屋に行こうとすると、ノブナガとミツヒデに話しかけられる。
「ん?まぁな」
「ふふ、それはそうだろう。あんなに寄り添いながら帰ってきたのだからね」

317名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/12(土) 09:37:19 ID:6gpPFK0E
確かに寄り添っていたといえるが、こっちはぶら下げていたという気分だったんだが。
というか見てたのか、ミツヒデ。覗きイクナイ。
「なに?…よし〇〇、我と今から飲むぞ」
ミツヒデの発言にピクリと眉を動かし、唐突にそんなことを言い出す。
「いや、仕事しろよ」
「うるさい!たった今、我は仕事を終えたのだ!!」
「気まますぎるだろ、常考」
俺の真っ当な指摘も蹴散らし、断固として飲みたいようだ。呆れるしかない。
「…君はもう少し、自分への認識を改めるべきだよ。それはともかく、私とこれから碁を打つ
のだからノブナガ様とはご一緒出来ないと、早く伝えないとね」
「ミツヒデ、お前もか」
仕事するようにたしなめると思ったらこれだよ!
「ならぬならぬ!我との約束は絶対じゃ!!」
「ノブナガ様…その様に強引ですと、〇〇も困惑しますよ?」
段々とヒートアップしていく両者。不味い、止めるタイミングを逸してしまった…
318名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/12(土) 09:40:11 ID:6gpPFK0E
「…助けてえー〇ん」
「どうしたの?大きな声だして」
きた、ヒデヨシキタ!!これで助かる!!俺の悲痛な叫びを聞いて颯爽とヒデヨシが現れた!
「おぉ、ヒデヨシ。実はかくかくしかじか。助けてくれ」
「んー…二人とも、そんなに言うならあたしの〇〇、貸してもいーよ?」
/(^O^)\ヒデヨシは大変なトドメを差していきました。…私の平穏に。
「どうみても修羅場へ一直線です。本当にありがとうございました」
とりあえずどうすればいいのかわからないので、お礼を言ってみた。
「猿よ。少し…頭、冷やそうか。……お主ら表に出い!!」
「ふぅ、争いごとは嫌いなんだけどね。まぁ〇〇の隣は誰のものか、はっきりさせた方がよさそうだ」
「もぉ、結果はわかりきってるのにぃ〜」
皆さんは何やらやる気を出し、己の獲物を握り締め、外へと出て
いきました、まる。

319名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/12(土) 09:43:56 ID:6gpPFK0E
「……俺は何も見てない、聞いてもない。だから外から聞こえる怒号と爆音、仲裁の声は俺には無関係だ」
「消えてなくなれっ!!」
ズドォン…!!
「…もらった!」
おやめくだされー…
「いっけぇ〜!!」
ドドドッ…
「………寝よう」
いやぁ、今日も実に平和だ。(棒

誰もいない乙女への出陣に忙しい今なら大丈夫。
抽選で39番引いて打てるか心配なんだぜ
320名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/12(土) 13:44:06 ID:t3g/5TAP
>>314‐319
ぐっじょぶ!ヒデヨシかわいいよヒデヨシ

このスレはいい職人が多いなw
321:○○の中には好きな名前をどうぞ:2008/07/12(土) 20:33:15 ID:15q6ZjRJ
     
       −−−−−−−−−−−素直になれない二人・マサムネさんはツンデレ?編−−−−−−−−−−−−−−−

 マサムネ「はああああ!!!!」
   ○○「うわ!」

 ドガッシャーン!気合の入った雄たけびとともに、人が壁に吹っ飛ばされ激突する音が道場の中にに響いた。

 マサムネ「さあ立ちなさい!まだまだいくわよ!」
   ○○「イテテテテ、もう少し手加減してくれても・・・」
 マサムネ「何寝言いってるの?戦場なら今ので死んでたわよ、アナタ。それに、敵は手加減なんてしてくれないわ。」
   ○○「いや、そりゃそうですけど、アイタタタ。」
 マサムネ「ふう、しょうがないわね。今日はここまでにしましょう。」
   ○○「ど、どうも、ありがとうございました・・・。うっぷ」

 俺の名前は○○。この伊達家に幼いころから仕えている。
そして、今俺を豪快に負かせてくれたのが、我が主君「伊達マサムネ」様。マサムネ様とは、互いに幼少のころからの付き合いとなっている。
幼少のころのご病気で右目を失ってしまったが、それが気にならないぐらいの美貌と沈着冷静な性格を持っているお方だ。

 マサムネ「まったく、アナタの剣の腕の上達の遅さには困ったものね。昔は私より全然強かったのに。」
   ○○「いやあ、あははは、面目ない。やっぱ生まれ持った才能の差ですかね。ははは。」
 マサムネ「・・・まあいいわ。さっきの傷を見せて、ちょっと強すぎたかもね。その、痛かった・・・?」
   ○○「いえ、さほどは。受身は取り慣れてますから。ほら、このとおり!・・・ッツ。」
 マサムネ「もう、そんな時ばかり強がってどうするのよ、・・・バカ。さ、腕を見せて。」
   ○○「はい・・・。」

 そういうとマサムネ様は俺の痛めた所を手当てしてくれた。普段はとても厳しいが、こういうときは異様なほどの優しさをみせてくれる。

 マサムネ「はい、おしまい。たいしたこと無くてよかったわ・・・。」
   ○○「どうも、すいません。」
 マサムネ「別にたいしたことじゃないわよ。それと!二人きりの時は、その言葉遣いはやめなさいっていってるでしょ!?何度言えばわかるの!・・・もう。」
   ○○「わかった!わかった!わかったから!そう怒鳴るなよ。・・・これでいいか?」
 マサムネ「よろしい。さ、きりもいいしお茶にしましょ。今用意してくるわね。」
   ○○「・・・。」

 さっきも言ったとおりマサムネ様・・・、もといマサムネとは幼少からの付き合いだ。
そりゃあ、子供の時は気軽に名前を呼び合っていたが、今じゃあ立場が違う。コイツは一国の主、俺はその部下。
今では当然、一家臣と主君の関係で接する。
だが、マサムネにしちゃあ「何を今さら」という感じで、俺が敬語を使ったりするのが大嫌いらしい。
 そこで、二人きりの時だけは昔どおり普通に接するという約束を半ば強制的にさせられた。

      −−−−−−−−−−−−−−−−−続−−−−−−−−−−−−−
322:○○の中には好きな名前をどうぞ:2008/07/12(土) 21:52:16 ID:15q6ZjRJ
 マサムネ「はい、お茶が入ったわよ。今日のは中々いいものよ。」
   ○○「ん、ありがと。うん、うまい。」
 マサムネ「そうでしょ?うふふふ。」
   ○○「・・・。(こいつ時々凄い素直でカワイイ表情みせるんだよなあ)」
 マサムネ「・・・なに?じっとこっち見て。」
   ○○「い、いや、別に。(やっぱりキツイ・・・。)」

 そうして、二人っきりでのんびりお茶を楽しんでいると、道場にあわただしい足音が近づいてきた。

  家臣1「マサムネ様!○○様!い、一大事です!」
 マサムネ「う・・・。落ち着け!で、どうした?」
   ○○「?。(何か急に機嫌悪くなったな?何でだ?)」
  家臣1「は、はい。我が領内の西方に、正体不明の一軍が現れまして、我が方の城に攻撃を加えているとの報告が!」
   ○○「な、なんだって!?こうしちゃいられない、マサムネ様!急いで救援に!」
 マサムネ「落ち着け、あの城は西方の要の城。そう簡単には落ちないわ。それより、相手が何者なのかが気になる・・。」
   ○○「まあ確かに。西の方・・・、上杉や武田の軍勢って可能性は?」
  家臣2「それが、報告によれば、上杉・武田の軍勢とは全く異なる様相だとかで。」
   ○○「そうか。いかが致しましょう、マサムネ様。」
 マサムネ「うむ、一応その軍勢をこの目で確かめておきたい。出陣の用意を!すぐに出るぞ!」
  家臣2「はっ!分かりました!」
 マサムネ「うむ。○○も遅れるなよ!」
   ○○「はっ!お任せを!」

 そういい残し、マサムネは家臣と共に出陣の準備に向かった。

  ○○「さて、いっちょいきますか!」
 家臣1「あのう・・・、○○様。」
  ○○「ん?なに?」
 家臣1「そのう、お邪魔してすいませんでした。ほんとにゴメンナンサイ!」
  ○○「え?なにが?」
 家臣1「いや、ですから。マサムネ様との、そのう。あうう〜。」
  ○○「なんだかワカンナイけど・・・。さあ!君も急いだ急いだ!」
 家臣1「ああ〜、○○様ぁ!もう。相変わらずこういうことには鈍感なんだから〜。」

 急な命令ながらも、普段からマサムネにしっかり訓練され鍛えられた我が軍の行動はすばやく、
一刻程度の時間で出撃準備を整え、目的の城への道を急いでいた。既に陽は落ち、空には巨大な満月が静かに居座っている。

   ○○「しかし、上杉・武田でもないとなると、ここら辺じゃあ他にうちに戦を仕掛けられる勢力はないですが・・・。」
 マサムネ「もしかしたら、最近各地で見境なく攻撃を仕掛けている連中かもしれない。神出鬼没で中々手ごわいそうよ。」
   ○○「ああ、あの例の。この前も徳川や今川と交戦したっていう。」
 マサムネ「なんにしても、行けば分かる。そろそろ・・・。」

 そうこう話しているうちに、先頭の兵の声が聞こえた。

   兵士「見えました!既に我が方の先方と乱戦状態にあります!」
 マサムネ「よし、このまま一気に敵陣を駆け抜ける!みな、遅れをとるなよ!」
 兵士たち「はっ!」
323:○○の中には好きな名前をどうぞ:2008/07/12(土) 22:49:02 ID:15q6ZjRJ
 我が軍は猛る竜がごとく、一気に敵陣をつき抜けた。突撃は大成功し、敵軍は大混乱。
初手でもう決着がついたようだ。マサムネと俺は戦場から少し離れた平地でその戦況を見守っていた。

 マサムネ「他愛も無い・・。所詮噂は噂、か・・・。」
   ○○「確かに手ごたえがなさ過ぎましたね、敵も様子見だったのでしょうか?」
 マサムネ「・・・また口調が変わってる。他に誰もいないわよ。」
   ○○「う、いやほら、戦場だし一応ね」
 マサムネ「・・・ふん。かえったらまた剣の稽古よ。」

 そう二人で話していると、突然生い茂った草の陰から敵兵が二人飛び出て、マサムネに襲い掛かった。

   敵兵「マサムネ、覚悟!」
 マサムネ「ふっ・・・、その程度の腕で!」

 躍り出た敵兵の刃を、マサムネは愛用の双剣でそれぞれ受け止めると、相手の体勢をずらし後方に大きく跳んだ。

   ○○「あ・・・。」

 大きな満月を背に、その長い髪をなびかせて空に跳んだマサムネのその姿に、俺は思わず見とれてしまった。

 マサムネ「はあああ!!!」
   敵兵「ぐっ。おのれ、次は必ず!」
 
 大きく跳んだマサムネは、その二つの剣から繰り出す衝撃波で敵兵に手傷を負わせ、見事撃退した。

   ○○「マサムネ!怪我は無いか!?」
 マサムネ「大丈夫よ。あの程度の刺客。」
   ○○「そうか、良かった・・・。」
 マサムネ「べ、別にほんとにたいしたことでは―」

 そうマサムネが言い終わらないうちに敵兵が逃げた方向から悲鳴が聞こえた。

   敵兵「きゃあああ!!!!」
 マサムネ「なんだ!」
   ○○「あ、マサムネ!一人じゃ危ないって!」
324:○○の中には好きな名前をどうぞ:2008/07/12(土) 23:00:16 ID:15q6ZjRJ
 声のした方向に駆けつけてみると、先ほどの敵兵二人が血だまりの上で事切れている。
その横には、今付いたであろう血を垂れ流している変わった長剣を携えた、妖艶な女性がたたずんでいる。

 マサムネ「これはお前の仕業か!?」
  ???「ええ、そうよ。この娘たち、あんな簡単なことも出来ないんだもの。使えないから殺しちゃった、うふふふふ。」
   ○○「何だと!まさかうちの城を襲ったのも、マサムネを襲わせたのもお前の仕業か!」
  ???「あら、バレちゃった?なーんだつまんない。まあいいわ。今日はちょっとしたご挨拶、またいつか来るわ。じゃあね。」
 マサムネ「待て!そう簡単に帰れると思うなよ!」
  ???「うふふふ、怖い怖い。あんまり怒ると、お肌に悪いよ?」
 マサムネ「黙れ!これでも喰らえ!はあああああ!!!」

 マサムネは一気に間合いをつめると、信じられない速さで双剣をくりだし、相手の急所を狙った。

   ○○「やった!」

 間違いなく相手の急所を捉えた、誰の目で見てもそう思う攻撃だった。だが、

  ???「あらあら、危ない。そんなもの振り回したらケガしちゃうわよ?・・・あなたがね!」
 マサムネ「なに!」

 謎の女は、急所を捉えたと思ったマサムネの攻撃を身体に触れる寸前のところで受け止め、それを受け流すと、
マサムネにも負けないぐらいの速さでその長剣を振るった。刃についた血が飛び散り、まるで季節はずれの桜吹雪を見ているようだった。

 マサムネ「ぐっ!」
  ???「あら、よく防いだわね。でも、これならどうかしら?ふふふ」
 マサムネ「!!!(しまった、やられる!)」
 
      ガキーン!

 マサムネ「・・・え?」
  ???「ふうん。結構やるじゃない、あなた。私の本気の攻撃、受け止めるなんてね。気に入ったわ。」
   ○○「そりゃどうも・・・!って大丈夫か!マサムネ!」
 マサムネ「あ、ああ・・・。だい、じょうぶ、だ・・・。」
  ???「へ〜、あなた達そういう関係。」
   ○○「こんな時に何言って―、おわ!」

 急に相手の力が無くなり、思わず地面に転びそうになった。

   ○○「くそ、逃げるか!」
  ???「言ったでしょ?今日はご挨拶。それに夜更かしはお肌に悪いの。縁があったらまた会えるわ。それに、君のことも気に入っちゃったしね。」
   ○○「うるせえ!二度とうちのマサムネにちょっかい出すなよ!」
  ???「あらあら、妬けちゃうわね。じゃ、またね。伊達マサムネさんとその恋人さん、ふふふ。」
   ○○「あ!こら!訳ワカンナイ事いってねえで戻って来い!くそ、逃げたか。」
 マサムネ「・・・・・。」
   ○○「マサムネ、大丈夫だったか!ん?マサムネ?」
 マサムネ「・・・・・。」

 その後、騒ぎを聞きつけた配下の兵たちが駆けつけ、辺りを探索したがあの女の姿は見つからなかった。
城の方も大した損害も無く、我が軍も損害は軽微。城主と軽く挨拶を交わした後、俺たちは帰路についた。
 だが、その間もマサムネは終始無言。こちらの語りかけにも一切応じず、城についてもうわの空のままだった。
325:○○の中には好きな名前をどうぞ:2008/07/13(日) 00:14:04 ID:KHbE6KbG
 城に着いた俺たちは、軍を解散し休息に入った。
マサムネは結局何も語らず、そのままふらりと城内のどこかへ消えてしまった。
 出陣後の残務整理に終われ、すべてを片付け終わるまでにかなりの時間がかかった。
気がついたら既に夜が明けている。朝日が目に刺さる、少し休もう。
 自分の部屋に戻ろうと、城内を歩いていると、誰もいないはずの道場から素振りをする音が聞こえた

   ○○「こんなに朝早くに、誰だろう?」

 そう思い道場の戸を開けると、そこで繰り広げられている光景に俺は思わず目を見張った。

   ○○「マサムネ・・・。」

 朝日の差し込む道場の中では、あのいつも冷静なマサムネが鬼気迫る表情で二本の木剣を振るっていた。
道場内の空気はマサムネと同調し、緊張感を持った空気が張り詰めていた。
最初は呆気にとられ声をかけられないでいたが、すぐに我に返りマサムネに詰め寄った。

   ○○「おい!マサムネ!なにやってるんだ!まさかお前、城に帰ってからずっとこんなことしてたんじゃないだろうな!」
 マサムネ「・・・だったらどうしたの、ほっといてくれ。」
   ○○「ほっとけるわけ無いだろ!そんな無茶したら身体を壊すぞ!さあ、部屋に戻ろう。」
 マサムネ「私にさわるな!」
   ○○「!。マサ・・・、ムネ?」

 今まで聞いたことの無い険しい口調に、俺は思わず言葉を失った。

 マサムネ「そうやって私を心配をするフリをして、内心では私を見下しているのだろう!?」
   ○○「なんだそれは!なにいってんだ!」
 マサムネ「・・・黙れ、黙れ、黙れ!」

 いつもの冷静なマサムネらしくないその態度に、俺はただただ困惑するしかなかった。

 マサムネ「私はあの女の手加減した攻撃を受け止めるだけで精一杯だった。なのにお前はアイツの本気の攻撃を受け止めた。」
   ○○「・・・。」
 マサムネ「だが、お前はいつも私との手合わせで無様に負けていた!お前は長年、私を馬鹿にしていたのか!」

 そういったマサムネの目には涙がたまって、今にも泣き出しそうな目をしていた。

   ○○「別にそういうわけじゃ・・・。」
 マサムネ「さぞかし気分がいい事でしょうね。偽りの勝負でいい気になってた主に対して、自分の真の実力を見せ付けたのだから。」
   ○○「・・・!」

 マサムネらしくない、そのひねくれた言い方に、俺は思わず頭に血が上り声を張り上げた。
326名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/13(日) 03:07:11 ID:BwkFx8ga
マサムネたん(´Д`)ハァハァあー!!わっふるわっふるわっふるわっふる!!!!続きが気になるよー…
327名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/13(日) 03:12:14 ID:S2IJQPqb
マサムネらしくない、そのひねくれた言い方に、俺は思わず頭に血が上り声を張り上げた。

「マサムネたん(´Д`)ハァハァあー!!わっふるわっふるわっふるわっふる!!!!続きが気になるよー…」

マサムネ「・・・」
328名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/13(日) 13:23:24 ID:BwkFx8ga
↑面白かったから許してやるよww
329オウガイ夢想:2008/07/13(日) 17:31:58 ID:i+pkFCHs
しばらくすると、外のほうがにわかに騒がしくなってきた。

兵士「オウガイ様とコタロウ様の偵察隊が到着いたしました!」

どうやら偵察に出ていた部隊が戻ってきたようだ。偵察隊の副隊長が広間に入ってきた。

副隊長「只今戻りました!」
オウガイ「うむ、ご苦労だった。夜も更けていたというのに、急がせてすまなかったな」
副隊長「もったいなきお言葉感謝いたします。では取り急ぎ報告申し上げます」

どうやら報告によると、既に各武将の偵察隊がそこかしこに潜伏していたようだ。
小競り合いもあったみたいだが、ほとんどは睨み合っている状態だそうだ。

部隊長「部隊の一部は樹海に残っておりますが、武田軍の到着が危ぶまれますので
     早目に合流なさったほうがよろしいかと…」
オウガイ「ふむ…」

 ───さて、どうしたものか…塔には一騎当千の部隊で望むのが理想だ…そのためには…

オウガイ「…塔攻略のために精鋭部隊を組むわけだが、まず我が中心となる。
      そして念のため…まぁ榛名が目前にあって、他国を攻めることはないだろうが
      城にも防衛のため誰かを…」
ムラサメ「…それなら私とヤスヒロが残るわ」
オウガイ「そうだな…各武将も塔に集うわけだから、狙われているヤスヒロが危険を冒してまで
      塔に行くのは早計だ…だが、お主が残るというのは?」
ムラサメ「コタロウは榛名のことに精通してるわ…その場での応用が利くのは私よりコタロウよ。
      それにヤスヒロ一人でこの城にいるのは危険ではなくて?」
コタロウ「わかりました。ではボクとオウガイ、そして各々の兵で編成します」
オウガイ「お主らの国の防衛は大丈夫か?」
ムラサメ「各方面の精鋭を城に待機させているわ。それに私の城を落とすのは骨が折れましてよ」
コタロウ「ボクも同じく…です」
オウガイ「そうか、ではヤスヒロ。すまぬがムラサメと共にここの防衛を頼む。
      まぁ、来やしないとは思うが、万が一襲われたら無理はせぬようにな…
      その…お主を失いたくないのだ…」
ムラサメ「あら暑い暑い…城内に火が放たれたのかと思いましたわ…」
オウガイ「う、うぐ…」
ヤスヒロ「はは…わかった、任せてよ。オウガイたちも気をつけてね」

…とりあえずは、思惑通りね。他に誰も気付いていないみたいだし…
あとは私の考えが正しければ…
330名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/13(日) 18:18:32 ID:oZFEEmea
>>329
おおおおお!お待ちしておりましたぞ!!
わっふるわっふる!
331オウガイ夢想:2008/07/13(日) 23:54:18 ID:i+pkFCHs
出陣に向けて、城内があわただしくなってきた。
そんな中、俺は準備をしている皆を横目にオウガイを探していた。しかし、見当たらない…
ふらふらと厩舎の前まで来ると、コタロウが馬の最終点検をしているのを見かけた。

俺「コタロウ…オウガイどこにいるか知らない?」
コタロウ「ん?あぁオウガイでしたら、きっといつものあそこにいると思いますよ」
俺「いつものあそこって…」

コタロウが指を差す先を見ると、訓練道場がある。直前まで訓練でもしているのだろうか…?
顔をコタロウの方に戻すと、にこやかな笑顔で「行って見ればわかりますよ」とのこと。

そっと道場の扉を開ける…
そこには見慣れたマント姿…鎧を纏ったオウガイがいた。なにやら跪いて祈っているようだ…
祈っている先には、小さな祭壇のようなものがある。

オウガイ「ん…あぁ、ヤスヒロか」
俺「あ、ごめん…邪魔しちゃったかな?」
オウガイ「いや、そんなことはない」
俺「…神頼み?」
オウガイ「まぁそんなところだ。我は心配性でな…戦のたびに毘沙門天…戦神に皆の無事を祈っているのだ」

毎度こうやって勝利祈願、安全祈願をしているのか…そういえば、俺が来てから大きな戦はまだ起こっていない。
ただ強いだけではない、君主としての誇りや尊厳に溢れている。さすがはオウガイだ。

俺「隣…いいかな」

オウガイの隣に一緒に跪き、手を合わせる。オウガイやコタロウ、部隊の皆の無事を祈る。
チラッとオウガイの方を見ると、目を瞑り真剣な顔をして祈っている。そんなオウガイの顔を見て…
332:○○の中には好きな名前をどうぞ:2008/07/13(日) 23:56:47 ID:KHbE6KbG
>>325続き。

    ○○「ああ!そうだな!まったく、最高の気分だ!」
 マサムネ「なっ・・・!」
    ○○「俺が常に敬服し、命を捧げていた人が、こんなにふざけたヤツだとは思わなかったからな!
       もう、最悪の気分が一回りして最高だね!こんなに滑稽な事はないさ!」
 マサムネ「・・・あなた!本気で言ってるの!」
    ○○「ああ本気だとも!それともなにか?実際に言われて悔しいのか?だったら、さっきみたいに黙ってどこかに消えたらどうだ!?」
 マサムネ「お、おのれぇ!」

 そう俺に侮辱され、完全に我を失ったマサムネは、手にしていた二本の木剣で打ちかかってきた。
いつものマサムネの攻撃ならば、こちらも本気で避けなければならないだろう。だが、今のマサムネの攻撃に、本来の鋭さは全くなかった。

   ○○「遅い!」
 マサムネ「あっ!」

 俺はマサムネの攻撃をかわし、木剣の握られていた手に手刀を当てて、マサムネの木剣を叩き落した。

 マサムネ「くそっ・・・!なぜ・・・、なぜなの!?なぜ私は!」
   ○○「・・・確かにマサムネは強いよ。俺なんかとても及ばないぐらいに。実際マサムネには敵わないと思ってる。」
 マサムネ「そんなの嘘よ!現にあの女との勝負だって!」
   ○○「多分、アイツとマサムネの実力の差はさほど無いと思うよ。ほぼ互角の腕前だろうね。」
 マサムネ「だったらなぜ・・・!」
   ○○「あの時のマサムネは、完全にアイツの力をみくびっていた。直前に敵の奇襲を退けたことで、少し慢心してたんだろうね。
       でも、それがアイツとの勝負では大きな差をうんでしまったんだよ。」
 マサムネ「馬鹿な!この私に慢心など!」
   ○○「確かに、マサムネは常に自分に満足しないで、鍛錬を欠かしていない。事実、マサムネが負けた所なんて見たことが無い。」
 マサムネ「だったらなぜっ!」
   ○○「恐らくは、自分でも意識しないうちに、自分の強さに酔っていたんだろう。」
 マサムネ「まさか、私に限って・・・!」
   ○○「長年負け知らずでそつなく鍛錬も積んでいる、そんな自分がよもや負けるはずがない。
       そんな意識が、いつの間にかマサムネの心の中に出来てしまったのさ。」
 マサムネ「そんな・・・。私は、私は・・・。」
   ○○「実力のある武芸者ほど、そういう状況に陥りやすいみたいだ。・・・それで命を落とした部下を何人も見てきたからな。」
 マサムネ「命・・・。」
   ○○「いいか、確かに今回はあの女に負けたかもしれない。だけど、たった一度の負けで取り乱すなんて、マサムネらしくないぜ。」
 マサムネ「・・・・・。」
   ○○「俺の知ってるマサムネは、どんな困難も打ち勝ってきた。
       ・・・その目を失った時だって、最初は死にそうなくらい悲しんでいたのに。幼いお前はちゃんとそれを乗り越えた。
        俺はそれを知っている。ずっとお前のそばでお前を見てきたんだからな。」
 マサムネ「○○、アナタ・・・。」
   ○○「だからたった一度負けたくらいで、取り乱すなんて、お前らしくないんだよ!」
 マサムネ「・・・。」
   ○○「分かったら、ちゃんと身体休めとけよ。自暴自棄になるなんて、俺が許さないからな!じゃあな・・・。」

 そう言うと俺は、まだ気持ちの整理がついていないマサムネを一人残し、道場を後にした。
333名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/14(月) 00:12:17 ID:Lmo/du1E
マサムネ物語GJ過ぎるよ!!!わっふるわっふる!!!正座して続き楽しみにしておりますぞ!!
334オウガイ夢想:2008/07/14(月) 00:35:17 ID:ichoTB5V
俺「…そうだ、俺も勝利のおまじないを知っているんだ」
オウガイ「ほう…それは一体ど………〜っ!!」

振り向いたオウガイの唇を奪う。
数秒ほど後、名残惜しそうに唇が離れる。

オウガイ「…っ!馬鹿者!戦神の前でこのような、はしたない…」
俺「そういう割にはあんまり抵抗しなかったみたいだけど」
オウガイ「むぅ…ヤスヒロは意地が悪い……んっ…」

もう一度お互いに気持ちを確かめ合うように、重なり合う唇。

俺「…効くといいね」
オウガイ「まったく…こんな強引な奴だとは思わなんだ…」

そういって拗ねた顔をしてみせる。そんな顔もまた可愛いから困ってしまう。
「だが…悪くはないまじないだ」そう呟くと、俺にもたれかかってきた。

オウガイ「正直なところ、全ての武将と戦う羽目になるかもしれぬ闘いだ。自信があると言えば嘘になる。
      だが、ヤスヒロが待っていてくれるのだ…無様に負けはせぬ」
俺「うん…必ず無事に戻ってきてね…榛名も大事だけど、それ以上に俺はオウガイが大事だ…」
オウガイ「ふふ、嬉しいことを言ってくれるではないか。その場に居合わせぬことを後悔するかもしれぬぞ?
      こう…敵武将をバッタバッタとなぎ倒してだな…それはそれは見るも爽快な…」

刀を振り回す仕草をしながら笑うオウガイ。やっとオウガイに笑顔が戻った感じだ。
うん、やっぱりこうでなきゃ。
335:○○の中には好きな名前をどうぞ:2008/07/14(月) 00:51:54 ID:JcIczfF7
>>332続き
 
 結局その日は、もうマサムネと顔を会わせる事は無く、部屋に戻った俺はどっと疲れがでて、気を失うように眠ってしまった。
目を覚ますと既に次の日の早朝になっていた。日はまだ昇っていないが、東の空はもう明け始めている。
 
   ○○「やべ、寝すぎたか。結局昨日は何も出来なかったな。」

 少し早いが、身支度を整え部屋を出た。昨日の出来事もあり、朝の空気を吸って気分をすっきりさせたかった。

   ○○「昨日はさすがに言い過ぎたかな・・・。でも、仕方ないよな。」

 そう昨日のことを思い出しながら、自然と俺の足は道場に向いていた。
  
   ○○「む・・・。ここにきて何をしようってんだ、俺は。」

 誰に聞かせるでもなくつぶやいた俺は、自分自身に苦笑しながら道場の戸を開けた。

   ○○「・・・・・よう。」

 道場の戸を開けると、朝の稽古でかいたであろう汗を、手ぬぐいで拭いている人物と目が合った。

 マサムネ「・・・今朝は早いのね。珍しい。」
   ○○「まあ、な。お前も早いじゃないか。もしかして・・・。」
 マサムネ「私はいつもこれくらいの時間には道場にいるわ。・・・心配しなくても、ちゃんとあの後休んだわ。」
   
 そういうとマサムネは、後ろに束ねた髪をなびかせた。朝日に照らされた髪がキラキラ輝いていた。

   ○○「その・・・、なんだ。昨日は言い過ぎた、スマナイ。」
 マサムネ「別に、いいわ・・・。冷静に考えれば本当のことだもの。アナタは悪くないわ。」

 そう言ったマサムネの顔は昨日とはまるで別人に見え、憑き物が落ちたように晴れ晴れした顔をしていた。

   ○○「つい、お前のことだから熱くなっちまった、悪かった。」
 マサムネ「もう、本当にもういいって言ってるでしょ?・・・あの後冷静にアナタの言葉を考えたの。」
   ○○「・・・・。」
 マサムネ「確かに、私の中に無意識のうちに他者を見下す気持ちが芽生えてたのかもしれない。
       いや、きっと実際にあったんだわ。でも気づかないフリをしていた。私に限って、ってね。」

 微笑を浮かべたマサムネは、手にしていた木剣と手ぬぐいを床に置き、自身も壁に背を預け床に座った。
俺も、マサムネの隣に腰を下ろし、黙ってマサムネの言葉を聞いた。

 マサムネ「でも、その慢心をあっさりあの女に打ち砕かれた。アナタにもね・・・。」
   ○○「・・・・・。」
 マサムネ「昨日は取り乱して悪かったわ。あなたにひどい事を・・・。」
   ○○「別に俺は気にしてないぜ。主の怒りをを受け止めるのも、家臣の大事な役割だからな。」
 マサムネ「くすっ、本当にあなたって人は・・・。○○がそばにいてくれて、よかった・・・。」
   ○○「ん、そ、そうか?まあ、そのなんだ、元気になったみたいで良かったな。ははは。」
 マサムネ「ええ。そうだ、ちょっと手合わせお願いできるかしら?」
   ○○「え?今からか、でも・・・。」
 マサムネ「大丈夫よ、・・・昨日みたいなことにはならないから。仮にそうなったとしても、今度は本気で打ちのめしてもらってかまわないわ。」
   ○○「そうか・・・。わかった!では、いざ!」
336名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/14(月) 01:48:47 ID:nyz/h484
オウガイもマサムネもъ(゚Д゚)グッジョブ!!
わくわくフルぼっ起しながらわっふるわっふるしてます
337オウガイ夢想:2008/07/14(月) 02:28:53 ID:ichoTB5V
???(はぁ〜、数々の拷問の訓練をしてきた私でも、この熱さには耐えられないよ…)

道場の入り口で佇む青装束の忍者。出陣の準備が整ったため、オウガイを呼びに来たのだった。
主の幸福な一時を邪魔するわけにはいかない…
しかし、それ以上に出陣を遅らせるわけにもいかない。仕方なく扉を叩く。

トントン
???「オウガイ様、準備が整いました」
オウガイ「あ、あぁすまぬな。すぐ向かう」

奥から声がする。これ以上急かすのも野暮なことだし、私は去ることにしよう。

   ──────────────────

オウガイ「では…いってくる」
俺「気をつけてね。特上の酒と肴を用意して待ってるよ」
オウガイ「ふふ、大量に用意しておくがいい!」

すっかり戦国乙女の顔になったな。俺が何を言うまでもない。
正門まで部隊を見送りに行く。きっと皆無事に帰ってきてくれることだろう。

ドドドド…

皆行ってしまった。あとは祈るだけだ。

ムラサメ「まぁ、彼女の事だから、まず負けることはないと思うわ…」
俺「うん、俺もそう思うよ」

後ろからムラサメが声をかけてきた。俺の護衛のために残ってくれたようだ。

俺「ムラサメは、戦いに行かなくてよかったの?それと榛名も…」
ムラサメ「別に戦いを好んでるわけじゃないわ…。それに、目指すところは同じだから
      こちらの誰が榛名を持とうが関係ないわ…ふふ…」

そう言って笑う彼女の目の奥に違和感を感じた…
338:○○の中には好きな名前をどうぞ:2008/07/14(月) 03:03:05 ID:JcIczfF7
 マサムネと対峙した俺は何か違和感を感じていた。いつものマサムネとは全く違う、昨日はもちろん、
今までのマサムネからは感じたことの無い気配を感じていた。

    ○○「(こいつはマジにならないといけないな。それでもどうだか・・・。)」
 
 そう思った刹那、マサムネが一呼吸して全身に力をこめた。

    ○○「(くる!)」
 マサムネ「すう・・・。はあああっ!」

 マサムネの攻撃に備え身を構えようとしたその瞬間。俺の手からは獲物の重さがなくなっていた。

    ○○「なっ!?」
 マサムネ「まだまだ!双竜連斬!」
    ○○「うおっ!」

 その瞬間、俺の視界が真っ白になった。

 マサムネ「ごめんなさい・・・。つい熱くなってしまって。」
    ○○「ははは、なあに何のこれしき。(よく生きてたな俺・・・。)」

 マサムネ渾身の必殺技を何とか受け止めた俺であったが、さすがにその威力に耐え切れず体勢を崩し
頭を豪快に床に打ちつけ、軽い脳震盪を起こしてしまった。よくその程度で済んだと思っている。
だが、そのおかげで(?)今はマサムネの膝枕の上で介抱されている。

 マサムネ「ほんとうに、アナタには昔から迷惑をかけてばかりね。ゴメンナサイ・・・。」
    ○○「だから気にするなって。それが、俺の役目なんだから。」
 マサムネ「でも・・・。」
    ○○「(ほんとにコイツは、一度そう思うときかないんだから。そうだ!)マサムネ、ちょっと頭下げてくれる?」 
 マサムネ「え?こうかし―」
 
 少し下がったマサムネの頭を片手で押さえ、逆に俺は頭を少し上げ、マサムネと俺の唇を重ね合わせた。

 マサムネ「!?」
    ○○「今ので、全部チャラってことで。おっと、もう何もきかねえからな。あーいたいいたい。」
 マサムネ「○○・・・。」

 そういって俺は顔を横にそむけ、マサムネの顔をなるべく見ないようにした。
一方マサムネは、ほほを赤らめ、指先でまだ余韻の残っている唇をなぞっている。

    ○○「(はあ〜!ビックリしたぁ!我ながらなんと大胆な!)」
 マサムネ「あの・・・、○○。」
    ○○「あ、ああ。何?」
 マサムネ「昨日アナタに言われたことで、思い出したことがあるの。」
    ○○「俺、何か言ったか?」
 マサムネ「この右目のことよ。昔この右目を失った時、昨日と同じように、怒りながらも励ましてくれたわね」
    ○○「そうだっけ?全然覚えてない。」
 マサムネ「そういうと思ったわ。あの時、○○が言ってくれたこと、一生忘れない。」
    ○○「へ〜。俺そんなにいいこと言ったのか。なんていったんだ?教えてくれよ。」
 マサムネ「・・・イヤよ。自分で思い出しなさい。」
    ○○「え〜いいじゃん!教えてくれよぉ!」
 マサムネ「絶対にイヤ。アナタも自分のことは自分で解決しなさい。」
    ○○「くそう。しかし、ほんとになんていったんだ俺?ブツブツ」
 マサムネ「ふふふ。」

 そう、私が右目の光を失ったあの日、○○。あなたは―。
339名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/14(月) 03:14:24 ID:nyz/h484
フルボッキ(´∀`∩)↑age↑
オウガイ夢想もマサムネも最高です
こんな時間でもわふわふして待ってます!
340名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/14(月) 03:24:28 ID:W76PI0jT
ガッフルガッフル
341:○○の中には好きな名前をどうぞ:2008/07/14(月) 03:46:31 ID:JcIczfF7
>>338続き

 マサムネ「くすんくすん。」
    ○○「おい、マサムネ、もう泣くなよぉ。」
 マサムネ「だって、だってぇ。私の目片方見えなくなっちゃったんだもん。それに、みんな馬鹿にするし。」
    ○○「そんなの気にするなよぉ〜。マサムネはマサムネじゃんかあ。」
 マサムネ「でもぉ・・・。くすん。」
    ○○「だから泣くなってば!あ〜っと、ん、よし!決めた!おい、マサムネよく聞け!」
 マサムネ「え、なに・・・?」
    ○○「いいか良く聞け?これから俺がお前の右目の代わりになってやるよ!それから、お前をイジメるやつ全員やっつけてやる!」
 マサムネ「え、それ、ほんと・・・?」
    ○○「おう、ほんとだ!男に・・・、えっと。そうだ!男に二言はねえ!」
 マサムネ「じゃあ約束だよ?○○はずっとアタシのそばにいるんだよ?」
    ○○「任せとけ!ずっと一緒だかんな!一生お前のこと守ってやるよ!」
 マサムネ「うん!えへへ〜。あ、じゃあお礼に、アタシが大人になったら○○をお婿さんにしてあげる!」
    ○○「おむこさん?なにそれ?」
 マサムネ「えへ〜秘密だよ〜。」
    ○○「え〜いいじゃん!教えてくれよぉ〜。」
 マサムネ「ダ〜メ。○○にはまだ早いよぉ〜。」
    ○○「何だよ、同じトシじゃんかぁ!ケチ〜。」
 マサムネ「ふふふ。」

 幼い日の他愛も無い約束。でも、あの日のあの言葉はまだ私の中でずっと生きている。
それに、アナタは覚えて無くてもちゃんと約束を果たしてくれた。・・・・私のほうの約束は、まだ果たせそうにないわね。
まだまだ先になりそうだけど、その日が来るのを楽しみにね。その時アナタは、どんな顔で応えてくれるのかしら?

