牙狼好きの集いその２

先日のことです。
早朝、自宅マンションの駐車場で車を降りるとマイカーと隣の車の間に蠢く何かが…。
目を凝らして見てみると、猫ちゃん！ただ、汚い。老齢なのか体に力強さがなくダラーンと寝そべっています。
近付いても逃げる気配はありません。顔を見るとこれまた汚い。
目やには当たり前に、ボロボロの歯。毛がない箇所も体中にチラホラ。前脚はケガをしていたのか誰かが、包帯を巻いてあげていました。
かわいそうに思い、自宅へカリカリと水を取りに行きました。
言い忘れていましたが、私は猫大好きで自宅では２匹飼っています。
カリカリと水を持って駐車場に行くと、まだ同じ場所で寝そべっている猫ちゃん。
目の前にカリカリと水を差し出すと鼻を近付けてクンクンしてます。
しかし、なかなか食べません。涎を垂らしているのに食べません。
歯がボロボロだからでしょうか…？しばらく見ていましたがまったく口にしませんでした。
諦めて、立ち上がろうとした瞬間にあることに気づきました。

マイカーの後輪に何か異物が…。よくよく確認すると、どうやら糞のようです。緑がかった軟便です。
猫ちゃんを見ると私をジトーッと見ています。私は何かが自身に降臨して来るのを感じました。
それが何かはわかりませんが…。
猫ちゃんはまだカリカリをクンクンしています。その猫ちゃんを見ながらタバコに火を着ける私。
一口吸って、猫ちゃんの首筋の窪みにタバコをそっと置きます。パチパチと毛を焼くタバコの火。
しかし、猫ちゃんは熱さを感じてないのかカリカリをクンクンし続けたままです。
再びタバコを手に取り今度は猫ちゃんの額に押し付けます。一瞬間が空いて猫ちゃんが飛び上がりました。
老齢の猫ちゃんには有り得ないような反応でした。ニャーニャーと鳴きながら私を見つめます。
黙ってカリカリを近付けると再びクンクンし始めます。
そんな猫ちゃんの鼻先にライターを差し出す私。

しばらく睨めっこしてると、いきなり新作の生産工場が「シャーッ！」と勝俣化。
まさかの販売拒否！？いや、まさかと思い神様は代金として猫缶＆シーチキン＆鰹節という三種の神器を繰り出します。
そのまま数歩下がり様子を見ていると工場はゆっくりと猫缶へ。
そして神様を見て「ニャー（毎度あり）」と一言。やったぜ！新作を一気に四台もゲットだぜ！
ズカズカと押入に近付き新作を全部ゴミ袋へ入れます。中から「ニーニー」聞こえますが気にしません。
しかしながらここで問題が！工場がまたしても勝俣化したのです！いやいやお代は受け取ったやん！
まさか、あれで一台分？やむを得ない返却しよう…。神様はとりあえず袋に手を突っ込み新作を一台掴み挙げます。そして、工場に見えるように天に掲げます。
そのまま畳へドォーン！工場はビクッとして部屋の隅へ逃げます。おいおい、受け取れよぉ〜。
神様は畳の上でクネクネしてる新作を再び掴み挙げて工場に向かってドォーン！