    ○○「あ〜、ワカラン!なあ〜、マサムネ教えてくれよぉ〜。」
 マサムネ「ダメよ。はい、もうこの話はおしまい。」
    ○○「へいへい。しかし、一晩で随分動きが良くなったな、まるで別人だ。」
 マサムネ「ええ、弱さをね、受け入れたのよ。まずあの敗北をしっかり受け止めて。そこから自分を見つめ直したの。」
    ○○「ほ〜、すげえな。簡単そうだが、並みのことじゃない。さすがだねえ。」
 マサムネ「もう、真面目に話してるのよ。そしたら、何かスッキリして、あんなに動けるようになったのよ。」
    ○○「そっか、なんにしても良かった良かった。」
 マサムネ「そうね。そういえば、アナタにどうして聞きたいことがあったんだけど。」
    ○○「んあ?なんだ?」
 マサムネ「アナタ、普段の稽古で、その、手を抜いて、ないわよね?」
    ○○「ああ、抜いてないよ。これホント。いつもヒヤヒヤしてる。」
 マサムネ「そう・・・。でもあの時、アナタはあの女の全力の攻撃を受けきったわ。
       私は油断したから不覚を取ったのだとしても、逆にアナタはなぜ実力では及ばないはずの相手と互角に?」
    ○○「あ〜、そりゃあお前、その、あれだ。・・・大事な人を守るためだ、火事場の馬鹿力もでるってもんだろ。」
 マサムネ「○○・・・。うん!」
    ○○「お、おい!何だイキナリ!」

 急に笑顔になったマサムネは、俺の頭を抱え込む様にギュッと抱きしめた。
342名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/14(月) 04:03:06 ID:Lmo/du1E
起きててよかった…萌え死ぬかと思った…夢でマサムネたんといちゃいちゃ出来ますように…わっふわふぅ…
343:○○の中には好きな名前をどうぞ:2008/07/14(月) 04:29:17 ID:JcIczfF7
>>341続き。
 
 マサムネ「〜♪」
    ○○「あのう〜、マサムネ様?そろそろ話してほしいんですが・・・。」
 マサムネ「・・・今『様』をつけたわね?罰としてもうしばらくこのままよ。」
    ○○「おいおい・・・。(こりゃしばらくは何言ってもダメだな。好きにさせとくか。)」

 上機嫌に俺を抱きしめるマサムネだったが、道場の方に数人の話し声が近づいてきた。

  家臣1「マサムネ様だいじょうぶかな〜。戦から帰るときからなんか様子おかしかったし」
  家臣2「○○様ともお話にならなかったんでしょ?なんか心配」
  家臣3「でも、こんな時こそ私達がしっかりしないと!まずは剣の稽古で特訓よ!」
  家臣達「お〜!」

          ガラッ!

   ○○「・・・・・・。」
 マサムネ「・・・・・・。」
  家臣達「・・・・・・。」
 
    ○○「うわ〜、変なトコ見られたなぁ。なあ、マサムネ。ん?マサムネ?」
 マサムネ「・・・・・・。」
    ○○「お〜い、マサムネさ〜ん?起きてますか〜?」
 マサムネ「・・・・ないわ。」
    ○○「はっ?なんだって?」
 マサムネ「○○のことなんて知らないわ!」
    ○○「おわ!おい!何だ急に!落ち着けって!」
   家臣達「マサムネ様!落ち着いてください!キャー!」
 マサムネ「はあああああ!!!」

  ???「あらあら、熱々なお時間はもうおしまいかしら。でもどうやら、立ち直ったみたいね。
       そうでなくては、面白くないわ。これからあなた達には、存分に踊ってもらわないと困るのだから。
        まあ、しばらくはそうして楽しい時間を過ごしなさい。この先は、きっとそれどころじゃなくなるわ。うふふふ」

 そう妖艶な微笑を残すと、庭の木の上から道場内をノゾキ見ていた人影は、一陣の風を残しその場から消えた。
あとにはただ、青々とした葉桜の木の葉が、無数に舞っているだけであった。

 マサムネ「さあ剣の稽古よ!しっかり鍛えてあげるから覚悟しないしなさい!」
   ○○「いや俺はもう、おなかいっぱ―。」
 マサムネ「問答無用!いくわよ!」
   ○○「どわーーーー!」

  家臣2「マサムネ様、お元気になられたのですね!よかったですう!」
  家臣3「それでこそ我らがマサムネ様!凛々しくて素敵・・・!」
  家臣1「(ああ、お二人とも良い感じだったのに、また邪魔しちゃいました。ゴメンナサイ○○様ぁ!)」

 マサムネ「まだまだいくわよ!」
    ○○「いやもう、死・・・、アッー!」

 こうして、いつもの日常が過ぎてゆく。この先何が起こるかなんてわからない。
だけど、俺はただこいつのそばでこいつを守っていく。そうしなきゃいけない、そんな気がするんだ。
理由は良く分からないけど。

 マサムネ「これが終わったら、○○にアタシの魚料理ご馳走してあげるわ・・・。(と、耳元でつぶやいた)」
    ○○「お、おう。(相変わらずワカランやつだ。でもまあ、いいか。)
        さて!では、いっちょ気張るとしますか!」

       −−−−−−−−−−−−−−−−−−終−−−−−−−−−−−−−

相変わらず突っ込みどころ満載な内容ですが、どうかご容赦を。でわまた〜。
344名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/14(月) 04:46:53 ID:BPZmrPWV
>>343
GJすぎて涙でた


もちろん他の乙女も書いてくれるよな?な!?

345:○○の中には好きな名前をどうぞ:2008/07/14(月) 04:56:23 ID:JcIczfF7
>>344そうですね、何かいい妄想が浮かべばw
なにぶんまだ前回のとあわせ二本しかSSを作ったこと無いので稚拙な文章ですが、
楽しんでいただけて幸いです。どっかのエロゲやアニメで見たようなベタな内容のものばかりですが、
どうかご容赦を。
346名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/14(月) 10:26:17 ID:nyz/h484
>>345
( ´∀`)bグッ!
とてもよかったです
是非とも我が嫁
シンゲン嬢もかいてほしいなあ
347オウガイ夢想:2008/07/14(月) 10:31:09 ID:aYk6ct+C
ムラサメ「さ、後は戦果を期待するだけ…中に入ってゆっくりと待ちましょう…」
俺「うん…」

城内に入るとムラサメはどこかに行ってしまった。俺を護衛するとか言ってたのに…
それに、ムラサメと二人きりになることはなかなかないので、色々話とかしたかったのにな。

城には、うちの兵の他にムラサメ・コタロウ両軍の兵士もいたため、他愛もない話をして過ごしていた。
コタロウのどじ話や、ムラサメの外国物コレクションの話など、色々聞けた。
話題がコタロウの牛乳秘話に差し掛かる頃、一人の兵が俺の元へやってきた。

兵士「ヤスヒロ殿…ムラサメ様がお話があるとかで…客間にてお待ちでございます」
俺「ムラサメが…?うん、わかった、すぐいくよ」

どこにいったのかと思ったら、客間にいたのか。話って一体なんだろう…。
色々考えをめぐらせている内に、客間の前まできた。
襖の端を軽く叩く。    トントン

俺「ムラサメ?俺だけど…」
ムラサメ「どうぞ、お入りになって」

スーッと襖を開け、中に入る。
甘い匂いが鼻をくすぐる…香でも焚いているのだろうか。
奥の机では着物に着替えたムラサメが、なにやら書物を手にしている。
あれは…コタロウの持っていた、榛名についての本だろうか?
ムラサメの近くまで行き、座って尋ねた。

俺「なんか話があるとかで…どうしたの?」
ムラサメ「えぇ…あなたに少しお聞きしたいことがありましたの」

こちらを向き直るムラサメ。…見返り美人とでもいうのだろうか、ムラサメには女性的な妖艶な美しさが
半端でないくらいにある。どんな男でも彼女にかかればイチコロだろう…

ムラサメ「あなた…自分の不思議な力とやらを実感したことはあるかしら?」
俺「いや…ないけど…」
ムラサメ「そう…まだなのね…」
俺「それって…どう…いう…」
ムラサメ「ふふ…気にしなくていいのよ…」

妖艶な笑みを浮かべるムラサメの、薄く紅の塗られた唇の動きに、俺はなぜか釘付けになる。
意識がなんだか朦朧としてきた…身体も…なんだか痺れるような感覚が…
おかしい…まさか…あの香が…?なぜこんなことをムラサメが…?

俺「ムラサメ…これは…い…いったい…」
ムラサメ「…中国から取り寄せた香だけど…お気に召していただけたかしら?」

立ち上がれない…座っているのも一苦労だ…我慢しきれず、俺は倒れこんでしまった。
ムラサメが見下ろすその目により、恐怖と快感が入り混じった感覚が俺の全身を支配した。
348名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/14(月) 11:20:03 ID:UG0W8FHW
ま、まさかムラサメ嬢がヤスヒロの筆おろしをする気では・・・・
わっふるわっふるわっふるわっふるわっふるわっふるわっふるわっふる・・・・フゥッ
349名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/14(月) 12:32:02 ID:hJSUv7Pl
あれ、オウガイ夢想、何パターンか話の予想してたのに、
何か予想外の展開になってきたぞw

すげえな、さすが面白い話を書いてるだけのことはある。
350名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/14(月) 15:43:02 ID:ySlqh921
>>348
賢者モード突入には早すぎるぞwww
351名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/14(月) 23:25:53 ID:UG0W8FHW
熱帯夜もわふわふして待てば苦ではない
オウガイわっふるわっふる
352名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/14(月) 23:37:36 ID:8Y6j2eVH
>>345
GJすぐる( ´∀`)b・・また乙女をうつ楽しみが増えた。
自分は是非ともケンシンの話を見たいです。

なんというか、良い雰囲気で邪魔が入るシュチュがベタでも良すぎる。
んで男側が鈍感とかツボ杉です。
353オウガイ夢想:2008/07/15(火) 00:58:47 ID:9yafu0MF
あおむけに倒れたヤスヒロに、ムラサメはゆっくりとまたがった。
そしてヤスヒロの顔に、自らの顔を近づける。ムラサメの長く綺麗な髪がヤスヒロの頬をくすぐる。

俺(うぅ…、一体…どういう…ことだ…なぜ…こんな…)

意識がおぼろげにある中で、まとまらない考えを頭の中に巡らせる。
しかし、香の効果か、目線はムラサメのはだけた胸元や、艶のある唇に向いてしまう。

俺(それでも…こんな…こんなことは…許されるわけ無いんだ!)

ムラサメ「ふふ…」

必死に顔を背けるヤスヒロの耳に息を吹きかけるムラサメ。

ヤスヒロ「うぁ…っ!」
ムラサメ「少しだけ…我慢なさい」

強引に顔をこちらに向け、唇を重ねようとしたその瞬間…

ヤスヒロ「オウ…ガイ…」
ムラサメ「……」

ムラサメは顔を上げると、ヤスヒロを見下ろした。
視線は定まらず、意識が朦朧としているのが見て分かる。
そんなヤスヒロを見て、ムラサメは先刻の事を思い出していた。

 ────────────────────

ヤスヒロが訪れる少し前の道場にて…
オウガイはムラサメを呼び出していた。

ムラサメ「どうしたの?いつもなら祈願の邪魔になるって、人払いしているのに…」

入り口に寄りかかりながら、座禅を組み祭壇に向いているオウガイの背中に言葉を投げかける。

オウガイ「ムラサメ…お主…どこまでわかっているのだ?」

その大きな背中の向こうから、意表をつく言葉が返ってきた。

ムラサメ「…なんのことかしら」
354オウガイ夢想:2008/07/15(火) 01:25:45 ID:9yafu0MF
オウガイは前を向いたまま、背中越しに話し続ける。

オウガイ「大方、ヤスヒロと榛名の関係について、なにかわかったことがあったのだろう」
ムラサメ「…なぁんだ、お見通しってわけね」
オウガイ「昔からの腐れ縁だしな…それにお主の行動には、いつも何かしら意味があるからな。
      多分だが、榛名を手に入れるためには、ヤスヒロの不思議な力とやらを目覚めさせる必要があるのだろう」
ムラサメ「…無関心を装っておいて、ずいぶんと理解してるじゃない…流石ね」
オウガイ「どのような方法で目覚めさせるかは知らぬが…塔に行かずにここに残るということは
      それを成す自信があるということだな」
ムラサメ「まぁ…まだ仮説の段階ではあるけど…どんな方法かは聞かないの?」

オウガイはこちらをゆっくりと振り向いた。

オウガイ「聞けば応えるわけでもあるまい…それに、お主を信じているからな」

太陽のような笑顔…そう…私はこの笑顔をずっと近くで見てきた。
信じるという事…信頼できる仲間…それをこの私に与えてくれたのはオウガイだ。

オウガイ「とりあえずは、我が榛名を塔から持ち帰ればよいのだろう?」
ムラサメ「ま、そういうことね…」
オウガイ「ではヤスヒロの方は任せたぞ。本当なら離れるのは不安で寂しいところだが…
      お主なら心配あるまい」
ムラサメ「……」

どういう方法か知ったら猛反対するでしょうけど…
時折鋭いところを見せるのに、こういうことに関してはどうにも昔から鈍感なのよね…

 ────────────────────

ムラサメ「…なんだか気が変わっちゃったわぁ…」

ヤスヒロの上からどこうとすると、お尻に何だか固いものが当たる。
後ろを見てみると…まぁ案の定。

ムラサメ「…はぁ、まったく…人の気も知らずに…」

やっぱり前言撤回。ちょっとだけ意地悪しちゃおうかしら。
ホッとした感じのヤスヒロの唇を一瞬のうちに奪う。

ヤスヒロ「!!む、むぅ〜〜!!」
ヤスヒロ(な…やってしまった…というか…キスがうますぎる…やばい…脳がとろけそうだ…)

そのままの状態で、そっとヤスヒロの首筋の痣に手を触れる。
火傷するほど熱くなっている。
ん…とりあえずは仮説が立証されたと見ていいのかしらね…
355:○○の中には好きな名前をどうぞ:2008/07/15(火) 01:44:42 ID:KeZxQHla
   −−−−−−−−−−−素直になれない二人・シンゲン様との夕餉編−−−−−−−−−−−−−−−−

 目の前に山と積まれた書類の束がもの凄い勢いで片付けられてゆく。

    ○○「さて、一通り片付いたかな。じゃあ、これとそっちの書類は各部署に持っていってくれるかな?」
   部下1「はい♪わかりました。」
   部下2「○○さまぁ〜、こちらの分はどうしましょう〜?」
    ○○「ああ、それは明日俺が、直接シンゲン様の所に持っていくから、気にしないでいいよ。」
   部下2「はあい、わかりましたぁ〜。」
   部下3「では、こちらの方は私にお任せください。すぐに処理いたしますので。」
    ○○「うん、ありがとう。じゃあ今日はもうこれでいいよ。皆お疲れ様」
   部下達「しつれいしま〜す。」

 三者三様の笑顔を残して、俺直属の部下の女の子たちは部屋を後にした。

    ○○「ふ〜。そろそろこの城に来て半年か。栄えているだけあって、相変わらず仕事の量が多いな。」

 俺は○○。この武田家に仕えて半年になる軍師兼お館様専属の料理人だ。
忘れもしない半年前。その時の俺は、全国各地の大小様々な勢力をこの目で見て、使えるべき主を捜し求めて放浪の旅を続けていた。
と、口で言うのはカッコイイが、その実情は終わりの見えないみじめな旅を続けていたにすぎない。
そんな時にここ、武田家の当主「武田シンゲン」様に出会い、運よくシンゲン様に認められ、軍師とお館様専属の料理人として仕えることになった。

    ○○「さて、そろそろ俺もシンゲン様の所に行くとするか。」

 そろそろ夕餉の時刻、シンゲン様には毎回夕餉を作ることを命じられている。シンゲン様は食べる事に目が無い。
食事の時間を何より大切にし、楽しみにしている。今日は少し仕事が押してしまったから、シンゲン様のご機嫌が心配だが・・・。
そうこうしているうちに、シンゲン様の部屋の前についた。

    ○○「よし・・・!シンゲン様、失礼いたします。」

 意を決してシンゲン様の部屋に入るやいなや、目の前に巨大な軍配が現れた。
356:○○の中には好きな名前をどうぞ:2008/07/15(火) 01:45:48 ID:KeZxQHla

 シンゲン「遅いっ!もう半時もすぎているぞ!もう腹が減った〜!早く夕餉を作れぇ〜!」
    ○○「ぐおおお・・・、いい加減腹が減ったからって軍配で叩くのやめて下さいよ!痛いじゃないですか!」
 シンゲン「うるさい!うるさい!もう腹が減って死にそうなんだよぅ・・・。早く作ってくれよぉ・・・。」
    ○○「分かりました、分かりましたよ!分かりましたから、涙浮かべて弱弱しい声出すのやめて下さいよ・・・。」
 シンゲン「だってさぁ〜・・・。」

 あまりの空腹で涙目になったシンゲン様が床にへたり込み、上目使いでこちらを見て夕餉の催促している。
シンゲン様は空腹が極限まで達すると普段の豪快な性格が一変し、まるで幼い女の子のように駄々をこねる。
しかも、その様子が普段の様子と余りに違い、思わずこちらが恥ずかしくなるくらいの破壊力を持っている。

    ○○「じゃあ今すぐ作りますから、大人しく待ってて下さいね?」
 シンゲン「うん・・・、分かった・・・。早くだぞぉ・・・。」
    ○○「はいはい、じゃあ作ってきますけど、何か希望はありますか?」
 シンゲン「肉!肉が良い!美味い肉が食べたい!」
    ○○「・・・まあ、聞くだけ無駄でしたね。では失礼します。」
 シンゲン「おう!早くなぁ!」

 全く、子供みたいに無邪気に笑っちゃって・・・。さてと、今日は何を作りますかね・・・。
その後すぐに料理を完成させ、シンゲン様のもとに持っていき一緒に食事をとった。

 シンゲン「うん!美味い!美味いぞ!ほんとにお前の料理は美味いなぁ!おかわりぃ!」
    ○○「それはどうも、・・・ってもうおかわりですか?ちゃんと噛んで食べてくださいよ、もう。」
 シンゲン「分かってる分かってる!うん、美味い美味い!」
    ○○「ああほら、ちゃんと野菜も食べてくださいね。はい、次のおかわりですね・・・。」

 ほんとにおいしそうに食べるなこの人は、まあこのぐらいおいしそうに食べてくれると、作った甲斐もあるってもんだ。

 シンゲン「はあ〜、食った食ったぁ!ご馳走様!」
    ○○「はい、お粗末さまでした。」
 シンゲン「あ〜、食ったら熱くなってきたなぁ!」
    ○○「ちょ、イキナリ脱がないで下さいよ!」
 シンゲン「ん?何がだ?ちょっと上脱いだだけじゃないか。さらしも巻いてるから見えないぞ?」
    ○○「そういう問題では・・・、まあいいです。自分は後片付けしてきますから、失礼しますね。」
 シンゲン「ん、わかった。あふ〜、食ったら眠くなったなぁ。もう寝る。おやすみな、○○。」
    ○○「もうですか・・・。お、おやすみなさい。ああ、寝る時にちゃんと灯は消してくださいね?」
 シンゲン「分かった分かった。ふあ〜あ・・・。」

 そういうとシンゲン様はさっさと寝室に姿を消した。どうせ灯は消し忘れるだろう、後片付けが済んだら見てみるか。
そうして俺は夕餉の後片付けをするため、台所へと向かった。
357名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/15(火) 01:48:13 ID:soM083c2
わっふるわっふ…

フゥ…

358オウガイ夢想:2008/07/15(火) 01:50:17 ID:9yafu0MF
そっとヤスヒロの唇から離れる…間をツーッと糸が引く。

ムラサメ「さ、これでおしまい…続きはオウガイに任せるわ…」
ヤスヒロ「う…ムラサメ…なんで…」
ムラサメ「ふふ、二人だけの秘密…持っちゃったわね?」
ヤスヒロ「いきなりこんなことしといて…そりゃないでしょ…」
ムラサメ「冗談よ冗談…」

…そういって俺の上からどくムラサメ。
意識もやっとハッキリしてきた…身体も何とか動きそうだ…

俺「うっ…」

とはいえ、起き上がるのも一苦労だ。

ムラサメ「ちょっと香が効きすぎちゃったかしら?」
俺「…説明してくれよ。なんでこんなことを…?」
ムラサメ「…あなたの重荷になるからあまり言いたくはないけれど…」

ん〜、と迷うような仕草をするムラサメ。う、可愛い…いや、そんな目で見ちゃいけない。
しかし、あんなことされた後だから余計に…。ごめん、オウガイ…

ムラサメ「…とりあえず、あなたが榛名に関係があるのが濃厚…ということだけ教えておくわ」

…え?浮いた思考を吹き飛ばすような強烈な衝撃。そんな…関係なかったんじゃないのか…?

ムラサメ「あまり深く考えないことね。全てが分かるのは、オウガイ達が戻ってきてから…」
俺「…ほんとに…ほんとに関係が…?」
ムラサメ「…関係がないとは言い切れない状況…ってことよ。オウガイもそう思ってるわ」

敵にもその関係性が知られると、より命を狙われることになる…とムラサメは付け加えた。
一難去ってまた一難…一体俺は何なのだ…?
359名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/15(火) 06:25:00 ID:urCidQMb
わっふぅ‥‥
360名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/15(火) 08:25:39 ID:+kV4HP2M
もう出勤前の憂鬱な気分を吹き飛ばしてくれる展開・・・・フゥッ
361オウガイ夢想:2008/07/15(火) 09:45:18 ID:ueOTzZaG
────── 一方その頃、樹海近辺

オウガイ「どうだ?」
???「はい…周辺に武田軍が展開していますね。もし榛名を他の者に獲られた場合に
     包囲してそれを奪おうっていう魂胆でしょうか」
オウガイ「ふむ…やはり武田は人海戦術に出るか」
コタロウ「短期決戦で榛名を手に入れ、一点突破ですぐに樹海を抜ける…これしかないでしょうね」
オウガイ「簡単に言ってくれる…だが、それしかあるまい。では引き続き敵軍の動きを探っておいてくれ」
???「承知しました!」

武田の自慢の騎馬隊も、樹海ではその威力を発揮できまい…それだけは不幸中の幸いだ。
あとは…塔の内部、もしくは外周で武将同士の闘いになるだろう。

コタロウ「では、もう少し進軍しましょう。最適な場所まであと少しです」

コタロウは軍師としての才能もある。こういった場面ではやはり役に立つ。
我とムラサメであったら、そのまま突撃していただろうな…。

ムラサメ…か。そういえば城のほうでは二人は大丈夫だろうか…
なんだか胸騒ぎもするが、信じるほかない…きっとうまくやってくれているに違いない。

しばらく進軍した後、コタロウの指定した場所に陣を張る。
とりあえずは兵の疲れを取らねばならぬ。我も気を張っていたせいか、少々疲れた…。

オウガイ「少し…眠っても良いか?」
コタロウ「へぇ…珍しいですね、戦場で寝るなんて。いいですよ、時が来たら起こしてあげます」

座り込み、目を閉じる。ヤスヒロ…もうすぐだ…もうすぐ榛名を手に入れ…天下泰平の世に…
その時は我も刀を捨て、あなたの側で一人の女として生きよう…

  ──────────────────

コタロウ「オウガイ…武将勢に動きがありました。そろそろボクたちも向かいましょう」
オウガイ「ん、わかった…」

兵達の前に立ち、決戦に向けて檄を飛ばす。

オウガイ「これより、榛名を手に入れるため、封印の塔へ向かうわけだが…榛名ももちろん大事だ。
      だが、我にとってはそれ以上にお前達が大事だ。命を捨てようなどと思うな。
      必ず生きて戻り、太平の世を共に築こうぞ!」

兵達「「「「「オーーッ!!」」」」」

オウガイ「のわっ、大声を出すな!敵に悟られる!」
362名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/15(火) 12:31:04 ID:+kV4HP2M
仕事の休憩中にわふわふしてみる
オウガイ・・・・無茶苦茶魅力的なキャラに育ちましたな!ムラサメ嬢ハアハア
パチ台でもオウガイが天下泰平を築くバージョンを出してほしい
363名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/15(火) 19:40:13 ID:QAB6yhog
>>355
新作早くもktkr
シンゲン・・本当に良くケンシンから図柄変化して外れます。
でも当たったときの「よっしゃあ!!」かっこよす・・。

次はケンシンもお願いしまふ。
364オウガイ夢想:2008/07/15(火) 20:31:15 ID:ueOTzZaG
  ───── 封印の塔前 ─────

シンゲン「ん、ここか…?」

後方に闘っている部隊を残し、シンゲンは一人で塔の前にやってきた。
まだ誰も来ていないようだな…ならば榛名をとっとと頂いちまうか…

シンゲン「…と、そうもいかないみたいだな…誰だ!」

シンゲンは手にした軍配を振り上げ、衝撃波を起こした。

???「ちっ!」

茂みを衝撃波が襲うと、中から風のように一つの影が躍り出て、そのままシンゲンの方へ向かう。

ガキーン!! 軍配で受け止めたその攻撃は…槍だ。

シンゲン「…てめぇ、ケンシン!」
ケンシン「大人しく我が槍の餌食になればよいものを!はぁぁ、雷光連撃槍!!!」

く!こんな至近距離で技を許すとは!!
かろうじて受け止めたものの、数発はかすってしまった。

シンゲン「ぐっ…ってぇなぁ!!」
ケンシン「ふん、口ほどにもない!!」

更に襲い掛かろうとしたその瞬間…空中高く人影が舞った。
そしてそのまま二人に襲い掛かる。

???「どりゃああああぁぁ!!!」
シンゲン「くっ!」
ケンシン「うっ!」

ドガァアッァン!! 土煙の中から現れたのは、燃えるような赤い長髪…ノブナガだ。
後ろにはミツヒデもいる。

ノブナガ「へっ…貴様ら…まとめて相手をしてやろう!!」
???「お言葉に甘えますわ!!」
ノブナガ「うぉっ!?」

ヒュン!! かろうじて避けた矢は、咥えていたキセルのすぐ横を飛んでいった。

ノブナガ「貴様…ヨシモト!うつけの分際で我に逆らおうとは!!」
ヨシモト「なんとでも言うがいいですわ!!」
ミツヒデ「ノブナガ様…あやつは我におまかせを…ん?」
365オウガイ夢想:2008/07/15(火) 20:44:09 ID:ueOTzZaG
大きな塊がこちらに向かってくる。
ミツヒデは飛び上がり、無数のクナイを投げつける。

ミツヒデ「はぁぁ…朱雀剛爆砕!!」

その無数のクナイの間を大きな塊と小さな影はかいくぐって来る。
着地したミツヒデの隙を狙い、大きな塊が襲ってくる。

???「やああぁぁぁ!!!」
ミツヒデ「くっ…!!」

ドガアアアアン!! 派手に地面が抉り取られた。かろうじて避けたミツヒデの視線の先には
大きな瓢箪の得物を持つヒデヨシと、後ろをついてきているイエヤスがいた。

ヒデヨシ「へへーん!簡単にやられないもんね!!」
イエヤス「…あ」

月明かりの中を一陣の風が通り抜けたと思うと、イエヤスの杖に衝撃が走る。

キン、ジャキーン!!! 一瞬音ズレを起こすほどの素早い斬撃…
イエヤスの目の前には、隻眼だが鋭い眼光…マサムネがいた。

なんとか受け止めたイエヤスは、杖に力を込める。

イエヤス「うぅ〜…」
マサムネ「…っちっ!!」

バッと離れたマサムネ。杖から何か強大な力を感じたのであろう。

 ────── 偶然か必然か、塔の前に集った八人の敵武将…

そして、後方の茂みでは、2つの影が…

オウガイ「…まさか奴らが雁首揃えるとはな…」
コタロウ「う〜ん、全員相手にするには骨が折れますね…」
オウガイ「ま、放っておけば、奴らも互いに消耗する…それまで待つとしよう」
コタロウ「そうしましょうか」
366オウガイ夢想:2008/07/15(火) 22:04:54 ID:ueOTzZaG
互いに睨みあう敵武将達…
オウガイは考えていた。果たして八人が敵同士で闘うとなると、どういった様相を呈するのか…
見たところ、ノブナガとその腹心ミツヒデ…イエヤスとヒデヨシ…この二組は仲間と考えたとして…
やはり実力からすればノブナガ・ミツヒデあたりが生き残るのが筋か…

勝負は一瞬であった。
きっかけは、ささいなことだった。ヨシモトが短刀を落としたのだ。

ヨシモトが一瞬短刀に目をやる…その隙を待っていたかのように、マサムネが動いた。
一閃、ヨシモトの首に筋が入る。

ヨシモト「え…」   ビシュウウウウ!!!!!

血が飛び散り、ヨシモトはその場に倒れこんだ。
その血しぶきを突き破り、マサムネはシンゲンに向かった。シンゲンがその太刀筋を受ける。
…が、その横腹を深々と槍が貫通する。

シンゲン「ぐ…ごぶっ」  シンゲンも倒れた。

その勢いで、ケンシンはマサムネに槍の穂を向ける…が、そのマサムネの頬を切り裂き、クナイが飛ぶ。
クナイはマサムネの残った左目に直撃する。

マサムネ「ぐあああああぁぁぁっ!!!!!」

悲痛な叫び声をあげ、マサムネはのたうち回る。
ケンシンもそれに気を取られたが、瞬時にミツヒデに向かい怒りの顔で態勢を直す。
しかし、その一瞬がまさに命取りだった。
まばゆい光が走ったかと思うとケンシンの身体が宙を浮き、遠くの木に叩きつけられる。
イエヤスがいつのまにか印を結んでいたのだった…
のたうち回るマサムネの腹に、ノブナガはヒデヨシ達の方を向いたまま大剣を突き立てる。
声にならない声をあげ、マサムネは絶命した。

まさに刹那。あっというまに半数に減ってしまった。
なるほど…やはり組んでいる方が有利であったか。
そろそろ我らも出向くとするか…
367オウガイ夢想:2008/07/15(火) 22:25:42 ID:ueOTzZaG
(訂正:頬を切り裂かれたのは×マサムネ○ケンシン)

ん、どうも様子が変だ…。
オウガイは茂みから出かけたが、すんでのところで引っ込んだ。

ノブナガ「…ほう、どうやら半分に減ってしまったようじゃのう」
ミツヒデ「他愛もない…ふふ」
イエヤス「榛名は私たちのものです…」
ヒデヨシ「絶対に負けないんだから!」

じりじりと距離を詰め寄る四人。

ノブナガ「仲良し遊戯もそこまでじゃ!覚悟せ…ぐっ!?」

ノブナガの動きが止まる。その首筋には…クナイが刺さっている。
クナイを強引に引き抜き、ノブナガは般若の形相で後ろを振り返る。

ノブナガ「ミ、ミツヒデ…貴様ぁ!!」

くく…とミツヒデが笑う。

ミツヒデ「そのクナイには毒が仕込んでありますので…気をつけてくださいよ?ノブナガ様…ふふ」
ノブナガ「な…!?貴様、己が何をしたか…!!」
ミツヒデ「おっと、後ろに気をつけた方がいい…」

毒のせいもあるのか、反応が一瞬遅れたノブナガの身体は、弐、参回転し、地面に叩きつけられた。
ヒデヨシは振りかぶった大槌をドスンと地面に下ろした。

ヒデヨシ「さて…残るは、二人かな」
イエヤス「…え?」

ブン、と横に大槌を振る。すんでのところでイエヤスは避けたが…。

ヒデヨシ「ちぇ、残念〜」
イエヤス「ひどい…どうして…」
ヒデヨシ「榛名が目の前にあるってのに、なんで仲良しごっこしてるのさ。
      榛名を手に入れるのは一人…天下を獲るのは一人…でしょ?」

茂みから出かけたオウガイは落胆していた。仲間とは一体なんなのだ…

オウガイ「見たか、コタロウ…奴らは結局自分だけ榛名を取れればいいと思ってるのだ。
      仲間と偽り、裏切るなど…どうかしている」
コタロウ「…ボ、ボクだって…」
オウガイ「…え?」

オウガイは振り向いた瞬間、自分の腹が熱くなっていることに気付いた。
野太刀が己の腹を貫いている…?まさか…コタロウ…

コタロウ「ボクだって…榛名は欲しいんですよ?」

ニヤリと笑うコタロウ。まさか…そんな…信じていた仲間に…
耐え切れず倒れこむオウガイ。ここまできて…信じるものに裏切られ朽ちていくのか…
ヤスヒロ…ヤスヒロぉ…まだ我は…死にたくない…
368名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/15(火) 22:46:31 ID:QH6D4Azs
ま、まさかコタロウが…(゚Д゚)
わっふるわっふる。
369名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/15(火) 22:47:17 ID:+kV4HP2M
ま、まさかの急展開・・・・本当の戦が始まるとは(((゜д゜;)))
コタロウ許せぬ
オウガイガンガレ!
作者さんもガンガレわふわふ
370名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/15(火) 23:00:17 ID:Q49K8d50
>>367
>>ノブナガは般若の形相で

シリアスな展開なのに不覚にも吹いた
371名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/15(火) 23:03:28 ID:H9qR1cIo
う・・・なんか、続きを読むのが怖くなってきたよ僕・・・(つд`)
372オウガイ夢想:2008/07/15(火) 23:13:15 ID:ueOTzZaG
──── ハッ…?

な、なんだ…?あれ…?生きて…?
塔の前には、敵武将たちも…いる?全員立って…?随分うろたえているようだ。
後ろを振り向くと、コタロウが驚いた顔で身構えた。

オウガイ「これは…どういうことだ?お主、我の腹を…」
コタロウ「オウガイこそ!ボクの足を…」

どういうことだ…?幻…?幻覚を見せられたというのか?

オウガイ「幻覚…?だとすると奴らも見たというのか…」
コタロウ「この場にいる全員が…幻覚を見せられたというのでしょうか…一体誰に?何故?」

こんな幻覚を見せられたのでは、誰でも疑心暗鬼になってしまうだろう。
現に、ヒデヨシとイエヤス、ノブナガとミツヒデも、相当焦っている様子だ。

その時、封印の塔が唸ったような気がした。風のせいだろうか…
もしや…これも榛名の力だというのか…

オウガイ「もしこれが榛名が見せた幻覚だというのなら…一体何を示していると思う?」
コタロウ「ボクには想像もつきません…」
オウガイ「うむ…我もだ…」

そうこうしている間に奴らの間に緊迫した雰囲気が漂ってきた。
これでは、先ほどの幻覚どおりの展開になるのも時間の問題だ。
373名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/15(火) 23:56:26 ID:QH6D4Azs
幻覚でよかった、コタキュンがあんなことするはずないよ(・ω・)
作者もがんば〜続き楽しみに待ってますわっふるわっふる
374:○○の中には好きな名前をどうぞ:2008/07/16(水) 01:14:17 ID:wbgdPfSL
>>355続き。

 夕餉の後片付けを終え、侍女の女の子達に別れを告げ部屋へと戻った。
その前にシンゲン様の様子を見ておこう。どうせ灯を消し忘れているに決まってるんだから。
 そして、シンゲン様の部屋の前へ。既にすっかり夜になり、辺りはもうすっかり静かになっている。
シンゲン様の部屋は案の定、灯がついたままだ。まったく、火事にでもなったらどうするんだ。
    
    ○○「シンゲン様、起きてますか?入りますよ。・・・うわあ。」

 部屋に入った俺は思わず息を呑んだ。シンゲン様は既に夢の中だったが、その寝巻きは乱れに乱れ、
大事なところが逆に奇跡的に見えていないのが不思議だ。その光景に俺は思わず見入ってしまった。
 枕に抱きついて眠っているシンゲン様は、なんと言ってもその魅力的な脚線美を惜しげもなく露にし、
程よい大きさと張りのある胸を、枕に押し付けているのがなんとも・・・。また、見事にくびれたその腰に目を奪われずにはいられない。

    ○○「ハッ!いかんいかん!見とれている場合では。早く灯を消して部屋に戻ろう。」

 そうつぶやいた俺は、シンゲン様の部屋の灯を消し部屋を去ろうとした。が・・・。

 シンゲン「おい!○○!」
    ○○「は、はいっ!」
 シンゲン「おかわりだぁ!」
    ○○「・・・・・・はい?」

 そう叫んだ声のほうを振り向くと、気持ちよさそうによだれをたらして寝ている。・・・・・・寝言、なの?
寝言まで食事とは・・・、改めてその思い入れに唖然としながらも、掛け蒲団が完全にはだけてしまったので、
蒲団を掛けなおしにシンゲン様に近づいた。もう春になったとはいえ、まだ夜は冷える。風邪でも引いたら大変だ。
・・・・・なんか最近シンゲン様のお守り役みたいになってるな。まあ、いいか。

    ○○「ほらほら、風邪でも引いたらどうするんです・・・。」
 シンゲン「んふ〜♪おいしいぞぉ○○ぅ〜。」
    ○○「ほんとに幸せな顔して、まったくもう。ふふ。」
 シンゲン「よぉ〜し!ご褒美だぁ〜!」
    ○○「へ・・・?」

 そう寝言で叫んだシンゲン様は、蒲団を直しに近づいた俺の頭を強引に掴み胸元に引きよせた。
シンゲン様の胸が直接顔に当たる。それにシンゲン様の独特のにおいが鼻をくすぐる。

    ○○「や、柔らかい・・・。それに良い匂いだ・・・。って違う!シンゲン様?もしも〜し。」
 シンゲン「お〜、よしよし。良い子良い子〜。」
    ○○「ぐっ、は、離れない・・・。何て力だ。つーか、ほんとにこれ寝ぼけてるのか!?」
 
 どうやらシンゲン様は夢の中で俺の頭を撫で回しているらしい、そして現実の俺にも同じことをしている。
つーかなんて夢見てんだ、ぐおおお、は、離れん!このままでは色々とマズイ。
375オウガイ夢想:2008/07/16(水) 01:46:05 ID:DKllvwJc
シンゲン「ちぃっ!なんだったんだ今のは!」
イエヤス「……」
ヒデヨシ「イエヤスちゃん、あんなことしないよね…?」
ノブナガ「ミツヒデ…貴様に限っては、現実でも裏切りそうじゃのう…」
ミツヒデ「ふふ…まさか…ノブナガ様も人が悪い…」
ヨシモト「ちぃっ!このままじゃ埒が明きませんわ…!」

皆、明確な「死」を現実の如く体験し、動けないでいる。
そして裏切りという恐怖を…

だが我は…仲間を信じている。一人でずっと生きていけるほど強くはない。
だから怖くない。そして、今ではそんな我を信じて待つ者がいる…

コタロウ「あ、ちょっとオウガイ!」

我はまるで、住み慣れた城内の廊下を歩くが如く…ただ真っ直ぐに塔へ向かい歩いた。

ケンシン「…オウガイ!」
ノブナガ「ちっ、来やがったか…」
マサムネ「…!」

マサムネがこちらに向かって駆けてくる。
我は愛用の斬馬刀を眺めた。出来ることなら…

オウガイ「いつぞやの言葉をそのまま返そう…間合いが甘い!」

ガキーーン!!!!

マサムネ「ぐ、ぐぁっ!」
オウガイ「あばらが折れたな。その身体ではもう闘えまい…」

コタロウ(今のは…斬る寸前に刀を返した?なぜ峰打ちに…)

敵武将達の間を通り、塔の入り口へ向かう。
誰も止めようとしない…いや、止められないのだろう。マサムネをいとも簡単に、戦闘不能にしたのだから。

ケンシン「ま、待て!」
オウガイ「……」
ケンシン「はいそうですか、と通すわけにはいかぬ!やぁっ!!」

コタロウ(あ、あれは…雅・汪の構え…!)

バキィッ!!

ケンシンの槍の穂先、柄の部分も全て砕け散ってしまった。
へなへなとその場に座り込むケンシン。
376名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/16(水) 07:02:13 ID:ICnjwIrt
へなへなと座り込むケンシン
内股なんだろうな
ケンシンかわいいよケンシン
377名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/16(水) 07:26:30 ID:5PsQt0bx
やはりオウガイ様最高!
完璧な強さと慈悲の心も持っている器の大きいお方よの
378名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/16(水) 09:44:55 ID:ASCxCWKw
オウガイもシンゲンもわっふるわっふる!いつも楽しみに待ってます(゚ω゚)
379【び】:2008/07/16(水) 17:46:05 ID:TjjQNvYM
ケンシン「たまにはおねえちゃんとデートしない?」

http://imepita.jp/20080716/629480

俺「はっ? 何言ってんの」
ケンシン「えっ・・・おねえちゃんのこと、嫌い、なの?」
俺「そんなわけないだろ。ただ、その、世間体っつーもんが」
ケンシン「大丈夫よ、だって私達・・・」

http://imepita.jp/20080716/631250

にしても、連日暑いな。
みんなは体調崩さないように気を付けなよ。
380【び】:2008/07/16(水) 18:20:10 ID:TjjQNvYM
俺「マサムネ! ちょっとこのメガネをかけてくれ」
マサムネ「我は目は悪くないぞ」
俺「いいからいいから」
マサムネ「しかたのないやつだ。ん? 度は入っていないのか」
俺「これがホントの伊達メガネ!! アヒャヒャ」
マサムネ「言いたいことはそれだけか(ゆら〜り)」
381名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/16(水) 19:51:55 ID:Cs3hlygp
イエヤスにパイズリされてぇ
382オウガイ夢想:2008/07/16(水) 22:40:14 ID:uCSXYudo
シンゲン「うおぉっ!」

ガキーン!!

オウガイ「…くっ」
シンゲン「力勝負で負けるわけにはいかねぇんだよ!」

グググググ…

オウガイ「…なかなかやるな」
シンゲン「へっ…伊達に飯ばっか喰ってねーぜ!」

チラッと視界の隅に、印を結ぶイエヤスの姿が映る。
しまった…!しかしここで引いては…!まずい、来る…!

バキィッ!
イエヤス「…う…」
コタロウ「…ボ、ボクだって!」
ヒデヨシ「あぁっ!イエヤスちゃんをよくも!」

大槌がコタロウを容赦なく襲う。

コタロウ「わ!うわ!ととっ!」
ヒデヨシ「まてまてまて〜!!」

まずい…このままではコタロウが!

オウガイ「はぁぁぁぁぁ…」
シンゲン「な、なにぃ!?」
オウガイ「雅・汪!!」
シンゲン「………っぐ…」

これで残るは四人…!
コタロウの元へ向かおうとすると、一つの赤い影が目の前に躍り出た。

ノブナガ「オウガイ…貴様だけには榛名を渡すわけにはいかんのじゃ…」
オウガイ「ふん…どかぬと後悔することになるぞ…」
ノブナガ「ミツヒデ!ヒデヨシ!ヨシモト!…貴様らは先に塔に行き榛名を手に入れるのじゃ」
オウガイ「な、なにぃ!?」
383オウガイ夢想:2008/07/16(水) 23:07:40 ID:uCSXYudo
オウガイ「貴様…!どういうつもりだ!」
ノブナガ「早う行かぬか!」
ミツヒデ「…はっ」

ミツヒデが塔に向かう。

ヒデヨシ「ふん!後で覚えてろよコタロウ!榛名はあたしがいただく!」
ヨシモト「何を考えてるか知りませんが、むざむざ敵に渡すなんて大うつけね!おーっほっほ!」

ヒデヨシとヨシモトが塔に向かう。

オウガイ「くっ…コタロウ!お主も…コタロウ?」
コタロウ「う…ミツヒデに何か…されたみたいです…身体が痺れて…」

座り込むコタロウ。見ると、太ももにクナイが刺さっている。
くそっ、抜け目のないやつらだ…

オウガイ「ノブナガ…貴様は榛名を諦めたとでも言うのか!」
ノブナガ「ふん…奴らに榛名を手に入れることなどできぬ…」
オウガイ「…どういうことだ?」
ノブナガ「榛名は持ち主を選ぶ…知っているであろう?」

確かにあの本にはそう載っていた…まさかノブナガは既にあの本を解読したとでも言うのか!?

ノブナガ「くくく…はっはっはっは!!!」
オウガイ「…何がおかしい!」
ノブナガ「あの男…ヤスヒロと言ったか…」
オウガイ「…!」
ノブナガ「今頃どうしているであろうなぁ…?」

ぞくっと背筋が凍った。ま、まさか…

ノブナガ「もう遅い!!既に我が国の大群を差し向けておるわ!!はっはっはっは!!!」
オウガイ「そんな…」
ノブナガ「やつこそ榛名を手に入れるための鍵よ!だからこそ貴様をここで生かしておくわけにはいかぬ!」
384名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/17(木) 00:27:33 ID:2+0icAp2
オウガイ夢想にいつも夢中な俺がいる
願わくばオウガイがハッピーエンドを迎えますように
385オウガイ夢想:2008/07/17(木) 08:59:29 ID:yRV7gWEN
ノブナガの大剣に炎が纏う。

ノブナガ「くらえぃ!非情の大剣!!」
オウガイ「のわっ!!」

ガキーン!! かろうじて受け止める。飛び散った炎が頬をかすめる。

オウガイ「くっ…!」
ノブナガ「ほう…この攻撃を受け止めるか…」
オウガイ「ここで死ぬわけにはいかぬ!そして、貴様を打ち倒し、榛名を手に入れる!」

榛名さえ手に入れれば…きっと何か起こるに違いない!
ノブナガの軍も退くかもしれぬ…それでもだめなら急いで戻るほかあるまい!

オウガイ「うおおおおぉぉ!!!!」

ブンっとオウガイが斬馬刀を振り回すと、衝撃で地面がえぐれる。

ノブナガ「ふふ…そう来なくてはな!!」

 ────── 数刻ほど前 ──────

ムラサメ「…四七金」
俺「む…そうくるか…なら、こう逃げて…」 パチン

集中しろ…集中…深く…この81マスに潜れ!潜るんだ!!

ムラサメ「七八飛」
俺「参りました」

余裕でお茶を飲むムラサメ。

ムラサメ「んふ、おいし…」
俺「やっぱ武将ともなると、戦術にも長けてるんだなぁ…何度やっても勝てないや」
ムラサメ「あら…でもあなたも中々の手だったわよ?」

俺は自分が榛名と関係があることを潔く受け入れた。
今更ジタバタしたってしょうがないし、オウガイが榛名を手に入れて戻ってくれば何の心配もない…

──── そう思っていた。

ぶおおおぉぉーーー!!ぶおおおぉぉーーーー!!

俺「うわ、なんだ!?」
ムラサメ「何事!?」
386名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/17(木) 09:20:53 ID:Oo/3PJ8X
ぶおおおぉぉーーー!!ぶおおおぉぉーーーー!!
(オウガイ無双赤わっふる1連目)
387オウガイ夢想:2008/07/17(木) 09:21:34 ID:yRV7gWEN
兵士「て、敵襲ですぅ!!相手は…織田家です!!」
ムラサメ「織田…!」

落城目的ではないわね…狙いはヤスヒロと思っていい…
まさかミツヒデの入れ知恵か…!うかつだった…敵もそこまでわかっていたなんて!
そう考えると、オウガイの方も思わしくない状況なのかもしれないわ…

ムラサメ「すぐに防御陣を!民の避難はしてるの!?」
兵士「只今、行っております!」
ムラサメ「敵の数は!」
兵士「ざっと見て五千はいるかと…それと、大将のノブナガはいない模様です」
ムラサメ「わかった。では私が前線で指揮を執ります。それと、私とコタロウの城に援軍要請を!」

まさか…俺を狙ってきたというのか…?こっちの兵は千人いるかどうかだってのに…!
俺のせいで…俺がいるから皆が…

ムラサメ「…ヒロ…ヤスヒロ!!」
俺「あ…」
ムラサメ「あなたは城で待機していなさい。敵の狙いはおそらくあなたよ」
俺「……」
ムラサメ「…大丈夫。私がついてるのよ?大将不在の軍なんて、すぐに蹴散らしてくるわ。
      茶でも点てて待ってなさい…終わったら対局の続き、しましょうね」

そう言って、ムラサメは出て行ってしまった…
なんだか嫌な予感が…身体が…熱い…燃えるようだ…
オウガイは大丈夫だろうか…ただただ、不安だけが募る。
388オウガイ夢想:2008/07/17(木) 09:46:23 ID:yRV7gWEN
隊長「槍隊、前へー!!」   ザッ!

どどどど… 騎馬隊が向かってくる。

わぁー… わぁー… 外からは合戦が始まったと思しき声が聞こえてくる。
俺は落ち着きなく、部屋を右往左往していた。
もし…もしも皆が危険な状態になったら、俺は自ら捕まりに行くべきだろうか…
そんな下手な考えが頭に浮かんでは散っていく。
落ち着かない…俺は無力だ…一人じゃ何も出来ない…

???「わんわん!」
俺「うわぁっ!!シ、シロ…」
シロ「くぅ〜ん」

俺の足に纏わりつくシロ。

俺「…俺の護衛にきてくれたのか?」
シロ「わんわん!」
俺「…ありがとう」

ギュッとシロを抱きしめる。もふもふして暖かい。破裂しそうな鼓動が収まっていく。

 ─────────────

ムラサメ「はああぁぁぁぁ!!!!」

ムラサメが双刃刀を振るう。周りの兵士達は一瞬止まった…が

敵兵「な、なんだ何もないじゃない!くらえー!」
ムラサメ「…動かないほうがよくてよ」
敵兵「な、なん…あひょひょわー!!」
敵兵「ち…ちべたい…ひでぶ!」

血飛沫が桜のように舞う。

ムラサメ「てえぇぃい!!」
敵兵「ひ、ひぃっ!!」

敵兵が千切れては飛んでいく。
既に千人はいっただろうか。まさに一騎当千の働きで、ムラサメは前線に立っていた。
圧巻の強さで敵兵を圧倒するも、いかんせん数が違う。

ムラサメ「ハァ…!ハァ…!きりがないわ…!」
389名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/17(木) 12:24:33 ID:c1d7aAMo
何十年も前から分かってた。こうなる事が運命なんだって…。
友の最後の言葉…−お前にはやるべき事がある−…それを、俺は今、全身で感じている。

友よ!俺はついに誓いを果たす時が来たのだ!
ここで言わなければ何とする!行くぞ!

わっふる!わっふるううううう!!!
390名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/17(木) 12:34:32 ID:2+0icAp2
ムラサメ嬢オウガイ嬢最高!わふわふわふわふ〜
オウガイ軍に栄光あれ
391名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/17(木) 17:29:56 ID:iGLNdOwD
鉄壁!
増援が到着しました
我が軍の勝利です
392オウガイ夢想:2008/07/17(木) 19:24:58 ID:yRV7gWEN
援軍はまだ来ないかしら…このままでは押し切られる…!

兵士「ムラサメ様!城門が突破されました!!」
ムラサメ「くっ、思ったより早いわね…ここは任せたわ!足止めしておいて頂戴!」

急いで城門へ向かう。門の周りにはまだ数人の敵兵が残っていた。

敵兵「ひゃっは〜!ここは通さねぇぜ…ム、ムラサメ!!」
ムラサメ「おどきなさい!!」

すれ違い様に全ての敵兵を斬りつけていく。
くっ…腕が鈍くなってきた…足も重い…
それでも今ここを守れるのは私だけ…しっかりしなさいムラサメ!

城内の敵を倒しつつ、奥のヤスヒロがいる部屋へ向かう。
…っ!すでに破られている…!?

ムラサメ「ヤスヒロッ!!」
???「うああぁぁ!!」

ガキィン!

ヤスヒロ「はぁ…はぁ…あ…ムラサメ…?ごめん…」
ムラサメ「ふふ…味方を斬りつけるなんて…随分な男ね…」

部屋を見渡すと、何人か倒れている。しかし息はあるようだ。

ムラサメ「これは…あなたが?」
ヤスヒロ「俺だって…はぁはぁ…自分で身を守らなくちゃ…」
ムラサメ「とにかく無事でよかったわ…戦況が思わしくないの、悪いけど場所を変えるわ…」
ヤスヒロ「え…変えるってどこへ…」
ムラサメ「あなたは裏門から…馬で逃げなさい。私の城なら、ここより安全よ…」
ヤスヒロ「でも…ムラサメはどうするんだよ!このままじゃ…」
ムラサメ「…いいから。あなたは榛名を手にしたオウガイと落ち合う…それだけを考えて」
ヤスヒロ「だけど…!」
ムラサメ「…時間がないわ。引きずってでも連れて行くわよ」
ヤスヒロ「ムラサメ…うん、わかったよ…」
393オウガイ夢想:2008/07/17(木) 19:55:47 ID:yRV7gWEN
ムラサメの後に付いて、隠し通路を抜けていく。こんなところにあったのか…気付かなかった。
出口と思わしきところに付いた。天井の蓋をゆっくり開けるムラサメ…
馬の鳴き声がする。どうやらここは厩舎の前のようだ。

ムラサメ「…敵兵が六人。あなた、オウガイと訓練してたから、少しはやれるわね?」
俺「さっきも俺が何人か倒してたの見たでしょ…任せてよ」
ムラサメ「仕損じては意味がないわ。息の根は止めないと」
俺「でも…いくら敵兵だからといって…俺は相手を殺したくはない…」
ムラサメ「ふふ…そこがあなたらしくていいわ。そういうところ、好きよ…」
俺「…え?」
ムラサメ「いくわよ!」

バッと出て行ってしまった。俺は急いで後に続く。
ムラサメが相手に声を出させるまでもなく、一気に四人沈める。
反対の方向にいた敵兵二人を、俺は急所を避け、行動不能にする。

ムラサメ「…この馬が一番速そうね」

一頭の馬を連れ、裏門へ向かう。どうやら、いるのは味方だけのようだ。

ムラサメ「私の城の場所はわかるわね?途中の砦には、すでに伝令を行かせてあるから…」
俺「ありがとう…ムラサメ」
ムラサメ「お礼なんていらないわ。私は大丈夫…戦国乙女はそう簡単に死ぬことはなくてよ」

満身創痍だろうというのに、笑顔で気遣ってくれる…
このムラサメの想いは無駄にはするものか…!

俺「それじゃあ…」

ドォーーーン!!
394オウガイ夢想:2008/07/17(木) 20:02:36 ID:yRV7gWEN
ムラサメ「…っ!」

笑顔が一瞬のうちに苦痛の表情に変わる…
ムラサメの腹は…血で滲んでいる。この音と傷は…鉄砲だ。

俺「ムラサメッ!!!!」
ムラサメ「い…いいから…行きなさい!はや…」

ドォーーン!!ドォーーン!!ドォーーン!!

ムラサメ「がふっ!!」

血を吐き、ドサリと崩れ落ちるムラサメ…
俺は馬から下りて抱きかかえた。

俺「ムラサメッ!ムラサメェッ!!」
ムラサメ「……ばか…何故いかないの…私のことはいいから…ぐっ!」
俺「そんな…そんなわけにはいかないだろ!!」

周りを敵兵が取り囲む。
どうやら、鉄砲隊の一部が裏門に向かっていたようだ…

俺「ムラサメ!ムラサメ…!」
ムラサメ「…ごめ…んなさい……あなたを…守れなくて…オウガイに…怒られちゃうわ……」
俺「ムラサメ…」

ムラサメの目には涙が…そして震えながら手を俺の頬に…
が、その手は届くことなく、地面に力なく落ちてしまった…

俺「う、嘘だろ…?ムラサメ!返事をしてくれよ!ムラサメ!!」

俺の手の中で冷たくなっていく身体…嘘だ…こんなの嘘だ!うそだ!ウソダ、ウソダ!!

俺「うわああああああぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」

その時、全ての兵が、裏門のあたりから立ち昇る赤い炎を見たという…
395名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/17(木) 21:22:53 ID:qi/V5JvN
うおおぉ!わっふるせざるをえない!

完結したら是非ムラサメ夢想を…
396名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/17(木) 21:53:01 ID:c1d7aAMo
ぎゃああああ!!俺の嫁ぇええ!!

ど、読者様の中にザオリクを使える片はいらっしゃいませんか!!!
ザオラル…ザオラルでもぉおお!!
397名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/17(木) 22:09:22 ID:2+0icAp2
ム、ムラサメ嬢・・・・・なんとか生き返ってオウガイ、ヤスヒロ、コタクンとの未来を彼女に(;_;)
398名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/17(木) 22:37:57 ID:HhkduMjs
キタキタキタ〜わっふる夢想だ
続きが気になって夜も寝るれない
399名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/17(木) 23:32:49 ID:paHQWy7c
わっふるわっふる!(゚∀゚)
ムラサメ嬢…(;_;)
ついにヤスヒロの能力が発揮されるのか!?
400:○○の中には好きな名前をどうぞ:2008/07/18(金) 00:11:36 ID:Qu87DPHi
>>347続き。オウガイ夢想大先生の劇的展開な最中に出すのは非常に気まずいですが
なお、勝手ながら、シンゲンの自称を「俺」にさせていただきました、イメージと違う方いたらすいません。脳内変換をお願いします

      −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 しかし、どんなにもがいても、俺を抱きしめる力は弱まらず、それどころかますます強くなっていく。
このまま朝を迎えかねない危機的状況、こんな所を誰かに見られた日には、城内でどんな噂を立てられるか・・・。
だが一方で、もう少しこのままの状態でいたいと思う自分もいる。そういえば、シンゲン様に迎え入れられた日もこんな感じだったか―。

 シンゲン「おい!この料理を作ったのはお前か!?」
    ○○「は、はいそうですが・・・。なにか?」

 まだ俺があてどもない旅を続けていたあの日。旅の路銀を稼ぐために温泉宿の料理人として雇われていた時のこと、
狩りの帰りの夜、宿に止まったシンゲン様に料理を出した後、俺はシンゲン様に呼びつけられていた。

 シンゲン「美味いぞ!お前の料理。こんなに美味い料理は初めてだよ!とっても俺好みの味だぁ!」
    ○○「それはどうも、ありがたきお言葉。料理人冥利につきます。」
 シンゲン「そこで相談なんだけど、お前さえ良かったら、この俺の専属料理人にならないか?モチロン給金ははずむぞ、どうだ?」
    ○○「はあ、それはありがたい申し出ですが・・・。」

 確かに一国の主の専属ともなれば、かなりの待遇だろう。だが俺は料理の腕を買われるのではなく、軍略の腕を買われたい。
そう思った俺は、武田シンゲン相手に一世一代の勝負に出た。

    ○○「そうですね、なかなか魅力的なお話ですね。」
 シンゲン「本当か!?じゃあ!」
    ○○「いえ、せっかくですがお断りさせてください。」
 シンゲン「え?な、なんで!?どうしてだ!?」

 この時のシンゲン様の顔を、俺は一生忘れることは無いだろう。
女の人があんなに悲しい顔をしたのを、俺はいままで見たことが無かった。
俺はその表情に一瞬気後れしながらも、シンゲン様との会話を続けた。

    ○○「えっと、ですね。今後あなた様にお仕えしても、今日以上の満足をあなた様に与えることはできないからです。」
 シンゲン「ど、どういうことだ?」
    ○○「塩ですよ。この国では上質な塩が取れません。上質な塩が無ければ、今日以上の料理はつくれません。」
 シンゲン「で、でも今日はその上質な塩を使っていたんだろ?」
    ○○「ええ、この国の主様がお召し上がりになるというので、個人的に所有しておりました秘蔵の塩を、使わせていただきました。」
 シンゲン「じゃあ、またそれを使ってくれよ!」
    ○○「残念ですが、この塩は大変貴重なものでして、今回の料理で使ったのが最後なのです。ですからもう・・・。」
 シンゲン「そんなのいやだぁ!いやだ、いやだ、いやだぁ!」
    ○○「そ、そういわれましても・・・。」

 突然駄々っ子のように手足をジタバタさせるシンゲン様に驚きながらも、俺は勝負に出るべく全身に力をこめた。
401名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/18(金) 01:13:32 ID:I4kA2EsX
タムラ曹長?タムラ曹長じゃないか!
402オウガイ夢想:2008/07/18(金) 02:10:41 ID:yH7U3EFu
───── 封印の塔 ─────

オウガイ「うおおおおぉぉ!!!!」
ノブナガ「ふふ…そう来なくてはな!!」

激しい大剣と大剣のぶつかり合い。乱れ飛ぶ炎と火花。
こんなところで…立ち止まっているわけにはいかぬ!
榛名を手に入れて、急ぎ戻らねば!

ギイィィン!!

かちあう二人の戦国乙女。まさに天下分け目の決戦である。
双方距離をとり、今まさに渾身の力で技を繰り出そうとしたその時…!!

ヨシモト「きゃーーーーー!!!!!」
ノブナガ「なんじゃ!」
オウガイ「なに!?」

見ると、塔の頂上、榛名が安置されていると思しき部屋から、赤い炎が立ち昇っている。

オウガイ「な、なんだあれは!?」
ノブナガ「一体何が起こっておるのじゃ!ミツヒデ!返事をせい!」

しかし返事はない。ヨシモトの声も以降聞こえては来ない。

ノブナガ「ちっ…ようわからぬが…何か起こっておるのは事実じゃ。悪いが先に行かせて貰うぞ!」
オウガイ「……」
ノブナガ(何故あやつは呆けておる…?まぁよい、例え榛名に選ばれずとも、行けば何とかなるじゃろう)

ノブナガは塔の内部に入っていった。
オウガイは立ち昇る赤い炎を眺めていた。

オオオオオォォォ……

あの炎…いや、炎ではない…何か別の…魔力…?
それにこの音…まるで泣いているかのよう…悲しくなるような…なぜ…?
いや、考えても仕方ない…まずは手に入れることだ!奴に先を越されてしまった…追いつかねば。
403名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/18(金) 02:21:02 ID:uoGPUY/X
オウガイ夢想の方も○○の方もGJ!
続きが・・・読みたいです・・・
404名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/18(金) 02:24:40 ID:G1STfcW1
甘乙女ハマり中にこんなこと考えた

戦 国 乙 女 舞 台 裏

ヒデヨシ・・・実は超非力、握力は15`もない。体は動くがすぐに息切れを起こす
       虚弱体質。
ケンシン・・・信心深いのは一緒だが敬虔なクリスチャン、日曜には必ず教会に足を
       運ぶ。
イエヤス・・・見た目からは想像もできないようなDQN、人に平気で手のひら灰皿を
       させようとする。
ヨシモト・・・超が3つつくぐらいの貧乏、バイト掛け持ちは当たり前、病弱な母親の
       代わりに弟2人、妹2人を育てている。
シンゲン・・・本当はあまり食べない、て言うかパン食。実は腐女子。
マサムネ・・・いつもボケーとしているせいか、何もないところで転んだりしている
        ドジっ娘の典型といっても過言ではない。
ノブナガ・・・イエヤスのパシリとして毎日つらい日々を過ごしている、ガタイはいいのだが
        如何せん気が弱い、怒りが爆発したときは般若になるのか?
ミツヒデ・・・明朗快活な関西弁のメガネっ娘、コントロールが恐ろしく悪くまっすぐ
       投げたのになぜか90度横に飛んでいく、だから投げクナイは全てCG。

何考えてんだろおれ・・・
405オウガイ夢想:2008/07/18(金) 02:25:44 ID:yH7U3EFu
コタロウは仰向けになり、赤い炎を眺めていた。
きっとあれは榛名が起こしたもの…とすると、何かヤスヒロさんの身に起こったのでしょうか…

ふと、気付くと、ケンシンがこちらへ向かって歩いてくる。
しまった…!動けないこの状況では…!
ケンシンは目の前に立ち、コタロウを見下ろした。

コタロウ「…ボクを…殺しますか…」
ケンシン「…動けぬ者をいたぶるのは趣味ではない。それに…そんな気は毛頭ないよ…」

そう言うと、ケンシンはどかっとあぐらをかいた。

コタロウ「え…?」
シンゲン「その気持ち…わからんでもないな」
コタロウ「あ…」
シンゲン「いってぇ…あいつめ、本当に馬鹿力だぜ…」
マサムネ「…まったくだ」
イエヤス「……」

気付くと、倒れていたものが皆集まってきた。

マサムネ「その様子だと、お主、ミツヒデの毒にやられているようだな…」
コタロウ「え、えぇ…」
マサムネ「これを飲むが良い。その毒にはこれが効くはずだ」
シンゲン「ほぅ…随分と毒に詳しいのだな…」
マサムネ「毒には慣れている」
シンゲン「あっそう…」

マサムネから貰った薬を飲む。…確かに少し楽になってきた。

コタロウ「ありがとうございます…それと、イエヤスさん…先ほどは後ろからすみません…」
イエヤス「……ぽっ」
コタロウ「な、なんで!?」
ケンシン「イエヤスは小さい女の子が好きなのよ…だからいつもヒデヨシと一緒にいたわけ」
コタロウ「あ…そうなんですか…はは…」
406オウガイ夢想:2008/07/18(金) 02:43:50 ID:yH7U3EFu
シンゲン「あ〜あ…なんだかばからしくなっちまったな〜!」

そう言って寝転がるシンゲン。

ケンシン「そうなのよね…あの二人の会話を聞いてると、私たちが何のためにここまで来たのか…」
マサムネ「先ほど見た幻覚…あのような魔力を持つものだ。我らの手には負えるまい」
シンゲン「そうそう先刻の幻覚!ケンシン、貴様は我の技で粉微塵になったのだぞ!爽快だったぜ!」
ケンシン「あら、私はあなたを蓮根の如く穴だらけにしたのだけれど…快感だったわ」
シンゲン「なんだと!?」
ケンシン「なによ!!」
マサムネ「それまでにしておけ…ときにお主、あれが何か分かっているのか?」
コタロウ「え…推測ですが、榛名の力の暴走によるものだと思います…」
マサムネ「…それはあの男が何かしたということか?」
コタロウ「いえ…正確には何かあった、ですかね…」
シンゲン「我はそのオウガイの男とやらを見ておらんのだが、どんなやつなのだ?」
ケンシン「オウガイが好きなんですもの…きっと筋肉だらけの気持ち悪い男ね」
シンゲン「わっはっは!!違いない!!」
イエヤス「……普通でした」

オウガイ…こうやって敵武将と語り合えることができるとは思いませんでした…
きっと今何かが変わっていってるんです…どうかノブナガの野望を止めてください…

───── 塔内部

やっと頂上に辿り着いた…長い階段で骨が折れた…
ん、ノブナガ…なぜ入り口で立ち止まっておる?

オウガイ「…なぜ入らぬ」
ノブナガ「ふん…とてもではないが足を踏み入れたくないものでな」
オウガイ「どういうことだそれは………う、うわっ!!」
407オウガイ夢想:2008/07/18(金) 09:05:30 ID:ZuseauO0
ヒデヨシ「父上!やめてよ!もうやだ…母上!助けて!いや!いやああ!!」
ミツヒデ「や、やめろ!私ではない!!私がやったのでは…!!違う!やめてくれ!!」
ヨシモト「あは…素敵な蝶々ですわ…綺麗…わたくしにふさわしい…」

赤い光が渦巻く室内は、狂ったように叫ぶ二人と、錯乱状態のヨシモト…
一体どうなっているのだ…?
そして、台座から宙に浮かぶ勾玉…あれが榛名か。
榛名は赤い炎のような光を纏い、あたりを赤く染めている。

ノブナガ「どうやらあの光は、触れたものを狂わす魔力があるようじゃのう」
オウガイ「これが…榛名の力…?いや、人を惑わすような力ではないはずだ!」
ノブナガ「わからんぞ?大方、覇権を獲れるというのも、民を皆惑わすだけのことかもしれぬ」
オウガイ「認めぬ!我が確かめてくれようぞ!」
ノブナガ「甘い!貴様に易々渡すと思うか!」

同時に部屋の中に踏み込む二人。
ノブナガ「ガッ…!!」
オウガイ「これは…」

オオオオォォォォォ……

この哀しい声…魂を扇動するようなこの嘆きは…今わかった…
ヤスヒロ…ヤスヒロなのだな…?これはヤスヒロの哀しみ…苦しみ…
今助けてやる…!その苦しみから解放してやる!

ノブナガ「貴様ら…なぜ出てくる!わしの前に出てくるな!うわああぁ!!」

ノブナガも幻想に屈したか。きっと今ヤスヒロの身に何か起きているのだろう…
そしてその悲しみは幻想となり、それは亡者の形をなし、近づくものを襲う…

一歩一歩踏み出すごとに、哀しい音が耳の奥まで響いてくる。
もう少しだ…もう少しで…!

???「オウガイ…」
オウガイ「…え?」

ふいに後ろから聞きなれた声が…。振り向くとそこにいたのは…

ムラサメ「オウガイ…助けて…」
オウガイ「ムラ…サメ…?なぜお前が…!」
ムラサメ「皆殺されたわ…私も…兵も…そしてヤスヒロも…」
オウガイ「そ、そんな馬鹿な!」
ムラサメ「だから…あなたもこちらにいらっしゃい…寂しいわ…」
オウガイ「違う!絶対に!お前はただの幻だ!」
ムラサメ「コタロウも先刻こちらに来たわ…だからあなたも…」
オウガイ「…我は自分を信じる!そして皆を…ヤスヒロを信じる!幻想には屈せぬ!
      お前は…幻だ!我の知っているムラサメはそんなことは言わぬ!」

そういうと、ムラサメは跡形もなく消え散った。打ち勝った…のか…
手を伸ばし、榛名を掴んだその瞬間…!
408オウガイ夢想:2008/07/18(金) 09:24:20 ID:ZuseauO0
流れ込んでくる…ヤスヒロの哀しみ…苦しみ…
我がついているぞ…だからヤスヒロ…ヤスヒロ…!

胸に榛名を抱くと、榛名の光が赤から青に変わった…

オウガイ「これは…」

これが榛名の…本当の姿…蒼く美しい…

コタロウ「あ!見てください!光が…光が青く!」
シンゲン「うお、ほんとだ!」
ケンシン「あ、どんどん広がってくわ…」
イエヤス「…こちらに来ます」
マサムネ「うわっ!」

コタロウたちを包む蒼い光…
これは…この暖かい気持ちは…わかります…ヤスヒロさんですね…
そしてオウガイも…二人の気持ちが、榛名を目覚めさせたのですね…

シンゲン「暖かい…あ、傷が…傷が治ってるぜ!」
マサムネ「本当だ…これが…榛名の力?」
イエヤス「蒼は癒しの力…」
ケンシン「どんどん広がっていく…もしやこの国全てを…」

────── 数刻前

裏口から立ち昇った赤い光は、城を、そして戦場を全て包んでいく。

敵兵「う、うわあああ!!!」
味方「な、なんだこれは…!!」
敵兵「く、あやつを、あやつを撃てぃ、早く!」

ドォーン!!

敵兵「な…届かないだと!?」
敵兵「う、うわぁばけものだ!!逃げろ!!!」

まさに戦場は地獄絵図と化した。
互いに斬りあうものたち…錯乱し、阿鼻叫喚の悲鳴を上げる者達…

シロ「わんわん!!わんわん!!」
ヤスヒロ「……」

炎の光の中のヤスヒロに、シロは接触を試みるが、弾かれてしまう。

シロ「きゃう〜ん…わんわん!!」  それでも吠え続けるシロ。

…あ、なんだこの光は…俺の…俺の中から出ているのか…
みんな狂ってるみたいだ…でももうどうでもいい…俺はこのまま…
なるようになれ…滅びるなら滅びろ…もう…疲れたよ…
409オウガイ夢想:2008/07/18(金) 09:38:10 ID:ZuseauO0
傍らで倒れているムラサメ…そして味方の兵の姿…
俺の力では何も出来なかった…何も…何も守れやしなかった…
榛名なんてもうどうでもいい…こんな禍々しい力しか使えないようなもの…

ふと、遠くから声がした気がした。どうせ気のせいだろう…もう誰もいやしないんだ…

…ヒロ     …ヤスヒロ…

この声は…誰だっけ…もう思い出せない…静かにしてくれ…

ヤスヒロ……ヤスヒロ……!!

これは、オウ…ガイ。オウガイの声か……忘れてはいけない声、温もり…

ヤスヒロ…!

オウガイ…オウガイ…!俺はもう…!

オウガイ「ヤスヒロ…」

「あ…」 気付くと目の前にオウガイが立っていた。これは…幻?
俺を抱きしめるオウガイ。この温もりは…とても大切なもの…信じる心?
オウガイ…オウガイ!俺は…!!

パァッ…と何かが弾けた音がした。そして、赤かった光は、蒼さを取り戻していく。
戦場を…そして野原を全て駆けていく蒼い光…

全てを包み込んだ蒼い光はやがて消えていった。後には静寂が残った。

シロ「くぅ〜ん…」  
倒れているヤスヒロ、そしてムラサメを揺り起こそうとするシロ。
どちらも動かない…それでも賢明に揺らし続ける。

ピクン… 一人の指が動く。
410名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/18(金) 17:01:09 ID:qIbXCP65
なんつーか、オウガイ話の文庫小説版でたら買うわ、
411名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/18(金) 17:12:55 ID:g3FXx4a3
最早なにも言うまい。なにも着けずただ全裸に正座して待とう


甘は目的果たしたと思ったが封印青榛名はまだだからやめられんなw
412名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/18(金) 19:28:45 ID:VxbVl5z4
オウガイ夢想を映像化したいと思ってるのは俺だけか??
413名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/18(金) 19:32:23 ID:JTOju/Nf
電撃コミック化の原作がオウガイ夢想だろ?
414名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/18(金) 20:08:59 ID:NJ1qR3+G
オウガイ夢想の小説ほしいなぁ
戦国乙女外伝みたいな感じで
オウガイが女神の陽に感じる
そしてわふわふわふわふ〜
415名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/18(金) 22:45:51 ID:QjPfUsgp
オウガイ夢想の文庫小説化を皮切りに漫画化、アニメ化。そしてゲーム化と・・・
そしたらオレは全部買うな!!

416オウガイ夢想:2008/07/19(土) 01:52:15 ID:smNRc+8L
白い…あたり一面真っ白だ。
虚無感…というのだろうか。心にポッカリと穴が開いた感じだ。
周りからは音は一切聞こえない。耳鳴りの音がするだけ。
どうして俺はこんなところにいるんだろう…どうして…

足元から蒼い光が立つ。これは…榛名の光。呼んでいる…?誰が…
もう聞く事のないと思っていたこの声は…そう…

   ───────────────

俺「……」

眩しい。うっすらと開いた目に光が突き刺さるようだ。

???「気が付いたみたいね」
俺「あ…」

気付くと、膝枕の状態になっている。そしてこの柔らかい太ももの持ち主は…

俺「ムラサメ…、生きて…生きてたんだ…よかった…」
ムラサメ「きっとあなたの声が届いたのね…気付いたら傷も治ってるし、全く不思議としか言い様がないわ」
俺「榛名の力…か」
ムラサメ「兵からの報告では、味方敵含め全員が戦意を喪失…謎の蒼い光によって、傷を負ったものは傷が癒え
      すでに命を失った者は…残念ながら。そして織田軍は退却…と」
俺「終わったんだね…全てが」
ムラサメ「ん、全てはこれからよ…この城の復旧もしなくちゃいけないし…それと各地方の整備に大忙しだわ。
      それより…気が付いたなら、もうどいてくださる?」
俺「それが…身体が思うように動かなくて…」
ムラサメ「まったく…オウガイが見たら妬いちゃうような光景でしてよ?」
俺「そうだ…!オウガイは…」
ムラサメ「まだ戻ってはいないけど、一連の出来事から推測すると、榛名を手に入れたと見ていいわね」
俺「そっか…ついにやったんだね」
ムラサメ「さ、帰りを待ちましょう…あなたは少し休めばきっと動けるようになるわ」
417オウガイ夢想:2008/07/19(土) 02:10:57 ID:smNRc+8L
────── 封印の塔、少し前

ノブナガ「これが…榛名の力だというのか」

塔から下を見下ろし、ノブナガが呟く。

ヒデヨシ「みんなの怪我が治るなんてすごいね!」
ヨシモト「一体何がどうなっているのかサッパリですわ…」
ミツヒデ「お主とあの男の絆…ここまでのものとはな。お手上げだよ」

蒼く朧に光る榛名を手に、オウガイは思った。
これは…ヤスヒロの心そのもの…我の呼びかけに応えてくれたのか…

ノブナガ「…ふん、まぁよい。争う気も起きぬ。わしはもう国へ戻る…」
ヨシモト「そうですわね…」
ミツヒデ「我らをどうするかはオウガイ…あんたに任せるよ」
ヒデヨシ「まったね〜」

四人とも塔を降りていってしまった。
オウガイも続いて降りていく。

コタロウ「オウガイ…!無事で何よりです。それが榛名ですか?」
オウガイ「うむ…お主も動けるようになったのだな」
コタロウ「はい、マサムネに薬を貰ったおかげで…あ、それとですね
     武将達はそれぞれ兵を引き連れて帰っていきました。ボクたちも戻りましょう…」
???「きっとヤスヒロ殿も首を長くして待っておられるに違いないです!」
オウガイ「お主…今まで何をしておったのだ」
???「いやだなぁ…邪魔が入らないように一生懸命闘ってたのに…」
オウガイ「はは、いや冗談だ…ありがとう」
???「あ、ありがとうだなんて…そんな…私は任務を遂行しただけで…」
コタロウ「さっ、行きましょう!きっとこれから忙しくなりますよ!」
418名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/19(土) 06:45:05 ID:zqpCvg/2
一気にオウガイ夢想読み返したらなんかもう目から熱いモノが…
419名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/19(土) 08:39:46 ID:3zcu4GeV
おおおおおおおお!
読者様じゃなくてヤスヒロがザオリクで俺の嫁をぉぉぉ!!
よくやった!!感動した!!膝枕くらいは許す!!
420名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/19(土) 08:40:47 ID:3zcu4GeV
俺、何様っすか・・・すいませんorz

土下座でわふわふしておきますね。
421名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/19(土) 10:36:12 ID:Y6SVP1UW
オウガイの手を想像して
その、勃起してしまいました
モリオウチョウ在住・男性
422名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/19(土) 11:08:34 ID:fkQw9VBJ
普段男勝りのオウガイが、女性らしい暖かさを見せてくれた瞬間を想像しfull勃起
オウガイわふわふ
423イエヤス魔法店にようこそ!:2008/07/19(土) 12:34:51 ID:hPnmi9sV
ある古びた一軒の小屋に入ると、室内は白みがかった混沌とした空気が流れており、
一つ息を吸い込むと、じきに頭の奥からじんじんと強い痛みが生じてくる。

その煙の中から、一人の少女が顔を覗かせる。イエヤスだ。

無表情のイエヤスは机で頬杖をつきながら、こちらを見据えている。
横には寸胴の鍋があり、中には紫色の怪しげな液体が気泡を作っていた。

俺「(とんでもないところへ来ちまった・・・)」
イエヤス「・・・ここはイエヤス魔法店です。何を・・・お求めで?」

バン! と強い音がしたかと思うと、
いつの間にか背後の扉は閉められ、隣にあった骸骨の模型が「けけけ」と笑い出した。

俺「(う、動けない!! 身体が、ががが・・・)」

一筋の汗が頬を伝うと同時に、望んでもいないのに、一歩ずつ歩みを進めて行った。
まるで、何か操られているように。そして、口が勝手に開いた。

俺「い、一体どんなものがあるんですか」
イエヤス「呪いのアイテムがほとんどですね・・・」
俺「の、呪い!?」
イエヤス「ええ・・・。特定の相手をオウガイ無双にしたり、1000ハマリにしたり、電チューが閉まるタイミングに合わせてヘソに玉を集めたり・・・そんなアイテムです」
俺「そ、そんなのいらないんですけど・・・・・・もっと実用的なものはないんですか?」
イエヤス「それなら、これはどうでしょう」

イエヤスは机の下をまさぐると、しなびた人参のようなものを取り出した。
424名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/19(土) 12:55:36 ID:ScnMI9w3
わっふるわっふる
425オウガイ夢想:2008/07/19(土) 14:32:05 ID:BYQAowgR
昼間の太陽の照りつける厳しさといったらない。

オウガイ「ふぅ…どうも暑いな。馬を一旦休ませるか」
コタロウ「そうですねぇ、兵士の皆さんもお疲れでしょうから…あの町で一休みしましょう」

樹海から城へ戻る一行は、途中の小さな町に立ち寄った。
宿の部屋の中で、オウガイは榛名を手にとり眺めた。

これがヤスヒロの心と繋がる何かだとすると…真の持ち主はヤスヒロだということなのだろうか?
手に入れたことで変わったことというと、武将達の戦意が無くなったこと…そして傷を癒したこと。
争いのない世を願っていた我の想いが、実現したというのか…

コンコン

???「オウガイ様…伝令でございます」
オウガイ「構わぬ、入れ」
???「では失礼して…」

書状を広げ、読み上げる。

???「我が城にて、織田軍の奇襲がありました。コタロウ様ムラサメ様の援軍もありましたが、
     防ぎきれず、城内への進行を許してしまったそうです。あわや陥落…といったところで
     正体不明の赤い炎のような光が、城の裏門から立ち昇り、そこから戦場へ飛散。
     敵味方含め、混乱に陥りましたが、途中から青色に変わり、全ての兵の戦意を喪失。
     死者は確認できた範囲で…五百名程。怪我人は、先の蒼い光にて完治…ゆえに零名とのこと。
     ムラサメ様、ヤスヒロ殿共にご無事で…。ヤスヒロ殿は体調がすぐれないようで臥せっておいでです」

よかった、無事であったか…。しかし赤い炎と蒼い炎…塔で見たものと同じものか。
つまり、榛名…つまりヤスヒロが起こしたものということか。
臥せっているのは、力を使ったことで体力を消耗していると見て間違いないだろう。

後にコタロウの部屋に寄り一部始終を話すと、コタロウもどうやら同じ考えであったようだ。
きっと我が戻れば元気も出るだろう…うむ、料理など作ってやれば喜ぶかもしれぬな…
早く会いたい…会ってヤスヒロの声を聞きたい、ヤスヒロの温もりを感じたい。
ムラサメにも礼を言わねばならんな。
あのような力が出たということは、力を目覚めさせたということなのだろう。
426オウガイ夢想:2008/07/19(土) 15:02:01 ID:BYQAowgR
しかし死者五百とは…こちらでも数十名ほどの死人が出た。
理想を実現させた代償としては、あまりにも多くの命を散らせてしまった。
彼女らには、これから先の世を平和に保つことで、償うほかあるまい…
もう誰も失うわけにはいかない…我が全身全霊を懸けて守り抜こう。

 ──────────────

ムラサメ「様子はどう?」
兵士「はい…食事はなさりますが、まだ歩くのがつらいそうです」
ムラサメ「そう…わかったわ。ありがとう」

ヤスヒロの身体から出たという光…榛名の力と見て間違いないわね。
混沌の力と癒しの力…後で文献を読んだら、まさにその記述があった。
ただ不安なのは…榛名を手に入れ、平和が実現した。問題はその後の事。
役目を終えた榛名は……いえ、考えるのはよしましょう。
きっと大丈夫。今まで以上に皆で楽しく…笑顔で共に過ごせるはずよ…平和になったんですもの…

 ───── 夜半になって、オウガイ達は戻ってきた。

オウガイ「すまなかったな…我の考えが足らぬせいで、苦労をかけてしまった」
ムラサメ「苦労だなんて…大したことないわ。ちょっと死にかけたくらいでしてよ」
オウガイ「う…だからすまないと…」
ムラサメ「いいのよ…私も迂闊だったわ。思った以上に敵はヤスヒロを重要視していた…」
コタロウ「でももう大丈夫です!武将達ももう闘う気もないみたいですし…平和の訪れです」
ムラサメ「そうよね…これで終わったのよね…」
オウガイ「…ヤスヒロの状態はどうなのだ?」
ムラサメ「今はもう眠ってるみたい。食事もちゃんとするみたいだし、心配ないわ」
オウガイ「そうか…よかった…」
コタロウ「起こすのは悪いですから…明日様子を見に行きましょう。今すぐ会いたいでしょうけど…」
オウガイ「な、なんの!一日や二日会えないくらいでどうということはない!」
コタロウ「…寝言でヤスヒロさんの名前、ずっと言ってましたけど…」
オウガイ「あぅ…」
427音ズレ音頭(唄 マサムネ):2008/07/19(土) 15:39:42 ID:hPnmi9sV
1番 ジャシャキーン! ジャシャキーン!! ジャジャシャキーン!!

予告殺しの音ズレ音頭♪ 予告殺しの音ズレ音頭♪ 予告殺しの音ズレ音頭♪

形ばかりのSU、いやよいやよの眼帯忍者、あえて何も言いますまい、予告殺しの音ズレ音頭♪

2番 じゃ借金! じゃ借金!! あ、じゃ借金!!

予告殺しの音ズレ音頭♪ 予告殺しの音ズレ音頭♪ 予告殺しの音ズレ音頭♪

チャンスは八回だけれども、あれこれ煩悩百八つ、取らぬ狸の皮算用、予告殺しの音ズレ音頭♪

3番 ジャシャキーン! ジャシャキーン!! ジャジャシャキーン!!

予告殺しの音ズレ音頭♪ 予告殺しの音ズレ音頭♪ 予告殺しの音ズレ音頭♪

大剣振り行くこの空に、でっかい花火を上げましょう、枝垂れ桜に溜息一つ、予告殺しの音ズレ音頭♪

そりねるふなきらきもねとににはん、予告殺しの音ズレ音頭♪
そりねるふなきらきもねとににはん、予告殺しの音ズレ音頭♪
そりねるふなきらきもねとににはん、予告殺しの音ズレ音頭♪
428名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/19(土) 15:48:32 ID:fkQw9VBJ
オウガイ夢想には本当に感服いたします
いよいよ大詰めのようですが、オウガイ一行の笑顔が見れる結末になりますように
世間が休みでも仕事中の不甲斐ない足軽より、わふわふ!
429名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/19(土) 15:58:08 ID:fqjvhZH/
初打ち1Kで15R当てて、100回転爆走スルーの俺が来ましたよ。
その後5R当たって、乙女8回スルーで9回転目で当たったよ。
くそったれ!もう二度と!もう二度と・・・打つもん・・・ね。
430名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/19(土) 16:20:03 ID:yOjnMl4m
アタック直後一回転目に確定演出であたると気が狂いそうになるぜ もちろん無双だった
431オウガイ夢想:2008/07/19(土) 16:34:41 ID:BYQAowgR
次の日の朝…
オウガイは早くヤスヒロの顔を一目みたいと思っていたが、そうもいかない。
各地への書状を書くのに大忙しであった。
主な内容としては、オウガイが一応形としては天下人として全国を統治…
各国は現状維持で、それぞれがそれぞれの国を治める…というものだ。

う〜む…揉め事があった場合は、武力ではなく双方話し合いにて解決を図るように…
一部謀反者に武力で攻められた際には、武力の使用を許可する…
それと、互いの国で協力し合い、民の生活を豊かにするため尽力せよ…こんなものだろう。
細かいところは重臣に任せればよいな。

オウガイ「終わりだ!後は十分に内容を吟味した後、各国へ届けよ!
      訂正すべきところがあったなら、こやつに伝令として持たせておくように!」
???「ええぇ!?そんな大雑把な…」

急いで広間を飛び出し、ヤスヒロの元へ急ぐ。
部屋の前まできた…はぁはぁ…荒い息を整える。主として示しがつかぬからな…よし…
トントン

オウガイ「ヤスヒロ…我だ。…入ってもよいか?」
ヤスヒロ「…待ってたよ。どうぞ」

ドキドキしながら襖に手をかけ開く…。
そこには、布団から上半身を起こして座っている、いつもの優しい笑顔があった。

オウガイ「うぅ…ヤスヒロ…ヤスヒロ!!」
ヤスヒロ「う、うわっ!」

顔を見た瞬間、我慢ができなかった。涙も自然と出てきた。
オウガイはヤスヒロの胸元へ飛びついた。

ヤスヒロ「ぐぉっ!!」
オウガイ「ヤスヒロぉ…無事でよかった…!」
ヤスヒロ「いてて…臥せってる身に体当たりはないでしょ…でも俺もオウガイが無事で嬉しいよ」
オウガイ「我のせいで苦しい思いをさせてすまなかった…!必ず守ると誓ったのに…!ぐすっ」
ヤスヒロ「オウガイ…」

ギュッと両手で抱きしめられる。ヤスヒロの胸の中が一番安心する…

ヤスヒロ「暴走…っていうのかな、あの力が止められなかった時に、オウガイの声が聞こえたんだ…」
オウガイ「え…」
ヤスヒロ「それと幻覚も。俺の事、遠くからも信じてくれてたんだなって思ったら、何かが心の中で弾けたんだ。
      そしたら収まったよ…オウガイのおかげだ…」
オウガイ「そんな…我は何も…。でも封印の塔で榛名を手にした時に、ヤスヒロの心が流れ込んできた。
      つらく苦しい気持ちが…。大変だったのだな」

それから二人はお互いに話し合った。塔での出来事、城での出来事…
ムラサメにされた一部始終を話したとき、オウガイはむくれていた。妬いてくれてるのかな…

オウガイ「他の女と…しかもムラサメと接吻するなど…考えられぬ!いくら榛名のためとはいえ…
      罰として……むうぅ…今から我にもせぬか!」
俺「言われなくても…」

再会のキスは、牛乳の味がした。
432名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/19(土) 20:15:09 ID:fkQw9VBJ
>>431
残業休憩中の足軽が通りますよλ・・・・・
本当に惚れ惚れする出来です
オウガイの嬉しそうな表情想像するとおもわず「わふわふ」にやけてしまう
433名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/19(土) 21:34:43 ID:cwPtffZ7
>>423
>電チューが閉まるタイミングに合わせてヘソに玉を集めたり・・・

ワロタw
開いてる時は道釘で不自然にもたつくのもありがち


しかし夢想の人は構成もさる事ながら投下のペースが凄いな
最初から構想済みなのか随時構想してるのか、どちらにしても
434:○○の中には好きな名前をどうぞ:2008/07/19(土) 22:58:53 ID:hqZ2Rat3
>>400続き

    ○○「ですが、一つだけあなた様にお仕えすることが出来る方法があります。」
 シンゲン「いやだぁ!いや・・・、え?ほ、本当かぁ!?」

 あれだけ駄々をこねていた表情が一変、真夏に咲き誇る大輪のヒマワリのような明るい笑顔をみせた。

    ○○「は、はい!ゴホン!この国に塩が無ければ外に求めればよいのです。」
 シンゲン「交易ってことか?そんなのもうとっくにやってるぜ、それでも不足しているから困ってるんじゃないか。」
    ○○「いえ、そうではなく、この国の外。つまりは他国の塩が取れる場所をとればよいのです。」
 シンゲン「そうは言うけど、もう海に面した領地はあらかた他の奴らに取られちまってるぜ。いまさら攻めて取れるもんか?」
    ○○「ええ、それはもちろん。シンゲン様がそうお思いならば、他の国の武将達もそう思っていることでしょう。ですから可能です。」
 シンゲン「んん?どういうことだぁ?」

 ついに乾坤一擲の勝負をかける時がきた、そう思い俺の全身が震えた。

    ○○「はい、つまりは他国の隙をつくのです。」
 シンゲン「隙?」
    ○○「統治に安定を見せたときこそ攻め時。人間誰しも大きな事を終え、心身ともにほっとした時こそが一番油断するもの。
        シンゲン様はその油断を突き、一気にその土地を攻めれば、労せずしてそこを得られましょう。」
 シンゲン「ふ〜ん、なるほどなぁ。でも、そんなにうまくいくものかぁ?」
    ○○「私にお任せくだされば、軽々と。すでにその構想は既に完成しております。
        料理人としての腕だけでなく、軍師としての腕にも少々自信があります。どうでしょうか?」
 シンゲン「へ〜、たいした自信だな。ま、嫌いじゃないぜそういうやつ。よし、わかった!」
    ○○「で、ではっ!」
 シンゲン「ああ、いいよ。軍師として召抱えてやるよ。でもっ!」
    ○○「な、なんでしょう?」
 シンゲン「絶対成功させろよ?俺はお前の美味い料理が食いたいんだからなっ!」
    ○○「わかりました。必ずや!」
 シンゲン「よし!じゃあ決まりな!今日からお前は俺の軍師だ!ヨロシクな!」
   ○○「わっぷ!」

 そういうとシンゲン様は俺を抱き寄せ、その豊かな膨らみに俺の顔を押し付けた。
435:○○の中には好きな名前をどうぞ:2008/07/19(土) 23:26:10 ID:hqZ2Rat3
 その後、俺は何とか南の一部を切り取り、海に面した土地を獲得することに成功し、塩の生産地をこの国にもたらした。
シンゲン様はことのほか上機嫌で誉めてくれて、それ以来常に俺を側においてくれるようになった。
 最初はその豪快さに振り回されていたが、最近はようやくそれにも慣れてきた。

    ○○「んあ?あれ?あのまま寝ちまったのか。・・・何とか俺の願いが叶ったな。
        これからは、シンゲン様の願いを叶えられるように頑張んないとな・・・。」
 シンゲン「へ〜・・・。お前の願いが何だって?」
    ○○「・・・・・・え?」

 胸に埋もれた顔を上げると、シンゲン様が目を覚まし笑顔でこちらを見ている。
・・・・・・だが、どう見てもその表情からは怒りしか感じ取れない。

 シンゲン「お前の願いは寝ている主の寝床に潜り込み、無防備な主の胸に抱きつくことなのかなぁ〜?」
    ○○「は!?い、いや!それは違います誤解ですって!そもそもこれはシンゲン様がっ―!」
 シンゲン「問答無用!うりゃあああああ!!!!」
    ○○「どわあああああああ!!!!!」

    部下1「あら?あれは・・・」
    部下2「○○様だあ!たか〜い!」
    部下3「今日も見せつけてくれるわね。・・・いいな(ボソ)。」
   部下1・2「え?何か言った?」
    部下3「い、いえ、なんでもないわ!さ、今日もお仕事お仕事。」

 そんな風にシンゲン様の竜巻によって、俺が空高く舞い上がった日の昼、危急の知らせが我が主に届けられた。
436イエヤス魔法店にようこそ!:2008/07/19(土) 23:48:30 ID:hPnmi9sV
イエヤスはにっこりと微笑みながら、しなびた人参を机に置いた。

イエヤス「これは・・・自分の姿を一時的に消え去る薬です。とても、苦いですよ」
俺「便利そうな一品じゃないか」
イエヤス「それで・・・何をなさるつもりです?」
俺「そんなの秘密です」
イエヤス「ま、あえて聞きません。殿方が姿を消してまでやりたいことなど、容易に想像できますし・・・」
俺「何を考えているんだよ・・・」
イエヤス「ぽっ・・・///」

イエヤスは頬を真っ赤に染めながら言った。

イエヤス「銀玉3000発頂きます」
俺「なに! それは高すぎでしょう」
イエヤス「なら、銀玉3500発でどうでしょう・・・?」
俺「多くなってますがな」
イエヤス「ケチ臭い男はモテませんよ?」
437イエヤス魔法店商品一覧(1):2008/07/19(土) 23:57:31 ID:hPnmi9sV
「オウガイ・無・草(そう)」・・・食べるとオウガイ無双を食らってしまう草。

「ムラサメ・夢(む)・草(そう)」・・・食べると、今夜の夢にエッチなコスプレをしたムラサメが出てくる。たまにハズレがある。

「扇(せん)・羽(は)・万里(まり)」・・・万里を飛ぶと言われる鳳の羽を集め、扇形にしたもの。
持つと千ハマリするが、人に向かって扇ぐと、風を受けた人ももれなく千ハマリする迷惑な品。主に贈呈用。

「ただ今電チュー開閉チュー」・・・溝鼠をモチーフにした呪われた人形。肩に乗せると、電チュー開放のタイミングに合わせて「チュー」と鳴く。
ただ、このタイミングで玉を打ち出すと、何故か電チューが丁度閉まってしまう。一度身につけると決して離れない。

「音ズレ音頭のCD」・・・マサムネが歌う、アップテンポの楽曲。歌詞が否定的なものが多いので、あまり人気が出ない。買ってあげてください・・・。

「開(あ)かない扇子」・・・扇ぐことができない役に立たない扇子。主に寒いギャグを飛ばした相手のおでこにクリーンヒットさせるために使う。
そのときの掛け声は「こりゃ!」か「無礼者!」

「戦国お米」・・・伝説の農民が育てた米。これを使えばシンゲンを我田引水できる。

「しなびた人参」・・・そこらの農村から拾ってきた人参を日陰で一ヶ月干したもの。臭い。食べると数分間姿を消すことができる。

「でっかいめろんぱん」・・・食べるとついこう叫んでしまう。「うるさいうるさいうるさい」
もう少しで同盟が成功しそうなときの破談材料として使う。「同盟じゃあ!!」「うるさいうるさいうるさい」「なんじゃと!」

「徳川家家紋のイミテーション」・・・主に胸などに付けるブローチのようなもの。これといって効果はないが、付けているとイエヤスが微笑んでくれる。

「乙女の涙」・・・貧乳に悩む乙女武将が密かに流した涙を小さな瓶に入れた無色透明の液体。胸に振り掛けると、もれなくバストが1センチUPする。
438イエヤス魔法店商品一覧(2):2008/07/20(日) 00:09:57 ID:TkuwVHsL
「呪いの鉄砲まんぜう」・・・8個入りのまんぜう。この中に1個だけ激マズのまんぜうが入っている。
激マズのまんぜうを食べると、近い内にスリに合ったり、財布を落としたり、振り込め詐欺に引っかかったりと、とにかくお金のトラブルに巻き込まれる。
かといって、残りのまんぜうも特別美味しいわけではない。ただのハイリスクノーリターンのふざけた一品。

「ハイワロメガネ」・・・ミツヒデ愛用「ドッチ」のブランド品。付けると、どんな熱い予告が来てもハイワロと冷静に傍観することができる。
ミツヒデが普段からあんな性格なのもこれのせい。

「ケンシンのブロマイド」・・・水垢離中のケンシンを激写したもの。ゑろい。たまに乳首が透けているレアものがある。
買うとイエヤスがブロマイドだけにマイド!と言ってくれる。だが、二枚買っても一回しかマイド!とは言ってくれない。

「養老の徳利」・・・中に水を入れると、たちまちそれがお酒に変わる不思議な徳利。原料のひょうたんはヒデヨシの武器のようだが・・・?

「牛乳っぽい液体」・・・豚と牛の精液を混ぜ、鮪の眼球と乙女の涙を加えた最高の媚薬。悪戯したい相手に飲ませよう。

「イエヤスシチュー」・・・トカゲのしっぽと鷹の爪、蝙蝠、イカのしおから、すり潰したモロヘイヤにイチゴ大福、蝉の抜け殻を混ぜ込んで煮詰めた紫色の怪しげな液体。
不思議となかなかイケる。が、その後急激に体調が悪化し、時には命を落とすこともあるアップダウンの激しい一品。
しかし、奇跡的に一命を取り留めた暁には、イエヤスから祝福の〇〇が貰える。丸に入る言葉は「蹴り」。甘い妄想あしからず。

「髑髏の盃」・・・とある戦国武将が呪い殺した者の髑髏を盃に見立てたもの。
己の血を盛り、一気に流し込むと主従契約が結ばれ、主の周りを「けけけ」と笑いながら浮遊する。一度だけ生命の危険から守ってくれる。

「狂牛と番犬の狭間で」・・・牛の嫁泣かせと犬の口髭に、蟻酸と酢酸を混ぜたものを玄米パンでサンドしたもの。
食べると、普段凶暴な人がしおらしく、しおらしい人が凶暴になる。ノブナガに使おう。

「爆裂の水晶」・・・水晶越しにCR戦国乙女の台を見ると、その台の未来が見える不思議な水晶。1回使ったら爆裂して壊れる。怪我に注意。

「幸福の象の銀玉」・・・象の鼻くそを丸めたもの。これをスタートチャッカーに入賞させると、もれなく大当たりになるが、何故かいつもヘソに嫌われ、副入賞口に入る。
流れ流れて他人の上皿から出た幸福の像の銀玉は、必ずヘソに入賞するだろう。
439オウガイ夢想:2008/07/20(日) 01:47:12 ID:LQevB27N
オウガイ「ん…やはり安心する…こうしてお主といるだけで…」
俺「これからはずっと側にいてあげるから…」
オウガイ「その…もう一度してくれぬか?」
俺「この前まで『接吻は破廉恥だ!』って言ってた人がまぁ…」
オウガイ「う…時代は変わったのだ!想い人と自由に接吻してはならんというのか!」
俺「はいはい…」

騒がしい口をもう一度塞ぐ。

オウガイ「ん…平和とは良いものだな。榛名を手に入れた甲斐があるというもの…」
俺「そういえば、榛名ってどんなものなの?まだ見てないんだけど…」
オウガイ「お、そうであったな。今持ってくるから、しばし待っておれ!」

そう言うとオウガイは飛ぶように走っていった。随分テンションが上がってるなぁ…まぁ俺もだけど。
今までもそこそこイチャついてはいたが、これからは周りが引くくらいイチャついてやろう…
そのためには、身体を治すのが先決だ。どうも疲れがとれないんだよな…

 ──────── 客間・コタロウの部屋

トントン

ムラサメ「コタロウ…いるかしら?」
コタロウ「はい、どうかしましたか?」

襖を開け、中に入る。

ムラサメ「オウガイったら随分生き生きしてるわね…」
コタロウ「本当ですよ…今朝なんかボクの牛乳を勝手に飲んじゃったんですよ…
      のどが渇いたとか言って。特別に取り寄せた高級牛乳だったのに…」
ムラサメ「彼女らしさが戻ってきた…って感じかしら」
コタロウ「…なんだか随分感傷的ですね。どうかしたんですか?」
ムラサメ「あなたは文献の解読はまだ進めていて?」
コタロウ「そういえば、最近してなかったですね…動き回ることが多くて…」
ムラサメ「そう…ならいいわ。お邪魔したわね」
コタロウ「あ…ちょっと待ってください!何かわかったんですか?それとも何か気になることが…」
ムラサメ「…くだらない妄想よ。気に留めるほどの事ではないわ」

行ってしまった…。彼女が意味のない行動をすることがないのは、ボクらはよく知っている。
きっと何か…わからないまでも、察した事柄があるのだろう。
ボクもちょっと調べてみよう…
440:○○の中には好きな名前をどうぞ:2008/07/20(日) 03:03:34 ID:lERTCutm
>>435続き

 シンゲン「なんだってぇ?またケンシンのやつが?」
    伝令「はい。どうやら我が方との国境を目指しているようで。」
 シンゲン「アイツもしつこいなぁ〜。ああ、めんどくさい。」
    ○○「国の一大事に「めんどくさい」とか言わないで下さいよ・・・。まあ気持ちはわからんでもないですが。」

 伝令からもたらせれた知らせによると、武田家と隣り合う位置にある「上杉ケンシン」の軍が、
わが国と上杉家との領地の空白地帯に向け、軍を進める準備をしているとの事だった。
 この上杉ケンシンとシンゲン様は、もう何度目なのかすら忘れるぐらいの小競り合いを繰り返している。
だが、今回ばかりはその軍の規模や士気から察するに、どうやら相手も本腰をいれたらしい。

    ○○「どうも今度は、ケンシンも本気らしいですね。さてどうするか。シンゲン様?どうしました?」
 シンゲン「・・・なんでお前がアイツの事、下の名前で呼ぶんだよ?」
    ○○「いや、特に意味はないですけど。なにか問題でも?」

 なにやら、ジト〜っとした目こちらをにらんでいる。かなり不機嫌だな、こりゃ。

 シンゲン「ふんっ!なんでもねえよ!」
    ○○「なんで怒るんですか?」
 シンゲン「怒ってなんかないっ!なんで俺が怒んなきゃいけないんだぁ!」
    ○○「ほらあ!怒ってるじゃないですか!」
 シンゲン「怒ってないっていってるだろ!」
    ○○「もうその言い方が怒ってますよ!」
 シンゲン「怒ってないったら、怒ってないんだぁ!」
    ○○「だから―!」
 家臣全員「ウオッホン!」
 シンゲン・○○「あっ。」

 大事な軍議の最中、つい熱くなった俺たちは皆の前でとんだ醜態をさらしてしまった。

 シンゲン「んんっ!で、どうする?」
    ○○「そ、そうですね。今回はこちらも本気でいかないといけないでしょうね。
        下手に手を抜いて敗れると、この国自体の存亡にかかわります。」
 シンゲン「よしっ!じゃあこっちも戦の準備だぁ!上杉のアホどもを震え上がらせてやれ!」
 家臣全員「おー!」

 こうして俺たちは上杉軍との決戦のため、軍を編成し戦いの地に向かうのだった。

    ○○「この戦いは何としても勝たないとな。」

 戦場に向かうまでの馬の上で、俺は誰に言うでもなくそうつぶやいた。
確かに上杉軍は強い。総大将の上杉ケンシンのもと、しっかりとした統制がとれている。
敢えてたとえるなら、その時々で自在に姿を変える水と言ったところか。
 だが、この戦いで上杉軍に壊滅的な打撃を与えられれば、シンゲン様の天下取りは大きく前進する。
まあ肝心の「榛名」を手に入れなければ、天下統一も実現しないのだが。まあ、そっちはこれが終わってからでも遅くは無い。
441:○○の中には好きな名前をどうぞ:2008/07/20(日) 03:05:56 ID:lERTCutm
 シンゲン「おい、どうした?さっきから黙ったまま恐い顔して。」
    ○○「え?いや何でも。ちょっと考え事を。」
 シンゲン「・・・もしかして、さっきのことまだ怒ってるのか・・・?」
    ○○「さっきのことって?」
 シンゲン「いや、ほら、さっき皆の前でさ。その、怒っちゃったし。・・・悪かったよデカイ声だして。」
    ○○「ああ、そのことなら。いつものことですし、もう気にしてませんよ。」
 シンゲン「本当か?本当にもう怒ってないか?」

 こうなるとシンゲン様はしつこい。何度そうだといっても聞かなくなる時がある。
あまり強く否定すると、また怒りかねないので注意が必要だ。

    ○○「本当ですよ。もう怒ってませんよ。」
 シンゲン「本当に、本当か?」
    ○○「本当に、本当です。」
 シンゲン「そっか・・・。えへへ。」

 納得したのか、シンゲン様は頬を赤らめながら可愛らしい笑顔を浮かべた。
こういう風に普段との違いをこうも見せつけるのは、本当に、ズルイ・・・。

 シンゲン「じゃあ、なんであんなに恐い顔してたんだよ。」
    ○○「ん〜?秘密です。」
 シンゲン「なんだよ、教えろよぉ〜。」
    ○○「はいはい。いやなに、今日の夕餉の献立をちょっとね。」
 シンゲン「え!なになに!?今日は何を作ってくれるんだ?」
    ○○「それは内緒です。出来るまでのお楽しみですよ。」
 シンゲン「ぶ〜。よしっ!じゃあ、とっとのこの戦い終わらせるぜ!帰って飯だ!」
    ○○「いや、そんな簡単に・・・。」

 より一層士気の高まったシンゲン様指揮のもと、我が軍は上杉軍と対峙した。
442:○○の中には好きな名前をどうぞ:2008/07/20(日) 03:31:04 ID:lERTCutm
 シンゲン「おーおー、いるいる。ケンシンのやつ、あんなに動員しちゃって。」
    ○○「結構な数ですね。こちらも多めに兵を連れてきて正解でした。」
 シンゲン「ま、兵力の差で勝負が決まるってモンでもないけどな。」
    ○○「確かにそうですが、大いに越したことはありません。」
 シンゲン「でも最後に勝負を決めるのは、結局兵を率いる将の腕だよ。期待してるぜ、軍師殿?」
    ○○「はい、お任せを。最高の策を練ってみせます。」
 シンゲン「ん、任せた。ふあ〜あ、にしてもこう何もないと退屈だぜ。」

 そういうとシンゲン様は、大きなアクビと共に本陣の中の自分の席に戻っていった。

    ○○「さて、どうしますかね、っと。」

 ざっと敵陣を見渡して穴は無いか観察してみたが、あのケンシン直々に率いている軍だ、
穴などあるわけが無かった。そうすると、こちらから穴を開けなくてはならないが・・・。

    ○○「その開け方が肝心だが、何かないものか。」
 
 先ほど偵察に行かせた部下の報告によれば、敵の士気は総じて高く、結束も固い。
寝返り工作や流言などは通じそうにもなかった。内部的に無理だとするならば、外からだが・・・。
 一向に良い案は浮かばず、時間だけがいたずらに過ぎていく。もうじき陽も暮れる。
夜襲も考えたが、そう簡単にケンシンが夜襲を受けるとは思えない。まさに八方ふさがりの中、陽はすっかり落ちはじめていた。

    部下1「もう夜になっちゃいそうですね。」
    部下2「怖いなあ、夜襲とか受けたらどうしましょうかあ〜?」
    ○○「いや、それは無いと思うよ。仮に受けたとしても備えは万全だからね。」
    部下2「そうですかあ〜、ほっとしましたあ。」
    部下3「でも、そうなると油断した朝に、濃い霧に乗じて攻めてこないかが心配ですね。」
    ○○「霧?ここ霧がでるのかい?」
    部下3「あら?ご存じなかったですか?この時期この辺り一帯は、朝になると濃い霧が発生するんです。」
    ○○「それは本当に?」
    部下3「ええ、私はこの近くの出身ですので、確かです。」
    ○○「そうか、霧か・・・。もしかしたら。」
443名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/20(日) 13:23:56 ID:Y59nIsT8
相変わらずクオリティたけぇな〜


夢想の方も〇〇の方も期待せざるを得ない
444オウガイ夢想:2008/07/20(日) 15:51:32 ID:LQevB27N
オウガイ「ほら、ヤスヒロ…これに入っておる」

オウガイが小箱を持って戻ってきた。見た感じすごく小綺麗な箱で、なるほど、宝玉が入ってそうな箱だ。
中を開けると、青い勾玉が一つ。これが榛名か…飾りが色々付いていて、すごく綺麗だ。

俺「へぇ…思ったより小さいんだね、ちょっと貸してみてくれる?」

オウガイから掌へ渡してもらう…するとその瞬間!
…特に何も起きなかった。俺と関係があるっていうからちょっと期待してたんだけど…

俺「ふ〜ん…あ、でも中で蒼くボンヤリ光ってるんだ…神秘的だね」
オウガイ「え?いや、青いには青いが…特に光ってはおらぬぞ?」
俺「へ?いやいや…ほら、ここ光ってるの見えない?」
オウガイ「むぅ?う〜む…すまぬが我にはそうは見えぬな…」
俺「そう?なんだろ…気のせい…なのか?まぁいいや、ありがとう」
オウガイ「…お主が持っていてもよいのだぞ?もしかすると、真の持ち主はヤスヒロかもしれぬ」
俺「えぇ〜俺はいいよ…。オウガイが持っていてよ。何と言っても天下人なんだからさ…」
オウガイ「そうか?まぁ、いずれにせよこれは、祭壇に安置しておくのがよかろう」

いつになく、オウガイは上機嫌だった。
昼になると、俺の昼飯を作ると言って聞かず、厨房に入りびたりだったようだ。
俺は、怪我で看病された時の事を思い出した。あれはお粥だったからまだましな方だ。
そして恐怖のランチタイムが幕を上げた…

俺「えっと…この黒いのは…」
オウガイ「…魚の煮付けだ」
俺「このボロボロなのは…」
オウガイ「…芋をふかしたものだ」
俺「なんか毒々しい色のこれは…」
オウガイ「…山菜のひたしだ」
俺「ほ、ほら、ご飯なんかはすごく綺麗に炊けてるし…」
オウガイ「…我は盛り付けただけだ」
俺「あ!この味噌汁はすごくうまそうじゃないか」
オウガイ「…料理番が作ったものだ」
俺「……」
オウガイ「も、もういい!食わんでもよい!どうせ我の作ったものなど食えぬのだろう!」
俺「い、いや、そんなことない!作ってくれてすごく嬉しいよ!いただきます!!」

えーいままよ!食って死ぬことはないはずだ!!     パクッ

オウガイ「…ど、どうだ?」
俺「ひゃい…お、お、おいひぃです…」
オウガイ「そ、そうか!作った甲斐があるというものだ!!」

気のせいか意識が遠くなってきた…この時ばかりは、嬉しそうな笑顔に恐怖感を抱いてしまう。
オウガイと結婚する男はさぞかし苦労するだろうな…
まぁ、つまりは…俺なんだけど。
445:○○の中には好きな名前をどうぞ:2008/07/21(月) 00:20:18 ID:hN7JZgll
>>442続き。
  −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 シンゲン「霧ぃ?それがどうした?」
    ○○「ええ、ですからその霧を利用して敵を討つんです。」
 シンゲン「具体的には?」
    ○○「夜陰に乗じて、兵の半分を上杉軍の後方に向かわせます。
        そして夜が明けたら、霧にまぎれて上杉軍を襲います。その時、我々本隊も打って出て、一気に決着をつけます。」
 シンゲン「ふうん。面白そうじゃん。よし、じゃあそれでいこう。」
    ○○「よろしいのですか?そんなに簡単に決めて。」
 シンゲン「ん?なにが?だってお前はうちの軍師だろ?だったら、何も言うことは無いよ。」
    ○○「シンゲン様・・・。」

 この全幅の信頼に俺も必ずこたえなくては。そう決意を固め、俺は各部隊に指示を出した。
 そして、ついに運命の朝を迎えた。俺は本陣に残り、シンゲン様と共に上杉軍を待ち受ける。
既に襲撃部隊は、上杉軍の後方を襲うために近くの小さい山の中に潜んでいる。
 この霧が明けたら、上杉軍は大混乱になるはずだ。そうなったら、もう勝機はこちらにある。あとは進むのみ・・・!
俺は絶対の自信を持って、朝霧がはれるのを待っていた。だが・・・・・。

   伝令「大変ですっ!別働隊からの報告によると、山中にて上杉軍と遭遇!現在交戦中とのことです!」
   ○○「な・・・、馬鹿な!」
  部下1「○○様っ!前方の霧の中に敵が潜んでいます!我が軍の目と鼻の先です!」
   ○○「まさか・・・。我が軍の作戦が見破られたのか!」
  部下2「○○様ぁ!どうしましょう〜!」
  部下3「落ち着きなさいっ!うろたえたら敵の思う壺よ!○○様!ご指示を!」
   ○○「・・・・・・・。」
446:○○の中には好きな名前をどうぞ:2008/07/21(月) 00:22:21 ID:hN7JZgll

 俺の策が見破られた?この大事な一戦で?ここで勝って一気に天下取りに打って出ようって所で?
いや、まだだ・・・。まだ勝敗が決した訳じゃあない。これは俺が招いた状況だ、自分の失敗は自分で取り返す・・・!

   ○○「お前達はすぐにシンゲン様の下へ!この状況をお知らせし、別働隊が戻るまで、シンゲン様をお守りしろ!」
  部下1「は、はい。でも○○様は?」
   ○○「俺は前線の指揮を取らなくてはならない。だからここに残る!」
  部下2「そ、そんなの危ないですよお!シンゲン様も心配しますよお!」
   ○○「このままだったら、なおの事シンゲン様に顔向け出来ないよ。さあ早く行くんだ!」
 部下1・2「で、でも。」
  部下3「分かりました。シンゲン様の事は我々にお任せください。・・・どうか、ご無事で。」
   ○○「ありがとう。皆も気をつけてな。シンゲン様のこと、くれぐれも頼む・・・!」

 部下達を送り出した俺は、前線の兵たちに急いで指示をだし、防御陣形をひいた。

 一方、上杉軍では。すらりと伸びた長身に、見事な黒髪を風になびかせた美しい武将が武田軍を眺めていた。

 ケンシン「ふっ、いまごろ武田の別働隊は慌てているでしょうね。それに本陣も。あの程度の策、読めぬとでも思ったのかしら?」

 そう不敵に微笑んだケンシンは、全軍に突撃を命じ、自身も先頭に立ち武田軍に襲い掛かった。

   兵士「きます!上杉軍ですっ!」
   ○○「何としても持ちこたえるんだっ!すぐに別働隊が上杉軍の後方を襲う!それまで踏ん張れ!」
  兵士達「おおー!」

 ここに決戦の火蓋が切って落とされた。猛然と襲い掛かる上杉軍に対し、俺は鉄砲隊に命じて、ありったけの銃撃を浴びせた。

 上杉軍武将「くそっ!やるわね武田も!でも、鉄砲を持っているのはあなた達だけではないのよ!?」

 上杉軍も負けじと鉄砲隊による一斉射撃を行い、こちらの防御陣に隙を作ろうとしてきた。
最初は何とかしのいできたが、数に劣る俺たちは徐々に陣形にほころびが出来てきた。そこへ・・・。

 ケンシン「上杉ケンシン推参!武田シンゲンの首、今日こそ貰い受けるわっ!」
   ○○「しまった!」

 我が軍の手薄なところをついて、ケンシンが一気に駆け抜けた。敵味方かまわず、その大胆な光景に思わずみとれ道を開けた。

   ○○「くそ!ケンシンのやつ、うおっ!」

 ケンシンが敵陣を突破する様子をみて上杉軍は一気に盛り上がり、ここぞとばかりに我が軍に殺到し始めた。
447:○○の中には好きな名前をどうぞ:2008/07/21(月) 00:53:56 ID:hN7JZgll
 シンゲン「なに!?それは本当か!」

 本陣で朝を迎えたシンゲン様は、俺の部下からの報告を受け椅子から立ち上がった。

  部下1「はい。○○様は前線の指揮を執るため、その場にお残りに。」
 シンゲン「ちっ、あの馬鹿!」
  部下2「あ、シンゲン様あ、どちらへ!?」
 シンゲン「決まってるだろ!アイツを助けに行く!」
  部下3「お待ちください!」
 シンゲン「何だよ、何で止めるんだよ!」
  部下3「恐れながら、シンゲン様は○○様のお気持ちを無駄にするおつもりですか?」
 シンゲン「どういう意味だ?」

 思いもよらない部下の発言に、思わずシンゲンは歩みを止めた。

  部下3「○○様は、シンゲン様をお守りするために、敢えて最前線で戦っているのです。
       御自分の策が失敗した責任を取るためでもあります。しかし、何より被害を最小限に食い止め、シンゲン様に敵の刃を届かせないため。」
 シンゲン「・・・・・・。」
  部下3「なのに、今シンゲン様が出て行かれたら、○○様の想いはどうなるんですか!」

 まるで泣き叫ぶように訴えた部下の女の子の言葉に、シンゲン様はふっと微笑んで肩に手を置いた。

 シンゲン「わかったよ、アイツの想いは無駄にしたくない。ここで吉報を待つよ。それでいいだろ?」
  部下3「シンゲン様・・・。はい、ありがとうございます。ご無礼失礼しました、罰は何なりと。」
 シンゲン「ははは、別にいいよ。こんなに部下に慕われてあいつも幸せだよなぁ。それに・・・。」
  部下3「それに?なんですか?」
 シンゲン「お前、アイツのこと好きだろ?」
 部下1・2「へ?そうだったの?」 
  部下3「ち、違うわよ!シンゲン様も、な、何を言い出すのですか!突然!
      ワタシは、別に。ただ純粋に○○様とシンゲン様の為を思っただけで。」
 シンゲン「ん〜?そうなのか。ま、いいけど。でも、俺はアイツのこと好きだぜ?」
  部下達「え?」
 シンゲン「あっはっはっはっは!・・・死ぬなよ○○。まだお前の夕餉、食べて無いんだから。」

 そうつぶやいたシンゲン様は、俺がいる方向の空を、悲しげな顔で仰ぎ見た。
448名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/21(月) 00:57:35 ID:c6NkDqMe
川中島イイヨイイヨーわっふる
449イエヤスの占いの館へようこそ!:2008/07/21(月) 02:38:33 ID:dQZLeNw/
イエヤス「くーーーっ。くーーーーっ。かくっ、かくっ。なはは、にはは。ずる・・・あ、れ。もうカメラ回ってるんですか? すみません、眠っていました・・・・・・」

イエヤス「こほん! ・・・・・・占いの館へようこそ。隣では本業の魔法店もやってますが、こちらはちょいとした小遣い稼ぎです・・・・・・」

俺「うわ!! なんだよ。今まさに魔法店を抜け出せたと思ったら、出口の扉がまた室内につながっていやがった!」

たしかに外に出たと思ったのだが、今、俺は再度暗い室内にいる。
部屋の中央には不気味な蝋燭と水晶が乗ったテーブルがあり、黒いヴェールを被った女が、ゆらゆらと揺れる炎の向こうで微かに表情を弛めた。
いや、もしかすると、それは炎のせいで、本当は顔色一つ変えてないのかもしれない・・・・・・。

イエヤス「あら、またあなたですか・・・・・・。私のことが好きなのは分かりますが、ストーカーは犯罪ですよ・・・・・・」

俺「ち、ちげー! ちげーよ!! 何だか知らないけどここに来ちまったんだって! 俺は帰るよ!」

が、扉がない。たった今、俺が開けた扉が跡形もなく消えていたのだ。
慌てて壁に触れてみるが、そこは何の変哲もないただの「壁」だった。だとしたら、俺は一体どこから入って来たんだ?

俺「な、何故!? WHY!!」

イエヤス「まずは鑑定料として、銀玉1500発頂きます・・・・・・」

俺「ちょ、鑑定料って何ぞや!」

イエヤス「・・・・・・聞いてなかったんですか? 占いの鑑定料ですよ。恋愛、仕事、ギャンブル、人生相談・・・・・・」

話が高速で進行している。どうやら俺は、こいつに占いをしてもらうことになっちまったらしい。
しかも人の足元見やがって・・・・・・。銀玉1500発だと! さっきの魔法店もインチキ臭かったし、どうせ占いもデタラメなんだろ?

イエヤス「・・・・・・銀玉2500発に変更です・・・・・・」

人の心が読めるのか、イエヤスはさらなる法外な額の銀玉を要求し始めた。

俺「わーった、わーった。じゃあ頼むよ。恋愛な、恋愛。俺はこの先どうすればよいのよ」
イエヤス「・・・・・・」

イエヤスは無言でテーブルの目の前の椅子を指差した。
俺が座ると、イエヤスは満足そうに一つ頷き、水晶の周りを手で覆い始めた。何やら難しい顔をしている。
そして、たっぷり三分間ほどの時間をかけて、ふと顔を上げた。

イエヤス「こ、これは・・・シビアな結果が出ました・・・・・・」
450:○○の中には好きな名前をどうぞ:2008/07/21(月) 02:43:54 ID:hN7JZgll
>>447続き。

 上杉軍の猛攻はまだまだやみそうに無い、まだ何とか戦線は維持しているがそれも時間の問題だろう。
先ほど駆け抜けていったケンシンだが、我が軍の中軍の決死の反撃に合い、それ以上は前に進めてはいないようだ。

   ○○「でも、このままじゃあジリ貧だな。くそ!別働隊はまだか!」

 上杉軍の後方には、一向に我が軍の別働隊の姿は見えない。このままいつ来るか分からない援軍を待つよりは・・・。

   ○○「よし!今から俺が上杉軍に突っ込んで、敵の体勢を崩す!お前達はここの守りを頼んだぞ!」
   武将「そんな!そんなの危険すぎます!自殺行為です!」
   ○○「俺なら大丈夫だよ。・・・シンゲン様によろしくな!」
   武将「○○様ー!ええい、早くシンゲン様にお伝えしろ!援軍はまだなのか!」

 そういって飛び出した俺は目の前に広がる無数の上杉軍を目の前に、思わず武者震いした。

   ○○「さすがに一人で飛び出してくるのは無茶だったかな・・・。でも、ちょっとは格好つけないとな!」

 馬腹を蹴って一気に丘を駆け下りた俺は、上杉軍のど真ん中に突っ込み手当たり次第に暴れまわった。
こんな行動が、少しでもシンゲン様のためになるのなら、そう想い俺はひたすら上杉軍の中を駆け抜けた。
 すると、一人の美しい武将が視界に飛び込んできた。 

 ケンシン「一人で来るなんて、男にしては見上げた根性ね!」
   ○○「お前は!なぜここに!?」
 ケンシン「あなたの兵が頑張っててね、いったん体勢を立て直しに戻ってたのよ。」
   ○○「そうか。なら、ここでお前を倒せれば、上杉軍は大混乱。って訳か。」
 ケンシン「そうなるわね。でも、あなたにそれができるかしら?」
   ○○「どうかな。でも、俺はどうしても、やらなくちゃならないんでね!」
 ケンシン「ふっ、じゃあ試してみるといいわ!」

 そう言い放ったケンシンの槍が、神々しく青白く光った―。

 シンゲン「なにぃ!○○が一人で敵陣につっこんだぁ!?」
   伝令「は、はい。みなの静止も聞かずにお一人で。敵陣の崩すと言い残して。」
 シンゲン「どこまで馬鹿なんだアイツわぁ!」
 部下1・2「そんな・・・。」
 シンゲン「チックショウ!これでもここを動くなってのか!」
  部下3「はい・・・!お願いします!」
 シンゲン「くそ〜。」

 シンゲン様の我慢もそろそろ限界だ。このままでは、一人でも前線に出てしまうだろう。

  部下1「一人でなんて。いくらなんでも無茶よ!」
  部下2「○○様あ、どうしよう〜。」
  部下3「でも、ここで動いたら・・・。もう、どうすればいいの・・・。」

 俺の部下達は、俺の無謀な行動にどうしたらいいか判断に迷っている。

 シンゲン「・・・!おい、ここを動かなければいいんだったよな?」
  部下3「え?あ、はい。そうですが。」
 シンゲン「よし・・・。」

 何かを考えついたのか、シンゲン様は鋭く目を光らせた。
451音ズレ音頭(唄 みんな):2008/07/21(月) 02:49:20 ID:dQZLeNw/
ジャシャキーン!ジャシャキーン!!ジャジャシャキーン!!

予告殺しの音ズレ音頭♪ 予告殺しの音ズレ音頭♪ 予告殺しの音ズレ音頭♪

でっかいエモノを振り下ろす、小さな巨人、ヒデヨシ様の登場だ、予告殺しの音ズレ音頭♪
メンバー一のポロリ役、ツンデレ一筋三十年、ケンシン様がやってきた、予告殺しの音ズレ音頭♪
インチキ魔法で万事可決、まんぜうおっぱい嬉しいな、イエヤス様のご光来、予告殺しの音ズレ音頭♪
弓矢の腕は、おーほっほ、それほど凄くはないですわ、ヨシモト様の高笑い、予告殺しの音ズレ音頭♪
一に食事、二に食事、三四がなくて、五に睡眠、シンゲン様の生き様だ、予告殺しの音ズレ音頭♪
この兜、実は結構重いんだよね、顔色変えぬ苦労人、マサムネ様のコンプレイン、予告殺しの音ズレ音頭♪
酒じゃ酒、ワシの酒が飲めんのか、強制恐喝強要が、ノブナガ様のライフスタイル、予告殺しの音スレ音頭♪
ゲッ、増えてる? いやいやこれはクナイのせいよ、ほっと一息つきましょう、ミツヒデ様のアフタヌーン、予告殺しの音ズレ音頭♪

セリナズナゴギョウハコベラホトケノザスズナスジシロ音ズレ音頭♪

そりねるふなきらきもねとににはん、予告殺しの音ズレ音頭♪
そりねるふなきらきもねとににはん、予告殺しの音ズレ音頭♪
452イエヤス魔法店にようこそ!:2008/07/21(月) 03:10:00 ID:dQZLeNw/
イエヤス「・・・・・・こんにちは。今日は実際にホールで使うべき魔法を私がじきじきに説明します・・・」

【なにこれ、ふざけてるの!?】
CR戦国乙女を打っていて、隣が爆連、こちらがハマリを食らっている時に使う呪いの言葉です・・・。出玉はそのままで隣と席を入れ替われます・・・。

【少年よ、乙女を抱(いだ)け】
CR戦国乙女を打っていて、隣が迷惑な輩だった場合、この呪文を唱えると不思議と静かになります・・・。ただし効果は三十秒です・・・・・・。

【立てば芍薬、座れば牡丹、生きる姿は戦国乙女】
CR戦国乙女を打っていて、自分のお気に入りの武将で揃った場合に使う誉め言葉です・・・。きっと次もこの武将が揃うでしょう・・・。
・・・・・・ただし、少しでも他の武将に浮気したら、その時は覚悟してください・・・・。

【おい、あっちが良いみたいだぜ!】
CR戦国乙女を打とうとしても満席で一向に台が空かない場合に叫ぶ一喝です・・・。
この言葉を耳にすると、たとえ遊戯中であってもテレサ・テンが打ちたくなってしまいますよ・・・・・・。

【ミツヒデの科学はセカイイチィィィ!!】
CR戦国乙女を打とうとして、タッチの差で最後の台を取られた場合に使うデスワードです・・・。
台枠はそのままで、向こうの演出がテレサ・テンになり、こちらの演出が戦国乙女になります・・・・・・。

【俺の名はローテイター!】
CR戦国乙女を打っていて、泣きたくなるような下ムラに襲われたときに使う魔法です・・・。
使うと、驚くべき上ムラに恵まれます・・・。ですが、所詮は上ムラ。すぐに元に戻りますので、注意が必要です・・・・・・。

【あっ、ちょ、衝突すんなよw】
CR戦国乙女を打っていて、ステージ中央から直接ヘソへ落下する玉が後ろから来た玉に弾かれる寸前に使う魂の叫びです・・・。
使うと、後の玉が一時停止します・・・。それでも、ヘソへ落下した玉はしっかり命釘に阻まれ、決して入賞はしません・・・ただのぬか喜びです・・・。
453:○○の中には好きな名前をどうぞ:2008/07/21(月) 03:40:56 ID:hN7JZgll
   ○○「ぐわっ!」
 ケンシン「結構がんばったわね。シンゲンのもとに置いておくには惜しいわ。」
   ○○「ぐっ、お褒めいただいて、光栄だね。ぐは!」

 今の槍撃で肋骨を何本か持ってかれたようだ。左腕もおかしい、身体全体も全く言うことを聞かない。
呼吸するのも辛くなった、どうやらここまでか・・・。
 
 ケンシン「ここで殺すには惜しい人材ね。私のもとにきてくれないかしら?あなたは充分立派に戦った、何も恥じることはないわ。」
   ○○「へへ、上杉ケンシンにそうまで言われとは、俺も中々捨てたモンじゃないな。」
 ケンシン「じゃあ―。」
   ○○「せっかくの申し出だが、お断りするよ。主は一人と決めているんでね・・・。」
 ケンシン「そう・・・、残念だわ。シンゲンもここまでの忠臣を持つなんて、さすがね。」
   ○○「俺の主だからな、当然だ・・・!」
 ケンシン「ふっ、言うわね。降らないのなら、仕方無いわ。・・・苦しまないよう、一思いに楽にしてあげる。」
   ○○「ああ、覚悟はもうできてるさ・・・。(シンゲン様、申し訳ありません。もう、夕餉は作れそうにありません。)」

 ケンシンの槍が大きく振りかぶられた、その時。戦場がにわかにどよめき始めた。

 ケンシン「静まりなさい!何事か?」
   兵士「は、はい!それが、前方に謎の巨大な竜巻が突然発生して、次々と我が軍を襲っています!
       同時に武田の別働隊が我が軍の後方を急襲!このままでは挟み撃ちです!」
 ケンシン「何ですって!?」
   ○○「ようやく来たか・・・。でも、竜巻・・・?まさか!」

 目を鋭く光らせたシンゲン様は、意を決して立ち上がると、横に立ててある愛用の巨大な軍配を掴んだ。

  部下3「シ、シンゲン様何をなさるおつもりですか!?」
 シンゲン「ここから動かなきゃいいんだろぉ!うりゃあああああ!」

 渾身の力をこめて振り上げられた軍配から、戦場を覆いつくす巨大な竜巻が現れた。
シンゲン様の軍配から生まれた竜巻は、一直線に俺とケンシンのいる方向に向かって突き進んでくる。

 上杉軍武将「ケンシン様!お逃げください!このままでは、我らも巻き添えを!」
 ケンシン「くっ、シンゲン、やるわね!仕方ない、全軍に撤退の合図を!」
 上杉軍武将「はいっ!」
 ケンシン「シンゲンも、あなたに負けず随分と家臣思いのようね。」
   ○○「まあな。」
 ケンシン「ふっ、それに免じて今回はこれで引き上げるわ。でも、次は必ずしとめてみせる。」
   ○○「させねえよ。俺がいる限りな。」
 ケンシン「ふん、楽しみにしてるわ。全軍、引けっ!」

 不敵な笑みを残したケンシンは、颯爽と戦場を後にした。
454:○○の中には好きな名前をどうぞ:2008/07/21(月) 04:11:36 ID:hN7JZgll
 俺はケンシンの背中が小さくなるのを見届けると、大の字になって空を見上げた。

   ○○「ふう・・・。何とかしのいだか、でも俺はここまでみたいだなあ。」

 ケンシンから受けた傷が思ったよりも深い。しばらくは、ここを動けそうに無い。
このままカラスか狼の餌になるか、落ち武者狩りの手に掛かるか。どっちにしても助からなさそうだ。
 もうちょっと格好良い死に様が良かったな・・・。そんな風に考えていると、なにやら不吉な轟音が近づいてきた。  
 
        ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・!

    ○○「ん?なんの音、だ・・・。のわ!」

 そういえば忘れていた。俺とケンシンのいる方向に向かって竜巻が押し寄せていたことを。
一直線に俺のいる方向に向かって来ている。やばい!どう見ても直撃する!
 しかし、どうあがいても身体は動きそうに無い。

    ○○「う、動けん!しまった。こ、こんな最期は予想していなかった・・・。うわーっ!」

    伝令「報告します!我が軍の別働隊が上杉軍を急襲!上杉軍は大混乱、そのまま引き上げたよしにございます!」
   部下1「本当ですか!良かった!」
   部下2「○○様の作戦大成功ですう!」
   部下3「○○様、良かったですね・・・。はっ!○○様は、○○様はご無事ですか!?」
    伝令「そ、それが。上杉ケンシンとの一騎討ちに敗れたとの報告が。その時点では、ご無事だったようですが、その場所にお姿は見えず・・・。」
   部下達「そ、そんな・・・。」

 上杉軍の撤退の報告を聞いた部下たちだったが、俺が生死不明と聞いて、みな一様に絶望的な表情を浮かべた。

 シンゲン「心配するなお前達。アイツはすぐに帰ってくるよ、必ず・・・。」
  部下達「シンゲン様・・・。」

 部下達を笑顔で励ましたシンゲン様だったが、誰もがそれは自分に言い聞かせているのだと思った。
しかし、シンゲン様の顔には一片の曇りも無かった。そうその顔には、何かを確信した表情を浮かべていた。

             ヒュ〜

 シンゲン「お、噂をすれば。まったく・・・、心配かけさせやがって。」
   全員「え?」
   ○○「うおおおおおおおおおお!」

        ドーーーーーン!

 みなが首をかしげたその瞬間、俺はシンゲン様の腕に抱きかかえられていた。

   ○○「がはっ!し、死ぬかと思った・・・。」
  部下達「え?○○・・・様?」
   ○○「お〜、皆。イッテテ。た、ただいま。」

 空から降ってきた俺を見た皆は、信じられないといった表情でこちらを見ていたが、すぐに俺が本物だと分かると、はじけるように近寄ってきた。

  部下1「ほんとに○○様なんですよね?本物ですよね!?」
   ○○「うん。一応。」
  部下2「うわ〜ん。よかったですう〜、死んじゃったと思ってましたあ〜!」
   ○○「おいおい・・・。そこは、生きてるって思ってたっていってくれよ・・・。」
  部下3「本当に・・・、本当にご無事でよかったです・・・!私、私・・・。」
   ○○「心配かけたね、ご苦労様。でも、とりあえず終わったよ。だから、もう泣かないで。ね?」

 三者三様の表情を浮かべているのを、なにやらくすぐったい気持ちで眺めていたが、後ろから異様な気配を感じて振り向いた。

   ○○「あ・・・、シンゲン様。ただ今もどり、ました・・・。」
 シンゲン「うん・・・。」
455名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/21(月) 20:05:37 ID:yRUHJILE
部下3にほうえた
456オウガイ夢想:2008/07/22(火) 00:16:22 ID:gaDZ2nJA
───── 客間・コタロウの部屋

…ムラサメが危惧していたのはこの事なのでしょうか。
榛名はその役目を終えると、また封印の塔へ封印されるという記述…。
では、榛名の力を使うための鍵と目されているヤスヒロさんはどうなるのでしょうか…
それは書かれてはいないし、ボクには想像できない。いや、想像したくないのか…
この事はオウガイには言わないほうがいいのかな。いらぬ心配は立てる必要がない。

───── その日の深夜

あぁ…なんだか胃の調子が…無理して完食したせいかな。
寝付けない…

キィィィン………

なんだか耳鳴りの音がひどく大きい。疲れてるからかな。

キィィィン………

いや…耳鳴りにしては…違う、この音はどこか遠くから聞こえる…

キィィィン………

…呼んでいる?俺を?…行かなきゃ…行かないといけない気がする。

俺はかろうじて動く身体に鞭打って、音の聞こえる方へ歩き出した。
廊下を、壁や柱につかまりながら歩く。
どこだ…どこから聞こえるんだ。こっちは…訓練場…?
訓練道場の前では兵士が数人、松明の前で何かの見張りをしているようだ。
音は道場の中から聞こえるようだ。

兵士1「…あっ!ヤスヒロ殿!このような時間になぜ…それにそのようなお体で無理をなさって!」
俺「身体のほうは大丈夫…それより、何をしているの?」
兵士1「こちらではオウガイ様の命により、榛名を奉っているのです」
兵士2「盗まれることはないと思いますが、念のため見張りを立てています」

榛名…まさか榛名が俺を呼んでいるのか…?
なぜ…?あの時は反応もしなかった榛名が今頃…
457オウガイ夢想:2008/07/22(火) 00:40:17 ID:gaDZ2nJA
俺「中から…何か音は聞こえない?」
兵士1「音…ですか?私には特に何も…」
俺「そっか、いや、なんでもないんだ。中に…入ってもいいかな?」
兵士2「はぁ…別に構いませんが…」

鍵を開けてもらい、中へと入る。
オウガイがいつも祈っていた毘沙門天の像の前に、榛名が入った小箱が仰々しく奉られている。
小箱を開けると中には榛名が…箱を開けると余計に音がうるさくなる。
特に見た感じでは変わったことはない。昼に見たとおり青く光っているだけだ。

手にとってみると…ん?音が止んだ…
その瞬間、榛名は青白く激しく発光した!!

俺の脳の中に濁流の如く流れてくるこれは…塔…鍵…封印…う、うわあぁぁぁ!!!!

───── あ…そ、そうだったのか…俺は…俺は…!!

兵士1「ヤスヒロ殿!どうかされましたか!今何か光が…!」
俺「…いや、なんでもないよ…ちょっと榛名を見てただけなんだ…ありがとう、もう行くよ…」
兵士1「は、はぁ…そうですか…」
俺「ぐっ…」
兵士1「わっ、大丈夫ですか!部屋までお手を貸しましょうか?」
俺「い、いや…大丈夫…平気だ。ありがとう…」

また壁にもたれながら歩き出す。
なんとか部屋に辿り着き、布団に身を投げ出す。
俺は…俺には…時間がない…残された時間は…あとわずか。

───── 次の日の朝

俺は身体がだいぶ動くようになっていた。つかまらずとも歩けるように。
オウガイや皆も驚いていた。

オウガイ「ははは!やはり我の愛情がつまった料理が効いたのだな!」
ムラサメ「…そんなことないと思うけど」
俺「……」
オウガイ「大丈夫か?ヤスヒロ…。まだ動けるようなったばかりだ。何でも手伝えることがあったら…」
俺「大丈夫だよ」
オウガイ「そ、そうか?ならばいいのだが…」
ムラサメ「……」
458オウガイ夢想:2008/07/22(火) 01:10:08 ID:gaDZ2nJA
ムラサメ(いや…考えすぎね)
俺「ありがとうオウガイ…心配してくれて」
オウガイ「い、いやぁ、我は別に…ヤスヒロのためなら我は…」

──── 昼ごろ、俺はオウガイのもとを訪ねた。

俺「ちょっといいかな?」
オウガイ「なんだ?」
俺「少しばかり、そこらへんまで散歩にいかない?」
オウガイ「行くぞ!我も退屈しておったのだ!」

パァッと笑顔になるオウガイ。
きっと、俺がしばらく動けなかったから、フラストレーションが溜まってたのだろう。
二人で城下へ出る。

町民「お、オウガイ様!ごきげんはいかがですかな?」
町娘「こんにちはオウガイ様」
商人「オウガイ様!たまにはうちの店にも寄ってくださいね!」

オウガイの人気は凄まじいものがある。元から信頼の厚い武将な上に、今や天下人だ。
しばらく二人で歩いていると、酒場の前に来た。

男1「おう!これはこれはオウガイ様…ヤスヒロ殿もご一緒で!仲が宜しいことですな!」
男2「世の中も平和になったことだし…祝言はいつあげるんじゃ?待ちくたびれたわい!ガハハハ!」
オウガイ「な!?しゅ、祝言だと!?昼間から酔っ払っておるでない!!まったく…」

祝言…結婚か…
その場を去った後、俺はオウガイに訊ねた。

俺「祝言か…」
オウガイ「…」
俺「あげたいね…」
オウガイ「…!そ、その…我も…お主と…」
俺「子供は何人ぐらい欲しいかな」
オウガイ「…できるだけたくさん欲しい」
俺「え?」
オウガイ「たくさんの子らに囲まれ…ヤスヒロとずっと…死ぬまで過ごしたい…」
俺「……」
459オウガイ夢想:2008/07/22(火) 01:37:11 ID:gaDZ2nJA
オウガイ「我の夢は…それだけなのだ…他には何もいらぬ…」
俺「オウガイ…」
オウガイ「もう世の中は平穏が訪れた。我ももう己の幸せを願う、ただの一人の女だ…」
俺「…この前言ったよね。機会があったら続きを…って」
オウガイ「……」
俺「今夜…」
オウガイ「!!」
俺「今夜俺は…」
オウガイ「み、みなまで言うな…!心の準備が…」

オウガイは終始顔を真っ赤にして、散歩を終えた。
俺の言ったことを心の中で反芻しているのだろう。
そして俺は悟っていた。今夜なのだと…

 ──────────

散歩から帰ると、オウガイはフラフラと自分の部屋へ戻ってしまった。
心の準備とやらだろうか。

そんなことを考えていると、クイクイと裾を引っ張られた。
振り返るとコタロウが神妙な面持ちで佇んでいた。

コタロウ「少し…お話があります」

コタロウの部屋へ通される。お茶を出す辺り、コタロウの器量のよさがうかがえる。

コタロウ「どうですか?身体にお変わりは…」
俺「大丈夫だよ。皆には心配かけたね」
コタロウ「そうですか…それでお話というのは…」
俺「……」

顔を赤くして話し始めるコタロウ。

コタロウ「その…榛名の力を目覚めさせるのに…えっと…あの…あれを…してですね…
      解放させる…のは、ムラサメから聞きましたか?」
俺「うん、まぁ大体は…」
コタロウ「問題は、ヤスヒロさんが…その…あれを…しないでですね、力を無理矢理使ってしまった…
      そのことが、この度の体調不良に関係していたと見られます」
俺「…つまり?」
コタロウ「…榛名は今、あぁやって安置されてますけど、そのうちまた封印されるはずなんです」
俺「……」
コタロウ「あなたは…大丈夫ですよね?急にいなくなったりしませんよね…?」
俺「……」
コタロウ「みんなで仲良く、これからも暮らせるんですよね?」
俺「コタロウ…」
コタロウ「怖いんです…朝からのあなたが、儚く見えて…ごめんなさい、こんなこと急に…」
俺「…大丈夫だよ」
460名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/22(火) 01:53:28 ID:0PTFhSad
わっふる!!わっふる!!!
461名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/22(火) 01:57:39 ID:I1VVahb7
わっふるわっふる( ・∀・)イイ!!
462オウガイ夢想:2008/07/22(火) 08:53:37 ID:kJniWHvc
コタロウの部屋を後にした俺は、またも裾を引っ張られる。
…ムラサメだ。

ムラサメ「少し…よろしくて?」

ムラサメの部屋へ通される。ワインを出された。器量は…いいのか?
コタロウにも感づかれているようだし、きっとムラサメもその話だろう…

ムラサメ「約束通り、続きをしましょう」

そういって取り出したのは、将棋盤。そうだ、そういえばそんなこと言ってたな…
この前は、ムラサメの勝利で終わったのだった。

パチン…  パチン……  静かな空間に駒の乾いた音が響く。

俺「王手」
ムラサメ「う〜ん…これは…中々やるわね」
俺「それはどうも…」

パチン

ムラサメ「戦とは…先の読みづらいもの。いつ何があるかわからない…」
俺「どうしたのさ、急に」

パチン 俺は王の近くの銀を取る。

ムラサメ「先の戦…私はあなたを守りきれず、散ってしまった…この銀のように」
俺「……」
ムラサメ「私は後悔している…あなたに余計な力を使わせてしまったことを」

パチン

俺「俺は…」
ムラサメ「それでも今は、皆でこうして暮らしている…何も変わりなく」
俺「そうだね…」

パチン… 俺は王手を打つ。

ムラサメ「詰み…ね。この王は、盤面から姿を消す。でもあなたは…変わらずここに…いるのよね?」
俺「…そうだね。ずっといるよ」
463オウガイ夢想:2008/07/22(火) 09:11:27 ID:kJniWHvc
夕飯時になった。

コタロウもムラサメも、いつもと変わらない、笑顔で食事を楽しんでいる。
オウガイは…目が合うと、赤くなりうつむいてしまう。
昼に言ったことが効いているのだろう。

コタロウ「オウガイ…どうしたんです?このしし鍋、あなたの好物でしょう?」
オウガイ「別に…ちゃんと食べておるだろう…」
コタロウ「…?」
ムラサメ「ふ〜ん…」

ムラサメの目が変わった。やはりムラサメは感が鋭い。

ムラサメ「しし鍋はおいしいわねぇ…ヤスヒロもたくさん食べなさい…精力が付くわよ」
オウガイ「な!?せ、精力などと…」
俺「そうだねぇ…いっぱい食べておこうかな」
オウガイ「あうぅ…」

─── 夜が更けてきた。驚くほどに、心音はいたって平常。そんなものなのかな。

部屋に戻ろうとすると、グイッと裾を掴まれる。今日で三度目だ。コタロウ、ムラサメときたから…

オウガイ「身を…清めてくる。お主は部屋で…待っててくれ」

小声でそういうと、タッタッタッ…と小走りで広間を後にした。

ムラサメ「……」

 ──────────

チャポン…

ふぅ…ついに今宵、我はヤスヒロと…あぁ…心の準備はできたはずなのに…
目前に控えると、やはり怖くなる。

???「随分思いつめた顔をしてるのね…」
オウガイ「うわっ!?あ…ムラサメか…何用だ」
ムラサメ「あら…私もお風呂に入りにきただけよ…」
オウガイ「フン…その目は知っておる。何か企んでいる時の目だ。長い付き合いだからよくわかる」
ムラサメ「あはは…ばれちゃった?」
464名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/22(火) 09:17:05 ID:ownbKqkQ
わっふるわっふる!
ムラサメ嬢ええわ〜
465オウガイ夢想:2008/07/22(火) 09:26:45 ID:kJniWHvc
ムラサメ「身体…洗ってあげるわよ」
オウガイ「…ほう、どういう風の吹き回しだ?」
ムラサメ「せっかくなんですもの…隅々まで綺麗にしておかないと…」
オウガイ「な!?お主…まさか!」
ムラサメ「ほらほら、遠慮しないの…」
オウガイ「あ、あぁ…」

ムラサメは優しくオウガイの身体を洗い始めた。

ムラサメ「広い背中…惚れ惚れしちゃうわ」
オウガイ「……」
ムラサメ「えいっ」 むにゅっ。

オウガイ「こ、こら!いきなり胸を揉む奴がおるか!」
ムラサメ「ふふ…予行演習よ…」
オウガイ「な、なんのことだか…ひゃっ!や、やめぬかぁ…」
ムラサメ「形もいいし、すごく柔らくて気持ちいいわね…これならヤスヒロも喜ぶわ」
オウガイ「な、な、なな…!!」
ムラサメ「隠さなくていいわよ。今宵、捧げるのでしょう?」
オウガイ「うぅ…」
ムラサメ「どれどれ…こっちは…」
オウガイ「ぃやっ!そ、そこは…あぁっ!!」
ムラサメ「ん〜、具合もいいし、これなら受け入れられそうね」
オウガイ「ば、ばかもの…同性だからといって、していいことと悪いことが…!」
ムラサメ「あら…万全の状態で臨むのが女としての務めよ」
オウガイ「まったく…我はもうあがるぞ!」

そういってスタスタと歩いていってしまう。

ムラサメ「残念…せっかく色々教えて差し上げようと思ったのに…」

ピタッ

オウガイ「い、色々とは…?」
ムラサメ「殿方を悦ばせる技の数々…」

オウガイ「ま、まぁゆっくり湯につかろうではないか!ははは!」
466オウガイ夢想:2008/07/22(火) 09:48:01 ID:kJniWHvc
ムラサメ「…を…して……こう…」
オウガイ「ゴクリ」
ムラサメ「…がこうなるから…で…こうなる、と」
オウガイ「な、そんなことまで!」
ムラサメ「……を、こうひっくり返して……すると…」
オウガイ「そ、それはできそうもない…」

────────

オウガイ「む、むぅ…なるほど…」
ムラサメ「おわかり?ようは受け入れるだけではいけないということよ」
オウガイ「ひ、ひとつ聞いてよいか?」
ムラサメ「何でもお聞きになって」
オウガイ「その…破瓜の痛みは凄まじいものと聞くが…どうなのだ?」
ムラサメ「凄まじいって…まぁ、人それぞれだけど…耐えられないほどではないわよ。
      それに、痛くない場合もあるという話よ」
オウガイ「お主はどうであった?」
ムラサメ「わ、私は別に…大したことなかったわ」
オウガイ「そうか…いや、色々とためになった…」
ムラサメ「礼には及ばないわ…後は頑張るだけよ…あ!そうだ!」
オウガイ「ん?」
ムラサメ「ヤスヒロのところへ行く前に、私の部屋に寄りなさい。いいもの貸してあげるわ…」

 ──────────

夜もすっかり更けた。虫の鳴く声が障子を通して聞こえてくる。
目前となると、何にも勝って、オウガイとの情事に対する興奮と期待がこみあげてくる。
これが男のサガというものか…しかし…

俺「えっと…人払い中なんだけど…」
???「わわわっ!?ば、ばれてました…?すみませ〜ん!」

天井でドタドタと音がする。本当に覗き見が趣味なのだろうか…まったく。

─── 数分後、ついに襖が叩かれる。

オウガイ「ヤスヒロ…入るぞ」

入ってきたオウガイは、髪はおろされ、白い着物を纏っていた。…すごく綺麗だ。
おずおずと、俺の前に跪く。目と目が合い、二人とも照れ笑いが漏れた。

ついに、天下割れ目…いや、天下分け目の決戦が始まる。
467名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/22(火) 12:20:06 ID:spaUPQzm
「わっふるだな」
「ああ」
468名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/22(火) 14:47:24 ID:x1Fm2RlK
わっふるわっ…

フゥ…
469名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/22(火) 16:58:17 ID:llH85EEy
>天下割れ目
コラ!w
470名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/22(火) 22:40:59 ID:I1VVahb7
>>466
先刻から我輩の団旗が擬似連を繰り返している
早々にわっふるわっふるを申し上げる
471名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/22(火) 23:50:43 ID:P2Ozrtos
わっ
ふぅ‥‥
472:○○の中には好きな名前をどうぞ:2008/07/23(水) 00:16:13 ID:sN06K/Su
>>454続き。

   ○○「あの、シンゲン様・・・。その、申し訳ありません。俺の失策で全軍に危機を―。」
 シンゲン「・・・このっ!馬鹿やろうっ!」
   ○○「ビクッ!は、はい。・・・処分は、いかようにも・・・。」
 シンゲン「そんなこといってるんじゃないっ!・・・心配かけやがって。」
   ○○「え?」
 
 思いもよらないシンゲン様の言葉に、思わず俺は目を丸くした。
シンゲン様は目に涙を浮かべ、今にも泣きそうな、か弱い声で言葉を続けた。

 シンゲン「別に勝ち負けなんかどうでもいいんだよ・・・。お前がいなくなる方が俺に取っちゃあ、一大事なんだよぉ・・・。」
   ○○「シンゲン様・・・。」
 シンゲン「ほんとに・・・、ほんとに生きてて良かった。もう勝手に、勝手にどっか行くなよぉ・・・。約束だからなぁ・・・。」
   ○○「・・・はい、約束します。ずっとあなたの側にいますよ。」
 シンゲン「絶対に、絶対だぞぉ?」
   ○○「はい、絶対です。」
 シンゲン「じゃあ証拠。証拠見せろよ。」
   ○○「え?しょ、証拠ですか?う〜ん・・・、指きりげんまんでもします?」
 シンゲン「馬鹿!子供じゃないんだぞ!」
   ○○「あんまり変わんないですけどね・・・。ははは。」
 シンゲン「・・・何か言ったか?」
   ○○「い、いえ何も!(さてどうする・・・。)」

 一応、それなりの策は頭に浮かびはしたが、これを実行してよいものか・・・。
もし、読み違えていたら、空を飛ぶぐらいじゃすまないし、むしろ本当にお空の彼方に・・・。

 シンゲン「おい!?何かないのかぁ?!証拠、証拠、証拠ぉ!」
   ○○「(って、子供みたいな言い方を。ええい!ままよ!)じゃあ、ちょっと下ろしてもらえます?
       あ、身体支えてもらえるとありがたいんですが。」
 シンゲン「ん、わかった。こうでいいか?」
   ○○「ハイ、結構です。」

 シンゲン様の腕から下ろされた俺は、シンゲン様に身体を預ける格好で、シンゲン様と正対した。

   ○○「では、ちょっと失礼しますね?」
 シンゲン「いいけど、一体何をするん―。!!!????」

 そう、シンゲン様が言い終わらない内に、俺はシンゲン様の口をふさいだ。・・・俺の口で。

 シンゲン「な?ななななな、なあ〜っ!!?!?!?!?」
   ○○「はい、これが証拠です。(ふーふー、緊張したあ〜。)」

 俺に口付けされたシンゲン様は、何が起こったのか理解が追いつかず、ただ口をパクパクさせてこちらをビックリしてみている。
周りにいた家来の皆も、俺の思いもよらない行動に呆気にとられなにも発言できないでいる。

   部下1「○、○○!な、何を!?」
   部下2「きゃ〜。○○様大胆ですう〜。」
   部下3「○○様・・・!」

 俺の部下も三者三様の驚きを見せた。
473:○○の中には好きな名前をどうぞ:2008/07/23(水) 00:41:11 ID:sN06K/Su
>>472続き。

   ○○「どうです?証拠にはなり、・・・ませんよねえ?」
 シンゲン「・・・・・・・・・・。」

 恐る恐る、わざと軽いノリでシンゲン様に確認を求めたが、一向に返事が無い。
・・・やってしまったのか!?やばい・・・、これは打ち首ものだ・・・。
 いくら親しい仲とはいえ、主君の唇を臣下が奪うなんて・・・。ふっ、俺の軍師人生もここまでかあ〜!
俺はもう、命が散るのを覚悟していた。だが―。

 シンゲン「うん。よし・・・、まあ、許してるよ・・・。」
   全員「・・・・・・・・え?」

 予想を裏切るシンゲン様の言葉に、俺を含めその場にいる全員の目が点になった。

 シンゲン「まあ、その、今回はこれくらいで許してやるよ♪うん。でも!約束は絶対守れよ?」
   ○○「ああ・・・はい。それは、モチロンです・・・。」
 シンゲン「よし!〜♪ずっと一緒だからな〜。」
   ○○「イタタタタ!ちょ、そんなに強く抱きしめないで下さい!い、息が!息ができな、い、で・・・す・・・。」

 なにやら幸せそうな顔になったシンゲン様は、俺のことをそのまま抱きしめた。
が、ケンシンにやられたケガがあるので、危うくトドメを刺されそうになった。

 シンゲン「あ、ゴメン・・・。痛むのか?」
   ○○「ええ、少しですが。ケンシンのヤツに手痛くやられちゃいまして。・・・シンゲン様?」
 シンゲン「・・・またアイツのこと名前で呼んだな?そんなに、気になるか?」
   ○○「い、いえ・・・。ただ、つい。」
 シンゲン「つい、で出るって事は。常にアイツのことは、下の名前で考えてるってことだな・・・?」
   ○○「何でそうなるんですか・・・。もしかして、妬いてます?」
 シンゲン「ば、馬鹿!何で俺がアイツとお前に妬くんだよ!それに、アイツとお前は、その、何でもないじゃんかよ・・・。」
   ○○「そうですね。上杉家にこないかって口説かれはしましたけど。」
 シンゲン「な!?く、口説かれたのか!?」
   ○○「でも、ちゃんと断りましたよ。安心してください。」
 シンゲン「当たり前だ!お前はずっと俺の家来なんだ!下僕なんだ!奴隷なんだあ!」
   ○○「何ですかそれ!?さっきの可愛さは何だったのやら・・・。」
 シンゲン「う、うるさい!うるさーい!○○の癖に口答えするな!生意気だぞ!」
   ○○「だってですね!―。」

   部下1「結局いつものままだね・・・。」
   部下2「でもいいんじゃないかなあ〜。いつもの通りで。あれ?どうしたの〜?」
   部下3「○○様・・・。でも、アタシだって負けませんから!」
 部下1・2「へ?」

 こうして何とか一仕事終えた俺たちは、軍をまとめ自分達の城に戻ってきた。
474Original Fire:2008/07/23(水) 00:57:59 ID:rudlBKmu
ここはTOKYO都下。
数多く飛び交う雑踏の割には、それぞれに皆、必要以上に関わるまいとする微妙な距離を保ってい歩いている、冷たい人間関係を感じるジャンク・シティ。
色とりどりのネオンも、客引きのオヤジも、見た目以上に素っ気無く、感情がなかった。
そんな冷凍庫のような場所でも、地下はまるで溶岩が煮えたぎるような熱気に包まれている。
今にもスパークしそうな「ホット・ロッド」の看板は、「ジ、ジ」と言う見えない導火線が俺の心に引火させようとしていた。

地下への入り口の近くでフードをかぶった赤毛の女が酒瓶を片手に座り込んでいる。
俺は、そんな女を無視して、周りに多くの張り紙がしてある階段を下っていくと、お決まりのボンボンと言う重低音と煙草の副流煙が直に脳内に入り込んでクラクラした。
入り口のやたら筋肉質の女にチケットを受け渡すと、半券を無造作にちぎって返され、中へと入っていく。
俺はそれをカウンターに持っていくと、色っぽい女から代わりにビールを渡され、近くにある席に腰を下ろした。

丁度、目当ての「バンド」が機材チェックに乗り出している。
【サニー・サイド・アップ】・・・それがこの「バンド」の名前だ。メンバーはドラムス、ベース、サイドギター、リードギター、ボーカルの五人。典型的なハードロックバンドだ。

まずは長身の髪の長い女が出てきた。こいつはドラムスの「シンゲン」だ。
彼女は、パワフルさと持ち前の手数の多さがウリのパワータイプのドラマーだ。
だが、故にワンステージでスティックを数本折ったり、スネアをぶち壊したり、ライドシンバルを腕でぶん殴って鳴らしたりと、一部では【クラッシャー・シンゲン】と言われている。

次に現れたのは、ベースの「マサムネ」だ。眼帯を付けた痩身の彼女は、見た目以上に繊細で、指も白魚のように細い。
到底、ロックなどできそうもないが、いざ演奏が始まると途端に「火」がつく。この手の「本能で弾くタイプ」はロッカーにしては珍しくない。
また、丁寧な演奏にも定評があり、まるで空気のように音に溶け込むので、人は彼女を【エア・マサムネ】と呼ぶ。

次はロックの核、ギターの登場だ。まずはサイド・ギターの「ケンシン」。
彼女はストラト・タイプのギターを使っており、演奏もカッティングやリズム取りがほとんどの、いわばリズム隊に位置するだろう。
トレードマークは頭に巻いた鉢巻。ここには「び」と書かれており、一部ムーブメントではかなりのレアものとして取引されている。
彼女の演奏後に放るこの鉢巻を求めて、わざわざ遠方からやって来るファンも少なくないとか。
また、ケンシンはサイドボーカルも担っており、その透き通る声はボーカルをしのぐと言われ、ファンの間では【クリア・ケンシン】と囁かれている。

同時に、リード・ギターの「ミツヒデ」が姿を表した。周りの歓声が一回り大きくなった。
それもそうだろう。メンバー一の人気を誇る彼女は、バンドの核である。
彼女はレスポール・タイプのギターを使っており、主にディストーションサウンドを用い、速弾きやブルージィなソロ、メランコリーなフレーズを難なく弾きこなす。
そして、注意すべき点は、彼女の使っているピックにある。そのピックは通常のホームベース型のようなものとは異なり、忍者の使うクナイのような形状をしているのだ。
はたしてそんなもので演奏できるのか? 誰もが疑問に思うことだが、それは誰しも杞憂で終わる。
とても女性とは思えない攻撃的なサウンドとスタイルに観客が飲まれてしまうことから、【ワイルド・ミツヒデ】と恐れられている。

そして、圧倒的な存在感を醸し出すボーカルの登場だ。
暗いところから明るいところへと進む一人の少女・・・。彼女は「イエヤス」。一際小さな身体を揺らし、一歩一歩とステージの中央に進んでくる。
愛用の「と」のマークが入ったマイクを取り出し、大きく息を吸い込んだ。
この小さな身体のどこに、そのような爆発力があるというのか。人々が彼女を【リトルビッグ・イエヤス】と呼ぶ所以も、理解できるような気がする。

おや、いつの間にか多くの人が集まってきたようだ。
【サニー・サイド・アップ】と言う導火線が、今、まさにTOKYOの地下に引火しようとしている・・・・・・。
475名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/23(水) 01:11:14 ID:ZFFPPIwq
>>473
わっふるわっふる
シンゲンもカワユイのぉ(*´∀`)
476:○○の中には好きな名前をどうぞ:2008/07/23(水) 01:28:44 ID:sN06K/Su
>>473続き

 城に帰った俺は、傷の治療のためしばらくは絶対安静との命を
シンゲン様お抱えの、いつもやたら妖艶なお医者様にキツく言い渡された。・・・破ったら、恐ろしいお仕置きだそうだ。
 仕方ないので、部下達の娘たちを通じて必要な指示を各所に出し、出来る範囲で事後処理を済ませた。
城に帰ってから、もう2週間は経っただろうか。命令通り、ずっと自分の部屋で安静にしていたが、さすがに退屈になってきた。
 シンゲン様にも、もう随分と会っていない。寂しがっているだろうか?また、駄々をこねて皆に迷惑をかけていないだろうか?
そう思った俺は、いてもたってもいられず、身支度を整え、シンゲン様の部屋に向かった。

   ○○「キョロキョロ。よし、先生はいないな・・・。」

 幸い、立って歩く程度には回復している。まだ少し身体に違和感があるが、それ以上の衝動に俺は動かされていた。
シンゲン様に会いたい。俺は、自分でも驚くぐらいにそう思っていた。
 俺はわき目も振らずにシンゲン様の部屋を目指した。が・・・。

   部下1「あ!ダメですよ○○様!大人しくしていなくては!」
   部下2「そうですよう〜。先生にオシオキされちゃいますよお〜?」
   
 部下の女の子たちが、目ざとく俺を見つけて、いたずら現場を摘発したようにイキイキと話しかけてきた。

    ○○「シィー!シィー!馬鹿!そんなに大きい声出したら、先生に見つかっちゃうだろ!」
   部下1「でも先生にはキツく言い含められてますし・・・。」
   部下2「あたし達もオシオキされちゃいますう〜。・・・ポッ///」
    ○○「・・・なぜそこで、嬉しそうに頬を赤らめるんだ?」

 やかましい二人の後ろでは、いつもビシッとしたあの娘が妙に大人しい。何かあったんだろうか?
こういう状況なら、いつもは一番口うるさいのに。

    ○○「今日はやけに大人しいじゃないか、どっか悪いのかい?」
   部下3「いえ・・・別に・・・。」
    ○○「そうか?ならいいんだけど・・・。」

 そういって、やかましい二人を無視してシンゲン様の部屋に行こうとすると。

   部下3「・・・シンゲン様のお部屋にいらっしゃるおつもりですね?」
    ○○「えーっと、いやあ、まあ。うん、一応。ここしばらく顔も見てないしね・・・。」
   部下3「そう、ですか・・・。」

 急に話しかけてきたたと思うと、また黙りこんでしまった。これは、どうしたらいいんだろう・・・。

    ○○「ほんとに、大丈夫?どっかわるいんじゃ―。」
   部下3「○○様!」
    ○○「うあい!」

 イキナリの大声に、条件反射で思わず背筋が伸びる。

   部下3「わたくし!あきらめませんから!」
    ○○「は、はいっ!って、え?何が?あ、おい。」

 そういい残すと、いつも冷静なあの娘はスタスタと立ち去ってしまった。

    ○○「なんだったんの?あれ。」
   部下1「さあ〜?なんでしょうね?私達には分っかりません〜。ね〜?」
   部下2「○○様も、罪な男ですねえ〜。ぷぷぷ〜。」
    ○○「何なんだ一体・・・。」

 ニヤニヤ顔を見合わせた二人は、あの娘の後を追い去っていった。
しばらく歩いて振り返り大きな声をそろえて、「頑張ってくださいね〜!」といって逃げた。
・・・あとで先生にお願いして、オシオキしてもらっとこう。きついヤツ・・・。
 ため息をついてその場を後にした俺は、ようやくシンゲン様の部屋の前に到着した。
477オウガイ夢想:2008/07/23(水) 01:38:01 ID:h+RX+65T
オウガイ「不束者ですが…というのは可笑しいかな?」
俺「…オウガイが『〜です』なんて言うの聞くのは初めてかも…」
オウガイ「そ、そうか?これからは…そうしましょう…か?」
俺「ふふ、無理しなくていいよ。いつものオウガイが俺は好きなんだから」

そういって俺はオウガイを布団に押し倒す。

オウガイ「…あっ」
俺「天下無双のオウガイを組み伏せられるのは、俺だけだね」
オウガイ「ばかもの…」
俺「目瞑って…」
オウガイ「……」

俺は昼間出かけたついでに買っておいた「ある物」を取り出し、オウガイの髪につける。

オウガイ「ん…?これは…」
俺「髪飾り。この前髪を下ろしたオウガイを見て、きっと似合うなって思って買ってきたんだ」
オウガイ「昼間、何か買っていると思ったら、これだったのか…」
俺「うん、綺麗だ。とてもよく似合ってる」
オウガイ「そ、そうか…?へへ」

オウガイは恥ずかしそうに小さく笑った。その笑顔がとてもいとおしい。
この笑顔を曇らせることは、出来ればしたくはなかった…。
そんな思いを振り切るように、俺はオウガイと唇を重ねた。

…続いて首筋、耳などに唇を這わせる。オウガイは小さく息を漏らしている。
もういい頃合か…俺はオウガイの着物の帯を緩めた。
窮屈そうに収まっていたオウガイの胸元に、余裕ができる。

俺「…いいかな?」

真っ赤になって顔を背けてはいるが、確かにコクンと小さくうなずいた。
胸元の着物をはだけると、大きく形のよい柔らかそうな胸が姿を現した。

(続きの場面はこのスレには相応しくなさそうなので某所にて)
478:○○の中には好きな名前をどうぞ:2008/07/23(水) 02:36:54 ID:sN06K/Su
>>476続き。

 シンゲン様の部屋の前に立つと、急に緊張してきた。少しの間会わなかっただけなのに、この胸の高鳴りは一体・・・。
久々に会える嬉しさと、あって何を話そうかという緊張がいっぺんに襲ってきて、何やら身体がゾクゾクする。
 シンゲン様も、俺に会えないで、何かを思っているのだろうか。ちゃんとご飯は食べているのだろうか?
色々なことが頭をよぎったが、このままでは埒が明かない。
 俺は、一度思いっきり深呼吸をし、腹に力をこめシンゲン様の部屋の戸に手をかけた。

   ○○「シンゲン様、いらっしゃいますか?○○です、失礼します。」

 そう声をかけ、俺はシンゲン様の部屋の戸を勢いよくあけた。

  シンゲン「・・・・・・・・・。」
    ○○「・・・・・・・・・。」
  シンゲン「あ!おいこら!何も言わずに閉めるな!」

 シンゲン様の部屋に入ると、シンゲン様はお食事の真っ最中だった。上半身の着物を脱ぎ、特盛りのご飯をよそっている。
・・・既に四つ目におひつに突入していた。

 シンゲン「あ〜、○○じゃないか!も、もう動いても大丈夫なのか?ははは。」
   ○○「はい、おかげさまで・・・。シンゲン様も相変わらずの食べっぷりで。俺と会わなくても、元気ですね。」
 シンゲン「い、いや、昨日まではお前のことが心配で心配で、食事なんか喉を通らなかったんだぞ!」
   ○○「へ〜そうですか。それにしちゃあ、随分おいしそうでしたが・・・。」
 シンゲン「む、無理矢理だ無理矢理!俺が倒れたら、またお前に要らぬ心配をかけるからな!」
   ○○「じゃあ、そういうことにしときますよ。・・・ご心配おかけしました。」
 シンゲン「ほ、本当なんだからな!信じてないな。ったく!・・・もう、いいのか?」

 シンゲン様は腕を組んで横を向いてしまったが、片目を開けてこちらの様子を伺っている。

   ○○「ええ、ほらこの通り!・・・イテテ。」
 シンゲン「馬鹿!無茶すんな!ほら、みせてみろよ。」
   ○○「・・・すいません。」
 シンゲン「ああほら、包帯が取れちまってるじゃないか。貸してみろ、巻いてやるから。」
   ○○「いいですよ、自分でやりますから。」
 シンゲン「いいから、ほら、後ろ向けって。命令だっ。」
   ○○「もう。はいはい、じゃあお願いしますよ。」

 そう無理矢理言いくるめられると、俺は上半身の着物を脱がされ、後ろを向かされた。
479:○○の中には好きな名前をどうぞ:2008/07/23(水) 03:29:19 ID:sN06K/Su
>>478続き。

 俺もシンゲン様も無言のまま座っている。互いの顔は見えないが、なんとなく何かを言いたそうな雰囲気はビシビシ伝わってくる。
包帯を巻く音だけが、静かに室内に響いている。
 そろそろ包帯の巻き直しの量も、半分くらい終わっている。このまま黙っているわけにはいかない。
シンゲン様もそう思ったのか、お互い同時に口を開いた。

   ○○「あのっ!」
 シンゲン「あのさ!」
 ○○・シンゲン「あ・・・。」

 お互い同時に口を開いてしまったので、なんとも気まずい雰囲気が流れた。

 シンゲン「お、お前から言えよ。」
   ○○「いえ、シンゲン様こそ。」
 シンゲン「俺は後でもいいよ。」
   ○○「こちらこそ後からでも。」
 シンゲン「いいから先に言えって!」
   ○○「だから、後でいいって言ってるじゃないですか!」
 シンゲン「なにおう!」
   ○○「なんですか!」
 シンゲン「あー・・・・。」
   ○○「ぐう・・・・。」

 不毛だ・・・。実に不毛だ。何を今さら意地を張り合っているんだ。
ここは、男らしく先手をとらせてもらうことにした。

   ○○「んんっ!じゃあ、お言葉に甘えて。」
 シンゲン「う、うん。で、何だよ?」
   ○○「いや、大したことじゃないんですが。ケン、えっと。上杉との戦いの後のことで。」
 シンゲン「ああ。で?」
   ○○「いや、シンゲン様にですね。しちゃったじゃないですか、その、アレを・・・。」
 シンゲン「う、そ、それがどうした?」
   ○○「つまりは、ですね。イキナリしちゃったじゃないですか。アレ。それで、本当にしてよかったのかなあ、なんて。」
 シンゲン「べ、別に気にするなよ、そんなこと。せ、接吻の一つや二つ、なんでもないぜ!」
   ○○「本当ですか?」
 シンゲン「おお、本当だとも!このシンゲン様があれしきのことで動じるかっての!」

 何故か声が一段と大きくなったシンゲン様。明らかに動揺している。声が上ずっているのは明らかだ。
だが俺は、それを気にする風でもなく話を続けた。

   ○○「そうですか。俺は結構ドキドキもんだったんですけどねえ。」
 シンゲン「へっへ〜。お前はまだまだ修行が足りないんだよっ!」
   ○○「そうみたいですね。じゃあもう一回お願いできます?」
 シンゲン「へ?ええええ━━━━━!?」

 口をパクパクさせ、明らかな動揺を見せているシンゲン様。・・・面白い。

 シンゲン「な、何でもう一回?」
   ○○「いやあ、あの時は怪我もしていましたし、痛みのせいで感触がおぼろげでして。
       どうせなら、もう一回ちゃんとしっておきたいかなあと。・・・ダメですか?」
 シンゲン「いや、ダメじゃないけど・・・。こ、ここで?」
   ○○「はい、ここで。」
 シンゲン「い、今?」
   ○○「はい、今。」
 シンゲン「う〜・・・。」

 明らかに迷っている。シンゲン様の中では今、恥ずかしさやら意地やらがごちゃ混ぜになったいるのだろう。
480オウガイ夢想:2008/07/23(水) 03:40:05 ID:h+RX+65T
477から続けて読めます。
──────────────────────────────
情事が終わり、気をやった疲れからか、寝息を立てているオウガイのはだけた着物を直す。

…安らかな寝顔だ。乱れた髪には、俺のあげた髪留めがキラリと光る。
髪をなで、綺麗に整えてやる。
ずっとこうしたかった…願いは叶った。しかし、それも終わり…ただ一夜の夢のような出来事…
寝ているオウガイに布団をかけ、耳元で囁いた。

俺「ありがとう…オウガイ」

聞こえたかわからないが、「ん…」と声を漏らすオウガイ。
彼女は強い。きっと俺がいなくても…大丈夫なはずだ。今までがそうだったのだから。

俺は静かに部屋の外へ出た。
そして襖を閉じる前に呟いた。

俺「…さようなら」

 ────────────

俺は、また訓練道場の前にやってきた。見張りの兵に断り、中へ入る。
今宵は一段と、箱から漏れるほどに光り輝いている。
箱を開け、榛名を取り出し、掌に乗せる。

…本来お前を使うための儀式は今済ませてきたが…もう関係ないのだな…
わかってる。もう引き返せないということくらい。運命は決まっているのだ。
受け入れるほかあるまい。

涙が頬を伝う。別れは…つらく悲しいものだ。特に想い人との別れは…
それでも、できることなら…もっと一緒にいたかった…!

俺「ぐ…うぐ…うぅぅ…うああぁ…!!」

床に座り込み、俺は泣いた。木張りの床に涙の跡が付く…
榛名の光がそれに反射する。光が強くなってきている…どうやら、時間のようだ。

オウガイ…みんな…決して俺は忘れない。つらいこともあったが、楽しく過ごしてきた日々を…!

 ─────────────

見張りの兵は、寝ぼけ眼にもハッキリと見た。
道場から空に昇り立つ光の柱を…
481:○○の中には好きな名前をどうぞ:2008/07/23(水) 03:48:40 ID:sN06K/Su
>>479続き。

   ○○「やっぱりダメですよね?いや、無理言ってすいませんでした。」

 そういうと、俺は軽くため息をついた。

 シンゲン「いや、そんなの全然、大したことじゃあ。ただ、ほら、お前病み上がりだろ?無理させちゃあ悪いし。」

 もはや、理由が無茶苦茶だ。だが、もう一押しと言ったところか・・・。

   ○○「そうですね。やはり、やめておきます。変な事いってすいません。そりゃイキナリ言われても、そりゃあ出来ませんよね。」

 その時、シンゲン様の身体がピクッっと反応した。

 シンゲン「・・・てやるよ。」
   ○○「え?何か言いました?」
 シンゲン「してやるって言ってんだよ!接吻でも何でもしてやろうじゃないかぁ!さあかかってこい!」

 どうやら、からかいすぎて、何やら限界点を突破してしまったらしい。その顔は既に火がついたように真っ赤だ。

   ○○「いや、何もそこまで意気込まなくても・・・。」
 シンゲン「何だよ!お前が言い出したんだろっ!それとも怖気づいたのかぁ!?」
   ○○「む、そうまで言われちゃあ、男が廃ります。で、では、お願いします。」
 シンゲン「お、おう・・・。」

 そういうと俺とシンゲン様は、座ったまま向き合いお互い見つめあった。

   ○○「じゃあ、いきますよ?」
 シンゲン「う、うん。優しくだぞ・・・?」
   ○○「はい、では・・・。」
 シンゲン「わかった・・・。」

 そのまま互いに目を閉じ、シンゲン様の唇に自分のを重ね合わせる。この間の時より少し長めにして。

 シンゲン「・・・ん。」
   ○○「ありがとうございます・・・、シンゲン様。」
 シンゲン「で、どうだった・・・?」
   ○○「えっと、そうですね。何かこう、すごく、温かいというか、ほっとするというか。そんな感じです。」
 シンゲン「そっか・・・。へへ、俺もだ。」

 お互いに気恥ずかしくなってしまい、畳に視線をそらす。恥ずかしさで、死にそうとはこういうことか・・・。

 シンゲン「あ、あのさ。」
   ○○「は、はい。なんでしょうか・・・?」

 シンゲン様の問いかけに、おずおずと頭を上げると、シンゲン様が恥ずかしそうに、両手の人差し指をつきあわせている。

 シンゲン「その、今度はこっちのお願いも聞いてくれるか?」
   ○○「そ、そりゃあ、モチロン。何でも言っちゃってください!」
 シンゲン「ん、んん。じゃあお願いするけど。」

 そういうとシンゲン様は、何も言わずにそのままこちらに近づいてきた。
482:○○の中には好きな名前をどうぞ:2008/07/23(水) 04:17:53 ID:sN06K/Su
>>481続き。

 シンゲン「・・・ちゅっ。」
   ○○「・・・・え?」

 シンゲン様は、そのまま俺に近づくと今度はシンゲン様のほうから、唇を重ねてきた。
俺が何かを言おうとすると、シンゲン様は俺の頭を抱き寄せ、いつだったか寝ぼけていた時のように、
胸の中に俺の頭をうずめさせた。

 シンゲン「み、みるなよっ!今、顔見られたら、おかしくなっちゃいそうなんだから!」
   ○○「シンゲン様・・・。」
 シンゲン「だ、だってお前からばっかりズルイだろぉ。さっき話しかけた時だって、
       その、本当は俺の方からしようと思ってたのに・・・。」
   ○○「そうだったんですか・・・。スイマセン、先にやっちゃって。」
 シンゲン「そうだぞ、・・・バカ。罰として、しばらくこのまんまだかんな?」
   ○○「はい、仰せのままに。ふふふ。」
 シンゲン「・・・何笑ってんだよ。ふんっ!・・・・えへへ。」

 こうは言っているが、多分顔は笑っているのだろう。なんとなく分かる。
俺はシンゲン様に抱かれるがまま、その身を預けていた。この状態は、なにやら物凄く安心する。
 どのくらいの時間がたったろうか、シンゲン様がポツリとつぶやいた。

 シンゲン「なあ、○○・・・?」
   ○○「何ですか?」

 なにやら言いにくそうにモジモジしている。顔を少し上げてみるが、横を向いて視線が合わない。一体どうしたのであろう?

   ○○「シンゲン様、どうかなさいましたか?」
 シンゲン「い、いやあ。この雰囲気で、凄く言いにくいんだけどさ。」
   ○○「何です?何でもおっしゃってください。大丈夫ですから。」
 シンゲン「でもさ。その、やっぱなあ・・・。」

 シンゲン様らしくなくもじもじしていた、その時。俺は、思いもよらないものを聞いた。

            グゥ〜。

   ○○「え?」
 シンゲン「あああああ・・・・。」

 俺が抱かれている身体から、まるでほら貝のような、その人の空腹を知らせる大きな音がなった。
シンゲン様の顔を見ると、今にも泣きそうな顔になってしまっている。そりゃあ恥ずかしいよな、こんな空気じゃあ。
 そう思いながらも俺は、シンゲン様に話しかけた。

   ○○「シンゲン様?何かおつくりしましょうか?」
 シンゲン「いい、いらない・・・。」
   ○○「身体のご心配でしたら、大丈夫です。簡単な料理くらいは出来ますから。」
 シンゲン「ほんとにいいってば・・・。いいよ気ぃ使わなくて。」

 これはもう、完全に拗ねているな。するとシンゲン様は泣きそうな声で話し始めた。

 シンゲン「俺っていつもこうだよな。ガサツで、全然女らしくなくて。お前だって、あの部下の娘達みたいな女の子の方が好きなんだろ?」

 そういって、シンゲン様はあらぬ方向に目線を漂わせている。その言い方はどこか投げやりだ。

 シンゲン「昔から、女っぽくしようとはしてるけど、ダメなんだよ。どうしてもこうなっちまう。やっぱ、普通の女の方がいいよな?」

 自嘲的に話すシンゲン様は全くもってらしくなかった。そんなシンゲン様に対し、イライラが頂点に達し。
俺は、シンゲン様の胸から勢いよく頭を引き剥がし、逆にシンゲン様を俺の胸の中に抱き寄せた。
483:○○の中には好きな名前をどうぞ:2008/07/23(水) 04:36:31 ID:sN06K/Su
>>483続き。

 シンゲン「な、おい!イキナリ何するんだ!は、離してくれ!」
   ○○「イヤです!」
 シンゲン「○○・・・?」

 思わず発してしまった俺の鋭い声に、シンゲン様は思わず身を縮めた。

   ○○「女らしくない?ガサツ?それがどうしたって言うんです?
       はっきり言って、俺はシンゲン様は、この世で最高にかわいい女の子だって思ってますからね!」
 シンゲン「な、何言ってんだよ!いいよ、そんな思ってもいないこといわなくて・・・。」
   ○○「思ってもいない女の子に、あんなことできるわけ無いじゃないですか・・・。」
 シンゲン「そ、それは・・・。ゴニョゴニョ・・・。」

 どうにもバツが悪い様子のシンゲン様は、俺の胸の中で気まずそうにしている。

   ○○「いま確信しました。俺、シンゲン様のことが好きです。この世の誰よりも。」
 シンゲン「ば、ばか!面と向かってそんなことイキナリ言うなよ!」
   ○○「いいえ、言います。でないと、またいじけて変なこといいそうですから。」
 シンゲン「あれは、別に・・・。」
   ○○「いいですか?シンゲン様はどっからどう見ても、物凄くかわいい女の子です。
       それに、いつも元気で明るくて、皆に慕われてて、空に輝く太陽みたいな人です。」
 シンゲン「・・・・。」
   ○○「あなたの笑顔に皆どれほど、救われたか、あなたが思っていることなんて、ほんの些細なことです。
       いいですか?そんな事は大して重要じゃあない。あなたには、それ以上の魅力が数え切れないほどあるんですから。」
 シンゲン「でも・・・。」
   ○○「まだ、言いますか。・・・頑固ですねえ。」
 シンゲン「だってさ。」
   ○○「だってじゃありません。俺だって、かわいい女の子にしかあんなことや今みたいなことしませんよ。」
 シンゲン「・・・でも部下の子とかに手出してるんじゃあ―。」
   ○○「出してませんって!・・・シンゲン様が初めてですよ、これも、アレも。」
 シンゲン「・・・そっか、うん。わかった、ゴメンな変な事いって。もう言わないよ、誓う。」
   ○○「それは、よかった。・・・!そうだ、約束しましょう。」
 シンゲン「え?・・・んっ。」

 本日三回目の接吻をかわす。もう、お互いなれたものだ。

 シンゲン「イキナリやるなよ。ビックリするだろ。」
   ○○「すいません。でも、これで約束しましたからね。もうあんなこと言わないで下さいね?」
 シンゲン「わかった・・・。約束だ。」
   ○○「はい。そうそう、破ったらお仕置きですからね?」
 シンゲン「う、ど、どんな?」
   ○○「それはそのときのお楽しみです。」
 シンゲン「が、頑張るよ・・・。」
484名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/23(水) 04:44:56 ID:5QWO1BYi
シンゲンいいよ(´Д`)
わふわふがとまらん!
485:○○の中には好きな名前をどうぞ:2008/07/23(水) 04:45:38 ID:sN06K/Su
>>483続き。

 こうして、少しは素直になってくれたシンゲン様を抱きかかえていたが、
シンゲン様の腹の虫が本格的に騒ぎ出したので、料理を作ることにした。
 そして、料理を完成させ二人で夕餉を取る。・・・って、さっきおひつ4個食べたばっかですよね?
そんな事はお構い無しに、シンゲン様はおかわりを連発する。
 まあ、いいか。これもシンゲン様の魅力の一つなのだから。

 シンゲン「ん?どうしたぁ?」
   ○○「いえ、なんでも。はははは。」
 シンゲン「ん?何だ?変なヤツだなぁ。まあ、いいや。おかわりぃ!」
   ○○「はいはい、よくかんでくださいね?」
 シンゲン「分かってる分かってる。あーほんとにお前の料理はうまいなぁ!」

 こうして、今日もシンゲン様のおかわりはつづくのであった。

      −−−−−−−−−−−−−−−−−−−終−−−−−−−−−−−−−
486名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/23(水) 11:46:24 ID:xQhGj9ge
シンゲンたそハァハァ(´Д`)れろれろ
487名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/23(水) 12:56:35 ID:FxZKXZPB
このスレから出てくんな!迷惑なんだよ!
488名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/23(水) 17:53:53 ID:ifiJ4nBV
夢想の某所ってどこぞ?
489名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/23(水) 18:08:20 ID:yGSG2i9J
エロパロ板
トップのBBSPINKからお逝きなさい
490名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/23(水) 18:24:08 ID:ifiJ4nBV
>>489
忝ない。感謝致す。


シンゲン○○、お疲れ様でした。
491オウガイ夢想:2008/07/24(木) 00:32:11 ID:OETkKPV7
─── チュチュ…チチチッ…

ん…鳥の囀る声…もう…朝なのか…
あのまま我は眠ってしまったのか…今でも思い返すと気恥ずかしい…
ヤスヒロには我の全てを捧げつくした…これでは我を嫁に貰うしかあるまい…ふふ。

ふと、隣に気配がないのに気付く。

あれ…ヤスヒロがおらぬ。
むぅ…朝起きると隣でヤスヒロが寝ている…そんな事も期待していたのだがな。
ヤスヒロは乙女心がわかっておらんな…まったく。
それにしても…ん〜〜〜〜、ヤスヒロの布団…ヤスヒロの匂い…ずっとこうしていたい気分だ…

しかし、政もある。起きねばならん。
それに、ヤスヒロの部屋にずっといたのでは、皆にからかわれてしまうからな…

名残惜しく起き上がる。…股間にズキズキとした軽い痛みが残る。
ふふ…ついにヤスヒロと一つになれたのだ。こんなに嬉しい朝はないぞ…

襖の間から覗き見る。よし…誰もいないようだ。
しかし…朝だというのに、何だか誰の声もせぬ…やけに静かだ。
着物は…乱れておらんな、よし。
そそくさと部屋に戻ろうとすると、バッタリとムラサメに会う。

オウガイ「う、うわっ!なんだムラサメか…。そうそう、お主のおかげで昨晩は何とか…」
ムラサメ「…ちょうどよかったわ。あなたを呼びに来たところだったの」
オウガイ「…ん、なんだ?」

よく見ると、目が赤い。まるで一晩泣きはらしたような…

ムラサメ「榛名のこと…それと…いえ、詳しくは広間で話すわ」
オウガイ「あ、あぁ…」

─── 広間には、皆が集まっていたが、どうも皆表情が暗い。一体何が…?
それに…ヤスヒロがおらぬ。何だか重要なことが起こっているというのに、まったく何をしておるやら…
492名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/24(木) 00:43:54 ID:GuAInRQi
ぅあああぁぁぁ!?
493名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/24(木) 00:54:41 ID:Gi+5jUbm
恐る恐るわっふるわっふる
頼む・・・・頼むからハッピーエンドにしてくれorz
オウガイに幸せを
494名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/24(木) 00:59:55 ID:UMF7+5uL
いつも楽しく読ませていただいています!
マジ幸せになってほしい…頼む〜〜〜〜!!!!
495オウガイ夢想:2008/07/24(木) 09:47:19 ID:dqwpXTvL
オウガイ「一体何が起こったというのだ?それに皆暗い顔をして…
      それに、ヤスヒロがおらんではないか。誰か早く呼んでまいれ」

誰も何も応えない。なんだなんだ?どうも雰囲気がおかしい…
やっと一人が口を開く。

ムラサメ「とりあえず、結論から言わせてもらいます…」

後ろからムラサメが小さな声を出す。

ムラサメ「昨晩、榛名が再び封印されたわ」
オウガイ「へ?封印って…じゃあもう手元にはないってことか?」
ムラサメ「えぇ。でも既に天下は統一されている。持っている必要性もなくてよ」
オウガイ「そういうものなのか?」
ムラサメ「ここまでは…文献に書いてある通り」
オウガイ「な、なんだよ。再び封印されるのが分かってたなら、最初から言ってくれ…
      仰々しく奉る必要もなかったではないか…」
ムラサメ「……」
オウガイ「で…それなら何も落ち込む必要はないではないか、何が問題なのだ?」
ムラサメ「…それは…」
コタロウ「ムラサメ、いいですよ…ボクが言います」

コタロウが、やけに神妙な顔をしている。
その顔を見て、一抹の不安が頭をよぎった。何かあまり聞きたくないようなことが口から発せられる…
そんな気がした。そしてそれは…

コタロウ「榛名の封印とともに………ヤスヒロさんの存在が消えたのを確認しました…」



────── え?

一瞬何を言っているのか理解できなかった。存在が消えた…?コタロウは何を言っておる?
496オウガイ夢想:2008/07/24(木) 10:21:45 ID:dqwpXTvL
オウガイ「はは…ちょ、ちょっと待て、存在が消えたなどと…」
コタロウ「……」
ムラサメ「……」
オウガイ「まさか神隠しでもあるまいし…皆で我をからかっておるのか…?」

なぜ誰も何も言ってくれぬのだ…何も…

オウガイ「先刻から姿を見せぬのは…そのためだというのか…?はは、質の悪い冗談だ…」
ムラサメ「オウガイ…」
オウガイ「大方、そこらに潜んでいて、驚かそうという魂胆で…」
ムラサメ「オウガイ!!」
オウガイ「あ…」

…本当だと…いうのか?
嘘であろう…?つい先刻まで…一緒にいたのだぞ?その腕に抱かれていたのだぞ…?
ヤスヒロの温もりも…声も…身体が全て覚えておる…

ムラサメ「あなたも彼が榛名を目覚めさせるための鍵だということは理解してたはずよ…」
オウガイ「……」
ムラサメ「榛名が封印され、その力はもう必要なくなった…そしてその存在も…」
オウガイ「…嘘だ、認めぬ」
ムラサメ「彼はいきなりこの世界に現れた…榛名のために…」
オウガイ「認めん!」
ムラサメ「元の世界に戻ったかどうかはわからないけど…確かにもうここには存在しないのよ!!」
オウガイ「認めんと言っているだろうっ!!」
ムラサメ「…昨晩、ヤスヒロが道場に来たそうよ。そしてその後、道場が光に包まれ…
      中に入った時には、既に彼と榛名は見当たらなかった…見張りの兵が証人よ」

ドカァッ!!!
壁を凄まじい力で殴るオウガイ。壁は崩れ、彼女の震える拳には血が…そして目には涙が滲んでいる。

オウガイ「周辺の捜索をしろ!!今すぐにだ!!」

もちろん誰も動けるわけがない…

オウガイ「聞こえなかったかぁっ!!今すぐに…」

パンッ!!

ムラサメがオウガイの頬を叩く。彼女の瞳にもまた、涙が滲んでいる。

ムラサメ「いい加減になさい!」
オウガイ「…そんなことが…そんなことが…っ!」

膝をつくオウガイ。
497オウガイ夢想:2008/07/24(木) 10:36:12 ID:dqwpXTvL
オウガイ「…先刻まで一緒にいたのだぞ?確かにその存在を肌で感じていたのだぞ…?」
ムラサメ「……」
オウガイ「…この髪飾りだって…昨晩我にくれて…とても似合うと…そう言って微笑んで…」

髪飾りを手に取り、見つめる。歪んでいく視界。濡れる髪飾り。

オウガイ「…う…うあぁあああぁぁ!!!」

──── オウガイの悲痛な慟哭は、城全体を覆い尽くした。
498名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/24(木) 10:41:47 ID:t7kqbyrs
わっふる!わっふ・・・(´;ω;`)
499オウガイ夢想:2008/07/24(木) 11:20:35 ID:dqwpXTvL
──── それから十日経った。

オウガイは臥せり、食事もせず、ただ放心状態にあった。

コタロウ「オウガイ…食べてくださいよ。あなたがその調子では…」
オウガイ「……」
コタロウ「少しでもいいですから…」
オウガイ「…いらぬ」

襖を開け、コタロウが出てくる。

ムラサメ「…どう?」
コタロウ「ダメですね…無理もないのですが、流石に十日も食べないとなると…」
ムラサメ「そうね…。ちょっと貸してくださる?」

配膳を持ち、ムラサメが中へ入る。
薄暗い室内では、やつれたオウガイが布団に横たわっている。

ムラサメ「オウガイ…天下統一の願いは、彼の願いでもあったのよ…
      それをあなたがこのようにしていては…申し訳が立たないわ…」
オウガイ「…それでも我は…」
ムラサメ「……」
オウガイ「もう…全てにおいて…気力が出んのだ…すまぬ……」

ムラサメは部屋を出ると「ダメね」といった風に首を振る。

そこへ…

???「ムラサメ様、来客が参られましたよ」
ムラサメ「来客…?こんな時だというのに…」
???「なんだか、特にコタロウ様にお会いしたいと仰ってるのですが…なんなんでしょうね?」
コタロウ「ボクに…ですか?もしかして…」
500オウガイ夢想:2008/07/24(木) 11:37:14 ID:dqwpXTvL
──── 広間

???「…おひさしぶりです…コタロウ様…ぽっ」
コタロウ「お、お久しぶりです…」
ムラサメ「今、オウガイが臥せっているこの時に、何用でして?イエヤス殿」
イエヤス「コタロウ様のお顔を見にきましたの…あぁ…やはり最高です…」
コタロウ「……」
ムラサメ「…悪いけど、そういうことなら日を改めてもらえるかしら?」
イエヤス「冗談です…本当はこちらの農地の改良案の纏めを持参したのですけど…
      せっかく来たのですから…私の祈祷にて、オウガイ様を元気付けられればと…」
ムラサメ「祈祷、ね…まぁ、何もしないよりはましか…じゃあお願いできるかしら」

 ────────────────

オウガイの部屋へ向かう一行。

コタロウ「あの…手を繋ぐ必要はあるのでしょうか?」
イエヤス「…城内は初めてですので…はぐれてはいけないと思い…」
コタロウ「……」
ムラサメ「さ、ここよ…オウガイ、入るわよ。徳川イエヤスが見えたわ」

スーッ…襖を開ける。

イエヤス「…あら…随分と弱られてるのですね………では、始めます…」

杖を持ち、何やら唱えていくイエヤス。
足元に葵紋が浮かび上がる。

ムラサメ「へぇ…初めて見るわ…」

──── と、イエヤスは急に何かに気付いたように、それを中断した。足元の葵紋も消えていく。

コタロウ「ん?どうしたんですか?」
イエヤス「……これは……」
501名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/24(木) 13:08:54 ID:Gi+5jUbm
オウガイがかわいそすぎる・・・・
誰よりも慕われる彼女に最高の幸せあれ
わっふるわっ(´;ω;`)ウッ…
502名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/24(木) 13:20:53 ID:PBntGuGz
そー言った会話は
私、ナニしちゃってるんだろ?と思った時
http://money6.2ch.net/test/read.cgi/pachik/1214406984/l50
のスレで!
503名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/24(木) 22:58:20 ID:TroxFEYu
イエヤスなら!俺の嫁ならなんとかしてくれるはず…!
わっふるわっふ、る…(´;ω;`)
504オウガイ夢想:2008/07/25(金) 01:27:18 ID:mUNCmr7D
──── それから三年後、蝦夷の地

しんしんと降り積もる雪が、ボクたちの行軍を妨げる。
森の木々はすっかり雪化粧が施され、見るもの全てが白一色だ。

コタロウ「情報によるとここらへんだけど…」

深い雪の中をひたすら進む。すると前を行く兵士からついに…

兵士「コタロウ様!発見いたしました!間違いありません!」
コタロウ「ほ、ほんとですか!?やりました!!」

兵士達の案内に、着いて行く。
胸が弾む…これは比喩でもなんでもなく、牛乳の成果だ。ボクだって三年前とは違うんです。
白い息を何度はいただろうか、木々が途切れ、広い空間に出る。

コタロウ「あ…あれは確かに…三年前に見たのと同じ…」

雪で覆われているが、間違いない。確かにあれは、封印の塔…
ボクたちの夢が封印されている塔…

コタロウ「長かった…やっと見つかったんだ…皆きっとビックリするだろうね」
兵士「はい!急いで中に入りましょう!」

手に入れた者の想いが伝わるという伝説の勾玉…
ボクの…いえ、ボクたちの願いはただ一つ…
505オウガイ夢想:2008/07/25(金) 01:28:06 ID:mUNCmr7D
──── ムラサメの城

兵士「ムラサメ様、書状が届きました!」

兵士は、玉座に座り洋酒を嗜んでいる、ほろ酔い加減の女性に跪いた。

ムラサメ「ごくろうさま…下がっていいわよ」
兵士「はっ」

誰からかしらね…コタロウ?随分久しぶりに聞く名前ね…。
二年前だったかしら…全国を廻るといって旅に出てから、初めての便りだわ。
しかも蝦夷からとは…随分辺鄙なところからよこすのね…

…………

ふふ…久しぶりに、胸が躍ったわ…「ボクたちの夢を携え、向かっています」だなんて…
いつから詩人になったのかしら?あの娘は…
それにしても知らない間にこんなことをしていたなんて…!
あの娘もなかなかやるわね…見直したわ。

ムラサメは重臣を呼びつけた。

ムラサメ「しばらく空けるわ。少しの間よろしくね」
重臣「え?いきなりそんな…どちらに行かれるのですか?」
ムラサメ「うふふ…夢の続きを見に…かしらね?」
506オウガイ夢想:2008/07/25(金) 01:28:56 ID:mUNCmr7D
──── ある城の周辺

???「シロ〜、まて〜!」
シロ「わんわん!」

城の近くの小道で、男の子と犬が遊んでいる。
歳の頃は二つといったくらいか。犬は二足歩行で走り回っている。

遠くに大柄な女性が一人…女の子を抱きかかえ、歩いている。
女の子は眠っているようだ。そしてその女性は遠くから男の子に声をかける。

???「ヤスヒロ〜、あまり遠くへは行くなよ〜」

ヤスヒロ、と呼ばれた男の子は元気よく「は〜い」と返事をするが、
シロにつられて、どんどん遠くへ行ってしまう。

???「まったく…誰に似たのかは知らぬが、随分活発に育ったものだ…」

そう呟くと、腕の中の女の子が少しばかり目を開ける。

???「お、すまんなハルナ…起こしてしまったか?」

ハルナ、と呼ばれたその女の子は、女性の顔をじーっと見た後、その胸に顔をうずめる。

ハルナ「ん〜〜、ははうえ〜…」
???「はは、甘えん坊だな…こちらも誰に似たのやら…」

ハルナの頭を撫でる女性。ハルナの髪には、髪留めがキラリと光っている。

???「オウガイ様〜」

遠くから眼帯を着けた女忍者がやってきた。

???「ムラサメ様がいらっしゃいましたよ」
オウガイ「わかった…すぐ行くよう伝えておいてくれ」
???「わかりました…。ハルナちゃ〜ん、ベロベロバー」
ハルナ「がんたいだ〜キャッキャ」
オウガイ「ふふ、随分お主は好かれておるようだな」
眼帯「えぇまぁ…眼帯って呼ばれるのはアレですけど…」

ムラサメか…何用だろうか。また洋酒の蔵を作れなどと言うのではないだろうな…
507オウガイ夢想:2008/07/25(金) 01:30:20 ID:mUNCmr7D
──── オウガイの城 広間

ムラサメ「ん〜、しかしいつ見ても子供の玩具しかないわね…」

広間には玩具が散らばっている。兵士たちも片付けるのが面倒くさそうだ。

ムラサメ「ちゃんと躾できてるのかしら?ま、子育てなんて初めてだし、しょうがないけど…
      それに、まさかオウガイに子供が出来るとは思わなかったわ…」

そう、あれは三年前…確か徳川イエヤスが、臥していたオウガイのもとへ来た時だった…

 ────────

イエヤス「……これは……」
ムラサメ「どうかして?」

イエヤスは目を瞑り、何やら瞑想をしているようだ…

イエヤス「これは…新しい生命の息吹…彼女の中から感じます…」
コタロウ「生命の…息吹…」
ムラサメ「……!!まさか!!」

ムラサメはオウガイのもとへ駆け寄った。

ムラサメ「オウガイ!あなたもしかして…ヤスヒロと…その…したんじゃないの?」
オウガイ「……」
ムラサメ「もし…子種を授かっていたのなら…あなた、子供が出来てるのではなくて?」
オウガイ「……我に?」
ムラサメ「そうよ!…イエヤス!それは確かなのね!?」
イエヤス「はい…まだ小さな…極僅かなものですが…確かに生命を感じます…」
ムラサメ「…っ!オウガイ!!ヤスヒロがあなたに遺してくれたのよ!自分の存在した…証を!
      それさえも無駄にするというの!?」

オウガイがゆっくりと起き上がる。

オウガイ「我に…ヤスヒロが遺してくれた…?」
ムラサメ「…そうよ」
オウガイ「う…ぐっ…ヤスヒロぉ…ヤスヒロ…!!わああぁぁ!!」

 ──────────────

そうしてオウガイは立ち直った…。その後、無事に双子の兄妹を出産した…

コタロウ「名前はどうするんですか?」
オウガイ「もう決めてあるのだ…。男ならヤスヒロ…女ならハルナ、と…」
ムラサメ「榛名…あなたとヤスヒロを繋いだ、運命の勾玉…」
オウガイ「ヤスヒロと過ごせなかった時間は…この子らと共に生きていく…」
508オウガイ夢想:2008/07/25(金) 01:31:58 ID:mUNCmr7D
オウガイ「さて、では参るとするか。ヤスヒロを連れてくるから、お主はハルナを連れて先に行っててくれ」
眼帯「わかりました!さ、ハルナちゃん行こっか」
ハルナ「がんたい、がんたい〜」
眼帯「いて、いてて!引っ張っちゃだめだよ〜」

さて、どこまで行ったのやら、シロもいるから大丈夫だとは思うが…

日差しが強くなってきた。今日はよく晴れているな…
そう…この間見た夢も、このような晴天のことだった…

我とムラサメ…コタロウ…そして…ヤスヒロ。
皆で外に出て、団子屋に行くという夢であった。ヤスヒロがムラサメに食べさせて貰っているのを見て
嫉妬をしては、ヤスヒロが慌てて取り繕うというものだった…愛する者と過ごす幸福な時…

しかしそれももう…叶わぬ夢だ。だが、今頃になってそんな夢を見るとは、未練があるということか。
まだまだ弱いな、我は。子を孕んだ時に決意したはずなのに…

お、いたいた…。ん、一緒にいるのは…誰だあれは…
笠を被って…見たところ旅人のようだな。しかし、シロがあんなに懐いているのは珍しいな。
あれは知らぬ者にはなかなか懐かぬのだが…

オウガイは、ヤスヒロと話している見知らぬ旅人の所へ近づいた。

オウガイ「旅の方か、うちの息子が失礼をしているようで申し訳ない…」

旅人は答えない。何だか怪しい奴だな…そう訝しがっていると、旅人はやっと口を開く。

旅人「ヤスヒロ…か。いい名前だね」

身体がビクッと反応する。三年経ってもまだ耳から離れない声…
忘れようとしても忘れられない…暖かい声…
509オウガイ夢想 最終回:2008/07/25(金) 01:33:37 ID:mUNCmr7D
エンディングテーマ
「ぷれぜんと」
作詞:Hero-β
作曲:野田 収
編曲:野田 収
歌 :イエヤス役 CV.千葉 紗子

────────

オウガイ「……あの…」

口を開こうとすると、ヤスヒロが笑顔で割り込む。

ヤスヒロ「ははうえ〜、このお兄ちゃん、ボクと同じ名前なんだよ!」

同じ…名前…?
それでは…まさか…いや、そんなはずは…

旅人「オウガイ…」

 ──── もう聞くことがないと思っていた。もう呼んではもらえないと思っていた。

旅人「これを…渡さないとね。俺とオウガイを繋ぐ大事な…大事な贈り物」

 ──── もう触れられないと思っていた。その温もりを感じることはないと思っていた。

手に握らされたものは…蒼く…ボンヤリと光る勾玉…榛名…

旅人「約束…だもんね。ずっと側にいるって…。遅くなったけど、果たしに来たよ…」
オウガイ「あ……」
ヤスヒロ「ははうえ…ないてるの?どこかいたいの?」
シロ「くぅ〜ん…」

オウガイ「大丈夫…だ…ヤスヒロ…ぐすっ…母は嬉しくて…泣いておるのだぞ…?」

ただ一人で見続けては、消えていった儚い夢…

 ──── 二人になった今、夢は再び始まる ────

                                         Fin.
510名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/25(金) 01:36:58 ID:G0/aa41V
おまいら!起きろ!ヤスヒロがやってくれたぞ!
 
>>509
お疲れさま!本当にお疲れさま!
511名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/25(金) 01:37:14 ID:DKLPCHAw
全俺が泣いた・゚・(ノД`)・゚・。
超大作、お疲れ様でした<(_ _)>
512名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/25(金) 01:42:54 ID:nRk5otiO
いいお話をほんとうにありがとう〜m(_ _)m ペコッ
おつかれさまでした〜*:.。..。.:*・゚(n‘∀‘)η゚・*:.。..。.:*
513名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/25(金) 01:49:23 ID:XMNwWzHo
>>509
ハッピーエンドでよかった…!(´;ω;`)
コタロウGJ!榛名の為にずっと…!
これからオウガイとヤスヒロが、ずっと幸せでありますように…。

P.S 次回作、是非また何か書いて下さい!お待ちしてます。
514名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/25(金) 01:50:51 ID:FiBNq9y0
>>509
超GJとしかいいようがない(´;ω;`)
515名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/25(金) 01:56:25 ID:mUNCmr7D
長々とスレを使ってしまって申し訳ありませんでした。
書いてるうちにオウガイが好きになり過ぎてしまって…
乙女アタックも、すっかり逆視点で楽しんでます。
至らない文章でしたが、読んでくださってありがとうございました。
516名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/25(金) 02:09:18 ID:vvsp2Af4
大義であった!
517名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/25(金) 02:17:36 ID:AujZ5EmA
お疲れ様でした〜!!
本当に良かった(T^T)
ヤスヒロ、オウガイずっと幸せでいてほしい☆
518名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/25(金) 03:36:13 ID:/wJcE1Yy
>>515
お疲れ様でした。
しかし終わってしまったか…

さびしいのぅ、さびしいのぅ…
519名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/25(金) 08:22:14 ID:Qiql+U+p
乙!
幸せになって良かった…
520オウガイ夢想 おまけ:2008/07/25(金) 08:48:40 ID:rtLrwGeQ
ヤスヒロ「いやぁ、俺も元いた世界に戻るのかと思ったけど、どうやらここには大事なものを
      置いていったから、また戻れたみたいだ」
オウガイ「うぅ…こんな嬉しいことはないぞ…」
コタロウ「ヤスヒロさんったら、ボクを見るなり『髪伸びた?』って言うんですよ。拍子抜けしちゃいましたよ…」
ムラサメ「でもあなた確かに成長したわね…二年も見ないと違うわね〜、胸のところとか…」
コタロウ「えへへ〜そうでしょ?欠かさず牛乳を飲んだおかげです!ヤスヒロさん…ボク綺麗になりましたか?」
ヤスヒロ「え?あ、もちろん…」
オウガイ「むぅ…なぜそんな色を仕掛けるようなマネをするのだ…」
コタロウ「あ、オウガイは気付かなかったかもしれないですけど、ボクも好きだったんですからね!」
オウガイ「なにっ!?」
ムラサメ「あら、それを言うなら私だってそうよ…」
オウガイ「ぬぁっ!?だ、だめだ!我との間には既に子がおる!誰も割って入れぬのだ!!」
コタロウ「道中あんなに優しくしてくれたし…一緒に寝たりもしたのにぃ…」
オウガイ「ヤスヒロ…どういうことだ…」
ヤスヒロ「な、誤解を招くような言い方を!一緒の宿に泊まっただけじゃないか!」
ムラサメ「そういえば、私たち、二人だけの秘密…持ってるわよねぇ…」
オウガイ「ヤスヒロ…」
ヤスヒロ「誤解!誤解だってば!」
ムラサメ「そうね…側室になるという手もある、か」
コタロウ「あ、じゃあボクも立候補します!」
眼帯(私も立候補したいなぁ…)
ヤスヒロ「あわわ…」
オウガイ「ふふ…久しぶりに剣をとるとするか…なぁヤスヒロ…」
ヤスヒロ「お、お助け…」


こんなやりとりがとても心地よい。俺は帰ってこれたんだ、この場所に…。
さらに子供までいるとは…この歳で二児の父か。
ただ問題は…名前が被っていて呼び分けられないことなんだよなぁ。
521名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/25(金) 13:44:22 ID:I3CVRmmb
ちくしょう  
ヤスヒロのせいでノブナガエロゲロング外したけど悔しくなかったじゃねーか 
パチ屋で少し涙ぐんでる俺テラキモス
522名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/25(金) 14:08:39 ID:euNs+sPw
オウガイ夢想最高でした・・・・(;ω;)感動
幸せな結末で本当によかった!
作者さんお疲れ様です!オウガイたちにもお疲れ様を伝えたい!
523名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/25(金) 20:46:04 ID:JfrF1yns
アバンギャルドとの複合ネタを書こうと思ったが、このスレの今のノリでは書き込みにくいなぁ・・・。
そもそも、アバンギャルド打っていないしなぁ・・・
524名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/25(金) 22:01:22 ID:r6pxIhXN
戦国ワールドは男女の役割が入れ替わってるっぽいから、
側室ってのは男がなるものではなかろうか?

なんてツッコミを入れた俺は、シロに虐殺されるべき。
525名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/25(金) 23:33:39 ID:plp+4otY
オウガイ夢想乙!!
酒の所為か涙腺が緩みっぱなしだ。感動した!!
久々に良い物を読んだ気がするよ
明日から心機一転乙女と立ち向かうコトが出来そうだ・・・
526名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/25(金) 23:54:25 ID:psquNNNc
もう会えないと思っていた人と会えた時のオウガイの様子を想像して
涙が出てきた。゚(゚´Д`゚)゚。
本当にハッピーエンドで良かった!作者さん乙!
527:○○の中には好きな名前をどうぞ:2008/07/26(土) 01:09:14 ID:TT/7+ppb
素晴らしい長編大作に、ただただ感服する限りでございます。

    −−−−−−−−−−−−−−−素直になれない二人・ヒデヨシ編−−−−−−−−−−−−−−

   ○○「ふう、今日も良い天気だな。こんな日はのんびりお酒をたしなむに限る。」

 うららかな昼下がり、縁側に腰掛けお気に入りの杯にお気に入りの酒を入れて呑む。なんとも、優雅な時間の過ごし方だ。
普通、昼間っから酒なんぞ呑んでいるものなら、周りの人間には大ひんしゅくをかうことだろう。
 だが、ここで俺にそんなことを言う人間はいない。それどころか、関心すらもたれていない。
そこにいるのに、いないと同じ人間。そう、まるで道端に生えている雑草のような。それが、ここでの俺だ。
 俺がいる城は、強さと美しさを兼ね備えた戦国乙女達の中の一人でもある「豊臣ヒデヨシ」の居城だ。まあ、美しい云々はおいといて。
こんな時代でそこそこの力を持っているだけあって、その居城もなかなかの規模をしている。
 そんな立派な城に、なぜ俺のようなゴク潰しがいるのかといえば。かのヒデヨシ様の兄君であらせられるからだ。
しかも、ヒデヨシの前には俺がこの国を治めていたのだ。うむ、自分のことながら中々の人物だ。・・・アホらしい。

    ○○「・・・・・。そろそろ朝顔の季節、か・・・。」

 庭を見渡しながら、何気なくつぶやく。あの人がいなくなってから、もう何年になるかな。
そもそも、俺とヒデヨシは血が繋がっていない。ほぼ赤の他人といってもいいだろう。
そんな俺が、なぜ大名の跡継ぎであるヒデヨシの兄になったのかといえば、単なる体裁を整えるだけのお飾り。
 つまりは、お家存続のための時間稼ぎにつれてこられた、お人形さんってわけだ。

 事の始まりは先代に子が出来なかったことにある。この国の前君主、つまりはヒデヨシの母に当たる人だ。
この人は、その美貌もさることながら、智謀・勇気・思いやりの心。どれをとっても、まさに完璧の君主だった。
 だが、敢えて欠点を一つだけ挙げるなら、子を生んでいなかったことだ。モチロンご主人はちゃんといた。
 しかし、中々子は出来ず、家中でもたびたび議論の的になっていた。これだけの規模の国だ、跡継ぎが決まっていないと、もしもの時に大混乱をきたす。
事によっちゃあ、国そのものが無くなる恐れもある。なので、世継ぎ問題はこの家の悩みの種になっていた。
 そんなある日、先代が領内の見回りをしていると、一人の赤ん坊に出会った。

    先代「まあ、こんな所に。でも、この子の親の姿は見えないようだけど・・・。」
   赤ん坊「キャッキャッ!」
    先代「あら?ふふふ。」
    家臣「お、お館様!こちらへ!」
    先代「どうしたのです?そんなに大きな声を出して。」
528:○○の中には好きな名前をどうぞ:2008/07/26(土) 02:06:56 ID:TT/7+ppb
 家臣の呼ぶ場所へ行ってみると、そこには信じられない光景が目に飛び込んできた。

    先代「これは、一体・・・。」
    家臣「お館様、どうやらこの女はこの国のものではないようです。調べました所、このような書置きが。」

 ヒデヨシの母が目にしたものは、大きな木の根元で自ら命を絶っている女性の亡骸であった。
赤ん坊は、その木より少しはなれた地蔵の陰に寝かされていた。家臣に渡された紙を見てみると、この女性の最期の言葉が並べられていた。
 自分は、とある国の有能な家臣の家で下働きをしていたこと、さらにそこの家のダンナと不義の中になり身ごもったこと。
しかし、その家の主である女にバレて家を追い出され、途方にくれている最中に病にかかり、この峠で自らの命を絶つ決心をしたことが。
 手紙の最期にはくれぐれも赤ん坊のことを頼む、としめくくられていた。

    先代「何と不憫な・・・。あなた達、この人を近くの寺に丁重に弔ってあげて頂戴。住職にはあとで私が話をつけます。」
    家臣「はい、直ちに。しかし、この赤ちゃんどうしましょう?置いていくわけにもいかないですし。」
    先代「そうね・・・。とりあえずは私が保護します。城に帰ってから考えましょう。」
    家臣「かしこまりました。では、わたしは寺にいき事情の説明に。」
    先代「お願いね。ええっと、うん、男の子みたいね。行きましょうか、ボウヤ?」
   赤ん坊「〜♪。(ニコニコ)」
    先代「あら?この子私の言うことが分かるのかしら?大きくなったら切れ者になるかもね?うふふ。」
   赤ん坊「?」

 こうして、ヒデヨシの母に拾われた赤ん坊は、城に連れて行かれることになった。
城に連れ帰った先代は、ことのほかこの赤ん坊のことを気に入り。ご主人とともに、自分達の子同然に育てた。
 そこまでは、なんでもない話だったが、その可愛さの余り、先代はとんでもないことをいいだした。

    重臣「絶対に反対です!いくらお館様のお言葉といえど、認めるわけにはいきませんよ!」
    先代「でも・・・。」
    重臣「お気持ちは痛いほど分かります、私も子を産んだ身。わが子をかわいいと思うのは当然です。ですが!」
    先代「・・・・。」
    重臣「この国の跡継ぎになさるなどと・・・。今以上に家中は混乱しますよ?」

 先代は自分に子がいない事もあり、その赤ん坊を世継ぎに認定しようと思い、腹心の重臣に相談したのだった。だが・・・。
529:○○の中には好きな名前をどうぞ:2008/07/26(土) 02:10:04 ID:TT/7+ppb

    重臣「そもそも、家の跡継ぎは女がなるのが常識です。男が後を継ぐなど、よっぽどの時だけです。」
    先代「それは、そうですけど・・・。でもあの子は利発で、根もまっすぐです。このまま行けば、女と並んでも恥ずかしくはない人物になります。」
    重臣「確かに、あの方の才能の片鱗には驚かされる事ばかりです。男に生まれたのがもったいないぐらいに。ですが、ならばなおの事いけません。」

 重臣の言うように、元来国の君主は女性が代々継いできた。完全な女性上位の世だということもあるが、実際女性の方が優れている事の方が多いのだ。
なので一家の長は普通、女性がなるものである。まれに跡継ぎのいない場合や、特別に優れた男子が稀に誕生した時には男子が継ぐこともある。
 それは特例中の特例といってもいいくらい、滅多に無いことだ。普通の家ならばそれでも、大した影響は無いであろう。
だが、ここは一国の主たる大名の家。その家臣も全員が女性であり、いくら優れているとはいえ男の君主に使えるなど真っ平であろう。
自尊心の高いものばかりだ、どんな反発が起こるかわからない。 家臣の心配はそれであった。

    重臣「仮にあの方がこのまま、優れた素質を開花させ、他国の戦国乙女にも負けぬ男子になったとしましょう。
        それでも、家臣達には納得のいかない最大の理由があります。」
    先代「それは・・・。」
    重臣「はい、何と言っても、そのお生まれです。お館様の実の子で無いだけでなく、どこぞの国を放逐された女官が産んだ子供。
        そのようなものが君主の座に着けば、家臣達は不満で一杯になるでしょう。それどころか、ならば自分がなってもいいではないか。
         そんな風に考える不埒ものも現れるやも知れません。ですから・・・。」
    先代「でも、それでも、あの子は私の子です!血は繋がっていなくとも、れっきとした私の・・・。」

 先代は涙を流しながら重臣に訴えた。そのようなことは十二分に承知なのだ。それでも、子供に対する愛情はとめられなかった。
事実、贔屓目無しに見てもあの子は優れていた。なので、あの子が自分の後を継いでくれれば安心して引退できる。そう考えていた。

    先代「ねえ?どうしてもダメかしら。」
    重臣「どうか諦めて下さい。・・・それに、そんなにお急ぎにならなくてもよろしいではありませんか。」
    先代「そ、それは・・・。」

 何を隠そう、先代はこのとき念願の赤ん坊を自身の中に身ごもっていた。
君主として立ってから、長い年月が経ったが、それでもまだ20代後半の女性である。少し遅くなったが、普通に考えれば充分身ごもる年齢であった。
 自分の子が出来たのである。なにもわざわざ拾ってきた赤の他人の子供を、君主の座につける必要などもう無くなった。
重臣はそういいたいのであった。何もあの子が憎いのではない、才能も充分に認めている。しかし、それだけでは家中が治まらないのだ。
530:○○の中には好きな名前をどうぞ:2008/07/26(土) 03:14:35 ID:TT/7+ppb
   先代「でも、この子が男の子だったら・・・。」
   重臣「確かに、そうなったら、私も何も文句はございません。全力でお仕え致します。
       ですが、先日ご懐妊が判明したばかり。そのお子様がお生まれになってからでも遅くはありません。」
   先代「しかし、不安なのです・・・。主人も先日突然病で無くなり、私もこの先どうなるか。」
   重臣「そのようなことを。ご安心下さい、考えすぎるとお腹の子にも触りますよ。」
   先代「そうですね、あまり考えすぎては・・・。でも、あの子のことを諦めたわけではありません・・・!」
   重臣「お館様・・・。」

 先代は決意に満ちたまなざしで重臣を見つめた。これには重臣も困惑するしかなかった。
重臣は、ただただ生まれてくる子が女の子であることを願った。
 そして、ついに出産の日。玉のように可愛いその子は、見事女の子であった。
これには家中が大騒ぎとなり、国を挙げての祝いの宴が三日三晩続いた。

    先代「ほんとに元気な子ね・・・。まるでお猿さんみたい。うふふふ。」
    重臣「そのように言ってはかわいそうですよ。きっとお館様に似て美しい女性になります。」
    先代「そうだといいんだけどねえ、ふふふ。あら?あれは・・・。」

 先代が自室の庭を見ると、庭先にあの日迎え入れた男の子が元気に成長した姿で、そこにいた。手には朝顔の花を持っている。

    先代「あら?○○、そんなところにいないでこちらにいらっしゃいな。」
    ○○「は、はい・・・。」

 そう、俺は当時のことを鮮明に覚えている。先代に拾われた俺は名前を貰い、実の子供同然に扱われて育った。
先代は常に優しく美しかった。俺も、その当時は実の母と思っていたので、そのように接していた。
 だが、俺に対する家臣の視線はどこか冷たく、俺が母と一緒にいない時の雰囲気などは、子供ながら居心地の悪さを感じていた。
そんな中、母が女の子を産んだ。家中笑顔であふれていたが、俺を見るとその笑顔は消え、まるで邪魔者を見る目で俺を見た。
 ひどい人になると、これからはあまり母に近づいてはならないと怖い顔で直接言ってきた。まだ幼い俺は、子を産んだから大変なんだと勝手に解釈して納得していたが、
いい加減どうしても、母と会いたくなり、母の部屋の庭へ行った。母の好きな朝顔を持って。

    先代「よくきたわね、○○。ごめんなさいね、しばらく会えなくて。みんな大げさなのよ。」
    重臣「大げさではありませんよ、お館様。○○様もご理解していただいてますよね?」
    ○○「はい、大丈夫です。母上、お加減はどうですか?」
    先代「なんとも無いわよ。ありがとう。あら?その花は」
    ○○「母上のお好きな花を摘んできました、庭に咲いていたので。」
    先代「こぉら、お花を摘んじゃダメっていったでしょ?お花も生きているのよ?」
    ○○「あ、ゴメンナサイ・・・。でも、どうしても母上にあげたくて・・・。」
    先代「もう、仕方の無い子ね。ふふ、ありがと、でも嬉しいわ。」

 母はそういって重臣から朝顔の花を受け取ると、一旦花を顔に近づけてから自分の枕元に置いた。
俺はその仕草が、とても美しくに見えた。思わずそれに見とれていると、

    先代「あら?どうしたの?顔が赤いけど、風邪でも引いたのかしら?」
    ○○「いえ!ここまで走ってきたので、だから赤いのです!」
    先代「そう?よかった、もし風邪だったら、お兄ちゃんの顔を見せてあげられなかったわ。」
    ○○「おにい、ちゃん?」
    先代「そう、お兄ちゃん。あなたのことよ。さあ、いらっしゃい。顔をみせてあげて。」

 母はそう手招きをすると、俺を自分の横に座らせた。

    ○○「うわあ・・・。」

 俺は思わず驚きの声を上げた。母の影に隠れて、庭先からは見えなかったが、
母の横には生まれたばかりの赤ん坊が寝かされていた。

    先代「かわいいでしょ?ヒデヨシっていうのよ。あなたの妹よ。」
    ○○「ヒデ、ヨシ・・・。」

 母は笑いながらそういうと、ヒデヨシを抱き抱え俺の目の前に持ってきた。
531名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/26(土) 03:31:44 ID:dnlDZ026
〇〇の人キター


貴方の書く乙女たちはイメージ通りで読んでて楽しい
532:○○の中には好きな名前をどうぞ:2008/07/26(土) 03:40:07 ID:TT/7+ppb
    先代「ほうら、お兄ちゃんが来てくれたわよ〜。」
  ヒデヨシ「キャッキャッ。」
    ○○「ヒデ、ヨシ・・・。」

 俺はなんとも不思議な気持ちで赤ん坊のヒデヨシを眺めていた。自分より小さいやつだ、まずそう思った。
だけども、その顔を見ているとなんとも温かい気持ちになっていた。

    先代「あら?お兄ちゃんのことがわかるのかしら?あの時みたいね・・・。」
    ○○「?」
  ヒデヨシ「ばぶー。」
    先代「ふふふ、なんでもないわ。そうだ○○も抱いてごらんなさいな。」
    ○○「え、自分がですか?」
    先代「ええ、大丈夫よ。そう、こんな風に。」

 母は俺の腕にヒデヨシを抱かせると、俺を隣に座らせ俺の頭をなで始めた。
俺は母に頭をなでられるのが、この上なく大好きだった。

    先代「あら、お兄ちゃんに抱かれると随分大人しいのね。一目ぼれかしら?」
    重臣「またそのような・・・。でも本当ですね。しかも、物凄く嬉しそう。」
    先代「この子はお兄ちゃんっ子になりそうね。この先大変よ?○○。」
    ○○「はあ・・・?」

 この時は話の内容はよく分からなかったが、腕の中のヒデヨシはとても嬉しそうだった。

    先代「○○。兄として、一人の男として、ヒデヨシのこと、守ってあげて頂戴ね?」
    ○○「はあ。よくわかりませんけど、わかりました。お任せ下さい、母上!」
    先代「ま、この子ったら。・・・お願いね。」

 この時の母の目は、どこか悲しげで寂しそうだった。その後月日は流れ、俺も分別の分かる年頃になった。
家臣から浴びせられる冷たい視線の原因が、おれ自身にあることはある程度の察しがついてきた。
 ヒデヨシも元気に育ち、まるで子猿のように駆け回り、幼いながらも周囲の大人を振り回し疲れさせていた。
母はそんな俺達の成長をみて、いつも優しく微笑んでいた。思えばこのときが幸せの絶頂だったのだろう。
 その後、母が流行り病に倒れた。本人は「大丈夫、すぐ治るから。」と周囲に笑顔を振りまいていたが、一向に治る気配は無く
その容態は徐々に悪くなっていき、寝ていることが多くなった。
 しかし、俺とヒデヨシには相変わらずの優しい笑顔を向けてくれた。そんな中、俺にある事件が起きた。
533:○○の中には好きな名前をどうぞ:2008/07/26(土) 04:31:54 ID:TT/7+ppb
 とある夜の事、俺は厠に行くため寝ぼけまなこをこすりながら廊下を歩いていた。
用を済ませ、部屋に戻ろうと廊下を歩いていると、ある部屋がうっすら明るいのに気づいた。
何の気なしに近づくと、中から話し声が聞こえたので、少し聞き耳を立ててみた。

    家臣A「我がお館様にも、ようやく跡継ぎがお生まれになり本当にめでたいことね。」
    家臣B「全くですね。これで、安心してお仕えできるというものです。」
    家臣C「しかし、そうなるとあの男は邪魔ですね。もはや何の存在価値も無い。」
    家臣A「シッ!声が大きい!誰かに聞かれたらどうする。」
    家臣C「す、すみません。ですが、事実ですよ?」
    家臣B「そうよねえ。男ってだけならまだしも、どこの馬の骨とも分からない拾った子でしょ?
         そんなのが、もしかしたら主になってたのかと思うと、最悪だわ。」
    家臣A「まあ、○○様もいずれはどこぞの寺にでも送られ、坊主にでもなるであろう。
         何も心配することも無い。」
    家臣C「ほんとほんと。にしてもついてるわよね、アイツ。お館様の気まぐれで拾われて、跡継ぎがいなかったからしょうがなく育ててもらって
         そのままいけば、一国の主になってたんだから。ま、世の中そんなに甘くは無いわよね。」
    家臣A「しかも、本人がなまじ優秀なのだから始末が悪い。廃嫡するに廃嫡できん。だが、ヒデヨシ様がお生まれになった以上
         あやつの継承権などもはや存在せん。めでたいめでたい。」

                ギィ。

    家臣B「何者!?」

 物音に驚いた彼女達は一世に戸を開け、周囲ににらみをきかせた。

    家臣A「・・・誰もいないか。風か何かかしら。」
    家臣B「っかしいなあ?確かに誰かいたような?」
    家臣C「呑みすぎてたんじゃない?あー、何か酔いが冷めちゃった。呑みなおしましょ?」
    家臣A「そうしましょうか。」
    家臣B「賛成〜。」

 彼女達はまた部屋に戻り酒盛りを続けた。廊下の曲がり角にいる人影に気づかずに・・・。
534:○○の中には好きな名前をどうぞ:2008/07/26(土) 04:33:43 ID:TT/7+ppb
    ○○「俺が・・・、拾われた?母上は、本当の親ではないのか・・・?」

 俺は彼女達の会話が、全く理解できなかった。母はあんなに優しくしてくれているのだ、実の子に決まっている。
そう俺はかたくなに信じていた。だが、この日胸に湧いた小さな疑念は、日に日に大きくなっていった。

    ○○「冷静に考えれば、家臣達が俺を見るときのあの冷たい視線がこれだ原因だったのか?
        血も繋がっていないくせに、跡継ぎ面するなってことだったのか・・・。」

 だとしたら、今までの気まずい雰囲気なども納得がいく。しかし、まだ決定的になったわけではない。
俺は、母の腹心であり、俺のもう一人の育ての親とも言える重臣にそれとなく探りを入れてみた。

    ○○「最近思ったんだけど、あんまり俺と母上って似てないよね?」
    重臣「な、何をそのような。優れた才能や、整った顔立ちなど、お母上そっくりではないですか!」
    ○○「でもさ、ヒデヨシとも俺全然にてないぜ?何より髪の色が違う。二人はきれいな山吹色なのに、俺だけ黒い。」
    重臣「お亡くなりになったお父上が、見事な黒髪だったのですよ!それはもう、お父上にも負けていません!」
    ○○「そっか、まあいいや。もう俺がここにいる必要ってないよなあ。」
    重臣「何をおっしゃられます!あなた様はお館様のれっきとしたご長男ですよ!」
    ○○「いや、もう片付ける仕事がないって意味なんだけどね。」
    重臣「あ、そ、そうですね。いつも助かります、お手伝いいただいて。ははは。」
    ○○「ん、良いよ別に。結構楽しいし。じゃあね。」
    重臣「あ、○○様。」

 そういって俺は重臣の部屋を後にした。

    ○○「あそこまで強く否定されると、疑うなってほうがな・・・。これから少し、色々調べてみるか。」

 未だ半信半疑の俺は、母に会うのはどうしても気まずく、最近は母に会うのも少なくなった。

    先代「あの子最近顔見せてくれないわね・・・。どうしたのかしら?」
    重臣「お年頃ですから、何かと忙しいのでしょう。」
    先代「それもそうね。きっと、もてるでしょうしねえ。」
    重臣「この城のなかに限ってはそれは無いかと・・・。」
    先代「あら?なんで?みんな見る目が無いのね。」
    重臣「そうではありません。血縁の事ですよ。うすうす、みな感ずいてます。」
    先代「そう・・・。でもあの子は私の子よ。例え血が繋がっていなくても。」
    重臣「それはもう百も承知です。先日もそのことを聞かれあせりました。」
    先代「大丈夫だった?」
    重臣「ええ、何とか。しかし、このままでは。」
    先代「そうね、いつかはあの子にも話さなくちゃいけないし。」

    ○○「・・・・・・・・・。」

    重臣「誰かいるのか?」
    先代「どうしたの?」
    重臣「いえ、廊下に誰かいたような気が、ん?。」
    先代「なにかしら?」
    重臣「こちらを・・・。」
    先代「これはっ・・・!」

 そこにはたまに俺が届けていた、朝顔の花が落ちていた。

    ○○「まさか、事実だとはね・・・。」

 そちらの可能性も考えてはいたが、実際に知るとなんともいえない気持ちになった。

    ○○「邪魔者、か。はは、まさにその通りだな。」
535:○○の中には好きな名前をどうぞ:2008/07/26(土) 05:09:08 ID:TT/7+ppb
 一方、相変わらずヒデヨシは元気である。事あるごとに俺の部屋に来ては遊びに誘う。

 ヒデヨシ「ね〜?お兄ちゃん、遊ぼうよお〜。」
   ○○「お前と遊んでるひまなんかないの。早く、出て行きなさい。」
 ヒデヨシ「ええ〜。ツマンナ〜イ!じゃあ、お母さんのとこいこ?」
   ○○「だめだ、まだ忙しいんだ。母上の代わりにやることが一杯あるんでな。」
 ヒデヨシ「遊ぼうよお〜。ねえねえねえ〜!」
   ○○「ダメったらダメだ。さ、出てった出てった。」

 そうしてぐずるヒデヨシを部屋から追い出した。血の繋がってない妹か、アイツが後を継いだら俺はどうなるんだろうな。
そんな、ことを考えていると、重臣から母が危ういとの急報が入った。
536名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/26(土) 06:31:33 ID:0+5YMx9a
○○の人に次はヒデヨシ書いてほしいな、と思ってたら叶うとは……こんなに嬉しいことはない
537今川ヨシモト ◆Y/rOtj/I.Y :2008/07/26(土) 10:19:55 ID:HDkwoSZ1
皆さまおはようございます(にこ)
そしてオウガイ夢想の作者さま、本当にお疲れ様でしたわね。
見事な描写、お話の展開にわたくしも引き込まれてしまいましたのよ
敵将ながらヤスヒロさまと幸せな人生を送られることに際し、
わたくしも心から祝福を申し上げたいと思いますわ
永遠なる愛と共にいつまでもお幸せに‥(にこ)
他の作者さまも頑張って下さいませ。応援しておりますわ。
かしこ
538名無しさん@お腹いっぱい。:2008/07/26(土) 13:58:57 ID:afXS1Ilu
俺「こっこら!そんなとこ触っちゃ駄目だよ!」
コタロウ「どうしてですか?プニプニしてて気持ち良いです」
俺「‥‥」
コタロウ「うわっ!だんだん硬くなってきた」
俺「‥‥」
コタロウ「ボク柔らかいのが良いです、戻して下さい」
俺「それはね喜んでる証拠なんだよ」
コタロウ「喜んでるんですか」
俺「うん、もっと喜ばす事もできるんだ」
コタロウ「どうしたらいいんです?」
俺「それはね‥‥」
539名無しさん@お腹いっぱい。
モンハンやっててふと

ヒデヨシ=ハンマー
ケンシン=ランス
イエヤス=ヘビガン
ヨシモト=弓
シンゲン=ガンランス
マサムネ=双剣
ノブナガ、オウガイ=大剣
マサムネ=投げナイフ

でRPしてる奴とかいそうだなぁ と思った